2024/11/22 更新

写真a

トエダ ヒロカズ
十重田 裕一
所属
文学学術院 文化構想学部
職名
教授
学位
博士(文学) ( 早稲田大学 )
修士(文学) ( 早稲田大学 )

経歴

  • 2003年04月
    -
    継続中

    早稲田大学文学部 教授

  • 1998年04月
    -
    2003年03月

    早稲田大学文学部 助教授

  • 1993年04月
    -
    1998年03月

    大妻女子大学短期大学部 専任講師

  • 1991年04月
    -
    1992年03月

    早稲田大学 助手

学歴

  • 1990年04月
    -
    1993年03月

    早稲田大学   文学研究科   博士後期課程 日本文学専攻  

  • 1987年04月
    -
    1990年03月

    早稲田大学   文学研究科   修士課程 日本文学専攻  

  • 1983年04月
    -
    1987年03月

    早稲田大学   第一文学部   日本文学専修  

委員歴

  •  
     
     

    早稲田大学国文学会  評議委員

  •  
     
     

    日本比較文学会  編集委員、編集実務委員

  •  
     
     

    日本文体論学会  理事、常任理事、編集委員

  •  
     
     

    昭和文学会  常任幹事、幹事、編集委員、会務委員

  •  
     
     

    日本文学協会  委員、運営委員

  •  
     
     

    日本近代文学会  評議員、運営委員、編集委員

  •  
     
     

    国際日本文化研究センター  運営会議委員

  •  
     
     

    文化庁  2019年度「現代日本文学翻訳・普及事業」企画案選定委員

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所属学協会

  •  
     
     

    日本比較文学会

  •  
     
     

    日本文体論学会

  •  
     
     

    早稲田大学国文学会

  •  
     
     

    昭和文学会

  •  
     
     

    日本文学協会

  •  
     
     

    日本近代文学会

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研究分野

  • 日本文学   日本近代文学

研究キーワード

  • 比較文学

  • 日本文学

  • 国文学

受賞

  • 第30回やまなし文学賞研究・評論部門

    2022年03月   横光利一と近代メディア : 震災から占領まで  

    受賞者: 十重田 裕一

  • 「次代の中核研究者」(Key Researcher、~2019年3月)

    2014年04月   早稲田大学  

    受賞者: 十重田 裕一

  • 第6回松本清張研究奨励事業入選

    2004年  

    受賞者: 十重田 裕一

  • 窪田空穂賞

    1994年  

 

論文

  • 横光利一の時代とメディア : 二つの言論統制との葛藤

    十重田 裕一

    図書   ( 888 ) 32 - 36  2022年12月

  • 横光利一における本文研究の可能性 : 直筆原稿・メディア・検閲

    十重田裕一

    横光利一研究(横光利一文学会運営委員会)   ( 20 ) 103 - 108  2022年03月  [招待有り]

  • Introduction: Kawabata Yasunari in the twenty-first century

    Japan Forum   Volume30   2 - 11  2018年  [査読有り]  [国際共著]

  • From the God of Literature to War Criminal: The Media and the Shifting Image of Yokomitsu Riichi from Prewar and Wartime to the Postwar Era

    十重田 裕一

    Literature among the Ruins, 1945-1955: Postwar Japanese Literary Criticism   -   177 - 190  2018年

  • 占領期メディア検閲と横光利一『旅愁』 : プランゲ文庫所蔵の校正刷からの照明

    十重田裕一

    文学(岩波書店)   17 ( 6 ) 276 - 290  2016年11月  [招待有り]

  • Japanese Literature and Cinema from the 1910s to the 1950s

    Hirokazu Toeda, Haruo Shirane, Suzuki Tomi

    Cambridge History of Japanese Literature, Cambridge University Press     692 - 701  2016年  [査読有り]

  • 二〇一四年秋、パリ、川端康成国際シンポジウム

    十重田裕一

    日本近代文学(日本近代文学会)   ( 92 ) 153 - 158  2015年05月  [査読有り]

  • 松本清張と新聞小説 (特集 清張と新聞)

    十重田裕一

    松本清張研究(北九州市立松本清張記念館)   ( 16 ) 30 - 41  2015年03月  [査読有り]

  • 横光利一と川端康成の関東大震災 : 被災した作家の体験と創作

    十重田裕一

    早稲田大学総合人文科学研究センター研究誌   ( 1 ) 171 - 175  2013年10月

  • 「浅草紅団」の新聞・挿絵・映画 : 川端康成の連載小説の方法 (特集 浅草と文学)

    十重田裕一

    文学(岩波書店)   14 ( 4 ) 123 - 141  2013年07月  [招待有り]

  • 岩波茂雄の新聞活用術

    十重田裕一

    図書(岩波書店)   ( 772 ) 12 - 17  2013年06月  [査読有り]

  • 起源の『文学』 (創刊80年記念)

    十重田裕一

    文学(岩波書店)   14 ( 3 ) 18 - 21  2013年05月  [査読有り]

  • 「黒地の絵」にみるメディアと占領 : 小説から撮影台本へ (特集 清張作品の映像探索)

    十重田裕一

    松本清張研究(北九州市立松本清張記念館)   ( 13 ) 70 - 81  2012年03月  [査読有り]

  • 占領期日本の出版検閲と横光利一

    十重田 裕一

    大東文化研究(成均館大学校大東文化研究院)   ( 79 ) 45 - 61  2012年  [招待有り]

  • 被災した作家の表現とメディア――新感覚派の関東大震災 (震災に。)

    十重田裕一

    早稲田文学 [第10次]   60 ( 10 ) 72 - 73  2011年10月  [招待有り]

  • 細部からの誘い : 占領期日本の検閲と文学テクストの再検討に向けて

    十重田裕一

    早稲田現代文芸研究   ( 1 ) 49 - 53  2011年09月

  • 文学テクストに刻印された二つの検閲の痕跡―交錯する内務省とGHQ/SCAPのメディア規制

    十重田裕一

    記憶の痕跡   ( 4 ) 138 - 143  2011年09月  [査読有り]

  • 横光利一の著作に見るGHQ/SCAPの検閲 : 『旅愁』『夜の靴』『微笑』をめぐって

    十重田裕一

    早稲田大学大学院文学研究科紀要. 第3分冊   ( 62 ) 81 - 83  2011年03月

  • 博士論文 横光利一における大正・昭和期メディアと文学の研究

    十重田 裕一

    早稲田大学    2010年10月  [査読有り]

  • 分裂した本文の軌跡--「純粋小説について」から「純粋小説論」へ (特集 草稿の時代)

    十重田裕一

    文学(岩波書店)   11 ( 5 ) 159 - 172  2010年09月  [招待有り]

  • 伏字のゆくえ--横光利一『上海』草稿への視角 (特集 横光利一と川端康成) ―― (新感覚派・モダニズム時代)

    十重田裕一

    国文学 解釈と鑑賞(至文堂)   75 ( 6 ) 77 - 84  2010年06月  [査読有り]

  • 典拠の志向性――一九二三年、横光利一の文壇登場期を中心に (近代文学における「典拠」)

    十重田裕一

    国語と国文学   87 ( 5 ) 93 - 105  2010年05月  [査読有り]

    CiNii

  • 一九三五年の川端康成と太宰治―第一回芥川賞をめぐる応酬に潜むもの―

    十重田 裕一

    太宰治研究(和泉書院)   ( 17 )  2009年06月  [査読有り]

  • 1926年日本,文学と映画との遭遇

    十重田裕一

    比較文学研究(東大比較文学会)   92   5 - 17  2008年11月  [査読有り]

  • 文芸雑誌「人間」にみる事前検閲と事後検閲の光と影

    十重田裕一

    インテリジェンス(20世紀メディア研究所)   8   4 - 11  2007年04月

  • 交錯する「蟹工船」と「上海」をめぐる序説

    十重田裕一

    国文学 解釈と鑑賞 別冊(至文堂)     111 - 120  2006年09月

  • 研究展望 横光利一研究展望―(一九九九・四~二〇〇〇・三)

    十重田裕一

    川端文学への視界   ( 13 ) 161 - 166  2006年06月  [査読有り]

  • 映画館という迷宮――モダニズム研究の余白に (展望 アヴァンギャルド研究の現在――可能性と課題)

    十重田裕一

    日本近代文学(日本近代文学会)   74 ( 74 ) 387 - 389  2006年05月  [査読有り]

    CiNii

  • 広告から見た大正期「文藝春秋」の展開

    十重田裕一

    国文学研究(早稲田大学国文学会)   ( 148 ) 98 - 109  2006年03月

  • 坂口安吾とGHQ/SCAPの検閲--刻印された占領期の痕跡 (特集:歴史家・坂口安吾--世界システムとアジア)

    十重田裕一

    國文學 解釈と教材の研究(學燈社)   50 ( 13 ) 84 - 90  2005年12月  [査読有り]

    CiNii

  • 新感覚派文学の中国における受容の一側面——『色情文化』を中心に——

    十重田裕一

    曙光(翰林書房)   2 ( 3 ) 55 - 62  2005年12月  [査読有り]

  • 内容見本のなかの漱石

    十重田裕一

    漱石研究(翰林書房)   ( 18 ) 152 - 164  2005年11月

  • 文学者の神話形成をめぐるノート

    十重田裕一

    昭和文学研究(昭和文学会)   ( 51 ) 75 - 79  2005年09月  [査読有り]

  • つくられる「日本」の作家の肖像--高度経済成長期の川端康成 (特集 編成の力学--50年代をよむ)

    十重田裕一

    文学(岩波書店)   5 ( 6 ) 48 - 62  2004年11月

  • 感触的北京日本近現代文学翻訳の現在 (特集 翻訳――翻訳とは何を翻訳するのか) ――(翻訳の現場から)

    十重田裕一

    國文學 解釈と教材の研究(學燈社)   49 ( 10 ) 120 - 126  2004年09月  [査読有り]

  • 改造社のメディア戦略と上海――第二次世界大戦前日本の「中国」言説の一側面 (特集 上海モダン)

    十重田裕一

    アジア遊学(勉誠出版)   62   32 - 39  2004年04月  [査読有り]

  • 堀辰雄のメディア戦略

    十重田裕一

    国文学 解釈と鑑賞 別冊 池内輝雄 編『堀辰雄とモダニズム』 (至文堂)     49 - 57  2004年02月  [査読有り]

  • 編集される本文--横光利一と「時間」の再検討 (特集 「本文」の生成/「注釈」の力学)

    十重田 裕一

    日本近代文学(日本近代文学会)   69 ( 69 ) 44 - 59  2003年10月  [査読有り]

    CiNii

  • 引き裂かれた本文--横光利一「微笑」と事後検閲における編集者の自主規制 (特集 被占領下の言語空間)

    文学(岩波書店)   4 ( 5 ) 88 - 96  2003年09月

  • 志賀直哉と他者—「城の崎にて」、忘却される起源

    国文学 解釈と鑑賞(至文堂)   68 ( 8 ) 101 - 107  2003年08月  [査読有り]

  • 出版メディアと作家の新時代--改造社と横光利一の1920-30年代

    文学(岩波書店)   4 ( 2 ) 35 - 51  2003年03月

  • 日本近代文学のアジア(2)一九二八年の横光利一――上海へ、新たなる展開への模索

    十重田裕一

    アジア遊学(勉誠出版)   48   198 - 207  2003年02月  [査読有り]

  • 特集・111年の評論 身も蓋もない話

    十重田裕一

    早稲田文学   27 ( 6 ) 120 - 133  2002年11月  [査読有り]

  • 新感覚派の光と影 (特集 映画 明滅するテクスト)

    十重田裕一

    文学(岩波書店)   3 ( 6 ) 123 - 132  2002年11月  [査読有り]

  • 出発期「文藝春秋」のメディア戦略 (小特集 〈流通〉からみる日本近代文学)

    十重田裕一

    日本近代文学(日本近代文学会)   66   185 - 201  2002年05月  [査読有り]

    CiNii

  • 交錯する雑誌のゆくえ――「文藝時代」と「文藝春秋」 (特集 「大正」現象)

    十重田裕一

    文学(岩波書店)   2 ( 4 ) 70 - 86  2001年07月  [査読有り]

  • 女子校――中原俊『桜の園』(映画) (境界を越えて――恋愛のキーワード集)

    十重田裕一

    國文學 解釈と教材の研究(學燈社)   46 ( 3 ) 155 - 157  2001年02月  [査読有り]

    CiNii

  • 横光利一にとって「国語」とは何か (特集 「昭和文学」の日本語)

    十重田裕一

    昭和文学研究(昭和文学会)   ( 41 ) 13 - 24  2000年09月  [査読有り]

  • 鏡としてのドストエフスキー・ストリンドベリイ――大正期・横光利一への視角 (特集 横光利一の世界) -- (横光利一をめぐって)

    十重田裕一

    国文学 解釈と鑑賞 (至文堂)   65 ( 6 ) 22 - 27  2000年06月  [査読有り]

  • 研究展望 横光利一研究展望―(一九九九・四〜二〇〇〇・三)

    川端文学への視界(川端康成学会)   15   161 - 166  2000年06月

  • 特集・女性の「知」の最前線―女のディスクール メアリ・アン・ドーン『欲望への欲望 1940年代の女性映画』、平野共余子『天皇と接吻―アメリカ占領下の日本映画検閲』

    十重田裕一

    國文學 解釈と教材の研究(學燈社)   44 ( 4 ) 82 - 84  2000年03月  [査読有り]

  • 座談会 ある不用意な作家の肖像 (特集・横光利一)

    小森陽一, 島田雅彦, 保昌正夫, 十重田裕一ほか

    早稲田文学〔第9次〕(早稲田文学会)   24 ( 6 ) 8 - 24  1999年11月

    CiNii

  • 堀辰雄における映画――その1930年前後 (特集=堀辰雄の世界)

    十重田裕一

    国文学 解釈と鑑賞(至文堂)   61 ( 9 ) 41 - 47  1999年09月  [査読有り]

  • 坂口安吾の豊臣秀吉—〈歴史〉の可能性—

    国文学 解釈と鑑賞 別冊(至文堂)    1999年09月

  • 君が壊れてしまう前に――「日記」という規制 (島田雅彦のポリティック) ――(長編小説のワンダーランド)

    十重田裕一

    國文學 解釈と教材の研究 臨時増刊(學燈社)   44 ( 9 ) 159 - 163  1999年07月  [査読有り]

  • 研究動向 横光利一研究展望(一九九八・四〜一九九九・三)

    川端文学への視界 川端康成学会)   ( 14 ) 116 - 122  1999年06月

  • 「新感覚派映画聯盟」と横光利一—一九二〇年代日本における芸術交流の一側面

    十重田裕一

    国文学研究(早稲田大学国文学会)   ( 127 ) 33 - 44  1999年03月  [査読有り]

  • 21世紀を拓く現代の作家・ガイド 井上ひさし/安岡章太郎

    十重田裕一

    國文學 解釈と教材の研究 臨時増刊(學燈社)   44 ( 3 ) 28-29,194-195  1999年02月

  • 「評伝」というモード(子午線)

    十重田裕一

    日本文学(日本文学協会)   47 ( 9 ) 64 - 65  1998年09月  [査読有り]

    DOI CiNii

  • 特集:「知」のプロジェクト―批評理論の転回 ピエール・ブルデュー『芸術の規則』、ヒリス・ミラー『イラストレーション』

    十重田裕一

    國文學 解釈と教材の研究(學燈社)   43 ( 10 ) 48-49,94-95  1998年09月

  • 研究動向 横光利一研究展望(一九九七・四~一九九八・三)

    十重田裕一

    川端文学への視界   ( 13 ) 132 - 138  1998年06月  [査読有り]

  • ニュー・ウェーヴ=異能の劇作家論 (特集 演劇――パフォーミング・アーツとして) 渡辺えり子、川崎照代、坂手洋二、三谷幸喜

    今村 忠純, 九鬼 葉子, 十重田裕一

    國文學 解釈と教材の研究(學燈社)   43 ( 4 ) 126 - 137  1998年03月  [査読有り]

  • 安西冬衛宛瀧口武士書簡〈附〉瀧口武士宛安西冬衛書簡

    熊木哲, 須田喜代次, 十重田裕一, 松木博

    『大妻女子大学文学部三十周年記念論集』(大妻女子大学文学部)     183 - 208  1998年03月

  • 水の記憶——「早稲田の森」の光景—―

    国文学 解釈と鑑賞 別冊 東郷克美 編『井伏鱒二の風貌姿勢 : 生誕100年記念』(至文堂)     189 - 192  1998年02月  [査読有り]

  • 「春は馬車に乗つて」のドラマツルギー(日本モダニズムの領域)

    十重田裕一

    日本近代文学(日本近代文学会)   ( 57 ) 37 - 49  1997年10月  [査読有り]

  • 顔のマニア——犀星の昭和初年代への視角

    十重田裕一

    昭和文学研究(昭和文学会)   第35号p.13-22 ( 35 ) 13 - 22  1997年07月  [査読有り]

  • 芹沢光治良、その文壇登場——デビュー作「ブルジョア」の周辺

    『芹沢光治良展』/世田谷文学館   p.72-75  1997年04月

  • 村上龍・遅れてきたモダニスト (特集:映画――文学を再生させるもの) ――(文学を甦らせる映像言語)

    十重田裕一

    國文學 解釈と教材の研究(學燈社)   42 ( 4 ) 78 - 83  1997年03月  [査読有り]

  • 『同時代ゲーム』――「第一の手紙」・書くことの端緒と身体イメージ (いま大江健三郎の小説を読む)

    十重田裕一

    國文學 解釈と教材の研究(學燈社)   42 ( 3 ) 86 - 92  1997年02月  [査読有り]

    CiNii

  • 平成七年(自1月至12月) 国語国文学界の展望(2)近代 川端康成・横光利一

    十重田裕一

    文学・語学   153   2 - 2  1996年12月  [査読有り]

  • 「浅草紅団」の映画性--1930年前後の言説空間 (<近代文学>という領域--異風の声<特集>)

    十重田裕一

    日本文学(日本文学協会)   43 ( 11 ) 15 - 26  1994年11月  [査読有り]

  • 〈資料紹介〉「映画往来」の諸相―文学関係記事をめぐって

    十重田裕一

    昭和文学研究(昭和文学会)   29  1994年07月  [査読有り]

  • 「漂民宇三郎」――「異人」たちの<声> (井伏鱒二<特集>) ―― (作品の世界)

    十重田裕一

    国文学 解釈と鑑賞 (至文堂)   59 ( 6 ) 141 - 146  1994年06月  [査読有り]

  • 「旅愁」と映画「椿姫」

    十重田裕一

    大妻国文(大妻女子大学国文学会)   ( 25 ) 151 - 166  1994年03月  [査読有り]

  • 映画に触発された文体の諸相--モダニズム文学の一側面

    十重田裕一

    文体論研究(日本文体論学会)   ( 40 ) 73 - 85  1994年03月  [査読有り]

  • 「機械」の映画性

    十重田裕一

    日本近代文学(日本近代文学会)   ( 48 ) 58 - 69  1993年05月  [査読有り]

  • 一九三○年前後の横光利一と映画

    十重田裕一

    年刊 日本の文学   ( 36 ) 7 - 56  1992年05月  [査読有り]

  • 中央学術雑誌 細目1号~59号(1885.3~1887.11)

    十重田裕一

    早稲田大学図書館紀要   37 ( 3 ) 139 - 142  1992年03月

  • 討論・『こゝろ』ってなあに

    小菅健一, 畑中基紀, 東典幸, 和田敦彦, 榎本隆之, 高見研一, 原仁司, 十重田裕一, 篠崎美生子, 佐々木雅発

    繍   ( 4 ) 128  1991年12月

  • 改稿過程からみた「花園の思想」の成立 - <病人> から <思想> へ-

    十重田, 裕一

    国文学研究   103   66 - 77  1991年03月

     概要を見る

    記事分類: 文学・語学--日本文学--現代日本文学--小説

    CiNii

  • 新資料紹介〔文学清談〕をめぐって (横光利一・川端康成対談〔文学清談〕(「新女苑」昭和13年5月)(新資料紹介))

    十重田裕一

    國文學 解釈と教材の研究(學燈社)   ( 103 ) 66 - 77  1991年03月  [査読有り]

  • 交錯する雑誌のゆくえ (<特集>「大正」現象)

    十重田 裕一

    文學   2 ( 4 ) 70 - 86  1991年

    CiNii

  • 大江健三郎参考文献 (大江健三郎――80年代から90年代へ<特集>)

    十重田裕一

    國文學 解釈と教材の研究(學燈社)   35 ( 8 ) 136 - 137  1990年07月  [査読有り]

  • 横光利一「上海」―人間・内面・心へ

    十重田裕一

    繍   ( 2 )  1990年03月

  • 「花園の思想」の原稿--紹介と翻刻

    十重田裕一

    国文学研究(早稲田大学国文学会)   ( 2 )  1990年03月

  • 横光利一〈ある長篇〉の覚書

    十重田裕一

    繍   ( 1 )  1989年05月

  • 横光利一の「言語観」―その同時代的背景をめぐって

    十重田裕一

    川端文学への視界(川端康成学会)   ( 5 ) 111 - 131  1989年05月

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書籍等出版物

  • 川端康成 孤独を駆ける(岩波新書)

    十重田, 裕一( 担当: 単著)

    岩波書店  2023年03月 ISBN: 9784004319689

  • 坂口安吾大事典

    安藤, 宏, 大原, 祐治, 十重田, 裕一( 担当: 編集)

    勉誠出版 (発売),勉誠社  2022年06月 ISBN: 9784585200796

  • 横光利一と近代メディア : 震災から占領まで

    十重田, 裕一

    岩波書店  2021年09月 ISBN: 9784000254748

  • 「作者」とは何か : 継承・占有・共同性

    Shirane, Haruo, 鈴木, 登美, 小峯, 和明, 十重田, 裕一( 担当: 共編者(共編著者),  担当範囲: 「文学の神様」の創造と忘却――マスメディアと帝国日本の文学者――)

    岩波書店  2021年03月 ISBN: 9784000614597

  • 戦後日本文化再考

    坪井秀人 編( 担当: 共著,  担当範囲: 民間情報教育局の調査対象になった文芸雑誌と占領期検閲をめぐる序説)

    三人社  2019年10月 ISBN: 9784866912295

  • 「言論統制」の近代を問いなおす 検閲が文学と出版にもたらしたもの

    金ヨンロン, 尾崎名津子, 十重田裕一編( 担当: 共編者(共編著者))

    花鳥社  2019年07月

  • 東京百年物語3 一九四一〜一九六七

    ロバート・キャンベル, 十重田裕一, 宗像和重

    岩波書店  2018年12月

  • 東京百年物語2 一九一〇〜一九四〇

    ロバート・キャンベル, 十重田裕一, 宗像和重( 担当: 編集,  担当範囲: 解説)

    岩波書店  2018年11月

  • 東京百年物語1 一八六八〜一九〇九

    ロバート・キャンベル, 十重田裕一, 宗像和重

    岩波書店  2018年10月

  • Literature among the Ruins, 1945–1955 Postwar Japanese Literary Criticism

    ATsuko Ueda, MIchael K. Bourdaghs, Richi Sakakibara, Hirokazu Toeda( 担当: 共編者(共編著者),  担当範囲: Introduction / From the God of Literature to War Criminal: The Media and the Shifting Image of Yokomitsu Riichi from Prewar and Wartime to the Postwar Era, Toeda Hirokazu, translated by Atsuko Ueda)

    Lexington Books  2018年05月

  • 文藝年鑑 2017

    日本文藝家協会編( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 「概観二〇一六年 日本文学 ≪近代≫」)

    2017年06月

  • 漱石辞典

    小森陽一, ほか 編( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 日本橋/検閲、発売禁止(小堀洋平との共著)、活動写真/column19 漱石作品の舞台化、映像化(塩野加織との共著))

    翰林書房  2017年05月

  • The Politics and Literature Debate in Postwar Japanese Criticism, 1945-52: (New Studies in Modern Japan)

    Atsuko Ueda, Michael K. Bourdaghs, Richi Sakakibara, Hirokazu Toeda 編( 担当: 共編者(共編著者),  担当範囲: Introduction)

    Lexington Books  2017年05月

  • 岩波茂雄文集 第3巻(1942-1946年)

    植田康夫, 紅野謙介, 十重田裕一( 担当: 共編者(共編著者),  担当範囲: 解説)

    岩波書店  2017年03月

  • 岩波茂雄文集 第2巻(1936-1941年)

    植田康夫, 紅野謙介, 十重田裕一

    岩波書店  2017年02月

  • 岩波茂雄文集 第1巻(1898-1935年)

    植田康夫, 紅野謙介, 十重田裕一

    岩波書店  2017年01月

  • 旅愁(上) (岩波文庫)

    横光利一( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 解説「引き裂かれた「旅愁」の軌跡」)

    2016年08月

  • 川端康成スタディーズ : 21世紀に読み継ぐために

    坂井セシル, 紅野謙介, 十重田裕一, マイケル・ボーダッシュ, 和田博文( 担当: 共編者(共編著者),  担当範囲: 「占領期日本の検閲と川端康成の創作――「過去」「生命の樹」「舞姫」を中心に」)

    笠間書院  2016年02月

  • 近代文学草稿・原稿研究事典

    日本近代文学館( 担当: 共著,  担当範囲: 「草稿から出版へ―横光利一の直筆原稿を手がかりに」/作家別事例「横光利一」の項)

    八木書店古書出版部  2015年02月

  • 検閲の帝国 EMPIRE OF CENSORSHIP : 文化の統制と再生産

    紅野謙介, 高榮蘭, 鄭根埴, 韓基亨, 李惠鈴 編( 担当: 共著,  担当範囲: 「植民地を描いた小説と日本における二つの検閲――横光利一『上海』をめぐる言論統制と創作の葛藤)

    新曜社  2014年08月

  • 岩波茂雄 : 低く暮らし、高く想ふ

    十重田裕一( 担当: 単著)

    ミネルヴァ書房  2013年09月

  • 小説・詩・短歌・俳句 名作の表現【実例】鑑賞

    中村明, 十重田裕一, 宗像和重

    朝倉書店  2012年06月

  • 山田美妙集 第1巻(小説1 初期文集)

    山田美妙, 編集委員会( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 解題(山田俊治、十重田裕一))

    臨川書店  2012年04月

  • 震災とフィクションの距離

    早稲田文学, 編集委員会( 担当: 共著,  担当範囲: 「被災した作家の体験と創作――新感覚派の関東大震災」)

    早稲田文学会  2012年04月

  • 検閲・メディア・文学 : 江戸から戦後まで

    鈴木登美, 十重田裕一, 堀ひかり, 宗像和重( 担当: 共編者(共編著者),  担当範囲: 「内務省とGHQ/SCAPの検閲と文学――一九二〇‐四〇年代日本のメディア規制と表現の葛藤」)

    新曜社  2012年03月

  • 日本語 文章・文体・表現事典

    中村明編集, 佐久間まゆみ, 高橋みどり, 十重田裕一, 半藤一利, 宗像和重

    朝倉書店  2011年07月

  • 横断する映画と文学

    十重田裕一( 担当: 編集,  担当範囲: 「『狂つた一頁』の群像序説――新感覚派映画連盟からの軌跡」)

    森話社  2011年03月

  • 占領期雑誌資料大系 文学編 第5巻

    山本武利, 川崎賢子, 十重田裕一, 宗像和重( 担当: 共編者(共編著者),  担当範囲: 第5巻解説「占領期文学の本文と検閲の再検討に向けて」(宗像和重との共著))

    岩波書店  2010年08月

  • 占領期雑誌資料大系 文学編 第4巻

    山本武利, 川崎賢子, 十重田裕一, 宗像和重

    岩波書店  2010年05月

  • 占領期雑誌資料大系 文学編 第3巻

    山本武利, 川崎賢子, 十重田裕一, 宗像和重

    岩波書店  2010年03月

  • 占領期雑誌資料大系 文学編 第2巻

    山本武利, 川崎賢子, 十重田裕一, 宗像和重( 担当: 共編者(共編著者),  担当範囲: 第2巻解説「葛藤する表現と検閲」)

    岩波書店  2010年01月

  • 川端康成作品論集成 第2巻 浅草紅団・水晶幻想

    羽鳥徹哉, 林武志, 原善 監修, 石川巧, 吉田秀樹( 担当: 共著,  担当範囲: 「「浅草紅団」の映画性――一九三〇年前後の言説空間――」)

    おうふう  2009年12月

  • 占領期雑誌資料大系 文学編 第1巻

    山本武利, 川崎賢子, 十重田裕一, 宗像和重

    岩波書店  2009年11月

  • 横光利一 歐洲との出会い ―『歐洲紀行』から『旅愁』へ

    井上謙, 掛野剛史, 井上明芳( 担当: 共著,  担当範囲: 「メディアに映し出される〈文学の神様〉の歐州紀行―一九三六年、横光利一の外遊とその報道をめぐって―」)

    おうふう  2009年07月

  • 〈名作〉はつくられるーー川端康成とその作品

    十重田裕一( 担当: 単著)

    NHK出版  2009年07月 ISBN: 9784149107103

  • 近代日本メディア人物誌

    土屋礼子編( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 「岩波茂雄 : 出版の理想を求めて 」)

    2009年06月

  • 越境する日本文学研究 カノン形成・ジェンダー・メディア

    ハルオ・シラネ 編( 担当: 共著,  担当範囲: 「引き裂かれたメディア・イメージ・本文―編集と検閲の視点をてがかりに」)

    勉誠出版  2009年04月

  • 「改造」直筆原稿の研究―山本実彦旧蔵・川内まごころ文学館所蔵

    紅野敏郎, 日高昭二( 担当: 共著,  担当範囲: 「肉筆と活字のあいだに映し出される文学の実験」)

    雄松堂出版  2007年11月

  • 日本文学にみる純愛百選 zero degree of 110 love sentence

    芳川泰久監修, 江南亜美子, 荻野哲矢, 駿河昌樹, 高頭麻子, 十重田裕一, 三ッ堀広一郎, 望月旬, 山崎敦, 和久田頼男( 担当: 共編者(共編著者))

    早美出版社  2007年03月

  • 科研費研究成果報告書「昭和戦前新聞文芸記事に関する総合的調査及び研究」

    十重田裕一

    2007年03月

  • コレクション・モダン都市文化 第1期第19巻 映画館

    十重田裕一( 担当: 編集,  担当範囲: エッセイ「モダン都市の映画観」・解題・関連年表・参考文献(石月麻由子、志村三代子との共著))

    ゆまに書房  2006年05月

  • 横光利一の文学世界

    石田仁志, 渋谷香織, 中村三春( 担当: 共著,  担当範囲: 「「旅愁」ーーさまよえる本文」)

    翰林書房  2006年04月

  • モダニスト松本清張 マスメディアとの相互関連性をめぐる研究(松本清張研究奨励事業研究報告書 )

    宗像和重, 十重田裕一( 担当: 共著)

    北九州市立松本清張記念館  2006年01月

  • 日本映画論言説大系25 帰山教正『活動写真劇の創作と撮影法』田村俊夫『映画戯曲論』

    十重田裕一( 担当: 共編者(共編著者),  担当範囲: 解題「交流する芸術の時代——一九二〇年代と『映画戯曲論』」)

    ゆまに書房  2006年01月

  • 日本文化の連続性と非連続性:1920年―1970年

    E.クロッペンシュタイン, 鈴木貞美( 担当: 共著,  担当範囲: 「〈名作〉はつくられる——川端康成「伊豆の踊子」の一九二〇−七〇年代とマス・メディア」)

    勉誠出版  2005年11月

  • 日本のアヴァンギャルド

    和田博文( 担当: 共著,  担当範囲: 「富ノ澤麟太郎——光と影の散歩者」)

    世界思想社  2005年05月

  • 表現と文体

    中村明, 野村雅昭, 佐久間まゆみ( 担当: 共著,  担当範囲: 「第二次世界大戦後版「旅愁」第一篇の検閲と表現」)

    明治書院  2005年03月

  • 有吉佐和子の世界

    井上謙, 半田美永, 宮内淳子編( 担当: 共著,  担当範囲: 東京――失われてゆく水をもとめて)

    翰林書房  2004年10月

  • 日本映画論言説大系18 北川冬彦『純粋映画記』

    牧野守 監修( 担当: 共編者(共編著者),  担当範囲: 解題「映画と文学を横断する表現者の軌跡——北川冬彦『純粋映画記』をめぐって」)

    ゆまに書房  2004年06月

  • 21世紀中国における日本語教育研究

    ( 担当: 共著,  担当範囲: 「横光利一の1920年代——「新感覚派」作家としての方法と展開」)

    吉林人民出版社  2004年06月

  • 横光利一事典

    井上謙, 神谷忠孝, 羽鳥徹哉( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 横光利一と映画・演劇/花園の思想/活動写真/狂つた一頁(映画)/『サンエス』/トーキー/ドストエフスキー/中山義秀)

    おうふう  2002年10月

  • 堀辰雄事典

    竹内清己( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 顔/映画/シネマ)

    勉誠出版  2001年11月

  • 山田美妙『竪琴草紙』本文の研究

    山田俊治, 十重田裕一, 笹原宏之

    笠間書院  2000年07月

  • 〈新研究資料〉現代日本文学. 第7巻 詩

    浅井清 ほか 編( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 『詩・現実』/北川冬彦)

    明治書院  2000年06月

  • 〈新研究資料〉現代日本文学 第1巻 小説1・戯曲

    浅井清 ほか 編( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 川崎照代/永井愛)

    明治書院  2000年03月

  • 定本横光利一全集 補巻

    保昌正夫( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 解題・編集ノート(保昌正夫・十重田裕一))

    河出書房新社  1999年10月

  • 川端文学の世界 4 その背景

    田村充正, 馬場重行, 原善 編( 担当: 共著,  担当範囲: 川端康成と映画)

    勉誠出版  1999年05月

  • 日本文学研究論文集成 38 横光利一

    田口律男( 担当: 共著,  担当範囲: 「大正九年・習作期横光利一の検討—「ドストヱフスキー論(メレンヂコフスキー)をめぐって」)

    若草書房  1999年03月

  • 『時代別日本文学史事典 現代編』

    時代別日本文学史事典編集委員会( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 「シェストフ的不安と行動主義」)

    東京堂出版  1997年05月

  • シネマの世紀 映画生誕100年博覧会

    十重田裕一( 担当範囲: 映画と文学――1920~1930年を中心として――)

    川崎市市民ミュージアム  1995年07月

  • 新潮日本文学アルバム43 横光利一

    有精堂編集部( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 主要参考文献)

    新潮社  1994年08月

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講演・口頭発表等

  • <文学の周辺(1)> 文学と映画(講義・演習)

    十重田 裕一

    日本近代文学館:第24回文学館演習  

    発表年月: 2022年08月

    開催年月:
    2022年08月
     
     
  • 「美しい日本と美しくない日本ー川端康成と松本清張の点と線」

    十重田 裕一

    川端康成学会 第48回大会 川端康成没後50周年記念国際シンポジウム  

    発表年月: 2022年08月

  • 「時代の黙した諫言者」の「文学」の軌跡

    十重田裕一

    横光利一文学会 第20回大会  

    発表年月: 2021年03月

  • Constructing a Portrait of the Literary God: Media and Literary Authors in Japan, 1920s-1940s

    Hirokazu Toeda

    International Symposium/Workshop in Japanese Literary and Visual Studies, Columbia University  

    発表年月: 2020年02月

  • The Light and Shadow of Matsumoto Seichō: Mass Media and Literature in Japan's Era of Rapid Economic Growth

    Hirokazu Toeda

    Matsumoto Seichō: Media,Adaptation, and Middlebrow Literature, UCLA  

    発表年月: 2020年02月

  • Tokyo as Protagonist: Stories of the City

    Hirokazu Toeda

    Workshop: Rethinking the Cultural Cartographies of Tokyo in Japanese Media, The University of British Columbia  

    発表年月: 2020年01月

  • Japanese Literature and Two Systems of Press Control: The Intersection of Home Ministry and GHQ/SCAP Censorship During the Occupation Period”

    Hirokazu Toeda  [招待有り]

    (The University of British Columbia) 

    発表年月: 2017年09月

  • 占領期メディア規制と出版文化 プランゲ文庫と岩波書店での調査を中心に

    十重田裕一, 尾崎名津子, 塩野加織

    第13回国際日本文化研究センター「戦後日本文化再考」   (立教大学) 

    発表年月: 2017年06月

  • 津田左右吉と岩波茂雄

    十重田裕一, 尾崎名津子, 塩野加織

    津田左右吉国際シンポジウム   (早稲田大学小野梓記念講堂) 

    発表年月: 2017年01月

  • 津田左右吉と夏目漱石をつなぐもの――岩波書店における出版活動を媒介として

    十重田裕一

    (美濃加茂市) 

    発表年月: 2016年10月

  • Reading Place in Edo & Tokyo Nihonbashi/Asakusa/Shinjuku

    Hirokazu Toeda

    Yanai Initiative Workshop   (Huntington Library) 

    発表年月: 2016年08月

  • 小川未明の早稲田大学時代

    十重田裕一

    「小川未明の早稲田大学時代」〈シンポジウム 小川未明と早稲田の児童文学〉小川未明文学賞25周年記念フォーラム   (早稲田大学小野梓記念講堂) 

    発表年月: 2016年03月

  • せめぎあう占領期日本の検閲と文学

    十重田裕一  [招待有り]

    New Perspectives on Early Postwar Japanese Culture   (University of Chicago) 

    発表年月: 2015年11月

  • 岩波茂雄と文芸出版――夏目漱石『こゝろ』から岩波新書まで

    十重田裕一

    (諏訪市) 

    発表年月: 2015年10月

  • The Great Kanto Earthquake, Tokyo, and the New Sensationalist School

    Hirokazu Toeda

    TOKYO TEXTSCAPES   (University of California, Los Angeles) 

    発表年月: 2015年05月

  • Media Regulations and the Battle Over Literary Expressions in 1940s Japan

    十重田裕一

    (University of California, Los Angeles) 

    発表年月: 2014年11月

  • Censorship and Literary Expression in Occupation-Period Magazines

    Hirokazu Toeda

    From Edo to Postwar, International Symposium   (Columbia University) 

    発表年月: 2009年03月

  • 1926: Close Encounters between Literature and Cinema in Japan

    Hirokazu Toeda

    (Harvard University) 

    発表年月: 2008年05月

  • Lights and Shadows of a Modernist: Kawabata Yasunari and Postwar High Economic Growth

    Hirokazu Toeda

    (Columbia University) 

    発表年月: 2005年03月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 「よみうり抄」のテキスト化と研究利用に関する総合的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2025年03月
     

    山岸 郁子, 十重田 裕一, 杉浦 静, 石川 巧, 前田 恭二, 須田 喜代次, 宗像 和重

  • 横光利一の直筆原稿とメディア検閲に関する国際的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2021年04月
    -
    2025年03月
     

    十重田 裕一

     概要を見る

    本研究は、作家・横光利一の直筆原稿から雑誌・新聞・単行本に至る本文の生成を分析する本文研究と、アジア・太平洋戦争の戦前・戦中の内務省による検閲、および占領期日本のGHQ/SCAPによる検閲という、異なる二つの検閲を視野に入れたメディア研究とを接合することで、メディアが大きく発展した時代に活躍した作家の特色を総合的に解明するものである。
    その解明にあたっては、まずは横光の直筆原稿および校正刷を網羅的に収集・分析することを目的に、当該年度には、神奈川近代文学館、世田谷文学館、日本近代文学館、早稲田大学など首都圏の研究教育機関を中心に、横光利一の直筆原稿の資料調査を行い、新型コロナウイルス感染拡大の状況次第で、鶴岡市大宝館、宇佐市三和文庫、川内まごころ文学館、三重県・横光利一資料展示室など、国内各地の機関の調査も行う予定であった。
    しかし、感染拡大は収束せず、国内においてもいまだ移動が厳しく制限されたため、それらの調査の実施を中止し、これまで継続的に実施してきた調査・分析の研究成果をまとめ、広く発信することを行った。
    具体的には、2021年3月20日に開催された「横光利一文学会第20回大会シンポジウム」での発表に基づき、学術論文「横光利一における本文研究の可能性――直筆原稿・メディア・検閲」(『横光利一研究』第20号、2022年3月、pp.103-108)を発表した。
    この論文では、横光利一の直筆原稿とメディア検閲の軌跡を精緻にたどることで見えてくる新たな本文研究の可能性について提示し、その一端を解明することができた。

  • 1950-70年代における文化資源としての「文学」に関する研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2018年04月
    -
    2022年03月
     

    山岸 郁子, 十重田 裕一

     概要を見る

    指定管理者制度以後の文学館の財政についての学芸員等の雇用形態を含めて財政的な問題について聞き取り調査を行い整理をした。文学館は管理・運営野方法はさまざまであるが、指定管理者制度、公益法人制度改革以降に経済的な成果を期待され、予算の縮小を強いられているところが多い。さらに施設を所有する自治体と、サービスを提供する指定管理者との間での齟齬が生じる場合もある。また指定期間には期限があり、改めて次の管理者の選定を行うため、提供するサービスの継続性や連続性を保ちにくいという問題もある。文学館では特に資料購入費が削減され、人件費の削減によって学芸員(研究)業務と事務管理業務の兼任による負担の増加が強いられていることが明らかになった。しかし少数ではあるが指定管理者によって雇用された学芸員が従来の文学館展示に縛らない企画を立て認知度を高めているという文学館もあった。
    さらに「文豪」を前面に出した民間企業コンテンツとのコラボレーションにより文学館の来場者を増加させているところが多いことが明らかになった『文豪とアルケミスト』がその代表であるがを、ゲームのキャラクター設定を守りつつ、ストーリー(エピソード)・声優・どの総合力によって新しい世界観とメッセージを提示し、作家への興味をおぼえさせ、文学館への来場者となっていることがわかった。文学や文学者が二次創作的なもの、ファン文化との親和性が高いのは周知のことではあるが、この豊穣な文豪まわりの世界には語り手論以降の「作家論」を作家個人として捉え直す契機になりうるほどの成熟が感じられた。
    キャラクターから眼差す文学世界は、理論的に〈作者の死〉を通過せずとも、自由に通時的な多様性や共時的な偏差を受容し、確立している制度や枠組みに囚われることから解放されている。今後文学館の側も新しい視点を身につけ、従来の方法とは異なったキュレーションが期待される。

  • 民間情報教育局(CIE)で調査対象となった文芸雑誌・総合雑誌の検閲の国際的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2018年04月
    -
    2022年03月
     

    十重田 裕一

     概要を見る

    今年度は、新型コロナ感染拡大で移動が厳しく制限され、国内外の出張がまったくできなかったことで、当初の「研究実施計画」を変更し、関連する研究成果をまとめることに注力した。前年度の2020年2月28・29日に米国コロンビア大学で開催された国際シンポジウム・ワークショップにおける研究成果を編著書としてまとめ、論文を発表した。その編著書はハルオ・シラネ、鈴木登美、小峯和明、十重田裕一 編『〈作者〉とは何か 継承・占有・共同性』(岩波書店、2021年3月、全512頁)で、論文は「「文学の神様」の創造と忘却ーーマスメディアと帝国日本の文学者ーー」(399~417頁)である。本論文では、「研究目的」に掲げた文芸雑誌・総合雑誌に多数の創作を発表し、20世紀前期日本で活躍した横光利一(1898~1947年)を通して、近代日本の文学者がいかに「作者」名を選択していったかについて、また、「作者」のイメージがマス・メディアの発展にともなって創造され、敗戦後のアメリカ軍による占領下で大きく変貌を遂げた様子を考察した。「文学の神様」(横光利一)、「小説の神様」(志賀直哉)、「批評の神様」(小林秀雄)のように、「作者」たちに「神様」の称号を与えたのは政府やアカデミーなどのような機関ではなく、帝国日本の時代のマス・メディアであったことを、イメージや名声は帝国の終焉とともに、さらには、占領下で横光利一が死去したことで忘却されていったことを解明した。

  • 「法と文学」理論を日本近現代文学に応用するための基礎的研究:東京裁判を中心に

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費

    研究期間:

    2018年11月
    -
    2021年03月
     

    十重田 裕一, KIM YOUNG LONG

     概要を見る

    研究を開始する初年度の課題は、日本近現代文学における東京裁判に関連する研究資料の収集及び整理であった。そのため、戦争裁判関係の研究会に参加するなど、資料を集めるためのネットワークを構築する一方で、特別研究員は、個別テクストの分析を行い、論文として発表している(10.研究発表を参考)。東京裁判と文学の試論ともいうべき本論考では、木下順二の『神と人とのあいだ』を手掛かりに、文学に戦争裁判を甦らせる契機を探ったものである。2018年度は、本作をはじめ、戦争裁判を描いた戯曲が次々へと舞台化された特記すべき年であった。新国立劇場開場20周年記念で朝鮮人BC級戦犯を描いた鄭義信の『赤道の下のマクベス』 が同年3月に、井上ひさしの東京裁判三部作の一作目として知られている『夢の裂け目』 が同年6月に舞台化されたのである。2018年に戦争裁判を正面から扱った数少ない文学作品が同時に舞台に甦られたという、このタイムリーな状況において、なぜ木下は1970年代に東京裁判を書いたのか(どのような同時代状況がそのような文学作品を生む土台となったのか)、それからだいぶ時間が経過した現在、舞台を前にした読者はどのような解釈へ導かれるか、また、本研究の中心的問いであった、裁判の速記録(法の言葉)を戯曲(文学の言葉)にしたことの意味、方法論などが論文のなかで追及された。
    共同研究の成果としては、ロバート キャンベル、十重田裕一(受入研究者)、宗像和重編『東京百年物語』(全三巻、岩波書店、2018年10月-12月)の刊行に際して、特別研究員は編集協力と梗概執筆を行なった。
    以上、当初予定していた2年間より1年半も研究期間が短縮されたため、研究成果は限られるが、研究は順調に開始し、これから継続していくうえで土台となる重要な視座を得ることができた。

  • 日本文化に現れる日常の描写におけるジェンダー・セクシュアリティの可能性

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費

    研究期間:

    2018年07月
    -
    2021年03月
     

    十重田 裕一, TING GRACE

     概要を見る

    Since her arrival, the fellow has completed several academic articles related to her first book manuscript, as well as additional research using the library at Waseda University and other resources in the Tokyo area.
    <BR>
    Her article “The Disgust and Desire of Sweets: Consuming Femininities through Shojo Manga,” forthcoming in 2019 in the U.S.-Japan Women’s Journal, uses analyses of gendered Japanese popular culture to contribute to understandings of the relationship between food, femininities, and feminisms. Another article, titled “Ekuni Kaori’s Tears in the Night: The Brilliance of Queer Readings for Contemporary Japan,” is forthcoming in 2021 in the Journal of Japanese Studies and argues for the reevaluation of Japanese women writers as one way to challenge the “end of Japanese literature” narratives of the late 20th century and early 21st century.
    <BR>
    In addition to these publications, she has given academic talks related to her research in Japan and in the United States. In October 2018 at Kanagawa University, she presented on “‘Lesbian’ Representation in Japanese Media,” discussing forms of female homoeroticism and homosociality found across multiple genres in Japanese popular culture. In March 2019, as part of the Yanai Initiative Symposium titled The Woman in the Story, she presented a paper titled “Waseda Bungaku’s ‘Women’s Issue’: Transnational Feminist Encounters in the Twenty-First Century,” which dealt with forms of academic and popular feminism found in a special issue of female contributors.

  • Nervous Systems: Japanese Modernism in the Realm of the Senses, 1920-1939

    日本学術振興会外国人特別研究員奨励費

    研究期間:

    2019年09月
    -
    2020年09月
     

    十重田裕一, WARD Chelsea

  • 共同研究「松本清張文学のメディアミックスに関する基礎的研究」

    松本清張記念館  第21回松本清張研究奨励事業 研究奨励金

    研究期間:

    2019年
    -
    2020年
     

    研究代表者:志村三代子、研究分担者:斉藤綾子、十重田裕一

  • 岩波書店における検閲と文学の総合的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究

    研究期間:

    2016年04月
    -
    2019年03月
     

    塩野 加織, 尾崎 名津子, 十重田 裕一

     概要を見る

    2018年度は、個別に追加調査を実施しつつ、これまでの調査内容を踏まえて以下のような成果を挙げた。まず塩野は、「本文生成プロセスから見た占領期検閲――岩波新書の検閲事例を中心に」と題する研究報告を、NPO法人インテリジェンス研究所主催第27回諜報研究会(2019年5月25日於・早稲田大学)で行った。この報告では、占領期検閲のシステムを書き手自身が内面化していくプロセスと出版機構との関わりを指摘した上で、岩波新書の複数の検閲事例を取り上げ、新書という刊行物特有の処分のありようとその影響について検討した。尾崎は、論文「津田事件の文脈――内務省検閲と岩波書店――」(『人文社会科学論叢』弘前大学人文社会科学部、2019年2月)を発表し、津田左右吉の著作が内務省により発売頒布禁止処分となった津田事件を、岩波書店所蔵資料等から丹念に辿りなおすことで、これまで明らかにされてこなかった当該事件の背景とその文脈を具体的に析出した。さらに尾崎は、岩波文庫の戦前戦後の検閲資料調査を踏まえて、内務省委託本調査レポート第18号「岩波文庫に対する検閲を通して見る、様々な検閲の主体」(千代田区立千代田図書館、2019年1月)を発表した。このレポートでは、内務省検閲を受けた岩波文庫のうち武者小路実篤『その妹』を取り上げ、戦前版から戦後版への本文の変容を指摘した。以上の研究成果のほか、長野県諏訪市風樹文庫・諏訪市図書館において岩波文庫・新書・全書等に関する資料調査と分析を行った。

  • 20世紀前期日本近代文学における内務省・GHQ検閲の比較研究の国際的展開

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2015年04月
    -
    2019年03月
     

    十重田 裕一

     概要を見る

    本研究は、20世紀前期日本近代文学における内務省・GHQ検閲の比較研究の国際的展開を目指し、当初の研究目的を達成することができた。2018年度は、これまでの成果を踏まえ、カリフォルニア大学ロサンゼルス校などに出張し、ゴードンW.プランゲ文庫の資料調査と研究成果のアウトリーチの検討を重ねながら研究を展開した。2018年度も、帝国日本で行われていた内務省の検閲と占領期日本で実施されたGHQ/SCAP(General Headquarters/Supreme Commander for the Allied Powers、連合国軍最高司令官総司令部)の2つの検閲に関する新資料を収集・整理し、新たな研究の国際的な基盤を形成した。関連する研究成果として、プリンストン大学・シカゴ大学・早稲田大学の研究者たちとの共同研究の成果、Atsuko Ueda, Michael K. Bourdaghs, Richi Sakakibara, Hirokazu Toeda, Literature among the Ruins, 1945-1955: Postwar Japanese Literary Criticism, Lexington Books, May 2018.を上梓し、論文 “From the God of Literature to War Criminal: The Media and the Shifting Image of Yokomitsu Riichi from Prewar and Wartime to the Postwar Era,”(pp.177-190)を寄稿した。また、2017年に刊行した共編著Atsuko Ueda, Michael Bourdaghs, Richi Sakakibara, Hirokazu Toeda, The Politics and Literature Debate in Postwar Japanese Criticism, 1945-52, Lexington Books, pp.1-322, March 2018.のペーパーバック版も出版された。この二冊は、国際的波及効果を持つと考えられる研究成果である。さらに、2018年1月に開催した国際検閲ワークショップの成果をまとめ、尾崎名津子・金ヨンロンとの共編著『言論統制(仮)』(花鳥社)を2019年度中に刊行する予定である。

  • 社会生活の倒錯:日本に於けるモダニズム文学の実態

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費

    研究期間:

    2016年07月
    -
    2018年03月
     

    十重田 裕一, MITCHELL ARTHUR

     概要を見る

    My residence at Waseda University from June 18, 2016 to August 11, 2017 along with the support of faculty and staff, library access, resources for housing and office, and research funds enabled me to complete my book manuscript on Japanese literary modernism. In looking at formalist texts written in the 1920s, the book synthesizes close-reading textual studies with mass-media discourse analysis approaches in order to offer a new perspective on Japanese modernist fiction and introduce new approaches to the study of Japanese literature. It is currently under review for publication by the University of Cornell Press. The manuscript for my book, Disruptions of Daily Life: Japanese Literary Modernism in the World, which I completed during my residence at Waseda University, has been submitted to the Columbia Weatherhead Institute and is now under review by the University of Cornell Press. I have also completed and submitted an article on Tanizaki Jun’ichiro’s A Fools Love, which is based on the first chapter of this book, to the Journal of Japanese Studies. This summer I plan to undertake the revisions required for the publication of my book at the University of Cornell Press. I will also make revisions to the article I have submitted to the Journal of Japanese Studies if and when they are requested.

  • 1950-70年代における文化資本・文化産業としての文学に関する総合的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2015年04月
    -
    2018年03月
     

    山岸 郁子, 十重田 裕一, 山本 芳明, 金子 明雄, 中山 昭彦

     概要を見る

    1950-70年代の作家の生活について、日記や資料などから実証的な調査を行い、分析を行った。戦後めざましく発展・変化を遂げたメディアにおいて作家がどのような役割を期待され、それに応えたのか、その実態を明らかにすることで、文学を「文化資源」化するということはどのような意味を持つのか、再定義を行った。また文学の市場価値がどのように確立したのか、政治・経済の背景を視野に入れて、横断的かつ個別的に検証した。さらに図書館や文学館などの文化行政や文化事業について調査を行い、多くの「文化資源」を発見し、都市部のみならず諸地域にまでどのようにその現象を波及させたのか、その実態について明らかにした。

  • 1930年代~50年代に朝鮮と台湾の作家が日本語で書いた文学作品を考察する。

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2015年10月
    -
    2017年03月
     

    十重田 裕一, YI CHRISTINA

     概要を見る

    The main achievement was completing a book manuscript, tentatively titled Colonizing Language: Cultural Production and Language Politics in Imperial Japan. The manuscript was submitted for review with Columbia University Press, a prestigious university publisher, and a contract was signed in early November. The book is currently scheduled to be released in spring 2018. Other publications and presentations are listed in detail in section 13.
    International exchange was also fostered through a keynote lecture given by the guest researcher and held at Waseda University on October 13, 2016. Entitled “Linguistic Imperialism and the Aporia of Silence in ‘Artists of the Peninsula’ and Spring on the Peninsula,” the lecture attracted students and faculty from the Waseda community as well as from Tokyo University and other surrounding universities. Official discussants included Michael Bourdaghs, a professor of Japanese literature at Chicago University; Hitomi Yoshio, a professor of Japanese literature at Waseda University; and Lee Sungsi, also a professor of Japanese literature at Waseda University.

  • 1950-60年代日本文学の英語訳に関する基礎的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2013年04月
    -
    2016年03月
     

    榊原 理智, 十重田 裕一, 塩野 加織

     概要を見る

    1968年の川端康成のノーベル賞受賞は、日本近代文学が「世界文学」の仲間入りを果たした画期的な出来事であったが、そこに至るまでには占領期のGHQ検閲における翻訳に始まり、50年代の冷戦期の日米関係を反映した日本文学の英語翻訳ブーム等が存在していた。この共同研究は、こうした文学の翻訳のありようを文学的のみならず歴史的・社会的に多角的な方面から追求し、50年代においては、政治的・商業的な状況に配慮しようとする出版人と、その意図と交渉を続けつつ翻訳作品を選択し翻訳する翻訳者たちのせめぎ合いが存在したことを明らかにした。

  • 国際的基盤形成を視野に入れた日本近代文学における内務省・GHQ検閲の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2012年04月
    -
    2015年03月
     

    十重田 裕一

     概要を見る

    本研究は、近代日本文学の表現とメディア検閲とのかかわりを、第二次世界大戦前から戦中にかけて実施されていた内務省の検閲と戦後日本のGHQ/SCAPによる検閲の相互関連性に焦点を当てながら歴史的に研究することを目的としたものである。本研究では、二つのメディア検閲にかかわる資料を収集・整理し、日本国内外においてこれまで個々に研究が進められてきた感のある、内務省とGHQ/SCAPの検閲の関連に検討を加え、異なる二つのメディア規制と文学との特色を浮かび上がらせ、両者の相関性が明らかとなった。そのような研究成果の一部を、学術論文や著書にまとめ、さらに、国際シンポジウムでの発表、招待講演をそれぞれ行った。

  • 1950-60年代における文化産業としての文学の発展過程に関する総合的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2009年
    -
    2011年
     

    山岸 郁子, 山本 芳明, 十重田 裕一, 金子 明雄, 中山 昭彦

     概要を見る

    「文化資本」として<作家>や<文学作品>をとらえ直し、1950-60年における文学市場の問題について、調査を行い、その実態を明らかにした。それは文学を取り囲む状況のなかで発信された批評の言説がどのように編成され、どのような現象を生じさせたのかについて考察するのみならず、文学者の生活のありようを指標として戦後日本社会や文化の変化のある局面を明らかにすることとなった。高度経済成長の中において文学が消費の対象になり、これまでにない規模で発展する中で「文学」や「文学者」果たした役割について分析・検討を行った。

  • 占領期文学とメディアにみる検閲と本文の総合的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2009年
    -
    2011年
     

    十重田 裕一, 宗像 和重

     概要を見る

    占領下の日本では、1945~49年までアメリカ軍GHQ/SCAPの検閲が実施されていたが、プランゲ文庫をはじめ占領期の膨大な資料の調査からは、解放されると同時に閉ざされるという、引き裂かれた言説空間の様相を呈していたことがわかってくる。プランゲ文庫の多数の資料からは、検閲に対する対応は一様ではなく、執筆者の考え、出版社・編集者の方針や対応、検閲官の判断など、複数の要素が複雑に絡み合いながら、占領期の言説が構成されていたことを具体的に明らかとなる。

  • 戦争をめぐる表現と表象-日本近代文学・日本映画に関する中仏との比較研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)

    研究期間:

    2008年
    -
    2011年
     

    中山 昭彦, 佐藤 淳二, 十重田 裕一, 応 雄, 城殿 智行

     概要を見る

    本研究では、第二次世界大戦を中心とする日本の近代の戦争において、国家や民族の危機といった言説がメディアを通してどのように広まり、どのようにクリシェ化されたかを、中国、フランスの場合との比較を通して明らかにした。またその一方で、日本の文学作品や映画が、危機の言説を批判する可能性を秘めていたことを、文学と映画の表現といった点から究明した。

  • 総合雑誌における占領期検閲と文学との相互関連性の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2006年
    -
    2008年
     

    十重田 裕一, 宗像 和重, 川崎 賢子, 上牧瀬 香, 塩野 加織, 滝口 明祥, 時野谷 ゆり, 兵頭 かおり

     概要を見る

    本研究では、占領期日本における文学研究の一環として、総合雑誌・文芸雑誌を中心に、この時期の雑誌全般に焦点をあてた。三年間の研究を通じて、第一に雑誌において行われた占領期の検閲の実態を調査すること、第二にそこで得られたデータをもとに、作家・作品とメディア・編集者・出版社との相互関連性を総合的に解明することを目的とし、その結果、GHQ/SCAPの検閲と占領期の文学の状況を立体的に浮かび上がらせる基盤を整備した。成果の一部は、『占領期雑誌資料大系 文学編』全5巻(岩波書店、2009-10年)に示される予定である。

  • 金星堂を中心とする大正・昭和期の出版書肆と文学に関する総合的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2004年
    -
    2006年
     

    宗像 和重, 十重田 裕一

     概要を見る

    本研究は、出版書肆金星堂を中心として、大正・昭和期の出版と文学の動向を総合的に把握しようとする試みである。福岡益雄が大正半ばに設立したこの出版社は、大正期の特色ある叢書類や、雑誌「文藝時代」の発行などを通して、同時代の文学や作家と深いかかわりをもった。その実態を把握するために、まず金星堂の出版物についての基礎的データを蓄積し、図書館や古書店等を通して調査と収集の作業に従事した。そして、その書誌データを集約して、「金星堂出版物目録データベース」を作成した。もとより未定稿の状態で、今後引き続き増補訂正を必要とするが、金星堂の出版活動の輪郭を明らかにし、今後研究を継続するための基礎資料としての意味を有すると考える。
    またこれと並行して、創業者の福岡益雄と金星堂の出版活動に関する同時代の消息や評価等を、できるだけ収集することに務めた。出版物のデータベースとあわせて、金星堂の足跡を総合的・多角的に検討する新しい材料を発掘することで、その実態をより明らかにすることができた。
    こうした調査の集約の一方で、金星堂や大正・昭和期の出版と文学をめぐる論考を積極的に発表することに務めた。とくに大正から昭和期にかけての「文壇」と文芸時評をめぐる諸問題や、横光利一らのいわゆる新感覚派と金星堂を中心とするメディアの問題については大きな収穫があり、このテーマの有効性を再認識させられた。今後は、未定稿の書誌データベースを充実させるとともに、金星堂社史・福岡益雄伝をとりまとめることで、金星堂と同時代の文学・作家との関係をより明らかにする一方、同時代の出版社・出版人へと調査・研究を広げていくことが、重要な課題であると考えている。

  • モダニスト松本清張―マスメディアとの相互関連性をめぐる研究

    第6回北九州市松本清張研究奨励事業 研究奨励金 

    研究期間:

    2004年
    -
     
     

    宗像和重, 十重田裕一

  • 日本近代における映像表現と活字文化・文学の重層的な相関を対象とする史的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2002年
    -
    2003年
     

    中山 昭彦, 紅野 謙介, 十重田 裕一, 城殿 智行

     概要を見る

    本研究では、以下の三つの領域の重層的な関係を探究した。
    1、大正期から昭和期にかけての小説とその挿し絵の関係の歴史的変容を、小説の成立過程、造本形態、検閲とそれに対する対応から明らかにした。
    2、明治末から昭和期にかけての映画における映像とセリフの関係を、サイレレントとトーキーの差異、シナリオと文学作品の相互作用、検閲とそれに対する対応から解明した。
    3、映像表現と文学的表現の差異を示すために、映画に関する理論的な考察を行った。特に構造主義と記号学に関する理論の再考と、ポストモダニズムに関する理論の再構築を行い、映画史への適応可能性を示した。
    この結果、明らかになったのは、以下の三点である。
    A、純文学の小説作品が検閲に対する過剰な反応の結果、挿し絵をほとんど用いなくなり、言語による風景や人物の描写を主眼とする一方で、発達する印刷技術を生かした大衆小説は、会話中心の小説に次第に比重をおきはじめる歴史的経緯が明らかになった。
    B、当初、純文学作家が占めていた映画のシナリオライターの地位は、次第に大衆作家にとって変わられるようになるが、このことは、大衆小説が会話中心の小説技法を洗練されてゆくことと密接に関係している。また映画における場面転換における大胆な時空間の省略も、大衆小説の技法を受け継いだものといえる。
    C、このような大衆小説の技法を取り入れた映画は、更にその技法を洗練させ、小津安二郎に代表されるような、大胆な省略の映画を生むにいたる。しかし、それは日本的な現象ではなく、映画の時空間の表現を大きく変えるものであることが、理論的かつ具体的な考察の面からも明らかになった。

  • 新感覚派文学における言語観の歴史的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究(B)

    研究期間:

    2001年
    -
    2002年
     

    十重田 裕一

     概要を見る

    今年度は昨年度に引き続き、新感覚派文学に特徴的な言語観を、1920年代マス・メディアの拡大にともなう文学受容の場およびメディア状況の変容という視点から解明するべく、継続して研究を進めた。
    様々なマス・メディアが交錯する1920年代で特に力点を置いたのは、映画と出版である。出版のなかでは、1920年前後に創刊された総合雑誌「改造」(1919年創刊)と「文藝春秋」(1923年創刊)を重視し、これらの雑誌が作家の創作ならびに表現とどのように関連するかを検討した。
    このような研究計画のもと、今年度は、大学院生やデータ入力に習熟した社会人の助力を仰ぎながら、前年度に調査、収集したデータを整理する一方、研究成果を公表することに力を注いだ。
    現段階で公表した主な論文は、以下の4点である。「出発期「文藝春秋」のメディア戦略」(「日本近代文学」第66集日本近代文学会2002年5月185-201頁)、「新感覚派の光と影」(「文学」第3巻第6号岩波書店2002年11月123-132頁)、「一九二八年の横光利一-上海へ、新たなる展開への模索」(「アジア遊学」第48号勉誠出版2003年2月198-207頁)、「出版メディアと作家の新時代-改造社と横光利一の一九二〇-三〇年代」(「文学」第3巻第8号岩波書店2003年3月35-51頁)である。

  • 二十世紀における日本文学・文化とメディアの相互連関を対象とする総合的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2000年
    -
    2001年
     

    宗像 和重, 金井 景子, 高橋 世織, 高橋 敏夫, 十重田 裕一

     概要を見る

    本研究は、二十世紀の日本の文学・文化とメディアの問題を、多角的・総合的に検証することを目標とし、二年間にわたる共同研究として企画された。その結果、(1)近代の文学は、これまで、書物や雑誌・新聞といった活版印刷によって流通し、読まれることを前提としてきたが、たとえば雑誌の販売部数や売り上げ高、新聞の配達経路など、その実態をより具体的に検証することの重要性が明らかになったこと、(2)その活版印刷が必ずしも普遍的なものではなく、過渡的なメディアの一形態であり、今日のいわゆる文学の衰退が、活字媒体の衰退と通底していることが確認できたこと、(3)一方、映像表現や朗読など、視覚や聴覚に関わって、活字媒体では切り捨てられてきた言葉の身体性に目を向けることの必要性が認識されたこと、(4)いわゆる大衆文学や怪獣映画など、従来は傍流とされていた分野に、現代の文化現象を把握するためのきわめて大きな手がかりが見いだされたこと、(5)メディアの問題を検証するためにも、研究者自身の差別やジェンダーに関わる意識が問われなければならないことが自覚されたこと、--などがこのたびの大きな収穫であったと考える。
    しかし、いうまでもなく、このテーマはきわめて大きく、限られた期間の研究で全てを尽くせるものではない。また当初は、大別して初年度を個別研究、二年目を共同研究という位置づけであったが、テーマの大きさと重要性に鑑みて(それはわれわれのよって立つ研究基盤そのものを問うことであるから)、中途半端な「結論」を導き出すよりも、それぞれの研究テーマをさらに深めることが重要である、という認識で一致し、結果としては今年度も、それぞれの分野で個別の研究を深めることになった点をおことわりしたい。

  • 横光利一を中心とする1920年代モダニズム文学の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 奨励研究(A)

    研究期間:

    1999年
    -
    2000年
     

    十重田 裕一

     概要を見る

    今年度は、出版メディアの拡大にともなう文学受容の場及びメディア状況の変容という視点と、近代日本の国語政策という視点から、1920年代日本文学の再検討を行うことを研究テーマとし、前年度に引き続いて、早稲田大学図書館、日本近代文学館などにおける資料の調査・収集を行うと同時に、前年度からの継続研究を発展させ、逐次、可能なものから論文化することにつとめた。
    1920代の横光利一をてかがりとして、外国文学受容の問題を出版メディアとの相関性のもとに検討し、また、近代日本の国語政策と作家との関連を、同様に横光利一に即して考察をした。これら研究の成果は、それぞれ、「鏡としてのドストエフスキー・ストリンドベリイ-大正期・横光利一への視角」(「国文学 解釈と鑑賞」第829号2000・6至文堂)、「横光利一にとって「国語」とは何か」(「昭和文学研究」第41集2000・9昭和文学会)として公刊した。
    これと並行して、同時代の作家や文壇との関連、研究史の展望なども含めて、文学と文学研究の機制を把握する作業も行った。その成果の一部として、「横光利一研究展望」(『川端文学への視界15』2000・6教育出版センター)、「徳田秋声と横光利一-「芭蕉と歯朶」評を中心に」(『徳田秋声全集』「月報20」 2001・1八木書店)、「書評・小田桐弘子著『横光利一-比較文化的研究』(「比較文学」第43号2001・3日本比較文学会)がある。

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Misc

  • 〈鼎談〉<偉大なる落伍者>安吾に迫る網羅的大事典―『坂口安吾大事典』(勉誠出版)刊行を機に

    安藤 宏, 大原祐治, 十重田 裕一

    週刊読書人    2022年07月

  • 〈座談会〉これからの文学館のかたち

    ロバート キャンベル, 十重田裕一, 藤井康栄

    松本清張研究(北九州市立松本清張記念館)   ( 21 ) 102 - 115  2020年03月

  • 〈書評〉黒田大河著『横光利一とその時代 モダニズム・メディア・戦争』

    十重田裕一

    昭和文学研究(昭和文学会)   ( 76 ) 234 - 236  2018年03月

  • 〈書評〉中村三春編著『映画と文学――交錯する想像力』

    十重田裕一

    映像学(日本映像学会)   ( 99 ) 82 - 85  2018年01月

  • 〈報告〉【特集1】 日本文学研究と越境、学際化、国際化――2017年の現在地 SGU国際日本学拠点の二〇一七年度上半期の活動

    十重田裕一, 金ヨンロン, 松本弘毅

    リポート笠間(笠間書院)   ( 63 ) 9 - 11  2017年11月

  • 〈座談会〉 東京の文学、文学の東京 (特集 東京の文学)

    十重田裕一

    文学(岩波書店)   17 ( 6 ) 2 - 25  2016年

  • 〈書評〉日高昭二著『占領空間のなかの文学―痕跡・寓意・差異』

    十重田裕一

    神奈川大学評論   ( 80 ) 156  2015年

  • 〈書評〉高橋新太郎セレクション全3巻

    十重田裕一

    高橋新太郎セレクション全3巻 内容見本    2014年

  • 〈座談会〉特集・浅草と文学 浅草を語る

    十重田裕一

    文学(岩波書店)   14 ( 4 ) 2 - 35  2013年

  • 〈書評〉和田博文著『資生堂という文化装置 1872-1945』

    十重田裕一

    日本文学(日本文学協会)   57 ( 2 ) 21 - 31  2012年

  • 〈書評〉守安敏久著『メディア横断芸術論』

    十重田裕一

    映像学(日本映像学会)   ( 89 ) 53 - 55  2012年

  • 〈座談会〉草稿の時代 分裂した本文の軌跡―「純粋小説について」から「純粋小説論」へ

    十重田裕一

    文学(岩波書店)   11 ( 5 ) 2 - 49  2010年

  • 〈書評〉羽鳥徹哉著『作家の魂―日本の近代文学』

    十重田裕一

    国文学 解釈と鑑賞(至文堂)     111 - 120  2006年

  • 〈書評〉日高昭二著『菊池寛を読む』

    十重田裕一

    週刊読書人(日本書籍出版協会)    2003年06月

  • 〈座談〉身も蓋もない話 (創刊111周年記念 特集 111年の評論)

    大杉重男, 関川夏央, 宗像和重, 十重田裕一, ほ

    早稲田文学(早稲田文学会)   27 ( 6 ) 120 - 133  2002年11月

  • 〈書評〉小田桐弘子著『横光利一――比較文化的研究』

    十重田裕一

    比較文学(日本比較文学会)   ( 43 ) 145 - 149  2001年01月

  • 〈書評〉保昌正夫著『横光利一一菊池寛・川端康成の周辺』

    十重田裕一

    図書新聞(日本書籍出版協会)   2477  2000年03月

  • 『定本 横光利一全集 補巻』刊行に際して

    十重田裕一

    日本近代文学館   172   8  1999年11月

  • 〈書評〉二瓶浩明著『宮本輝 宿命のカタルシス』

    十重田裕一

    国文学 解釈と鑑賞 (至文堂)   64 ( 6 ) 181  1999年04月

  • 〈座談会〉特集 横光利一 ある不用意な作家の肖像

    十重田裕一

    早稲田文学   24 ( 6 ) 8 - 24  1999年

    CiNii

  • 〈書評〉江藤茂博著『映像批評の方法 「読む」こと、あるいは映画の迷宮への誘い』

    十重田裕一

    日本文学(日本文学協会)   47 ( 2 ) 81 - 82  1998年

  • 〈書評〉保昌正夫著『七十まで―ときどきの勉強ほか』『川端と横光』『横光利一見聞録』

    十重田裕一

    日本近代文学(日本近代文学会)   ( 53 )  1995年

  • 〈書評〉竹内清己著『堀辰雄と昭和文学』

    十重田裕一

    日本近代文学(日本近代文学会)   ( 50 )  1994年

  • 〈書評〉栗坪良樹著『現代文学と魔法の絨緞(アレゴリー)−文学史の中の<天皇>』

    十重田裕一

    日本文学(日本文学協会)   42 ( 9 ) 72 - 73  1993年

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現在担当している科目

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特別研究期間制度(学内資金)

  • 日本文学の国際共同研究の展開

    2019年03月
    -
    2020年03月

    アメリカ合衆国   カリフォルニア大学ロサンゼルス校

    アメリカ合衆国   スタンフォード大学

    アメリカ合衆国   コロンビア大学

    カナダ   ブリティッシュ・コロンビア大学

    アメリカ合衆国   ペンシルベニア州立大学

  • モダニズム文学の研究

    2004年04月
    -
    2005年03月

    アメリカ   コロンビア大学

    フランス   パリ第7大学

    中国   北京大学

他学部・他研究科等兼任情報

  • 文学学術院   大学院文学研究科

特定課題制度(学内資金)

  • 占領期日本の文学者と編集者のメディア検閲に探究

    2023年  

     概要を見る

     2023年4〜6月にはUCLA客員教授、8月にはスタンフォード大学客員研究員として海外研究機関で研究・教育に従事した。UCLAでは国際シンポジウムを、スタンフォード大学では国際ワークショップを共同で企画し実施した。研究業績については、著書『川端康成 孤独を駆ける』(岩波書店、2023 年3月)を上梓。今年度の論文・解説には、「美しい日本と美しくない日本ーー川端康成と松本清張の点と線」(『川端文学への視界』第38号、2023年7月、44〜53頁、川端康成学会)、「本の民衆化を目指してーー「文化の配達人」の肖像」(安倍能成『岩波茂雄伝』2023年8月、 581〜591頁、岩波書店)、「占領期日本の文学者と編集者をめぐるメディア検閲ーープランゲ文庫所蔵の横光利一『旅愁』と検閲済み校正刷の再検討」(『國語と國文學』第100巻10号、2023年10月、 1〜18頁、東京大学国語国文学会)、「上京者たちによる新しいメディアの創造と発信ーー『文藝時代』創刊と新感覚派の東京をめぐって」(『横光利一研究』第22号、2024年3月、16〜26頁、横光利一文学会)などがある。また、基盤研究 C「横光利一の直筆原稿とメディア検閲に関する国際的研究」(研究代表者、2021~2024 年)、基盤研究 C「「よみうり抄」のテキスト化と研究利用に関する総合的研究」(研究分担者、2022-2024&nbsp;年)などの研究課題に取り組んだ。本研究課題にもっとも即した論文は、「占領期日本の文学者と編集者をめぐるメディア検閲ーープランゲ文庫所蔵の横光利一『旅愁』と検閲済み校正刷の再検討」である。本論文は、米国メリーランド大学図書館ゴードン・W・プランゲ文庫所蔵資料を活用した研究成果である。

  • 川端康成と近代メディアをめぐる総合的研究

    2022年  

     概要を見る

     本研究は、川端康成(1899〜1972年)が日本で最初のノーベル文学賞を受賞するまでの軌跡を、近代メディアとの関連から探究することを目的とする。今から約100年前の日本で創作活動を開始した川端康成の文学者としての活動期間は、関東大震災前後からアジア・太平洋戦争、アメリカ軍による占領期、高度経済成長期を経て、西暦では1920年代から70年代、和暦では大正時代から昭和時代の約50年にも及ぶ。この間、戦争・革命・パンデミック・大地震・大恐慌などが相次ぎ、川端に少なからぬ影響を及ぼし、創作の陰翳をかたちづくることになった。川端が文学者を志して華々しく活躍する時期には、新たな出版社が創業し、新聞・雑誌の発行部数が増加、ラジオ放送が開始(1925年)となり、映画が時代の寵児になるなど、メディアの拡大期にあたる。アジア・太平洋戦争後には、テレビ放送も開始(1953年)となり、こうした複数のメディアが高度経済成長期にさらなる発展を遂げた。1920年代から70年代に至る近代メディアの発展と川端の文学がいかに切結ぶのかを、本研究では総合的に探究した。その成果は、『川端康成 孤独を駆ける』(岩波書店、2023年3月、286頁)などで公にした。

  • 米国における日本近現代文学草稿・原稿の調査と研究の基盤形成

    2021年  

     概要を見る

     本研究は、アメリカ合衆国の研究機関に所蔵されている日本近現代文学関連の草稿・原稿の調査と研究の基盤形成を行うことを目的としていた。しかし、新型コロナ感染拡大のため渡航ができなくなり、これまでの草稿・原稿の調査に基づく研究成果をまとめる方向に方針を転換した。本研究課題に関連する研究成果として、ハルオ&nbsp;シラネ・鈴木登美・小峯和明・十重田裕一編著『〈作者〉とは何か 継承・占有・共同性』(岩波書店、2022年3月、pp.1-512)、十重田裕一『横光利一と近代メディア 震災から占領まで』(岩波書店、2021年9月、pp.1-416、第30回やまなし文学賞&nbsp;研究・評論部門)、「横光利一における本文研究の可能性――直筆原稿・メディア・検閲」『横光利一研究』第20号(2022年3月、pp.105-110)を発表した。

  • 横光利一を中心とする昭和文学研究の国際的発信

    2021年  

     概要を見る

     本研究は、横光利一を中心とする昭和文学研究の国際的な発信を目的としている。コロナ渦にあっても着実に研究を進め、研究期間内に学術書、十重田裕一『横光利一と近代メディア 震災から占領まで』(岩波書店、2021年9月、pp.1-416、第30回やまなし文学賞&nbsp;研究・評論部門)を出版した。さらに、2021年3月20日開催の横光利一文学会第20回大会シンポジウムでの発表に基づく学術論文、十重田裕一「横光利一における本文研究の可能性――直筆原稿・メディア・検閲」(『横光利一研究』第20号、2022年3月、pp.105-110)を発表した。他に、昭和文学研究の成果としては、安藤宏・大原祐治・鬼頭七美・十重田裕一編『坂口安吾大事典』(勉誠出版、2022年4月、pp.1-850予定)を刊行する予定である。以上のように、当該年度中に研究成果の国内外における発信を行った。

  • 横光利一・川端康成を中心とする新感覚派文学研究の国際的基盤形成

    2019年  

     概要を見る

     「横光利一・川端康成を中心とする新感覚派文学研究の国際的基盤形成」に関わる2019年度の研究成果は、主に以下の国際シンポジウム・ワークショップにおける3つの国際発表である。 第1は、2020年1月31日に開催されたカナダ・バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学での発表である。ここでは、川端康成の創作と日本の首都・東京との関連を歴史的・文化的視点から考察した。第2は、2020年2月14日に開催された米国・ロサンゼルスのカリフォルニア大学ロサンゼルス校での発表である。ここでは、松本清張の文学を高度経済成長期の日本文学と映画・テレビドラマ化のアダプテーションの観点から分析する際に、川端康成との比較・対照を行った。第3は、2020年2月28日に開催された米国・ニューヨークのコロンビア大学での発表である。ここでは、研究費で購入した資料を活用しながら、横光利一の作者性を歴史的・文化的視点から考察した。この発表は論文としてまとめ、2021年刊行予定の論文集に収録する予定である。 以上、2019年度の特定課題研究費を活用し、海外での発表を3回実施することで、横光利一・川端康成を中心とする新感覚派文学研究の国際的基盤を形成し、国内外の第一線の研究者と交流したことが大きな収穫となった。

  • 新感覚派時代を中心とする横光利一の国際的研究の展開

    2017年  

     概要を見る

     2004年4月から2005年3月まで、早稲田大学で特別研究期間を取得し、4〜6月には中華人民共和国の北京日本学研究センターに研究員として滞在し、研究に従事した。その後、8〜9月、2005年2〜3月にはフランス共和国に滞在、パリ第7大学に所属し研究を推進した。2005年3月には、アメリカ合衆国・コロンビア大学のドナルド・キーンセンターで招待講演を行うと同時に、同大学の教授陣、大学院生らと親交を深めた。研究期間中、アジア・欧洲・北米で研究活動を展開し、世界各国の多くの研究者との実りある学術交流を通じて、日本文学研究の国際化の基盤をつくることができたのが最大の収穫であった。

  • 横光利一の1930-40年代と二つのメディア検閲の総合的研究

    2016年  

     概要を見る

     本研究は、横光利一の1930-40年代と二つのメディア検閲との関連を総合的に研究することを目的として計画された。二つのメディア検閲とは、明治時代から第二次世界大戦敗戦まで帝国日本で実施された内務省の検閲と、アメリカ軍によって占領期に行なわれたGHQ/SCAP(General Headquarters/Supreme Commander for the Allied Powers 連合国軍最高司令官総司令部)の検閲である。横光利一が1930-40年代に発表した著作と同時代のメディア規制との関連を、内務省・GHQ/SCAPの資料調査と本文の校合を行うことで総合的に解明するべく、この作家の代表作『旅愁』を対象に研究を実施した。メリーランド大学プランゲ文庫における調査で得られた新資料を活用しながら、横光利一とメディア規制とのかかわりを内務省とGHQ/SCAPという、二つの異なる検閲との関連から総合的に分析する基盤をつくるべく、岩波文庫『旅愁』上巻・下巻を2016年8月、9月に刊行した。上巻には、研究成果の一部となる「解説」を執筆した。その後、学術論文を雑誌『文学』(岩波書店、2016年11月)に発表した。

  • 占領期の川端康成の文学的活動とメディア検閲

    2014年  

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     2014年9月17、18日の2日間にわたり、フランス共和国の首都・パリで川端康成の国際シンポジウムが開催された。この国際シンポジウムを、セシル坂井氏(パリ・ディドロ第7大学)、和田博文氏(東洋大学)、紅野謙介氏(日本大学)、マイケル・ボーダッシュ氏(シカゴ大学)とともに企画した。シンポジウムのタイトルは「川端康成21世紀再読―—モダニズム、ジャポニズム、神話を越えて」(Relire Kawabata au 21esiècle - modernisme et japonisme au-delà des mythes)である。十重田は、「占領期言語統制下の創作と出版活動」と題する研究発表において、アメリカ軍による占領終了前後に見られた錯綜するメディア規制と川端の小説との関連を考察した。&nbsp;

  • 横光利一直筆原稿の総合的研究

    2008年  

     概要を見る

    2008年度単年度の研究期間で重視したのは、横光利一の直筆原稿の蒐集と閲覧を通じて、これまで行ってきた当該研究テーマをより発展させる基盤をつくることであった。いくつかの図書館で調査を行うと同時に、横光利一の原稿(書簡)を購入するなど、その成果は十分に達成することができた。また、これまで調査をした横光利一の直筆原稿の見直しもあわせて行い、研究課題にかかげた「総合的」な研究としてまとめるべく、調査と考察を進めた。そうすることで得た成果の公表は、2009年度から2010年度にかけて行う予定である。すでに準備を整え、日本近代文学の直筆原稿を総合的に検討する研究会での報告を経た後に、学術論文としてまとめる段取りがついている。本格的な研究成果の公表は2009年度以降となるものの、2008年度中にも、関連する研究成果を公にしている。その一つが、「1926年、文学と映画との遭遇」(『比較文学研究』、東大比較文学会、2008年11月)である。横光利一に関するこの論文は、2008年5月にアメリカ合衆国のコロンビア大学(キーンセンター)、ハーバード大学(ライシャワーセンター)での講演をもとに学術論文としてまとめたものである。なお、発表は次年度になるが、すでに校正を終えている研究論文に、「メディアに映し出される〈文学の神様〉の欧州紀行――一九三六年、横光利一の外遊とその報道をめぐって――」(『横光利一 欧洲との出会い――「歐洲紀行」から「旅愁」へ――』、おうふう、2009年5月刊行予定)がある。この論文では、横光利一の欧州旅行での手帳を参照し、新聞・雑誌などのマス・メディアに掲載された横光をめぐる言説を考察しながら、彼の外遊とその報道について検討している。

  • 横光利一とマスメディアの相互関連性の研究

    2005年  

     概要を見る

    横光利一とマスメディアとの相関性を総合的に解明しようとする本研究では、今年度、主に以下の二点のテーマに取り組んだ。一点目は、マスメディアが拡大、多様化する大正後期から昭和初期に、横光利一をはじめとする新感覚派がどのように展開したか、ということ。もう一点目は、第二次世界大戦後のアメリカのGHQ/SCAP(General Headquarters/Supreme Commander for the Allied Powers)による検閲と横光の「旅愁」との関係について検討することである。前者については、「富ノ澤麟太郎――光と影の散歩者」(『日本のアヴァンギャルド』2005・5 世界思想社 214-227P)、「新感覚派文学の中国における受容の一側面――『色情文化』を中心に――」(「曙光」第3号 翰林書房 2005・12 55-62P)、「広告から見た大正期「文藝春秋」の展開」(「国文学研究」第148号 早稲田大学国文学会 2006・3 98-109P)として、後者については「さまよえる本文――第二次世界大戦後版「旅愁」の成立」(『横光利一の世界』 翰林書房 2006・3 予定)として、それぞれ論文に著した。 なお、研究ノートの「文学者の神話形成をめぐるノート――横光利一と「文学の神様」について――」(「昭和文学研究」第51集 2005・9 昭和文学会 75-79P)では、「文学の神様」という神話作用の再考を行った。ここでは、これまで「小説の神様」=志賀直哉、「文学の神様」=横光利一とされてきた定説に再検討を加え、「文学の神様」=横光利一がマスメディアと文壇状況によっていかにつくりだされ、変容したかを明らかにし、あわせて、そのプロセスを検討することにより、この作家の神話作用を批評的に考察した。 他に、本研究に関連する研究成果として、日本比較文学会第67回全国大会シンポジウムでの発表「新感覚派の文学と映画が出会うとき」(2005年6月18日)、フランス国立東洋言語文化学院(INALCO)での講演「引き裂かれたメディア――占領期日本文学検閲の一側面」(2006年3月6日)がある。

  • 新感覚派文学における言語観の歴史的研究

    2002年  

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    今年度は昨年度に引き続き、新感覚派文学に特徴的な言語観を、1920年代マス・メディアの拡大にともなう文学受容の場およびメディア状況の変容という視点から解明するべく、継続して研究を進めた。 様々なマス・メディアが交錯する1920年代で特に力点を置いたのは、映画と出版である。出版のなかでは、1920年前後に創刊された総合雑誌「改造」(1919年創刊)と「文藝春秋」(1923年創刊)を重視し、これらの雑誌が作家の創作ならびに表現とどのように関連するかを検討した。 このような研究計画のもと、今年度は、大学院生やデータ入力に習熟した社会人の助力を仰ぎながら、前年度に調査、収集したデータを整理する一方、研究成果を公表することに力を注いだ。現段階で公表した主な論文は、「研究成果発表」に示した以下の4点である。他にも、2003年度中に、研究成果を発表する準備を進めている。

  • 1920年代・日本モダニズム文学の研究

    1998年  

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     1920年代に活躍した作家たちの活動を、同時代の様々な文化・社会現象と関連に留意しながら検討していくこと。それが、特定課題研究助成費を活用しながらの研究テーマであった。 こうしたテーマのもと、1926(大正15)年に、横光利一川端康成をはじめとする新感覚派の作家たちと映画監督の衣笠貞之助らによって結成された「新感覚派映画聯盟」の検討を中心に行った。1920年代日本の前衛芸術家たちの交流を検討することで、この時代の芸術思潮を照射できると考えたからである。 今回特に注目したのは、これまで本格的検討の行われてこなかった、横光利一と「新感覚派映画聯盟」第一回作品「狂った一頁」との関連である。「狂った一頁」の映画及びシナリオに見られるモチーフや表現の痕跡は、この時期の横光の小説に認められる。そればかりではなく、「新感覚派映画聯盟」という芸術交流の「場」において共有された芸術城の理念は、横光の創作理念、とりわけ、昭和初年代に標榜された「形式主義」と深く関わっている。映像そのものの形式や構成を重視し、映像の純粋性を追求した同時代の前衛映画「狂った一頁」とこの映画を巡る批評に接することで、横光は「形式主義」に確信を持つに至るのである。 以上のことを解明するとともに、映画をめぐる言説と文学をめぐる言説が相互関連しつつ形成されたこの時代の特色についても言及し、本研究テーマが、横光利一という一作家に限定されるものではなく、1920年代の芸術思潮の一局面を形成する、共時的広がりをもつ問題であることの意味づけも行った。

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