2022/08/17 更新

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ミカミ ヒロコ
三神 弘子
所属
国際学術院 国際教養学部
職名
教授

兼担

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

学位

  • Master of Arts

  • 早稲田大学   文学修士

  • University of Ulster   Doctor of Philosophy

  • アルスター大学   文学博士

所属学協会

  •  
     
     

    日本アイルランド協会

  •  
     
     

    日本イエイツ協会

  •  
     
     

    イアシル・ジャパン

 

研究キーワード

  • 英語・英米文学、その他の外国語・外国文学、アイルランド文学、アイルランド演劇

論文

  • アイルランドの現在とカトリック教会

    三神弘子

    Language & Literature (Japan)   25   1 - 20  2016年12月  [招待有り]

  • 映画が物語るアイルランド:『マイケル・コリンズ』と『麦の穂をゆらす風』

    エール   ( 35 ) 21 - 41  2016年03月  [査読有り]

  • Commemorating the 1916 Rising: Tom Murphy's The Patriot Game and Sebastian Barry's White Woman Street

    Mikami, Hiroko

    Japanese Journal of European Studies   3   100 - 111  2015年03月

  • 『ハウス』(2000)におけるグラモフォン:その無音性が物語るもの

    三神弘子

    演劇研究   37   1 - 19  2014年03月

  • Looking back at the time of the Emergency: Kilroy's Doubl Cross (1986) and McGuinness's Dolly West's Kitchen (1999)

    Mikami, Hiroko

    Journal of Irish Studies   XXVII   19 - 27  2012年10月

  • 記憶装置としての演劇:トム・マーフィーの『パトリオット・ゲーム』

    三神 弘子

    演劇映像学(演劇博物館グローバルCOE紀要)   2011 ( 3 ) 209 - 222  2012年03月

  • 救済を求める現代の寓話:マーティン・マクドナーの『イン・ブリュージュ』

    三神 弘子

    演劇映像学(演劇博物館グローバルCOE紀要)   2011 ( 3 ) 351 - 368  2011年03月

  • Frank McGuinness's Dark Masque: Speaking Like Magpies

    Hiroko Mikami

    Irish University Review   40 ( 1 ) 114 - 125  2010年04月

  • フランク・マクギネスの仄暗い仮面劇:『マグパイのように語る』(2005)

    三神 弘子

    演劇映像学(演劇博物館グローバルCOE紀要)   2009 ( 3 ) 283 - 296  2010年03月

  • Famine in Context

    Hiroko Mikami

    Alive in Time: The Enduring Drama of Tom Murphy: New Essays   ISBN9781904595457   39 - 55  2010年03月

  • トム・マーフィーの『飢饉』(1968)とそのコンテクスト

    三神 弘子

    演劇映像学(演劇博物館グローバルCOE紀要)   2008 ( 2 ) 265 - 282  2009年03月

  • Not 'Lost in Translation': Martin McDonagh in Japan

    Mikami, Hiroko

    演劇研究センター紀要VI: 早稲田大学21世紀COEプログラム(早稲田大学演劇博物館)   ( 6 ) 21 - 25  2006年01月

  • ヒーニーの「ステーション島」とダーグ湖の贖罪巡礼

    三神弘子

    『エール』日本アイルランド協会   ( 25 ) 10 - 26  2005年12月

  • 声なき者の声−フランク・マクギネスの<女性>の演劇

    演劇研究センター紀要II: 早稲田大学21世紀COEプログラム(早稲田大学演劇博物館)   ( II ) 1 - 10  2004年01月

  • 運命の女神が微笑む劇作家マーティン・マクドナー

    三神弘子

    パルコ劇場「ウィートーマス」上演プログラム    2003年11月

  • 現代アイルランド演劇の新しい風

    三神弘子

    悲劇喜劇     25 - 29  2002年08月

  • Kilroy's Vision of Doubleness: the Question of National Identity and Theatricality in Double Cross

    Mikami, Hiroko

    Irish University Review(A Journal of Irish Studies)   32 ( 1 ) 100 - 109  2002年03月

  • フランク・マクギネスについて

    三神弘子

    現代アイルランド演劇V(新水社)     288 - 305  2001年12月

  • 『有為転変の物語』について

    三神弘子

    現代アイルランド演劇V(新水社)     350 - 374  2001年12月

  • 『イノセンス』について

    三神弘子

    現代アイルランド演劇V(新水社)     316 - 335  2001年12月

  • 沸騰する大鍋コールドロン-アイルランド演劇の今-

    三神弘子

    ユリイカ(青土社)     213 - 221  2000年02月

  • A Post-Colonial Gaze at Ireland's Past: Frank McGuinness's Mary and Lizzie

    Mikami, Hiroko

    教養諸学研究   ( 106 ) 199 - 225  1999年03月

  • Frank McGuinness's Observe the Sons of Ulster Marching Towards the Somme: The Protestant Trauma in Ulster through Catholic eyes

    教養諸学研究   ( 104 ) 109 - 135  1998年03月

  • On Psychodrama and Storytelling in <i>Carthaginians</i>

    教養諸学研究   ( 102 ) 235 - 253  1997年03月

  • 「ダブル・クロス」について

    現代アイルランド演劇III(新水社)     220 - 237  1997年

  • On Frank McGuinness's <i>Someone Who'll Watch Over Me</i>

    教養諸学研究/政治経済学部教養諸学研究会   ( 100 ) 315 - 333  1996年03月

  • 大野光子著『女性たちのアイルランド』

    英語青年  

  • マクドナーの物語空間

    三神弘子

    ひょうご舞台芸術第25回公演「ロンサムウェスト」上演プログラム  

  • マクドナーの神話空間

    三神弘子

    文学座公演「夢の島イニシュマーン」上演プログラム  

  • ボフトーンの二つの物語—『クリスマス泥棒』と『バリャガンガーラ』について

    三神弘子

    現代アイルランド演劇IV(新水社)     285 - 294

  • Listening to the Voices Inside: A Interview with Jennifer Johnston

    英語青年  

  • Irish Drama of the Seventeenth and Eighteenth Centuries edited and introduced by Christopher Whealty and Kevin Donovan

    Journal of Irish Studies  

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書籍等出版物

  • Irish Theatre and Its Soundscapes

    Hiroko Mikami, Naoko Yagi( 担当: 共編者(共編著者))

    Glasnevin Publishing  2015年03月 ISBN: 9781908689283

  • アイルランド・ケルト文化を学ぶ人のために

    風呂本武敏編, 三神弘子「トム・マーフィーとフランク・マクギネス( 担当: 分担執筆)

    世界思想社  2009年05月 ISBN: 9784790714026

  • Ireland on Stage: Beckett and After

    Hiroko Mikami, Minako Okamuro, Naoko Yagi, eds (Hiroko Mikami. 'The saga will go on, Story as History in Bailegangaire

    Ireland on Stage:Beckett and After  2007年03月 ISBN: 9781904505235

  • Frank McGuinness and His Theatre of Paradox

    Mikami, Hiroko( 担当: 単著)

    Colin Smythe(Ulster Editions & Monographs 12)  2002年03月 ISBN: 0861404483

  • 現代アイルランド演劇5 フランク・マクギネス

    清水重夫, 的場淳子, 三神弘子

    新水社  2001年12月 ISBN: 4883850277

  • 現代アイルランド演劇4 トマス・マーフィー

    清水重夫, 的場淳子, 三神弘子

    新水社  1997年12月 ISBN: 4915165868

  • 現代アイルランド演劇3 トマス・キルロイ

    清水重夫, 的場淳子, 三神弘子

    新水社  1996年05月 ISBN: 4915165671

  • 豊穣の風土 : 現代アイルランド文学の群像

    佐野哲郎, 編, 三神弘子「ブライアン・フリールの『ルーナサの踊り

    山口書店  1994年08月 ISBN: 4841108521

  • 現代アイルランド演劇2 ブライアン・フリール

    清水重夫, 的場淳子, 三神弘子

    新水社  1994年03月 ISBN: 4915165566

  • 現代アイルランド演劇1 トマス・マーフィー

    清水重夫, 的場淳子, 三神弘子

    新水社  1992年11月 ISBN: 4915165523

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • トムが建てた<家>:マーフィーの描くアイルランドの心性史

    研究期間:

    2018年04月
    -
    2022年03月
     

     概要を見る

    前年度(平成31年度1月末~3月末)に引き続き、トリニティ・カレッジ・ダブリン(TCD)の付属機関であるTrinity Centre for Literary and Cultural TranslationとLiterature IrelandからTranslator in Residenceとして、4月1日から7月末までBursary(奨学金)を受け、マーフィーの作品The House(2000)とBrigit(2014)の翻訳を完了することができた。翻訳出版は、本来の研究計画には含まれていなかったものであるが、本研究の中心に据えたThe Houseの翻訳作業を通して、一層詳細な分析が可能となった。また、ダブリン滞在中に、アイルランドの国立劇場であるアビー・シアター所蔵のアーカイブ資料、トリニティ・カレッジ図書館所蔵のマーフィー文書の調査を行った成果と合わせて、International Association for the Study of Irish Literatures(IASIL)の年次大会(於TCD)で、マーフィーの暴力性について、テキストと上演という視点から報告することができた。またTCDに於ける学会発表の際、ある質問者から受けた質問を発展させ、質問者が編纂するブラジルの学術誌 The Journal Ilha do Desterroに マーフィー以外の作家の暴力性について論文にまとめることができた。これは、当該研究の直接の研究成果ではないが、上記の学会発表がなければ生まれなかった成果として位置付ける。また、2020年度にポーランドのUniversity of Lodzで開催予定だった、IASILの年次大会で、マーフィーに関するシンポジウムを共同で運営する運びとなった。(2022年に延期)2019年1月末から7月末までの6ヶ月間、ダブリンに滞在し、研究に専念できたことは、研究を進める上で、非常に大きな機会となった。ただ、年度ごとの計画が少し入れ替わったので、今後、その調整を行っていく予定。本来は、令和2年度に扱う予定であったマーフィー作品に見られる暴力性について、平成31年度(令和1年度)に先に取り上げたので、令和1年度に扱う予定であった、マーフィーに見られる「移民の問題」について、令和2年度に取り上げることとする。ダブリンへの研究出張を予定しているが、Covid-2019の状況を鑑みて、適切な判断を行う

  • アイルランドのナショナル・アイデンティティ:独立戦争から紛争まで

    研究期間:

    2015年04月
    -
    2018年03月
     

     概要を見る

    及川はトマス・ムーア、W・B・イェイツ、パトリック・カヴァナーの作品を検証し、アイルランドのナショナル・アイデンテティの変遷を検証した。ムーアは大ベスト・セラー『アイリッシュ・メロディーズ』の歌詞に巧妙にユナイテッド・アイリッシュメンへの共感を潜ませた。イェイツは「1916年のイースター」などで思索を深め、アングロ・アイリッシュとしての立場を確認した。カヴァナーは独立後の農村社会の内実を内側から描いた。三神は映画やトム・マーフィーの演劇、カトリック教会などの分析から社会の変遷を検討した。小林はジョイスの平和主義やトマス・キルロイのブレヒト的手法にアイデンティティへの問いかけを見出した。及川は研究成果をまとめて『アイルランド詩のナショナル・アイデンティティ―The Harp & Green』(音羽書房鶴見書店、2018年4月、全ⅵ+234頁)を上梓した。本書はムーア、ジェイムズ・クラレンス・マンガン、レイディ・ワイルド、サミュエル・ファーガソン、イェイツ、カヴァナー、ブライアン・フリールらの作品の検討を通じて、19世紀初頭から20世紀後半までのアイリッシュ・ナショナル・アイデンティの変遷を論じた、これまでに類書がないものである。本書は関連学会会員160名と全国41の大学図書館に寄贈した。本書はイギリス・ロマン派学会、日本イェイツ協会の研究誌で書評され、非常に高い評価を得た

  • アイルランドのナショナリズム:ヤング・アイルランドから復活祭蜂起を軸として

    研究期間:

    2012年04月
    -
    2015年03月
     

     概要を見る

    本研究では、19世紀中葉から20世紀初頭というアイルランド近現代史における激動の時代に焦点を絞り、アイルランドのナショナリズムを活性化したヤング・アイルランド運動、1916年の復活祭蜂起などがどのように文学作品の中で表象されているか、詩、小説、演劇の分野から分析検討を行った。これらの成果は、8件の学術論文、6件の学会発表によって公開された。また、最終年度において、国際シンポジウムを開催し、成果を海外に発信するとともに、海外の研究者との知的交流を推進した

  • 現代アイルランド演劇の総合的研究と国際的研究拠点の拡充

    研究期間:

    2011年04月
    -
    2015年03月
     

     概要を見る

    本研究は①サミュエル・ベケットのメディア論的研究と②現代アイルランド演劇におけるサウンドスケープの研究を両輪とした。①では、岡室がイェイツとジョイスがベケット作品に与えた影響を視聴覚メディアの視点から明らかにした。②では、三神がトム・マーフィーの『ハウス』がアイルランド史を意識した自作の総括であることを示すなど、作品分析を通して歴史やナショナル・アイデンティティの問題に切り込んだ。八木はベケットのラジオ作品におけるメディア上の変化(台本から録音へ)を作品の「時間化」と「空間化」として捉え直した。3冊の論集刊行(内1冊は海外)とベケット展の開催、海外派遣やセミナーによる若手育成を行なった

  • アイルランドのナショナリズム:ヤング・アイルランドから復活祭蜂起を軸として

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2012年
    -
    2014年
     

     概要を見る

    三神は、引き続き復活祭蜂起をテーマにした演劇の分析、検討を行った。復活祭の一週間に起こったできごとを克明に舞台化したジョンストンの『鎌と日没』(1958)とオケイシーの『鋤と星』(1926)、マーフィーの『パトリオット・ゲーム』と並列させることによって、それぞれの作品が書かれ初演された時代の文脈をあきらかにした。また、H24年度の研究成果である、『白人女通り』に見られる1916年について研究発表を行った。
    清水は、ジョイス以降のアイルランド文学の中で重要な位置を占めるフラン・オブライエンの散文、ならびにジョン・モンタギュの詩にみられる政治的言説の分析、検討を行い、二人の作家を文化的政治的文脈に位置づけた。また、19世紀後半以降、アイルランド人にとって大きな選択肢であった移民の問題を取り上げ、アメリカにおけるIRBの活動、フィニアンの政治活動に関して検討を加えた。オブライエンに関する研究は、『アイルランド文学 その伝統と遺産』に収録予定。(2014年出版予定)
    及川は「サミュエル・ファーガソンとアイルランド民俗学」と題した論文で、アイルランド併合(1800)以後の時代、すなわちカトリック解放運動、リピール運動、ヤング・アイルランド、フィニアン運動、アイルランド議会党の土地運動、自治運動といった激動の時代を生き、アイルランド文学、民俗学、考古学の勃興の渦中を経験したサミュエル・ファーガソン(1810-1866)の文業を検討し、それと密接な関係にあったアイルランド民俗学の進展を考察した。またロマン派講座で民間伝承とロマン派文学の関係を論じた。
    また、University College DublinのDr PJ Mathewsを招聘し、意見交換を行うとともに、公開講演「アイルランド文芸復興の再生」を実施した。(司会は及川が担当。)

  • アイルランドのナショナリズム:ヤング・アイルランドから復活祭蜂起を軸として

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2012年
    -
    2014年
     

     概要を見る

    三神は、引き続き復活祭蜂起をテーマにした演劇の分析、検討を行った。復活祭の一週間に起こったできごとを克明に舞台化したジョンストンの『鎌と日没』(1958)とオケイシーの『鋤と星』(1926)、マーフィーの『パトリオット・ゲーム』と並列させることによって、それぞれの作品が書かれ初演された時代の文脈をあきらかにした。また、H24年度の研究成果である、『白人女通り』に見られる1916年について研究発表を行った。
    清水は、ジョイス以降のアイルランド文学の中で重要な位置を占めるフラン・オブライエンの散文、ならびにジョン・モンタギュの詩にみられる政治的言説の分析、検討を行い、二人の作家を文化的政治的文脈に位置づけた。また、19世紀後半以降、アイルランド人にとって大きな選択肢であった移民の問題を取り上げ、アメリカにおけるIRBの活動、フィニアンの政治活動に関して検討を加えた。オブライエンに関する研究は、『アイルランド文学 その伝統と遺産』に収録予定。(2014年出版予定)
    及川は「サミュエル・ファーガソンとアイルランド民俗学」と題した論文で、アイルランド併合(1800)以後の時代、すなわちカトリック解放運動、リピール運動、ヤング・アイルランド、フィニアン運動、アイルランド議会党の土地運動、自治運動といった激動の時代を生き、アイルランド文学、民俗学、考古学の勃興の渦中を経験したサミュエル・ファーガソン(1810-1866)の文業を検討し、それと密接な関係にあったアイルランド民俗学の進展を考察した。またロマン派講座で民間伝承とロマン派文学の関係を論じた。
    また、University College DublinのDr PJ Mathewsを招聘し、意見交換を行うとともに、公開講演「アイルランド文芸復興の再生」を実施した。(司会は及川が担当。)

  • 巡礼地ダーグ湖の〈聖パトリックの煉獄〉をめぐる文学の研究

     概要を見る

    <聖パトリックの煉獄>への贖罪巡礼が毎夏実施されるダーグ湖は、強烈な磁力をもった聖地として、アイルランド人の深層に刻みつけられている。本研究は、ダーグ湖の贖罪巡礼の800年以上におよぶ時間軸を意識しながら、主に19世紀前半から1980年代にかけて書かれたダーグ湖をめぐる諸作品を通して、アイルランド社会がいかに変遷したか分析を試みた。本研究は、以下の3つの観点から進められた。(1)ダーグ湖の贖罪巡礼をめぐる文学の文献研究。カールトンの『ダーグ湖巡礼』(1843)、ともに『ダーグ湖』と題された、カバナーとデブリンの1940年代に書かれたふたつの詩、ヒーニーの連作詩「ステーション・アイランド」(1984)を主に扱い、個人と国家のアイデンティティの問題、芸術的創造性の根源に関する葛藤の問題などについて分析し、ダーグ湖の巡礼が自己と社会を再考する上で、いかに大きな役割を果たしてきたかについて検討した。(2)今日のダーグ湖における賦罪巡礼の社会学的考察。ヒーニーの作品が書かれて20年が経過したが、その間、アイルランド社会がどのように変遷したか、分析検討した。対象としたのは、3日間にわたる巡礼の実体験と現地でのインタビュー(平成14年実施)、新聞記事、大衆文学(旅行記など)に描かれたダーグ湖巡礼などである。カトリック離れがさかんに論じられる現代アイルランド社会で、ダーグ湖への巡礼者の数が減っていない背景には、純粋な宗教体験とは別の、<ツーリズム>の要素があるのではないか、という仮説が導かれた。(3)日本における巡礼(特に四国八十八カ所遍路)、巡礼をめぐる文学との比較研究。ダーグ湖にみられるアイルランド贖罪巡礼の理解を深めるために、海外共同研究者のマッカートニー博士と四国遍路(の一部)をこ体験し、その体験が文学作品にどのようにあらわれているか(いないか)、共同討議をおこなった

  • アイルランド演劇の総合的研究とアイルランド演劇アーカイブズの構築

     概要を見る

    当該年度は、三神、八木ともに、7月にチェコ共和国のカール大学(プラハ)で開催された国際アイルランド文学会(IASIL)で口頭発表を行った。三神の発表は、新劇と小劇場運動の2つの異なった流れの中で上演されたマーティン・マクドナーの作品とその受容のされ方を分析することによって、マクドナーの本質へと向かう二つの道筋を提示した。八木の発表は、アイルランドを舞台における<次元=スペース>という概念でとらえることによって、具体性と抽象性をともに帯びた<アイルランド>という概念が1990年以降に書かれた劇作家の作品を通して確立したプロセスを提示した。口頭発表の成果は、ともにCOEプログラムの一環である早稲田大学演劇研究センター紀要に発表した。プラハの後は、ダブリンに移動し、アイルランド演劇研究の第一線で活躍する岡室美奈子、Christopher Murray, Noreen Doody, Joseph Long, Anthony Roche, Declan Kiberd, Cathy LeenyらUCD(University College Dublin)の共同研究者を講師に招き、セミナーを8月の2、4、8日の3日間にわたって実施した。アイルランド現代演劇の動向に関するレクチャーの後、活発な意見交換ができたことは非常に有意義であった。現在、このセミナーでの成果を中心に、'StagingIreland'というタイトルで出版する準備が進められている。(現在、海外の出版社と交渉中)昨年度より引き続いておこなっているアーカイブ資料に関しては、レディング大学のべケットアーカイブより購入した文書のpdf化、ティリング・アーカイブのデジタル化はともに順調に進められ、特にマクギネス文書の<インタビュー編>、<マクギネス自身の論文編>のデジタル化が完了した。現在、インタビュー編を本として出版すべく、アーカイブズの所有者、フィリップ・ティリング氏とともに編集が進められている

  • 現代アイルランド演劇の総合的研究と研究拠点の形成

     概要を見る

    本研究課題では、平成18年度は三神弘子(国際教養学術院教授・研究者番号20181860)が研究代表者を務めたが、平成19年度は三神が特別研究期間のため、研究分担者であった岡室美奈子(上記)が代表者を引き継いだ。本研究課題は、アイルランド演劇(特に現代)の総合的研究を推進し、アイルランド演劇研究関連資料を充実させることにより、日本における研究拠点を形成・確立することを目指し、主として以下の三点を推進した。1.アイルランド演劇の総合的研究:三神はT・マーフィー、F・マクギネスらを、岡室はS・ベケット、W・B・イェイツらを中心に研究を行った。とりわけ、科学研究費補助金基盤研究B(15320040)(平成15〜17年)による研究を発展的に継承し、アイルランド演劇研究の第一人者であるDeclan Kiberd,Anthony Roche,Christopher Murrayらとアイルランド演劇論集Ireland on Stage:Beckett and After(Carysfort Press,2007)を編集し、ダブリンで刊行したことにより、海外での研究を受容するだけではなく、成果を海外に広く発信することができたことは大きな成果である。2.アーカイブズの構築とデータベース化:上記ベケット、マクギネス関連の資料の電子化およびデータベース化を推進し、一層の充実を図った。3.国際サミュエル・ベケットシンポジウム東京2006の開催と論集の編集:平成18年9月29日〜10月1日、早稲田大学において、早稲田大学21世紀COE演劇研究センターと日本サミュエル・ベケット研究会が主催した本格的な国際シンポジウムの開催、運営に全面協力し日本におけるベケット研究の水準向上と海外研究者との交流に大きく貢献した。2008年度にオランダで刊行される成果論集編集でも中心的役割を担った

  • 現代アイルランド演劇の総合的研究と国際的研究拠点の確立

     概要を見る

    本研究では、サミュエル・ベケットとフランク・マクギネスの作品を中心に現代アイルランド演劇を、サウンドスケープ、モダニズム、オカルティズム、視聴覚テクノロジー、アイルランド史など多角的な視点から研究し、その成果の幾つかは国際的な学術誌や論集に掲載された。また、国内の研究者を組織してアイルランド演劇研究会とベケット・ゼミを運営し、成果を海外に発信するとともに海外の研究者との知的交流を推進し、国際的研究拠点の確立を図った

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講演・口頭発表等

  • 現代アイルランドとカトリック教会

    三神弘子  [招待有り]

    愛知淑徳大学英文学会   愛知淑徳大学英文学会  

    発表年月: 2015年09月

  • 1916 in 1991: 75th Anniversary of the Rising and Tom Murphy's The Patriot Game

    三神弘子

    The Age of Centenaries: A Century of Irish History & Literature   早稲田大学アイルランド研究所  

    発表年月: 2014年10月

  • 演劇のダイナミズム:アイルランドの場合

    日本アイルランド文学研究会  

    発表年月: 2014年03月

  • 『ホワイト・ウーマン・ストリート』(1992):セバスチャン・バリーのアメリカ西部

    国際アイルランド文学会日本支部年次大会  

    発表年月: 2013年10月

  • &lt;非常事態>を振り返る:キルロイの『ダブル・クロス』とマクギネスの『ドリー・ウェストのキッチン』

    国際アイルランド文学会日本支部年次大会  

    発表年月: 2011年10月

  • 『マグパイのように語る』とそのコンテクスト

    国際アイルランド文学会日本支部年次大会  

    発表年月: 2009年10月

  • アイルランド(演劇)史における『飢饉』(1968)

    国際アイルランド文学会(ポルト大学、ポルトガル)  

    発表年月: 2008年07月

  • イェイツの初期演劇におけるカーテンの使用について

    Irish Society for Theatre Research (ISTR) University College Dublin  

    発表年月: 2008年04月

  • 日本におけるマーティン・マクドナーの演劇

    国際アイルランド文学会(カレル大学、プラハ)  

    発表年月: 2005年07月

  • アイルランドのポピュラー・カルチャー:テレビシリーズ『ファーザー・テッド』をめぐって

    日本アイルランド協会 公開講座  

    発表年月: 2004年06月

  • 現代アイルランド演劇について

    現代アイルランド社会と文化に関するシンポジウム:アイルランド大使館,国際交流基金,日本アイルランド協会  

    発表年月: 2003年11月

  • 多文化主義の諸相:北アイルランドの場合

    日本国際文化学会第2回年次大会  

    発表年月: 2003年07月

  • Words Upon the Window Pane 原作と映画をめぐる考察

    アイルランド文化研究会  

    発表年月: 2000年06月

  • 復活祭1916をめぐる演劇:オケイシーとジョンストンの場合

    日本アイルランド協会年次大会シンポジウム:Odi atque amo アイルランド自由国へのまなざし  

    発表年月: 1999年12月

  • 血の日曜日をめぐる2つの映画

    日本アイルランド協会 St. Patrick's Dayの集い  

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特定課題研究

  • 翻訳理論と邦訳分析:オスカー・ワイルドの『真面目が肝心』の場合

    2019年   Hadley, James

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     本研究は、Koskinen/Palposkiによる仮説(2003)[ある一つの文学テキストが、時代を経て複数回にわたって特定の言語に翻訳された場合、翻訳は次第にオリジナルテキストに近づいていく]を指標とし、文化的共通性が希薄である二つの文化環境において、この仮説を適用できるか検証し、再翻訳の機能と重要性を明らかにすることを目的としている。ワイルドのThe Importance of Being Earnest&nbsp;(1895)の日本語訳から、谷崎訳(1920)、岸本訳(1954)、西村訳(1981)をとりあげ、デジタル・ヒューマニティーズの手法で分析を行った。慣用句、語彙、誤解といった点から見た定性分析では、仮説を支持する側面が僅かではあるが見いだせたが、全体として仮説を支持する顕著な結果は見ることはできなかった。文学作品を日本語で再翻訳する場合、仮説を顕著に支持することができない理由については今後の課題としたい。&nbsp;

  • トム・マーフィーの演劇に見られる音楽/音楽性

    2018年  

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    劇作家トム・マーフィーは、2000年に初演された『ハウス』を、過去の作品群を総括した作品であると見なしている。劇作『ハウス』では、音の鳴らないグラモフォンが重要なメタファーとして位置づけられる一方で、具体的な音、歌、音楽があふれている。本研究では、&nbsp;(1)マーフィーの言葉が紡ぐ象徴的な「音楽性」と、(2)&nbsp;舞台上で歌われる多岐にわたるジャンルの歌(アイルランドの伝統音楽、ポピュラーソング、賛美歌、オペラなど)、BGMとして演奏される音楽が、作品全体のなかでいかに機能しているかという点から見た「音楽性」という二つの方向から、『ハウス』のみならず、マーフィーの劇作品全体に見られる音楽性を検討した。

  • トム・マーフィーの演劇とアイルランドの心性史

    2017年  

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    本研究は、現代アイルランド演劇を牽引してきたトム・マーフィーの作品群を、歴史的連続性(19世紀半ばのジャガイモ飢饉から、今日に至るまでの約170年間)の中におき、それらをアナール学派のいう心性史として読み解くことを目的としている。具体的には、2000年の作品 The Houseについて、マーフィー自身が自分の過去の作品群を総括したものだと述べていることを手がかりに、過去の作品のテーマがどのような形で&nbsp;The Houseに凝縮されているか検討を加えた。また、ダブリンのTCD図書館が所蔵するマーフィーのアーカイブで一次資料の調査にあたった。

  • トム・マーフィーの演劇とカトリシズム

    2017年  

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    本課題では、トム・マーフィーの『サンクチュアリー・ランプ』(The Sanctuary Lamp, 1975)&nbsp;を取り上げ、信仰と救済の意味、カトリック教会と個人の信仰の問題などに焦点をあて、作品分析を進めた。初演時には、作者の意図は十分に理解されず、その根本的で真摯な問いかけは教会に対する冒涜であると見なされた。しかし、1980年代以降のアイルランド社会の変化を経た今日的視点で見ると、マーフィーがいかに時代を先取りしていたかが明らかになり、教会の中で見いだすことはできない救済は、個人の信仰にのみ見いだされるものであると考えられるという点で、この作品は、非常に宗教的な劇であると言うことができる。

  • アイルランド演劇の現在:演劇のインターフェイス

    2016年   岡室美奈子, 八木斉子, 及川和夫

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    本研究は、三神、及川、岡室、八木によって推進された。三神はアイルランド演劇の大きな背景として、カトリシズムとその影響について、また二人の現代アイルランド劇作家、バリーとマクファーソンについて考察した。及川はイェイツの演劇と詩の文体の変遷について、またトマス・ムーアの先駆性、彼とイェイツとの関係性を考察した。岡室はベケットとメディア・テクノロジーに関する研究を進めながら、若手のベケット研究者たちと定期的に研究会を持ち、後期メディア作品を中心に戯曲の検討を重ねた。八木は演劇作品と小説との関係に着目し、ベケット、ピンター、マクギネスがそれぞれ著した両ジャンルの作品を比較し、マクギネスのArimatheaを分析した。

  • アイルランド演劇の150年: 国際的共同研究の推進と若手研究者の育成

    2015年   岡室美奈子, 八木斉子, 及川和夫, 清水重夫

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    本研究は、19世紀後半のアイルランド文芸復興運動に端を発するアイルランド演劇史における主要な作家・作品を、21世紀の視点で分析し、その成果を総合的に集約することによって、21世紀における新しいアイルランド演劇観を構築することをその目的とする大きなプロジェクトの準備期間として位置づけられる。研究者、連携研究者は、それぞれW.B.イェイツ、サミュエル・ベケット、フランク・マクギネス、セバスチャン・バリー、コナー・マクファーソンらによる演劇作品を今日的な視点で位置づけた。

  • アイルランドのナショナリズムと文学:フィニアン運動から復活祭蜂起を軸として

    2011年   清水重夫, 及川和夫

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    本研究は、19世紀初頭から20世紀初頭にかけて、アイルランド内外で見られた政治的文化的ナショナリズムの運動が、ナショナル・アイデンティティの形成にどのように関わり、その結果どのような文学作品を生み出してきたのかという点についての総合的研究をその目的としている。研究の焦点は、19世紀後半のナショナリズム運動や1916年の復活祭蜂起などの政治的現象、事件を、文学作品がどのように表象してきたか、歴史的社会的変動の中で、フィニアン運動や復活祭蜂起がどのように<記憶>されてきたのか、といった点を中心に、総合的、横断的な検討が進められた。蜂起はなぜ起きたのか、という背景を歴史的、文化的に問い直すことから始め、蜂起そのものが与えたインパクトを政治、思想的な状況から説き起こした。さらに、実際の蜂起から、ほぼ1世紀が経過したが、その間に、復活祭蜂起が、文学作品においてどのように<記憶>されてきたかについて、総合的に検討を加え、その今日的意味を探った。及川(散文・詩担当)が19世紀前半から後半の時代を扱い、清水(現代詩・散文担当)と三神(演劇担当)は20世紀初頭から現代までを分担した。及川の研究は、主にアイルランド特有のロマン主義と陸地測量局以降の民俗学の発展と文化の変容に焦点をあて、ジェイムズ・クラレンス・マンガン、サミュエル・ファーガソン、トマス・デイヴィスの愛国詩についてと、ブライアン・フリール「トランスレーションズ」に活写された近代化とロマン主義の接点に検討を加えた。清水は、『マイケル・コリンズ』、『麦の穂を揺らす風』の映画2作品と、ロディ・ドイルの小説『ヘンリーと呼ばれる星』(A Star Called Henry,1999)、トマス・マーフィーの劇『パトリオット・ゲーム』を取り上げ、復活祭蜂起そしてその後の自由国独立を題材としたこれらの作品を比較検討し、その後のアイルランド史のコンテクストの中に位置づけた。三神の研究は、トム・マーフィーの『パトリオット・ゲーム』(1991)のテクスト分析を行った上で、50周年記念行事(1966)と75周年記念行事(1991)が、アイルランドという社会にとって、どのような転換点となったかについて分析を行った。

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海外研究活動

  • 現代アイルランド演劇研究

    2007年04月
    -
    2008年09月

    アイルランド   Univ.College Dublin

 

現在担当している科目