2024/12/21 更新

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アオヤマ ルミ
青山 瑠妙
所属
国際学術院 大学院アジア太平洋研究科
職名
教授
学位
博士 ( 慶應義塾大学 )

所属学協会

  •  
     
     

    日本現代中国学会

  •  
     
     

    アジア政経学会

  •  
     
     

    日本国際政治学会

研究分野

  • 地域研究 / 国際関係論

研究キーワード

  • 外交史・国際関係史、東アジア、現代中国政治・対外関係

受賞

  • 第24回「大平正芳記念賞」

    2008年06月  

 

論文

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書籍等出版物

  • 中日関係2023:再確認与再出発

    復旦大学国際問題研究院  2024年02月

  • 浅野豊美編『想起する文化をめぐる記憶の軋轢:欧州・アジアのメディア比較と歴史的考察』

    青山瑠妙( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 第5章「記憶の記憶」時代における日中和解(pp.192-216))

    明石書店  2023年08月

  • 習近平政権研究

    青山瑠妙( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 中国の調停外交:グローバル・サウスにおける中国の影響力の拡張)

    日本国際問題研究所  2023年03月 ISBN: 9784819300339

  • 中日関係2022:難局・紓困与「安保元年」

    ( 担当範囲: 点評)

    復旦大学国際問題研究院  2023年02月

  • 中国周辺外交:台日韓三方比較新視野

    蔡東傑、韓碩熙、青山瑠妙

    五南出版  2023年01月

  • The Strategic Options of Middle Powers in the Asia-Pacific

    Chien-Wen Kou, Chiung-Chiu Huang, Brian Job( 担当: 分担執筆,  担当範囲: (11) China, Japan, and Economic Integration in Asia: Asymmetric Threat Perception and FTAs (pp.215-232))

    Routledge  2022年06月 ISBN: 9780367741594

  • 冷暖交織:新冠疫情持続下的中日関係2021(中日関係戦略報告書之八)

    復旦大学国際問題研究院  2022年02月

  • 中国新外交:台日韓三方比較視野

    青山瑠妙, 韓碩熙, 蔡東傑

    五南出版  2021年11月

  • 中国的亜洲外交

    青山瑠妙著, 李世暉訳

    呉南図書出版  2021年09月

  • 2020:新冠疫情下的中日関係ーー非常態与新常態

    ( 担当: その他)

    復旦大学国際問題研究院  2021年02月

  • 一帯一路は何をもたらしたのか:中国問題と投資のジレンマ

    廣野美和編著( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 第4章:計画外交で推進されている一帯一路構想)

    勁草書房  2021年02月

  • 『現代中国を読み解く三要素:経済・テクノロジー・国際関係』

    ( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 第6章「中国の国際社会におけるプレゼンス)

    勁草書房  2020年08月

  • 21世紀政策研究所新書 国際編(2018.10~2020.1):米国、中国、欧州

    ( 担当範囲: 転換点を迎える中国外交:日本は米中経済分断に備えを)

    2020年02月

  • 競合する歴史認識と歴史和解

    菅英輝編( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 第6章「中国における戦争記憶の構築と日中和解」)

    晃洋書房  2020年01月

  • 現代中国理解の要所――今とこれからのために

    ( 担当範囲: 第6章「中国と国際秩序」)

    21世紀政策研究所  2019年06月

  • U.S. National Security Strategy: Implications for the U.S.-Japan Alliance

    Shihoko Goto, Rumi Aoyama, Abraham Denmark

    2018年05月

  • アジアの国際関係:移行期の地域秩序(第4章:中国とアジア:中国による「関与政策」と影響力の拡大)

    福田保( 担当: 分担執筆)

    春風社  2018年03月

  • 21世紀政策研究所新書74 『中国の国際社会におけるプレゼンス』

    ( 担当範囲: 習近平政権の対外戦略と世界秩序)

    21世紀政策研究所  2018年

  • Decoding the Rise of China: Taiwanese and Japanese Perspectives

    Tse-Kang Leng, Rumi Aoyama

    Palgrave Macmillan  2018年

  • 中国外交史

    益尾知佐子, 青山瑠妙, 三船恵美, 趙宏偉

    東京大学出版会  2017年09月

  • 中国と東アジア国際関係――核の安全保障の視点から

    核開発と国際社会, 揺れ動く北朝鮮情勢を中心に( 担当: 分担執筆)

    広島市立大学広島平和研究所  2017年03月

  • 日中関係における「歴史問題」

    菅英輝編著, 冷戦変容と歴史認識( 担当: 分担執筆)

    晃洋書房  2017年03月

  • 中国の金融外交

    加茂具樹編著, 中国対外行動の源泉( 担当: 分担執筆)

    慶應義塾大学出版会  2017年03月

  • China’s North Korea Policy: The Dilemma between Security and Economic Engagement

    International, Symposium on, Security Affairs, The Kim Jong, Un Regime, the Future Security Environment Surrounding the Korean Peninsula( 担当: 分担執筆)

    The National Institute for Defense Studies  2016年07月

  • 中国の北朝鮮政策――「安全保障」と「経済関与」のジレンマ

    平成, 年度安全保障国際シンポジウム報告書, 北朝鮮をめぐる将来の安全保障環境( 担当: 分担執筆)

    防衛研究所  2016年07月

  • 中国の外交、積極展開で影響力拡大――「一帯一路」で広域協力圏を構築

    厳善平, 湯浅健司, 日本経済研究セン, 年に挑む中国, 超大国のゆくえ( 担当: 分担執筆)

    文真堂  2016年07月

  • 超大国・中国のゆくえ2 外国と国際秩序

    青山瑠妙, 天児

    東京大学出版会  2015年04月

  • 外交と国際秩序(超大国・中国のゆくえ2)

    青山瑠妙, 天児

    東京大学出版会  2015年

  • 多維視覚下的亜洲冷戦

    崔丕 青山瑠妙

    世界知識出版社 (342頁)  2014年

  • Chinese Models of Development: Global, Local, and Comparative Perspectives (Chapter 9: Public Opinion, Nationalism and China's Cooperative Behavior pp.233-254)

    Tse-Kang Leng &amp, Yu-Shan Wu

    Lanham : Lexington Books  2014年

  • Sino-Japanese Relations: Rivals or Partners in Regional Cooperations? (Chapter 9: China, Japan and Asian Regional Integration: From Bilateral to Multilateral? pp.145-165)

    Niklas Swanstrom &amp, Ryosei Kokubun

    World Scientific  2013年

  • 『現代中国政治外交の原点』(第17章:中国外交における国際協調の流れーー中国とスーダンの関係を中心に、369−392頁)

    国分良成, 小嶋華津子

    慶応義塾出版会  2013年

  • 中国のアジア外交

    東京大学出版会  2013年

  • 北東アジアの「永い平和」−−なぜ戦争は回避されたのか(第9章:中国のエネルギー安全保障と日中関係、223−249頁)

    植木(川勝, 千可子, 本多美樹

    勁草書房  2012年11月

  • グローバルヒストリーとしての冷戦と中国の外交

    青山 瑠妙

    早稲田大学現代中国研究所  2012年10月

  • 中国問題ーーキーワードで読み解く(第7章:海洋主権ーー多面体・中国が生み出す不協和音、177−202頁)

    毛里和子, 園田茂人編

    東京大学出版会  2012年09月

  • 歴史の中のアジア地域統合(第2章:「アジア・アフリカ」、「アジア太平洋」から「アジア」へーーアジアにおける中国の多国間協力、43‐65)

    梅森直之, 平川幸子, 三牧聖子

    勁草書房  2012年06月

  • 東アジア現近代通史8 ベトナム戦争の時代 (アジア冷戦の溶融としてのニクソン訪中と田中訪中、312−334)

    和田春樹, 後藤乾一, 木畑洋一, 山室信一, 趙景達, 中野聡, 川島真

    岩波書店  2011年06月

  • 中国外交の世界戦略 ——日・米・アジアとの攻防30年

    趙宏偉, 青山瑠妙, 益尾知佐子, 三船恵美

    明石書店  2011年

  • 日米中トライアングル:3カ国協調への道(第10章:日本の中国観の変遷と日中関係、233-255頁)

    王緝思, ジェラルド・カーティス, 国分良成編

    岩波書店  2010年11月

  • Getting The Triangle Straight: Managing China-Japan-US Relations (11: Changing Japanese Perceptions and China-Japan Relations pp.247-268)

    Gerald Curtis, Ryosei Kokubun, Wang Jisi

    Japan Center for International Exchange  2010年

  • 現代アジア研究1 『越境』 (第14章: インターネット時代の中国ーー越境する情報と中国政治体制変容の可能性 pp.351-383)

    高原明生, 田村慶子, 佐藤幸人

    慶応義塾大学出版会  2008年12月

  • Making New Partnership: A Rising China and its Neighbors (Chapter 3: Sino-Japan Relations: Dynamic of Interdependence and Frictions pp.54-82)

    Zhang Yunling

    Social Sciences Academic Press (China)  2008年03月

  • 現代中国の外交

    青山瑠妙

    慶應義塾大学出版会  2007年11月

  • 『中国の外交:自己認識と課題』(第2章:中国のパブリック・ディプロマシー pp.35−54)

    川島真編

    山川出版社  2007年08月

  • 『新たな地域形成』(第3章:中国の地域外交と東アジア共同体 pp.93-119)

    平野健一郎, 毛里和子編

    岩波書店  2007年06月

  • 東アジア国際政治史 (Column9−4 朝鮮戦争と中朝関係 )

    川島真, 服部竜二編

    名古屋大学出版会  2007年06月

  • 『米中関係 −冷戦後の構造と展開』(第10章:中国民衆の対米イメージpp.235-260)

    高木誠一郎

    日本国際問題研究所  2007年04月

  • 中国外交の新思考

    王逸舟著, 天児慧, 青山瑠妙編訳

    東京大学出版会  2007年03月

  • A New East Asia: Toward a Regional Community (Chapter 6: Chinese Diplomacy in the Multimedia Age pp.156-182)

    Kazuko Mori &amp, Kenichiro Hirano eds

    National University of Singapore  2007年

  • 『中国の統治能力:政治・経済・外交の相互連関分析』(外交分析第1章:対米戦略とアメリカpp.257-270)

    国分良成

    慶応義塾大学出版会  2006年09月

  • 国際政治事典

    猪口 孝, 田中 明彦, 恒川 恵市, 薬師寺 泰蔵, 山内 昌之編

    弘文堂  2005年12月

  • 5分野から読み解く現代中国(第17章 中国の対日外交と日中関係 pp.253-265)

    家近亮子, 唐亮, 松田康博

    晃洋書房  2005年04月

  • 『冷戦与中国的周辺関係』

    牛大勇, 沈志華

    北京:世界知識出版社  2004年05月

  • 『中国与日本的他者認識−−中日学者的共同探討』(冷戦後中美関係中的中国大衆民族主義pp.95-316)

    中国社会科学研究会

    中国社会科学文献出版社  2004年03月

  • 『現代東アジアと日本2 中国政治と東アジア』(第11章:冷戦後中国の対米認識と米中関係pp.241-264)

    国分良成

    慶應義塾大学出版会  2004年03月

  • 『中国文化大革命再論』(第7章:文化大革命と外交システムpp.181-213)

    国分良成

    慶応義塾大学出版会  2003年03月

  • 楽しい中国語コミュニケーション

    同学社  2002年07月

  • 初めての中国語コミュニケーション

    同学社  2002年02月

  • 江沢民、朱鎔基の語る21世紀の中国—第15回党大会報告を中心に

    白帝社  1999年04月

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講演・口頭発表等

  • Economic Security: Perspective from Japan

    International Studies Association (ISA) 2024   (San Francisco) 

    発表年月: 2024年04月

    開催年月:
    2024年04月
     
     
  • "Planned Diplomacy" and China's BRI Connectivity Script

    Rumi Aoyama

    Scripts Regional Conference: Liberal Script(s)-Asian Version and Contestations of a Concept  

    発表年月: 2022年02月

    開催年月:
    2022年02月
     
     
  • 中国の対米外交:グレーゾーン作戦を中心に

    青山瑠妙  [招待有り]

    日本政治学会  

    発表年月: 2021年09月

    開催年月:
    2021年09月
     
     
  • Diplomatic History of Japan-China Relations: Navigating between Power Balance, Economic Interests and Domestic Politics

     [招待有り]

    Strategic Japan: The Future of Japan-China Relations  

    発表年月: 2021年04月

  • 中国から見た新型コロナ危機とグローバルガバナンス

     [招待有り]

    グローバル・ガバナンス学会 第13回研究大会  

    発表年月: 2020年11月

    開催年月:
    2020年11月
     
     
  • Public Opinion and Foreign Policy in Authoritarian China

    (New Orleans, Louisiana)  Southern Political Science Association  

    発表年月: 2017年01月

  • China's Policy toward Southeast Asia

    Betwixt and Between: Great Power Competition and ASEAN’s Relations with Japan and the United States   Wilson Center  

    発表年月: 2016年09月

  • 習近平体制下の中国対外関係

    (同志社大学)  日本現代中国学会第65回全国学術大会  

    発表年月: 2015年10月

  • China's Security and Foreign Policy

    Rumi Aoyama  [招待有り]

    China's security and foreign policies: Comparing American and Japanese perspectives   Brookings  

    発表年月: 2015年02月

  • Wither the Chinese political regime? Historical and contemporary perspectives

    The EACS XIX Conference (Paris)  

    発表年月: 2012年05月

  • 亚洲冷战的溶变

    亚洲的冷战; 历史和影响 *华东师范大学  

    発表年月: 2012年03月

  • 亚洲冷战的溶变

    亚洲的冷战; 历史和影响 *华东师范大学  

    発表年月: 2012年03月

  • Public Opinion, Nationalism and China's Cooperative International Behavior

    The Chinese Models of Development: Domestic and Global Aspects  

    発表年月: 2011年11月

  • China's post-Cold War peripheral diplomacy and its impact on Regional Integration

    Toward an East Asian Community: A Myth or Reality? (May 13-14, University of Macau)  

    発表年月: 2011年05月

  • China's post-Cold War Perifheral Diplomacy and its Impact on Regional Integration

    Toward an East Asian Community: A Myth or Reality? ( May 13-14: University of Macau)  

    発表年月: 2011年05月

  • アジア地域協力の現状と課題(討論者)

    アジア地域統合と安全保障協力  

    発表年月: 2010年12月

  • 中国の「アジア一体化」戦略

    日本現代中国学会第60回全国学術大会(中央大学多摩キャンパス: 10月16日)  

    発表年月: 2010年10月

  • 従中国与周辺国家関係的視角看改革開放30年的中国外交

    当代日本与中国大陸研討会(台湾国立政治大学:9月18日)  

    発表年月: 2010年09月

  • 中国媒体発展及其社会功能

    中国の政治ガバナンス:新しい課題、新しい模索  

    発表年月: 2010年03月

  • Sino-Japanese relations: from bilateral to multilateral?

    Sino-Japanese Relations: Rival or Partner for Regional Cooperation (Dec. 6, International House of Japan)  

    発表年月: 2009年12月

  • 分断化した権威主義体制における中国のメディア

    日本国際政治学会2009年度研究大会(神戸国際会議場:11月9日)  

    発表年月: 2009年11月

  • China's Public Diplomacy : Moving from Reactive to Proactive

    The Rise of China and Japanese Responses: Towards a New Regional Order in Asia (Warwick-Waseda Workshop Oct.16))  

    発表年月: 2009年10月

  • Changing Perceptions and Sino-Japan Relations

    日米中関係の管理と協調の強化  

    発表年月: 2009年03月

  • 中国外交の変容

    台日論壇会議:危機或転換?全球金融危機下的東亜安全与中国発展学術研討会(台湾政治大学:3月27日)  

    発表年月: 2009年03月

  • China in the Eyes of the United States and Japan

    Assessing China's Rise: Power and Influence in the 21st Century (27-28, Feb, MIT)  

    発表年月: 2009年02月

  • 「政権輪替後台湾与日本的新東亞観:台日年軽学者的対話国際学術研討会」 (コメンテーター)(台湾:政治大学)

    発表年月: 2008年11月

  • グローバリズムとナショナリズムのなかの日中関係

    日中両雄は並び立つか:国際構造・国内政治・相互認識  

    発表年月: 2008年10月

  • 部会15:日本外交の諸相 (コメンテーター)

    2008年度日本国際政治学会研究大会  

    発表年月: 2008年10月

  • グローバリゼーションのなかの中国の文化

    National Culture Revisited (24 to 26 Apr., Berlin, Goethe-Institute)  

    発表年月: 2008年04月

  • 中国のパブリックディプロマシー

    Comparative Public Diplomacy in the Asiaacific Region(Toshiba International Foundation, Australian National University)  

    発表年月: 2007年03月

  • 東北アジアにおける地域主義とナショナリズム

    Cross Currents: Regionalism and Nationalism in Northeast Asia (The Shorenstein Asia-Pacific Research Center, Stanford University  

    発表年月: 2006年05月

  • 中国と冷戦史研究

    (アジア政経学会2005年度東日本大会・共通論題)アジア冷戦史の再検討  

    発表年月: 2005年05月

  • プロパガンダからパブリック外交へ

    (慶應義塾大学地域研究センター主催・サントリー文化財団後援)「中国のグローバル化と政治体制変容の可能性」  

    発表年月: 2003年07月

  • 中国の対米世論

    (中国社会科学研究会第15回年次シンポジュウム)中国と日本における『他者』認識ーー価値の相互理解を求めて  

    発表年月: 2003年03月

  • 冷戦初期台湾問題的起源

    (中国福建武夷山)冷戦中的中国与周辺関係  

    発表年月: 2002年08月

  • 中国の対台湾政策ーー1950年代前半まで

    日本台湾学会第3回学術大会  

    発表年月: 2001年06月

  • 中国の対外政策における重層的アプローチーー1950年代後半を中心として

    日本国際政治学会  

    発表年月: 1999年05月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 19-21世紀中国の国際秩序観の歴史的変遷と外からの視線

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2024年04月
    -
    2026年03月
     

    川島 真, 茂木 敏夫, 青山 瑠妙, 岡本 隆司

  • 19-21世紀中国の国際秩序観の歴史的変遷と外からの視線

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2023年04月
    -
    2026年03月
     

    川島 真, 茂木 敏夫, 青山 瑠妙, 岡本 隆司

  • 米中経済紛争に関する国際制度・国内社会共振/理論・歴史交差分析の摸索

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2025年03月
     

    大矢根 聡, 渡邉 真理子, 青山 瑠妙, 西山 隆行, 藤田 泰昌, 佐々木 卓也, 杉之原 真子

  • 中国の「パートナーシップ・ネットワーク」戦略

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2021年04月
    -
    2025年03月
     

    青山 瑠妙

     概要を見る

    今年度は中国の「パートナーシップ」戦略の変遷プロセスとその特徴を明らかにした。
    1990年代初頭、中国で「パートナーシップ外交」の概念が芽生え、2000年代後半から中国政府は積極的に「パートナーシップ・ネットワーク」の構築を推し進めるようになった。さらに習近平体制の下では「グローバルパートナー関係ネットワーク」の概念が提起された。
    中国の「パートナーシップ外交」の内容は時代とともに変貌を遂げている。1990年代初頭から、中国政府は精力的に他の国々との間で「パートナーシップ」協定を締結した。1990年代後半ごろから、中国政府は多国間外交を重視するようになり、世界の各地域組織との間で協力枠組みの構築に尽力した。こうした地域組織との間で構築されている様々な協力枠組み(「パートナーシップ・ネットワーク」)を通じて、中国の国際的なプレゼンスが一気に拡大した。
    習近平体制で推し進められる一帯一路構想のもとで、「グローバルパートナーシップ関係ネットワーク」の構築が重要な政策課題として浮上した。これまでの「パートナーシップ外交」と異なり、2010年代以降の中国の「グローバルパートナーシップ関係ネットワーク」への取り組みは発展途上国に照準を据え、またハイテク、eコマースなどの領域を重視している。そして中国の国内において、これまでの非同盟政策を改めるべきだという声も浮上しているが、これは「パートナーシップ外交」から「同盟」外交へ転換する可能性を示唆している。

  • 中国の世界秩序観の歴史的変遷と現在

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2023年03月
     

    川島 真, 茂木 敏夫, 青山 瑠妙, 岡本 隆司

     概要を見る

    目下、中国の世界秩序観は先進国による既存のそれとは異なってきている。中国の指導者もそれを明言している。中国の世界秩序観には、王朝時代、近代、社会主義など多様な要素が含まれているようだが、個々の時代に中国ではいかなる世界秩序観が想定され、それがいかに政策に影響を与え、その世界秩序観はどのような原因でどのように変容してきたのか。本研究は、そうした中国の世界秩序観についての通史的理解の試みである

  • 現代中国の政治エリートに関する総合研究:選抜と競争の在り方、ガバナンス能力

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2018年04月
    -
    2022年03月
     

    唐 亮, 菱田 雅晴, 青山 瑠妙, 久米 郁男, 加茂 具樹, 谷川 真一, 木村 幹, 高原 明生, 林 載桓, 任 哲

     概要を見る

    本研究は、実証研究、統計分析と比較研究によって、1)政治エリートの選抜制度と育成戦略はどのようなものであるか、2)政治エリート間の権力獲得競争はいかに展開され、長い競争過程を勝ち抜く条件とは何か、3)派閥政治はどのように権力競争の結果に影響を与えるのか、4)民主主義国家、競争的権威主義国家と比べれば、中国の権力獲得競争の在り方と政治エリートのガバナンス能力はいかなる特徴をもつのかといった問題を明らかにしようとするものである。2019年度では、研究代表者と研究分担者は資料・データの収集・整理と解析、現地での聞き取り調査を行って、以下のように中間成果を纏めている。第1に、改革開放機以降の省のトップ(党書記)に関する研究である。学歴、初任機関のランク(中央機関か地方の機関か、地方の場合どのレベルか)と分野(党務、行政、国営企業、教育研究など)の分布、昇進のスピード、人事異動のパターン、在任期間などに関し、初歩的な統計分析を行い、政治昇進のパターン化を試みた。第2に、飛び級の昇進に関する統計分析である。一部の政治エリートはなぜスピーディな昇進を果たしてきたかについて、統計分析を試み、派閥政治との関連で要因分析を試みた。第3に、集団指導体制に関する研究である。集団指導制度はどのような仕組みか、各段階でどのように運用されてきたか、派閥力学の変化は集団指導体制の変化にいかなる影響を与えるかについて、初歩的な分析を試みた。データベースの整理・解析方法の確立は本研究の目的を達成するカギの1つである。今まで、本研究の目的に合わせて省のトップに関するデータベースを再構築し、初歩的な統計分析に成功した。今後、その手法を活用し、階級別、分野別のエリート研究に活用できる。縦(改革以前と改革以降)、横(中国と日韓)の比較分析を念頭に入れ、政治エリートの選抜制度と育成戦略はどのようなももであるか、2)政治エリート間の権力獲得競争はいかに展開されているか、3)派閥政治はどのように権力競争の結果に影響を与えるかについて、初歩的な分析を行った。<BR>2020年度の重点的な取り組みは以下の通りである。第1は、データベースを整備し、以下のような統計分析を行う。1)文革以前の省のトップに関するデータベースを整理し、改革以前と以降の異なる段階で昇進パターンと指導的な経験から見るガバナンスの能力はどのように変わってきたか。2)市と県のトップ、政治局委員に関するデータベースを整備する。県、市、省と中央の指導者はそれぞれの昇進パターンがどう違うか。<BR>第2は派閥政治の研究は第2は派閥政治に関する研究である。1)人事権の集中はいかに派閥を党内から各組織に拡散させたか、2)派閥活動への取り締まりはどのように派閥活動に影響を与えるか、3)日本の派閥政治と比べれば、中国式の派閥政治はいかなる直を有するか

  • 戦争と植民地をめぐる和解文化と記憶イメージ

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2017年06月
    -
    2022年03月
     

    浅野 豊美, 土屋 礼子, 青山 瑠妙, 米倉 律, 小菅 信子, 武井 彩佳, 李 海燕, 成田 龍一, 丁 智恵, 平川 幸子, 中山 大将, 木村 幹, 加藤 恵美, 金 泰植, 小林 聡明

     概要を見る

    研究の目的は、東アジアにおける戦争と日本の植民地支配をめぐる歴史的な過去が、印刷物や放送、映画あるいはインターネットなどの大衆メディアによって、どのような公共的記憶として構築されてきたのか、またそれがいかにメディアによって国民的記憶へと転換され、再生産され語り直され、国民に受容されたのかを、表象と言説の分析、および制作関係者へのインタビュー調査を基にした研究から、明らかにすることにある。インタビューは、テーマそのものでのインタビュー申し込みよりも、共同のイベントの主催等によって進むことがわかった。国際和解映画祭を学生たちと共同で主催するきっかけから、偶然の出会いに依拠する人脈が広がった。
    2019年度の定例研究会では、研究分担者それぞれが和解学叢書への寄稿を中心に研究報告を行った。また、「国民的記憶と和解に向けたメディアの可能性」を題に国際シンポジウムを開催した。日本統治下の朝鮮映画と、広島被爆者に関するドキュメンタリー制作過程を題材に、国民の歴史記憶形成過程でメディアが果たした役割を再検討した。植民地映画については、銀盤の上に残された映像がいまや異なる国民となった日韓相互の国民的記憶のズレを埋める可能性や条件を中心に講演していただいた。
    さらに、続けて戦後という時代の中心となったテレビというメディアにおいて描かれた戦争をめぐる国民的記憶が、加害の記憶とどのように交錯したのかという問題関心がこの講演から共有された。和解をめぐるキネス旬報やNHKスペシャル番組のデータベースの構築を検討し始めた。また、東アジア歴史紛争和解事典の項目を充実させようとしているところに、コロナが襲って業者との連絡がつかなくなり、延長せざるを得なくなった。

  • 中国対外政策決定の構造的特徴ーー「回転ドア」を手掛かりに

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2021年03月
     

     概要を見る

    2019年度において、主に次の三つの課題を中心に研究を進めた。第1に、引き続き対外政策に携わるエリートにフォーカスした情報収集を進め、データベースの構築を進めている。第2に、収集した情報に基づき、党(中聨部)- 政府(外交部)間の回転ドアを中心に分析を行っている。第3に、地方政府と国有企業に関する情報収集を進めている。中華人民共和国建国後の外交部歴代の部長、副部長、部長助理100名以上の外交官のなかで、外交部から中聨部への人事異動が行われたのはわずか4名であり、党が主管する対外関係にかかわる組織と政府が主管する対外関係の組織との間での回転ドアが機能しているとは言えないことは中国の対外関係組織の大きな特徴となっている。2019年度は過去に収集したデータに基づき、研究成果の発表と対外発信にも努めている。2019年10月に台湾国際関係中心が主催した「習近平時代における党国家体制の変化」と題するシンポジウムに参加し、習近平体制下の対外政策分野における改革に関する発表を行った。また本科学研究費の研究の成果として、『国際問題』誌で、「中国の対外政策の構造的変動:「富国外交」から「強国外交」へ』と題する論文を発表した。2019年度は、外政策に携わるエリートにフォーカスをあてた情報収集が順調に進んでいる。また党と政府の間の回転ドアに関する研究成果も発表している。他方、習近平政権下で展開されている反腐敗キャンペーンによって、地方政府と国有企業のトップの大幅な入れ替えが行われたため、データベースの構築については若干難航している。2020年度において、対外政策決定におけるシンクタンクの役割、公共政策決定過程において政府、企業、学者の連携プレーに関する先行研究を整理し、対外政策決定にかかわる重要なシンクタンクに焦点を当て、党・政府・軍・国有企業・地方政府と学者の間の人的ネットワーク(派閥)を考察する。外交学院は制度上外交部や中聨部と深い関係を有し、また地方の外事弁公室との人的交流も行っており、軍や企業とも関係を有している。こうしたことから、2020年度は対外政策決定に大きな影響を及ぼしている外交学院をケースに研究を進める

  • 中国のアジア外交―歴史・理念・政策―

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2020年03月
     

     概要を見る

    これまでに収集した資料の分析を重点的に行い、代表者の川島真を中心に国内では東洋文庫など、国外は台湾の国立台湾図書館、アメリカのスタンフォード大学フーバー研究所などで補足的に資料を閲覧・収集した。個別の研究では、茂木が「普遍と特殊――近現代東アジアにおける秩序構想の語り方」という学会発表、著作『アジアの歴史と文化――東アジア世界の構造変動の諸相とその歴史的淵源』の刊行をおこない、岡本が「近代東アジアの「主権」を再検討する――藩属と中国」という学会発表・論考発表で、主権をめぐる東アジアでの比較研究をおこなったほか、『腐敗と格差の中国史』などの著作をまとめ上げ、青山は「「強国外交」を進める中国と日本の役割」「Power and Motivation in China’s Foreign Policy」など内外で論考を発表した。川島は、“Xi Jinping’s Diplomatic Philosophy and Vision for International Order: Continuity and Change from the Hu Jintao Era”, Asia Pacific Review, Volume 26, 2019などで中国の周辺外交を歴史的視座から論じ、国際学会・国内学会で精力的に発表をおこなったほか、編著の『中国の外交戦略と世界秩序―理念・政策・現地の視線』などを刊行した。最終年度に相応しい内容でそれぞれが成果をあげた。また、東アジア国際関係史研究会を6回開催した(任天豪「冷戰與臺灣」(2019/7/9)、徐浤馨「台湾から見たインド太平洋戦略」(8/2)、岡田将「通訳から見た中国」(9/23)、「近代依頼の中国の教育改革座談会」(9/30)、座談会「如何面向新時代中日関係」(2020/1/14)、高勝文「日中両国はどう付き合うべきか」(2/3))。令和元年度が最終年度であるため、記入しない。令和元年度が最終年度であるため、記入しない

  • アジア太平洋における国際関係の構造変動と歴史認識問題に関する総合的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2016年04月
    -
    2019年03月
     

    菅 英輝, 青山 瑠妙, 鄭 敬娥, 李 弘杓, 妹尾 哲志, 三牧 聖子, 藤本 博, 初瀬 龍平, 浅野 豊美, ホルバート アンドリュー, 徐 顕芬, 中島 琢磨

     概要を見る

    第一に、歴史和解の促進という観点から、歴史摩擦とパワー・安全保障の相互作用がもたらす悪影響を抑制するためには、伝統的な二国間同盟を通じた歴史問題の管理は有効ではなく、多国間安保協力による緊張緩和と信頼醸成措置の向上が必要である。第二に、市民社会内部での歴史認識をめぐる対立が激しくなっていることから、市民社会相互の交流拡大がただちに歴史和解を促進する構造になっていない。第三に、東アジアでは、「ドイツ・モデル」を和解の成功例だとみなして、日本の歴史認識への取り組みの不十分さを批判する傾向が強いが、ドイツの事例はそれほど単純ではなく、より慎重な対応と相対化が必要である。(1)東アジアにおいては、歴史摩擦とパワー・安全保障が連動する中、相互の悪循環を断ち切るためには、多国間安保協力による緊張緩和が歴史和解にとって効果的である。(2)歴史認識問題でも社会の分極化現象が見られることから、市民社会の交流拡大が歴史和解につながるという構図にはなっていないことも明らかになった。政治家レベル、市民社会レベルが相互に連携して歴史和解を促進するような条件をどう作っていくかが問われている。(3)「ドイツ・モデル」の相対化は、和解の双方向性という観点からも、また加害・被害の二項対立を乗り越えるためにも有益である。以上の知見は、学術的にも社会的にも和解にとって意義深いと考える

  • 中国における主権認識の変容と外交-言説と交渉-

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2014年04月
    -
    2017年03月
     

    川島 真, 茂木 敏夫, 青山 瑠妙, 岡本 隆司

     概要を見る

    本研究は、中国の対外政策の面での主権概念の形成について、理念、言説、交渉の三面からの解明を迫ること、またそれを清末から民国を経て中華人民共和国期という20世紀を通じて分析することを目指した。本研究では以下のことが明らかになった。第一に、20世紀初頭のビルマ国境交渉などで、清朝は歴史的な背景を根拠に主権を主張するスタイルを生み出していた。第二に、それはアメリカ留学の外交官などにより民国期にいっそう理論武装され、中国の存在を維持していく根拠となった。第三に、中華人民共和国期にも平和五原則などでその姿勢は維持されたが、次第に中国が国力の増強とともに実効支配空間を拡大する根拠へと展開していった

  • 中国抗議型維権活動拡大のメカニズム:認知の解放・支配方式の転換・動員手段の多様化

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2013年04月
    -
    2017年03月
     

    唐 亮, 菱田 雅晴, 小嶋 華津子, 石塚 迅, 田原 史起, 青山 瑠妙, 呉 茂松, 辻中 豊, 御手洗 大輔, 任 哲, 中溝 和弥

     概要を見る

    <BR>本研究は中国で権利保障・利益要求を目的とする集合行為を維権運動と捉え、環境、労働、土地収用、政治自由をめぐる戦いに関し実証的な研究を行ったうえで、1)自由化、情報化で人々の権威意識は向上してきたこと、2)ソーシャルメディアの発展は動員の効率を高め、抗議活動の組織・参加のリストを引き下げたこと、3)弾圧コストの向上と財政能力の改善によって当局は経済的妥協を抗議事件の解決方法選ぶ傾向が強まったことを維権運動拡大のメカニズムとして検証した。近年、当局はネット規制と弾圧の強化などで運動の拡大を阻止しようとしている

  • 冷戦下の日米安保と「核」そしてアジアについての総合的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2013年04月
    -
    2016年03月
     

    菅 英輝, 青野 利彦, 青山 瑠妙, 金 成浩, 倉科 一希, 黒崎 輝, 齋藤 嘉臣, 鄭 敬娥, 妹尾 哲志, 土屋 由香, 中島 琢磨, 初瀬 龍平, 松田 武, 宮城 大蔵, 森 聡

     概要を見る

    本研究は、「核」と歴史認識問題を軸として、日本外交における対米依存の構造が冷戦期にどのように形成されてきたかを、日米関係、アジア諸国との関係、西ドイツ外交との文脈で考察することで、日本外交の選択の是非を検証することを目指した。第一に、1二国間主義、2地域主義、3多国間主義という枠組みの中で、日本が1に傾斜し、西独は2を重視したことで、両国の外交地平の拡大に違いが生じた、第二に、その歴史的要因として、歴史認識問題と「核の傘」への取り組みの違いが大きかった、第三に、米国の核ガバナンスに対する関係諸国の対応の違いの考察を通して、冷戦後の「核」をめぐる現状の理解に有意な知見を提供することができた

  • 中国抗議型維権活動拡大のメカニズム:認知の解放・支配方式の転換・動員手段の多様化

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(A))

    研究期間:

    2013年
    -
    2016年
     

     概要を見る

    2013年度は計8回の研究会、国際セミナーを開催した。研究分担者はそれぞれの分担から研究構想を提示し、中国・抗議型維権運動に関する分析の枠組みを議論したほか、日本国内外の専門家をゲスト講師に迎え、諸外国の社会運動との比較の可能性を探り、研究助言を得た。共同研究作業のほか、研究分担者は分担に沿う形で初歩的な研究を行い、現地調査を実施して文献資料を収集し、維権運動の参加者、政府や企業の関係者、専門家、NGOなどの支援団体、メディア関係者に対する聞き取り調査を行った。
    以下の研究項目について、基礎的な研究が行われ、初歩的な進展があった。1)人々の政治意識、特に法的権利意識は何を背景にどのように変化してきたか、意識の変化はどのように抗議型維権運動に繋がったか、2)民衆はなぜ司法、行政の救済手段でなく、集団抗議活動を維権手段として選ぶ傾向にあるか、抗議型維権手段の選択と政府の対応方法、または官民紛争解決のメカニズムとはいかなる関係にあるか。3)環境NGOや弱者支援団体、地域コミュニティ、同窓会、同好会のほか、維権支援団体や人権弁護士などが如何なる支援活動を展開しているか、自発的な大衆抗議活動と比べれば、動員ネットワークの存在は運動のフレーム、レパートリ、ソーシャル・メディアの活用、マスメディアや政府機関への働きかけにいかなる影響を与えるか。3)政治的機会構造との関連で、抗議活動に対する当局の対応策、権利に関する政府の公式見解、弾圧コストの変化、政府内の利害関係は維権運動にいかなる影響を与えているか。4)サイバー・コミュニティの形成、ソーシャル・メディアの発信能力はいかに情報伝達、ネットワーク構築の機能を通して維権運動の発生と拡大に影響を与えているか。
    中国・抗議型維権運動に関する初歩的な研究成果は、各分担者の執筆論文、学会報告、講義、講演の形で公表された。

  • 20世紀中国の政策決定過程における「世論」要因の分析

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2012年04月
    -
    2015年03月
     

    家近 亮子, 嵯峨 隆, 青山 瑠妙, 清水 麗, 川島 真, 阿南 友亮, 馬場 公彦, 岩谷 將

     概要を見る

    近代から今日に至る中国の政策決定における「世論」要因を多角的に分析した。中国の世論は一面で操作されてきたが、一面で権力者の操作を越えた動きを見せ、政策決定に意想外の影響を与えてきた。そして、その世論は国内状況のみならず、国際的な宣伝戦の下で変動したことを、近年各国で公開された一次史料を用い、情報機関による世論の「情報化」、政策決定者(場)の世論認識と判断を、多様な世論工作とともに考察した。研究分担者と協力者はそれぞれに学会発表、論文執筆などによって毎年成果を出してきたが、全体としての成果は、論文集『中国における世論ー動員・操作・回授ー』(2016年)として出版する予定である

  • 国際協調・国家利益・ナショナリズム―国内・国際リンケージの中の中国外交

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2012年04月
    -
    2015年03月
     

    青山 瑠妙

     概要を見る

    中国の台頭に伴い、中国の影響力は太平洋島嶼国にも浸透するようになった。太平洋島嶼国への接近は比較的最近の動向であり、アメリカ、日本、あるいはオーストラリアなど西側諸国が懸念しているほど、太平洋島嶼国に対する中国の影響力は極めて限定的であるといえよう。政治的、経済的、軍事的な考慮から、中国は太平洋島嶼国との関係強化に動いた。台湾問題、地球温暖化問題、経済関係は中国と太平洋島嶼国の関係を左右する重要な要素として働いていた。そして中国は米軍に対する戦略的拠点の確保、衛星・弾頭ミサイル追跡・監視基地の再構築に力を入れているが、太平洋島嶼国との軍事関係の構築はまだ動き始まったばかりであるといえる

  • 冷戦下の日米安保と「核」そしてアジアについての総合的研究

    科学研究費助成事業(西南女学院大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(A))

    研究期間:

    2013年
    -
    2015年
     

     概要を見る

    2013年度は本プロジェクトの初年度にあたるが、研究会を3回開催した。
    第一回研究会は7月6、7日の2日間、京都外国語大学で実施した。分担者(中島、青野、金、黒崎、土屋、松田)が報告し、議論を行った。また、代表者菅は本科研の趣旨説明を行い、さらに分担者テーマの確認と今後の研究の進め方について協議した。森に関しては、ジョージ・ワシントン大学で在外研究中であるため、代表者菅がメールで必要に応じてやりとりをし、確定した。
    第二回研究会は10月12、13日の2日間、龍谷大学で開催した。分担者が各自のテーマにそって進捗状況を報告し、議論をすると同時に、問題点を確認し合った。また、知見提供者として、太田昌克共同通信社編集委員と桐谷多恵子広島平和研究所講師を招聘 し、本科研のテーマに関係する知見を提供してもらった。最後に、総括と今後の方針について協議した。
    第三回研究会は2014年1月12、13日の2日間、琉球大学で開催した。分担者(金、青野)と代表者菅が報告を行い、議論をする中で問題点を確認した。くわえて、市川浩広島大学教授と野添文彬沖縄国際大学講師を知見提供者として招聘し、共産圏における原子力技術移転問題および沖縄米軍基地問題に関する知見を提供してもらった。また、分担者の金氏の案内で、普天間基地、嘉手納基地を中心に視察を行った。

  • 中国外交150年の長期分析―19世紀以来の連続・変容過程の再検討―

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2011年04月
    -
    2014年03月
     

    川島 真, 茂木 敏夫, 青山 瑠妙, 岡本 隆司

     概要を見る

    本研究は、19世紀から現在にいたる中国の外交について、外交史研究者と現代外交研究者が共同チームを組織し、既存の時期区分を批判的に検証した上で、その連続性と変容過程を、実証研究を踏まえて検討し、中国外交の通史的枠組みを提示することを目的として組織された。研究の結果、日清戦争後の10数年と1949年前後の変容とともに、20世紀を通底する要素として主権の重視が指摘された。20世紀初頭に形成された主権概念は、中華人民共和国にも継承される重要な要素であるが、それが如何に形成され、いかに変容したのかという点については、まだ研究が十分でないことも確認された

  • 20世紀中国の政策決定過程における「世論」要因の分析

    科学研究費助成事業(敬愛大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2012年
    -
    2014年
     

     概要を見る

    25年度は2年目にあたったため、初年度の研究・調査の実績をふまえて、全体活動として3回の研究会をおこなった。
    ・第一回研究会:2013年6月22日(京都大学)。講演者:佐藤卓己(京都大学)「ファシスト的公共性と“輿論の世論化”」。研究発表:研究協力者・馬場公彦(岩波書店)「戦後台湾の対日世論工作試探」。・第二回研究会(国際シンポジウム「日中戦争再思考―人物・新資料・新視角―」):2013年11月15日(国際文化会館)。①Dr. Tai-chun Kuo (郭岱君;Research Fellow, Hoover Institution; President, China and Asian Pacific Research Society (USA))「汪精衛與汪政権」、②研究分担者・嵯峨隆(静岡県立大学教授)「汪精衛と大アジア主義」、③Dr. Sherman Lai(賴小剛; Adjunct Assistant Professor, Royal Military College of Canada)「中日戦争史研究―新資料、新挑戦與新方法―」、④加藤陽子(東京大学教授)「同時代人が見た日中戦争観から」。・第三回研究会:2014年3月3日(東京大学駒場キャンパス)講演者:Lin Hsiao-tin (Stanford University Hoover Institution)「Political and Propaganda Posters at the Hoover Archives with a special emphasis on Japan and China」。
    第二回と第三回は、海外から研究者を招聘して一般公開したため、メンバー以外の研究者・大学院生の参加があった。メンバーはそれぞれの研究に必要な調査のため、国内外に出張した。

  • 東欧・中国の民主化とトクヴィルおよびシュンペーターのデモクラシー論

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2012年
    -
    2014年
     

     概要を見る

    1)全体の研究会としては、2013年6月に本年度の研究方向の重心を現代中国におけるトクヴィル受容の検討におくことを確認し、その観点から『中国が読んだ現代思想』(講談社選書メティエ)の著者、王前氏(東京大学総合文化研究科助教〈当時、現在特任准教授〉)の協力を得ることに合意した。
    2)その合意に基づいて9月21日に王前氏を研究会に招き、「トクヴィル(托克維爾)と中国――昨今の中国におけるトクヴィル・ブームをめぐって」と題する報告をしてもらった。報告を通じて現代中国におけるトクヴィルへの関心の増大の知的文脈や政治的背景について貴重な情報を共有することができ、活発な討論がなされた。また、王前氏自身、今後も研究会メンバーとして本プロジェクトへの協力の意志を表明した。
    3)研究代表者は、トクヴィルのデモクラシー論の非西洋世界への有意性という本研究課題に関連する観点からトクヴィルのアルジェリア植民地論の検討をすすめ、その成果の一端を関西フランス史研究会で発表した(2014年1月11日)。
    4)東欧民主化との関連については、文献資料の調査を研究代表者と分担者石井知章が協力して行うこととして、2014年2~3月にチェコおよびポーランドでの現地調査を計画したが、出発直前に代表者が急病に倒れ、入院加療を余儀なくされたため、石井の単独出張となった。それでも重要な資料情報が得られた。
    5)なお、実際に行われたのは前年度(2013年3月2日)に属するが、第4回政治経済学会研究大会の特別企画として本研究の途中成果を発表したシンポジウム"Tocqueville and Post-Communist Democratization: Eastern Europe and Contemporary China"の記録は『政治経済学会ニューズレター』5号(213年12月)、pp.16-17に掲載されている。

  • 調和社会の政治学:調和的な発展政策の形成と執行の総合的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2010年04月
    -
    2013年03月
     

    高原 明生, 厳 善平, 小嶋 華津子, 園田 茂人, 唐 亮, 武田 康裕, 青山 瑠妙, 加茂 具樹, 三宅 康之, 中岡 まり, 阿古 智子, 白 智立, 陳 家喜, 郎 友與, 王 璞, 熊 培雲, 鄧 科, 周 俊, 陳 文, 薄 智躍, 賈 義猛, 楊 学林, 鄭 世平, 王 振宇, 何 俊志, 李 輝, 汪 仕凱, 呉 薇, 阿南 友亮, 佐藤 考一

     概要を見る

    本プロジェクトでは、中国における「調和社会」構築に向けた政策的な取り組みを分析の俎上に載せ、利益調整の制度整備をめぐる政治過程の解明に努めた。その結果、社会における「下からの」自発的な、あるいはやむにやまれぬ利益表出の試みが勢いを強めているのに対し、これまで保持してきた絶対的な権力の相対化を恐れる中国共産党の「上からの」対応が遅れていること、しかし中国版ツイッターなど新技術の普及によって「下からの」突き上げも強まっていることが確認できた

  • 中国の政策決定過程モデルの再構築

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2009年
    -
    2011年
     

    国分 良成, 磯部 靖, 林 秀光, 青山 瑠妙, 星野 昌裕, 小嶋 華津子, 阿南 友亮, 大澤 武司, 兪 敏浩, 杉浦 康之, 山口 信治, 呉 茂松

     概要を見る

    近年中国で新たに公開された档案(文書)史料や内部資料、実務経験者や中国人研究者へのヒアリングを駆使し、中華人民共和国建国以降の政策決定過程を実証的に分析し、学術雑誌等で研究成果を公表した。メンバーの諸研究は、今日多元化が進む中国の政策決定過程の諸相を描き出しただけでなく、政策決定過程に関与する諸アクターを歴史の中に位置づけた。これらの実証分析を踏まえ、中国の政策決定過程分析のためのモデルの検討を行った。その結果、中国の政策決定過程分析には多元主義の視角がますます重要になってきており、大国化する中国にとって特に国際要因が無視できないものとなってきていることが分かった

  • 中国の地域一体化戦略における内・外政治力学

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2009年
    -
    2011年
     

    青山 瑠妙

     概要を見る

    1990年代以降、中国の地域一体化戦略は三つの時期を経て、大きく変容してきている。こうした変化をもたらした要因は主に三つあると考えられる。第1、米中関係は中国の地域一体化戦略に強く作用する要因の一つである。中国とアジア地域諸国との関係は、常に米、中、第3国の三角関係において揺れ動いている。第2、中国の経済発展戦略の在り方も中国のアジア戦略を変容させている。第3、分断化された権威主義という政治体制も中国のアジア政策の方向性を規定している

  • ボトム・アップの政治改革-社会変動期の中国における政治参加の総合的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2007年
    -
    2009年
     

    高原 明生, 下斗米 伸夫, 園田 茂人, 厳 善平, 唐 亮, 青山 瑠妙, 中岡 まり, 三宅 康之, 小嶋 華津子, 阿古 智子, 加茂 具樹, 田原 史起, 城山 英巳, 張 志紅, 杜 創国, 白 智立, 松田 康博, 武田 康裕, 木村 幹, 川原 彰

     概要を見る

    市場化と経済発展によって、中国では草の根レベルにおける政治活動が様々な領域で活発化している。しかし、マス・メディアの動向や人民代表大会、住宅管理組合や農村の動向などを実証研究した結果、政治活動の活発化は必ずしも「ボトム・アップ」の改革につながる様相を呈していないことがわかった。その主な原因は党の統制という制限があることであり、改革の行方は党の側が草の根の動態に如何に対応するかにかかっている

  • 中国外交研究の再構築-外交史と現代外交研究間の断絶の克服と長期的視野の獲得-

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2004年
    -
    2007年
     

    川島 真, 天児 慧, 茂木 敏夫, 岡本 隆司, 青山 瑠妙, 平野 聡

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    本研究では、中国外交史研究と現代中国研究の間の断絶の原因であった次の二点を克服すべく、共同研究を推進した。その第1は社会科学的アプローチと歴史学という学問分野的断絶である。これを克服すべく、外交史研究と現代外交研究の共同研究グループを日本、中国、台湾の代表的研究者により形成した。第二の課題は49年を分岐点とする、外交を語る従来のディスコースである。それを史資料状況や先行研究のありかたを両者が双方向的に総点検することで克服する。そして、共同研究の場から、長期的視野にたった新たな枠組みに基づく実証的な研究を提示することで、新たな中国外交研究の成果を世界に発信し、当該分野の世界的な研究拠点となるネットワークの基盤を本研究で形成していくことを目指した。本研究では、シンポジウムや日常的な研究会を通じて、内外の研究者に外交史研究と現代外交研究の対話を積極的に進め、論文集二冊の公刊をおこなうことができた。また、相互に書評をおこなうなど、日常的に相互に批評しあう空間づくりをおこなうことができた。しかし、同時にこの研究を進める中で、本科研で議論を進める中で、中国外交史分野と現代中国外交史研究者の間には連続する論点と、相異なる論点も存在することが判明してきた。しかし、個々の論点について茫漠と把握できはじめたところであり、個々の論点の把握は依然課題である。そこで、共通するひとつの課題として、中国の大国化とその自画像/国権外交/国際協調外交などといった論点を整理しつつ、特に中国の冊封・朝貢などといった論点が、近現代にいかに意識されたのかという点についていっそう研究を深めていくこととなった。そこで、平成20年度からの基盤研究Bとして「東アジアにおける「冊封・朝貢」の終焉とその記憶の形成過程」を申請し通過し、今後ともこのような対話を継続することとなった。(了

  • 中国語チュートリアルシステムの国際共同開発

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2002年
    -
    2004年
     

    砂岡 和子, 村上 公一, 楊 立明, 楊 達, 劉 傑, 斎藤 泰治, 青山 瑠妙, 梅田 雅子

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    北京大学および台湾師範大学と共同で、中国語口語能力に焦点をあてた教学プログラムの国際開発を行った。平成14年はインターネット経由による両校からの授業配信実験を行い、平成15年より授業管理プラットフォームの構築(http//www.tcwaseda.net/tc/)、インストラクター養成法、テキスト共同編集、平成16年にはWeb作文添削、自動クラス分けWeb試験の開発、授業と連動したCallドリルなど教学プログラムの開発を行った。
    平成15年より早稲田大学正規科目として、北京大学から136駒、台湾師範大学から84駒、計220駒の遠隔授業を配信。平成16年度は、北京から216駒、台湾から144駒、計360駒を学生250名に配信完了した。この他、平成15年度前後期計240駒、16年度前後期計480駒の対面授業も平行して実施した。外部客観テストによる検証の結果、本受講生の語学力は、平成15年半期で平均10%、16年は20%向上、最高得点が985点(満点1000点)など、顕著な学習効果を挙げた。
    平成14年12月、北京大学計算語言学研究所,台湾師範大学・韓国高麗大学など国内外遠隔授業と研究者40名を招聘し、「中国語国際遠隔教育の実践と展望」を開催し、成果を論文集にまとめた。平成15年以降、中国語corpus研究会を5回主催した。平成16年度より早稲田大学会員企業と産学協同で教学配信プログラム・口語能力判定テスト・携帯電話端末対応CALLドリル・中国語声調自動矯正システムの開発を行った。

  • 現代中国の外交-その構造的パラダイムを求めて

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    1990年代に入ってから、情報通信技術が急速的な発展を遂げ、世界的な趨勢となっている。こうした情報通信技術の発展によってもたらされたグローバリズムの現象が従来の社会のあり方を大きく変貌させ始めている。そしてこうした社会の変貌が外交のあり方にも影響を与えている。マスメディア改革により、伝統的メディアとインターネットという二つの空間で形成される大衆の対外世論が生まれた。伝統的メディアで形成される対外世論とインターネットで形成される対外世論は必ず一致しないところに中国の対外世論の大きな特徴のひとつとなっている。選挙制度が有効に機能していない中国における世論のあり方、対外政策に対する拘束ルートは西側諸国と大きく異なっており、規制と競争の綱引きの中で権威主義体制型の世論と政治の緊張関係を示している。こうした対外世論も今後政治とインターネット、メディアの関係によって規定されることになる。中国政府は国内世論対策として主にメディアを通じた世論誘導、スポークスマンを通じた情報公開、親民外交といった方法をとっている。それぞれの対応策の中身、メカニズムについての解明は曖味であり、こうした問題に関する研究も後手に回っているのが現状である。つまり、試行錯誤の中で行動が選考するところに現在の中国の特徴がある。学者、裕福な若者層、農民は政府の対外政策を拘束する大きな潜在的なファクターとなっている。この意味で、外交に対する社会の監督機能は中国において徐々に形成されつつあるといえる。そして、国内世論に対応するために進められた改革は、外交の透明化、ひいては国内の政治プロセスの民主化を促進している側面も見逃せない

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Misc

 

現在担当している科目

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特別研究期間制度(学内資金)

  • 習近平時代の「パートナーシップ・ネットワーク」戦略

    2022年10月
    -
    2023年03月

    シンガポール   シンガポール国立大学

  • 中国の台頭と国際秩序

    2016年09月
    -
    2017年02月

    米国   ジョージワシントン大学

  • 中国のパブリック・ディプロマシー

    2005年10月
    -
    2006年10月

    アメリカ   スタンフォード大学

他学部・他研究科等兼任情報

  • 教育・総合科学学術院   教育学部

学内研究所・附属機関兼任歴

  • 2022年
    -
    2026年

    現代中国研究所   プロジェクト研究所所長

特定課題制度(学内資金)

  • 中国の多国間協力と地域秩序の変容

    2023年  

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     冷戦崩壊後、中国が多くの国と二国間協力の協定を結んでいる。協定締結の状況から、中国は対外関係においてどの国を重視しているか、どの分野を中心に戦略的に動いているのかを窺い知ることができる。 本研究では、まず冷戦終結後の中国の二国間協定に関するデータベースを構築した。 このデータベースを利用して、以下の三つの課題の解明を進めている。① 各地域で、中国が重視している国② 各地域に共通する中国の外交課題とそれぞれの地域外交の特徴③ 中国の対外政策を動かしている要因

  • 中国の「パートナーシップ・ネットワーク」戦略

    2022年  

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     本研究における「パートナーシップ・ネットワーク」戦略とは、中国が各地域組織との間で設立した協力枠組み(パートナーシップ)を通じて、中国を中心に据えたパートナーシップ・ネットワークを構築し影響力を拡大させる戦略を指すものである。 1990年代に始動したこの戦略は中国経済における国有企業の役割の向上、政策決定における地方政府の参加の在り方、私営企業への政策変化などで、習近平体制に入ってから大きく変貌を遂げた。

  • 中国の金融外交――その戦略と実態

    2016年  

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     通貨の国際化にはこうした懸念があるにもかかわらず、台頭する中国は積極的に人民元の国際化を推し進めている。本研究は国家戦略、国内の政治力学(国内政治・社会)、国際舞台における外交攻防の三つの側面から中国の金融外交の実態を解明する。 積極的な金融外交を通じて、中国は国際金融秩序における自国の発言権を拡大させ、影響力の向上を狙っている。このため、中国の対外行動は決して「ブレトンウッズ体制へ参加するか」それとも「挑戦するのか」といった二者択一のものではない。中国は既存の国際金融システムの一員としての姿勢を示しつつも、西側主導の国際金融システムへの挑戦姿勢も見られる。

  • 現代中国の外交――その構造的パラダイムを求めて

    2002年  

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     1990年代に入ってから、情報通信技術が急速的な発展を遂げ、世界的な趨勢となっている。こうした情報通信技術の発展によってもたらされたグローバリズムの現象が従来の社会のあり方を大きく変貌させ始めている。そして外交のあり方も変化の兆しを見せ始めている。Jonathan H. Spalter氏はこうした変貌する外交に着目し、情報技術の進化が電子技術を媒介とするデジタル・ディプロマシーと呼ばれる一つの新しい外交形態をもたらしたと主張する。  中国でもグローバリズムの波のなか、特に90年代に入ってから垂直的な外交体制に変化が顕著に現れ始めた。中国の対外関係の媒体は従来中国政府に一元化されていたが、グローバリズムの流れの中、中国国内と国外を媒介するチャンネルは多元化している。中国国内の大衆が比較的自由に国際社会へ発信できるようになり、国際社会の情報も瞬時に中国国内に伝わり、国内の多くの非国家的ファクターが国家間の外交問題に介入し、中国にとって国内問題と国際問題の境が曖昧になってきている。こうしたことにより、従来の中国外交の力の源泉となってきた情報の独占と世論の操作は以前に比べより困難になってきている。無制限性、多方向性、瞬時性を特徴とする情報伝達のマルチ・メディア時代において、国内外の大衆に配慮した、迅速、柔軟、効率的な政策形成が新たな課題として中国政府に課せられている。 情報技術の急速な発展を特徴とするグローバリズムは中国の外交にも大きな影響を与えた。「全体主義理論」から脱皮を図っているマス・メディアと政府の緊張関係は中国のパブリック・ディプロマシー(public diplomacy)と市民外交(civil diplomacy)の中国的特徴を形作っている。そして中国の外交は一元的、垂直的なプロパガンダ時代からパブリック外交へ移行し始めたのである。

  • 中国の対外政策の重層性-文化大革命における通商政策に関する一考察

    2001年  

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    中国のアフリカ政策ーー1960年代対外援助の視点から 1955年のバンドン会議以降、中国はアジア、アフリカ、ラテン・アメリカを重視する政策を打ち出し、これら地域諸国に対する経済援助も次第に増加していった。 1962年中国の対外援助拡大路線が確定された。1960年代行われた対外援助は以下の四つの特徴を持つ。 (1)中国はソ連、アメリカを強く意識し、現地における中国の知名度を上げようとした。 (2)知名度を上げるための手段としては、採算を度外視する援助を与え、短い工期と高い品質で西側諸国と勝負した。 (3)中国は建設中に被援助国の内政を干渉しないことを原則にしていた。 (4)中国は新興アフリカ諸国と国交を結ぶ際に、台湾と外交関係を持たないことを絶対条件としていた。 このような特徴を持つ中国の対外援助政策はアフリカにおける中国の知名度を上げることには成功した。他方、中国の援助を受けているアフリカ諸国は、タンザニアのように他の西側諸国やソ連の援助をも同時に受けているため、重要な政策においても必ずしもいつも中国に同調するとは限らなかった。 他方、アフリカ諸国と国交樹立に際し、中国は台湾問題を絶対はずせない原則としていた。このため、中国の国連代表権問題において、中国と国交を結び、中国の援助を受けていた諸国は、中国への支持票を投じる傾向があった。

  • 中国の対外政策における歴史的継続性

    2000年  

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     中国の対外政策における歴史的継続性に対する研究の一環として、今年度は1950年代前半における中国の対台湾政策について考察を加えた。 1950年代における中国の対台湾政策は一般的に1955年あるいは1956年を一つの分水嶺とし、それ以前は「武力解放期」、それ以降は「平和解放期」とされている。しかし、このような時期区分のもとでは、朝鮮戦争の中国の対台湾政策に対する影響への着目は十分とは言いがたい。筆者は従来「武力解放期」とされている1949年から1955年までの中国の対台湾政策について詳しく考察を試みることによって、中国の対台湾政策に対して朝鮮戦争が決定的な影響を及ぼしたと指摘したい。 1949年初頭から1950年朝鮮戦争勃発まで、中国は全国解放を最大の課題とし、ソ連の援助に依拠し、慎重に台湾を含めた沿海諸島の解放を進めていた。しかし、台湾解放より朝鮮問題を先決するというソ連と北朝鮮間の密約がなされ、これが中国の台湾解放スケジュールを狂わせた。中国がこのソ連と北朝鮮の約束に同意したのは、台湾解放においてソ連の援助が必要不可欠であるがゆえにソ連への配慮が働いたためであるが、さらに、台湾解放にはまだ2、3年の準備期間が必要であるという中共中央の判断があったことにも注目が必要である。 朝鮮戦争の勃発によって、アメリカが台湾海峡の中立化を声明したが、このアメリカの介入で中国の台湾解放政策が大きく転換した。朝鮮戦争まで、武力で台湾解放を推し進めた中国は、朝鮮戦争勃発、そして、朝鮮戦争終結後も、台湾解放を長期的な視点で考慮し、アメリカの軍事プレゼンスが存在する限り、台湾解放が難しいという認識を持つに至った。そのため、1954年に行われた金門砲撃と大陳島解放作戦は別々の文脈で考えるべきである。金門作戦は金門、さらに台湾を解放するための軍事作戦というよりも、中国の外交、政治作戦であった。大陳島作戦は中国が1953年以来展開していた対中封鎖打破のための外交戦略の一環と考えられる。 1950年代における中国の対台湾政策はまさに目下の中国の対台湾政策の原点であり、1950年代における台湾に対する中国の情勢認識や台湾への外交攻勢の手法も歴史の荒波にもまれながら基本的には現在まで生きていると言えよう。

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