2022/01/20 更新

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モリ ユリア
森 由利亜
所属
文学学術院 文学部
職名
教授

兼担

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

学位

  • 2020年07月   早稲田大学   博士(文学)

経歴

  •  
     
     

    20044 早稲田大学文学学術院教授着任

  •  
     
     

    20004早稲田大学文学部助教授着任

  •  
     
     

    19954早稲田大学文学部専任講師着任(1999年3月迄)

  •  
     
     

    19953同退任

  •  
     
     

    19924早稲田大学第一文学部人文専修助手着任

所属学協会

  •  
     
     

    早稲田大学東洋哲学会

  •  
     
     

    American Academy of Religion

  •  
     
     

    東方学会

  •  
     
     

    日本道教学会

  •  
     
     

    日本中国学会

  •  
     
     

    The Association for Asian Studies

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研究分野

  • 中国哲学、印度哲学、仏教学

  • 中国哲学、印度哲学、仏教学

研究キーワード

  • 龍門派

  • 全真教

  • 仙人

  • 道教

  • 中国近世宗教思想(通俗信仰・道教)

論文

  • 全真教の継承と正統性の再発見 -明末から道光年間初期の龍門派門徒と蒋予蒲の呂祖扶乩信仰を中心に

    森由利亜

       2020年03月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者, 最終著者, 責任著者

  • 「王常月の三層戒構想と一七世紀江南金陵仏教における戒律改革運動:王常月・漢月法蔵・見月讀體」

    森由利亜

    『東洋の思想と宗教』   ( 33 ) 45 - 66  2016年03月  [査読有り]

  • “Tracing Back Wang Changyue’s Precepts for Novices in the History of Daoism.”

    MORI, Yuria

    Daoism: Religion, History and Society   ( 8 ) 207 - 249  2016年  [査読有り]

  • 道教の出家伝戒儀についての一考察(金明七真、賈善翔、周思得を中心に)−王常月「初真十戒」前史(Ⅱ)

    森由利亜

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   59 ( I ) 39 - 56  2014年02月

  • 道教の出家伝戒儀三種と沙弥授戒儀—道宣『四分律刪繁補闕行事鈔』との対比を通じて

    森由利亜

    多元文化   3   5 - 34  2014年02月

  • 「初真十戒」系譜考−王常月「初真十戒」前史(I)

    森由利亜

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   58 ( IV ) 21 - 38  2013年02月

  • Being Local through Ritual: Quanzhen Appropriation of Zhengyi Liturgy in the "Chongkan Daozang jiyao"

    MORI YURIA

    Xun Liu and Vincent Goossaert eds. Quanzhen Daoists in Chinese Society and Culture, 1500-2010. Institute of East Asian Studies, University of California Berkeley. 2013 (Chinese Research Monograph 70) (学術論文集)     171 - 207  2013年

  • 『龍門心法』と『碧苑壇經』−詹太林と閔一得における王常月への異なる視座

    森由利亜

    早稲田大学文学研究科紀要(東洋哲学) 57輯   ( 57 ) 35 - 52  2012年03月

  • 『龍門心法』と『碧苑壇經』—詹太林と閔一得における王常月への異なる視座

    森由利亜

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   57 ( IV ) 35 - 52  2012年02月

  • 伍守陽龍門派の正統意識と秘伝−『丹道九篇』の秘術の位相をめぐって

    森由利亜

    『東方宗教』116     22 - 46  2010年11月

  • 全真教と内丹法−近世的仙道の展開

    森由利亜

    工藤元男・李成市編『アジア学のすすめ』(早稲田大学アジア研究機構叢書)3 アジア歴史・思想編 弘文堂    2010年06月

  • 翻訳 「時代とともに−全真道士李宗陽と慈禧・同盟会・および清末民初南陽における近代化改革(1890年代〜1930年代)」

    劉迅著, 森由利亜訳

    田中文雄・テリー・クリーマン編『道教と共生思想』大河書房     299 - 337  2009年10月

  • 翻訳 「傅金銓の生涯における印刷出版と宗教−四川における道士・金丹家・宗教的指導者・出版業者として」

    エレナ・ヴァルッシ著, 森由利亜訳

    田中文雄・テリー・クリーマン編『道教と共生思想』大河書房     273 - 298  2009年10月

  • 中国近世の神仙養生術−『霊宝畢法』の内丹法より

    森由利亜

    早大人間総合研究センター監修『現代に生きる養生学』(コロナ社)     100 - 124  2008年01月

  • 重刊『道蔵輯要』と清朝四川地域の宗教

    森由利亜

    中国古籍研究所編『中国古籍流通学の確立』(『アジア地域文化学叢書』6)雄山閣出版(学術論文集)     339 - 401  2007年03月

  • 清朝四川の全真教と天師道儀礼−『清微宏範道門功課』の成立をめぐって

    森由利亜

    堀池信夫・砂山稔編『道教研究の最先端』大河書房(学術論文集)     82 - 108  2006年08月

  • 道教と死−天上の権威と死者世界

    森由利亜

    吉原浩人編『東洋における死の思想』春秋社     69 - 90  2006年07月

  • 鬼神祭祀と道教−対比のための印象批評的補助線

    森由利亜

    土田健次郎編『近世儒学研究の方法と課題』汲古書院     165 - 186  2006年02月

  • 清朝全真教の伝戒と呂祖扶乩信仰-天仙戒現行本の成立をめぐって

    森由利亜

    『福井文雅博士古稀記念論集-アジア文化の思想と儀礼』春秋社(学術論文集)     441 - 461  2005年06月

  • 「全真道伝承與開創国際学術検討会」参加記

    森由利亜

    『東方宗教』日本道教学会   ( 105 ) 84 - 95  2005年05月

  • 清朝全真教と天師道儀礼の関係に関する覚え書き

    森由利亜

    『斎ショウの研究』[平成14年度〜平成16年度科学研究費補助金研究成果報告書(基盤研究B2 研究課題番号14310010) 研究代表者 小林正美]     104 - 135  2005年03月

  • 加藤千恵著『不老不死の身体:道教と「胎」の思想』

    森由利亜

    『東方宗教』日本道教学会   ( 103 ) 78 - 83  2004年05月

  • 全真坐鉢—元明全真教儀礼の伝統

    森由利亜

    福井文雅主監『東方学の新視点』五曜書房(学術論文集)     459 - 497  2003年10月

  • ダニエル・オーバーマイヤー教授引退記念シンポジウム参加記

    森由利亜

    『東洋の思想と宗教』早稲田大学東洋哲学会   ( 20 ) 202 - 213  2003年03月

  • 近年の米国における中国思想・宗教研究——通俗宗教popular religionという範疇をめぐって

    森由利亜

    東方学(東方学会)   ( 104 ) 183 - 190  2002年05月

  • Identity and Lineage: The Taiyi jinhua zongzhi and the Spirit-Writing Cult to Prtriarch Lü; in Ching China

    MORI, Yuria

    Daoist Identity: History, Lineage, and Ritual eds. Livia Kohn, Harold Roth (学術論文集)     165 - 184  2002年

  • 『道蔵輯要』と蒋予蒲の呂祖扶ケイ信仰

    森由利亜

    『東方宗教』日本道教学会   ( 98 ) 33 - 52  2001年11月

  • 『陰符経』−相克する宇宙の理法を盗む

    森由利亜

    増尾伸一郎・丸山宏編『道教経典を読む』大修館書店     69 - 90  2001年05月

  • 『度人経』−万人の霊魂を救済する霊宝経典

    森由利亜

    増尾伸一郎・丸山宏著『道教経典を読む』大修館書店     188 - 200  2001年05月

  • 近世内丹道の三教一致論〈牧常晁と李道純の三教一致論と性命双修説を中心に〉

    森由利亜

    福井文雅・山田利明・前田繁樹編『講座・道教』〈道教と中国思想〉(雄山閣出版)(学術論文集)     64 - 82  2000年08月

  • 〔国際会議報告〕第二回米日道教研究会議

    森由利亜

    東洋の思想と宗教(早稲田大学東洋哲学会)   16  1999年03月

  • 呂洞賓と全真教ー清朝湖州金蓋山の事例を中心に

    森由利亜

    砂山稔・尾崎正治・菊池章太編『講座・道教』〈道教の神々と経典〉(雄山閣出版)学術論文集     242 - 264  1999年03月

  • 道教とエコロジー会議 (国際シンポジウム)を振り返って

    森由利亜

    東方学   97  1999年01月

  • 『邱祖語録』について〈明末清初の全真教龍門派の系譜観に関する補足的考察〉

    森由利亜

    山田利明・田中文雄編『道教の歴史と文化』雄山閣出版社(学術論文集)     257 - 273  1998年05月

  • 『太乙金華宗旨』の成立と変遷〈諸版本の序・注の記述を手掛かりに〉

    森由利亜

    『東洋の思想と宗教』早稲田大学東洋哲学会   15   43 - 64  1998年03月

  • エリック・チュルヒャー (ZU*RCHER, Erik)著『はじめての対話——明末のイエズス会宣教師に関する若干の考察』 (The first dialogue: Some reflections on the Jesuit mission in late Ming China)

    Zurcher, Erik著, 森由利亜訳

    東方学   92  1996年01月

  • 全真教龍門派系譜考〈『金蓋心燈』に記された龍門派の系譜に関する問題点について

    森由利亜

    道教文化研究会編『道教文化への展望』平河出版社(学術論文集)     180 - 211  1994年11月

  • 研究ノート『體玄眞人顯異録』に見える王玉陽の神異譚について

    森由利亜

    『東洋哲学論叢』[のち『アジアの思想と文化』に改題]   ( 1 ) 186 - 203  1993年06月

  • 『純陽帝君神化妙通紀』に見える全真教的な特徴について

    森由利亜

    『東洋の思想と宗教』早稲田大学東洋哲学会   ( 9 ) 31 - 47  1992年06月

  • 宋代に於ける呂洞賓説話に関する一試論

    森由利亜

    『早稲田大学文学研究科紀要』哲学・史学編   ( 別冊第17集 ) 55 - 65  1990年03月

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受賞

  • 日本道教学会賞

    2003年11月  

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 中国明清道教の新研究

    研究期間:

    2014年04月
    -
    2017年03月
     

     概要を見る

    本研究では、道教儀礼を専門とする研究者を中心に国際的な研究交流を行うことで、清代道教の基本的な特徴を摘出した。すなわち(1)「士人による道教」。儒者としての立場や教養をもつ在家の信徒が従来の道教の枠組みを改変するような積極的かつ独創的な担い手となること。(2)「扶ケイの機能」。士人が道教の伝統に介入する際の重要な手段としての扶ケイの機能。(3)「在家と出家」。(4)「明清仏教との交流」。普度や戒律、あるいは十王信仰等に見る仏教との間の交流。(5)「南中国の諸宗教との関係」。ヤオ族の宗教をはじめ、清代以来の南中国の民間の宗教との関係把握、の5点である。明代道教については課題が残った

  • ヤオ族の儀礼知識と儀礼文献の保存・活用・継承

    研究期間:

    2012年04月
    -
    2015年03月
     

     概要を見る

    中国湖南省藍山県を初め、タイやベトナムのヤオ族の伝承する儀礼の調査を実施し、儀礼の実践および儀礼で使用される文献(経典・漢字文書)の対応を明確に記録し、ヤオ族の儀礼知識の総体を立体的に把握する取り組みを行なった。その結果遠く離れる湖南とタイやベトナムのヤオ族が継承する儀礼知識が相当程度相同であることがわかってきた。研究成果は順次ヤオ族文化研究所ウェブサイト上、出版物(『瑶族文化研究所通訊』1~5号、『歴民調査報告』12・14・17集)等で公開を進め、国際シンポジウムを中国長沙で開催し、日本民俗学会第64回大会でグループ発表を行ない、複数の国際学会に招聘を受けるなど研究交流の成果をあげた

  • 道教の成立およびその歴史的展開に関する総合的研究

    研究期間:

    2012年04月
    -
    2015年03月
     

     概要を見る

    道教の成立とその後の歴史的な展開について、時代ごとの道教研究や科学技術分野などの最新の研究成果に基づき、従来の研究を実証的・批判的に検証し、新たな道教史の再構築の可能性をさぐった。具体的な研究成果としては、主に任継愈編『中国道教史』(増訂本)を訳出し、研究成果を踏まえた精密な訳注を作成した他、また『中国道教史』の著者の一人を招き、皇學館大学において国際シンポジウム「道教史の新たな展望」を開催し、新たな道教史の構築の可能性を提示することができた

  • 文明移動としての「仏教」からみた東アジアの差異と共生の研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(A))

    研究期間:

    2011年
    -
    2014年
     

     概要を見る

    第一に、本研究の日常的な基盤となる定例研究集会を7回おこなった。
    第二に、特別研究集会を2回開催した。1回目は、古井龍介・馬場紀寿両氏(東京大東文研)を招いて、インドおよび東南アジアの仏教文明に関する最新の研究状況を学び、意見交換をおこなった。仏教文明の本源と東アジア仏教との差異を知ることができた。2回目は、石見清裕氏(早稲田大)を招いて、中国太原地域の地政学的位置を学んだ。これは、前年度における本研究での太原石窟(仏教・道教)調査を補うものである。
    第三に、シンポジウムを早稲田大学で2回開催した。1回目は、9月28日の「対敵と仏法」である。昨年度の課題を継承して、これまで見失われがちであった仏教の実践的側面、つまり造形物にみられる対敵、調伏、防御の役割を追求した。大島幸代(龍谷大)、三上喜孝(山形大)、長坂一郎(東北芸工大)、黒田智(金沢大)、長岡龍作(東北大)各氏の報告を受けて討論がおこなわれた。2回目は、12月21日の「言語・文字の転回からみた『仏教』流伝」である。翻訳を含む言語文字表現の変革と仏教の関係を問題視した。朱慶之(香港教育学院)、吉田豊(京都大)、阿部龍一(ハーバード大)、ジョン・ウイットマン(国立国語研究所)、河野貴美子(早稲田大)各氏による報告および問題提起がなされた。
    第四に、研究分担者城倉正祥氏を中心にして、2014年2月末から3週間以上、千葉県龍角寺跡の調査をおこなった。かつて多くの文字瓦を出土した本寺院跡は、仏教文明の列島移動において注目されるところであるが、本格的な調査は進んでいなかった。このたびは、最新技術のレーダー探査などを駆使し、廻廊を含む伽藍配置の歴史的変遷などを確認した。また、散布する古代瓦を慎重に回収し、次調査に備えた。

  • 清末・民国初期の巷間資料による庶民文化流通形態の研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2001年
    -
    2003年
     

     概要を見る

    中国庶民文化の「流通」の力学をテーマとし、文学・芸能・芸術・民間信仰・言語など多層面の相互の関わりから、中国近世近代庶民文化の生成・流布・変遷・交流といった「流通形態」のダイナミズムを解明する研究モデルを提示するべく、国内外の学際的な研究者が集まった。
    本研究で扱う民間巷間資料は、その整理方法そのものが従来の書誌学の領域を越えた新しい研究分野であり、その比較的大きなコレクションである早稲田大学風陵文庫は問題解決のための基礎となる資料である。2001年、まずは来日した海外研究分担者黄霖(上海復旦大学語学研究所所長)、リフチン(ロシア科学アカデミー世界文学研究所首席研究員)両教授とともに、二週間にわたり風陵文庫資料について討議した。そして、資料をマイクロフィルムに撮影し、見開き毎のJPEG画像としてファイル管理を行って容易に閲覧・研究する基盤を作るべく、基礎的な作業を終えた。世界的にも貴重な風陵文庫俗曲部分(F400Z)、民間宗教と俗曲版本流通についてダイナミックなテーマを含む寶巻部分(F399)、庶民文化を生き生きと反映した宣講部分(FB)などをデジタル化し、現在もファイル名賦与の作業を続けている。作業に伴い、宣講版本は通常の俗曲の構成よりはるかに複雑で、通常の書誌学の他様々な要素を考慮に入れねばならぬ難しい素材であることがわかった。将来の俗曲データベースに向けて問題を洗い出しつつ作業を進める必要があり、これにはまだ若干の時間を要する。大英博物館を調査した稲畑・堀の資料が大きな意味を持つこととなろう。本報告書では、現時点でのデジタル化とファイル名賦与による俗曲整理法を報告する。また、早稲田大学には中国古籍文化研究所が設立され、本研究の成果やメンバーそれぞれが期間中各地で収集した資料と研究成果を随時公開する基盤ができた。今後の展開が待たれる。

  • 考古出土物と祭祀儀礼・芸能よりみる中国基層文化の研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2001年
    -
    2003年
     

     概要を見る

    本研究は、近年注目されることの多くなった中国全土に残る<仮面劇>が、中国演劇史はもとより中国大陸全体における「基層文化」の生成・発展・変化およびその特質を考える上で重要な意味を持つと考えて行った前課題「中国西南の仮面劇と基層文化の研究」の成果をうけ、従来の中国貴州省共同研究者・現地協力者の協力体制を維持して更なる現地民俗芸能調査を進めるとともに、中国考古学界の協力を得て、各地の遺跡から出土する遺物の考古学的視点をも取り入れようというものである。研究期間中の中国歴史博物館兪偉超前館長、湖北省文物研究所陳振裕所長、湖南省考古文物研究所斐安平研究員、四川省考古文物研究所陳徳安副研究員などとのの意見交流を経て、2003年度には稲畑が著書『神と人との交響楽_中国仮面の世界』(農文協)にこれまでの所見をまとめた。これらにより、<仮面劇>としての儀式儀礼芸能の各側面のほか、<仮面>そのものの表象を中国文化、また世界文化の中に位置づける必要と実現性がでてきた。
    本報告書では、期間中に行った貴州省各県の地域と宗教的職能者についての調査を冊子にまとめる。また、2003年貴州省徳江県を中心に開かれた国際儺戯学会では、貴州省黔北地区のほか黔東北地区徳江・銅仁の儀礼も垣間見ることができた。これまでの調査地貴州省黔北地区から黔東北地区にかけては多くの儀式儀礼が残り、黔東北地区銅仁に至っては既に湖南省の<楚>文化圏に近い。今後は更に調査地を広げ、また<仮面>の表象にも意欲的に追究していきたい。

  • 斎〓の研究

     概要を見る

    研究代表者の小林正美は平成16年3月に調査した四川省綿陽・安岳・大足の摩崖道教造像に関する論文「金〓斎法に基づく道教造像の形成と展開-四川省綿陽・安岳・大足の摩崖道教造像を中心に」を作成し、さらに12月に四川省仁寿県牛角寨壇神岩の摩崖道教造像の調査を行い、論文の内容を補強した。また、小林は道教の斎法の原型である指教斎法の成立と構造に関する論文「道教の斎法儀礼の原型の形成-指教斎法の成立と構造」を作成した。本年度は研究期間の最終年度にあたるので、研究分担者はそれぞれ以下の報告論文を作成した。森由利亜 「清朝全真教と天師道儀礼の関係に関する覚え書き」吾妻重二 「宋代の景霊宮について-道教祭祀と儒教祭祀の交差」二階堂善弘 「『法海遺珠』の元帥神について-道教の〓・民間信仰の儀礼と元帥」「2003年度厦門・泉州寺廟調査報告」阿 純章 「受菩薩戒儀及び受八斎戒儀の変遷」吉村 誠 「曇無讖の菩薩戒-『菩薩地持経』の受戒作法を中心に」「四川省仏教道教調査旅行報告」また、「研究成果報告書」にはこれまでに入力した道教経典電子テキストと仏教経典電子テキストの目録を付録に載せた

  • 中国西南の宗教演劇職能集団に伝承される道教およびシャーマニズム儀礼文献の研究

     概要を見る

    本研究は、中国西南部に存在するシャーマニズム(巫教)が中国の様々な宗教的伝統と密接な関係を保ちつつ共存する様が観察される中国西南部について、現地に大量に存在する文献資料に注目し、とりわけ道教との関連を重視しつつ追及するものである。研究成果報告書は、2004年夏の道真県河口郷梅江村張芳頤壇門の地府道場と、河口郷三〓村の楊海安壇門の衝儺活動の現地調査並びに聞取り調査の成果を中心に編集した。前者の地府道場では、壇門の構成や成員などの状況に加え、清微派の法事内容を確認し、具体的に"三天喪葬"法事の次第を一つ一つ確認した。後者の衝儺活動では、8月19,20日に河口郷に赴いて実際に衝儺活動に参加し、複数のデジタルデバイスで儀式を立体的に記録した上で、その後二日をかけて壇門の基本情報と衝儺活動式次第の内容の聞取り調査を行った。この調査を通じて、私たちは現地の研究者と協力しながら、いかにして儀礼の全体を記録し、いかにして当地の職能者とのインタヴューを行うかについての基本的な方法を確立することを得た。しかしながら、今回記録した儀礼の内部構造は、多様な文脈を有する多くの要素を内包しており、それらの分間yくの摘出には本調査は及んでいない。今後は、職能者とのインタヴューを重ねてこれらの儀礼の文脈を明らかにすることを試みたい

  • 中国西南部の巫教祭祀における儀礼過程と口承伝承の研究

     概要を見る

    本研究は、平成15年度から16年度に行った先の課題基盤C(一般)「中国西南の宗教演劇職能集団に伝承される道教およびシャーマニズム儀礼文献の研究」(課題番号15520063研究代表者:森由利亜)を発展的に継承する。先の課題では、中国貴州省道真県河口郷の法師たちによる一昼夜にわたる衝儺儀礼をビデオ収録し、初歩的な聞き取り調査を行って現地の法師団と研究者との協力体制を確立することに成功した。本研究では、このとき取材収録した衝儺儀礼に対象を絞り込み、同じ法師団にくりかえし取材をつづけることで、同儀礼の内容を正確に文字化し再構成することを企図した。平成17年度は、調査メンバーを二班にわけ、冉・森が儀式儀礼内容を、陳・稲葉が民間伝承部分の多い口承パフォーマンス性の強い部分を担当した。陳・稲葉班では実際の撮影ビデオを見て細部について質問しつつ、各科目の台詞を文字化していった。陳・稲葉班が効率的に儀礼の内容を文字化してゆくことに成功したのに対し、冉・森班は法師に対して儀礼に登場する神格や禁忌等について質問しながら調査したが非効率であり、問題を残した。平成18年度以降の調査では、法師の記憶する儀礼内容をそのまま書き写すことに作業を特化した。その結果、全儀礼のほとんどすべての台詞に関する文字化とデジタル資料の構築という、当初の予想を超えた成果を得ることができた。ビデオ映像を法師たちとともに確認しながらその内容を再現するという方法が、法師たちの記憶をよどみなく引き出す上で効果的であり、また、調査研究者の恣意性を極度に低いレベルに抑えることに成功したとも言える。今後このような正確な方法による全程文字化の調査が蓄積されることで、貴州のみならず広く中国で研究者たちが「衝儺」や「儺戯」などと総称する儀礼たちに、より確実な比較研究の基礎を提供することが可能となると期待される

  • ヤオ族の儀礼と儀礼文献の総合的研究

     概要を見る

    湖南省藍山県ヤオ族が2008 年11 月に実施した度戒儀礼の儀礼内容の分析と合わせ、儀礼で使用された大量の儀礼文献及び文書の録文作成、校訂作業、解読分析、現代語訳を進め、儀礼の実践と儀礼文献の対応を明確にし、宗教儀礼知識の総体を立体的に把握する研究を行なった。ヤオ族の関連儀礼文献を収蔵する国内外の諸機関で文献調査を行ない比較分析の材料を収集し、国際的な研究ネットワーク形成を図った。『瑶族文化研究所通訊』等を刊行し、資料はヤオ族文化研究所ウェッブサイトで公開を図った

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現在担当している科目

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