2024/12/21 更新

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リ ソンシ
李 成市
所属
文学学術院
職名
名誉教授
学位
文学修士 ( 早稲田大学 )
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博士(文学) ( 早稲田大学 )
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経歴

  • 1998年
    -
     

    早稲田大学文学部 教授

  • 1998年
     
     

    早稲田大学文学部 教授

  • 1995年
    -
    1998年

    早稲田大学文学部 助教授

  • 1992年
    -
    1995年

    横浜国立大学教育学部 助教授

学歴

  •  
    -
    1982年

    早稲田大学   文学研究科   史学東洋史  

  •  
    -
    1976年

    早稲田大学   文学部   東洋史  

所属学協会

  •  
     
     

    財団法人高句麗研究会

  •  
     
     

    韓国木簡学会

  •  
     
     

    早稲田大学東洋史懇話会

  •  
     
     

    社会文化史学会

  •  
     
     

    唐代史研究

  •  
     
     

    朝鮮学会

  •  
     
     

    史学会

  •  
     
     

    東洋史研究会

  •  
     
     

    朝鮮史研究会

  •  
     
     

    早稲田大学史学会

  •  
     
     

    木簡学会

  •  
     
     

    韓国古代史学会

  •  
     
     

    日本歴史学協会

▼全件表示

研究分野

  • アジア史、アフリカ史

研究キーワード

  • 東アジア

 

論文

  • 東アジア共通の歴史認識に向けて—高句麗史の帰属問題を中心に

    史海   55   68 - 99  2008年06月

  • 東北アジア歴史紛争の中の渤海史

    東アジアの中の渤海と日本/景仁文化社     191 - 237  2008年06月

  • 広開土王碑の立碑目的に関する試論

    韓国古代史研究   50   171 - 191  2008年06月

  • 植民地期朝鮮におけるマルクス主義史学─白南雲『朝鮮社会経済史』を中心に

    磯前順一, ハルトウーニアン編

    マルクス主義という経験/青木書店     129 - 154  2008年04月

  • 古代東アジア世界論再考─地域文化圏の形成を中心に

    歴史評論   696   38 - 52  2008年04月

  • 古代朝鮮の殺牛祭祀と国家形成

    鈴木靖民編

    古代日本の異文化交流/勉誠出版     271 - 285  2008年02月

  • なぜ今東アジアなのか

    日本空間   創刊号   6 - 27  2007年05月

  • 植民地文化政策の評価を通してみた歴史認識

    三谷博, 金泰昌編

    東アジア歴史対話—国境と世代を越えて/東大出版会    2007年04月

  • 新羅王京の三市について

    古代東アジアの社会と文化/汲古書院     423 - 442  2007年03月

  • Koguryo Diplomacy Towards the Wa:Foreign Policy Strategy and the Situation in East Asia

    Journal of Northeast Asian History   4-1   119 - 151  2007年

  • 東アジア史の新しいアプローチ─「楽浪地域文化」の提唱

    李 成市

    世界平和研究   32-4 ( 4 ) 23 - 32  2006年11月

    CiNii

  • 東アジアからみた高句麗の文明史的位相

    アジア地域文化学の発展/雄山閣     64 - 87  2006年11月

  • 漢字受容と文字文化からみた楽浪地域文化

    アジア地域文化学の構築/雄山閣     53 - 74  2006年03月

  • 東アジア辺境軍事施設の経営と統治体制─新羅城山山城木簡を中心に

    浦野聡, 深津行徳編

    古代文字史料の中心性と周縁性/春風社     199 - 216  2006年03月

  • 新羅王京の交易体系に関する基礎的研究−三市の機能と役割を中心に

    歴史文化都市の保存と復元−第9回慶州世界歴史都市会議学術セミナー論文集/慶州市・東国大学史学科     227 - 294  2005年10月

  • History and Culture of Koguryo

    Preservation of the Koguryo Kingdom Tombs UNESCO     7 - 12  2005年09月

  • 高句麗と北方民族の文化交流

    国際シンポジウム高句麗と東アジア 高麗大学    2005年05月

  • Koguryo and Its Political and Cultural Influence on East Asia

    The Harvard Conference on Koguryo History and Archaeology Harvard University Faculty Club    2005年04月

  • 朝鮮の文書行政−六世紀の新羅

    文字と古代日本Ⅱ 文字による交流/吉川弘文館     92 - 106  2005年02月

  • 城山山城出土木簡にみられる漕運資料

    韓国出土木簡の世界Ⅱ    2005年01月

  • 統一新羅と日本

    古代を考える 日本と朝鮮/吉川弘文館     200 - 219  2004年12月

  • 東アジア辺境軍事施設の経営と統治体制−城山山城木簡を中心に

    国際シンポジウム「歴史的コンテクストの中における古代資料の『中心性』と『周縁性』」立教大学東アジア地域環境問題研究所    2004年12月

  • 植民地近代の視座ー朝鮮と日本

    岩波書店    2004年12月

  • 日韓歴史教科書の古代史叙述をめぐって−『新しい歴史教科書』と『国定国史教科書』を中心に

    日韓歴史教科書合同シンポジウム/大月書店     91 - 114  2004年11月

  • 楽浪研究の課題と方法についての試論

    楽浪文化と東アジア−楽浪郡研究の最前線    2004年11月

  • 古代朝鮮の土着習俗と中国文明−越境の民・穢族を中心に

    アジア地域文化学の構築Ⅱ    2004年10月

  • 東北アジア境界領域の歴史認識−排他的占有からの解放をめざして

    近代の国境、歴史の辺境/ヒューマニスト     121 - 144  2004年09月

  • 朝鮮王朝の象徴空間と博物館

    植民地近代の視座/岩波書店    2004年09月

  • 東アジアにおける楽浪

    韓国古代史研究   34   5 - 18  2004年06月

  • 新羅文武・神文王代の集権政策と骨品制

    日本史研究   500   24 - 49  2004年04月

  • 植民地主義と歴史学

    刀水書房    2004年03月

  • 国史の神話を超えて

    ヒューマニスト社    2004年03月

  • 韓国朝鮮の歴史と文化

    放送大学振興会     25 - 55  2004年03月

  • シンポジウム 倭人のクニから日本へ

    学生社    2004年

  • 朝鮮半島における漢字受容の諸相

    アジア地域文化学の構築/早稲田大学21世紀COEプログラムアジア地域文化エンハンシング研究センター    2003年12月

  • 朝鮮史から見た渤海史

    日本と渤海の古代史(佐藤信編)/山川出版社     234 - 243  2003年05月

  • 韓国学・朝鮮学研究と日本

    アジ研 ワールド・トレンド   9-5  2003年05月

  • 東アジアから見た六世紀新羅の漢字文化

    ハヌルハウス   2  2003年04月

  • 任那日本府とは何か

    週刊朝日百科 日本の歴史/朝日新聞社   569  2003年02月

  • 新羅の殺牛祭祀について

    東アジア文化交流をめざして/ハヌルハウス    2002年12月

  • 新羅の国家形成と加耶

    東アジアから見た日本国の形成/東アジアの古代を考える会    2002年12月

  • 広開土王碑文と倭

    ハヌルハウス   創刊号   55 - 63  2002年12月

  • 共生への模索ー韓国と東アジア論

    新鐘   67 p52  2002年12月

  • 新羅骨品制再考

    2002年度東洋史研究会大会    2002年11月

  • 秘匿と開示の戦略ー近代日本における通史と伝統の創出

    韓国・梨花女子大学 第3回海外学者招請講演会    2002年10月

  • 近代日本における通史と伝統文化の創出

    第2回日韓歴史家会議    2002年10月

  • 韓国学・朝鮮学への期待

    東京大学大学院・韓国朝鮮文化研究専攻開設記念行事シンポジウム    2002年09月

  • 東アジア史研究の可能性と課題

    歴史学研究会第30回古代史サマーセミナー    2002年08月

  • 新羅千年の遺跡と寺院を巡る

    週刊百科世界100都市/朝日新聞社   32   10 - 13  2002年07月

  • 新羅の国家形成と加耶

    日本の時代史2(鈴木靖民編)/吉川弘文館   pp278-303  2002年07月

  • The Symbolic Space of the Yi Dynasty and Museum Building in Colonial Korea

    The First Congress of Korean Studies The Academy of Korean Studies    2002年07月

  • 古代朝鮮の考古と歴史

    雄山閣    2002年05月

  • 古代朝鮮の文字文化

    第38回歴博フォーラム 古代日本 文字のある風景    2002年04月

  • 韓日歴史教科書の古代史叙述をめぐってー『新しい歴史教科書』と韓国『国史』教科書を中心に

    当代批評特別号歴史と記憶の闘争/三仁出版社(ソウル)   pp126-146  2002年04月

  • 東アジア世界における加耶と倭ー交易ルートとしての加耶の位置

    第五回 歴博国際シンポジウム 古代東アジアにおける倭と加耶の交流    2002年03月

  • 古代朝鮮の文字文化と日本

    国文学   47-4,pp.13-18  2002年03月

  • 古代朝鮮の文字文化

    古代日本 文字のある風景(歴史民俗博物館編)/朝日新聞社     22 - 35  2002年03月

  • 伝統の創造と民族・国家の起源に関する覚書

    韓国歴史問題研究所    2002年02月

  • 世界文化遺産から見た韓国の歴史的潮流

    ユネスコ世界遺産年報2002   7,pp.20-25  2002年02月

  • コロニアリズムと近代歴史学

    崩壊の時代に(泉谷周三郎他編)/同時代社   pp161-184  2002年02月

  • 日韓歴史教科書の古代史叙述をめぐって

    日韓合同歴史研究シンポジウムー教科書問題(東京)    2001年12月

  • 朝鮮王朝の象徴空間と博物館

    近代日本の文化史2巻 月報    2001年12月

  • 朝鮮王朝の象徴空間と博物館

    岩波講座 近代日本の文化史第2巻 月報/岩波書店   pp.6-8  2001年12月

  • 古代日本と新羅・渤海の交流について

    Arctic Circle   40,pp.4-7  2001年12月

  • シンポジウム 邪馬台国が見えた

    学生社    2001年12月

  • 『新しい歴史教科書』にみる日本文化の語り方

    美術史学会    2001年12月

  • 「東アジア」を主語とした歴史は可能か

    別冊世界 歴史教科書問題   696,pp.50-57  2001年12月

  • 創られた古代ー近代国民国家の東アジア言説

    三仁出版社(ソウル)    2001年10月

  • 古代の東アジアと日本

    別冊歴史読本 歴史教科書大論争/新人物往来社   pp.56-59  2001年10月

  • 「扶余」「慶州」

    月刊しにか   12-7,pp.22-23,pp.26-27  2001年07月

  • 日本・韓国にみる『東アジア論』の歴史的文脈

    中国社会文化学会    2001年06月

  • 古代史の問題点は何か

    歴史教科書何が問題か(小森陽一他編)/岩波書店   pp.12-22  2001年06月

  • 東アジア世界における加耶と倭

    第5回歴博国際シンポジウム/国立歴史民族博物館    2001年03月

  • 新羅七世紀史の視座

    国史学   173;pp18-29  2001年03月

  • 国民史という神話

    ドイツ エアフルト(Erfurt)大学    2000年12月

  • 六世紀新羅の漢字文化

    第2回韓日人文社会科学学術交流記念講演会    2000年11月

  • 東アジア世界の三韓と倭

    第9回東京シンポジウム「古代史におけるアジアと日本」    2000年11月

  • 朝鮮古代史シンポジウムの成果

    朝日新聞    2000年11月

  • 朝鮮古代史の成果

    朝日新聞2000年11月28日夕刊    2000年11月

  • 日本歴史学の成り立ちと黒板勝美

    平成12年度早大史学会    2000年10月

  • 城山山城新羅木簡から何がわかるのか

    月刊しにか   11-9,pp.44-50  2000年09月

  • 古代東アジア世界と日本

    岩波書店   274頁  2000年09月

  • 韓国木簡研究の現況と咸安城山山城出工の木簡

    韓国古代史研究/韓国古代史研究会(ソウル)   19,pp.77-121  2000年09月

  • 世界各国史2 朝鮮史

    出川出版社   pp49-114  2000年08月

  • 軍事組織と指揮体系

    百済史上の戦争(忠南大学百済研究所編)/書景文化社(ソウル)   pp.273-294  2000年08月

  • 加那の地から出土した新羅木簡

    月刊しにか   11-5,pp2-5  2000年05月

  • 東アジア文化圏の形成

    山川出版社   p.90  2000年03月

  • 朝鮮の歴史と社会

    放送大学教育振興会   pp.22-53  2000年03月

  • 新たな現実と東アジア史

    本郷/吉川弘文館   25,pp.28-30  2000年01月

  • 東アジアと楽浪郡

    本郷/吉川弘文館   23,pp.34-36  1999年11月

  • 韓国出土木簡の現況と咸安城山山城出土木簡の内容と性格

    韓国古代史学会    1999年11月

  • 加耶の国際環境と外交

    第5回加耶史学術会議・韓国金海市主催    1999年10月

  • 東アジア世界論再考

    本郷/吉川弘文館   23,pp.28-30  1999年09月

  • 黒板勝美を通して見た植民地と歴史学

    韓国文化/ソウル大学   23,pp.243-262  1999年06月

  • 日本古代史の枠組みはどのように形成されたのか

    日本歴史研究/韓国日本史学会   9,pp.187-202  1999年04月

  • 東アジア論の再検討

    韓国 西江大学人文科学研究院    1999年03月

  • 黒板勝美に見る植民地と歴史学

    岩波講座世界歴史 月報   16;pp6-8  1999年01月

  • 黒板勝美に見る植民地と歴史学—朝鮮史編修と朝鮮古蹟調査事業を中心に

    ソウル大学韓国文化研究所    1998年12月

  • 古代東アジアの民族と国家

    早稲田大学    1998年12月

  • 古代東アジアの民族と国家

       1998年12月

  • 日本古代史の枠組みはいかに形成されたか

    韓国日本史研究会    1998年10月

  • 軍事組織と指揮体系

    第9回百済研究国際学術大会 百済史上の戦争/忠南大学校百済研究所   pp.169-178  1998年10月

  • 鄭鎮憲「渤海史史料と渤海史認識の変遷」について

    渤海建国1300周年国際学術大会/高句麗研究会   pp.51-54  1998年09月

  • 古代国家形成史に関する諸問題

    韓国歴史学研究会    1998年09月

  • 古代東北アジア諸民族の対日本通交—穢・高句麗・渤海を中心に

    東アジアの古代文化   96;pp88-95  1998年08月

  • 1997年の歴史学界—回顧と展望—朝鮮

    史学雑誌   107-5,pp.265-268  1998年05月

  • 古代東アジアの民族と国家

    岩波書店    1998年03月

  • 日本研究と朝鮮研究の間

    歴博/国立歴史民俗博物館   86  1998年01月

  • 武家昌「米倉溝将軍墓壁画及び諸壁画古墳被葬者の問題について」に対するコメント

    高句麗古墳壁画 高句麗研究   4,pp375-377  1997年12月

  • 日本の植民地支配と朝鮮における歴史学

    駿台史学会1997年度大会    1997年12月

  • 韓国出土の木簡について

    木簡研究   19,pp.221-249  1997年12月

  • 歴史のなかの『朝鮮』という地域

    朝鮮史研究会第34回大会    1997年10月

  • 李成市・李孝徳・成田龍一「司馬遼太郎について」

    現代思想    1997年09月

  • 米倉溝将軍墓壁画及び諸壁画古墳被葬者の問題について(武家昌報告に対するコメント)

    第3回高句麗国際学術大会    1997年07月

  • 東アジアの王権と交易—正倉院の宝物が来たもうひとつの道

    青木書店    1997年07月

  • 1998年の歴史学界ー回顧と展望・朝鮮

    史学雑誌   107-5  1997年05月

  • 穢族の生業とその民族的性格

    朝鮮社会の史的展開と東アジア(武田幸男編)/山川出版社   pp.3-25  1997年04月

  • 高句麗文化と広開土王碑 上・下

    月刊韓国文化、栄光教育文化研究所   207・208  1997年02月

  • 緒についた韓国の木簡研究

    統一日報/統一日報社   1996/12/12  1996年12月

  • 広開土王碑の立碑目的と高句麗の守墓役制

    広開土好太王碑研究100年/学研文化社、ソウル    1996年12月

  • 韓国出土の木簡について

    第18回木簡学会研究集会    1996年12月

  • 刻印されたオリエンタリズム−日本・朝鮮・中国と司馬遼太郎

    大航海/新書館   13  1996年11月

  • 戦後50年シンポジウム 東アジア史を問い直す−「戦後50年」を超えて

    河合文化教育研究所    1996年10月

  • 新羅と百斉の木簡

    木簡が語る日本史 上/吉川弘文館    1996年09月

  • 広開土王碑の立碑目的と高句麗の守墓役制

    第2回高句麗国際学術大会、ソウル    1996年08月

  • 近代国家の形成と「日本史」に関する覚え書き

    現代思想/青土社   28;9  1996年08月

  • 朝鮮の歴史と文化

    放送大学教育振興会    1996年03月

  • 朝鮮の歴史 新版

    三省堂   p75-100  1996年03月

  • Contacts between Silla and Japan in the Eighth Century

    Symposium on Silla and the Samguksagi /ハワイ大学    1996年02月

  • 新たな東アジア交流史を求めて

    東京新聞/中日新聞社   12月5日・6日夕刊  1995年12月

  • 東アジア史を問い直す

    戦後50年シンポジウム/河合文化教育研究所    1995年09月

  • 古代朝鮮と東アジア

    東アジアの古代文化/大和書房   84  1995年08月

  • 古代史にみる国民国家の物語

    世界/岩波書店   611  1995年08月

  • 古代東北アジア諸民族の動向と対日本交易ー穢・高句麗・渤海を中心に

    余市シンポジウムの記録ー北東アジア海域の諸民族と交易/北海道東北史研究会   p15-19  1995年07月

  • 新羅僧慈蔵の政治・外交上の役割

    朝鮮文化研究   2 p65-84  1995年03月

  • 古代史研究から見た異国

    思想の科学/思想の科学社   26 p39-43  1995年03月

  • 表象としての広開土王碑文

    思想   842 p23-54  1994年08月

  • 戦後日本における朝鮮史文献目録1945年ー1991年

    緑陰書房    1994年08月

  • 世界史年表

    岩波書店    1994年08月

  • 古代東北アジア諸民族の動向と対日本交易ー穢・高句麗・渤海を中心に

    北海道東北史研究会    1994年08月

  • 正倉院所蔵氈貼布記の研究ー日本への伝来の経路

    社会文化史学会    1994年07月

  • 渤海の対日本外交への理路

    東北アジアの再発見/有信堂   p28-52  1994年05月

  • 法隆寺金堂阿弥陀如来像座像台座から発見された人物画像の出自

    アジアにおける国際交流と地域文化    1994年03月

  • 高句麗泉蓋蘇文の政変について

    朝鮮史研究会論文集   31 p189-202  1993年10月

  • 渤海史研究をめぐる二・三の問題

    月刊しにか   93-6 p62-68  1993年06月

  • 朝鮮における国家形成の諸段階ー新羅・加耶を中心に

    歴史評論   514 p87-100  1993年02月

  • 古代朝鮮半島の漢字事情と日本

    月刊しにか   92-9 p37-43  1992年09月

  • 東方諸民族の中国文明との出会いー日本への伝来の経路

    社会文化史学会    1992年08月

  • アジアの歴史

    南雲堂   p179-188  1992年06月

  • 東アジア諸国と人口移動

    新版古代の日本2 アジアからみた古代日本   p365-391  1992年05月

  • 渤海史をめぐる民族と国家ー国民国家の境界をこえて

    歴史学研究   626 p10-20  1991年11月

  • 渤海史をめぐる民族と国家ー国民国家の境界をこえて

    歴史学研究会    1991年05月

  • 韓国の木簡

    月刊しにか/大修館書店    1991年05月

  • 八世紀新羅・渤海関係の一視角ー『新唐書』新羅伝長人記事の再検討

    國學院雑誌   92-4 p16-37  1991年04月

  • アジア論Ⅳ 朝鮮の歴史

    放送大学振興会    1990年04月

  • 1988年の歴史学界−回顧と展望・朝鮮

    史学雑誌    1989年05月

  • 八世紀新羅・渤海関係の一視角

    朝鮮学会    1988年10月

  • 高句麗王権論序説

    早稲田大学史学会    1988年10月

  • 『梁職貢図』の高句麗使図について

    東アジア上の国際関係と文化交流/早稲田大学文部省科研費報告書    1988年03月

  • 渤海史研究における国家と民族

    朝鮮史研究会    1987年10月

  • 正倉院と新羅文書

    基礎ハングル/三修社    1986年05月

  • 朝鮮の姓

    武田幸男

    法制史研究    1986年03月

  • 新羅僧慈蔵の政治外交上の役割

    史学会    1985年11月

  • 三国・高麗時代の文化−朝鮮文化の国際性

    基礎ハングル/三修社    1985年06月

  • 金春秋の来日に見る新羅外交政策の変革

    歴史読本臨時増刊/新人物往来社    1985年06月

  • 1984年の歴史学界−回顧と展望・朝鮮

    史学雑誌    1985年05月

  • 『梁書』高句麗伝と東明王伝説

    中国正史の基礎的研究/早稲田大学出版部    1984年03月

  • 高句麗・泉蓋蘇文のクーデター

    歴史読本臨時増刊/新人物往来社    1983年12月

  • 1983年度歴史学研究会大会報告批判

    歴史学研究    1983年12月

  • 新羅の内廷について

    朝鮮学会    1982年10月

  • 正倉院宝物氈貼布記を通して見た八世紀の日羅関係

    朝鮮史研究会会報    1982年07月

  • 新羅政治社会史研究

    李基白

       1982年

  • 朝鮮思想史研究の現状と課題

    朝鮮史研究会    1981年10月

  • 朝鮮仏教の寺と歴史

    鎌田茂雄

    朝鮮史研究会会報    1981年09月

  • 新朝鮮史入門

    龍渓書舎    1981年06月

  • 独断

    祭○

    史滴    1981年03月

  • 新羅兵制における○江鎮典

    早稲田大学史学会    1980年10月

  • 新羅兵制史の基礎的研究

       1978年03月

  • 羅末麗初の豪族−その系譜をめぐって

    史観    1977年03月

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Works(作品等)

  • 韓国・扶余地方(百済故地)における考古学的調査

    1990年
    -
     

  • 韓国・慶州地方(新羅故地)における考古学的調査

    1989年
    -
     

講演・口頭発表等

  • 日韓共同研究の活動と成果—『植民地近代の視座』の刊行と今後

    A symposium of the Harvard Yenching Institute,with sponsorship Sasakawa Peace Fandation,Reischauer Institute of Japanese Studies,Fairbank Center for Chinese,Harvard University Asia Center  

    発表年月: 2008年11月

  • 高句麗の文明史的位置について

    ISKS Workshop on the Dongbei Gongcheng and Koguryo  

    発表年月: 2008年08月

  • 楽浪・帶方郡時代の三韓・穢・倭

    EARLY KOREA PROJECT WORKSHOP “Korea and the Han Commanderies”  

    発表年月: 2008年08月

  • 東アジアからみた新羅木簡の位相─日本出土木簡との比較を中心に

    2008年東アジアフォーラム、成均館大学東アジア学術院  

    発表年月: 2008年06月

  • 終末期の安羅国をめぐる二三の問題—日本書紀と城山山城木簡の分析を中心に

    第14回加耶史国際学術会議「6世紀代加耶と周辺諸国」  

    発表年月: 2008年04月

  • 広開土王碑の立碑目的

    韓国古代史研究会,第100回定例発表会  

    発表年月: 2007年12月

  • 日本の歴史学界における『東アジア』概念について

    中心と周辺から見た東アジア  

    発表年月: 2007年12月

  • 新羅の識字教育と『論語』

    国際シンポジウム「漢字文化三千年」京都大学人文科学研究所  

    発表年月: 2007年12月

  • 古代東アジア世界論再考

    歴科学協議会第41回大会  

    発表年月: 2007年11月

  • 東アジア歴史紛争の中の渤海史の位置

    韓日国際シンポジウム「東アジアの中の渤海と日本」韓日文化交流基金・東北亜歴史財団  

    発表年月: 2007年11月

  • 古代朝鮮における漢字文化の受容過程

    朝鮮史研究会第44回大会  

    発表年月: 2007年10月

  • 東アジアにおける古代史認識の分岐と連環

    檀国大学校開校60周年記念東洋学研究所国際学術会議「東アジア三国の歴史認識と領土問題」檀国大学校東洋学研究所  

    発表年月: 2007年10月

  • 東洋史における『東アジア』概念

    東アジア近代史学会第12回研究大会  

    発表年月: 2007年06月

  • 新しい歴史教科書の出現と教科書の問題点

    国際会議「21世紀東アジア歴史紛争と 地域共存」東国大学校  

    発表年月: 2007年02月

  • 高句麗の対倭外交

    A Conference on Ancient Korean History Koguryo and Its Neighbors:International Relations in Early Noutheast Asia,UCLA Center for Korean Studies  

    発表年月: 2007年02月

  • 今なぜ東アジアなのか─共通の課題と問題解決の場としての東アジア

    東アジアの教養人と共同知」浙江大学・トヨタ財団主催国際シンポジウム  

    発表年月: 2005年11月

  • 新羅王京の交易体系に関する基礎的研究

    第9回慶州世界歴史都市会議学術セミナ ー歴史文化都市の保存と復元  

    発表年月: 2005年10月

  • 早稲田大学における韓国学のカリキュラムについて

    The World Koreanists Forum 2005  

    発表年月: 2005年10月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 東北アジアにおける戦後日本思想――加藤周一、丸山眞男、竹内好、鶴見俊輔を軸として

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2023年03月
     

    鷲巣 力, 加國 尚志, 小関 素明, 福間 良明, 富永 京子, 樋口 陽一, 李 成市, 三浦 信孝, 金子 元, 中尾 麻伊香, 猪原 透

     概要を見る

    本研究では「東北アジアにおける戦後日本思想――加藤周一、丸山眞男、竹内好、鶴見俊輔を軸にして」と題した研究を進める。今回の研究はこれまでの「加藤周一を軸にした戦後日本思想」から「加藤周一、丸山眞男、竹内好、鶴見俊輔を軸にした戦後日本思想」に拡げた。また、戦後日本思想を東北アジア、主として韓国・中国との関係で捉える。すなわち、戦後日本思想は東北アジアをどのように捉えていたか、東北アジアからどのように見られていたかを研究の基本に据えた。このような研究を進めることを踏まえて、本研究に参加する研究者に、日本の研究者だけではなく、韓国・中国の研究者(海外研究協力者)をも加えることとしたのである

  • 「日韓相互認識」研究の新展開

    研究期間:

    2018年04月
    -
    2023年03月
     

     概要を見る

    1.研究項目班それぞれが、計画に応じて史料調査・収集を行った。2.韓国の歴史研究者と連携して第2回日韓歴史共同研究シンポジウム・共同踏査(通算22回)を、8月18~21日の日程で韓国にて開催した(韓国側25名、日本側25名)。シンポジウム(8月19日、会場:ソウル大学)では、午前中に「若手研究者報告会」を開催し、申載浚氏、蒋允杰氏、高泰雨氏、芹口真結子氏、CSENDOM Andrea氏が、日本史、朝鮮史、日朝関係史に関わる研究報告をし総合討論を行った。午後には、日韓両国の歴史研究の現状と課題に関して相互に認識を深めるために、4名の研究者が主題報告を行った。報告者、報告タイトル、討論者は次の通りである。石居人也氏「「明治」あるいは「日本の近代」をめぐる歴史認識と歴史研究―「明治百年」から「明治150年」への史学史試論―」(討論者:朴俊炯氏)、盧官汎氏「韓国通史から見る‘實学’知識史試論」(討論者:林雄介氏)、: 瀬畑源氏「象徴天皇制の形成と展開」(討論者:李正善氏)、李庸起氏「臨政法統論の神聖化と民族主義の屈折」(討論者:鄭栄桓氏)。8月20~21日には、「衝突と共存の境界地帯」をテーマに東アジア歴史共同研究合同踏査を行った。初日は、京畿道の坡州等を、2日目は日本租界があった仁川を踏査した。3.第2回シンポジウムの報告及び討論を収載した報告書を作成すべく、8月19日の午前、午後のシンポジウムの討論について、テープ起こしを行った。なお、報告書は、2020年度に印刷する予定である。4.雑誌『日韓相互認識』第10号を刊行し、一橋大学機関リポジトリで公開した。5.2020年度シンポジウムの開催予定地である長崎県対馬市を訪問し、打ち合わせを行った。また、ウラジオストクにて日本、朝鮮、日朝関係の史跡の調査を行い、今後の研究の一つの方向性を見定めることができた。本研究は、東アジア世界のなかの日本・朝鮮関係に焦点を合わせて、日本における朝鮮認識がどのようにして歴史的に形成されたのかという問いを、朝鮮における日本認識の形成と関連させながら、実証的に明らかにしようとするものである。このような研究を私たちは「日韓相互認識」研究と呼び、これを、日本の研究機関に属する研究者だけではなく、韓国の歴史研究者との研究交流を通して行うところが、本研究の最大のメリットであり、これまで20年に渡って研究交流を続け、多くの成果をうみだしてきたが、これからの20年先を見通すときに、あらたなメンバーによる研究交流の体制を作り上げていく必要があった。2019年度は、2018年度から始まった新たな研究交流体制の2年目であり、韓国側の研究者と連絡を取り合いながら、信頼関係を築いていくことにつとめた。その結果、2019年度には韓国のソウル大学においてシンポジウムを開催でき、あわせてこれまで行われなかった若手研究者による国際シンポジウムも開催することができた。これが、次世代の研究者育成に非常に有益であり、今後も継続していくべきだという認識が、日韓の研究者により共有でき、当初の計画以上に進展しているといえる。現時点では、各研究項目班、それぞれの研究も順調に進んでおり、研究会雑誌『日韓相互認識』も予定通り順調に刊行できている。なお、万一、事情により、2020年度に研究が十分に進捗しないことがあったときには、翌年度、重点的に研究を行うことにしたい。2020年度も、予定通り、次の6つの研究計画を行うこととする。現時点で、特に研究計画を変更する予定はない。1.A班~G班までの7つの研究項目班で、共同研究の課題に取り組む。2.班の研究成果を持ち寄って、本研究参加者による「日韓相互認識」研究会を開催するとともに、研究打合せを行う。3.第3回(通算第23回)日韓歴史共同研究シンポジウムを長崎県対馬市を会場に行う。4.日韓歴史共同研究シンポジウム後の日程をつかって、韓国側の研究者と日朝関係史跡を共同踏査する等、日本・韓国でフィールド調査を行う。対馬島での踏査を予定している。5.第1回・第2回(通算第21・第22回)シンポジウムの成果集を編集し印刷する。また、『日韓相互認識』第11号を編集・印刷する。刊行したものを各所に寄贈するとともに、一橋大学機関リポジトリを通してインターネットで発信する

  • 平城宮・京跡出土木簡とその歴史環境のグローバル資源化

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2018年04月
    -
    2022年03月
     

    渡辺 晃宏, 中川 正樹, 耒代 誠仁, 金田 明大, 高田 祐一, 小口 雅史, 北村 優季, 井上 聡, 李 成市, 角谷 常子, 白井 啓一郎, 前川 歩, 馬場 基, 山本 崇, 鈴木 智大

     概要を見る

    A、平城宮・京出土木簡の歴史環境の資源化(記号・番号は交付申請に対応)(1)地理情報を加味した発掘調査成果(遺構及び共伴遺物)を木簡データベース「木簡庫」(以下「木簡庫」)にリンクさせるシステムの開発 平城宮・京跡を対象にWebGISシステムのβ版を開発した(Heijo Heritagemap(仮称))。これは国土地理院の1/25000地形図をベースに、平城宮跡部分に既発掘区と大・中・小地区のグリッドを表示した上で、小地区ごとに出土遺物を一覧できるシステムである。出土木簡を一覧表示し、かつURLから「木簡庫」で木簡の詳細を確認できる。その結果、本科研最大の課題であるシステムの枠組み構築を終え、運用の見通しを付けることができた。ベースには、国土地理院の提供する各種地図を始め、空中写真も表示できる。今後実現予定の奈文研作成の奈良盆地1/1000地図の利用、各調査区の遺構図の表示と遺構からの検索のための準備作業も行った。(2)『平城宮編年史料集成(稿)』の確認・増補のための資料収集、(3)平城京関係史料の確認と綱文作成作業、(4)平城宮・京跡の発掘情報集約のための機関内の調整、(5)「木簡庫」の研究文献目録拡充のための論文リスト作成と、平城宮・京研究文献の収集、(6)平城宮・京跡出土木簡のカラー・赤外線撮影(約200点)と「木簡庫」への搭載準備などを継続した。B、平城宮、平城京出土木簡のグローバル資源化(1)2019年9月に北京にて木簡・簡牘に関する国際シンポジウム(第1回日中韓簡牘国際論壇)を開催し、三国の研究者間で共通認識をもつ絶好の機会を得た。また、中国社会科学院歴史研究所、韓国国立文化財研究所と今後の連携について協議した。(2)木から紙への移行の経緯など、東アジア世界における木簡・簡牘を共通の俎上に乗せた比較検討の議論に供すべく、引き続き個別に研究を進めていただいた。4年間の研究の第2年度であるため、まだ公にできる顕著な成果には結びついてはいないものの、折り返し地点に相当するこの段階としては順調な進捗状況にあると考える。特に、平城宮・京跡出土木簡の出土地点情報を木簡データベース「木簡庫」のリンクさせ、共伴木簡やその他の共伴遺物、ひいては出土遺構など、発掘調査の成果全体の中で木簡を理解できるようにするためのシステムづくりに向け、システムの大枠の構築を本年度実現できたのは大きな成果である。β版構築を第2年度中に行いたいというのが大きな目標だったので、β版とはいえWebGISシステム(Heijo Heritgemap(仮称))の構築を実現できたのは、折り返し地点に立つ現在の状況としては意義が大きい。今後は機能の追加や不備の修正を進めかつデータを拡充することで、公開に向けたステップを踏んでいきたい。平城宮編年史料集成(稿)の改訂、及び平城京編年史料集成(稿)の作成については、地道な作業の積み重ねのうえに、一つひとつの史料を総合的に検討する必要があり、初年度に引き続き作業を継続した。今年度も充分な成果が得られたとは必ずしも言えないが、引き続き継続的に作業を進めていくことで、最終的に当初の予定通りの成果をまとめることができると考える。海外の機関との連携については、大局的には連携に賛成していただいているが、本年度は日韓関係の悪化に伴い、直接的な交流は頓挫を余儀なくされた。また年度末にはCOVID-19の感染拡大に伴い交流に支障が生じた。この状況がすぐ改善するとは考えにくいので、今後も困難な状況が続くことが懸念されるが、メールなどで意思疎通を図りながら、具体的な連携の方法についてさらに研究交流を深めながら検討を進めていくことで、後半に当たる残りの期間において、所期の目標を達成できるものと考える。A、平城宮・京跡出土木簡の歴史環境の資源化(1)発掘調査成果(遺構、及び共伴遺物)を木簡データベース「木簡庫」にリンクさせるためのシステムの開発 昨年度β版を開発したWebGISシステム(Heijo Heritagemap(仮称))について、a)ベースとなる地図の平城宮・京跡部分に、奈文研作成の奈良盆地の1/1000地形図を追加する、b)主要な木簡出土遺構を明示した各調査区の遺構図のデータをリンクさせる、c)独自の座標系(平城座標)を用いて発掘調査を行った調査区について、平城座標の地区割を表示できるようにする、などの改良を始めとする使い勝手の向上を図り、ハード面でのシステムの完成をめざす。その上で「木簡庫」のデータとのリンクを完成させ、できるだけはやい時点での公開に備えたい。また、単なる共伴遺物の提示だけでなく、平城宮・京の発掘調査成果(遺物・遺構)の総合的なプラットフォームになるよう、汎用性の高い遺物管理システムとなるよう留意していきたい。(2)『平城宮編年史料集成(稿)』の確認・増補のための資料収集を継続して行う。(3)平城京関係史料について、『平城宮編年史料集成(稿)』に倣った体裁で綱文を立て『平城京編年資料集成(稿)』を編集する作業を継続して行う。(4)個々の木簡に関する研究文献と、平城宮・京に関する研究文献の収集を継続して行う。(5)奈文研における平城宮・京跡出土木簡のカラー・赤外線撮影を継続して実施する。B、平城宮、平城京出土木簡のグローバル資源化 (1)韓国・中国など海外の出土文字資料研究機関との木簡(簡牘)に関する研究交流を推進し、共同研究の枠組みを構築すべく引き続き交流を深める。(2)東アジア世界における木簡・簡牘を共通の俎上に乗せた比較検討の議論を研究分担者とともに実施し、最終年度における報告書、あるいはシンポジウムなどによる研究成果公開に備える

  • 東アジアにおける歴史和解のための総合的研究

    研究期間:

    2015年04月
    -
    2019年03月
     

     概要を見る

    1.国際シンポジウムを4回開催。①6月「移行期正義と和解-『<帝国>の慰安婦』をめぐる事態を考える」提題者浅野豊美、朴裕河(世宗大学)、②7月「東アジアの選挙と民主主義」報告者:張智程(京都大学法学研究科・助教)ベ・ヨンミ(立命館大学コリアセンター・研究員)元山仁士郎(国際基督教大学)上地聡子(早稲田大学)司会:野口真弘、アン・ドヒョン(東京大学)、③ 7月「文化と記憶」William Marotti(UCLA)“Dramatic Politics and Political Space: Shinjuku 1968”Christopher Nelson (University of North Carolina) "Iphigenia in the China Sea: The Politics of Memory in Postwar Japan" ④2017年2月、「光州事件と移行期正義」鄭文永(Jeong Moon-young)(5.18紀念財団研究所 研究員)Social Origins of the May Ceremony: between ritual and rebellion、平井新(早稲田大学)移行期正義概念の再検討、コメンテーター:呉豪人(輔仁大学)。2.定例研究会を2回開催。各研究者ならびに班ごとの研究の進捗状況と研究計画について報告と議論を行ったのち、以下の主題について報告と議論を行った。①6月、田嶋美登里(早稲田大学)「西アフリカ、ベニン共和国における「和解発展プロジェクト」をめぐって」、②2017年1月、土佐弘之(神戸大学)「闘技的デモクラシーとしての移行期正義:集合的記憶の脱/再領域化のアイデンティティ・ポリティクスとの関連」。3.研究成果の一部をワセダアジアレビューを通じて公表。4.国際共同研究の進展(マックス・プランク研究所、UCLA)1.国際シンポジウムを当初の予定以上に開催することができ、国際共同研究が順調に進展した。その際、アジアの研究者との研究交流、アメリカ、ヨーロッパの研究者との研究交流が順調に進展し、グローバルな和解研究のハブとなる準備と環境が整ってきたことが最大の成果である。2.定例研究会を通じ、とりわけ、新しくアフリカにおける移行期正義の問題と、移行期正義と国際関係論の理論的な関係についての研究が進展した。その際、田嶋美登里や平井新など若手の研究者が、中心的な役割を果たし、研究をリードした。3.小林聡明による韓国、アメリカにおける史料調査で大きな進展があった。梅森直之によるUCLAの研究者との共同研究に大きな進展があった。最上敏樹によるマックス・プランク研究所ならびにパリ政治学院における共同研究に大きな進展があった。これらの活動により、それぞれの地域の学術機関との共同研究を相互に連携させて進める環境が整い、国際共同研究の幅と密度が高まった。4.『ワセダアジアレビュー』19号において、特集「選挙とレファレンダム」を企画、東アジアの選挙に関して行ったシンポジウム、調査の結果を公表した。また、シンポジウムの開催にあたっては、基本的に公開の原則で実施し、研究成果を広く社会的に還元することに努めた。1.最終年度の成果報告に向けた研究体制を強化する。とりわけ移行期正義論文データベースに関しては、今年度中の仮公開をめざす。2.定例研究会を開催し、個人と班ごとの研究成果報告に向けた準備を進める。3.これまでの国際シンポジウム等で作り上げた国際共同研究のネットワークを、最終年度の研究成果報告のなかにどのように生かしていくかを検討し、その具体的準備を進める。4.東アジアにおける歴史和解のための具体的な提言の最終版の作成に先立ち、そのパイロット版を準備する

  • 「日韓相互認識」研究の深化・発展のために―東アジア情勢のなかで―

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2014年04月
    -
    2019年03月
     

    吉田 裕, 若尾 政希, 加藤 圭木, 小川 和也, 木村 元, 三ツ井 崇, 山口 公一, 石居 人也, 高柳 友彦, 辻 弘範, 松田 英里, 山内 民博, 佐藤 宏之, 小関 悠一郎, 芹口 真結子, 池 享, クォン ヨンソク, 木村 直也, 糟谷 憲一, 森 武麿, 林 雄介, 鄭 栄桓, 李 成市, 渡邊 治, 加藤 哲郎, 田崎 宣義, 松園 潤一朗, ベ ヨンミ, 酒井 裕美, 並木 真人

     概要を見る

    本研究は、東アジア世界の中の日本・朝鮮の関係に焦点をあわせながら、日本の側の対朝鮮認識がどのようにして歴史的に形成されたのかという問題を、朝鮮の側の対日本認識の形成と関連させながら、歴史具体的に明らかにしようとするものである。こういった相互の対外認識の歴史的形成を解明しようとする研究を「日韓相互認識」研究と呼び、これを、日本の研究機関に属する研究者だけではなく、ソウル大学校を中心とする韓国の歴史研究者との研究交流(共同研究や共同史跡踏査、シンポジウム、等)を通じて行うことができた。20年間にわたって積み重ねてきた研究交流を踏まえ、それを発展させて、真の「日韓相互認識」に繋げていきたい。日韓両国関係が「歴史認識」問題をめぐって対立し不安定化する状況のなかで、本研究が、両国の研究者間の相互交流のネットワークの形成におおいに寄与してきたことを、本研究の最大の成果として意義づけておきたい。本研究の研究期間に4回(第17~20回)のシンポジウムと共同史跡踏査を行ってきているが、そうした活動を通して、なによりも、お互いへの信頼感を醸成するとともに、「日韓(韓日)相互認識」研究をいかに深化させるかという問題意識を共有することができた。20年にもわたる長期間の研究交流の実績は、今後の日韓関係において、重要な礎になるであろう

  • 文字文化からみた東アジア社会の比較研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2014年04月
    -
    2019年03月
     

    角谷 常子, 伊藤 敏雄, 市 大樹, 佐川 英治, 渡辺 晃宏, 李 成市, 寺崎 保広, 藤田 高夫

     概要を見る

    本研究は主に石刻資料を分析し、日本・中国・韓国各国の社会関係や人的結合関係の特色を探り、特に日本については刻石文化が根付かなかった理由を解明せんとした。主要な成果のうち2点を挙げると、一つは、石には「共同」の意識が込められていることである。例えば取り決め事を刻した石は、内容を周知し、その有効性を示す証拠となる。そしてたとえ官の主導で取り決めたとしても、そこには「共同」の意識や建前が根底にある。もう一つは刻石の理由には社会変動の大きさと流動性の高さがあることである。立石は記録の改変・消滅への対策ともいえる。従って日本に刻石文化が根付かなかった理由はここに求めるべきだと認識した。古代ギリシャのみならず、皇帝支配下の中国でも「共同」が求められたことは、人々の問題解決のあり方や支配のあり方に再考を促すであろう。また石を立てる「行為そのもの」を考察対象としたことは、他の問題についても有効な分析方法となると思われる。日本に刻石文化が根付かなかったのは社会変動・流動性の低さによるということは、他の文化的・社会的事象や現代社会を考察する上でも留意する要素であると考える

  • 「日韓相互認識」研究の深化のために

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2010年04月
    -
    2015年03月
     

    吉田 裕, 糟谷 憲一, 池 享, 木村 元, 三ツ井 崇, 山口 公一, 若尾 政希, 山内 民博, 木村 直也, 辻 弘範, クォン ヨンソク, 酒井 裕美, 林 雄介, 森 武麿, 田﨑 宣義, 中村 政則, 李 成市, 渡辺 治, 加藤 哲郎, 並木 真人, 高柳 友彦, 小川 和也, 小関 悠一郎, 佐藤 宏之, 中北 浩爾, 石居 人也

     概要を見る

    本研究は、東アジア世界の中の日本・朝鮮の関係に焦点をあわせながら、日本の側の対朝鮮認識がいかにして形成されたのかという問題を、朝鮮の側の対日本認識の形成と関連させながら、具体的に明らかにしようとするものである。こうした研究を、日本の研究機関に属する研究者によって究明するだけではなく、ソウル大学校を中心とする韓国の歴史研究者との研究交流(共同研究や共同史跡踏査及び日韓歴史共同研究シンポジウム、等)を通じて行ってきた

  • 古代における文字文化形成過程の総合的研究

    研究期間:

    2010年04月
    -
    2015年03月
     

     概要を見る

    本研究の最大の成果は、日本列島における古代の文字文化が、同時代の朝鮮半島の文字文化の影響を強く受けて形成されたことを、具体的な資料を通して明らかにしたことである。本研究の過程で、韓国の国立中央博物館や国立文化財研究所、国立海洋文化財研究所と緊密な連携をとり、各機関との全面的な協力を得ながら、調査研究を円滑に遂行することができた。本研究の上に築かれた日本と韓国の研究者の信頼関係は、今後の研究にも大きな助けとなるであろう。さらに本研究の成果は、国立歴史民俗博物館の国際企画展示「文字がつなぐ 古代の日本列島と朝鮮半島」に結実し、一般市民にわかりやすい形で広く公開した

  • 文化財の表面仕上げの技法に関する研究‐東アジアにおける日本の特色‐

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2011年04月
    -
    2014年03月
     

    大橋 一章, 肥田 路美, 李 成市, 小野 佳代, 森 美智代, 金 志虎, 片岡 直樹, 櫻庭 裕介, 光谷 拓実, 小林 裕子, 李 炳鎬, 林 南壽, 盧 丁

     概要を見る

    本研究は、中国から朝鮮半島を経て日本に伝播した仏教美術がいかなる様相で我が国に受容されたのかを、主に、文化財の表面仕上げの技法に着目することによって検証することを目指した。具体的には、まず、東アジアに現存する古代・中世の文化財を、X線分析装置による非破壊・非接触分析法を用いて表面にのこる顔料の主要元素と、使用された顔料の物質名を特定し、技法の詳細を解明した。その上で、日本と、中国、朝鮮半島における文化財の表面仕上げの技法を比較検討することで、日本の技法の特色を抽出した

  • 東アジア木簡学の確立

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2009年04月
    -
    2014年03月
     

    角谷 常子, 冨谷 至, 藤田 高夫, 關尾 史郎, 鷹取 祐司, 寺崎 保広, 舘野 和己, 渡辺 晃宏, 李 成市, 市 大樹, 馬場 基

     概要を見る

    成果としてまず挙げられるのは、直接的類似点のないものと比較研究する新たな視点・視覚を提示したことである。具体的には口頭伝達、視覚機能、書写文化、文書作成の厳格さなどである。これらの点について、自国に「ない」理由を問うことによって、これまで注意されなかった問題が浮き彫りになり、そこからより本質的な特徴が見えてくることを示した。もう一つは中国簡牘研究者が日本・韓国木簡へ、日本・韓国木簡研究者が中国簡牘へ、注意を向ける第一歩を踏み出せたことである。日本・韓国木簡と中国簡牘は、その使用年代が大きく隔たるため類似点が乏しく、研究者の関心も低かったが、時代的懸隔は乗り越えられることを示した

  • 文明移動としての「仏教」からみた東アジアの差異と共生の研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(A))

    研究期間:

    2011年
    -
    2014年
     

     概要を見る

    第一に、本研究の日常的な基盤となる定例研究集会を7回おこなった。
    第二に、特別研究集会を2回開催した。1回目は、古井龍介・馬場紀寿両氏(東京大東文研)を招いて、インドおよび東南アジアの仏教文明に関する最新の研究状況を学び、意見交換をおこなった。仏教文明の本源と東アジア仏教との差異を知ることができた。2回目は、石見清裕氏(早稲田大)を招いて、中国太原地域の地政学的位置を学んだ。これは、前年度における本研究での太原石窟(仏教・道教)調査を補うものである。
    第三に、シンポジウムを早稲田大学で2回開催した。1回目は、9月28日の「対敵と仏法」である。昨年度の課題を継承して、これまで見失われがちであった仏教の実践的側面、つまり造形物にみられる対敵、調伏、防御の役割を追求した。大島幸代(龍谷大)、三上喜孝(山形大)、長坂一郎(東北芸工大)、黒田智(金沢大)、長岡龍作(東北大)各氏の報告を受けて討論がおこなわれた。2回目は、12月21日の「言語・文字の転回からみた『仏教』流伝」である。翻訳を含む言語文字表現の変革と仏教の関係を問題視した。朱慶之(香港教育学院)、吉田豊(京都大)、阿部龍一(ハーバード大)、ジョン・ウイットマン(国立国語研究所)、河野貴美子(早稲田大)各氏による報告および問題提起がなされた。
    第四に、研究分担者城倉正祥氏を中心にして、2014年2月末から3週間以上、千葉県龍角寺跡の調査をおこなった。かつて多くの文字瓦を出土した本寺院跡は、仏教文明の列島移動において注目されるところであるが、本格的な調査は進んでいなかった。このたびは、最新技術のレーダー探査などを駆使し、廻廊を含む伽藍配置の歴史的変遷などを確認した。また、散布する古代瓦を慎重に回収し、次調査に備えた。

  • 古代における文字文化形成過程の総合的研究

    科学研究費助成事業(国立歴史民俗博物館)  科学研究費助成事業(基盤研究(A))

    研究期間:

    2010年
    -
    2014年
     

     概要を見る

    本研究課題の最大の眼目は、上記のような古代文字資料についての資料単位の調査実績を踏まえ、東アジア諸国、とくに中国・韓国そして日本における文字資料の比較検討を経て、文字文化の伝播の実態と古代日本における文字文化の全体像を描くことである。
    本年度は、3年目の中間報告として、研究者のみならず広く市民を対象とした歴博国際シンポジウム「古代日本と古代朝鮮の文字文化交流」を開催した。歴博での研究会では、シンポジウムで発表される城山山城木簡と高麗沈没船木簡を8月に調査するにあたっての予備調査を行い、メンバーによる意見交換を行った。
    シンポジウムでは、韓国国立中央博物館・韓国国立文化財研究所の協力のもと、韓国の考古学・古代史を牽引する研究者からの報告を得た。これらの報告およびシンポジウムでは、韓国における古代木簡の最新成果が公表されたとともに、古代から中世にかけての日韓の文字文化交流の一端を明らかにすることが

  • 「日韓相互認識」研究の深化のために

    科学研究費助成事業(一橋大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(A))

    研究期間:

    2010年
    -
    2014年
     

     概要を見る

    1.5つの研究項目班それぞれが、班の計画に応じて史料調査・収集を行った。
    2.研究分担者及び研究協力者が集う研究会・会議「日韓相互認識」研究会を2013年7月15日に開催した。報告者とタイトルは次のとおりである。佐藤宏之・小関悠一郎「”大名評判記”にみる近世日本の大名像―「東アジア近世」論をめぐって―」、三ツ井崇「「朝鮮総督府時局対策調査会」(1938年)会議にみる「内鮮一体」問題―第一分科会を中心に―」、杉岳志「目録にみる東京高等商業学校の蔵書の特徴」。2014年1月12日にも研究会を開催し、研究打合せを行うとともに、加藤圭木が「清津港の「開発」と朝鮮東北部社会―日露戦争から1920年代まで―」と題して報告をした。
    3.2012年度下半期~2013年度上半期の共同研究の総括と、韓国の日本史・朝鮮史研究者(ソウル大学校を中心とする研究者)との研究交流のために、2013年8月20日に韓国江原道春川の翰林大学校にて、第16回日韓歴史共同研究シンポジウムを開催した。第3回シンポジウム以来、日韓両国における歴史研究の現状と課題に関して相互に認識を深めるため、日本史、朝鮮史、日朝関係史上の重要な論点を逐次取り上げて、率直に議論をおこなっていくことを課題として、シンポジウムを開催している。日本側からは、佐藤宏之、小関悠一郎、三ツ井崇、杉岳志が報告した。韓国側から2本の研究報告があり、あわせて5本の報告について熱心に討論した。8月21日には、日韓合同で江原道内の史跡の踏査を行った。
    4.本プロジェクトの研究成果を公開するため、日韓歴史共同研究プロジェクト第15回シンポジウム(鹿児島シンポ)と第16回シンポジウム(韓国春川シンポ)の報告及び討論を収載した報告書を印刷した。

  • 「日韓相互認識」研究の深化のために

    科学研究費助成事業(一橋大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(A))

    研究期間:

    2010年
    -
    2014年
     

     概要を見る

    1.5つの研究項目班それぞれが、班の計画に応じて史料調査・収集を行った。
    2.研究分担者及び研究協力者が集う研究会・会議「日韓相互認識」研究会を2013年7月15日に開催した。報告者とタイトルは次のとおりである。佐藤宏之・小関悠一郎「”大名評判記”にみる近世日本の大名像―「東アジア近世」論をめぐって―」、三ツ井崇「「朝鮮総督府時局対策調査会」(1938年)会議にみる「内鮮一体」問題―第一分科会を中心に―」、杉岳志「目録にみる東京高等商業学校の蔵書の特徴」。2014年1月12日にも研究会を開催し、研究打合せを行うとともに、加藤圭木が「清津港の「開発」と朝鮮東北部社会―日露戦争から1920年代まで―」と題して報告をした。
    3.2012年度下半期~2013年度上半期の共同研究の総括と、韓国の日本史・朝鮮史研究者(ソウル大学校を中心とする研究者)との研究交流のために、2013年8月20日に韓国江原道春川の翰林大学校にて、第16回日韓歴史共同研究シンポジウムを開催した。第3回シンポジウム以来、日韓両国における歴史研究の現状と課題に関して相互に認識を深めるため、日本史、朝鮮史、日朝関係史上の重要な論点を逐次取り上げて、率直に議論をおこなっていくことを課題として、シンポジウムを開催している。日本側からは、佐藤宏之、小関悠一郎、三ツ井崇、杉岳志が報告した。韓国側から2本の研究報告があり、あわせて5本の報告について熱心に討論した。8月21日には、日韓合同で江原道内の史跡の踏査を行った。
    4.本プロジェクトの研究成果を公開するため、日韓歴史共同研究プロジェクト第15回シンポジウム(鹿児島シンポ)と第16回シンポジウム(韓国春川シンポ)の報告及び討論を収載した報告書を印刷した。

  • 古代における文字文化形成過程の総合的研究

    科学研究費助成事業(国立歴史民俗博物館)  科学研究費助成事業(基盤研究(A))

    研究期間:

    2010年
    -
    2014年
     

     概要を見る

    本研究課題の最大の眼目は、上記のような古代文字資料についての資料単位の調査実績を踏まえ、東アジア諸国、とくに中国・韓国そして日本における文字資料の比較検討を経て、文字文化の伝播の実態と古代日本における文字文化の全体像を描くことである。
    本年度は、3年目の中間報告として、研究者のみならず広く市民を対象とした歴博国際シンポジウム「古代日本と古代朝鮮の文字文化交流」を開催した。歴博での研究会では、シンポジウムで発表される城山山城木簡と高麗沈没船木簡を8月に調査するにあたっての予備調査を行い、メンバーによる意見交換を行った。
    シンポジウムでは、韓国国立中央博物館・韓国国立文化財研究所の協力のもと、韓国の考古学・古代史を牽引する研究者からの報告を得た。これらの報告およびシンポジウムでは、韓国における古代木簡の最新成果が公表されたとともに、古代から中世にかけての日韓の文字文化交流の一端を明らかにすることができた。両日とも多数の参加者から意見・質問が出され、古代文字文化に対する関心の深さがうかがわれた。
    国内調査にも重点を置いた。福岡県の出土文字資料では、科研メンバーだけではなく九州地方の古代史研究者が多く参加し、調査後の検討会において活発に意見交換が行われた。調査対象とした太宰府市国分松本遺跡・福岡市元岡遺跡群は、福岡県北部に位置し、古代朝鮮からの文化の窓口となった地域である。これらの遺跡から出土した木簡は7世紀後半代のもので、古代国家の諸制度形成を考える上で重要な資料であると位置づけられる。前年度の久留米市・小郡市における資料調査に続き、福岡県内の主要な遺物を網羅的に調査することができた。なお繰り越し分については、岩手県胆沢城出土漆紙文書調査、奈良・東大寺正倉院の構造調査、名古屋市博物館における古代文字資料に関わる特別展の見学などを実施することで、国内の古代文字資料に関する知見を深めた。

  • 戦前期日本人研究者による朝鮮知の構築

    科学研究費助成事業(放送大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2009年04月
    -
    2013年03月
     

    吉田 光男, 李 成市, 秀村 研二, 須川 英徳, 六反田 豊, 月脚 達彦, 永島 広紀, 板垣 竜太

     概要を見る

    明治期から第二次世界大戦終了までの時期において日本人研究者が行った、人文社会学的朝鮮研究を、朝鮮に開設された京城帝国大学などの学術機関との関係を重視しつつ分析した。古代史・中世史・近世史・人類学の諸分野における代表的な研究者を個別事例としてとりあげ、学的基盤、経歴、研究成果などを総合的に把握して分析し、彼らの研究の意味と、戦後の学界に対する影響を探究した

  • 戦前期日本人研究者による朝鮮知の構築

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2009年04月
    -
    2013年03月
     

    吉田 光男, 李 成市, 秀村 研二, 須川 英徳, 六反田 豊, 月脚 達彦, 永島 広紀, 板垣 竜太

     概要を見る

    明治期から第二次世界大戦終了までの時期において日本人研究者が行った、人文社会学的朝鮮研究を、朝鮮に開設された京城帝国大学などの学術機関との関係を重視しつつ分析した。古代史・中世史・近世史・人類学の諸分野における代表的な研究者を個別事例としてとりあげ、学的基盤、経歴、研究成果などを総合的に把握して分析し、彼らの研究の意味と、戦後の学界に対する影響を探究した

  • 文化財の表面仕上げの技法に関する研究‐東アジアにおける日本の特色‐

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2011年
    -
    2013年
     

     概要を見る

    本研究は、中国から朝鮮半島を経て日本に伝播した仏教美術がいかなる様相で我が国に受容されたのかを、主に、文化財の表面仕上げの技法に着目することによって検証することを目指した。具体的には、まず、東アジアに現存する古代・中世の文化財を、X線分析装置による非破壊・非接触分析法を用いて表面にのこる顔料の主要元素と、使用された顔料の物質名を特定し、技法の詳細を解明した。その上で、日本と、中国、朝鮮半島における文化財の表面仕上げの技法を比較検討することで、日本の技法の特色を抽出した。

  • 文化財の表面仕上げの技法に関する研究‐東アジアにおける日本の特色‐

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2011年
    -
    2013年
     

     概要を見る

    本研究は、中国から朝鮮半島を経て日本に伝播した仏教美術がいかなる様相で我が国に受容されたのかを、主に、文化財の表面仕上げの技法に着目することによって検証することを目指した。具体的には、まず、東アジアに現存する古代・中世の文化財を、X線分析装置による非破壊・非接触分析法を用いて表面にのこる顔料の主要元素と、使用された顔料の物質名を特定し、技法の詳細を解明した。その上で、日本と、中国、朝鮮半島における文化財の表面仕上げの技法を比較検討することで、日本の技法の特色を抽出した。

  • 東アジア木簡学の確立

    科学研究費助成事業(奈良大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(A))

    研究期間:

    2009年
    -
    2013年
     

     概要を見る

    成果としてまず挙げられるのは、直接的類似点のないものと比較研究する新たな視点・視覚を提示したことである。具体的には口頭伝達、視覚機能、書写文化、文書作成の厳格さなどである。これらの点について、自国に「ない」理由を問うことによって、これまで注意されなかった問題が浮き彫りになり、そこからより本質的な特徴が見えてくることを示した。もう一つは中国簡牘研究者が日本・韓国木簡へ、日本・韓国木簡研究者が中国簡牘へ、注意を向ける第一歩を踏み出せたことである。日本・韓国木簡と中国簡牘は、その使用年代が大きく隔たるため類似点が乏しく、研究者の関心も低かったが、時代的懸隔は乗り越えられることを示した。

  • 東アジア木簡学の確立

    科学研究費助成事業(奈良大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(A))

    研究期間:

    2009年
    -
    2013年
     

     概要を見る

    成果としてまず挙げられるのは、直接的類似点のないものと比較研究する新たな視点・視覚を提示したことである。具体的には口頭伝達、視覚機能、書写文化、文書作成の厳格さなどである。これらの点について、自国に「ない」理由を問うことによって、これまで注意されなかった問題が浮き彫りになり、そこからより本質的な特徴が見えてくることを示した。もう一つは中国簡牘研究者が日本・韓国木簡へ、日本・韓国木簡研究者が中国簡牘へ、注意を向ける第一歩を踏み出せたことである。日本・韓国木簡と中国簡牘は、その使用年代が大きく隔たるため類似点が乏しく、研究者の関心も低かったが、時代的懸隔は乗り越えられることを示した。

  • 戦前期日本人研究者による朝鮮知の構築

    科学研究費助成事業(放送大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2009年
    -
    2012年
     

    吉田 光男, 李 成市, 秀村 研二, 須川 英徳, 六反田 豊, 月脚 達彦, 永島 広紀, 板垣 竜太

     概要を見る

    明治期から第二次世界大戦終了までの時期において日本人研究者が行った、人文社会学的朝鮮研究を、朝鮮に開設された京城帝国大学などの学術機関との関係を重視しつつ分析した。古代史・中世史・近世史・人類学の諸分野における代表的な研究者を個別事例としてとりあげ、学的基盤、経歴、研究成果などを総合的に把握して分析し、彼らの研究の意味と、戦後の学界に対する影響を探究した。

  • 日本における仏教美術の受容と特定樹種木材の流通に関する研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(A))

    研究期間:

    2006年
    -
    2009年
     

    大橋 一章, 李 成市, 小野 佳代, 光谷 拓実, 片岡 直樹, 肥田 路美, 宇田 応之, 野呂 影勇, 櫻庭 裕介, 林 南壽, 宇田 応之, 光谷 拓実, 片岡 直樹, 肥田 路美

     概要を見る

    本研究は、中国から朝鮮半島を経て日本に伝播した仏教美術がいかなる様相でわが国に受容されたのかを、主に特定樹種木材の流通に着目することによって検証することを目指した。具体的には日本、韓国、中国産のクスノキに対してX線分析を行い、主要元素の含有量を調査し、さらに東アジアにおけるクスノキの流通経路を検討することによって、日本の仏教美術の源流は中国南朝に求められ、それが朝鮮半島の百済、さらに日本へと伝播したことを検証した。

  • 日本・朝鮮間の相互認識に関する歴史的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2006年
    -
    2009年
     

    吉田 裕, 糟谷 憲一, 池 享, 渡辺 治, 木村 元, 田崎 宣義, 若尾 政希, 加藤 哲郎, 小川 和也, 酒井 裕美, 山内 民博, 三ツ井 崇, 辻 弘範, 山口 公一, 月脚 達彦, 木村 直也, 森 武麿, 林 雄介, 李 成市, 中村 政則, 並木 真人, 李 成市, 森 武麿

     概要を見る

    本研究では、日本の側の対朝鮮認識がどのようにして歴史的に形成されたのかという問題を、朝鮮の側の対日本認識の形成と関連させながら、検討してきた。とりわけ、この課題を達成するために、韓国のソウル大学を中心にした歴史研究者とシンポジウムを行うとともに、日朝関係にかわわる遺跡(戦争遺跡等)を合同で踏査し、討議した

  • 日本における仏教美術の受容と特定樹種木材の流通に関する研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(A))

    研究期間:

    2006年
    -
    2009年
     

    大橋 一章, 李 成市, 小野 佳代, 光谷 拓実, 片岡 直樹, 肥田 路美, 宇田 応之, 野呂 影勇, 櫻庭 裕介, 林 南壽, 宇田 応之, 光谷 拓実, 片岡 直樹, 肥田 路美

     概要を見る

    本研究は、中国から朝鮮半島を経て日本に伝播した仏教美術がいかなる様相でわが国に受容されたのかを、主に特定樹種木材の流通に着目することによって検証することを目指した。具体的には日本、韓国、中国産のクスノキに対してX線分析を行い、主要元素の含有量を調査し、さらに東アジアにおけるクスノキの流通経路を検討することによって、日本の仏教美術の源流は中国南朝に求められ、それが朝鮮半島の百済、さらに日本へと伝播したことを検証した

  • 帝国の遺産と東アジア共同体

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2006年
    -
    2009年
     

    梅森 直之, 毛里 和子, 若田部 昌澄, 本野 英一, 長與 進, 岡本 公一, 工藤 元男, 李 成市, 天児 慧, 坪井 善明, 深川 由起子, 劉 傑, 篠田 徹, 大日方 純夫, 安在 邦夫, 後藤 乾一, 黒田 一雄, 園田 茂人, 平野 健一郎

     概要を見る

    東アジア共同体をめぐる研究に、史料・歴史認識・方法論の面から貢献した。まず、早稲田大学所蔵の旧社会党文書のデータベース化を進め、戦後民主主義思想におけるアジア認識の特質を明らかにした。また、韓国成均館大学と共同で、東アジアにおける歴史認識の共有を主題とする国際シンポジウムを開催し、その報告集を作成した。最後に変動するアジアをとらえるための方法論に関して共同研究を進め、その成果を『アジア学のすすめ』として出版した。

  • 東アジアにおける韓国出土木簡の地域的性格

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2006年
    -
    2008年
     

    李 成市, 平川 南, 三上 喜孝, 安部 聡一郎, 橋本 繁, 平川 南, 三上 喜孝, 安部 聡一郎, 李 成市, 橋本 繁

     概要を見る

    咸安・城山山城から出土した木簡を高精度デジタルカメラで撮影をおこない、データベースを構築してWEB上で閲覧できるように公開した。同木簡の調査をおこない、正確な釈文と製作技法の復元をおこなった。こうした成果を報告書にまとめ韓国と日本で刊行した。扶余・双北里木簡の調査をおこない、書式や用語法が日本の出挙木簡と共通することから、百済が古代日本の文字文化に与えた影響を明らかにした

  • 韓国出土木簡の総合的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2003年
    -
    2005年
     

    李 成市, 平川 南, 三上 喜孝

     概要を見る

    2005年度の調査として、国立慶州博物館において、雁鴨池から出土した文字資料の調査を2度にわたっておこなった。同遺跡の木簡は韓国ではじめて出土したもので、1975年に発掘された。しかし、これまで信頼に足る釈読がなされていなかったため、研究はほとんどすすんでいなかった。そこで、赤外線カメラによる観察に基づき確実な釈文の作成に努めた。その結果、これまで確定できなかった文字を新たに釈読することができ、雁鴨池木簡の性格付けをはじめておこなうことができた。木簡の内容は、墨書土器など他の出土文字史料や、土器・金属製品をはじめとする出土資料とも関係が深いことが分かったため、今後、それら出土資料と総合的な検討を進めることで新羅の宮廷内部の実情を具体的に明らかにできるものと期待される。これらの調査成果の一部は、2006年1月14日には、早稲田大学において国際シンポジウム『韓国出土木簡の世界III』を開催して公表した。また、平川南が「古代日本と百済における道の祭祀-陽物木製品の検討を中心に」と題し、2004年度に調査した扶餘・陵山里出土の陽物木簡について報告した。この木簡は、王京の外から邪悪なものが侵入してくるのを防ぐため東門外で道の縁に立てて祭祀に使用されたものと推定され、それが百済人によって古代日本に伝わり、現代の道祖神にまでつながっているとした。パネルディスカッションでは、李成市が司会をし、三上喜孝がコメンテーターとして加わり、討議をおこなった。個々の木簡がどのような場所で使用されたのかという点に留意する必要があること、中国における木簡の使用例との比較など、国単位ではなく東アジア規模で考えることの重要性が明らかになった

  • 日本史研究における東アジア認識の再検討

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2002年
    -
    2005年
     

    吉田 裕, 糟谷 憲一, 池 享, 渡辺 治, 加藤 哲郎, 李 成市, 中村 政則

     概要を見る

    1.平成14〜17年度の各年度に、分担研究者がそれぞれの分担研究を推進するために、韓国及び日本各地において史料調査・収集を行った。2.分担研究者が集う共同研究会を18回開催し、日本史、朝鮮史、日朝関係史に関する報告・討論を行った。また研究の進め方、総括のために分担研究者による会議を7回行った。3.共同研究の総括と、韓国の日本史・朝鮮史研究者(ソウル大学校等に所属している)との研究交流のために、2002年8月23日〜25日、2003年8月22日〜24日、2004年8月20日〜22日、2005年8月26日〜28日に、第5回〜第8回の日韓歴史共同研究プロジェクトシンポジウム(2002年・2004年は一橋大学において、2003年・2005年はソウル大学校において)開催した。日韓両国における歴史研究の現状と課題に関して相互に認識を深めるため、日本史、朝鮮史、日朝関係史上の重要な論点を逐次取り上げて、率直に議論を行っていくという方針により、毎回の準備と報告・討論が行われた。報告数は第5回〜第8回を通じて20本であり、韓国側は12本、日本側は8本である。4.シンポジウムを通じて、日韓両国の研究者のあいだで、「東アジア世界」という視座を設定して、日本社会と朝鮮社会を比較するという方法が有効であることを確認しあうことができた。今後も比較研究をさらに推進・深化させるために、平成18年度に向けて「日本・朝鮮間の相互認識に関する歴史的研究」という共同研究を準備することとなった。5.糟谷憲一が編集担当となり、第5回〜第8回シンポジウムの報告書を作成し印刷した

  • 韓国出土文字資料の総合的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2001年
    -
    2004年
     

    田中 俊明, 東 潮, 李 成市, 亀田 修一, 高 正龍, 吉井 秀夫

     概要を見る

    韓国の古代史を考察する上で、もっとも大きい問題は、文献資料の零細さである。基本的な編纂史料は、12世紀なかばに編集された『三国史記』と、13世紀末に作られたと考えられる『三国遺事』であり、その時期が遅いこともさることながら、これらと対照することができる第一次史料が極端に少ないのである。そうした史料状況のもとで、より生き生きとした古代史像を描き出すためには、第一次史料の出現に期待するところが大きいことはいうまでもない。石碑・銘文金属製品・木簡・銘文土器・文字瓦などである。本研究は、そのような韓国出土文字資料を調査・検討し、その歴史資料としての活用をめざすものである。調査を終えた機関としては国立扶餘文化財研究所・国立扶餘博物館をはじめ30機関で、所蔵資料を観察・採拓・撮影・計測などの方法で調査した。一部の撮影はプロの写真家に依頼して正確さを期し、またデジタル化して、データベース・ソフトの開発を進め、比較検討を容易にし、将来的な公開を視野にいれている。出土文字資料には、遺物としての性格もあり、考古学的手法による知見も加味する必要がある。その点も、部分的ながら進めてきた。研究のもう一つの目的は、調査をふまえた研究であるが、『古代文化』56卷11号を「韓国出土文字資料へのアプローチ」という特輯号に設定して、本科研のメンバーの論文を掲載した。そこでは、韓国における出土文字資料の調査および研究に対する現状を述べ、さらに個別具体的に、出土文字資料、特には文字瓦を使った研究を展開した。また木簡については、韓国側の共同研究者にその現状について整理してもらった。この具体例を通して、それぞれのテーマに関して、文字瓦などの出土資料のもつ、資料としての価値・意義が明らかになったと考える。またその活用に関する方法論としても利用してもらえると考える

  • 日韓歴史共同研究

    研究期間:

    2001年
    -
     
     

  • 「伝統」の表象とジェンダー

    研究期間:

    2001年
    -
     
     

  • 古代東アジア地域史の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    1997年
    -
    1998年
     

    李 成市

     概要を見る

    本研究は、古代朝鮮史の基本史料とされてきた『三国史記』『三国遺事』を広く東アジア地域史研究の共通テキストとして活用できるよう、その原文をパソコンに入力し、さらにデータベースソフトに組み込み、原文の訓読、注釈、解釈といった作業を進めてゆくための基盤を整えることを目的とする。2年間にわたる研究実績の概要は以下の通りである。1 『三国史記』『三国遺事』データベースについて『三国史記』は中宗7年本(学習院大学東洋文化研究所刊)を底本とし、『三国遺事』は正徳本(同上)を底本とし、諸版本を参照しつつ検討を重ねて定本(Ver.1)の入力を終えた。文字コードはunicode、外字はBMPによって表示し、校勘記および底本(JPEG)と連動させるため、HTMLによらてデータベースを構築した(約600MG)。底本の版権者の許可を得て、CD-ROM媒体で公開する。2 『三国史記』『三国遺事』データベースのネット公開および一字索引システム現在unicodeに対応した検索システムは公開されていないので、PEAL等を使用した独自のシステムを開発する必要があり、今後の課題とせざるをえないが、一字索引システムについては、QGREP等のためのSHIFT-JISテキスト、unicodeテキスト(Rテキスト)、unicodeテクスト(+『今昔文字鏡』)という3つのフォーマットを用意した。したがって、冊子体でなくフロッピー等の媒体で公開する。3 その他可能な限り最良の定本作成と、今後の訳注作業の基盤を整えるため国内外の『三国史記』『三国遺事』の版本、訳注研究、及び文献史料蒐集と、関連資料(韓国ソウル大学奎章閣所蔵拓本)、台湾故宮博物館所蔵職貢図)の調査を行ない、さらに文献目録(未完〉の作成を行った。以上の過程でえられた知見と成果の一部は、『東アジアの王権と交易』(青木書店)、『古代東アジアの民族と国家』(岩波書店)や他の発表論文等に活用した

  • アジアにおける国際交流と地域文化

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(総合研究(A))

    研究期間:

    1992年
    -
    1993年
     

    長澤 和俊, 李 成市, 欠端 実, 藤家 れい之助, 福井 重雅, 古賀 登

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    本年度は2か年にわたる総合研究(A)の最終年度なので、各研究分担者は、昨年末収集した関連史料を整理し、研究論文を取りまとめ、1993年7月と1994年3月に研究分担者全員による研究発表を行ない、発表後大連絡会議を開催し、アジアにおける国際交流と地域文化につき討議した。
    それぞれの研究発表のレジメは、現在印刷中で、来る5月中旬に刊行される予定である。それらの研究報告のうち、主なものを取りまとめると、まず長澤和俊は東アジア諸国間における主要な国際交通路を再検討した。また福井重雅は陳寿の生涯とその地域性から『魏志』倭人伝の一側面を明らかにした。細野浩二は「西洋の衝撃」をめぐる日本と中国の対応を考察した。欠端実は雲南ハニ族の文化と、日本の古代文化とを比較検討した。石見清裕は唐代東アジアの国際交流を検討し、内附民の上奏方式を明らかにした。工藤三男は張寒が火廈び見た蜀布と竹杖の実態を究明した。岡安勇は『後漢書』耿京伝の分析から、後漢における豪族の勢力形成過程を検討した。モンゴル関係では、柳沢明が満文档案からソロン八旗の移任の実態を明らかにした。岡洋樹は殿版「蒙古源流」成立の事情を档案資料から検討した。荒川正晴はトルファンの棉布生産とその流通を明らかにした。熊谷滋三は後漢中期の異民族攻策について考察した。これらの諸研究により、アジアにおける国際交流と地域文化が多方面から解明されつつある。

  • 朝鮮古代都市の研究

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    朝鮮における古代都市の形勢・展開・変質過程の究明を目的に、新羅・伽耶・百済地域を対象とした現地調査を、1994年11月25日〜12月11日及び1995年12月6日〜18日の二回にわたって実施した。主な踏査地域は、初年度はソウル、春川、平昌、江陵、蔚珍、迎日、慶州、釜山、月城、大邱、善山、安東、栄豊、丹陽、忠州、中原であり、第二年度は昌原、咸安、晋州、昇州、楽安、光州、咸平、羅州、木浦、莞島、康津、長興、長城、高敝、井邑、扶安、金堤、全州、益山、扶余、論山、天安、ソウルである。各地の遺蹟・遺物の調査、発掘現場の見学を実施するとともに、研究所・博物館を訪問して現地の研究者との交流をはかった。調査の成果は医科の通りである。(1)古代王都の構造を新羅・百済・伽耶の史的展開に即して理解するために、ソウル、慶州、扶余、光州、咸安を踏査した。まず、新羅王都の発掘調査として注目される皇龍寺東南隅道遺構発掘現場(慶州)を見学し、新羅王都のこうおう復元作業の現状を把握した。また、ソウル夢村土城と扶余陵山里において、百済の漢山城・泗城時代の王都の状況を観察し、両王都の構造的特徴および前者から後者への発展の様相を確認した。さらに、咸安に遺存する王宮址・土城・山城・古墳を、その相互関連に留意しながら踏査し、伽耶地域における古代都市萌芽期の具体的様相を確認した。(2)本研究では王都以外の地方都市の研究も重視し、可能なかぎり現地調査を実施した。具体的には、光州の都市遺構(官衙址、街路、山城)を実見し、統一新羅期の都市である武珍州治の構造の一端を理解した。また百済の中方城(金寺洞山城)、古沙夫里城(隠仙里土城)、周留城(位金岩山城)を踏査し、百済地方都市研究の重要な手がかりを得ることができた。(3)古代都市に随伴する施設である陵墓・古墳・寺院を各地で見学し、古代都市の景観や立地条件を考察した。かなでも全羅南道の前方後円墳とソウル石村洞の積石塚を実地に観察し、当該地域における文化的複合性・重層性を確認したことは、古代都市における文化的諸側面を理解する上で示唆するところが大きかった。(4)朝鮮の古代都市はかならずその背後または周囲に防御施設として山城を備えていたが、本調査でも鳳儀山城(春川)、北兄山城(慶州)、屏風山城(尚州)、赤城山城(丹陽)、忠州山城(忠州)、蓬山城(咸安)、武珍古城(光州)、金寺洞山城(古阜)、位金岩山城(扶安)等、多くの山城を踏査し、その構造的特性および山麓の都市との関連を理解することに努めた。(5)古来交通の要衝として著名な大関嶺(太白山脈、江陵)と竹嶺(小白山脈、丹陽)を踏査し、都市と地方を結ぶ内陸交通ネットワークの重要性と歴史的意味を確認した。また、清海鎮址(莞島)、国立海洋博物館の諸相を具体的に認識した。これら交通・交易ルートの確認は都市生活を支えた物資流通の究明に資しては必須の課題であり、今後の都市研究の展望を切り開くものとして期待できる。(6)古代都市が持つ歴史物資を朝鮮史全体の流れの中で明らかにするため、本研究では朝鮮王朝時代の邑白を踏査対象に加え、近世都市をも視野に入れた調査を実施した。具体的には咸安・楽安・高敞の邑白を踏査し、立地・構造等さまざまな面において、古代から近世に至る都市的発展の様相を確認することができた。また、城壁石刻を判読し、都市構築のめの力役動員の具体相を認識したことは、貴重な成果である。(7)新羅の冷水碑(迎日)、鳳坪里碑(蔚珍)、南山新白碑(慶州)、中原高句麗碑(中原)をはじめとする石碑、水簡、有銘土器を各地で実見し、文字資料研究のうえでも貴重な成果を上げることができた

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特定課題制度(学内資金)

  • 古代東アジアにおける海民の基礎的研究

    1997年  

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    東シナ海、朝鮮海峡、日本海を越えて展開された古代東アジアにおける王権間の交流の実体とその変容過程を解明すべく、これまで文献史料を中心に分析してきたところ、王権(国家)間の交流が途絶えた後、とりわけ9世紀以降に顕著になる新たな交流には、海民の存在とその役割が重要な位置をしめることを見いだし、この課題に取り組むことがそれ以前の交流の実相に接近する方法となるとの見通しをえた。しかし、朝鮮半島の海民については文献史料が零細であり、古代においては全く手がかりがえられない状態にある。そこで本研究では、まず日本古代中世の海民研究に関する文献目録を作成して、文献を収集し研究の現状を把握することに努めた。ついで近年韓国で発見された古代から現代に至る海民の祭司遺跡(韓国全羅道扶安郡竹幕洞遺跡)の現地調査を行い、そこから出土した遺物を見学し、あわせて報告書および関連文献を収集した。また、9世紀初頭に中国大陸、朝鮮半島、日本列島をまたにかけ海商として活躍したことが文献に伝えられる張宝高の拠点(全羅道莞島郡将島)が発掘調査中であるので、それらの関係資料および張宝高関係文献を韓国において収集した。この過程で海民のフィールドワークに従事している研究者との意見交換をおこなった。 古代東アジアの交流に関する文献絵画史料として、歴代中国王朝が周辺諸民族の習俗を人物画とともに書きとめた職貢図に注目し、梁代(530年頃)に作成され、唐代の模写と推定される写本2点を所蔵する台湾故宮博物院に赴き、清代に作成された職貢図と併せて閲覧・調査を行った。これらは従来、日本の学会で紹介されながらも、直接の調査がはたされず正確な報告・分析がなされてこなかった。東アジアのみならず東南アジア海域諸民族の歴史、民族、習俗に関する貴重な資料として活用すべく、故宮博物院において複写を申請し関係史料を収集した。研究成果の発表1997年7月 『東アジアの王権と交易―正倉院の宝物が来たもうひとつの道』(青木書店)

  • 古代東アジア地域史の研究

    1996年  

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     現今における東アジア諸国の歴史研究は中国史、朝鮮史、日本史といった枠組みが墨守され、近代の国境に拘束された閉鎖性を脱げだせない状況にある。古代史においては中国大陸、朝鮮半島、日本列島にまたがって想像以上に緊密な連関のあったことが実証研究によって裏づけられているものの、古代の典籍を自国の古典として扱うがごとき、史料の「国籍主義」ともいうべき現象もあって、一国史の枠組みを克服できないままにある。本研究は、こうした研究状況を着実に克服するために、まず古代朝鮮半島の基礎史料である『三国史記』と『三国遺事』とを、広く東アジア史研究の共通のテクストとすべく、その原文をパソコンに入力し、さらにデータベース・ソフトに組み込み、原文の訓読、注釈、解釈といった作業を進めてゆくための基盤を整えることを目的とする。 『三国史記』『三国遺事』の原文を入力するに際しては、その定本として中宗7(1512)年の刊本(学東叢書・学習院東洋文化研究所刊)を用いることし、パソコンへの入力には、読みとり器を活用しつつ、異体字は可能な限り新たに作字した。さらに、これらをデータベース化するには、微妙に異なる異体字を定本に即して入力していくため大量の増設メモリーとハードディスクを付設した。なお入力作業の過程で立教大学文学部の深津行徳氏に技術的な協力・支援をえて『三国史記』は新羅本紀を、『三国遺事』は王暦を除き完了させることができた。 今後は、引き続き、入力を継続し、あわせて原文の訓読、注釈、通訳の作成をすすめるべく、内外における『三国史記』『三国遺事』の版本、訳注本の収集につとめ、これらを参照しつつ原文の入力とその訓読、注釈、解釈の作業にとりかかる予定である。 また、この間に得られた成果の一部は“Shilla and Japan:Through the Samguk sagi”(「新羅と日本一『三国史記』の記述を中心に」)としてまとめたが、これは、“Shilla and the Samguk sagi”University of Hawaii Pressに収められ近く刊行される予定である。