2024/04/19 更新

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クサノ ケイコ
草野 慶子
所属
文学学術院 文化構想学部
職名
教授
学位
修士(文学) ( 早稲田大学 )

経歴

  • 2005年
    -
     

    早稲田大学教授

  • 2000年
    -
     

    早稲田大学助教授

  • 1996年
    -
     

    早稲田大学専任講師

  • 1994年
    -
    1996年

    早稲田大学 助手

学歴

  •  
    -
    1996年

    早稲田大学   文学研究科   ロシア文学  

  •  
    -
    1992年

    早稲田大学   文学研究科   ロシヤ文学  

  •  
    -
    1990年

    早稲田大学   第一文学部   ロシア文学  

所属学協会

  •  
     
     

    日本ロシア文学会

  •  
     
     

    日本比較文学会

研究分野

  • ヨーロッパ文学   ロシア文学 ジェンダー

研究キーワード

  • ロシア文学、ロシア文化、比較文学、比較文化、ジェンダー、セクシュアリティ、フェミニズム批評、バレエ、舞踊

受賞

  • 日本ロシア文学会 学会報告奨励賞

    1992年  

 

論文

  • ジナイーダ・ギッピウスの創作における〈動物性〉の問題ーー初期詩作品を中心にーー

    草野慶子

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   ( 68 ) 661 - 675  2023年03月

    担当区分:筆頭著者

  • 犬と読む書物

    草野慶子

    早稲田現代文芸研究   ( 12 ) 22 - 32  2022年03月  [招待有り]

  • ジナイーダ・ギッピウスのフェミニズムーーモニク・ウイティッグとの比較を中心に

    草野慶子

    比較文学年誌   ( 58 ) 1 - 15  2022年03月

  • 書く/愛する私と私の像ーージナイーダ・ギッピウスの『痛み』(1907)について

    草野慶子

    Waseda Rilas Journal   ( 8 ) 65 - 77  2020年10月  [査読有り]

  • 冷たさと痛み――ジナイーダ・ギッピウスの皮膚の感覚(書簡と初期抒情詩より)

    草野慶子

    早稲田大学大学院 文学研究科紀要   ( 63 ) 309 - 323  2018年03月

  • ジナイーダ・ギッピウスの『聖なる血』再考

    草野慶子

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   第61輯   87 - 100  2016年02月

  • 岩波 世界人名大辞典(ペレストロイカ以前の20世紀ロシア文学を担当 全140項目を執筆)

    岩波書店辞典編集部

       2013年12月

  • ジナイーダ・ギッピウスの『愛の物語』と初期抒情詩におけるナルシシズムの主題

    草野慶子

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   58   107 - 121  2013年02月

    CiNii

  • 書評 ミハイル・ブルガーコフ『ブルガーコフ作品集』(宮澤淳一、大森雅子、杉谷倫枝 訳) 文化科学高等研究所出版局

    草野慶子

    図書新聞     4 - 4  2011年04月

  • マクシミリアン・ヴォローシンの舞踊論(1903-1907)——<リズム>の概念を中心に

    草野慶子

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   55-2   173 - 187  2010年02月

    CiNii

  • ロシアに魅せられて

    草野慶子

    東京おもちゃ美術館公認『おもちゃで遊ぼう』使う、作る、広めるためのおもちゃ専門誌   2009winter ( 12 ) 30 - 30  2009年11月

  • 書評 『歴史におけるエロス』改訂版 (ゴードン・R・テイラー著 岸田秀訳) 新書館

    草野慶子

    図書新聞   2911   5  2009年03月

  • 生のリズム——ヴャチェスラフ・イワーノフにおける<リズム>の概念——

    草野慶子

    『早稲田大学大学院文学研究科紀要』(早稲田大学)   53-2   187 - 200  2008年02月

    CiNii

  • ヴャチェスラフ・イワーノフにおける芸術の総合——そのワーグナー論とチュルリョニス論をめぐって——

    草野慶子

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   51集 第2分冊   213 - 224  2006年02月

    CiNii

  • バレエ・リュスを成立させた身体観——イサドラ・ダンカンの受容を中心に——

    草野慶子

    日本比較文学会東京支部研究報告   ( 2 ) 7 - 9  2005年09月

    CiNii

  • 沼野充義『ユートピア文学論』(作品社、2003年)

    草野慶子

    ロシア語ロシア文学研究(日本ロシア文学会)   第36号  2004年10月

  • バレエ・リュスを成立させた身体観——イサドラ・ダンカンの受容を中心に——

    草野慶子

    日本比較文学会第42回東京大会シンポジウム「演劇における身体と型」    2004年10月

  • 沼野恭子著『アヴァンギャルドな女たち ロシアの女性文化』

    草野慶子

    比較文学(日本比較文学会)   第46巻 ( 83 ) 128 - 135  2004年03月

    CiNii

  • レフ・バクストにおけるギリシャの模倣

    草野慶子

    比較文学年誌(早稲田大学比較文学研究室)   第40号 ( 40 ) 32 - 48  2004年03月

    CiNii

  • 『新版 ロシアを知る事典』 「同性愛」「ジナイーダ・ギッピウス」の項目執筆

    川端香男里, 佐藤経明, 中村喜和, ほか監修

       2004年01月

  • レフ・バクストを起点に世紀転換期の身体観について考える

    草野慶子

    2003年度日本ロシア文学会総会研究発表会(於・大阪外国語大学)   ( 36 ) 140 - 140  2003年11月

    CiNii

  • 19-20世紀転換期ロシアの「不滅の身体」 ——サロメ、ヘーベー、薔薇の精、その他——

    草野慶子

    早稲田大学比較文学研究室 春季公開講演会    2003年07月

  • 恋と権力——ツルゲーネフの『初恋』について——

    草野慶子

    ロシア文化研究(早稲田大学ロシア文学会)   第10号 ( 10 ) 1 - 13  2003年03月

    CiNii

  • 転覆するギリシャ-ジノヴィエヴァ・アンニバル(『33の畸形』)とヴャチェスラフ・イワーノフ(原文はロシア語。邦題をあわせて記載)

    草野慶子

    『ロシア語ロシア文化研究』(日本ロシア文学会)   /第32,128-140  2000年

  • 共同体と自然と

    草野慶子

    『幻想文学』   /第54,55-59  1999年

  • ジノヴィエワ=アンニヴァル『33の畸型』(1907)について——その構造と語りの問題をめぐって——

    草野慶子

    『ロシア文化研究』(早稲田大学ロシア文学会)   /第6,63-74 ( 6 ) 63 - 74  1999年

    CiNii

  • 転覆するギリシャ-ジノヴィエワ=アンニバル『33の畸型』におけるレズビアニズム-

    草野慶子

    早稲田大学比較文学研究室第172回月例研究発表会    1998年

  • イサーク・バーベリ『私の鳩小屋の話』における神話と歴史——構造とジャンルの観点から——

    草野慶子

    『比較文学年誌』(早稲田大学比較文学研究室)   /第34,105-128  1998年

  • ミハイル・ブルガーコフ『巨匠とマルガリータ』

    草野慶子

    ユリイカ 4月臨時増刊号 総特集=20世紀を読む(青土社)    1997年04月

  • 今世紀はじめの女性の文学

    草野慶子

    『早稲田文学』   /,42  1997年

  • オデッサの和解の神話——イサーク・バーベリの芸術をめぐって——

    草野慶子

    『比較文学年誌』(早稲田大学比較文学研究室)   /第33,200-221 ( 33 ) 200 - 221  1997年

    CiNii

  • 「プロット」と「読者」のあいだで——1920年代ロシア散文空間をめぐって——

    草野慶子

    『比較文学年誌』(早稲田大学比較文学研究室)   /第32,44-64  1996年

  • 島の女たち、島の言葉——ザミャーチンの『洪水』をめぐって——

    草野慶子

    『ロシア文化研究』(早稲田大学ロシア文学会)   /第2,45-57 ( 2 ) 45 - 57  1995年

    CiNii

  • ザミャーチン『洪水』のペテルブルグ-ドストエフスキイ『罪と罰』との闘争-

    草野慶子

    『ロシア語ロシア文学研究』(日本ロシア文学会)   /第27,53-66  1995年

  • ウェルズからザミャーチンへ-「ネオリアリズム」の誕生-

    草野慶子

    『比較文学年誌』(早稲田大学比較文学研究室)   /第31,1-19 ( 31 ) p1 - 19  1995年

    CiNii

  • ザミャーチン『洞窟』の神話的基底

    草野慶子

    『早稲田大学大学院文学研究科紀要』文学・芸術学編   /別冊第20集,91-100  1994年

  • ザミャーチン『洪水』のペテルブルグ-もうひとつのペテルブルグをもとめて-

    草野慶子

    日本ロシア文学会総会研究発表会    1994年

  • 20世紀小説における神話の解体と再構成——ザミャーチンとカフカをとおして——

    草野慶子

    『比較文学年誌』(早稲田大学比較文学研究室)   30 ( 30 ) 61 - 74  1994年

    CiNii

  • ザミャーチンの中編小説『洪水』について-その「死と再生」の主題-

    草野慶子

    『ヨーロッパ文学研究』(早稲田大学)   40   139 - 153  1993年06月

  • ザミャーチンの創作における「神話」と「ダイナミズム」

    草野慶子

    『ロシア語ロシア文学研究』(日本ロシア文学会)   /第25,17-35  1993年

  • 20世紀の小説における神話の解体と再構成-ザミャーチンとカフカをとおして-

    草野慶子

    早稲田大学比較文学研究室第155回月例研究発表会    1993年

  • 1992年度日本ロシア文学会学会報告奨励賞 (1992年度日本ロシア文学会総会研究発表会報告「ザミャーチンの創作における「神話」と「ダイナミズム」」に対して)

    草野慶子

    日本ロシア文学会    1992年12月

  • ザミャーチン受容の現在—ロシア的なるものを求めて—

    草野慶子

    ビュレティン(ソビエト研究所(当時))    1992年06月

  • ザミャーチンの創作における「神話」と「ダイナミズム」

    草野慶子

    日本ロシア文学会総会研究発表会    1992年

  • ザミャーチンの「死と再生」の主題とその形象化

    草野慶子

    日本ロシア文学会関東支部研究発表会    1992年

  • ザミャーチン『われら』におけるプーシキン

    草野慶子

    日本プーシキン学会研究発表会    1991年

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書籍等出版物

  • 『ユーラシア世界4 公共圏と親密圏』

    塩川 伸明, 小松 久男, 沼野 充義, 松井康浩( 担当: その他,  担当範囲: 99-125)

    東京大学出版会  2012年09月 ISBN: 9784130342841

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    担当論文名「三人の結婚――ロシア近現代文学におけるジェンダー、セクシュアリティ」

  • 『文化の透視法——20世紀ロシア文学・芸術論集』 所収「ザミャーチン『洪水』のペテルブルグ——もうひとつの『罪と罰』の誕生」

    伊東一郎, 宮澤淳一

    南雲フェニックス  2008年03月

  • ロシア文学への扉——作品からロシア世界へ

    金田一真澄, 三浦清美, 草野慶子, 佐藤千登勢, 前木祥子

    慶應義塾大学出版会  2007年06月

  • 『21世紀 ドストエフスキーがやってくる』所収 「『白痴』の愛と性とユートピア」

    大江健三郎ほか

    集英社  2007年06月

  • 新・ロシア文学

    金田一真澄, 三浦清美, 草野慶子, 佐藤千登勢, 前木祥子

    慶應義塾大学出版会  2007年04月

  • 『ロシア文化の森へ 比較文化の総合研究 第2集』所収 「イサドラ・ダンカンからバレエ・リュスへ—ロシア象徴主義の舞踊観に関する試論」

    柳富子, 編

    ナダ出版センター  2006年10月

  • ロシア幻想小説の読み方(NHKカルチャーアワー 文学と風土 テキスト)

    草野慶子

    日本放送出版協会  2005年01月

  • ロシア恋愛小説の読み方(NHKカルチャーアワー 文学と風土 テキスト)

    草野慶子

    日本放送出版協会  2004年10月

  • 『岩波講座 文学 11巻 身体と性』

    小森陽一, 富山太佳夫, 沼野充義, 兵藤裕己, 松浦寿輝( 担当: その他,  担当範囲: 133-153)

    岩波書店  2002年11月 ISBN: 4000112112

     概要を見る

    担当論文名「19-20世紀転換期のロシア・レズビアン文学」

  • 『ロシア文化の森へ 比較文化の総合研究』所収 「ウェルズからザミャーチンへ—ネオリアリズムの誕生—」

    柳富子, 編

    ナダ出版センター  2001年02月

  • 『シアター・オリンピックス手帖 別冊 劇場文化』所収 「饒舌と対話と—ドストエフスキーと『カラマーゾフの兄弟』」

    1999年

  • 『ユートピア旅行記叢書9 東欧・ロシア』

    沼野光義, 井桁貞義, 草野慶子

    岩波書店  1998年09月

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講演・口頭発表等

  • 犬と読む書物

    草野慶子  [招待有り]

    早稲田文芸・ジャーナリズム学会  

    発表年月: 2021年10月

    開催年月:
    2021年10月
     
     
  • 「流動する主体」と「皮膚」ーージナイーダ・ギッピウスのフェミニズム

    草野慶子

    日本比較文学会全国大会  

    発表年月: 2021年06月

    開催年月:
    2021年06月
     
     

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 19-20世紀転換期のロシア女性作家研究―ジナイーダ・ギッピウスを中心に

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2022年03月
     

    草野 慶子

  • 19-20世紀転換期ロシア文化における身体と性

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(若手研究(B))

 

現在担当している科目

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社会貢献活動

  • NHKラジオ第二

    NHKラジオ第二 

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    カルチャーアワー「ロシア幻想小説の読み方」

  • NHKラジオ第二

    NHKラジオ第二 

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    カルチャーアワー「ロシア恋愛小説の読み方」

  • 映画「櫻の園」(松竹他)劇場公開用パンフレット

    映画「櫻の園」(松竹他)劇場公開用パンフレット 

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    チェーホフ『桜の園』解説

他学部・他研究科等兼任情報

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

  • 文学学術院   大学院文学研究科

特定課題制度(学内資金)

  • ジナイーダ・ギッピウスの創作における身体感覚の研究

    2019年  

     概要を見る

    本特定課題「ジナイーダ・ギッピウスの創作における身体感覚の研究」は、身体感覚、とりわけ皮膚の感覚が、ギッピウスの詩作品にどのように形象化され、いかなる世界観の構築に関わっているかを明らかにし、また、批評、エッセー、私的な書簡や日記をジャンル横断的に精査、ギッピウスの「自我」と「性愛」の概念の立ち上げに、身体感覚がいかに重要な座となるかを示すことを目指すものであった。研究成果として2020年度に、複数の学術論文の発表、学会報告の機会を予定している。また報告者は、所属する文化構想学部に20年度秋学期に新設される講義科目「越境する女性の文学」を担当、本講義において、研究成果を学生への教育にすみやかに接続する。

  • 19-20世紀転換期ロシアにおける身体と性

    2004年  

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     2003,2004年度の特定課題研究助成費を受け、2003年度には約3週間にわたる海外調査(ロシア)を行い、また各年度にわたって、資料収集に務めた。 具体的な研究内容としては、以下の各項目にわたり、調査、分析を進めた。 1)1909年に活動を開始したバレエ・リュス(ロシア・バレエ団)をめぐって、同時代の思想、文学、他の芸術諸領域を横断的に展望し、バレエ・リュスを成立せしめた、19-20世紀転換期の身体観を浮かび上がらせること。これにはもちろん、ロシアの社会と文化のみならず、主に西欧世界との交流のなかで生起する様々な文化的事象への参照を含んでいる。 バレエ・リュスの研究は、従来バレエ史の枠のなかで、振付や舞踊手の研究として行われるか、あるいは、美術や音楽との連関が分析されるかであり、いずれにしても、同時代のロシア思想史、文学史との結び目がクローズアップされることははなはだ少なかった。本採択課題の目的は、この未開拓の極めて重要な領域に踏み込むことであり、それを目指して、画家レフ・バクストと文学者、思想家たちとの交流、あるいはロシアにおけるイサドラ・ダンカン受容史をテーマに選択し、論文を作成した。 2)19-20世紀転換期ロシアの身体観をバレエ・リュスの成立史に追う一方で、これと密接に関連する、性愛の概念、ジェンダーやセクシュアリティについての研究を進めること。1)の項目に比較すると、こちらの深化の度合はやや劣るかもしれないが、2004年度後期、NHKラジオカルチャー・アワーの講師を担当し、その読本として、性愛とジェンダーを軸に、ロシア文学に関する2冊の著書を発表した。これらの成果を踏まえて今後数年にわたり、ソロヴィヨフやベルジャーエフ、ヴャチェスラフ・イワーノフらの性愛を概念をまとめる作業を行う予定。

  • 1920年代ロシア散文空間の共通言語-レーミゾフ,ザミャーチン,〈セラピオン兄弟〉をめぐって-

    1995年  

     概要を見る

    1920年代ロシア散文空間の共通言語を探るという課題を果たすにあたって,今回は,当時文壇で様々な議論の対象となっていたプロットの問題と,この議論を生み出す社会的な要因となっていた読者論の問題からアプローチをするという方法を採った。具体的な研究対象としたのは,ごく若い作家たちの文学結社〈セラピオン兄弟〉,これと対比するかたちでフォルマリストのシクロフスキイ,全体の議論を補足するかたちで20年代の代表的作家ザミャーチンである。 多様な文学流派が同居する20年代の散文空間のなかで,〈セラピオン兄弟〉の指導者ルンツやカヴェーリンといった作家たちは,ロシア文学には欠落していた(と彼らが考える)周到に確固として構成されたプロットの必要性を訴えたが,これは純粋に芸術上の問題のみならず,革命後の読者層の変化や文学の大衆化といった社会的状況に応えようとするものでもあった。一方シクロフスキイら逆にプロットの解体に向かったグループは,徹底的に美学上の実験を押し進めるように見えて,同時に文学の現実と社会主義イデオロギーを,特に素材の面で合致させんとしていたもとれる。 新しい社会の新しい読者のための文学という発想は,同時代の日本でもプロレタリア文学の担い手によって盛んに喧伝されたが,ここでプロットをどう位置づけていくかという問題は,ロシアと同様の対立項を孕みつつ,より以前の文学論争においても見出すことができる。さらに大きな視点を加えれば,今世紀初頭からまず西欧で台頭した,その創作原理に必然的に読者との共同創作の理念を内包しているモダニズム文学と,社会・経済的事情によっても促進された純文学と大衆文学の二極分化,それに伴う「読まれる」プロットの大量生産というこの文学の激動期において,プロットと読者の問題は常に中心的な文学上のテーマであり続けたのであった。