貝澤 哉 (カイザワ ハジメ)

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所属

文学学術院 文学部

職名

教授

兼担 【 表示 / 非表示

  • 文学学術院   大学院文学研究科

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

学歴 【 表示 / 非表示

  •  
    -
    1992年

    早稲田大学   文学研究科   ロシア文学  

  •  
    -
    1992年

    早稲田大学   文学研究科   ロシア文学  

  •  
    -
    1986年

    早稲田大学   文学部   ロシア文学  

学位 【 表示 / 非表示

  • 早稲田大学   文学修士

  • (BLANK)

経歴 【 表示 / 非表示

  • 2020年04月
    -
    継続中

    東京大学   大学院人文社会系研究科   非常勤講師

  • 2013年
    -
    継続中

    愛知淑徳大学非常勤講師

  • 2002年
    -
    継続中

    早稲田大学演劇博物館兼任研究員

  • 2001年
    -
    継続中

    早稲田大学教授

  • 1999年
    -
    継続中

    北海道大学スラブ研究センター共同研究員

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所属学協会 【 表示 / 非表示

  •  
     
     

    表象文化論学会

  •  
     
     

    日本比較文学会

  •  
     
     

    日本ロシア文学会

 

研究分野 【 表示 / 非表示

  • ヨーロッパ文学

研究キーワード 【 表示 / 非表示

  • ロシア文学

論文 【 表示 / 非表示

  • 帝政ロシア読書史のなかのドストエフスキー 「残酷な才能」から国民的作家へ

    貝澤哉

    井桁貞義、伊東一郎編『ドストエフスキーとの対話』水声社、2021年     225 - 260  2021年11月  [招待有り]

  • «Национализация» русской литературной классики в 1870–1890-е годы .

    Валерий Гречко, Хе Хён Нам, Сусуму Нонака, Су Кван Кима. (Под ред.) Русская культура на перекрестках истории. Дальний Восток, близкая Россия. Вып. 4. Белград, Сеул, Саитама, 2021.     61 - 72  2021年10月  [招待有り]

  • 〔対談〕駒井稔編著『私が本からもらったもの』書誌侃侃房、2021年(「第2夜」)

        35 - 67  2021年10月  [招待有り]

  • 〔対談〕ナボコフ『カメラ・オブスクーラ』『絶望』:ロリータの作家が、亡命時代にロシア語で書いた小説の謎

    貝澤哉

    駒井稔+「光文社古典新訳文庫」編集部編著『文学こそ最高の教養である』(光文社新書)     383 - 419  2020年07月  [招待有り]

  • スターリン時代のソヴィエト文化における女性主人公像 美術と映画を中心に

    貝澤哉

    JIC インフォメーション第 206 号   ( 206 ) 2 - 10  2020年04月  [招待有り]

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書籍等出版物 【 表示 / 非表示

  • 翻訳 ウラジーミル・ナボコフ『偉業』

    光文社  2016年10月 ISBN: 9784334753429

  • こんなとき、どう言う? ロシア語表現力トレーニング

    貝澤 哉

    NHK出版  2016年01月 ISBN: 9784140395806

  • ソローキンとペレーヴィン 対話する二つの個性

    ボリス・ラーニン 貝澤

    東洋書店  2015年02月 ISBN: 9784864591966

  • 翻訳 ウラジーミル・ナボコフ『絶望』

    ウラジーミル・ナボコフ

    光文社古典新訳文庫  2013年10月 ISBN: 9784334752798

  • 二一世紀ロシア小説はどこへ行く 最新ロシア文学案内

    ボリス・ラーニン 貝澤

    東洋書店  2013年05月 ISBN: 9784864591119

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共同研究・競争的資金等の研究課題 【 表示 / 非表示

  • 「超越性」と「生」との接続:近現代ロシア思想史の批判的再構築に向けて

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2022年03月
     

     概要を見る

    2018年度は、夏と春に2回の全体会合を持った。第1回会合(8月20日)では、若手研究者を協力者として招き、「『罪と罰』におけるドイツのイメージ」、「1840年代における「現実」の探求─反省と直接性という観点から」の2報告がなされ、19世紀のロシアにおける西欧、とりわけドイツ語圏の思想的言説の役割をめぐって、活発な討議が行われた。第2回会合(3月28-29日)では、「19世紀ロシア正教会の対外関係とフィラレート(ドロズドフ)」、「隠された偶然――「運命論者」を中心とする『現代の英雄』論」、「聖山アトスの修道士パルフェーニーのロシア、モルダヴィア、トルコ、聖地遍歴と旅の物語」、「ノヴゴロツェフの法学に関する一考察」、「ロシア哲学史研究の最近の動向」の5つの報告がなされ、19世紀のロシア正教会と中近東を中心とする東方世界との外交関係の持つ文化史的意味や、ロマン主義時代の文学における主体と偶然性のテーマとその思想史的コンテクスト、古儀式派にかかわる物語文献の持つ文化史的役割、ロシア法思想における自然法の学説に与えたカントと新カント派の影響などについて、興味深い議論がくりひろげられた。代表者・分担者による関連研究業績としては、ソ連科学思想に関する著書1、欧文論文2本(カラムジン、チャアダーエフ、チュッチェフに関するもの)、日本語論文3本(古儀式派、人文科学方法論に関するものなど)、学会発表等6本を数え、またバフチンの未邦訳草稿の翻訳と解説なども市販の雑誌に掲載された。研究代表者および各分担者が、「超越性」と「生」の接続というテーマをそれぞれ多角的に追究し、2回の全体会合や、国内外の学会等での個別の研究発表、論文集や学術雑誌への投稿、さらに商業雑誌やネット配信などを通して、数多くの成果を世に出し、広く社会に還元することができたといえる。具体的には、代表者、分担者による関連論文や解説が10本程度、内外の学会発表、講演、インターネットでの配信などによる関連テーマの成果発信が11回ほどあり、2年目の成果としてはまずまずのものであろうと考えられる。また2回の全体会合での報告と長時間にわたる討議によって、メンバーのあいだでの問題意識の共有もより確かなものになった。さらに、全体会合では、博士学位取得直後の若手研究者や周辺領域の専門家にも積極的に参加してもらうように心がけ、次年度以降の研究の層をより厚くし、ロシアの思想史を、ジェンダー論や批評理論、メディア理論、イメージ論等の新たな見地から再考するための努力もおこなってきた。こうした努力の結果、本研究会は、国内のロシア思想史関係の研究会のなかでも、最も多彩で幅広く有能な人材が集まったもののひとつへと成長してきた。こうした状況を考慮すれば、本研究課題の進捗状況は、目下のところおおむね順調というべきである。今後もこれまでの方法を継続し、参加メンバーによる基礎資料収集、資料読解をもとにした個別的研究をさらに推し進め、各種学会、学術誌、著書、講演、配信等による成果の公開を心がけるともに、年2回の全体会合をつうじて、個別的研究の成果を本研究の大きなパースペクティヴのなかに位置づけて共有し、ロシア思想史の批判的再構築に向けた議論を活性化して、ロシア思想研究の新たな視点や枠組みの獲得を目指したい。また、引き続き研究協力者として有能な若手研究者を発掘し、カバーする分野を広げるとともに、新たな方法論や隣接領域との協力をさらに推し進めていく。資料調査では、海外(主にロシア、フィンランド等)における一次資料収集を中心とし、また、ロシア、ポーランド等で定期的に開催される思想史系の国際学会への参加も継続する。こうした海外における活動のなかで知遇を得た海外の専門家にも情報提供者やアドバイザーとして参加していただき、都合がつけば日本への招聘や、講演、国際シンポジウム、ワークショップなどの開催、論文の寄稿などを今後企画・検討する。さらに、本研究で得られたロシア思想史の再構築の大きな成果を広く社会や学界に還元するために、論集の刊行を企画する。本研究の研究代表者、研究分担者はすでに、本研究のテーマにかかわる多くの優れた業績を蓄積しており、これらを従来の思想史研究の批判的再構築というまとまったコンセプトのもとにまとめて刊行すれば、我が国におけるロシア思想史研究の水準や風景は、多くの点で刷新されるのではないかと考えられる。今後はまず、これまでに蓄積された論文等の業績を編集することで、第一論集の編集・刊行をめざし、将来的にはこの後さらに4年のあいだに蓄積されるであろう業績を吟味して編集し、第二論集、第三論集の編集・刊行も企画し、ロシア思想史研究再構築の新たな流れを作り出していきたい

  • ロシア文化学の構築―国際共同研究に基づく創出的アプローチ

    研究期間:

    2014年04月
    -
    2018年03月
     

     概要を見る

    本研究「ロシア文化学の構築―国際共同研究に基づく創出的アプローチ」は、ソ連崩壊後、ロシア研究で重要な役割を果たすようになった文化学(文化研究)について、その最新の動向・成果をサーベイするとともに、自らもそうした観点からの研究を行うことを目的とする。文学、芸術、思想、宗教文化を主な研究分野にして、ロシア文化の特徴を明らかにすることに努めた。研究を進めるに当たっては、海外の研究者・拠点との連携強化を重視した。ロシアの中心都市は勿論、シベリア、旧ソ連諸国(ウクライナ、アルメニア、カザフスタン)、東アジア(韓国、台湾)とのネットワークを形成した。その成果は国際セミナーと二冊の国際論集に結実した

  • ポスト・グローバル時代から見たソ連崩壊の文化史的意味に関する超域横断的研究

    研究期間:

    2011年04月
    -
    2015年03月
     

     概要を見る

    ソ連崩壊は、第二次大戦後の冷戦に終止符を打ち、グローバリゼーションの流れを加速させた世界史的事件である。本研究では、国家崩壊期の困難な状況のなかで、主に旧ソ連の作家や芸術家が、どのような歴史意識のもとで自らの創造性を発揮したかを分析しながら、雪解け後約半世紀におよぶソ連・ロシア文化の根に潜むスターリン主義の意味を明らかにした。また、この問題意識をとおして、ソ連崩壊が生んだ最大の悲劇の一つであるロシア・ウクライナ間の紛争にスターリン時代に双方の国民が受けた精神的傷がいかに深く関与しているかを解明した

  • ロシア文化論の研究-制度化の諸相と脱中心化の可能性

    研究期間:

    2011年04月
    -
    2015年03月
     

     概要を見る

    「現代ロシアにおける新しい『ロシア文化論』の諸相を明らかにすること」を中心に進められた本プロジェクトは以下の成果をあげた。(1)代表者・分担者の共編者『ロシア文化の方舟』(H23)でソ連崩壊後20年のロシア社会・文化の変遷を多方面から議論した。(2)同じく『今、ソ連文学を読み直すとは』(H23)で「ソ連文学」を文化制度として捉え、分析を行った。(3)同じく『再考ロシア・フォルマリズム』(H24)において20世紀ロシア文学・文化におけるオルタナティヴ的存在の一つロシア・フォルマリズムに関する理論的再検討を行った。(4)韓国、ロシア等の若手・中堅研究者との国際共同セミナー(H23と24、東京)

  • 19世紀後半から20世紀初期のロシアにおける文学生産の場と知覚様式の変容

    研究期間:

    2009年04月
    -
    2014年03月
     

     概要を見る

    本研究は、19世紀後半から20世紀初期のロシアにおける文学生産の場の大きな変化と、当時のメディア・テクノロジーによる知覚様式の変容や、哲学、心理学などにおける知覚理論の発達との関係を、あらたな視点から確認することを目的としている。これまでのロシア文化史、文学史研究においてはこうした視点はまだほとんど普及しておらず、本研究はこの分野の先駆的試みと言えるものである。本研究では、20世紀初頭のロシア・フォルマリズムに代表される文芸理論の新しい流れと、当時のメディア・テクノロジーや知覚理論との関係を解明し、さらに当時のロシア思想・哲学における表象・言語理論と、西欧の知覚理論との関係を検証した

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講演・口頭発表等 【 表示 / 非表示

  • スターリン時代のソヴィエト文化における女性主人公像:美術と映画を中心に(TKC新宿カンファレンスセンター、カンファレンスルーム5D)

    貝澤哉  [招待有り]

    JICロシアセミナー2019   JIC  

    発表年月: 2019年11月

  • 1870-90年代におけるロシア文学古典の「国民化」(パネル:E.ドブレンコの研究から見るロシア・ソ連文化構築プロセス──講演者:E. ドブレンコ、平松潤奈、中村唯史、貝澤哉)(使用言語:ロシア語)

    貝澤哉

    日本ロシア文学会第69回大会(於早稲田大学)   (東京、早稲田大学国際会議場)  日本ロシア文学会  

    発表年月: 2019年10月

  • 人文科学方法論の基礎と現代的課題:G. シペート、M. バフチンの理論的探究より

    貝澤哉  [招待有り]

    私立大学戦略的基盤形成支援事業シンポジウム「新しい人文学への展望──過去・現在・未来」   (早稲田大学戸山キャンパス33号館3階第1会議室)  私立大学戦略的基盤形成支援事業  

    発表年月: 2018年12月

  • 『ロシア語だけの青春』(現代書館)刊行記念 黒田龍之助さん×貝澤哉さんトーク&サイン会 「ぼくたちのロシア語学校」東京堂書店 神田神保町店6階 東京堂ホール

     [招待有り]

    (東京堂書店 神田神保町店6階 東京堂ホール) 

    発表年月: 2018年03月

  • 人文科学方法論の基礎的問題と現代的課題へのアプローチ:G.シペート、M.バフチンの理論的探究を手がかりとして

    貝澤哉  [招待有り]

    第9回東アジア人文学フォーラム「東アジアにおける人文学の復興」   (早稲田大学小野記念講堂)  早稲田大学総合人文科学研究センター  

    発表年月: 2017年12月

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特定課題研究 【 表示 / 非表示

  • 近現代ロシア文化におけるプラトンおよび古代ギリシア表象の諸問題

    2015年  

     概要を見る

     本研究は、2010年度~2013年度の科研費基盤(B)「近代ロシア・プラトニズムの総合的研究」(代表者:杉浦秀一)の成果を受け継ぎ、近代ロシア思想史においてプラトンとギリシャ文化が果たした大きな役割を多角的に究明しようとするもので、世界的にもこれほど広範囲な領域の共同研究は例がなく、これまでにも文集を3冊刊行するなど一定の評価を得てきた。 今年度は、19-20世紀のロシア思想や神学におけるプラトン哲学とギリシャ文化の影響を、フィラレート、ナジェージヂン、チュッチェフ、ソロヴィヨフ、セルゲイ・ブルガーコフ、バフチンらの思想や文化理論のなかに探り、2016年3月2-3日、早稲田大学にて、杉浦秀一(北海道大学)、根村亮(新潟工科大)、兎内勇津流(北海道大学)、下里俊行(上越教育大学)、北見諭(神戸市外国語大学)、坂庭淳史(早稲田大学)、望月哲男(北海道大学)、金山浩司(北海道大学)を招いて研究会を開催した。

  • 19世紀後半から20世紀初頭のロシアにおける文学の制度の形成と転換

    2014年  

     概要を見る

     本研究は、19世紀後半から20世紀初頭のロシアにおける文学の生産・消費のありかたの変化を、その社会的な制度とそれを支える理念の観点から考察するものである。 本年度はおもに、文学教育、出版・ジャーナリズム、文学研究の三つの観点からこの時代の文学の制度にかんする一次資料および二次文献の収集と読解を継続するとともに、その理念的なバックボーンとなる、言語・文学理論にかんする研究をおこない、20世紀初頭の思想家アレクセイ・ローセフとグスタフ・シペートの言語思想や解釈学について成果発表を行って、文学の根底にある言葉の社会的役割の大きな変化の一端を明らかにした。

  • 19世紀後半から20世紀前半のロシアにおける文学生産の場と視覚・聴覚メディア

    2008年  

     概要を見る

     本研究では、おもに19世紀末から20世紀初頭のロシア・ソヴィエトにおける文学生産の場の変化と視覚・聴覚メディアとの関係を多角的に捉えることを目的とし、具体的につぎのような三つの目標を設定した。 ①視聴覚メディア史、視聴覚メディア理論に関する資料収集とその読解、整理 ②当該時期のロシア・ソヴィエトに関する視聴覚メディアに関する資料、文学とメディアの関係に関する研究等の資料収集と読解 ③ロシア・ソヴィエトの文学・文化史的コンテクストのなかで視聴覚メディアが果たした役割の研究 このうち、①に関しては、ジョナサン・クレーリー、ジョナサン・スターン、吉見俊哉などの研究が、ロシア研究においても参考になる重要な研究であることを確認し、また最近のロシアで出ているこうしたテーマの研究を大量に入手することができた。またロシアで流行したデンマークの美学者クリスチアンゼンの当時のロシア語訳をモスクワで探索し入手することができた。 ②については、当該時期のロシアの美学、心理学、生理学、知覚理論に関する基本的文献の探索をおこない、当時の心理学・知覚理論が、文芸理論に大きな影響を与えていることを確認した。なかでもロシア・フォルマリズムに関するスヴェトリコワの研究はきわめて重要であり、いわゆる「心理学主義」が当時の文化・思想に与えた影響の大きさを再認識させられた。また当時の反心理学的な美学者ワシーリイ・セゼマンについて集中的に資料収集をおこない、モスクワやプラハ、ベルリンから、入手困難な資料を収集することができた。セゼマンについては、ロシア・フォルマリズム研究会(埼玉大、野中進主催)で報告を行った。 ③については、上記①②で収集した資料をもとに、ワシーリイ・セゼマンの研究報告(論文集に収録予定)をおこなったほか、今年度の演劇博物館紀要に論文「スターリン期ソ連文化におけるジェンダー表象――映画、美術における女性イメージ」と題して、ソ連初期文化のメディア横断的な特徴の一端をジェンダー表象の観点から素描した。また東京国立近代美術館フィルムセンターで、3月21日にギャラリートーク「ソヴィエト初期の映画ポスター:スタイルの変遷と文化史的コンテクスト」を行った。

  • 19世紀後半から20世紀初期ロシアにおける文学生産の場の社会史的研究

    2005年  

     概要を見る

     本年度の研究実績としては、おもに19世紀後半から20世紀初期ロシアにおける、普通義務ギムナジアでの文学教育カリキュラムおよび教育制度改革にかんする調査をおこない、また教育関係者、文学研究者、政府、言論界における文学教育に関する言説についての資料収集、調査をおこなった。それによって、この時期にロシアの教育界、言論界で、文学の歴史的教育の必要性が次第に叫ばれるようになったこと、そしてその背景に、文学によるナショナリズムの涵養や文学そのものの一般への普及があることが裏付けられた。この結果は原稿用紙約120枚の論文としてまとめ、北海道大学スラブ研究センターの学術誌「スラヴ研究」に投稿し、すでに原稿審査をパスして掲載が決定している(2006年5月刊行予定)。 また、同じ時代の読書史、読者研究、出版・ジャーナリズム史にかんする資料収集を開始し、この時代に文学が実際にどう読まれていたのか、あるいは人々にどのような文学を読ませようとしていたのか、といった問題について検討をはじめた。とくに19世紀末に多数現れた民衆読書の研究にかんする資料を精力的に集め、ルバーキン、アルチェフスカヤ、プルガーヴィン、アン-スキイら、ナロードニキ運動以後の主要な読書研究に関する資料を入手し、労働者や農民の読書行動と、そうした民衆に古典文学を読ませるためのさまざまな研究について検討した。現在さらなる資料収集、読解と、その結果の整理を行っている。

  • 19世紀末-20世紀初頭のロシアにおける文学生産の場の変容

    1999年  

     概要を見る

     本研究においては、19世紀末-20世紀初頭のロシアにおける文学生産の場の変容を、主に次の三つの観点から検討した。 第一に、この時代の出版・ジャーナリズムの急激な変化が文学のあり方に及ぼした影響を考察すること。第二に、ロシアの初等・高等教育機関における文学教育の変化と、その背後にある「文学」という理念の変容をさぐること、第三に、ロシア文学史研究の形成過程を検討することで、「ロシア国民文学」という理念のもとに文学が編成されていく過程をあとづけることである。 第一の点に関しては、ロシアでは1870年代以降、識字率の上昇、教育の普及に伴い、出版ジャーナリズムの構造が変質し、文学のメディアは月刊総合雑誌から大量出版のイラスト誌へと移行し、また読者層の拡大と巨大な出版産業の出現によって、安価な文学全集が急速に普及した。これに伴って文学は、不特定の読者を対象とするものと、一部の読者に対象を限定したものに分裂し、既成の文学ジャンルはその構造を変質させた。 第二の点では、ロシアでは19世紀前半まで通用していた修辞学が徐々に学校教育から排除され、実証主義や進歩思想を背景にして、歴史的・進化的な文学理解が普及するとともに、国民的な価値としての「文学史」が教えられるようになった。文学はこうして、共時的な詩作法・雄弁術であることをやめ、ロシア国民の歴史を反映する鏡となった。 第三の点では、上記のことと関連して、ロシアでは19世紀後半、特に1860年代以後に、ロシア文学研究の大きな転換があり、修辞学の研究が実証的な文学史研究にとってかわり、プイピンらの研究者によって完成された「ロシア文学史」は文学のみならず、ロシアの民族、国家、社会の起源と歴史を支えるおおきな物語として機能することになった。

 

現在担当している科目 【 表示 / 非表示

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委員歴 【 表示 / 非表示

  • 2017年10月
    -
    2021年10月

    日本ロシア文学会  副会長

  •  
     
     

    日本ロシア文学会  理事

社会貢献活動 【 表示 / 非表示

  • NHK Eテレ

    NHK Eテレ 

    2103年04月
    -
     

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    テレビでロシア語 2013年4月-9月

  • NHK Eテレ

    NHK Eテレ 

    2014年10月
    -
     

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    テレビでロシア語2014年10月〜2015年3月(再放送)

  • NHK Eテレ

    NHK Eテレ 

    2014年10月
    -
     

     概要を見る

    テレビでロシア語2014年10月〜2015年3月(再放送)

  • NHKラジオ

    NHKラジオ 

    2014年04月
    -
     

     概要を見る

    アンコールまいにちロシア語 会話力アップの実践編2014年4月-年9月(再放送)

  • NHKラジオ

    NHKラジオ 

    2014年04月
    -
     

     概要を見る

    アンコールまいにちロシア語 会話力アップの実践編2014年4月-年9月(再放送)

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