上野 和昭 (ウエノ カズアキ)

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所属

文学学術院 文化構想学部

職名

教授

ホームページ

http://www.f.waseda.jp/uenok/

兼担 【 表示 / 非表示

  • 文学学術院   大学院文学研究科

  • 教育・総合科学学術院   大学院教育学研究科

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

学歴 【 表示 / 非表示

  •  
    -
    1986年

    早稲田大学   文学研究科   日本文学  

  •  
    -
    1986年

    早稲田大学   文学研究科   日本文学  

  •  
    -
    1978年

    早稲田大学   文学部   日本文学  

学位 【 表示 / 非表示

  • 早稲田大学   博士(文学)

経歴 【 表示 / 非表示

  • 1997年
    -
    1998年

    早稲田大学 助教授(第一・第二文学部)

  • 1997年
    -
    1998年

    早稲田大学 助教授(第一・第二文学部)

  • 1990年
    -
    1997年

    徳島大学 助教授(総合科学部)

  • 1990年
    -
    1997年

    徳島大学 助教授(総合科学部)

  • 1986年
    -
    1990年

    徳島大学 講師(総合科学部)

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所属学協会 【 表示 / 非表示

  •  
     
     

    早稲田大学国文学会

  •  
     
     

    日本音声学会

  •  
     
     

    日本語学会

  •  
     
     

    訓点語学会

  •  
     
     

    早稲田大学日本語学会

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研究分野 【 表示 / 非表示

  • 日本語学

研究キーワード 【 表示 / 非表示

  • 音韻、方言、音韻史、アクセント史、方言アクセント、日本語史、平曲譜本

論文 【 表示 / 非表示

  • 声明資料によるアクセント史研究―金田一春彦『四座講式の研究』について(2)―

    論集(アクセント史資料研究会)   ⅩⅢ   123 - 152  2018年02月

  • 声明資料によるアクセント史研究―金田一春彦『四座講式の研究』について(1)―

    論集(アクセント史資料研究会)   Ⅻ   65 - 83  2017年02月

  • 『補忘記』に載る漢語句の音調について

    国文学研究   179   54 - 67  2016年06月  [査読有り]

  • 『補忘記』の貞享版と元禄版について

    上野和昭

    アクセント史資料研究会 論集   Ⅹ   39 - 59  2015年02月

  • 増補系『名目鈔』諸本に差された声点について

    上野和昭

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   60   3 - 16  2015年02月

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書籍等出版物 【 表示 / 非表示

  • 平曲譜本による近世京都アクセントの史的研究

    上野和昭

    早稲田大学出版部  2011年03月 ISBN: 9784657117076

  • 心に残る日本の名文・名詩・名歌

    上野和昭

    三省堂  2008年09月 ISBN: 9784385363752

  • ふで・えんぴつでなぞって味わうにっぽんの名文100

    上野和昭

    こう書房  2007年02月 ISBN: 9784769609278

  • 池田要 京都・大阪アクセント資料 分析編

    佐藤栄作, 坂本清恵, 上野和昭, 鈴木豊, 秋永一枝

    アクセント史資料研究会  2003年12月

  • 美しい日本の名文・名詩・名歌

    上野和昭

    三省堂  2002年04月

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受賞 【 表示 / 非表示

  • 第30回新村出賞

    2011年11月  

  • 上野五月記念日本文化研究奨励金(共同研究者)

    2003年  

共同研究・競争的資金等の研究課題 【 表示 / 非表示

  • アクセント体系変化後の文献を中心とした日本語アクセント史研究の総括と展開

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2022年03月
     

     概要を見る

    文献および伝承音楽などを中心としたアクセント体系変化後の研究の蓄積を、それぞれの研究対象とした資料別に整理(網羅的かつ詳細な文献目録も作成する)して批判的に検討し、現代の到達点を明らかにすることを目的とする。研究史を総括して、現代における到達点を明示することにより、今後のアクセント研究の一つの立脚点となり、研究そのものの質的向上に資することになるだろう。また、さらに、あらたに文献アクセント史研究に志す人に対する導入として、今後のアクセント研究にいくつかの方向を提案し、さらなる発展的研究・応用的研究に示唆を与えることを目指す。本研究「アクセント史研究の総括と展開」の目的は、文献によるアクセント体系変化後のアクセント研究の蓄積を、それぞれの研究対象とした資料別に整理して批判的に検討し、現代の到達点を明らかにすること、そこからさらにその応用的研究を促し、寄与することであるが、本年は以下の研究をそれぞれが進めた。アクセント体系変化後の研究資料である文献についての研究としては、上野和昭「名目鈔声点本研究の経緯と現状」、坂本清恵「室町末期謡本の胡麻章」、「アクセントからみた長唄《英執着獅子》と《越後獅子》」をまとめた。アクセント体系変化後のアクセント研究における重要テーマについての研究としては、特に漢語アクセントの体系変化の前後の実態を踏まえつつ、その分類の再検討に繋げるための研究として、加藤大鶴が「20世紀初中期に刊行された辞典における漢語アクセントの基礎的分析―奥村「漢語アクセント類別語彙」の検証のために―」、「漢音漢語における去声+去声の連接および後項の「声調」変化―尊経閣文庫蔵『色波字類抄』(三巻本)を用いて―」をまとめた。文献アクセント史研究から構築されるアクセント体系変化後アクセントの記述的研究、さらにその発展的・応用的研究としては、佐藤栄作「アクセントの把握と表記ーさまざまな報告に対応するためにー」として、アクセント体系の把握方法についての詳細な研究を行い、また山岡華菜子「近世後期から近代初期における「平上去」の解釈」を公刊することができた。予定していた3つの目標について、それぞれ相応の成果を公表することができた。1.体系変化後のアクセント資料である『名目抄』についての再検討、これまで検証されてこなかった室町期謡本の胡麻章及び、長唄正本の反映するアクセントの検討ができた。2.再検討が遅れていた漢語アクセントの総合的な研究を評価するべく、漢語アクセントの類別を再検討することができた。3.アクセントの表記方法とアクセント観との関係を記述し、考察を加えることができた。それぞれの研究分担の課題を着実に進めていくが、新型コロナウイルスにより研究会をリモート開催し、討議を行う予定である

  • 室町期以降の日本における四声観・アクセント観についての研究

    研究期間:

    2018年04月
    -
    2021年03月
     

     概要を見る

    当該年度のテーマは、名目鈔声点本から推定される四声観・アクセント観の解明である。とくに奈良女子大学学術情報センター、小浜市立図書館酒井家文庫に所蔵される声点本は、本研究ではじめて紹介されたものである。奈良女子大本は通行版本に一部分増補された、いわゆる増補系のものであるが、小浜本は通行版本に差声したものであるとはいえ、原本は後水尾院の文字読みをつたえるもので、寛文十年に「勅筆之再傳之本」を転写したことが本奥書から知られる。小浜本の本奥書にはまた「禁裏文字讀御傳授之時被遊之処」とあるところから、後水尾院の「勅點」であることともに、その伝授される場についても明らかになった。名目鈔の声点は、いわゆる「新式声点」である。旧来の声点が文字(仮名)一つひとつに差すものであり、さらにその文字(仮名)のあらわす拍に、四声のいずれかを付与するかたちで語の音調を指し示すものである。これに対して「新式声点」は、仮名二字にわたって上昇、または下降することを、その第一字にそれぞれ去声点(右上)、平声点(左下)を差す方式のものである。すなわち名目鈔の差声対象は仮名一字であるが、その音調は仮名二字にわたるものをあらわそうとしているところに特徴がある。このような四声観は、江戸時代の契沖にみられる語を単位としたアクセント観にいたる過渡的段階として位置づけられることが多かったが、一方で名目鈔には訓漢字に一つの声点を与えた例もみえ、そのような例は院政鎌倉時代の古辞書にも、たとえば「もの(物)」を「牛」一字であらわし、それに声点を一つ差した例がみえることを思えば、語を単位としたアクセント観はさほど新しいものではないようにみえる。また、文字読み伝授の場で記録された「振漢字」のなかにも、語を単位としたアクセント観があらわれていることを、本研究の成果として挙げることができる。本研究は、初年度に、仮名遣書や語学書に記されたところを検討して、そこに記された四声観を検討した。つづく第2年度は、名目鈔声点本に差された声点を検討した。つづく最終年度は、能楽書、謡曲指南書などに記された四声観を検討して、室町期から江戸期にわたる四声観・アクセント観の変遷をまとめることにしており、当初の予定どおり進捗している。いま第2年度を終了した段階で明確になってきたことは、この研究課題の構図である。これまでのアクセント史研究では、声点による音調表示と(現代の学問的視点からの)アクセントとを直結して理解することを常としてきた。しかし、原資料に差声した人とその所属する社会(時代、地域、階層など)の四声観・アクセント観と、現代的観点から把握されるアクセントとは、たしかに対応はあるにしても、かならずしも一致するものではない、ということが重要である。文献に差された声点は、その差声者の四声観・アクセント観をもとに差されたものであり、さらには移声者のそれが介入してくるものと考えなければならない。このような研究の構図を意識して研究することが、本研究の眼目とするところである。このことは、たとえば江戸時代の文雄『和字大観鈔』における独特なアクセント表記において顕著である。文雄の「平声」は平らな音調であるが、今日のアクセント史研究からすれば、それは高平調であることが多い。すなわち文雄自身にとって「平声」はかならずしも高調である必要はなかったのである。このような観点からの研究の視点を、本研究の主眼とすることを明示的に主張できることは本研究課題を推進するうえに重要であり、本研究がおおむね順調に進捗しているという所以もまたここにある。令和2年度は最終年度にあたるので、能楽書、謡曲指南書などを中心に、そこにあらわれた四声観・アクセント観を考察するとともに、これまで声明書、仮名遣書、語学書、故実書を検討してきたので、これらをまとめて室町期以降の四声観・アクセント観の変遷を考察する。能楽書、謡曲指南書については、すでに小西甚一『文鏡秘府論考 研究篇上』1948、前田富祺「能楽論におけるアクセント観」1965があり、ほかに桜井茂治、添田建治郎、坂本清恵らの研究もあるので、これらを検証するところから検討をすすめ、世阿弥の記述を手はじめに禅竹のものなど後世の能楽書にも目配りをする。加えて平曲書についても『西海余滴集』などの記述を追い、さらに『言語国訛』についても再考する(拙稿「『言語国訛』覚え書」2006)。室町期以降の四声観・アクセント観は、声明関係書、仮名遣書、語学書、故実書、音曲関係の伝授書などからうかがうことができるが、それらは古代の四声観・アクセント観から分岐してそれぞれに伝承され、発展したものと推定される。その経緯をあとづけて、相互に如何なる交渉があったかなどを考察する。仏家に伝わった四声観・アクセント観については、すでに拙稿「『補忘記』に載る漢語句の音調について」2016があり、金田一春彦『四座講式の研究』1964を解説した拙稿「声明資料によるアクセント史研究」2017・18もあるので、それらをもとに考察をすすめる。令和2年度前半は、諸般の事情から外出もままならないので、手元に資料をととのえてある平曲書を中心に検討し、夏期以降に能楽書、謡曲指南書などを扱うこととする。また室町期以降の四声観・アクセント観の変遷についての考察は本年度後半に予定する

  • 文献による日本語アクセント史研究の総括と展開

    研究期間:

    2016年04月
    -
    2019年03月
     

     概要を見る

    本共同研究の目的は(1)100年におよぶ近代的なアクセント史の先行研究の成果を総括的に検討しなおし、(2)(一次史料を精査することにより資料としての性格を確定するという基礎的研究を経た)文献アクセント史研究によって鎌倉時代以前の古代アクセントを記述し、(3)アクセント史に言及する、文献アクセント史研究によらない研究に対して文献アクセント史研究の立場から批判的検討を行い、(4)文献アクセント史研究の成果を隣接他分野の研究に応用・貢献することである。本共同研究により、アクセント史研究の現在の到達点を明らかにするとともに、重要な新発見・新知見を得ることができた。この研究の学術的背景はアクセント史の研究の総括、そしてその発展的継承の必要性である。研究期間内に、文献による古代アクセント研究の蓄積を、それぞれの研究対象とした資料別に整理(網羅的かつ詳細な文献目録も作成する)して批判的に検討し、現代の到達点を明らかにすることを目的とする。研究史を総括して、現代における到達点を明示することにより、今後のアクセント研究の一つの立脚点となり、研究そのものの質的向上に資することになるだろう。また、あらたに文献アクセント史研究に志す人に対する導入として、今後のアクセント研究にいくつかの方向を提案し、さらなる発展的研究・応用的研究に示唆を与えることをも心がける

  • 論議書に記載された漢語アクセントの研究

    研究期間:

    2013年04月
    -
    2016年03月
     

     概要を見る

    この研究は、主として仏教界で使用される漢語のアクセントや漢語句を読誦する際の音調についての資料を提示し、それらを検索しやすいかたちにして公開することを目的とする。研究の成果として『補忘記』貞享版2冊・元禄版3冊それぞれの信頼できる影印を提示し、さらに声点付漢字索引を公開した。あわせて律家に伝わった漢語の読み方について記されている『南北相違集』版本1冊も、その影印と解説を公にした。このほか『補忘記』両版本を比較し、また同書に記載された漢語句の読誦音調についての規則を検証し、その学史的意義を確認した

  • 複合メディアによる東京弁アーカイブの構築と電子的公開

     概要を見る

    「複合メディアによる東京弁アーカイブの構築と電子的公開」の目的は、旧来の研究では埋もれてしまう可能性のあった東京弁としての貴重な一次資料を、汎く利用できるような形にして蘇らせようとするものである。秋永の聞き取りによるアクセントなどの言語情報が付加した自然度の高い談話資料として、文字化データと音声データをセットで利用できるよう電子化し、談話資料、アクセント資料、東京方言語彙資料のデータベースとしても利用できる基礎資料を完成させることができた

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特定課題研究 【 表示 / 非表示

  • 近世日本語アクセントの研究

    2000年  

     概要を見る

     本研究は、近世日本語(京都を中心とした地方)のアクセント研究を、文献資料である「平曲譜本」を用いて行なおうとするものである。平曲の譜記には複雑な旋律をあらわすものも多いが、ここでは、譜記からアクセントを解釈することが比較的容易な〈口説〉〈白声〉という大旋律型(以下「曲節」とよぶ)に属する部分を主として利用した。底本は東京大学国語研究室蔵本である。あらわれる譜を、それぞれの譜相互の関係、また無譜部分との関係において、いかなるアクセントを反映するものであるか、また、それらから推定されるアクセント体系はどのようなものであったか、という問題を中心に検討したが、なお以下のような諸問題があることが明らかになった。1 音楽性の強い曲節には、いわゆる語頭低下という旋律付け(節付け)がされることがある。これらは、その譜記とアクセントとの対応がほかの部分と同様には考えられない。2 それについて、いわゆる低起無核型の語が後ろに高起式の語を付ける場合の旋律(またそれから推定されるアクセント)との違いを明確に把握する手法が問われる。3 単語それぞれのアクセントを知るよりも、それが複合語や文節、また連文節、文、段落の中でどのような音調的なあり方をしているかが問題にされる。その意味ではいわゆるアクセント研究を越える可能性が出てくる。4 また従来行なわれてきた単語区切りの研究から排除されがちであった、活用形アクセントのいわゆる「特殊型」などを助動詞接続形全体として問題にすることが必要である。複合用言についても、用例を集めることでその実態を把握しなければならない。5 複合にも、その程度に応じて接合・結合・癒合などという段階があり、それらが場合場合によって、どれほど構成部分のアクセントを残しているか、また、どれほど全体として音調的に機能しているか、といったことに着目する必要がある。

  • 真言宗論議書所載漢語アクセント検索資料の作成

    2015年  

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    本研究は、新義真言宗智山派の学僧、観応によって編纂された論議参考書『補忘記』に載る漢語アクセントを知るために、声点付漢字索引の作成を目的としたものである。同書には貞享版・元禄版があり、貞享版は奥村源兵衛刊のもの(金井英雄氏旧蔵、早稲田大学中央図書館蔵本)を、元禄版も同じく奥村刊のもの(秋永一枝氏蔵本)を底本と定め、そこにあらわれる声点付漢字を検索できるようにした。同索引は、アクセント史資料索引21として影印とともに公にされている。この索引の検索方法は部首の画数による。なお、本研究が科学研究費基盤研究(C)「論議書に記載された漢語アクセントの研究」の補完を目指して行われたものであることも申し添える。

  • 『名目抄』に差された声点の系統についての研究

    2014年  

     概要を見る

    『名目抄』は室町前期に宮中の有職故実語に読み仮名を付したもので、洞院実煕によって編纂された。しかしそこには発音に必要な声点などの注記はなかった。のちに補われた声点は二系統に分かれる。中院通秀によるものと、後水尾院にさかのぼるとされてきたものとである。しかし、増補系諸本(とくに花山院本)について検討した結果、これが後水尾院の声点に一致するにもかかわらず、仁和寺の尊海の記した識語を載せていることを確認した。もともと後水尾院の声点本には尊海識語は載せられていないので、花山院本が後水尾院の声点を載せる本から移点したとは考えられず、これらは、尊海の周辺で差された声点にもとづくものとみられる。 Myōmokushō, a book on conventions observed by theJapanese Nobility, was compiled by Tōin Sanehiro in the early Muromachi period.While the book lists some of the words typically used in the Emperor's Palace,it lacks annotations for pronunciation, such as tone critics. Two strains arerecognized for the tone critics that were supplemented after its initialcompilation: one was those annotated by Nakanoin Michihide, whereas the otherhas been argued to be those by Go Minooin. However, the current investigationon the supplemented editions (esp. the Kazan-in edition) confirms that, whilethe tone critics agree with those given by Go Minooin, the shigo(information on creation of the manuscript) by Ninnaji Sonkai was alsoprovided. Since the editions with the tone critics by Go Minooin lack the shigoby Sonkai, it is very unlikely that the tone critics of those supplementededitions were copied from an older edition with the critics by Go Minooin. Thisfinding demonstrates that the tone critics on the supplemented editions arebased on those annotated by Sonkai or those who worked closely with him.

  • 近世国学における四声観・アクセント観についての研究

    2018年  

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     江戸中期に刊行された釈文雄の『和字大観鈔』は日本語(京畿)アクセントを独自の方法によって記述したことによって有名である。それは、当時の中国語音の四声にもとづき、日本語を適切な単位(四声単位)に分割して、それぞれに相当する四声を割り当てれば、どんなに難しい音調や特殊な読み方であっても、すべてのアクセントを記述することができるというものである。これまで文雄のアクセント表示は、難解とされ、不完全と評されてきたが、文雄は、日本語の「四声単位」を四声の枠組みで説明しつくそうとした。これまで文雄は新しいアクセント表記法を考案したとされてきたが、そのじつは四声を用いて説明しようとしたのである。

  • 『平家正節 声譜付語彙索引』の編纂

    1998年  

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     近世京都語のアクセント資料として位置づけられる『平家正節』の中から、とくに分析の容易な「口説」「白声」の曲節を選び、さらに「折声」「指声」の前半部分をも加えて用例を採取し、ここにあらわれた声譜付語彙をデータ化した。声譜はもちろん平曲を語るための音楽的な注記であるから、「白声」のような単なる語りの場合とは違って、「口説」ほかの曲節の譜を分析する場合には、音楽的に変容した語頭低下などに注意しなければならない。また、詞章そのものは鎌倉時代成立のもので、使用語彙は文語的であるとはいえ、伝統的なものであり、和語のみならず漢語のアクセントを、また単純語だけでなく複合語のアクセントを知る上でも、きわめて有益な資料であることが再認識された。さらに辞書類記載のアクセント注記とは違って、平家物語の詞章という話線的な展開の中で用いられるそれぞれの語のアクセントを、多数採取できた点も特筆すべきであろう。 具体的な問題として、いくつかのことを挙げるならば、以下のようである。 (1)従来「白声」は近世中期ころの京都アクセントを反映し、「口説」「指声」などはそれよりも古い時代のアクセントを反映するとされてきたが、男性の漢字二字4拍の名乗りの場合には、「白声」HHLL:「口説」HLLLという、アクセントの変化とは逆方向の対応が確認された。 (2)姓や地名などは、それぞれの語の伝統的なアクセントを反映しており、これら固有名詞としての特別なアクセント型に収斂されていく様子は看取されなかった。 (3)動詞・形容詞のアクセント体系は、とくに多拍語になると伝統的な姿を捨てて、型の統合を起こし、これに伴って類の混同が進んだことが分かった。 (4)動詞の活用形アクセントとして、従来「特殊形」と名付けられてきたものの多くは、実は後続する助動詞を含めて、全体として一語並みの用言のアクセントを形成したのであって、これを、もとの動詞部分と接辞部分とに分解してアクセントを記述することには支障となる問題が多い。 (5)連体格の助詞「の」は、ほかの格助詞と異なって前接する体言との結合が強く、「~の」という文節単位でアクセント単位となる場合はもちろん、後続の語も含めた「~の~」というアクセント単位を、すでに形成していたとしか理解できない譜記を採取することも珍しくない。

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現在担当している科目 【 表示 / 非表示

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