2024/03/29 更新

写真a

カバヤ ヒロシ
蒲谷 宏
所属
国際学術院 大学院日本語教育研究科
職名
教授
学位
文学修士 ( 早稲田大学 )
M.A.
博士(文学) ( 早稲田大学 )
Ph.D.
ホームページ

学歴

  •  
    -
    1986年

    早稲田大学   文学研究科   日本文学(国語学)専攻  

所属学協会

  •  
     
     

    早稲田大学国文学会

  •  
     
     

    待遇コミュニケーション学会

  •  
     
     

    早稲田大学日本語学会

  •  
     
     

    早稲田大学日本語教育学会

  •  
     
     

    社会言語科学会

  •  
     
     

    日本言語学会

  •  
     
     

    日本語学会

  •  
     
     

    日本語教育学会

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研究分野

  • 日本語教育 / 日本語学

研究キーワード

  • 待遇コミュニケーション(教育)、待遇表現(教育)、敬語表現(教育)

 

論文

  • 新日本語学者列伝辻村敏樹

    蒲谷宏

    日本語学   32 ( 8 ) 72 - 80  2013年07月

    CiNii

  • 「敬意コミュニケーション」の提唱—待遇コミュニケーション学の可能性として—

    蒲谷 宏

    待遇コミュニケーション研究   ( 10 ) 18 - 33  2013年02月

  • 待遇コミュニケーション教育の構想(Ⅱ)

    蒲谷 宏

    早稲田日本語教育学   ( 11 ) 1 - 19  2012年02月

  • 待遇コミュニケーション教育から見た日本語能力の育成

    蒲谷 宏

    早稲田日本語教育学   ( 9 ) 9 - 14  2011年02月

  • コミュニケーション教育の意味を考える

    蒲谷 宏

    日本語学   30 ( 1 ) 4 - 12  2011年01月

    CiNii

  • 「敬語」を乗り越える

    蒲谷 宏

    学校図書館ブッククラブ会報   ( 116 ) 5  2008年12月

  • コミュニケーション力としての敬語表現

    蒲谷 宏

    初等教育資料   ( 11 ) 68 - 71  2008年11月

  • なぜ敬語は三分類では不十分なのか

    蒲谷 宏

    文学   9 ( 6 ) 24 - 31  2008年11月

  • 「敬語の指針」の考え方と今後の学校教育における敬語教育の方向性

    蒲谷 宏

    高校国語教育 2008夏     15 - 16  2008年06月

  • 「待遇コミュニケーション」における「敬語」の捉え方

    蒲谷 宏, 金東奎, 高木美嘉, 吉川香緒子

    早稲田日本語研究   ( 17 ) 71 - 82  2008年05月

  • コミュニケーション活動型クラスにおける教師の役割

    高木美嘉, 金東奎, 須賀和香子, 田中美樹, 津村奈央, 蒲谷 宏

    待遇コミュニケーション研究   ( 5 ) 19 - 34  2008年01月

    CiNii

  • 待遇コミュニケーション学の構築を目指して

    蒲谷 宏, 高木美嘉

    待遇コミュニケーション研究   ( 5 ) 111 - 126  2008年01月

  • 「敬語の指針」が目指すもの

    蒲谷 宏

    国語教室   ( 86 ) 34 - 37  2007年11月

  • 「展開ロールプレイ」の提唱—「待遇コミュニケーション教育」の一方法として—

    蒲谷 宏, 他

    早稲田大学日本語教育実践研究/早稲田大学大学院日本語教育研究科   ( 6 ) 15 - 24  2007年05月

  • 敬語①〜④

    蒲谷 宏

    東京新聞    2007年05月

  • 「敬語の指針」第3章「敬語の具体的な使い方」について

    蒲谷 宏

    教育委員会月報   59 ( 2 ) 14 - 17  2007年05月

    CiNii

  • 「待遇コミュニケーション」における「場面」「意識」「内容」「形式」の連動について

    蒲谷 宏

    早稲田大学日本語教育研究センター紀要   ( 19 ) 1 - 12  2006年06月

  • 日本語力の基本的な考え方

    蒲谷 宏

    月刊国語教育   25 ( 12 )  2006年02月

  • 「待遇コミュニケーション教育」としての「コミュニケーション活動型授業」に関する考察

    須賀和香子, 金東奎, 高木美嘉, 田中奈央, 田中美樹, 蒲谷宏

    待遇コミュニケーション研究   ( 3 )  2005年12月

  • コミュニケーション活動型授業に関する考察

    田中奈央, 金東奎, 須賀和香子, 高木美嘉, 田中美樹, 蒲谷宏

    講座日本語教育   ( 41 )  2005年11月

  • 「待遇コミュニケーション」という捉え方

    蒲谷 宏

    日本語教育通信/国際交流基金   ( 52 )  2005年05月

  • 「日本語教育」における「文法」の教育を問い直す—「〈言語=行為〉観」に基づく「日本語教育」の立場から—

    蒲谷 宏

    早稲田大学国語教育研究/早稲田大学国語教育学会   ( 24 )  2004年03月

  • 「敬語」から「待遇表現」、そして「待遇コミュニケーション」へ

    蒲谷 宏, 川口義一, 坂本 惠

    待遇コミュニケーション研究   ( 1 )  2003年12月

  • 「待遇コミュニケーション」の研究と教育

    蒲谷 宏

    待遇コミュニケーション研究   ( 1 )  2003年12月

  • 「待遇コミュニケーション教育」の構想

    蒲谷 宏

    講座日本語教育/日本語研究教育センター   ( 39 )  2003年11月

  • 「待遇コミュニケーション」とは何か

    蒲谷 宏, 待遇表現研究室

    早稲田大学日本語教育研究/大学院日本語教育研究科   ( 2 )  2003年03月

  • 日本語なんでも辞典

    日本語学/明治書院   21 ( 14 )  2002年11月

  • 日本語表現・文型事典

    朝倉書店    2002年10月

  • 「敬語表現」と「ポライトネス」—日本語研究の立場から—

    蒲谷 宏, 川口義一, 坂本 惠

    社会言語科学/社会言語科学会   5 ( 1 )  2002年09月

  • 敬語

    蒲谷 宏

    月刊言語/大修館書店   31 ( 5 )  2002年05月

  • 待遇表現としての「誘い」

    蒲谷 宏, 川口義一, 坂本 惠

    早稲田大学日本語教育研究   ( 1 )  2002年04月

  • 「意図」とは何か—「意図」をどのように捉えるか—

    蒲谷 宏

    日本語研究教育センター紀要   ( 15 )  2002年04月

  • 「待遇表現研究」における「仮説」(1)

    蒲谷 宏, 川口義一, 坂本 惠

    国語学研究と資料/国語学研究と資料の会   ( 25 )  2002年03月

  • 「敬語表現」をどのように考えるか

    蒲谷 宏

    月刊国語教育/東京法令出版   21 ( 10 )  2001年12月

  • 「意図」とは何か—「意図」はどのように捉えられてきたか—

    蒲谷 宏, 他

    日本語研究教育センター紀要   ( 14 )  2001年04月

  • 日本語教育で授受動詞をどう教えるか

    蒲谷 宏

    言語/大修館書店   30 ( 5 )  2001年04月

  • 「〈言語=行為〉観」に基づく「日本語教育学」の構想

    蒲谷 宏

    早稲田大学日本語研究教育センター紀要   ( 13 )  2000年04月

  • 待遇表現教育のあり方—国語教育と日本語教育との接点—

    蒲谷 宏

    国語教育研究/日本国語教育学会   ( 333 )  2000年01月

  • 「敬語」を乗り越える—「敬語表現」という考え方

    蒲谷 宏

    月刊言語/大修館書店   28 ( 11 )  1999年11月

  • 手のひらの言語学

    蒲谷 宏

    月刊言語/大修館書店   28 ( 5 )  1999年05月

  • 敬語表現

    蒲谷 宏

    日本語センター報   ( 21 )  1999年03月

  • 「敬語表現」の指導法

    蒲谷 宏, 川口義一, 坂本 惠

    秘書教育研究/日本秘書教育学会   ( 7 )  1999年02月

  • あたかも表現−「表現意図」と「文話」との「ずれ」

    蒲谷 宏

    日本語研究教育センター紀要   ( 11 )  1998年06月

  • 待遇表現としての「ご挨拶」について

    蒲谷 宏, 川口義一, 坂本 惠

    早稲田日本語研究/早稲田大学国語学会   ( 6 )  1998年03月

  • 「〈言語=行為〉観」に基づく日本語教育における「文型」の位置づけ

    蒲谷 宏

    講座日本語教育   ( 32 )  1997年03月

  • 「待遇表現」としての「不満表現」について

    蒲谷 宏, 川口義一, 坂本 惠

    国語学研究と資料   ( 20 )  1996年12月

  • 「待遇表現教育」としての「敬語教育」について

    蒲谷 宏

    国語教育研究   ( 293 )  1996年09月

  • 待遇表現の指導

    蒲谷 宏, 川口義一, 坂本 惠

    日本語学/明治書院   15 ( 8 )  1996年07月

  • 待遇表現としてのほめ

    蒲谷 宏, 川口義一, 坂本 惠

    日本語学/ 明治書院   15 ( 5 )  1996年05月

  • 「文型」とは何か−日本語教育における「文型」の位置づけ−

    蒲谷 宏, 他

    講座日本語教育/日本語研究教育センター   ( 31 )  1996年03月

  • 「狭義敬語」の分類

    蒲谷 宏, 川口義一, 坂本 惠

    早稲田日本語研究/早稲田大学国語学会   ( 4 )  1996年03月

  • 「申し出」表現について

    蒲谷 宏, 坂本 惠

    国語学研究と資料   ( 19 )  1995年12月

  • 「〈言語=行為〉観」に基づく「言語教育」について

    蒲谷 宏

    日本語研究教育センター紀要   ( 7 )  1995年04月

  • 「文型」をめぐる問題点

    蒲谷 宏, 他

    講座日本語教育/日本語研究教育センター   ( 30 )  1995年03月

  • プロジェクトワークの試み—「〈言語=行為〉観」に基づく日本語教育の実践例として—

    蒲谷 宏

    講座日本語教育/日本語研究教育センター   ( 30 )  1995年03月

  • 「〈言語=行為〉観」に基づく待遇表現研究

    蒲谷 宏

    月刊言語/大修館書店   23 ( 5 )  1994年05月

  • 待遇表現研究の構想

    蒲谷 宏, 川口義一, 坂本 惠

    日本語研究教育センター紀要   ( 6 )  1994年03月

  • 「行動展開表現」について-待遇表現教育のための基礎的考察-

    蒲谷 宏, 川口義一, 坂本 惠

    日本語教育   ( 82 )  1994年03月

  • 英国における日本語教育

    蒲谷 宏

    講座日本語教育/日本語研究教育センター   ( 29 )  1994年03月

  • 「言語=行為観」における「行為」について

    蒲谷 宏

    国語学研究と資科   ( 17 )  1993年12月

  • 待遇表現における省略

    蒲谷 宏

    日本語学   12 ( 10 )  1993年09月

  • 依頼表現方略の分析と記述-待遇表現教育への応用に向けて-

    蒲谷 宏, 川口義一, 坂本 惠

    早稲田大学日本語研究教育センター紀要   ( 5 )  1993年03月

  • 集英社国語辞典

    集英社    1993年02月

  • 言語と言材

    蒲谷 宏

    国語学研究と資料   ( 16 )  1992年12月

  • 待遇表現教育の構想

    蒲谷 宏, 坂本 惠

    日本語研究教育センター紀要   ( 3 )  1991年03月

  • こういう時はこの辞典が役立つ

    蒲谷 宏

    国文学/学燈社   35 ( 15 )  1990年12月

  • 初級文型応用表現練習法(1)〜(3)

    蒲谷 宏, 他

    講座日本語教育/語学教育研究所   ( 25・26・27 )  1990年03月

  • 上級段階における表現指導の一方法

    蒲谷 宏

    講座日本語教育/語学教育研究所   ( 25 )  1990年03月

  • 「日本語教育」とは何か

    蒲谷 宏

    新鐘   ( 42 )  1990年

  • 日本語能力試験(中級)問題項目の分析(Ⅱ)

    蒲谷 宏

    講座日本語教育/語学教育研究所   ( 24 )  1989年03月

  • KJ法を導入した表現指導

    蒲谷 宏

    日本語研究教育センター紀要   ( 1 )  1989年03月

  • 外国人に日本語の語彙をどう教えるか

    蒲谷 宏

    月刊日本語/アルク   ( 2 )  1989年02月

  • 書くための敬語のマナー

    蒲谷 宏

    国文学(学燈社)   33 ( 15 )  1988年12月

  • 国語教育大辞典

    教育図書    1988年08月

  • 日本語能力試験(中級)問題項目の分析

    蒲谷 宏, 谷口邦生

    語学教育論集/早稲田大学語学教育研究所   ( 3 )  1988年03月

  • 日本語のあいさつ言葉、「は」と「が」について、「コ・ソ・ア」の用法、ト・バ・タラ・ナラの用法、やり・もらいの表現—受給・恩恵表現—Ⅰ・Ⅱ

    蒲谷 宏

    日本語ジャーナル/アルク   ( 3〜8 )  1988年03月

  • 日本語教育における評価の問題について

    蒲谷 宏

    講座日本語教育/早稲田大学語学教育研究所   ( 23 )  1987年12月

  • 類義表現の使い分け

    蒲谷 宏

    国文学/学燈社   32 ( 14 )  1987年11月

  • 日本語読本に関する文章論的一考察

    蒲谷 宏

    早稲田大学語学教育研究所紀要   ( 34 )  1987年03月

  • 日本語教育の目的

    蒲谷 宏

    語学教育論集/早稲田大学語学教育研究所   ( 2 )  1987年03月

  • 言語観と言語研究

    蒲谷 宏

    国語学研究と資料   ( 10 )  1986年12月

  • 言語観と言語教育

    蒲谷 宏

    ILT NEWS/早稲田大学語学教育研究所   ( 78 )  1985年10月

  • 文章内における言い換えについて—接続語句による言い換えについて—

    蒲谷 宏

    国文学研究/早稲田大学国文学会   ( 85 )  1985年06月

  • 「コンテムツス・ムンヂ」における漢語の言い換えについて

    蒲谷 宏

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   ( 別9 )  1983年03月

  • 「言い換え」に関する基礎的考察—「換言論」の提唱—

    蒲谷 宏

    国語学研究と資料   ( 6 )  1982年07月

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書籍等出版物

  • 敬語マスター

    蒲谷宏

    大修館書店  2014年03月 ISBN: 9784469222357

  • 待遇コミュニケーション論

    蒲谷宏

    大修館書店  2013年04月 ISBN: 9784469222272

  • 日本語教育学序説

    蒲谷宏, 細川英雄

    朝倉書店  2012年04月

  • 敬語コミュニケーション

    蒲谷宏, 金東奎, 吉川香緒子, 高木美嘉, 宇都宮陽子

    朝倉書店  2010年01月

  • マナーとけいご絵じてん

    坂東眞理子, 蒲谷宏監修

    三省堂  2009年12月

  • 敬語表現ハンドブック

    蒲谷宏, 金東奎, 高木美嘉

    大修館書店  2009年04月

  • 敬語使い方辞典

    蒲谷 宏 編

    新日本法規  2009年02月

  • 日本語教師のための「活動型」授業の手引き—内容中心・コミュニケーション活動のすすめ—

    細川英雄, 蒲谷 宏 編

    スリーエーネットワーク  2008年12月

  • 私たちと敬語

    蒲谷 宏 座談会

    国立国語研究所  2008年03月

  • 大人の敬語コミュニケーション

    蒲谷 宏

    筑摩書房  2007年12月

  • 楽しく演じて敬語の達人②知っておきたい敬語9場面

    蒲谷 宏 監修

    光村教育図書  2007年12月

  • 楽しく演じて敬語の達人③ゲームとクイズで敬語のまとめ

    蒲谷 宏 監修

    光村教育図書  2007年12月

  • 楽しく演じて敬語の達人①これなら使える敬語13場面

    蒲谷 宏 監修

    光村教育図書  2007年10月

  • 敬語表現教育の方法

    蒲谷 宏, 川口義一, 坂本 惠, 清 ルミ, 内海美也子

    大修館書店  2006年07月

  • 早稲田日本語教育の歴史と展望 第7章 「待遇表現教育」の歴史と展望

    蒲谷 宏

    アルク  2006年05月

  • 「敬語表現」における「個別性」と「一般性」

    蒲谷 宏

    表現と文体/明治書院  2005年03月

  • 〈行動に展開する表現〉におけるコミュニケーション上の工夫

    蒲谷 宏

    伝え合いの言葉/国立国語研究所  2005年03月

  • 国語表現Ⅱ

    三省堂  2004年03月

  • 「表現行為」の観点から見た敬語

    蒲谷 宏

    朝倉日本語講座 8敬語/朝倉書店  2003年03月

  • 国語表現Ⅰ

    三省堂  2003年03月

  • あなたの日本語力診断 100選

    三省堂  2002年07月

  • 実践・実用 日本語トレーニング

    講談社  2001年11月

  • 日本語文法

    白帝社  2000年03月

  • 「〈言語=行為〉観」に基づく日本語研究の構想—序論—

    蒲谷 宏

    日本語研究と日本語教育/明治書院  1999年11月

  • 敬語表現

    蒲谷 宏, 川口義一, 坂本 惠

    大修館書店  1998年10月

  • 敬語、待遇表現、尊敬語、謙譲語、丁寧語、丁重語、美化語、親愛表現、あいさつ、女ことば、婉曲表現

    日本語学キーワード事典/朝倉書店  1997年07月

  • 言葉に関する問答集−敬語編(2)−

    文化庁  1996年03月

  • 言葉に関する問答集—敬語編—

    文化庁  1995年03月

  • 「お・ご〜する」に関する一考察

    蒲谷 宏

    辻村敏樹教授古稀記念 日本語史の諸間題  1992年05月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 短期留学生のための日本語教育プログラムの総合的開発

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2000年
    -
    2002年
     

    宮崎 里司, 北條 淳子, 細川 英雄, 川口 義一, 蒲谷 宏, 佐久間 まゆみ, 吉岡 英幸, 鈴木 義昭, 宮崎 里司

     概要を見る

    本研究は、こうした短期留学生への日本語教育のプログラムの策定と共通教材の開発をめざすことを目的として始まった。本研究は、当センター内の多様な教師が集い、プログラムのあり方・共通教材の開発について協議・検討を行い、さらにその成果を発表することで学外における人的ネットワークや交流を拡充するとともに今後の日本語教育のための新しい基盤を築くという意義をもっている。具体的には、短期留学生が在籍者の中心である、早稲田大学日本語研究教育センター(以下日本語センター)別科日本語専修課程の学生を対象にした、主題別・領域別の、全クラス共通教材作成を目指した。そうした背景には、日本語センターには複数の日本語学・日本語教育関係者が所属しており、教員間で統一的な理念と方法について検証する機会をもつ必要性が高かったことが挙げられる。
    平成12年度は、別科に所属する学生の特色や傾向などを踏まえ、教材としてどのようなものが求められているかを協議・検討した。あわせて市販の教材・解説書の類からいくつかのサンプルをとりだし、本研究のモデルとしての使用の可能性をさぐる試みを行った。具体的な開発教材の参考資料として、例えば、教室場面での学生と教師とのインターアクションをビデオ録画し、データ収集するとともに、「文章表現」のクラスでは、学生の成果を今後の分析のために毎回コピーし、保存する作業を続けた。さらに、隔週ごとに、本研究分担者がコーディネーターを務める、別科コーディネーター会を招集し、研究実績の概要に基づいた協議・検討が行われた。早稲田大学は、平成13年度に、大学院日本語教育研究科を設立したが、特色のひとつとして、日本語教育の理論と実践を統合した総合的な「実践研究」クラスを開講しており、留学生のための日本語教育の現場で、実践的な知見を得ている。
    平成13年度には、教材の研究開発に着手した。具体的には、研究分担者間で、定期的に会合を開き、新年度に向けた教材開発を手がけた結果、「読解」、「口頭表現」、ならびに「総合」クラス用の試用版教材、および初級向け教科書が作成できた。
    最終年度の成果として開発された教材は、日本語研究教育センターの留学生用としてだけではなく、日本語教育学を学ぶ学生にとっても、実証研究のための素材になったと思われるが、今後は、3年間の教材試用版の作成および検討を通して得られた研究成果を公刊し、本研究を通して構築された、学外の留学生日本語教育担当機関とのネットワークを援用した上で、海外の日本語教育機関の日本語教育関係者との意見交換などをはじめとする、さまざまな教育カリキュラム等の連携・協力の可能性を探っていきたい。

 

現在担当している科目

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

学内研究所・附属機関兼任歴

  • 2022年
    -
    2024年

    日本語教育研究センター   兼任センター員

特定課題制度(学内資金)

  • 日本語教員養成における教育実践能力育成に関する実証的研究

    2004年   川上郁雄, 川口義一, 小宮千鶴子, 佐久間まゆみ, 鈴木義昭, 戸田貴子, 細川英雄, 宮崎里司, 吉岡英幸

     概要を見る

     大学院日本語教育研究科では、日本語教員養成の一環として、「日本語教育実践研究」科目を設置し、学生たちの教育実践能力を育成することに努めている。 日本語教育実践研究(1)では「待遇コミュニケーション教育/学習」、(2)では年少者日本語教育、(3)では初級日本語教育、(4)では読解教育、(5)では上級日本語教育、(6)では文法教育、(7)では漢字教育、(8)では音声教育、(9)では総合活動型日本語教育、(10)では言語習得、文章表現、(11)では聴解教育について、日本語教育学の理論と日本語研究教育センターでの実践とを連動させつつ、実践研究を行っている。 教育研究の成果としては、各担当者が実践研究活動をまとめた冊子、および、『早稲田大学日本語教育実践研究』創刊号が挙げられる。 研究分担者それぞれの実践研究であること、教育実践および教育実践能力育成に関する研究であることから、ただちに具体的な研究成果が挙げられるものではないが、学期毎の学生たちのレポート、授業研究の事例を積み重ねていくという方法により、少しずつ日本語教育実践能力とは何かが実証されていくことが期待される。

  • 日本語教員養成における教育実習のあり方に関する実践的研究

    2002年   川口 義一, 鈴木 義昭, 佐久間 まゆみ, 戸田 貴子, 細川 英雄, 吉岡 英幸

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     本研究では、日本語教員養成における教育実習のあり方を、2001年に開設された大学院日本語教育研究科設置実践研究科目での2年間にわたる実践を通じて考察してきた。この実践研究科目「日本語教育学実践研究」の特色は、日本語研究教育センターに設置されている日本語科目と連動させ、当該クラスで半期間を通しての教育自習を行う点にある。本研究においては、理論、実践研究、現場での実践を連動させ、しかも半期15週間に及ぶ教育実習を行うことで、優れた日本語教員を養成することが可能になるという仮説を、教育実践を通して検証していくことが目標であった。研究の性格上、2年間で何らかの結論を導くというものではないが、教員養成を行う教員からの視点だけではなく、実際に実践科目を受講した大学院生たちからの視点による授業評価を導入することで、教育実習のあり方に対する問題点、今後の進むべき方向等が明らかにできたと言えよう。 現時点での研究成果として、全体的なものとしては、研究分担者および授業担当者による『日本語教員養成における教育実習のあり方に関する実践的研究―「日本語教育実践研究」における試み』という研究報告書を刊行した。そこでは、初級教育(1)(2)、聴解教育、読解教育、表現教育(1)(2)、音声教育、漢字教育、日本事情教育それぞれにおける実践報告が述べられ、さらに「授業アンケート―受講生たちの声」として授業評価の結果を開示している。また、各実践研究における個別の成果物も刊行されている。 日本語教員養成における教育実習のあり方に関する研究は、日本語教育の分野でも重要な課題であり、日本国内外における大学院において様々な実践が試みられている。早稲田大学における日本語教員養成については、各大学からも注目されているところであり、本研究は、当然、今後も継続して検討、考察を継続していくものである。