2022/06/28 更新

写真a

ヤウチ ヨシアキ
矢内 義顯
所属
商学学術院 商学部
職名
教授

兼担

  • 文学学術院   文学部

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

学内研究所等

  • 2019年
    -
     

    産業経営研究所   兼任研究所員

学位

  • 文学修士

  • (BLANK)

経歴

  • 2010年
    -
     

    京都大学非常勤講師(〜2011)

  • 2010年
    -
     

    京都大学非常勤講師(〜2011)

  • 2008年
    -
     

    東京大学非常勤講師

  • 2006年
    -
     

    東洋大学大学院非常勤講師(〜

  • 2002年
    -
     

    早稲田大学商学部教授

  • 1997年
    -
     

    早稲田大学商学部助教授

  • 1991年
    -
     

    神田外語大学助教授

  • 1987年
    -
     

    神田外語大学専任講師

  • 1986年
    -
     

    東京医科大学非常勤講師(〜1996)

  • 1985年
    -
     

    明治薬科大学非常勤講師

▼全件表示

所属学協会

  •  
     
     

    日本医学哲学・倫理学会

  •  
     
     

    国際中世哲学会

  •  
     
     

    日本クザーヌス学会

  •  
     
     

    日本基督教学会

  •  
     
     

    中世哲学会

  •  
     
     

    日本宗教学会

▼全件表示

 

研究分野

  • 宗教学

研究キーワード

  • 中世哲学、中世神学、修道院神学、カンタベリーのアンセルムス、ニコラウス・クザーヌス

論文

  • 研究報告:アンセルムスの三位一体論

    矢内義顕

    宗教研究   94 ( 別冊 ) 104 - 105  2021年03月

  • 研究報告:アンセルムスの直しさ(rectitudo)について

    矢内義顯

    宗教研究   93 ( 別冊 ) 165 - 166  2020年03月

  • 書評:川橋範子・小松加代子編『宗教とジェンダーのポリティクス』

    矢内義顕

    宗教研究   93 ( 395 ) 271 - 274  2019年09月

  • <連動報告>中世における原罪論の展開―アンセルムスからトマス・アクィナスへ―

    矢内義顕

    中世思想研究   61   104 - 114  2019年09月

  • 研究報告:アンセルムスにおける「原罪」と「父祖たちの罪」

    矢内義顕

    宗教研究   92   226 - 227  2019年03月

  • 研究報告:アベラルドゥスの救済論

    矢内義顕

    宗教研究   91 ( 別冊 ) 235 - 236  2018年03月

  • 書評:戸田聡編訳『砂漠に引きこもった人々』

    矢内義顕

    基督教學(北海道基督教学会)   ( 第52号 ) 33 - 36  2017年07月

  • 研究報告:アベラルドゥスの原罪論

    矢内義顕

    宗教研究   90 ( 別冊 ) 192 - 193  2017年03月

  • 書評:薗田坦『無底と意志‐形而上学』

    矢内義顕

    宗教研究   90 ( 387 ) 137 - 141  2016年12月

  • カンタベリーのアンセルムスのスピリチュアリティ

    矢内義顕

    東北学院大学キリスト教文化研究所紀要   ( 34 ) 39 - 54  2016年06月

  • 研究報告:セコビアのフアンとイスラーム

    矢内義顕

    宗教研究   89 ( 別冊 ) 261 - 262  2016年03月

  • 書評:水地宗明他著『新プラトン主義を学ぶ人のために』

    矢内義顕

    宗教研究   89 ( 382 ) 182 - 185  2015年06月

  • 書評:稲垣良典著『トマス・アクィナスの神学』

    矢内義顕

    宗教研究   88  2014年12月

  • カンタベリーのアンセルムスと自由学芸

    矢内義顕

    中世思想研究   56   80 - 90  2014年09月

  • カンタベリーのアンセルムスとArtes liberales

    矢内義顕

    文化論集   ( 45 ) 1 - 22  2014年09月

  • 研究報告:アンセルムスのinsipiens(愚かなる者)について

    矢内義顕

    宗教研究   87   145 - 146  2014年03月

  • なぜキリスト教はコーランを誤解したのか?

    矢内義顕

    早稲田商學   ( 438 ) 349 - 368  2013年12月

  • 書評:Morimichi Watanabe, Nicholas of Cusa - A Companion to his Life and His Times

    矢内義顕

    中世思想研究   55   142 - 145  2013年09月

  • 研究報告:アンセルムスにおけるaffectioについて

    矢内義顕

    宗教研究   86 ( 375 ) 197 - 198  2013年03月

  • Anselm's Ideas on "Coexistence"

    Yauchi Yoshuaki

    Journal of International Philosophy   2   327 - 337  2013年03月

  • カンタベリーのアンセルムスにおける信仰と理性

    矢内義顕

    『中世における信仰と知』上智大学中世思想研究所編     131 - 149  2013年03月

  • ユダヤ教、キリスト教、イスラーム—ペトルス・アルフォンスィ『ユダヤ人との対話』を中心に—

    矢内義顕

    京都ユダヤ思想   ( 3 ) 56 - 80  2012年06月

  • 研究報告:アンセルムス—諸文化を越境する理性—

    矢内義顕

    宗教研究   85 ( 371 ) 120 - 121  2012年03月

  • カンタベリーのアンセルムスにおけるスピリチュアリティ

    矢内義顕

    宗教史学論叢16 『スピリチュアリティの宗教史[下巻]』鶴岡賀雄・深澤英隆編、LITHON     107 - 132  2012年01月

  • カンタベリーのアンセルムス『神はなぜ人間となったか』の成立について

    矢内義顕

    中世哲学研究   33   1 - 20  2011年11月

  • ヌルシアのベネディクトゥスとアルルのカエサリウス

    矢内義顕

    宗教研究   85 ( 369 ) 347 - 369  2011年09月

  • 中世思想における科学と技術

    矢内義顕

    経営哲学   8 ( 1 ) 69 - 72  2011年07月

  • 研究報告:ギルベルトゥス・クリスピヌス『キリスト教徒とユダヤ人の討論』

    矢内義顕

    宗教研究   84 ( 367 ) 214 - 215  2011年03月

  • 13世紀の一修道士がみた十字軍とイスラーム—ハイスターバッハのカエサリウス『奇跡についての対話』から—

    矢内義顕

    早稲田商學   427   125 - 146  2011年03月

  • 事典項目 正統と異端

    矢内義顕

    『宗教学事典』 丸善     268 - 269  2010年10月

  • 研究報告:ノージャンのギベールとイスラーム

    矢内義顕

    宗教研究   83 ( 363 ) 175 - 176  2010年03月

  • (特別報告)11-12世紀における二つの学校—ベックとラン—

    矢内義顕

    中世思想研究   51   119 - 131  2009年10月

  • ペトルス・アルフォンスィとイスラーム

    矢内義顕

    文化論集   ( 35 ) 1 - 24  2009年09月

  • カンタベリーのアンセルムスにおける寛容の思想

    『「いのち』の流れ』 峰島旭雄先生傘寿記念論文集 北樹出版     246 - 255  2009年08月

  • 事典項目:ファルファ,ブルスフェルト,モンテ・カッシーノ,ボイロン修族,マリア・ラーハ,ライヘナウ,フゴ[バルマの],フランソワ・ド・サル

    『新カトリック大事典』第4巻,研究社    2009年04月

  • 明治初期における信州上田のキリスト教受容—バイブル・ウーマン小島弘子とその所蔵図書を中心として—

    宮下史明, 矢内義顕

    文化論集   ( 34 ) 25 - 83  2009年03月

  • アンセルムスとベックの修道院学校

    矢内義顕

    文化論集   ( 34 ) 1 - 24  2009年03月

  • コラム:アッシジのフランチェスコ

    矢内義顕

    『哲学の歴史 哲学と哲学史』 別巻 中央公論新社     215 - 218  2008年08月

  • コラム:修道院文化

    矢内義顕

    『哲学の歴史 神との対話』 中央公論新社   3   217 - 218  2008年01月

  • ゴルツェのヨハンネスとイスラーム

    矢内義顕

    文化論集   ( 29 ) 1 - 20  2006年09月

  • 書評:The Cambiridge Companion to Anselm, Edited by Brian Davies and Brian Lftow

    中世思想研究   48   158 - 161  2006年09月

  • 口頭発表:Anselm of Canterbury(1033/34) and a spirit of rational tolerance

    XIXth World of Congress of the International Association for the History of Religions    2005年03月

  • 書評:超越に満たされた人間—リーゼンフーバー『超越に貫かれた人間』を読んで—

    創文   ( 470 ) 21 - 25  2004年11月

  • アンセルムスと十字軍

    矢内義顕

    文化論集   ( 25 )  2004年09月

  • ペトルス・ウェネラビリス『サラセン人の異端大要』

    矢内義顕

    文化論集   ( 23 )  2003年09月

  • 翻訳:E.クンツ「カルヴァンの終末論」

    「研修所レクチャー」(改革派神学研修所)   No.89  2003年06月

  • 事典項目:修族,修道士独居房,ソレーム,スビアコ,大修道院,大修道院長,定住の誓願,ニーダーアルタイヒ

    『新カトリック大事典』第3巻,研究社   第3巻  2002年08月

  • アンセルムスとゴンドルフス(1)

    矢内義顕

    文化論集   19  2001年12月

  • 書評:霊性の水脈を辿る─國府田武著『ベギン運動とブラバントの霊性』を読んで─

    創文   ( 431 )  2001年05月

  • アンセルムスとマウリティウス

    矢内義顕

    文化論集   18  2001年03月

  • 翻訳:J.ペリカン『中世神学の精神』

    研修所ニュース(日本キリスト改革派神学研修所)   84  2000年10月

  • 書評:坂口昂吉著『中世の人間観と歴史─フランシスコ・ヨアキム・ボナヴェントゥラ』

    宗教研究   73;322;3  1999年12月

  • 口頭発表:Non armis, sed verbis—ぺトルス・ウェネラビリスとクザーヌス

    日本クザーヌス学会大会    1999年11月

  • 書評:J.H.Toivo:Dialectic & Theology in the Eleventh Century

    同上   41  1999年09月

  • Studium sacrae scripturae—アンセルムスと聖書

    矢内義顕

    中世思想研究/中世哲学会   41  1999年09月  [査読有り]

  • 書評:“宗教的源泉への回帰”に傾聴(坂口昂吉著『中世の人間観と歴史』)

    キリスト新聞    1999年05月

  • アンセルムスとアルヌルフス

    矢内義顕

    文化論集   14  1999年03月

  • 修道院神学とマリア論─アンセルムスからベルナルドゥスへ─

    比較思想研究   25  1998年03月

  • 翻訳:W.クルクセン 創造の概念と創造の記述—13世紀における創世記第1章の役割

    中世思想研究   39   121 - 128  1997年09月

  • 病気の修友について—ベネディクトゥスの『戒律』第36章

    矢内義顕

    改革派神学(日本キリスト改革派神戸改革派神学校)   22  1991年09月

  • 研究報告:アンセルムスのhumilitas論

    矢内義顕

    宗教研究   287 ( 別冊 )  1991年03月

  • 『どちりな きりしたん』註釈の試み

    神田外語大学紀要   3  1991年03月

  • アンセルムス『モノロギオン』における聖書の使用について

    矢内義顕

    神田外語大学紀要   2   135 - 149  1990年03月

  • アンセルムスのsola rationeについて—創造論・三一論的視点から—

    矢内義顕

    中世思想研究   27   115 - 123  1985年09月

  • 研究報告:アベラールにおける宗教間対話の基礎

    矢内義顕

    宗教研究   80 ( 351 ) 85 - 86

  • 9世紀のムハンマド伝

    矢内義顕

    文化論集   ( 33 )

▼全件表示

書籍等出版物

  • 「原罪論」の形成と展開 : キリスト教思想における人間観

    上智大学中世思想研究所( 担当: 共著,  担当範囲: 六 十一―十二世紀における原罪論の展開(pp. 161-185))

    知泉書館  2021年07月 ISBN: 9784862853431

  • 宗教改革の知的な諸起源 (矢内義顕,辻内宣博,平野和歌子訳)

    矢内義顕( 担当: 共訳,  担当範囲: まえがき;序論;第一章;第二章;結論;あとがき)

    教文館  2020年11月 ISBN: 9784764274433

  • 西洋中世の正義論(山口雅弘・藤本温編著)

    矢内義顕( 担当: 共著,  担当範囲: 第五章 アンセルムスにおける「義」について pp. 93-112)

    晃洋書房  2020年05月

     概要を見る

    第五章アンセルムスにおける「義」についてを執筆。

  • 中世思想原典集成精選3 ラテン中世の興隆1

    上智大学中世思想研究所編訳|監修( 担当: 共訳)

    平凡社  2019年03月 ISBN: 9784582768794

     概要を見る

    1『中世思想原典集成10修道院神学』編訳|監修上智大学中世思想研究所|矢内義顕,平凡社,1997,に収録された,サン=ティエリのギヨーム『愛の本性と尊厳について』(共訳),イサアク・デ・ステラ『魂についての書簡』などの再録。

  • 中世思想原典集成精選2 ラテン教父の系譜

    上智大学中世思想研究所編訳|監修( 担当: 共訳)

    平凡社  2019年01月 ISBN: 9784582768770

     概要を見る

    1993年に出版された『中世思想原典集成5後期ラテン教父』編訳|監修上智大学中世思想研究所|野町啓,平凡社に収録されたグレゴリウス一世『対話』の再録。

  • G.プラスガー『カルヴァン神学入門』矢内義顕訳

    矢内義顕( 担当: 単訳)

    教文館  2017年04月

  • 『中世における制度と知』

    上智大学中世思想研究所編( 担当: 共著)

    知泉書館  2016年03月

  • 『キリスト教は女性をどう見てきたか 原始教会から現代まで』矢内義顕訳

    矢内義顕( 担当: 単訳)

    教文館  2016年03月 ISBN: 9784764267237

  • 『カンタベリーのアンセルムス—風景の中の肖像—』矢内義顕訳

    矢内義顕( 担当: 単訳)

    知泉書館  2015年03月 ISBN: 9784862852076

  • 『ニコラウス・クザーヌスとその時代』矢内義顕訳

    矢内義顕( 担当: 単訳)

    知泉書館  2014年08月 ISBN: 9784862851932

  • 『コーランの中のキリスト教 その足跡を追って』矢内義顕訳

    矢内義顕( 担当: 単訳)

    教文館  2013年05月 ISBN: 9784764266995

  • 中世における信仰と知

    上智大学中世思想研究所編( 担当: 共著)

    知泉書館  2013年03月

  • 『聖書とコーラン』

    矢内義顕( 担当: 単訳)

    教文館  2012年02月 ISBN: 9784764266933

  • 『修道院文化入門—学問への愛と神への希求』神崎忠昭・矢内義顕訳

    J.ルクレール

    知泉書館  2004年10月

  • 『キリスト教とイスラーム』八巻和彦・矢内義顕訳

    矢内義顕( 担当: 共訳)

    知泉書館  2003年06月

  • 国際比較思想学会「<こころ>の時代としての二十一世紀」のこと

    浄土宗大本山増上寺御忌唱導師記念 『宗教と思想と教育と』 (北樹出版)  2003年04月

  • 『境界に立つクザーヌス』

    八巻和彦, 矢内義顕編

    知泉書館  2002年08月

  • 中世思想原典集成10 『修道院神学』

    ( 担当: 監修)

    平凡社  1997年10月

  • プリニウス『博物誌 植物薬剤編』大槻真一郎編集

    矢内義顕( 担当: 共訳)

    八坂書房  1994年04月

  • ベネディクトゥスの『戒律』とその霊性

    『中世の修道制』上智大学中世思想研究所編 創文社  1991年09月

▼全件表示

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 西洋中世の「正義論」がもつ哲学史的意味と現代的意義に関する基礎研究

    研究期間:

    2016年04月
    -
    2019年03月
     

     概要を見る

    本研究では、西洋中世を中心として哲学史的観点から「正義論」を研究して、西洋中世における「正義論」が決して一枚岩ではなく多様な展開があったことを明らかにしようとした。本研究メンバーの専門領域に即して、アウグスティス、アンセルムス、アクィナス、ゴドフロワのフォンテーヌ、スコトゥス、ディンスデールのヨハネス、ビュリダンらの正義論の研究を行い、さらには近現代の哲学者の正義論も適宜、検討の対象とした。本研究メンバーによる個別の論考や学会・研究会発表の他に、2019年2月に『西洋中世の「正義論」がもつ哲学史的意味と現代的意義に関する基礎研究』と題する冊子を作成して研究成果をまとめることができた。正義論に関する研究は多数あるが、西洋中世の正義論に特化した綜合的研究は日本国内では行われたことはなく、また国外でも西洋中世における多様な正義論を一冊の書にまとめるような研究は従来なされていない。それ故、2019年2月に作成した本研究に基づく報告書『西洋中世の「正義論」がもつ哲学史的意味と現代的意義に関する基礎研究』の学術研究としての意義は大きいと考えられる。西洋中世における正義論が決して一枚岩ではなく、西洋中世の時期にすでに多様な正義論があったことを明らかにすることにより、現代社会における「正義」理解の多様性を考察する際に、哲学史視野をもって取り組むことの重要性を本研究は提示した。

  • ヨーロッパ中世における宗教間理解の哲学的基礎

     概要を見る

    われわれの共同研究は、計4回の公開国際研究会を開催しながら、概略以下の点を明らかにした。当時のキリスト教、イスラーム、ユダヤ教という三者は、互いに相手に敵対的に対応することが常態となっていた経緯もあって、相手を理解するためのスキームをほとんど所持しておらず、また相手方に関する情報も驚くほどに不足していた。この情報不足と相互理解用のスキームの欠如は、負の相互作用の連鎖を引き起こしていた。きらに当時は、それぞれの社会構成員全体が一つの宗教を信じ、それが社会全体の世界観でもあったので、他の文化に生きる宗教を、自分たちの信じている宗教と同じ<宗教>として認めることさえも自明ではない段階が存在した。そこには、当然のことながら「寛容」という概念は成立しえなかったしかし、中世盛期以降に顕著となる相互排斥から相互認知へという変化が成立した。これの成立に決定的な役割を果たしたのは、人間に普遍的に存在して普遍的な妥当性を有する理性というものの存在が認識されたことである。その契機は、イスラーム世界を通じてのキリスト教中世におけるギリシア哲学の受容であった。これにはイベリア半島が重要な役割を果たした。しかしそれに先立ち、初期イスラーム世界にギリシアの思想的遺産が伝えられるに際しては、それの翻訳等の過程において、イスラーム支配下に入ったシリア等に居住していたキリスト教徒知識人の役割が大きかった。この「人間に普遍的に存在して普遍的な妥当性を有する理性」とは、各宗教の内的あり方にも働いており、その宗教に属する個々人にも働いており、さらには他の宗教にも同じ構造で働いているであろうと、想定される。そして、このような想定を成立させるもの自体も他ならぬ理性なのである。このような洞察は、トマスやR.ベーコン、クザーヌスらに明確に存在していた。ヨーロッパ中世の宗教間理解を成立させる上での理性の役割の重要で多様な相をさらに綿密に解明することが、われわれの次の研究課題となっている

  • <文明の衝突>から<文明の対話>へ-諸宗教間の相互理解の為の哲学的理論構築の試み

     概要を見る

    <文明の衝突>から<文明の対話>への道は、各社会が己の価値観を絶対視することなく、互いの相違を外的表現の相違であって本質的な相違ではないことを認識することによって確保されうる。たとえば宗教において教義と儀礼を冷静に区別した上で、儀礼は各社会の文化によって表現形式が異なることを認識して、儀礼の間に相違が存在するから教義も異なるに違いないとする誤った推論を避けることである。キリスト教ユニテリアニズムとイスラームの間の教義には本質において相違がないが、儀礼形式は大いに異なることでしばしば紛争が生じ、他方、カトリックとユニテリアニズムの間では教義は大いに異なるにもかかわらず、儀礼が類似しているとみなされることで、ほとんど紛争が生じない、という事実に着目すれば、われわれの主張が裏付けられるであろう

講演・口頭発表等

  • アンセルムスのペルソナ理解

    矢内義顕

    日本宗教学会  

    発表年月: 2021年09月

    開催年月:
    2021年09月
     
     
  • アンセルムスの三位一体論―適合化について―

    矢内義顕

    日本宗教学会  

    発表年月: 2020年09月

    開催年月:
    2020年09月
     
     
  • アンセルムスの直しさ(rectitudo)について

    矢内義顕

    日本宗教学会  

    発表年月: 2019年09月

  • アンセルムスの「原罪論」と「父祖たちの罪」

    矢内義顕

    日本宗教学会  

    発表年月: 2018年09月

  • アベラルドゥスの救済論

    矢内義顕

    日本宗教学会  

    発表年月: 2017年09月

  • アベラルドゥスの原罪論

    矢内義顕

    日本宗教学会   日本宗教学会  

    発表年月: 2016年09月

  • セコビアのフアンとイスラーム

    矢内義顕

    日本宗教学会  

    発表年月: 2015年09月

    開催年月:
    2015年09月
     
     
  • アンセルムスのexperientiaについて

    矢内義顕

    日本宗教学会  

    発表年月: 2014年09月

  • カンタベリーのアンセルムスと自由学芸

    矢内義顕

    中世哲学会シンポジウム『中世の自由学芸—ギリシアから前期スコラ学の時代へ—』  

    発表年月: 2013年11月

  • アンセルムスのinsipiens(愚かなる者)について

    日本宗教学会  

    発表年月: 2013年09月

  • トマス・アクィナスの『信仰の諸根拠について』

    京都大学中世哲学研究会  

    発表年月: 2013年07月

  • キリスト教はなぜイスラームを誤解したか?

    矢内義顕  [招待有り]

    キリスト教文化講演会  

    発表年月: 2013年06月

  • アンセルムスの思想における『共生』

    国際哲学研究センター  

    発表年月: 2012年10月

  • アンセルムスにおけるaffectioについて

    日本宗教学会  

    発表年月: 2012年09月

  • Filiae Dulcissimae—アンセルムスと修道女たち

    上智大学中世思想研究所講演会「制度と知」  

    発表年月: 2012年03月

  • アウグスティヌスからアンセルムスへ

    矢内義顕  [招待有り]

    白山哲学会  

    発表年月: 2011年10月

  • アンセルムス—諸文化を越境する理性—

    日本宗教学会  

    発表年月: 2011年09月

  • ユダヤ教,キリスト教,イスラーム—ペトルス・アルフォンスィ『ユダヤ人との対話』を中心に—

    矢内義顕  [招待有り]

    京都ユダヤ思想学会  

    発表年月: 2011年06月

  • 中世思想における科学と技術

    経営哲学会  

    発表年月: 2010年09月

  • ギルベルトゥス・クリスピヌス『ユダヤ人とキリスト教徒の対話』

    日本宗教学会  

    発表年月: 2010年09月

  • ノージャンのギベールとイスラーム

    日本宗教学会  

    発表年月: 2009年09月

  • アベラールにおける宗教間対話の基礎

    日本宗教学会  

    発表年月: 2006年09月

  • キリスト教とイスラーム—現代における対話の糸口—

    シンポジウム「キリスト教・イスラーム・儒教—諸宗教の出会い」  

    発表年月: 2005年12月

  • クザーヌスの三位一体論

    日本クザーヌス学会  

    発表年月: 2005年10月

  • Non armis, sed verbisーペトルス・ウェネラビリスとクザーヌス

    日本クザーヌス学会  

    発表年月: 1999年11月

▼全件表示

特定課題研究

  • アンセルムスのベネディクトゥス『戒律』理解と実践

    2019年  

     概要を見る

     アンセルムスの主要概念である「直しさ」ないし「義」は,ベネディクトゥスの『戒律』における「従順」(oboedientia)を神学的に深化したものといえる。彼にとって意志の直しさである義とは、神の意志を,理性によって理解,判断し,その命令に従って,自由選択の力を行使することで,意志が意志すべきことを,意志すべきことのために,意志するということになる。不義とはこの逆のことであり,罪とはすべて,理性的な霊魂の意志のうちにあることになる。こうしてみると,彼の「従順」の定義,すなわち「真の純一な従順とは,理性的な被造物が,必然性によらず,神から受け取った意志を自発的に保持すること」 は,義を言い換えたものに他ならない

  • アンセルムスの原罪論

    2018年  

     概要を見る

     11世紀のカンタベリーのアンセルムスは,『処女の懐妊と原罪について』において,アウグスティヌス的な伝統に従う原罪‐情欲論に対して,原罪を「アダムの不従順によって生じたあるべき義の剥奪・欠如」と規定した。彼の原罪論は,12世紀の神学的世界においては忘却されていたが,13世紀,フランシスコ会のヘールズのアレクサンデルが『命題集註解』でこれを取り上げる。さらに,トマス・アクィナスは原罪を「質料的には情欲だが,形相的には原義の欠落である」と述べ,アウグスティヌス的伝統とアンセルムスの思想を総合する。こうした11-13世紀の原罪論の展開は,16世紀トレント公会議における「原罪についての教令」を準備することとなる。

  • アンセルムスとアベラルドゥス―救済論とその方法論―

    2017年  

     概要を見る

    Timothy Gorringe, God’Just Vengeance, 1996, Cambridgeは,11世紀のアンセルムスに始まる償罪説とその展開を一九世紀まで追跡し,この神学思想が,西方における刑罰思想,報復の思想に強い影響を及ぼし続けたことを論じると共に,これとは異なる選択肢としての和解論が,12世紀のアベラルドゥス以来存在したことを強調する。むろん、彼の救済論は,ローマの信徒への手紙の註解という制約のもとに語られ,それ自体として十分に展開されたものとは言えない。彼としては,それを『トロポロギア』という著作で果たそうと考えたが,この著作は現存しない。とはいえ,彼の救済論がもつ含蓄を引き出すためには,伝統的な贖罪論および償罪論に対する彼の批判も,詳しく検討しなければならない。

  • アンセルムスからクザーヌスへ―平和と共生のための理性概念の再検討―

    2017年   八巻和彦, 外村江里奈

     概要を見る

    「アンセルムスからクザーヌスへ―平和と共生のための理性概念の再検討―」というテーマに基づいて,三人の研究者が,今年度は以下の研究を進めた。矢内は,アンセルムスの著作,とりわけラテン教会とギリシア教会との間の神学的な論争に関わる『聖霊の発出について』に取り組み,翻訳と註解を行なった。この聖化は,2018年9月に行なわれる宗教学会で発表されると共に,翻訳そのものは,2020年刊行予定の『アンセルムス著作集』に収録されることになっている。八巻は,これまでのクザーヌス研究をまとめる作業に取り組み,とりわけドイツ語で公表された諸論文を書籍として出版した。外村は,クザーヌスの思想を現象学および生命倫理学との関連で再読することに努めた。

  • アンセルムスにおける宗教間対話の思想

    2016年  

     概要を見る

     本研究では,キリスト教とユダヤ教・イスラームの宗教間対話が想定される場合に最も重要な論点となる「原罪」についての探求がなされた。西欧キリスト教においては,アウグスティヌス‐ペラギウス論争の経過において,「原罪」の思想が醸成し,明確化され,これを前提として,恩恵と自由選択,救済論,受肉論,マリア論,秘跡論などの主要な教理が展開される。アウグスティヌスは原罪を人間の「情欲」におくが,アンセルムスはアウグスティヌス的な伝統と異なり,原罪を「あるべき義の喪失」とする。この二つの見解を,「原罪とは質料的には情欲だが,形相的には原義の欠如」と調停・総合するのが13世紀のトマス・アクィナスである。

  • アンセルムスからクザーヌスへ―平和と共生のための理性的な根拠―

    2016年  

     概要を見る

    &nbsp;今年度の研究は,もっぱらアンセルムスおよびクザーヌスのテクストの翻訳に費やされた。アンセルムスに関しては,『モノロギオン』『プロスロギオン』『神はなぜ人間となったか』,クザーヌスに関しては,前期の思想と後期の思想の橋渡しとなり,クザーヌス自身による彼の思想の解説とも言うべき『緑柱石』の翻訳である。アンセルムスに関しては,訳稿がほぼ完成し,6月には出版社に入稿し,年度内に出版の予定である。クザーヌスに関しては,現在,複数の研究者によるクザーヌス著作集の出版準備が進行中であり,その著作集に加えることがすでに決定されている。

  • アンセルムスとクザーヌス―平和と共生のための理論的根拠

    2015年   八巻和彦, 外村江里奈

     概要を見る

     本研究では,11世紀カンタベリーのアンセルムスと15世紀のニコラウス・クザーヌスに関する共同研究により,彼らの「理性概念」の検討を通して「平和と共生のための理論的な根拠」を探究した。 研究代表者の矢内が主としてアンセルムスの理性概念を解明し,連携研究者の八巻がクザーヌスの理性概念を解明し,外村は環境倫理学の視点からクザーヌスのコスモロジー研究を進め,各々の研究成果を,日本宗教学会,中世哲学会,クザーヌス学会等で発表した。

  • 11-12世紀における宗教間対話の思想

    2015年  

     概要を見る

     本研究は,カンタベリーのアンセルムス(1034-1109年)の思想を11-12世紀という時代に位置づけるために,この時代における様々な宗教間対話の思想を以下の三点において明らかにした(1)ギルベルトゥス・クリスピヌスの『キリスト教徒とユダヤ人の討論』および『キリスト教徒と異教徒の討論』における宗教間対話の思想。(2)アンセルムスの影響を受けた12世紀のトゥルネーのオドーの『ユダヤ人との討論』における宗教間対話の思想。(3)12世紀のペトルス・ウェネラビリス,ノージャンのギベール,アベラール,ペトルス・アルフォンスィの宗教間対話・論争文書の思想に関する研究を踏まえた上での,アンセルムスの思想の独自性。

  • カンタベリーのアンセルムスにおける信仰と理性の関係

    2014年  

     概要を見る

    本研究は,アンセルムスにおける「信仰と理性の関係」を,従来ほとんど注目されることのなかった彼の信仰概念から出発し,修道的な霊性における経験(experientia)のもつ意味を通して解明した。『言葉の受肉に関する書簡』の第一章が示すとおり,彼にとって霊性とは,修道院共同体において聖務日課を中心とした祈りと瞑想の生活に専心することを意味した。それゆえ,信仰から出発する霊的な生活(経験)と神学(理解)とは,神を求めることの二つの側面なのである。さらに、この神を求めることは,より高次の経験・神の観想を目指す。それを典型的に示すのが『プロスロギオン』なのである。この成果の一部は第73回日本宗教学会において発表された。

  • カンタベリーのアンセルムスと自由学芸

    2013年  

     概要を見る

     本研究は,11世紀のカンタベリーのアンセルムス(1033/34-1109年)を取り上げ,11世紀の修道院における自由学芸の問題について以下の三点から明らかにすることにあった。 第一に,自由学芸に関してアンセルムスが触れることのできた源泉,第二に,自由学芸に関する彼の基本的な姿勢,そして第三に彼の著作・思索において自由学芸がどのように用いられているのか,ということである。そしてこれらのことから,以下のような結論を得ることができた。 すなわち,もし自由学芸が,ヘレニズム期に言われたように,「全人教育」(encyclo paideia)を理念とするならば,アンセルムスそして同時代の修道院著作家たちは,それを否定するだろうということである。彼らにとって,人間を完成に導くのは,聖霊の導きに従い,日々の祈りと聖書の瞑想・研究によって育まれる修道生活であり,自由学芸は,この修道生活を営むために用いられる手段の一つである。むろん,人間の真の完成は,この世において実現されるのではない。それゆえ,アンセルムスは,彼の『プロスロギオン』の最終章において,神よ,あなたを知り,あなたを愛し,あなたに喜びを見いだせるように,私は祈ります。もしこの世で完全な喜びを得ることができないのなら,完全にそうなる日まで,少なくとも日々進歩がありますように。この世において,私のうちにあなたの知識が増し,かの世で完成されますように。そうして,私の喜びがこの世において大きなものとなり,かの世において真に満たされますように」と祈るのである。祈祷・瞑想と緻密な論証が一体となったこの書物こそが,修道院神学者アンセルムスの真骨頂であることは,言うまでもない。そして彼の神学は,先行する諸世紀の知的な遺産・伝統(そこには自由学芸も含まれる)を継承しつつも,そこに新たな息吹を与え,12世紀の都市の学校における学問の発展への道を開くものでもあった。

  • エアドメルスの『アンセルムス伝;』研究(2)

    1998年  

     概要を見る

     今年度は,エアドメルスの『アンセルムス伝』に関し,次の三点について研究を行なった。第一は,エアドメルスのマリア論をアンセルムスからベルナルドゥスにいたる神学史に位置づけ,検討したことである。これは昨年の研究の継続である。第二は,エアドメルスの『アンセルムス伝』第一巻7章を手がかりとし,さらにアンセルムスの全著作を通して,アンセルムスの聖書論についての見取り図を明らかにしたことである。これは,今後アンセルムスの聖書解釈へと研究を展開していかなければならない。第三は,『アンセルムス伝』および『書簡集』によって,アンセルムスとカンタベリー大修道院長であったボーヴェーのアルヌルフスとの関係を明らかにしたことである。

  • エアドメルスの『アンセルムス伝』研究(1)

    1997年  

     概要を見る

    本研究の一環として、97年度はカンタベリーのエアドメルスによる『聖母マリアの御やどりについて』De conceptione sanctae Mariae の翻訳・解説・注を行った。その成果は、中世思想原典集成10『修道院神学』矢内義顯監修(平凡社:1997)に発表された。その解説において、筆者は、エアドメルスのマリア論の成立を歴史的背景から明らかにし、また、アンセルムスの神学との相異を明確にした。 なお、本研究課題は98年度も継続し、99年末にその成果を出版する予定である。研究成果の発表1997.10カンタベリーのエアドメルス『聖母マリアの御やどりについて』(中世思想原典集成10『修道院神学』平凡社 PP69-98所収)

▼全件表示

海外研究活動

  • カンタベリーのアンセルムスの「書簡」研究

    2004年09月
    -
    2005年09月

    ドイツ   Institut für Cusanus Forschung

 

現在担当している科目

▼全件表示

 

委員歴

  • 2019年09月
    -
     

    日本宗教学会  常務理事

  •  
     
     

    中世哲学会  理事