熊野 宏昭 (クマノ ヒロアキ)

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所属

人間科学学術院 人間科学部

職名

教授

ホームページ

http://hikumano.umin.ac.jp/

兼担 【 表示 / 非表示

  • 人間科学学術院   大学院人間科学研究科

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

学内研究所等 【 表示 / 非表示

  • 2019年
    -
    2023年

    応用脳科学研究所   プロジェクト研究所所長

学歴 【 表示 / 非表示

  •  
    -
    1985年

    東京大学   医学部   医学科  

学位 【 表示 / 非表示

  • The University of Tokyo   PhD of Medical Science

  • 東京大学   博士(医学)

 

研究分野 【 表示 / 非表示

  • 内科学一般

  • 精神神経科学

  • 栄養学、健康科学

  • 臨床心理学

研究シーズ 【 表示 / 非表示

論文 【 表示 / 非表示

  • Dispositional Mindfulness Mediates the Relationship Between Sensory-Processing Sensitivity and Trait Anxiety, Well-Being, and Psychosomatic Symptoms.

    Toru Takahashi, Issaku Kawashima, Yusuke Nitta, Hiroaki Kumano

    Psychological reports   123 ( 4 ) 1083 - 1098  2020年08月  [査読有り]  [国際誌]

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    Recent studies have suggested that sensory-processing sensitivity correlates to poor psychological and physical health. However, it remains unclear how this occurs. Sensory-processing sensitivity can be understood as sensitivity to sensations without the presence of intentional awareness and a nonreactive attitude, which are the components of mindfulness. We tested the hypothesis that dispositional mindfulness mediates the relationship between sensory-processing sensitivity and trait anxiety, well-being and psychosomatic symptoms. We analyzed data from 563 participating young adults living in Japan. Multiple mediation analysis showed that the four facets (nonreactivity, nonjudging, describing, and acting with awareness) of mindfulness partially mediated the effects of sub-factors of sensory-processing sensitivity (low sensory threshold and ease of excitation) on trait anxiety. Nonreactivity, describing, and acting with awareness partially mediated the effect of low sensory threshold on well-being and fully mediated the effect of ease of excitation. Nonjudging and acting with awareness partially mediated the effects of low sensory threshold and ease of excitation on psychosomatic symptoms. As a whole, the mediation hypotheses were supported, and it was determined that the improvement of dispositional mindfulness may prove effective for the psychological and physical problems of people with high sensory-processing sensitivity.

    DOI PubMed

  • 高社交不安者における注意の向け方に関する メタ認知的信念尺度の開発

    富田 望, 南出 歩美, 熊野 宏昭

    行動医学研究   25 ( 1 ) 3 - 13  2020年05月  [査読有り]

     概要を見る

    社交不安においては、自己注目(自己の思考や身体感覚への過度な注意)と外部環境への注意バイアス(他者へ の過度な注意)という注意の問題が指摘されている。本研究は、自己注目と注意バイアスを生じさせるメタ認知的信念を測定する 尺度を作成し、信頼性と妥当性を検討することを目的とした。自己注目と注意バイアスのそれぞれについて、ポジティブなメタ認知 的信念とネガティブなメタ認知的信念の2因子構造を想定し、「高社交不安者における注意の向け方に関するメタ認知的信念尺度」 を作成した。その後、学生253名に対して質問紙調査を実施した。探索的因子分析によって項目を抽出し、確認的因子分析で構 造的妥当性を確認した後、内的整合性を確認するためにα係数を算出した。また、基準関連妥当性を検討するために、社交不安症 状を測定する尺度との相関係数を算出した。さらに、構成概念妥当性を検討するために、各下位尺度と、それぞれに類似する概念 もしくは異なる概念を測定する尺度との相関係数を算出した。信頼性の検討については、2週間の間隔をあけた再テスト法を用いた。 分析の結果、自己注目に関するメタ認知的信念を測定する2因子8項目と注意バイアスに関するメタ認知的信念を測定する2因子8 項目から構成される質問紙が作成された。信頼性と妥当性については、「自己注目に関するポジティブなメタ認知的信念」の基準関 連妥当性および構成概念妥当性を除いて、概ね十分な信頼性と妥当性が示された。今後、本尺度を用いることで、メタ認知的信 念を含めて社交不安における自己注目と注意バイアスの関係性を検討することが可能になると考えられる。

    DOI

  • Avoidance Behavior Prevents Modification of Fear Memory During Reconsolidation.

    Yusuke Nitta, Toru Takahashi, Tomosumi Haitani, Eriko Sugimori, Hiroaki Kumano

    Psychological reports   123 ( 2 ) 224 - 238  2020年04月  [査読有り]  [国際誌]

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    Several studies have revealed that fear recovery is prevented when extinction training is conducted after retrieval of a fear memory. Postretrieval extinction training is related to modification of memory during reconsolidation. Providing new information during reconsolidation can modify the original memory. We propose that avoidance behavior is a relevant factor that prevents subjects from obtaining new safety information during reconsolidation. Postretrieval extinction training without avoidance behavior reduced the fear response to conditioned stimulus and prevented spontaneous recovery in the current study, which corresponded with previous studies. Under the condition of postretrieval extinction training with avoidance behavior, the fear response was not reduced as much as it was in the condition without avoidance. It is possible that avoidance behavior prevents receiving new safety information during postretrieval extinction training.

    DOI PubMed

  • 日常生活場面における セルフコンパッション行動の測定法の開発

    内田 太朗, 髙橋 徹, 仁田 雄介, 熊野 宏昭

    行動医学研究   25 ( 0 ) 24 - 34  2020年  [査読有り]

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    セルフコンパッション(Self-compassion:SC)とは、苦痛の緩和のために慈しみをもって自分に接することである。SC特性は、精神的健康と関連があることが、様々な調査研究で明らかにされてきた。しかしながら、先行研究において、SCは特性あるいは状態として測定されてきたため、SCが日常生活場面で具体的にどのように実行されているかは不明である。また、実際の日常生活場面におけるSCをアセスメントするツールがないため、臨床現場などにおいて、SCに対する介入効果を十分に検討することができない。これらの問題を解決するための方法の1つに、SCを特性や状態としてではなく、具体的な行動として測定することが考えられる。そこで、本研究では、臨床行動分析の機能的アセスメントの枠組みに基づき、行動の形態および行動の結果の2つの観点からSC行動を測定する方法を開発し、その妥当性を検討することを目的とした。大学生および大学院生31名を対象とし、日常生活場面における、SC行動を測定する質問項目を用いて、携帯端末を用いた調査を実施した。SC行動の形態(項目は「自分自身をなだめる」「優しさをもって自分に接する」「苦痛を緩和しようとする」「セルフヴァリデーションをする」)および行動の結果(項目は「落ち着きの増加」「自分への優しさの増加」「苦痛の緩和」「自己批判の減少」)をそれぞれ説明変数とし、状態SC、状態well-being、アクセプタンスをそれぞれ目的変数としたマルチレベル単回帰分析を行った。分析の結果、SC行動の形態の項目「自分自身をなだめる」、「優しさをもって自分に接する」、「苦痛を緩和しようとする」は、状態SCの高さを有意に予測した。また、SC行動の結果の項目「落ち着きの増加」、「自分への優しさの増加」、「苦痛の緩和」は、状態SCの高さを有意に予測し、「自己批判の減少」は、状態SCの高さを有意傾向で予測した。これらの結果から,本研究で作成したSC行動を測定するおおよその項目は、妥当であることが示唆された。SC行動の形態の項目「自分自身をなだめる」は、状態well-beingの高さを有意傾向で予測し、SC行動の結果の項目「苦痛の緩和」は状態well-beingの高さを有意に予測した。しかし、それら以外のSC行動の形態および結果の項目は、状態well-beingの高さを有意に予測しなかった。これらの結果から、SC行動後の60分以内における状態well-beingは増加しない可能性がある。今後の研究では、SC行動がその後のwell-beingを増加させるかどうかをより詳細に検討するために、SC行動と(1)本研究で測定されなかった状態well-beingの要素との関連性を検討、(2)60分以降あるいは1日全体の状態well-beingとの関連性を検討、(3)well-being特性との関連性を検討することが必要である。SC行動の形態の項目「自分自身をなだめる」、「優しさをもって自分に接する」、「苦痛を緩和しようとする」は、アクセプタンスの高さを有意に予測した。また、SC行動の結果の項目「自分への優しさの増加」「自己批判の減少」は、アクセプタンスの高さを有意に予測し、「落ち着きの増加」は、アクセプタンスの高さを有意傾向で予測した。これらの結果から,SC行動の種類によって,アクセプタンスの高さを予測する程度が異なることが示された。本研究の限界点として、SC行動の先行条件および確立操作を検討できなかったことが挙げられる。今後の研究で、どのような文脈下でSC行動が生起しやすいのかを検討することや、ルールなどを含めた確立操作がSC行動の生起に与える影響を検討することが望まれる。そうすることにより、SC行動を生起・維持させる変数に関する知見が蓄積され、機能的アセスメントの枠組みからSC行動をより詳細に捉えることが可能となると考えられる。

    DOI CiNii

  • Neural correlates supported by eye movements of self-focused attention and other-focused attention in social situations

    N. Tomita, A. Minamide, H. Kumano

    Cognitive Therapy and Research   44   511 - 525  2020年01月  [査読有り]

    DOI

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書籍等出版物 【 表示 / 非表示

  • 実践!マインドフルネスDVD-体験に気づき、反応を止め、パターンから抜け出す理論と実践

    熊野宏昭( 担当: 単著)

    2020年01月

  • ストレスに負けない!心のストレッチ-はじめてのマインドフルネス.

    熊野宏昭

    NHK出版  2017年

  • 実践!マインドフルネス-今この瞬間に気づき青空を感じるレッスン.

    熊野宏昭, 富田望, 樋沼友子, 荒木美乃里, 黒田彩加

    サンガ  2016年

  • 新世代の認知行動療法.

    熊野宏昭

    日本評論社  2012年

  • マインドフルネスそしてACTへ-二十一世紀の自分探しプロジェクト.

    熊野宏昭

    星和書店  2011年

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Misc 【 表示 / 非表示

  • 心身相関の基盤としての脳

    富田 望, 熊野宏昭

    臨床心理学   20 ( 2 )  2020年03月  [招待有り]

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    本稿では,心身相関の基盤となる脳の働きについて,心身相関を研究する手段として多用されてきたストレス研究における知見を踏まえて解説を行った。 心身相関では,感覚器でストレッサーが知覚されると,大脳皮質と大脳辺縁系において認知的反応と情動的反応とがやりとりをしながら負担の程度を認識し,その信号が視床下部に伝達されていくことで末梢臓器・行動面・心理面のストレス反応が表出するという脳の経路が基盤として働いている。 心身症とうつ病や不安症はともに心身相関の観点から病態を理解できるが,脳内における病態の責任部位が異なっている。心身症を理解する上で強調される脳部位は,生体機能調節系の中枢である視床下部・下垂体である一方で,うつ病や不安症を理解する上で強調される脳部位は,大脳皮質・大脳辺縁系である。 心身症は身体疾患であるということから,内臓感覚器から入力される身体反応が心理的反応に影響を及ぼす「身心相関」の視点も重要である。 心―脳―身相関の解明が進んだことによって,うつ病や不安症を心身相関の観点から捉えやすくなった。うつ病や不安症は精神疾患であるが,どちらも様々な自律神経失調症状を呈するため,心身相関の脳内基盤を理解しておくことが重要である。

    DOI

  • マインドワンダリングと脳波

    川島一朔, 熊野宏昭

    精神科   34 ( 2 ) 132 - 137  2019年02月  [招待有り]

  • 臨床応用を学ぶ:メタ認知療法

    富田 望, 今井正司, 熊野宏昭

    臨床心理学   18 ( 1 ) 36 - 39  2018年  [招待有り]

  • マインドフルネスと注意の制御

    今井正司, 富田 望, 熊野宏昭

    Clinical Neuroscience   35 ( 8 ) 934 - 937  2017年  [招待有り]

  • Examining the influence of cognitive fusion on experiential avoidance by using Ecological Momentary Assessment

    Hikari Honda, Taiki Shima, Yuko Ouchi, Junichi Saito, Ayaka Iwata, Toru Takahashi, Hiroaki Kumano

    INTERNATIONAL JOURNAL OF PSYCHOLOGY   51   128 - 129  2016年07月

    研究発表ペーパー・要旨(国際会議)  

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共同研究・競争的資金等の研究課題 【 表示 / 非表示

  • 中高年のこころの習慣と脳のコホート研究-精神的健康の予測と改善を目指して

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2025年03月
     

  • 注意機能を利用した「こころの未病」の見える化と改善

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2022年03月
     

     概要を見る

    注意とこころの未病との関係を認知神経科学的に解明する。その上で、注意の特性をスマートフォンなどで測定し、機械学習を用いて幸福度を推定する技術を確立し、刻々と変化する注意状態からこころの未病を早期に検出可能かを明らかにする。更に、VRを利用した注意機能の強化訓練を行うことで、未病を改善し、こころを健康状態に戻す認知手法を開発する。この注意機能の訓練が脳内にどのような変化を起こすかを明らかにし、うつ病の神経科学的解明に知見を与える。本研究は、うつ病に対し、注意という客観的定量化と訓練が可能な機能を用い、未病のうちに見える化し、改善する新しい認知神経科学に基づいた神経認知療法の開発につながる

  • 仏教学・心理学・脳科学の協同による止観とマインドフルネスに関する実証的研究

    研究期間:

    2018年06月
    -
    2021年03月
     

     概要を見る

    仏教学方面からは林が観察の際の心の働きに念と正知という二つの働きが意識されていることを明らかにし、正知は意味の揺れ幅が大きい語であることを示した。佐久間は唯識でも同様な対象の把握がなされていることを明らかにし、蓑輪は特任の岡田とともに中国天台において瞑想の負の側面に対する6通りの対処方法が挙げられていることを明らかにした。脳科学方面からは今水が止観瞑想に重要な影響を与える3つの脳内ネットワークに着目し、瞑想の熟練者3名と未経験者11名について、安静時脳活動の解析を行った。熟練者では3つのネットワークのうちデフォルトモードネットワークの活動に特徴があることを見いだした。また、マインドフルネス瞑想が認知機能に与える影響を調べ、短時間の集中瞑想トレーニングを行う前後で、注意を向ける準備をする課題に変化の傾向が現れることを明らかにした。心理学分野で熊野は瞑想熟練者が止と観瞑想をそれぞれ実践している時の脳波を測定した。その結果マインドワンダリングに気づいて瞑想に戻る時に観瞑想の方がデルタ波が低い傾向が見られ、より目覚めている状態と対応すると考えられる事を明らかにした。また止と観瞑想を組み合わせた現代的なプログラムであるマインドフルネス集団療法を、うつと不安の問題を抱える患者に実施したところ、同様にマインドワンダリングへのメタ的気づきが特に向上し、伝統的な観瞑想と類似の効果があると考えられた。越川は初心者における止と観瞑想の指導と実践の順序による効果の現れ方の相違について、30名の実験協力者を対象として検討した。また仏教の修行では重視されているが、マインドフルネス瞑想の指導では考慮されない戒律の遵守とマインドフルネス特性との関係を調査研究によって検討し、学会で報告して優秀研究賞を受賞した。3月末には奈良で止観マインドフルネス研究最前線と題し3分野共同でシンポジウムを開いた。全体としては順調である。仏教班は止観の観察の際に働く心作用が念と正知で表現される伝統を文献から実証的に明らかにし、それぞれ心作用の相違が意識されていたことを示せた。また瞑想時のマイナス的な反応への対処については智顗の初期の資料を含めて明らかにできたところは予定よりも進んだところである。脳科学分野では今水が脳内ネットワークの解析に関しエキスパート2名ではデフォルトモードネットワークの活動の変動が未経験者よりも低くなっていることを明らかにした。もう1名のエキスパートでは未経験者よりもその変動が大きかったが、それは瞑想訓練の方法による違いと考えられる。集中瞑想による注意機能の変化については、注意を向ける準備をする課題に変化の傾向が見られたものの、普段からマインドフルネス的な生活をしているか否かで個人差が大きいことがわかったが、順調に進んでいる。心理学面では熊野は瞑想熟練者に対する実験で17人までサンプルを集めた。現在、脳波の詳細な解析を進め、国際誌に投稿する準備を進めている。マインドフルネス集団療法の介入試験は、パイロットスタディとして統制群を設けない単群のデザインで、うつ及び不安症状の減少とマインドワンダリング傾向の変化などを確認した。次に40人を目標サンプルサイズとしてランダム化、比較試験を実施中である。越川は止と観のどちらを先に実践するかによって効果の現れ方に違いがあることを見いだした。止先行群では「社会的領域」におけるQOLが増加し、マインドフルネス特性における「身体的領域」のQOLが増加し、観先行群では「身体的領域」におけるQOLが増加し、マインドフルネス特性における「今ここに存在すること」が増加した。認知実験では実践順に関係なく注意を切り替える力が増加することを明らかにできた。研究は順調であるが、三分野における研究の連関性にもう少し意識的になる必要はある。仏教学面では林は「瞑想における負の側面」についてパーリ註釈文献に存在する豊富な事例を、その対応策とともに確認し検討する。佐久間は3領域の共同という視点から枠組みを再構築する。蓑輪は特任研究員とともに漢訳資料に見られるマイナス面の対応について、その記述の背景に目を配りながら研究を進める。さらに3分野の共同になるよう統括に務める。脳科学面では、今水は初年度の実績から個人差の要因が大きいことが示唆されたことに鑑み、如何なる方法で瞑想のトレーニングを受けてきたか、普段の生活においてどの程度マインドフルネスに留意しているかによって、脳活動のパターンや短期的な訓練の効果も異なるとの予想のもとに今後の実験協力者の選定を進め、エキスパートの脳活動を計測する。また、短期間のトレーニングについては集中瞑想の他に洞察瞑想のトレーニングを行う被験者群を集め、結果を比較する。心理学面では、熊野は統制群を設けたマインドフルネス集団療法を引き続き実施し、目標人数の40人までデータを集める。そのデータを解析しマインドワンダリングへのメタ的気づきの変化を検討する。またその能力の向上がうつと不安の改善と如何に関わっているかを検討する。また止観瞑想の有効性を、マインドフルネス集団療法によってうつと不安の改善が見られる人と見られない人の特徴の違いを、種々の心理検査や行動データから検討する。越川は前年度に収集されたデータの解析を進める。止と観瞑想の順序効果を検討したが、今年度は新たに止瞑想のみ、観瞑想のみを4週間実践する群を設定し、4週間という期間において、それぞれの瞑想を単独に実施した場合の結果(2019年度の実験により収集)と両瞑想を組み合わせた場合の効果(2018年度の実験により収集済み)を比較検討する。初心者が困難を感じる点やネガティブな反応をそれぞれの瞑想や実践の順序ごとに明らかにする

  • 社交不安症における自己注目と脅威モニタリング:注意制御不全への介入方法の最適化

    研究期間:

    2016年04月
    -
    2019年03月
     

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    第一に、社交不安症の維持要因である自己注目と脅威モニタリングを測定する主観的・客観的指標を開発し、対話時における右前頭極や左上側頭回の過活動が自己注目や脅威モニタリングの指標となることを明らかにした。第二に、社交不安傾向を有する大学生に対して状況への再注意法(脅威モニタリングへの介入法)を実施し、奏功機序を検討した結果、メタ認知の変容が重要である可能性を示した。第三に、社交不安特有の自己注目を低減するために、注意訓練法を改良し、従来の注意訓練法と効果を比較した。その結果、改良した注意訓練法を実施した群では、社交場面への恐怖感や社交場面への反芻を測定する質問紙の得点が有意に減少した。研究成果の学術的意義は、従来独立して研究されていた社交不安における自己注目と外的刺激への脅威モニタリングの問題を、統一的に評価する指標を作成し両者の関連性を検討したことで、社交不安症における注意のプロセスを解明するための作業仮説を立てることができた点である。また、これらの指標を用いて実施した2つの介入研究についても、神経心理学的手法を臨床現場で十分に活用していくための基礎的知見を提供した点で社会的意義を有している

  • 多世代型アプローチによる認知症高齢者支援プログラムの開発

    研究期間:

    2013年04月
    -
    2016年03月
     

     概要を見る

    [目的]本研究は、多世代参加型の認知症支援プログラムを開発することを目的としている。 [方法]東京近郊の都市において、以下の6つのアクションリサーチを行い、2年後に効果測定を実施した。【認知症の学習活動】【ボランティア集団の創出】【地域医療・介護連携活動】【高齢者団地調査】【小学生を対象とした認知症教育】【マインドフルネスによる介護者支援】 [結果] 6つのアクションリサーチは、活動するボランティアを増やす効用はなかったが、「居住する地域で他の人の役に立ちたい」と考えている人は有意に増加した。[結論]ボランティア自身を支援する体制を組み込むことで、住民が実際の支援者となり得ることが示唆された

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特定課題研究 【 表示 / 非表示

  • 中高年のこころの習慣と脳のコホート研究-精神的健康の予測と改善を目指して

    2020年   高橋徹

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    早稲田大学の卒業生を対象としたコホート研究のための準備を進めた。具体的には、脳の変化を媒介して高い幸福度をもたらすと想定している心の習慣であるマインドフルネスを簡便に測定する尺度の開発を行った。マインドフルネスとは、現在の体験にありのままに気づく心のあり方であり、Five Facet Mindfulness Questionnaireなどの自己評定尺度で測定するのが主流であるが、39項目と比較的項目数が多く負担があるという問題があった。特に、本研究課題のコホート研究は、その他にも多くの測定を実施するため、少しでも負担を減らすことが重要であることから、項目数を削減した短縮版の開発を行った。

  • 社交不安症における自己注目と脅威モニタリング:注意制御不全への介入方法の最適化

    2019年   富田望

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     本研究では、社交不安症における注意の偏り(自己注目、脅威モニタリング)を制御する「メタ認知的信念」の介入効果を検討した。社交不安傾向を有する大学生22名を介入群と統制群に振り分け、介入群にはメタ認知的信念に関する心理教育を実施した。効果指標としては、社交不安症状を測定する質問紙と、注意の偏りを測定する認知課題およびスピーチ課題時における視線の停留時間を用いた。その結果、介入群において、社交不安症状は有意に低減したが、注意の偏りは有意な変化が示されなかった。以上より、メタ認知的信念への介入は、注意の偏り自体への直接的な効果はないものの、社交不安症状を低減する上で有用である可能性が示唆された。

  • うつ病の病態維持に関る前頭葉機能異常と注意制御機能訓練の治療効果

    2012年  

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     本研究の進捗状況としては、注意訓練(Attention Training; ATT)課題、効果の評価課題、光トポグラフィ(NIRS)と機能性核磁気共鳴画像(fMRI)のそれぞれを用いた実験のプロトコールを作成し、予備的検討を続けてきた。また、本研究の基礎になる観点を総説論文の形にまとめ、『心身相関医学の最新知識』に発表した。 ATT課題では、音源を複数用意し、研究従事者及び大学院生に聞き取りやすさ等を調査し、適切な音源を作成した。また、予備実験として、大学生を対象とした介入実験を行った。実験は、統制期間10日間、介入期間10日間とし、ATTを行う前には心理教育を実施した。介入期間には被験者にホームワークを課し、ATTを1日15分行うように伝えた。そして、ATTを行った時間・場所・周囲の状況・集中度・雑念が浮かんだ時の対処法の記入も求めた。結果は、抑うつには効果はみられなかったものの、反芻には有意な改善がみられた。抑うつに効果がみられなかったことに関しては、介入期間の短さや、元々の抑うつの低さが原因として考えられた。 NIRS用の評価課題としては、注意制御機能の3 つのコンポーネント(注意の選択、転換、分割)の測定が可能となる両耳分離聴課題を作成している。作成に当たっては、研究従事者及び大学院生に課題の難易度、聴覚刺激の聞き取りやすさ等に関する意見を求め、修正を繰り返している。fMRI用の評価課題としては、脳機能レベルで両耳分離聴課題(上記とは別課題)、PASATを、行動レベルでEmotional Distraction課題を作成した。後者については、情動刺激を選定し、プログラムの改良と予備実験を繰り返している。両耳分離聴課題とPASATについては、fMRIを用いた予備実験を5名実施した結果に基づいて課題を改良し、再度、課題やプロトコールの評価のために予備実験を10名について実施することを予定している。現在、6名実施し、結果の整理、分析を随時実施している。 以上の成果を踏まえて提出した研究計画が、平成25年~27年度の基盤研究(C)に採択されたので、予備実験の結果を踏まえてこれから本実験に取り掛かる予定である。

 

現在担当している科目 【 表示 / 非表示

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