2022/12/09 更新

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ワダ アツヒコ
和田 敦彦
所属
教育・総合科学学術院 教育学部
職名
教授

他学部・他研究科等兼任情報

  • 政治経済学術院   大学院政治学研究科

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

  • 教育・総合科学学術院   大学院教育学研究科

学歴

  •  
    -
    1994年

    早稲田大学   文学研究科   日本文学  

  •  
    -
    1994年

    早稲田大学   文学研究科   日本文学  

学位

  • 早稲田大学   文学

経歴

  • 2008年
    -
     

    早稲田大学教育・総合科学学術院教授(〜現在に至る)

  • 2008年
    -
     

    早稲田大学教育・総合科学学術院教授(〜現在に至る)

  • 2007年
    -
     

    早稲田大学教育・総合科学学術院准教授

  • 2005年
    -
     

    コロンビア大学客員研究員(2006年1月20日まで)

  • 2004年
    -
     

    名古屋大学大学院非常勤講師(集中講義)

  • 2004年
    -
     

    名古屋大学大学院非常勤講師(集中講義)

  • 2000年
    -
     

    九州大学大学院非常勤講師(集中講義)

  • 2000年
    -
     

    九州大学大学院非常勤講師(集中講義)

  • 1996年
    -
     

    信州大学人文学部助教授(2007年3月31日まで)

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所属学協会

  •  
     
     

    日本近代文学会, 日本文学協会, 日本図書館情報学会, 日本出版学会

 

研究分野

  • 日本文学

研究キーワード

  • 日本近代文学、読者論、書物文化史・流通史

論文

  • 戦時下早稲田大学の国文学研究 再編される学知とその流通

    和田敦彦

    日本文学   68-9 ( 795 ) 22 - 33  2019年09月  [査読有り]

  • ベトナム社会科学院所蔵・旧フランス極東学院日本語資料調査 共同研究成果報告

    和田敦彦

    リテラシー史研究   ( 12 ) 29 - 37  2019年01月

  • 在仏印文化会館関係資料について

    和田敦彦

    リテラシー史研究   216 ( 11 ) 37 - 47  2018年01月

  • インドネシア国立図書館の日本文庫 総目録、及び文庫の特徴・課題

    和田敦彦

    リテラシー史研究   ( 10 ) 33 - 42  2017年01月

  • 図書館蔵書から読書の歴史を探る : 日本占領期インドネシアの日本語図書から

    和田敦彦

    日本文学   65 ( 11 ) 14 - 27  2016年11月  [査読有り]

    CiNii

  • ベトナム社会科学院所蔵・旧フランス極東学院資料 共同研究と調査の進展

    和田敦彦

    リテラシー史研究   ( 9 ) 1 - 8  2016年01月

    CiNii

  • 学会誌電子化・公開の明暗 NII-ELS の事業終了を視野に

    和田敦彦

    リポート笠間   ( 57 ) 21 - 24  2015年11月

  • Pawley, Christine and Robbins, Louise S.編, 『20世紀アメリカの図書館と読者層』, 川崎良孝ほか訳, 京都図書館情報学研究会, 2014, 351p.

    和田 敦彦

    日本図書館情報学会誌   61 ( 3 ) 181 - 182  2015年09月

    DOI CiNii

  • 日系移民と文学研究の空白 : 南米、北米の日本語文学

    和田敦彦

    日本近代文学   90 ( 90 ) 140 - 146  2014年05月  [査読有り]

    DOI CiNii

  • 教科書史・教材史と読者研究 : 端緒としての沖縄

    和田敦彦

    早稲田大学国語教育研究   ( 33 ) 41 - 50  2013年03月  [査読有り]

  • 山梨あや子, 『近代日本における読書と社会教育』, 法政大学出版局, 2011年, 362p

    和田 敦彦

    日本図書館情報学会誌   58 ( 1 ) 45 - 46  2012年03月

    DOI CiNii

  • 家庭に図書館を 『小学生全集がやってきた』

    和田敦彦

    リテラシー史研究   ( 5 ) 19 - 27  2012年02月

    CiNii

  • リテラシーの歴史を問うこと 書物の流通、所蔵、受容の調査事例

    和田敦彦

    日本文学   60 ( 1 ) 51 - 62  2011年01月

     概要を見る

    本稿では、読み、書く能力の変化や、読書の形態、環境の歴史をとらえるための方法として「リテラシー史」(Literacy History)という概念を提示した。そしてそのリテラシー史を研究した具体的な実践事例や調査の取り組みを紹介する。また、過去のリテラシー調査の事例をもとに、こうしたアプローチ自体の有効性、可能性、あるいは危険性について考えることとした。

    DOI CiNii

  • 日米関係史の中の図書館

    和田敦彦

    環   15   204 - 209  2008年11月

  • プランゲ文庫をめぐるアメリカ図書館の争奪戦

    和田敦彦

    インテリジェンス   10   4 - 11  2008年08月

  • 流通・所蔵情報をとらえる文学研究へ 米議会図書館所蔵の占領期被接収文献について

    和田敦彦

    日本文学   57-1 ( 1 ) 56 - 67  2008年01月

     概要を見る

    本稿では、文献の所蔵や流通、管理にかかわる情報の調査・研究を文学研究の中で積極的に位置づけ、実践する。具体的には、米議会図書館所蔵の占領期被接収文献の所蔵情報を扱い、分析することによって、こうしたアプローチが、被接収文献の全体像を理解するうえでも、利用者が文献を利用するうえでも必須、かつ有効であることを示す。

    DOI CiNii

  • 発信される日本 KBS文書のリテラシー史的意味

    和田敦彦

    リテラシー史研究   1 ( 1 ) 33 - 46  2008年01月

     概要を見る

    左右同一ページ付

    CiNii

  • 書物の日米関係 海を渡った日本の書物

    和田敦彦

    日本大学学術フロンティア推進事業 アーカイブズ、その展望と歴史    2007年07月

  • プランゲ文庫をめぐるアメリカ図書館の争奪戦——占領期資料の戦略的価値

    和田敦彦

    20世紀メディア研究所 シンポジウム:戦争と文化財、情報の略奪    2007年07月

  • 力行海外移住史料室 蔵書・目録集

    和田敦彦

    財団法人日本力行会    2006年11月

  • 明治期沖縄情報と読者 情報の広がりと引用と

    和田敦彦

    国文学研究   ( 145 ) 40 - 50  2005年03月

  • 明治期沖縄関連雑誌文献、被引用文献目録

    和田敦彦

    信州大学人文学部紀要 文化コミュニケーション学科編   ( 39 ) 37 - 54  2005年03月

  • 読めない詩を読むために 教室の中のダダイズム

    和田敦彦

    日本文学   54 ( 3 ) 29 - 39  2005年03月

  • 『文芸倶楽部』総目次・執筆者索引

    日本近代文学館

    八木書店    2005年03月

  • 許しがたき身体 情報としての「沖縄」を読むために

    和田敦彦

    日本文学   53 ( 6 ) 68 - 72  2004年05月

    DOI CiNii

  • 明治30年代登山関連記事目録 「信濃毎日新聞」明治30年代前半期

    和田敦彦

    内陸文化研究   3 ( 3 ) 61 - 77  2004年02月

    CiNii

  • 展望現代文

    和田敦彦

    筑摩書房    2004年02月

  • 博覧会と読書 見せること、見えないこと、『虞美人草』

    和田敦彦

    漱石研究   ( 16 ) 37 - 53  2003年10月

  • 読むことと登ることの間で 読書と山岳表象の近代

    和田敦彦

    環   ( 14 ) 131 - 144  2003年07月

  • メディアと読書の現在 「読書」と「場所」

    和田敦彦

    読売ADリポート ojo   6 ( 1 ) 23 - 25  2003年04月

  • メディアと読書の現在 3 「読書」をときほぐす

    和田敦彦

    読売ADリポート ojo   5 ( 12 ) 23 - 25  2003年03月

  • 新現代文

    和田敦彦

    筑摩書房    2003年02月

  • メディアと読書の現在 2 「読者」はどこにいるのか

    和田敦彦

    読売ADリポート ojo   5 ( 11 ) 23 - 25  2003年02月

  • メディアと読書の現在 1 「書物」はどこにあるのか

    和田敦彦

    読売ADリポート ojo   5 ( 10 ) 23 - 25  2003年01月

  • 菅聡子著『メディアの時代』

    和田敦彦

    日本文学   51 ( 6 ) 54 - 55  2002年06月

  • 流通する〈国家〉、複製される〈信濃〉 地域リテラシーと領土の表象

    和田敦彦

    日本近代文学   ( 673 ) 202 - 217  2002年05月

  • 幻灯画像史料の保存と活用について 日本力行会所蔵史料を中心として

    和田敦彦

    内陸文化研究   ( 2 ) 37 - 47  2002年03月

  • 国語総合

    和田敦彦

    筑摩書房    2002年02月

  • メディアの中から「読むこと」を問い直す

    和田敦彦

    月刊国語教育   ( 246 ) 12 - 15  2001年06月

  • 筑波大学近代文学会編『明治期雑誌メディアにみる〈文学〉』

    和田敦彦

    日本近代文学   ( 64 ) 214 - 214  2001年05月

  • ITと文学環境 移民情報の行方をめぐる問いへ

    国文学   ( 669 ) 122 - 129  2001年05月

  • 視姦 田山花袋『少女病』

    和田敦彦

    国文学   46 ( 3 ) 91 - 93  2001年02月

  • オナニー 武者小路実篤『お目出たき人』、志賀直哉『濁つた頭』

    和田敦彦

    国文学   46 ( 3 ) 128 - 130  2001年02月

  • 島村輝著『〈臨界〉の近代日本文学』

    和田敦彦

    国語と国文学   77 ( 8 ) 67 - 71  2000年08月

    CiNii

  • メディアの中の読書行為 ビデオゲームと戦争の表象

    和田敦彦

    日本近代文学   49 ( 8 ) 45 - 57  2000年08月

  • 田中実・須貝千里編著『〈新しい作品論〉へ、〈新しい教材論〉へ』(1〜6)」

    和田敦彦

    日本文学   49 ( 2 ) 78 - 81  2000年02月

  • 〈立志小説〉と読書モード 辛苦という快楽

    和田 敦彦

    日本文学   48 ( 2 ) 24 - 34  2000年02月

     概要を見る

    ここでは明治三〇年代から四〇年代後半にかけて「立志小説」と冠して制作された一群の小説、より具体的には堀内新泉の著作群を対象として分析する。資本を欠いた主人公達が成功、出世するプロセスを作り上げてゆくこれら小説群において、そこにどのような形態的な特徴が生じているか、どのような表象が機能しているのか、を検討する。さらにはそれらの表現が、いかなる読みの枠組みを作り上げ、いかに読者に作用するのか、を検討する。

    DOI CiNii

  • 『太陽』総目次・執筆者索引

    日本近代文

    八木書店    1999年12月

  • 『アルマジロ王』 〈砂漠〉の誘惑

    和田敦彦

    国文学   44 ( 9 ) 102 - 106  1999年07月

  • 『アルマジロ王』 砂漠の誘惑

    和田敦彦

    国文学   44 ( 9 ) 102 - 106  1999年07月

  • 象の消滅 象をめぐる読者の冒険

    国文学   44 ( 3 ) 159 - 163  1998年02月

  • 「田舎教師」テクスト群と読者 〈記号〉への奉仕

    和田敦彦

    日本文学   46 ( 6 ) 82 - 87  1997年06月

    DOI CiNii

  • 〈教育〉の言説と読書のパラダイム 内面と男女の表象から

    和田敦彦

    日本近代文学   ( 55 ) 15 - 31  1996年10月

  • 読書行為と記号表現の速度 『土』における空間表現から

    年刊日本の文学   ( 3 ) 213 - 234  1994年12月

  • 読書行為と雑誌表現 「婦人画報」の夢見る規則

    和田敦彦

    文学   5 ( 3 ) 74 - 84  1994年07月

  • 性の装置と読書の装置 「中央公論」逸脱の脅迫

    和田敦彦

    文芸と批評   7 ( 10 ) 81 - 95  1994年03月

  • 「呼びかけ小説」論へ 読書行為の内なる対話

    和田敦彦

    日本近代文学   ( 48 )  1993年05月

  • 作品の効果と読書行為 徳田秋声『仮装人物』の作品世界

    和田敦彦

    文体論研究   ( 39 ) 51 - 62  1993年03月

  • 遊戯の理論と読書の理論(下) 読書過程の記述に向けて

    和田敦彦

    文芸と批評   7 ( 6 ) 72 - 83  1992年10月

  • 遊戯の理論と読書の理論(上) 読書過程の記述に向けて

    和田敦彦

    文芸と批評   7 ( 5 ) 55 - 83  1992年04月

  • 「回想形式」による読書操作 『銀の匙』の手法

    和田敦彦

    国文学研究   ( 106 ) 85 - 95  1992年03月

  • 読書行為と空間表現 視覚的効果の問題を中心に

    和田敦彦

    早稲田大学大学院文学研究科紀要別冊(文学・芸術学)   ( 18 ) 31 - 42  1992年02月

  • 『足迹』に見る〈延着〉の手法 読書行為論から作品の効果を考える

    日本の文学   ( 9 ) 132 - 152  1991年06月

  • 自然主義、表現の動揺

    和田敦彦

    繍   ( 3 ) 80 - 94  1990年12月

  • 読書行為と視点の問題 『春』の表現より

    和田敦彦

    文芸と批評   7 ( 2 ) 63 - 75  1990年09月

  • 「藪の中」論の方法 読書行為論の一環として

    和田敦彦

    国文学研究   ( 102 ) 385 - 394  1990年02月

  • 植民地の「舞踏会」 戦時期の芥川翻訳プロジェクトに関して

    和田敦彦

    国文学   53-3   116 - 124

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書籍等出版物

  • 文芸年鑑2018

    日本文芸家協会( 担当: 分担執筆)

    新潮社  2018年06月 ISBN: 9784107500441

     概要を見る

    概観二〇一七年 図書館

  • 明治期書店文書:信州高美書店の近代 第6巻

    和田敦彦( 担当: 共編者(共編著者))

    金沢文圃閣  2018年04月 ISBN: 9784907236687

  • 明治期書店文書:信州高美書店の近代 第5巻

    和田敦彦( 担当: 共編者(共編著者))

    金沢文圃閣  2018年04月 ISBN: 9784907236687

  • 日本文学の翻訳と流通 : 近代世界のネットワークへ

    河野至恩, 村井則子( 担当: 分担執筆)

    勉誠出版  2018年01月 ISBN: 4585226826

     概要を見る

    日本占領下インドネシアの日本語文庫構築と翻訳事業

  • 明治期書店文書:信州高美書店の近代 第4巻

    和田敦彦

    金沢文圃閣  2017年10月 ISBN: 9784907236670

  • 明治期書店文書:信州高美書店の近代 第3巻

    田敦彦( 担当: 共編者(共編著者))

    金沢文圃閣  2017年10月 ISBN: 9784907236670

  • 文芸年鑑2017

    日本文芸家協会( 担当: 分担執筆)

    新潮社  2017年06月 ISBN: 9784107500434

     概要を見る

    概観二〇一六年 図書館

  • 明治期書店文書:信州高美書店の近代 第2巻

    和田敦彦( 担当: 共編者(共編著者))

    金沢文圃閣  2017年04月 ISBN: 9784907236663

  • 明治期書店文書:信州高美書店の近代 第1巻

    和田敦彦( 担当: 共編者(共編著者))

    金沢文圃閣  2017年04月 ISBN: 9784907236663

  • 書籍文化とその基底

    若尾政希( 担当: 分担執筆)

    平凡社  2015年10月 ISBN: 9784582402933

     概要を見る

    近代における書物の流通環境・読書環境の変容

  • 読書の歴史を問う:書物と読者の近代

    和田敦彦( 担当: 単著)

    笠間書院  2014年07月 ISBN: 9784305707369

  • 越境する書物 変容する読書環境のなかで

    和田敦彦

    新曜社  2011年08月

  • 国定教科書はいかに売られたか 近代出版流通の形成

    和田敦彦

    ひつじ書房  2011年03月

  • 占領期雑誌資料大系 文学編Ⅴ (プランゲ文庫の特色)

    和田敦彦

    岩波書店  2010年08月

  • 書物の日米関係 リテラシー史に向けて

    和田敦彦

    新曜社  2007年02月

  • 日本のアヴァンギャルド (高橋新吉 狂気という方法)

    和田敦彦

    世界思想社  2005年05月

  • コレクションモダン都市文化 デパート

    和田敦彦

    ゆまに書房  2005年05月

  • 書物という記憶

    和田敦彦

    信州大学人文学部 『文化の記憶と記録』  2003年03月

  • メディアの中の読者 読書論の地平

    和田敦彦

    ひつじ書房  2002年05月

  • 偏見というまなざし (第4章 読書としての文学史)

    和田敦彦

    2001年04月

  • ディスクールの帝国 (第3章〈立志小説〉の行方)

    和田敦彦

    新曜社  2000年04月

  • 読書論・読者論の地平

    和田敦彦

    若草書房  1999年09月

  • 読むということ テクストと読書の理論から

    和田敦彦

    ひつじ書房  1997年10月

  • 日本のシュールレアリズム (渡辺修三論 地の果ての<超現実>)

    和田敦彦

    世界思想社  1995年10月

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受賞

  • 第5回(2008年)ゲスナー賞銀賞(『書物の日米関係』

    2008年12月  

  • 第29回(2008年)日本出版学会賞(『書物の日米関係』)

    2008年04月  

  • 第35回(2007年度)日本図書館情報学会賞(『書物の日米関係』)

    2007年10月  

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本語文献の海外流通から見た第二次世界大戦期日本の文化戦略に関する研究

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2023年03月
     

     概要を見る

    本研究では、第二次世界大戦前、及び戦中期の日本の国際文化戦略の中で、日本の書物を海外に送る、あるいは交換するという事業を調査し、その中で文学表現がどのような役割を負ってきたのかを明らかにする。特に、この時期に送られた日本語文献が保存されている米国、イタリア、東南アジア(インドネシア、及びベトナム)を対象とする。そのために、日本の海外文化戦略の中で送られていった文献の量、及び内容を調査するとともに、その流通ルート、及び事業を担った人、組織、さらには日本と現地との接点となった人、組織の活動を解明し、当時の日本の文化戦略の特徴、及びその中で日本文学の表現の果たした役割を検証し、明らかにする。本研究は、第二次世界大戦前、及び戦中期の日本の国際文化戦略の中で、日本の書物を海外に送る、あるいは交換するという事業、及びその中における文学表現の役割を明かしていくことをねらいとする。具体的には、1)日本の海外文化戦略の中で送られていった文献の量、及び内容を調査し、明らかにする。2)海外に送られた日本語文献の流通ルート、及びそれを担った人、組織を解明する。3)日本語文献を海外の各地で具体的に普及していくうえで、日本と現地との接点となった人、組織の活動を解明する。4)以上の調査データに基づいて、当時の日本の文化戦略の特徴、及びその中で日本文学の表現の果たした役割を検証し、明らかにすることが目的となる。日本語資料の、この時期における海外への流通については、タイ国立図書館において、この時期の日本語文献の所蔵状況を調査することができた。また、当初予定していなかったが、ブラジルの日系人移民地について、サンパウロ大学やサンパウロ人文科学研究所の支援をうけ、調査することが可能となり、この時期の日本語資料の海外流通について、具体的に明らかにすることが可能となった。第二次大戦期における日本の対外文化戦略について、その具体的な担い手となった人々や組織に関する情報を豊富に含んだ『東亜文化圏』についてのデータを整理、公開した。また、インドネシア国立図書館に残された当時の日本語文献を中心に内容の調査、整理を進めた。これらの成果については、国際学会での研究発表や、刊行物を通して公開を行った。現在のところ、おおむね順調に進展している。むしろ当初予定していなかった地域(ブラジル)での協力が得られたことで、調査対象や資料がより充実することとなった。さらに、未調査の豊富な資料の存在が確認できたため、同地域の調査を積極的に計画に組み入れていくこととする予定である。ただ、新型コロナウィルスの影響によって、今後の海外各地での調査や国際学会での成果報告に大きな制約がかかることが予想される。状況にあわせて柔軟に計画の調整を行っていく必要がある。現在、長期的な見通しにたった海外での調査計画が立てにくいため、年内は、主としてこれまでに収集した資料の整理、分析に重点をおき、海外での調査は次年度以降に先送りする形で計画を組み直す。本年は、国内の資料を中心とした、第二次大戦期の日本の対外文化工作に関わった組織、人々と、出版・流通事業との関係を軸に調査を進める。あわせて、この時期に海外、特にインドネシア、ベトナムに送られた図書について、具体的な内容の分析を進める。これら送られた図書についてはすでにこれまでに目録は作成してきたものの、調査資料の収集を優先してきたため、具体的な内容の分析が十分に進んでいない。したがって、この作業を積極的に進め、次年度以降の海外での調査や成果報告に結びつけていくようにする

  • 近・現代東南アジア地域における日本語文献の受容・流通についての研究

    研究期間:

    2016年04月
    -
    2020年03月
     

     概要を見る

    本研究は、近・現代の東南アジア地域への日本語書物の流通の実態を解明し、その果たした役割を明らかにすることを目的とする。同地域に遺された日本語資料の調査を進め、これまでにインドネシア国立図書館、及びベトナム社会科学院社会情報研究所に戦前・戦中の日本語資料が多数保管されていることを確認し、それぞれの所蔵目録を作成・公開するとともに、同資料群の性質や役割について研究・発表を行ってきた。平成30年度も、未調査地域の調査、すでに調査している資料群の整備、分析、これらに基づいた研究発表を進めた。すなわち、未調査の地域としてはラオスにおける日本語資料の調査を実施した。国際交流基金アジアセンターのラオス支所に協力を得て、ラオス国立図書館、ラオス国立大学、及びラオス日本センター(LJI)において、日本語資料の所蔵状況を調査した。また、これまでに発見した資料群については、ベトナム社会科学院の約11,000点の所蔵資料の目録化を終了したため、同機関とその情報を共有、整備するとともに、同資料についての報告をベトナムでの国際会議で行った。また、これら資料についての分析をもとに論文を公表した。これら東南アジア各地に遺された戦前・戦中の日本語資料群については、戦前・戦中の日本の対外文化戦略が大きくかかわっている。このため、研究の重点を、送られた資料群のみならず、資料を送り出していった日本の対外文化戦略へと移行させていく必要が生じてきた

  • 読書環境の歴史調査に基づいた近代文学の研究・教育方法の構築

    研究期間:

    2012年04月
    -
    2016年03月
     

     概要を見る

    本研究では、読書環境の近代史を、主に書籍や雑誌の流通、受容という観点から明らかにし、あわせてその研究方法を文学研究・教育の新たな方法として体系化していくことをねらいとしている。そのために、国内外での書籍流通と読者について調査を実施した。国内では特に沖縄県、長野県における書籍流通の実態を解明した。また、海外では東南アジア地域、特にベトナム、インドネシアでの日本語図書の流通・受容について明らかにした。また、これらの成果を著書や論文として刊行し、文学研究における新たな研究・教育方法を提案していくこととした

  • 読書環境の歴史調査に基づいた近代文学の研究・教育方法の構築

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2012年
    -
    2015年
     

     概要を見る

    国内での近代読書史資料の研究として、長野県松本市高美書店所蔵の明治期書店営業資料の8年に及ぶ概要調査が完了、その概要目録が完成した。約4000点に及ぶ資料の概要が明確となったため、特に近代の読書、出版の歴史において重要な資料類を中心に撮影作業を進めた。これら資料をその解説と共に出版する公開、出版する交渉を開始した。
    海外での日本語蔵書史、読書環境調査は、その方向をやや変更した。当初は、北米とを中心に調査にあたる予定であったが、これまでの研究でかなりの部分が明らかになったため、研究の焦点を、いまだ調査されていない国へと移した。具体的には、国内外の機関の協力をあおぎ、東南アジア各国における日本語蔵書史、日本語図書の読書環境の調査を行うこととした。この方向で、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、シンガポールの五ヶ国を調査、日本語図書を所蔵する22の機関を調査することが可能となった。
    読書論や読書の歴史研究を、文学の研究、教育方法に生かしていくための教育プログラムを構想した。平成25年度に、カリフォルニア大学サンタバーバラ校で行われていた研究プログラムと協力、連携する形で、「近代日本の書物と読者」というタイトルで、このプログラムをもとに、大学院生を対象として試行的に授業を試みた。また、その内容をもとにテクストを作成し、出版社から刊行する準備を進めた。
    以上の成果を公開していくため、東南アジア地域での日本語蔵書の歴史や日本語図書館の現状について国立国会図書館と国際交流基金とで調査の報告を兼ねた講演を行った。また、個々の日本語蔵書については、ベトナムの社会科学院が所蔵する日本語蔵書について、同機関との長期的な連携、協力体制を構築した。また、同蔵書を広く紹介するための論文を執筆、公開した。

  • 地域ブランドの手法による地域社会の活性化

    科学研究費助成事業(信州大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(A))

    研究期間:

    2006年
    -
    2008年
     

     概要を見る

    本研究では、地域価値の創造を通して地域の再活性化と振興を実現するための中心的手法として「地域のブランド化」を位置づけ、この手法の確立を研究目標として設定した。この目標を実現するために、長野県内の諸フィールドにおける調査と、先進地域の事例調査を並行して行った。研究結果によれば、地域の歴史、自然景観、文化景観等の文化資源は、地域のブランド性を高める重要な要素であること、また、これらの資源保存と資源活用を進めることが、地域振興にとって戦略的に重要であることが示唆された。

  • 地域ブランドの手法による地域社会の活性化

    科学研究費助成事業(信州大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(A))

    研究期間:

    2006年
    -
    2008年
     

     概要を見る

    本研究では、地域価値の創造を通して地域の再活性化と振興を実現するための中心的手法として「地域のブランド化」を位置づけ、この手法の確立を研究目標として設定した。この目標を実現するために、長野県内の諸フィールドにおける調査と、先進地域の事例調査を並行して行った。研究結果によれば、地域の歴史、自然景観、文化景観等の文化資源は、地域のブランド性を高める重要な要素であること、また、これらの資源保存と資源活用を進めることが、地域振興にとって戦略的に重要であることが示唆された

  • 文学作品と掲載媒体の表現が読者にもたらす効果についての研究

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    今年度は、1900年前後の経済雑誌、実業雑誌を中心として、文学表現とのかかわりを調査した。そうする中で、これまでほとんど文学研究の領域では調査されていなかったジャンルである「立志小説」の特性を調査、分析し、研究発表を行い、論文化した。これによって、「実業」や「立志」をめぐる様々な表現と当時の読者の関係があきらかとなった。実業雑誌や経済雑誌の中で生まれてくるこれらの小説群は、「殖民小説」というジャンルをも派生させている。国内での立身出世が、海外への移民や海外での成功と、どのような形でつながりあっているのか、を問題としてとりあげるとともに、それらを表現と読者の関係として史的に解明して行った。この研究は現在も継続中であり、既に発表した論に続けて、引き続き論文化の作業を進めている。また、この問題に関係する雑誌「殖民世界」の目次と主要記事をデータベース化するとともに、インターネット上であわせて公開した。また、文学研究において、読書についてなされている研究の現状を考え、その可能性を探るため、読者や読書についての研究論文のデータベース化を進めており、現在は、過去10年間で400件分をデータベース化し、その公開の準備を進めている。この成果については、読書論の方法的な性質や、研究領域を越えた可能性を検討する形で今年度、既に研究発表を行っており、来年度中に書店より読書論の選集として刊行することとなっている。それとともに、読書論、読者論についての最新情報をインターネット上でデータベースとして公開する準備も現在進めている

  • 日本文学研究における読書論の役割、及びその動向についての研究

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    本研究では、読書、及び読者についての研究について幅広く調査すると共に、それらが現在どのような有効性を持つのかを考えることをねらいとしている。今年度は、これまでの調査によって収集した関連文献データを、検索可能なデータベースとして一般公開するとともに、日本文学研究の領域にとらわれずに、広く情報の受容能力にかかわる研究について調査し、日本文学研究との接点について考え、それを実践的な研究として論文化していった。具体的には二つの方向で研究をすすめた。一つは、現在の情報環境についての諸論を、読書文化という観点から検討し、映画やビデオゲーム受容と、読書能力との相互関係について検討した。さらに、情報通信技術と現在の出版文化や文学教育との関係について、読書論の立場から検討し論文化した。前者については今年度発表し、後者については来年度発表される。もう一つの方向は、具体的にいかに読書文化は成立してきたのか、についての史的な調査の方向である。今年度初頭にまとめた論が、中央の印刷物によって読書を史的に論じる方法をとっているのに対し、さらに地域研究の成果をいかしながら、どのようにそれらが地域において享受されていたのかを考え、調査した。この内容については来年度学会において発表する予定となっている

  • 読書能力の史的変化と近代文学表現の関係性についての研究

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    本研究は、読者及び読書に関する幅広い領域の知見を参照、総合しつつ、現在読者論、読書論がどのように展開され、どのような可能性がそこにあるのか、を分析し、その情報を広く提供するねらいをもって進めてきた。昨年度は読書論の研究状況を把握、分析するとともに、地域の読書環境の変化を追って行くために、それらを明らかにする様々な地域資料の保存、整理、公開をも並行して進めてきた。今年度は、これらの成果を、著書、及び論文として刊行することができた。そこでは、日本文学研究内ばかりではなく、様々な領域での読書研究を広く見渡すとともに、具体的な地域資料を活用した読書の分析方法を提案、実践することができた。より具体的には、読書研究自体に、それぞれの専門領域を越え、異なる領域同士が結びついてゆく可能性を見いだすことができた。さらには、現在の読書能力についての研究は、歴史的な観点からの読書調査、研究と連携する必要があること、中央の刊行資料のみではなく、地域の様々な資料を駆使しながら、読書能力を研究してゆく可能性があること、等について、実践的に明らかにしてゆくことができた。さらには、文学をはじめとする表現を、それがいかに広がり、どのような人々に、どのような形でうけとめられたか、すなわち表現の流通という観点から分析して行く方法を提示することが可能となった。そしてこれら知見については、刊行された図書、及びインターネットにおける情報発信とあわせて、積極的に公開して行くことに努めた

  • 読者とメディアの関係から近代日本文学表現の変遷を分析する研究

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    本研究の目的は、読者、及び読書の研究、そしてその評価を通じて、近代の言語表現にはらまれる問題を明らかにしてゆくことにある。本年度は、特に読書の問題を、限られた地域や都市の問題としてではなく、地域的、空間的な広がりをどのようにとらえるのか、という観点からの調査に重きを置いた。単に特定の書物や作家をとりあげるのではなく、それら情報が、どのように様々な地域に広がり、もたらされていたのか、をも視野に入れた調査である。こうした観点からの調査が、これまでの読者や読書についての研究では十分に明らかになってはいない。より具体的には、都市と辺境との間での情報の流れ方、あるいは都市文化における独特の情報形成に関して重点的に調査を行っている。前者は、沖縄を素材として、近代の沖縄をめぐる論、情報が、どのように広がっていったかを、目録作成作業とあわせて行い、本年度から来年度にかけて、成果を報告、刊行する。また、後者に関しては、モダニズム文化と言語表現の分析を中心に行い、モダニズム詩の活動と都市文化、及び地方都市における表現活動とを視野に入れた調査を行った。詩雑誌と読者とのかかわりを軸にした研究成果も、来年度刊行される予定である。読書を、情報の空間的な広がりとしてとらえる研究手法の可能性について、これまでの読書についての研究をふまえつつ明確に位置づける研究も現在進めている。また、こうした地域情報を保存し、活用してゆく作業も並行して行った

  • 米国大学における日本語蔵書史の調査、及びその情報の利用、共有化についての研究

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    本研究では、米国内には数多く存在する日本語図書館について、その歴史を明らかにした。蔵書の歴史情報は、その蔵書を利用、活用する場合の重要情報であるが、これまで系統的な研究は存在しなかった。本研究は、それら歴史を明らかにするとともに、その歴史に関係する文献、文書を、米国内の各地図書館で収集するとともに、それらの整理、保存、公開につとめた。また、こうした研究、調査の重要性について認知度を高めた

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講演・口頭発表等

  • ハノイ日本文化会館関係資料から見えてくるもの 第二次大戦期の日本の文化外交

    和田敦彦

    グローバル化時代の日本語教育と日本研究   (ハノイ)  ハノイ大学  

    発表年月: 2018年10月

  • The Gifts Left Behind: Japan’s Cultural Propaganda during World War II in Hanoi, New York

    和田敦彦  [招待有り]

    Realms of Words   (ローマ)  The University of Rome Sapienza  

    発表年月: 2018年02月

  • Tracing the Routes of Book Distributions: A Challenging Approach in Studies of Japanese Literature

    和田敦彦  [招待有り]

    Bakumatsu-Meiji Symposium   (ナポリ)  "L'Orientale" University of Naples  

    発表年月: 2016年11月

  • 東南アジア諸国にみる日本資料 その利用と提供

    和田敦彦  [招待有り]

    国際交流基金JFIC ライブラリー講演会   (東京)  国際交流基金  

    発表年月: 2014年04月

  • 海外の日本研究と日本の図書館の役割 北米、及び東南アジアの事例から

    和田敦彦  [招待有り]

    日本研究支援シンポジウム 海外の日本研究に対して日本の図書館は何ができるのか   (東京)  国立国会図書館  

    発表年月: 2014年01月

  • Understanding the Histories of Book Collections

    和田敦彦  [招待有り]

    NCC Open Meeting in Atlanta 2008   (アトランタ)  North American Coordinating Council on Japanese Library Resources  

    発表年月: 2008年04月

  • アメリカにおける日本学の形成と角田柳作

    和田敦彦  [招待有り]

    角田柳作—日米の架け橋となった“Sensei”   (東京)  早稻田大学、コロンビア大学  

    発表年月: 2007年10月

  • Acquiring Books from Occupied Japan: Examining the Collection Building of North American Libraries, 1945-1952

    和田敦彦

    SHARP 2006 Conference   (ハーグ)  The Society for History, Reading and Publishing  

    発表年月: 2006年07月

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学内研究費(特定課題)

  • 日本語文献の海外流通から見た第二次世界大戦期日本の文化戦略に関する研究

    2022年   和田敦彦

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     本研究課題では、戦時期における日本語文献の海外への広がりや、海外各地でのそれら文献の所蔵調査を行ってきた。その目的は、日本語資料の広がりを通して、日本の当時の対外文化政策の実態や、その活動を担ったアクターの活動を明らかにしていくためである。その成果を著書『「大東亜」の読書編成』として刊行した。また、この時期の対外的な文化宣伝が、国内の文化統制と密接に結びつきあっていることを本研究では明らかにしている。こうした国内の文化統制として、戦時下の読書指導、および読書傾向調査の活動をとらえ、その機能や広がりを明らかにするとともに、関係資料の発掘、公開を進めた。

  • 日本語文献の海外流通から見た第二次世界大戦期日本の文化戦略に関する研究

    2021年   和田敦彦

     概要を見る

     海外での資料調査が困難となったため、調査、研究の進行を工夫していった。調査対象の海外日本語蔵書については、昨年国際会議が実現した。研究代表者を含め、その会議での参加者の研究の成果を研究報告として本年刊行した。また、これまでに作成した海外日本語蔵書の目録情報をもとに、蔵書内容の分析、研究に本格的にとりかかることとした。国内の文化統制については、戦時中の読書指導に関する資料の収集、分析を進めた。海外日本語蔵書の内容についての分析、及びその背景となる日本の対外文化政策と国内の文化統制との関わりについての研究成果は、著書として本年度刊行する予定となっている。

  • 日本語文献の海外流通から見た第二次世界大戦期日本の文化戦略に関する研究

    2020年  

     概要を見る

    本研究は、第二次世界大戦前、及び戦中期の日本の国際文化戦略の中で、日本の書物を海外に送る、あるいは交換するという事業を調査し、その中で文学表現がどのような役割を負ってきたのかを明らかにする目的で行っている。本年は、これまで調査を進めてきた蔵書の一つである、ベトナム社会科学アカデミーの社会科学図書館が所蔵する日本語蔵書が、国際交流基金の支援を得てその蔵書を広く世界に向けて公開、発信していく国際会議を、対面とインターネットを通じたオンラインとのハイブリッドの形で開催された。そこで、これまでの研究成果を報告するとともに、著書、論文を通して日本の文化戦略と海外蔵書形成の歴史的な関係についての知見を発信していった。

  • 近・現代東南アジア地域における日本語文献の受容・流通についての研究

    2019年   和田敦彦

     概要を見る

     研究成果としては大きく二つに分けられる。一つは日本語資料の海外における所蔵、あるいはその読書環境に関する調査とその成果、もう一つは、対外的な日本の文化政策に関する研究成果である。前者については、本年はこれまでのベトナムに所蔵されている戦前・戦中の日本語資料調査が成果としてまとまった。また、招聘教授の機会を得たブラジルにおいて、特に戦時期の日本語出版物の流通、読書に関する調査が可能となり、成果をあげることが可能となった。後者については、対外文化政策と日本国内の教学再編との連動性について具体的に明らかにした。

  • 近・現代東南アジア地域における日本語文献の受容・流通についての研究

    2018年  

     概要を見る

     本研究は、科学研究費補助金基盤研究(C)「近・現代東南アジア地域における日本語文献の受容・流通についての研究」と同一課題での研究であり、1)東南アジア地域における日本語資料の所蔵状況、所蔵環境についての概要調査、2)東南アジア地域の調査済み所蔵機関のより詳細な資料内容の調査と目録作成、3)東南アジア地域の日本文化研究機関の歴史と現状についての情報収集・整備を進めてきている。本特定課題によって、2018年度においては、ラオスにおけるラオス国立図書館や国立ラオス大学、及び関連研究機関の日本語資料の所蔵状況が明らかとなり、東南アジアにおける日本語所蔵情報を充実させることが可能となった。

  • 東南アジア地域における日本語文献の所蔵・流通についての研究

    2017年  

     概要を見る

     本研究は東南アジア各国において、これまでに日本語文献がどのように流通し、保管、所蔵されているのかを明らかにするための研究の一環である。2016年度から2019年度の事業として採択された本研究代表者による科学研究費補助金基盤研究(C)「近・現代東南アジア地域における日本語文献の受容・流通についての研究」と連携した研究である。本年度はミャンマーのヤンゴン日本人会、ヤンゴン国立図書館(ヤンゴン)、ヤンゴン外国語大学図書館、大学中央図書館を調査し、それぞれの機関における日本語文献の所蔵状況を明らかにした。

  • インドネシア国立図書館所蔵日本語図書についての調査、及び研究

    2015年  

     概要を見る

     本研究における狙いは、インドネシア国立図書館所蔵日本語図書についての調査である。また、その調査成果を東南アジア地域における他の日本語資料の調査と結びつけ、分析し、その歴史を明らかにしていくことをも視野に入れている。 インドネシア国立図書館所蔵資料の日本語資料について、同図書館と連絡を取り合い、所蔵資料の撮影、目録データの作成、さらにはデータの当該機関との共有、公開につなげていく。このために、本研究代表者は同図書館と連絡をとりあい、協力体制を形作ることとした。その後、現地での調査を行った。調査方法として、まずは1300点すべての書誌情報を作成するため、タイトルや奥付を中心として撮影し、それらをもとに、後に日本国内で書誌データ入力していくこととした。本年度の調査で撮影作業をすべて終了し、同図書館との協力体制を構築することが可能となった。

  • 米国内日本語蔵書と読者の関係の歴史、及びその現状・課題についての研究

    2011年  

     概要を見る

     本研究が目的としているのは、米国大学の主要な日本語図書館蔵書の成立、変化の歴史を明らかにし、それら蔵書のデジタル化を含めた現在の利用環境や、その問題点を明らかにすることである。蔵書成立の歴史情報と、現在の利用環境との両者をとらえることで、海外の日本語文献の国際的な利用、活用の可能性と問題点が明らかにし、日本文学研究領域はもちろんのこと、様々な研究領域にわたる学術情報を提供していくことを目的としている。 米国における日本語書籍のデジタル化状況、及びその利用上の問題については、ミシガン大学、ハーバード大学、スタンフォード大学をはじめとした主要日本語蔵書の調査を完了し、その成果について、本研究代表者が著書『越境する書物 変容する読書環境のなかで』(新曜社)を刊行した。同書ではまた、特に米国と日本との書物流通の仲介をした組織、人々の活動に焦点をあて、戦前の国際文化会館の活動、角田柳作、及び高木八尺の活動について、新たな資料を掘り起こし、明らかにしていった。さらに、米国のみならず、カナダにおける日本語蔵書の歴史をもとらえることで、海外の日本語蔵書史の比較、相関の中で研究方法を深化させていくことが可能となった。 こうした海外の日本語蔵書をめぐる研究を、書物の流通と享受の問題として、より応用範囲の広い研究としても展開していった。すなわち、書物と読者の関係を歴史的にとらえていく方法として、日本国内の研究対象にも応用していった。そのための研究グループ、リテラシー史研究会の活動として成果をまとめ、年刊の研究報告書『リテラシー史研究』として刊行した。本研究代表者は、日本の近代における社会教育機関としての図書館が、家庭の中の小規模な蔵書環境の成立、変化に果たした役割を検証していった。 また、研究期間中には、これら著書、論文に加え、研究成果を、私立大学図書館協会、群馬県立図書館、立教大学で研究報告、講演として広く発信していった。同時に、関連する研究データを、本研究代表者の運営するウェブサイトで公開していった。

  • 米国における日本語蔵書の成立、変化、及び利用形態についての研究

    2010年  

     概要を見る

     本研究でねらいとしているのは、米国における日本語蔵書の形成を明らかにし、それら日本についての文献や情報の利用環境を歴史的に調査することである。それによって海外における日本情報の流れや、それをめぐる国際間の政治、経済関係をも明らかにすることが可能となる。また、より大きな視点からは、書物の流通や受容がもたらす影響をとらえることも可能となっていく。 これまでは海外の日本語蔵書に関する資料収集と分析、整理を行ってきたが、本年度は予算面を配慮して、国内での調査、収集に重点をあて、これまでの成果をできるだけ論文や著書の形で公開することにつとめた。 具体的には、海外の日本語蔵書自体の調査よりも、それら日本の書物を、海外に送り出した国内の図書館や民間の機関、企業を重点的に取材、調査することによって、多くの資料を発見し、公開につとめた。特に国際文化会館、国際交流基金、東京大学大学院アメリカ太平洋地域研究センター、等の協力を得て、同機関の所蔵、関係資料の収集、分析、保存と公開につとめた。それらをもとに、関連する研究会と連携し会誌『リテラシー史研究』を発行し、成果の一部を公開した。また、これら資料を生かして、著書として『越境する書物』の刊行準備を進め、2011年度中の刊行が可能となった。 これらの成果はまた、単に日米間の書籍、情報流通の問題に限定されるものではなく、たとえば国内での書物の流通、販売システムの形成を歴史的にとらえる手法としても有効である。そうした研究方法や資料活用の可能性を広げるために、長野県でこれまで収集してきた近代の出版資料を積極的に意味づけ、公開する作業を進めた。この成果も、関係する研究者とともに著書として刊行することが可能となった。

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海外研究活動

  • 書籍流通と読書環境の変容についての基礎的研究

    2013年04月
    -
    2014年03月

    ベトナム   ベトナム社会科学院

    マレーシア   マレーシア国立大学

    アメリカ合衆国   カリフォルニア大学サンタバーバラ校

    インドネシア   インドネシア国立図書館

    タイ   チュラロンコン大学

 

現在担当している科目

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