2024/04/12 更新

写真a

イケ シュンスケ
池 俊介
所属
教育・総合科学学術院 教育学部
職名
教授
学位
博士(学術) ( 早稲田大学 )

所属学協会

  •  
     
     

    富士学会

  •  
     
     

    日本社会科教育学会

  •  
     
     

    人文地理学会

  •  
     
     

    日本地理教育学会

  •  
     
     

    日本地理学会

研究分野

  • 人文地理学

研究キーワード

  • 人文地理学、地理教育

受賞

  • 出版文化賞

    2022年08月   日本地理教育学会   「地理教育フィールドワーク実践論」  

  • 日本地理学会 研究奨励賞

    1987年04月  

 

論文

  • 地理教育におけるフィールドワーク指導のあり方に関する試論

    池俊介, 齋藤亮次, 山本隆太, 吉田裕幸

    早稲田教育評論   38 ( 1 ) 37 - 53  2024年03月

    担当区分:筆頭著者

  • 参加型エクスカーションの試行とその課題

    池俊介, 秋本弘章, 青木久, 牛垣雄矢, 西城潔

    新地理   71 ( 3 ) 27 - 35  2023年12月

    担当区分:筆頭著者

  • 社会科教科書における自然災害・防災に関する内容の特徴

    池俊介

    早稲田大学大学院教育学研究科紀要   ( 33 ) 1 - 14  2023年03月

  • 地理教育における探究型フィールドワークの普及のための取組み-「私たちは提案する!」プロジェクトを事例に-

    池 俊介

    早稲田大学大学院教育学研究科紀要   ( 32 ) 1 - 12  2022年03月

  • アソーレス(アゾレス)諸島の現在

    池 俊介

    E-journal GEO   15 ( 1 ) 156 - 164  2020年05月

  • 地理教育におけるフィールドワークの類型化に関する試論

    池俊介

    早稲田教育評論   34 ( 1 ) 1 - 19  2020年03月

  • ポルトガルにおけるコンピテンシー重視の地理教育をめぐる近年の動向

    池 俊介

    早稲田大学大学院教育学研究科紀要   ( 30 ) 1 - 14  2020年03月

  • コンピテンシー重視の教育改革と地理教育の課題-ポルトガルの経験に学ぶ-

    池 俊介

    新地理   67 ( 3 ) 1 - 19  2019年12月  [査読有り]

  • ポルトガルの農村ツーリズム

    池 俊介

    E-jornal GEO   13 ( 1 ) 359 - 366  2018年06月

  • ポルトガルのナショナル・カリキュラムにおけるコンピテンシーの特徴

    池 俊介

    日本地理学会発表要旨集   2017   100101 - 100101  2017年

     概要を見る

    &nbsp; &nbsp;近年、ドイツを中心とするヨーロッパ諸国においては、断片的な知識や技能を重視するのではなく、人間の全体的な能力である「コンピテンシー」として教育目標を定義し、それに基づいてナショナル・カリキュラム(日本では学習指導要領に相当する)を開発する動きが広がっている。その背景には、従来からの「教育内容」中心のカリキュラムから「資質・能力」育成を重視するカリキュラムへの転換、すなわち「何を知っているか」だけでなく、「それを使って何かができる」ことを重視しようとする国際的な教育界の潮流が存在している。 課題の解決に必要な資質・能力であるコンピテンシーを重視する動きは、当然ながら日本の教育界にも大きな影響を与えており、とくに2014年3月に文部科学省の有識者会議「育成すべき資質・能力を踏まえた教育目標・内容のあり方に関する検討会」が「論点整理」として報告書を公表して以降、コンピテンシーを重視したカリキュラムの構造的な見直しに向けた活発な議論が展開されている。 今後、地理教育が現代的な諸課題の解決に積極的に貢献して行くためには、当然ながら地理的な知識の習得を図るだけでは不十分である。とくに、学校教育においてESDの普及が進むなか、地球環境問題や経済的な地域格差等の問題を解決するためのコンピテンシーの育成が急務とされており、ESDを担う中核的分野である地理教育に対してコンピテンシー育成への貢献が強く求められている。地理教育の意義や価値が社会的に広く認知され、学校教育における地理教育の存在意義を明確に示すためにも、コンピテンシーの育成に地理教育が積極的に関わる必要がある。 そこで、本発表では、コンピテンシーの育成を重視したナショナル・カリキュラムに基づく教育が進められているポルトガルを事例として取り上げ、地理教育で育成が目指されているコンピテンシーの内容を検討するとともに、その課題を明らかにすることを目的とする。 <br>&nbsp; ポルトガルでは、1986年に教育制度基本法が制定されて以降、抜本的な教育改革が進められてきた。とくに、2001年には『基礎教育ナショナル・カリキュラム-必要とされるコンピテンシー-』が公表されたが、その中で教科横断的な一般的コンピテンシーとは別に、「地理」を始めとする主要教科で育成すべきコンピテンシーの内容が示された。ポルトガルにおける地理教育は、基礎教育第1期(第1~4学年)では「環境学習」、第2期(第5~6学年)では「ポルトガル歴史・地理」、第3期(第7~9学年)では「人文・社会科学」の中で行われているが、『ナショナル・カリキュラム』では、この9年間を通じて「地理」で育成すべきコンピテンシーが体系的に示されている点に大きな特徴がある。<br> &nbsp; &nbsp;『ナショナル・カリキュラム』の「地理」では、第1期が「地理的環境の発見」、第2期が「ポルトガルの地理的空間の発見」、第3期が「ポルトガル・ヨーロッパ・世界の発見」の段階として位置づけられ、それぞれの時期ごとに「専門的コンピテンシー」と、具体的な活動内容を示した「学習経験」が記述されている。このうち「専門的コンピテンシー」は、「位置」「場所・地域に関する知識」「空間の相互関係のダイナミズム」の3領域から構成され、発達段階に応じたコンピテンシーの育成が企図されている。 コンピテンシーへの関心が高まる中で、教科学習の現代的課題に正面から取り組むことなく、思考プロセスにおけるスキル指導だけが導入される危険性が指摘されているが(石井2015)、ポルトガルの場合、少なくともナショナル・カリキュラムのレベルでは地理学習固有の概念や方法を踏まえたコンピテンシーの育成が目指されている。

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  • ポルトガルにおけるESDの展開と地理教育

    池 俊介

    早稲田大学大学院教育学研究科紀要   ( 26 ) 1 - 14  2016年03月

  • ポルトガルにおける中学校地理教育の特徴と課題

    池 俊介

    新地理(日本地理教育学会)   63 ( 1 ) 1 - 18  2015年04月  [査読有り]

    CiNii

  • 高校地理教育における野外調査の実施状況と課題−神奈川県内の高校を対象としたアンケート調査結果から−

    池俊介,福元雄二郎

    新地理(日本地理教育学会)   62 ( 1 ) 17 - 28  2014年04月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

    CiNii

  • 過疎地域における高校の存在意義について

    宮口侗廸,池俊介,山本隆太

    早稲田教育評論(早稲田大学教育総合研究所)   28 ( 1 ) 43 - 67  2014年03月

    CiNii

  • 中国雲南省拉市海周辺における乗馬観光の展開

    池 俊介, 杜 国慶, 白坂 蕃, 張 貴民

    E-journal GEO   8 ( 2 ) 208 - 222  2013年  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

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    中国の雲南省では,1990年代後半から農村地域における観光地化が著しく進んだ.しかし,外部資本により観光施設が建設され,観光地化が地域住民の所得向上や地域社会の発展に寄与していない事例も存在するため,地域住民による内発的で自律的な観光施設の運営を実現し,観光収入が農民の所得水準の向上に着実に結びつくような経営を行ってゆくことが大きな課題となっている.本稿では,納西族の農民により観光乗馬施設の自律的な共同経営が行われている雲南省北西部の拉市海周辺地域を対象として,その形成プロセスと共同経営の実態について調査した.その結果,平等な収益分配,投票によるリーダーの選出など,きわめて民主的な観光乗馬施設の運営が行われ,地元住民の所得向上にも貢献していることが明らかとなった.

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  • ポルトガルの地理学

    池 俊介

    地學雑誌(東京地学協会)   121 ( 4 ) 664 - 672  2012年08月

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    Until the 1970s the French school of geography exerted a tremendous influence on Portuguese geographers, many of whom made major contributions to studies on the relationship between nature and human beings. Since the Carnation Revolution in 1974, however, various strands of geographical thought have been introduced to the discipline of geography in Portugal, due to increasing academic exchanges with foreign scholars, which have led to a gradual diversification of themes in studies of geography. For instance, research on regional planning and urban planning has progressed since the 1980s, making applied geography one of the mainstreams of geographical studies in Portugal. Recently, research institutions in the major universities of Portugal have also been reorganized, obtaining corporate status to receive more research funds. They are expected to produce excellent research outputs soon after their establishment.

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  • 地理教育における地域調査の現状と課題

    池 俊介

    E-journal GEO(日本地理学会)   7 ( 1 ) 35 - 42  2012年04月  [査読有り]

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    地理学習では,少なくとも学習指導要領のレベルにおいては野外での地域調査が一貫して重視されてきた.しかし,小学校では地域調査の内容の形骸化が進み,また中・高校では地域調査は準備や実施に時間を要するために,実際には地域調査を行う教員の割合は低くなっている.地域調査の実施率を上げるためには,教室での学習では得られない地域調査の教育的意義を明確化するほか,地域調査の内容や方法を学ぶことのできる教員養成カリキュラムの整備や,地理学習の他の学習内容との関係を深める内容面での工夫などが必要である.

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  • 地域調査を活かした地理授業—1970年代の多摩高校の実践の分析—

    池 俊介

    早稲田大学大学院教育学研究科紀要   ( 22 ) 1 - 15  2012年03月

    CiNii

  • 過疎地域における廃校舎の活用の実態とその意義

    宮口侗廸,湯川次義,池俊介,米浜健人

    早稲田教育評論(早稲田大学教育総合研究所)   25 ( 1 ) 39 - 56  2011年03月

    CiNii

  • 地理学習における時間的変化の視点の重要性

    池 俊介

    中等社会科教育研究(中等社会科教育学会)   ( 29 ) 1 - 12  2011年03月

    CiNii

  • 伊豆半島におけるダイビング観光地の成立と展開

    池 俊介

    立教大学観光学部紀要   ( 11 ) 79 - 96  2009年03月

  • 市町村合併に伴う社会科副読本の課題

    池 俊介

    早稲田大学大学院教育学研究科紀要   ( 18 ) 1 - 14  2008年

    CiNii

  • ポルトガル・マディラ諸島の土地と生活

    池 俊介

    静岡大学教育学部研究報告(人文・社会科学篇)   56 ( 56 ) 27 - 50  2006年

    DOI CiNii

  • ポルトガルにおける森林火災〜2003年夏の大火災を中心に〜

    池 俊介

    静岡大学教育学部研究報告(人文・社会科学篇)   55 ( 55 ) 257 - 266  2005年

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  • Characteristics of the common land in Saruba, Biratori town, Hokkaido

    IKE Shunsuke

    Geographical Review of Japan, English Edition(日本地理学会)   75 ( 1 ) 132 - 158  2002年  [査読有り]

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    In this paper, the author attemped to clarify the social characteristics of rural communities in Hokkaido by using the empirical data of ownership and utilization of common lands, which are important as the material basis of rural communities in Japan. The area selected for study was the settlement of Saruba in Biratori Town, Hokkaido, where common land (Saruba-kyodoyama) has been used effectively. As a result of investigation, it has been clarified that Saruba-kyodoyama has the same fundamental characteristics as common lands in Japanese traditional communities, such as formal equality of right in the community. However, there are some important differences. In case of traditional communities in Japan, the ownership of common land has been recognized as a certification of membership in the community. On the other hand, ownership is recognized only economically as money in Saruba-kyodoyama. Frequent movements of ownership shares in Saruba-kyodoyama resulted from those features of common land in Hokkaido. Differences in the ownership and utilization of common land in Hokkaido as compared to traditional communities in Japan illustrate the differences in social characteristics between rural communities in Hokkaido and those in the rest of Japan. Therefore the author considers that analyses of characteristics of rural communities in Hokkaido with the common lands used as indices has achieved a specific effectiveness.

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  • 伊東市富戸におけるスキューバダイビング導入に伴う地域社会の変容

    池 俊介

    新地理(日本地理教育学会)   48 ( 4 ) 18 - 37  2001年  [査読有り]

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    The purpose of this paper is to examine the change of rural community with the introduction of scuba diving in the settlement of Futo in Ito City in Shizuoka Prefecture as a typical case of a tourist area for divers. The results are as follows.<br>1. The inhabitants on Futo have depended upon coastal fishery and subsistence farming, forming a tight rural community. But the occupational structure of this region has been changed remarkably by its development as a tourist area since the 1960s.<br>2. After the opening of a diving spot of Izu-Kaiyo-Koen (Marine Park of Izu) in 1964, the number of divers has rapidly increased. The Futo fishermen's cooperative began to open more diving spots expanding a diving business in 1988. And now, there are about 94, 000 visits by divers per year.<br>3. In Futo, many diving service shops have been established after the 1990s and 35 shops are in business now. The scale of each shop is generally small. And the main business of many shops is diving guide service under the sea, because all diving shops except two shops are prohibited to filling tanks with air as a service for divers by the fishermen's cooperative.<br>4. The fishermen's cooperative has made a lot of profit by levying a charge on each diver and lending air tanks to divers. Fishermen also earn income by transporting many divers to diving points. But recently, the income of hotels and minsyuku (cheap lodging house in tourist resorts) is declining, because many diving service shops are offering lodging service for divers without permission.<br>5. Fishermen's cooperative of Futo was amalgamated by Ito City fishermen's cooperative in 1994. Members of the community of Futo feel an antipathy against the Ito City fishermen's cooperative since the fishermen's cooperative does not return profit from the diving business on Futo to the community. Therefore, the sutbor considers that the fishermen's cooperative should return profit to the community which accept many divers for the development of its community.

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  • ポルトガル・アソーレス(アゾレス)諸島 -ヨーロッパとアメリカの結節点-

    池 俊介

    静岡大学教育学部研究報告   ( 50 ) 22  2000年

  • ポルトガル・アソーレス(アゾレス)諸島 : ヨーロッパとアメリカの結節点

    池 俊介

    静岡大学教育学部研究報告. 人文・社会科学篇   50   95 - 116  1999年

    DOI CiNii

  • 特集ポルトガル

    佐野 充, 池 俊介

    地理(古今書院)   44 ( 2 ) 40 - 43  1999年

    CiNii

  • 伊豆半島大瀬崎におけるダイビング観光地の発展

    池 俊介, 有賀 さつき

    新地理(日本地理教育学会)   47 ( 2 ) 22 - 22  1999年  [査読有り]

    CiNii

  • 北海道平取町去場における入会林野の特質

    池 俊介

    地理学評論(日本地理学会)   70 ( 11 ) 724 - 748  1997年  [査読有り]

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    本稿では,日本の農村における共同体的結合の物質的基盤として重要な存在である入会林野の所有・利用の実態を主要な指標とすることにより,北海道農村の社会的特質を実証的に明らかにしようと試みた.研究対象とした平取町の去場共同山の林野所有・利用の実態を検討した結果,権利者集団の地域性や権利者の形式的平等性など形態としては内地と共通する基本的性格を持っているものの,一方で農家の流動性の高さによる入会林野の共有持分権の頻繁な売買など北海道独自の特色が見られることが明らかとなった.とくに持分権の性格に着目すると,内地の一般的農村のような「村落共同体の構成員としての保障」という社会的価値の認識が希薄で,持分権の経済的価値のみが強く認識される傾向にある.こうした点に,機能性が地縁性に優越するという北海道社会の特質が反映されており,入会林野を指標とする北海道農村社会の特質の解明が一定の有効性を持つことが示された.

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  • 愛鷹山南東斜面における土地利用の変遷

    池 俊介

    沼津市史研究   ( 4 ) 1 - 38  1995年

  • 山梨県市川大門町山保地区における山村生活の変容と近郊性

    池 俊介

    静岡大学教育学部研究報告   42   29 - 58  1991年

    DOI CiNii

  • 山梨県清里高原における観光地域の形成

    池 俊介, 木下 裕江

    静岡大学教育学部研究報告   40   39 - 63  1989年

    DOI CiNii

  • 学校林とその教育的活用について

    池俊介

    山村研究年報(五箇山山村研究センター)   9  1988年

  • 森林における自然観察学習の展開

    池 俊介

    新地理(日本地理教育学会)   35 ( 3 ) 1 - 9  1987年  [査読有り]

    DOI CiNii

  • 長野県蓼科の観光地化による入会林野利用の変容

    池 俊介

    地理学評論(日本地理学会)   59 ( 3 ) 131 - 153  1986年  [査読有り]

     概要を見る

    わが国にかつて広範に存在した入会林野は,主に明治以来の政府の入会林野解体政策によって,その多くが解体していった.しかし現在でも,近代的所有形態をとりつつも,実質的に入会林野としての性格を維持している例がかなり存在している.本稿では,財産区という所有形態で旧入会林野を維持し,観光事業に利用している二つの集落をとりあげ,旧入会林野の有効利用の実態を明らかにするとともに,財産区をめぐる諸問題についても考察した.<br> その結果, (1) 1960年代からの白樺湖・蓼科高原の著しい観光地化の中で,財産区は土地貸付・直営観光事業によって莫大な収益を得,財産区民の生活水準の向上に利用されていること, (2) 観光地化による財産区の事務量増加の中で,人事面において問題を生じていること, (3) 財産区制度の矛盾により,財産管理面で観光地化による新来住民の存在が問題化していること, (4) 財産区収益の増大により,市当局の行政面での圧力が増す可能性が生じてきたこと,などが明らかとなった.

    DOI CiNii

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    (Scopus)
  • 長野県飯田市における入会林野利用の展開

    池 俊介

    学術研究(早稲田大学教育学部)   35 ( 35 ) p39 - 60  1986年

    CiNii

  • 東京都桧原村の一集落における生業の変遷

    宮口侗廸,池俊介

    山村研究年報(五箇山山村研究センター)   4   32 - 43  1983年

    CiNii

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書籍等出版物

  • 大学生のための中等社会科・地理歴史科・公民科概論

    池 俊介( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 第15章「中等社会科におけるフィールドワーク」、第16章「日本地誌学習の特徴と課題」)

    風間書房  2022年04月 ISBN: 9784759924343

  • 地理教育フィールドワーク実践論

    池 俊介( 担当: 編集)

    学文社  2022年03月 ISBN: 9784762031380

  • 大学生のための初等社会科概論

    田部俊充編( 担当: 分担執筆,  担当範囲: 小学校社会科におけるフィールドワーク)

    風間書房  2021年03月

  • 持続可能な社会に向けての教育カリキュラム : 地理歴史科・公民科・社会科・理科・融合

    井田仁康編( 担当: 分担執筆,  担当範囲: ポルトガルのESDにおける教科学習の役割と課題)

    古今書院  2021年02月 ISBN: 9784772242196

  • 日本の農山村を識るー市川健夫と現代の地理学-

    犬井正編( 担当: 分担執筆)

    古今書院  2020年02月 ISBN: 9784772261180

  • 社会科教育と災害・防災学習-東日本大震災に社会科はどう向き合うか-

    日本社会科教育学会( 担当: 分担執筆)

    明石書店  2018年08月 ISBN: 9784750347097

  • 「地理総合」ではじまる地理教育-持続可能な社会づくりをめざして-

    碓井照子( 担当: 分担執筆)

    古今書院  2018年07月 ISBN: 9784772253178

  • 早稲田大学が創る教師教育

    早稲田大学教育総合研究所( 担当: 分担執筆)

    学文社  2017年03月 ISBN: 9784762027215

  • 教科教育におけるESDの実践と課題-地理・歴史・公民・社会科-

    井田仁康編( 担当: 分担執筆)

    古今書院  2017年03月 ISBN: 9784772231855

  • Geography Education in Japan

    井田仁康, 湯田ミノリ, 志村喬, 大西宏治, 大島英幹と共編

    Springer  2015年01月

  • ポルトガルを知るための55章(第2版)

    明石書店  2011年10月

  • 大学生のための社会科授業実践ノート(増補版)

    風間書房  2011年04月

  • 世界地誌シリーズ1 日本

    朝倉書店  2011年04月

  • 相模川流域誌

    国土交通省京浜河川事務所  2010年03月

  • 大学生のための社会科授業実践ノート

    風間書房  2009年06月

  • 暮らしと観光−地域からの視座−

    立教大学観光研究所  2009年03月

  • 日本の地誌 第7巻 中部圏

    朝倉書店  2007年

  • 世界の国々を調べる

    古今書院  2007年

  • ローカルルールの研究−海の「守り人」論 2−

    まな出版企画  2006年

  • 村落共有空間の観光的利用

    風間書房  2006年

  • ポルトガルを知るための50章

    明石書店  2001年

  • レッツ環境授業

    東洋館出版社  1997年

  • 日本の川を調べる 4 東海・近畿の川とくらし

    理論社  1996年

  • 生活と環境-ジオグラフィック アプローチー

    技術書院  1994年

  • 観点的評価と新しい学習観・学力観

    明治図書出版  1994年

  • 子どもが’ノッ’てくる「探検授業」のつくる方

    日本書籍  1993年

  • 小学校社会科教育の研究

    建帛社  1991年

  • 社会科地域学習の方法

    明治図書出版  1990年

  • アイデアいっぱい地図授業-絵地図から地球儀まで-

    日本書籍  1990年

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講演・口頭発表等

  • コンピテンシー重視の教育課程と地理教育の課題

    池俊介

    2019年人文地理学会大会   (関西大学)  人文地理学会  

    発表年月: 2019年11月

  • コンピテンシー重視の地理教育の課題-ポルトガルを事例に-

    池 俊介

    日本地理教育学会 第68回大会   (大阪市)  日本地理教育学会  

    発表年月: 2018年08月

  • ポルトガルのナショナル・カリキュラムにおけるコンピテンシーの特徴

    池 俊介

    日本地理学会 2017年春季学術大会   (つくば市)  日本地理学会  

    発表年月: 2017年03月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 地理教育におけるフィールドワークの活性化に関する研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2025年03月
     

    池 俊介, 井田 仁康, 田部 俊充, 山本 隆太

  • 地理教育におけるコンピテンシーの開発に関する研究

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2022年03月
     

     概要を見る

    近年、人間の全体的な能力である「コンピテンシー」に関する関心が、日本でも急速に高まりつつある。そこで本研究では、コンピテンシー開発の先進地域であるヨーロッパ諸国を対象とした現地調査により「地理コンピテンシー」に関する資料・情報を収集し、それらの研究成果をもとに、日本の学校教育の現状に適合した「地理コンピテンシー」の開発と、コンピテンシーを軸とした地理教育カリキュラムを検討することを目的とする

  • 「持続可能な社会」に向けての社会科・理科のグローバルな融合カリキュラムの開発

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2021年03月
     

     概要を見る

    本研究の目的は、「持続可能な社会」を目標とした、海外での具体的な地球的課題について、海外との共同研究をふまえ、社会科、地理歴史科、公民科、理科および融合科目での世界に発信できるカリキュラムを開発することである。研究実施計画に基づき、以下のような研究成果があった。まず、8月にカナダケッベクで開催されたIGU(国際地理学連合)のCGE(地理教育部会)の国際学会において、井田、大西、金がこれまでの研究成果を発表した。9月には、井田、竹内、荒井、浅川、志村、秋本、吉水がウズベキスタンで、アラル海の水質調査、および近隣の学校でのアラル海を題材とした「持続可能な社会」に関する授業についての調査を行った。この調査ではウズベキスタンの教育省や大学の協力を受けた調査となった。この調査の結果は、古今書院の「地理」などで公表した。アラル海の縮小は、世界各地で注目されているが、近隣の学校の子どもたちには、それほど危機感はなく、関心も高いとはいえないことが明らかになった。身近な地域であっても生活上、大きな困難がなければ、自分たちの課題としては認識しづらいことが大きな要因であろう。また、3月には韓国釜山教育大学において、日韓地理教育シンポジウム「持続可能な社会へ 向けての社会科教育・地理教育」を開催し、日本・韓国での「持続可能な社会」に関する授業実践を発表しあい討論した。今回、韓国とのネットワークを作ることにより、日本だけでなく他国でも汎用性のあるカリキュラムを作成するうえで大きな成果となった。その他、分担者が研究テーマに沿って研究を進め、その成果を論文、図書、学会大会などで発表した。また、井田、唐木が中心となり、「持続可能な社会」の授業づくりを大学院生とともに行い、その成果は報告書にまとめ公表した。平成30年度の研究計画は予定通りに進んでいる。ウズベキスタンの調査および日韓のシンポジウムでは、予想以上に該当国との強いネットワークを作れた。論文および図書での成果の発表、国内外での学会での発表もおおむね順調である。2022年から、高等学校では地理が必履修となり、その地理では「持続可能な社会」が重視されている。そのため、研究の注目度は高く、研究成果が発表しやすくなり、地理関係の商業誌にも研究成果が載せられ、結果的に当初の計画以上に研究成果が公表できている。基礎的な資料集め、整理は続けていくが、海外との共同研究をより一層進めていく。具体的には、トルコでも地震が多く、それを踏まえた「持続可能な社会」の教育が求められていることから、トルコの学者、実践者との共同研究をおこない、10月の国際学会で成果を発表する予定である。また、タイにおいても共同研究をおこない、「持続可能な社会」をめざす世界で汎用できるカリキュラムの開発を進める。それとともに、国内での授業開発も進め、国内的にも国際的にも成果を公表していく予定である

  • コンピテンシー重視の地理教育の確立に向けた基礎的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2016年04月
    -
    2019年03月
     

    池 俊介, 井田 仁康, 山本 隆太

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    本研究では、コンピテンシーの育成を重視した地理教育カリキュラムが実践されているヨーロッパ諸国を対象とした現地調査の実施や、コンピテンシー研究の第一人者であるスイス・ルツェルン大学のレンプフラー教授の日本への招聘を通じて、コンピテンシー研究の盛んなヨーロッパ各国における地理教育カリキュラムの特徴や課題を明らかにした。その結果、①コンピテンシー重視のカリキュラムでは知識の習得を軽視する傾向が見られ、コンピテンシーの育成と知識の習得とのバランスを図ることが重要な課題となっていること、②評価方法を含めた地理教育のコンピテンシーモデルの開発が必要であること、などの重要な知見を得ることができた。日本の新学習指導要領では、資質・能力の育成を目指したコンピテンシー重視のカリキュラムが導入された。しかし、地理教育におけるコンピテンシー研究は緒についたばかりで、今後、いかなるコンピテンシーをどのように育成すべきかについての議論が本格化することが見込まれる。本研究では、日本に先駆けてコンピテンシー重視のカリキュラムが導入されたヨーロッパ諸国の事例を分析することで、コンピテンシーと知識(教科内容)との関係性や、獲得したコンピテンシーの評価方法が主要な課題であることを明らかにした。こうした成果は、地理教育におけるコンピテンシー研究の方向性を示すものであり、その学術的意義は高いと考えられる

  • 学校教育における観光教育の教材開発とカリキュラム立案

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2015年04月
    -
    2018年03月
     

    寺本 潔, 大西 宏治, 田部 俊充, 池 俊介, 永田 成文, 志村 喬

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    学校教育における観光教育の理論的検討や教材レベルに下した研究を行った。小学校において沖縄県を中心に数校で出前授業を実施し、新たに開発した観光教育教材を用いて検証できた。特に、小学校社会科や外国語活動の一環として、観光情報や観光地を扱う学習を展開した。また、問題解決学習として児童生徒のグループ学習に対応した思考ツールを用いた。イギリスやポルトガル、米国の地理・地図関係学会においてもカリキュラム立案に資する資料を収集したが、観光教育としての体系的なカリキュラムは見つかっていない。中学校段階においては教科書中の教材の検討や地誌学習との関連性を検討した。高校では、SGH指定校で新規の教材を開発した

  • 地理、歴史、公民を関連させた社会科としてのESD実践の構築と発信に関する研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2013年04月
    -
    2017年03月
     

    井田 仁康, 竹内 裕一, 國分 麻里, 金 ヒョン辰, 小野 智一, 坪田 益美, 池 俊介, 唐木 清志, 吉水 裕也, 志村 喬, 永田 忠道, 佐藤 公, 熊田 禎介, 磯山 恭子

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    世界的に関心がもたれているESD(Education for Sustainable Development)に着目し地理、歴史、公民、社会科と関連をさせたESD実践の構築と発信を目的とした。その結果、社会科(地理歴史科、公民科)で、それぞれに内容を関連させながら探究的な学習を行うことで、思考力の育成、資料を分析する能力、コミュニケーション能力が育成され、価値観を養う学習へとつながり、この価値観が持続可能な社会のための価値観となりえるものであることを明らかにした

  • 持続可能な開発を多様なスケールでとらえる地理教材の開発

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2012年04月
    -
    2015年03月
     

    田部 俊充, 大西 宏治, 志村 喬, 寺本 潔, 池 俊介, 永田 成文

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    本研究はマルチスケールのESD 教育という着眼点で各国のESD 教育をとらえなおし,日本におけるマルチスケールでのESD教材の開発を行った。まず,実践事例のスケールに応じた整理と分析ではスケールを通じて共通する問題意識を明確化した。次に,英国や米国の実践事例やカリキュラムを空間的スケールごとにどのような課題が取り上げられているかに注目して分析した。そして、東日本大震災を題材とした授業実践事例の収集では空間スケールに着目した整理を行った。さらに地域スケールの大小が取り上げるべき地域開発上の問題と関連するのかを検討し教材を開発し授業を行った

  • 中国雲南省における少数民族地域の変容に関する人文地理学的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2008年
    -
    2010年
     

    張 貴民, 白坂 蕃, 池 俊介, 杜 国慶

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    雲南省の少数民族地域は改革開放政策によって大きく変容してきた。麗江市近郊の納西族は伝統的耕種業から騎馬場の経営に転換し観光業から収入を得ている。西双版納の基諾族は焼畑からゴム・茶等の換金作物にシフトし、高地を利用してヤクを移牧するチベット族は市場向けの乳製品の製造と販売に転換し、付加価値の高い農業を目指している。新平県の花腰〓は商品作物のサトウキビや野菜を栽培する一方、民族文化の発掘、継承とその商品化を進めている

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Misc

 

現在担当している科目

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 教育・総合科学学術院   大学院教育学研究科

特定課題制度(学内資金)

  • 防災教育の視点を重視した野外学習教材の開発

    2014年  

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    本研究では、防災教育の視点を重視した新しいタイプの野外学習教材を開発することを目的とした。具体的には、横浜市中心部を対象に、関東大震災の被災状況を知ることのできる事物(被災建築物、がれきの埋設跡、震災被害に関する石碑・写真資料等)のうち、教材的な価値の高いものを抽出し、それらを徒歩で観察する2時間程度のエクスカーションコースを作成した。ただ、被災状況を知ることのできる事物には慰霊碑等の石碑類が多く、とくに石碑に刻まれた文章は文語体で記されたものが多いため、中学校・高等学校の生徒を対象とした実物教材としてはやや難解であることが明らかとなった。この点についての検討は、今後の課題としたい。

  • 地理教育の系統化のための基礎的研究

    2013年  

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    本研究は、日本における系統的な地理教育カリキュラム構築の基礎的作業として、ポルトガルの初等・中等教育段階における地理教育の特質を明らかにすることを目的としているが、今年度はとくにポルトガルの基礎教育(日本の小・中学校に相当する9年間の義務教育)のナショナル・カリキュラム(Curriculo Nacional do Ensino Basico)の最大の特色である「必要とされる能力」の内容について検討した。ポルトガルの基礎教育のうち地理教育に関する教科・科目は、基礎教育第1期(後半)の「環境科」、第2期の「地理歴史科」、第3期「地理科」であるが、地理教育に関する「必要とされる能力」(地理的能力)は第3期の「地理科」にとどまらず、基礎教育全体を通じて育成されるべき能力として体系的に示されている。ポルトガルでは、従来の知識重視の教育から能力重視の教育への転換が1990年代から検討され始めたが、現職教員や関連学会等による内容の検討・修正を経て、各教科・科目で育成されるべき能力の全体像が初めて示されたのが2001年に発表されたナショナル・カリキュラムであった。このナショナル・カリキュラムの「地理」では、探究活動と結びついた諸能力の育成が目指され、観察、計測、情報処理、仮説の設定、討論、結論の導出、表現等の学習能力の育成が重視されている。これらの地理的能力は、「位置」「場所や地域に関する知識」「空間の相互関係のダイナミズム」の3つの領域ごとにまとめられ、1~3期それぞれについて具体的な形で示されている。しかも、これらの地理的能力を子どもの発達段階に応じて各期で繰り返し取り上げることにより、子どもに当該の能力が確実に身に付くよう配慮されている。また、ナショナル・カリキュラムには、全体で目指すべき一般的な「必要とされる能力」も示されているが、こうした一般的能力の育成に地理的能力がいなかる形で貢献しうるのか、という点についても説明されている。例えば、「地理的現象の分布を考察したり説明したりするための空間的表現の技術の適切な利用」や「人間と環境との相互作用の結果としての地理的空間の差異の認識」は、一般的能力の育成にも結び付くものとされており、地理教育で育成する能力が市民的資質の育成に不可欠である点が強調されている。以上のように、ナショナル・カリキュラムは、①発達段階に応じて育成すべき地理的能力が体系的かつ具体的に示されている点、②市民的資質の育成につながる基礎的な能力として地理的能力が明確に位置づけられている点、などに大きな特徴がある。これらの点は、日本の今後の地理教育の改善を図るうえで大いに参考になるものと思われる。

  • 地理教育の系統化のための基礎的研究

    2012年  

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     本研究では、日本における系統的な地理教育カリキュラム構築の基礎的作業として、ポルトガルの初等・中等教育段階における地理教育の特質を明らかにすることを目的とした。ポルトガルでは基礎教育9年間が義務教育とされるが、義務教育期間は1~4学年の第1期、5~6学年の第2期、7~9学年の第3期に区分される。このうち、日本の中学校に相当する基礎教育第3期には「人文・社会科学科」という教科の枠組みの下で、「地理科」「歴史科」の2科目が置かれている。特に本年度の研究では、2001年に告示された「ナショナル・カリキュラム(Curriculo Nacional do Ensino Basico)」に基づいて大きな変化を遂げた「地理科」の概要を整理するとともに、その課題について考察することを目的とした。 ポルトガルでは、1980年代までは知識の習得が基礎教育を通じて重視されていたが、1990年代から子どもの自発性を引き出す課題への関心が高まり、「能力」「態度」が次第に重視されるようになった。とくに、今世紀に入って以降は、子どもの学習意欲の低下や社会への無関心等の問題を克服するため転移可能な「能力」への関心が高まり、2001年に告示され翌年から実施された「ナショナル・カリキュラム」においても「必要とされる能力」という副題が付けられるに至った。この「ナショナル・カリキュラム」では、とくにカリキュラムの弾力化に重点が置かれ、教科の授業時数の削減とともに教科横断的な学習領域の導入が積極的に図られた。 「地理科」では、それまで第8学年に空白があったものの、第7学年にヨーロッパ地誌を中心とする週3時間の授業(50分)が、第9学年に世界地誌を中心とする週4時間の授業(50分)が置かれていた。しかし、「市民形成(Formacao Civica)」をはじめとする3つの「教科横断領域」の設置による教科の授業時数の削減にともない、「地理科」「歴史科」の授業時数は両科目を合わせて第7学年で週2時間(90分授業)、第8・9学年でそれぞれ週2.5時間(90分授業)とされ、実質的な「地理科」の授業時数は第7~9学年全体で1割減少することになった。90分授業の誕生を評価する教師がいる一方、多くの教師は地理教員の需要の減少にもつながる「地理科」の授業時数の削減に大きな不満を抱いている。 また、「ナショナル・カリキュラム」に対する教師の理解がいまだに不足していること、また教科書の学習内容が依然として知識重視の傾向が強く分量が多いこと等の理由により、「ナショナル・カリキュラム」の内容が授業に十分に反映されているとは言いがたい状況にあることが明らかとなった。

  • 地理教育の系統化のための基礎的研究

    2011年  

     概要を見る

    本研究では、日本における系統的な地理教育カリキュラム構築の基礎的作業として、地理教育の長い伝統をもつポルトガルの義務教育における地理教育の学習目標・内容・方法の特色とその系統性について明らかにすることを目的とした。特に今年度の研究では、日本の中学校に相当する基礎教育の第7~9学年の地理教育の内容を中心に考察した。日本の学習指導要領に相当するポルトガル教育省が刊行するCurriculo Nacional do Ensino Basicoでは、「地理的能力をもつ市民」の育成が基礎教育における一連の地理学習の最終的な目的であるとされている。「地理的能力をもつ市民」には、事実を空間的に可視化し相互に関連づけること、自らが生活する環境を具体的に描写すること、多様なスケールの地図を利用すること、他の地域と比較し地球表面を理解すること、などの能力が具体的に求められている。また、こうした地理的能力は、基礎教育全体を通じて育成されるべき一般的な能力の形成にも貢献するものとされており、たとえば地図化などの地理的スキルや、自然科学から人文・社会科学にわたる多様な知識を動員して問題解決を図る地理学習独特の探究の方法が、他の教科の学習活動においても大いに役立つことが強調されている。とくに、地理学習が市民教育(環境教育・開発教育などを含む)を基礎から支える学習として位置づけられている点は特質に値する。こうした基礎教育における地理学習の実態の理解を深めるため、リスボン市内にある基礎教育第5~9学年を対象とする私立学校(日本の小学校高学年と中学校の一貫校)の1つであるEscola EB 2+3 Eugenio dos Santosの第9学年の授業を参観した。この授業は、日本の中学校に相当する基礎教育第3期の「地理」に設定されている6つのテーマのうち「発展のコントラスト」を扱ったもので、具体的にはポルトガル(自国)とEUの先進国であるベルギーの比較を題材としていた。第9学年では、「地理」は週に90分授業が2コマ、45分授業が1コマ配当されているが、本授業は90分の授業であった。1授業時間が長く、また1学級の生徒数が18名と少数であるため、まず教師がポルトガル・ベルギーの社会・経済に関する統計データや文書資料を配布し、個々の生徒が①最近6年間のポルトガルの発展状況、②ベルギーの社会・経済的な特色、③ポルトガルとベルギーとの相違点をまとめる、という調べ学習主体の授業が展開された。生徒たちは、教師に資料の見方等を質問しながら、90分間集中して課題に取り組んでおり、こうした授業形態に十分に適合している様子が窺われた。重要な地理的知識について単に教師が講義するのではなく、課題を探究するプロセスを重視した地理授業は、日本の中学校の授業の改善を図る上でも大いに参考になるものと思われる。

  • 地理教育の系統化のための基礎的研究

    2010年  

     概要を見る

    本研究では、日本における系統的な地理教育カリキュラム構築の基礎的作業として、ポルトガルの初等・中等教育段階における地理教育の特質を明らかにすることを目的とした。ポルトガルの義務教育では、初等教育の「環境学習」(第1~4学年)、「ポルトガル地理・歴史」(第5~6学年)、中等教育の「地理」(第7~9学年)の中で地理教育が行われている。また、高校においても大学進学率の高い科学・人文課程のうち、社会経済科学コースでは「地理A」「歴史B」「経済A」(それぞれ第10~11学年の2年継続履修科目)のうち2科目が必修、「地理C」が第12学年の選択科目とされており、最長で12年間にわたる系統的な地理教育が行われている。学習対象地域は、身近な地域~国(第1~4学年)、国(第5~6学年)、国・ヨーロッパ・世界(第7~9学年)へと基本的には同心円的に拡大するが、例えば「環境学習」では身近な地域を主な対象としつつも、自分の家族・友人の出身地を調べる等の活動を通じて、実質的には学習地域は県・国・世界にまで広がり、子どもの空間認識を積極的に広げるための工夫がなされている。また、「地理」においても、6つのテーマについて自国のほか世界の2地域を事例地域として具体的に学習することになっており、地理的事象を多様なスケールで繰り返し学習する点に大きな特徴が見られる。画一的な同心円的拡大方式の適用が問題となっている日本に比べ、学習対象地域のスケールに関する考え方は柔軟であり、系統的な地理教育カリキュラムを検討してゆく上できわめて示唆に富む。また、日射に関する自然科学的な説明や、日射量の地域的差異に関する説明を踏まえて、沿岸地域に偏在する国内観光地の分布の問題を取り上げるなど、自然地理的内容と人文地理的内容を関連づける工夫も積極的になされており、自然地理的内容が社会科・理科に分断されている日本に比べて、総合科学としての地理学の特性がダイレクトに反映されている。

  • 地理教育の系統化のための基礎的研究

    2009年  

     概要を見る

    本研究では、日本における系統的な地理教育カリキュラム構築の基礎的作業として、地理教育の長い伝統をもつポルトガルの初等・中等教育段階における地理教育の学習目標・内容・方法の特色とその系統性について明らかにすることを目的とした。ポルトガルでは、基礎教育第1期の後半(第3~4学年)の「環境科」、第2期(第5~6学年)の「地理歴史科」、第3期(日本の中学校)・中等教育(日本の高校)の「地理科」の各教科において地理教育が行われているが、本研究ではとくに基礎教育第3期を中心に、地理学習の特色を明らかにしようと試みた。その結果、以下のようなことが分かった。「環境科」「地理歴史科」における「観察」「位置」「地形」「地球儀・地図で見る国・大陸」「ポルトガル地誌」等に関する基礎的な学習を踏まえ、基礎教育第3期の「地理科」では、地理的事象を生ぜしめる自然的要因と人文的要因の相互関係についての認識を深め、地球環境を共有する市民としての意識を育てることを目的としている。具体的には「土地-学習と表現」「自然環境」「人口と居住」「経済活動」「発展のコントラスト」「環境と社会」という6つのテーマが提示され、これらを具体的な事例(自国のほか世界の2地域を選択)を通じて学習するというカリキュラム構成がとられている。また、実際の学習では、地図・統計等を用いた情報収集から問題の解決に至るまでの一連の学習プロセスのほか、「フィールドワーク」「グループでの探究活動」「見学」「シミュレーション・ゲーム」「ケーススタディ」等の活動が重視されており、義務教育の段階で地理的な学習能力がしっかりと子どもに身に付くような指導が求められている。なお、こうした地理的な学習方法のほか、自国・世界についての地誌的な知識の獲得も市民にとって必要不可欠なものとして同時に重視されている。学習方法の習得のみを重視するのではなく、地誌的な知識も重視することで両者のバランスをとっている点は、今後の日本の地理教育カリキュラムのあり方を考える上でも示唆に富む。

  • 市町村合併に伴う社会科副読本の記述内容の変化とその課題に関する地理教育論的研究

    2006年  

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     本研究では、静岡県内の各市町村で発行されている全ての社会科副読本を対象として、その構成・記述内容の特色を明らかにするとともに、いわゆる平成の大合併によって誕生した広域自治体における副読本作成上の課題についても考察した。静岡県においては、4町を除く全ての自治体(計38)において社会科副読本が作成・使用されていた。副読本は、一般に「教科書準拠型」「資料集型」「ワークブック型」に分類されるが、自地域の事象を取り上げている以外は構成・内容とも教科書と大差がない「教科書準拠型」が大部分を占めている。また、各自治体の地域性を重視した構成・内容の副読本も少なく、記述内容の画一化が著しく進んでいる。市町村合併が近年実施された14の自治体のうち、大半の自治体ではいまだ副読本を作成中の状態にあったが、作成担当者への聞き取り調査により、自治体の広域化に伴う新たな問題に直面していることが明らかとなった。最大の問題点は、広域化に伴って市町村の地域的範囲を「身近な地域」として安易に設定してきた従来の地域学習の矛盾が顕在化していることである。とくに広域自治体においては、「身近な地域」の学習の直接的なテキストとして使用してきた従来の副読本のあり方の再検討を迫られているが、実際には、新たな市域内での旧市町村(身近な地域)の位置づけを明確化した記述に努める以外には、有効な対応策を見出せずにいるのが現状である。また、多様な特色をもつ地域を内包した広域自治体を単位とする学習は、県を単位としたその後の学習と重複する面が多く、従来の市町村(身近な地域)・都道府県・国という学習対象地域のスケールについても検討が必要となっている。今後は、広域自治体を単位とする副読本と、「身近な地域」を単位とするワークブックの併用など、子どもの直接経験を活かした学習の展開を促進できるような新たな方策を考えて行く必要があろう。

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