2022/12/02 更新

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ヒラバヤシ ノリカズ
平林 宣和
所属
政治経済学術院 政治経済学部
職名
教授

他学部・他研究科等兼任情報

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

  • 教育・総合科学学術院   教育学部

学歴

  •  
    -
    1997年

    早稲田大学   文学研究科   芸術学  

  •  
    -
    1997年

    早稲田大学   文学研究科   芸術学  

  •  
    -
    1989年

    早稲田大学   第一文学部   文芸学科  

学位

  • (BLANK)

  • 早稲田大学   文学修士

経歴

  • 2003年
    -
     

    現在:早稲田政治経済学術院准教授

  • 1998年
    -
    2003年

    :広島経済大学専任講師

  • 1997年
    -
    1998年

    :中央大学非常勤講師

  • 1995年
    -
    1998年

    :神奈川工科大学非常勤講師

  • 1994年
    -
    1997年

    :早稲田大学演劇博物館助手

所属学協会

  •  
     
     

    早稲田大学中国文学会

  •  
     
     

    早稲田大学演劇映像学会

  •  
     
     

    日本道教学会

  •  
     
     

    舞踊学会

  •  
     
     

    日本中国語学会

  •  
     
     

    日本演劇学会

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研究分野

  • 文学一般

  • アジア史、アフリカ史

  • 美学、芸術論

研究キーワード

  • 芸術諸学、中国文学、中国史、演劇学、身体論、中国語教育

論文

  • 大正時期日人対於京劇的認識状況-以1919年梅蘭芳在帝国劇場演出劇目為例

    平林宣和

    梅蘭芳表演体系研究-梅蘭芳誕辰120周年国際学術研討会文集     309 - 310  2016年07月  [招待有り]

  • 那宅花園における梅蘭芳と大蔵喜八郎の邂逅−1919年梅蘭芳帝国劇場公演の起点と『天女散花』

    平林宣和

    慶應義塾大学芸文学会『芸文研究』   No.106   295 - 305  2014年06月

  • 梅蘭芳と日本−京劇の二十世紀

    平林宣和

    中国国家京劇院「梅蘭芳」芸術特選公演プログラム     20 - 21  2014年05月

  • 中国伝統演劇と現代日本−改革開放後三〇年の軌跡

    平林宣和

    岩波書店『文学』     116 - 123  2014年03月

  • 古装新戯の誕生−『嫦娥奔月』初演の文脈と古装の由来

    平林宣和

    中国都市芸能研究会叢書03『近現代中国の芸能と社会 皮影戯・京劇・説唱』     179 - 198  2013年11月

  • 従“蘭花指”到“馬舞”−階級観念対戯曲表演的滲透與革命様式的誕生

    平林宣和

    杜長勝『京劇表演理論体系建構』(上)文化芸術出版社     238 - 244  2013年05月

  • 中華戯曲専科学校及其−1930年代中国社会対戯曲的認識及実践

    平林宣和

    傅謹・単躍進主編『伝承創造生命−李玉茹與20世紀下半葉京劇創作演出学術研討会論文集』文化芸術出版社     235 - 243  2012年12月

  • 古装新戯的“古”與“新”−略論梅蘭芳《天女散花》及其他

    平林宣和

    国立台湾戯曲学院『戯曲学報』   10   221 - 232  2012年12月

  • 『天女散花』考−梅蘭芳古装新戯の再検討

    平林宣和

    演劇博物館グローバルCOE紀要演劇映像学2011   2   189 - 208  2012年03月

  • “優伶者実普天下人之大教師也”−清末戯曲改良與演員社会地位的提高

    平林宣和

    袁国興主編『清末民初新潮演劇研究』広東人民出版社     1 - 7  2011年01月

  • 文化大使梅蘭芳−梅蘭芳の日本公演(1919・1924・1956)

    平林宣和

    京劇の花梅蘭芳     125 - 129  2009年09月

  • 1969年のスタニスラフスキーシステム批判−『光明日報』掲載のシステム批判文献に関する覚え書き

    平林宣和

    演劇映像学2008   第1集   485 - 495  2009年03月

  • 台湾布袋戯の多様な姿

    平林宣和

    (財)静岡県舞台芸術センター『劇場文化』   No.4   5 - 8  2009年

  • 革命現代京劇と身体技法の混淆−建国から文革前夜までの革命様式を巡る言説と実践−

    平林宣和

    『教養諸学研究』早稲田大学政治経済学部   123   39 - 61  2007年12月

  • 革命現代京劇の英雄人物造型に関する一考察−京舞体三結合を中心に−

    平林宣和

    『中国都市芸能研究』/中国都市芸能研究会   第四輯   5 - 20  2005年12月

  • 国劇概念の変遷 清末から1960年代の台湾まで

    平林宣和

    『近代北方中国の芸能に関する総合的研究〜京劇と皮影戯をめぐって』成果報告     123 - 130  2005年03月

  • 文革期におけるスタニスラフスキーシステム批判初探−革命現代京劇と「人間」のいない舞台

    平林宣和

    『中国都市芸能研究』/中国都市芸能研究会   第三輯   33 - 42  2004年10月

  • 21世紀COE演劇研究センター国際研究集会報告 王安祈教授を迎えて

    平林宣和

    『中国都市芸能研究』/中国都市芸能研究会   第二輯   13 - 14  2003年08月

  • 国劇の黄昏−中華文化と本土文化の狭間で

    平林宣和

    『広島経済大学研究論集』/広島経済大学   第25巻 ( 3号 ) 49 - 60  2002年12月

  • 近代型CAIと教育革命−CAIは教育の何を変えるのか

    『漢字文献情報処理研究』/漢字文献情報処理研究会   第3号  2002年09月

  • 中華劇曲専科学校とその時代-1930年代中国における伝統演劇認識と教育実践

    平林宣和

    近代中国都市芸能に関する基礎的研究成果報告論文集    2001年

  • 語学学習とコンピュータ(1)-学習と機械の歴史ティーチングマシンからCAIへ-

    広島経済大学研究論集   22/2,1-11  2000年

  • 清末上海の改良新戯-その理念と実態-

    早稲田大学中国文学会 『中国文学研究』   /23  1997年

  • 茶園から舞台へ-新舞台開場と中国演劇の近代-

    早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 『演劇研究』   /19  1996年

  • 京劇

    中国芸能通信/中国芸能研究会   24-25  1995年11月

  • 「東アジアにおける民俗と芸能」国際シンポジウム論文集

    「東アジアにおける民俗と芸能」国際シンポジウム論文集刊行委員会    1995年07月

  • 中国芸能の多元化−伝統・国家・観光

    中国研究月報/(社)中国研究所   568  1995年06月

  • 布袋戯劇団の日常

    演劇博物館館報/坪内博士記念演劇博物館   74  1995年03月

  • 梅蘭芳と綴玉軒-近代知識人と京劇の古典化

    大修館書店 『しにか』   6/12  1995年

  • 上海と「看戯」-京劇近代化の一側面

    早稲田大学大学院文学研究科 『文学研究科紀要』 文学芸術学編   別冊/21  1995年

  • 1904年の上海劇界-「警鐘日報」と戯曲改良運動萌芽期の上演状況

    早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 『演劇研究』   /18  1995年

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書籍等出版物

  • 中国都市芸能研究会叢書03『近現代中国の芸能と社会 皮影戯・京劇・説唱』

    氷上正, 千田大介, 山下一夫, 佐藤仁史, 二階堂善弘, 平林宣和, 太田出, 戸部健

    好文出版  2013年11月

  • 京劇俳優の二十世紀

    章詒和著, 平林宣和, 森平崇文, 波多野眞矢, 赤木夏子訳

    青弓社  2010年03月 ISBN: 9784787272799

  • 文明戯研究の現在

    飯塚容, 瀬戸宏, 平林宣和, 松浦恒雄編

    東方書店  2009年02月 ISBN: 9784497209023

  • 文明戯研究文献目録

    顧文勲, 飯塚容著, 瀬戸宏, 平林宣和編

    好文出版  2007年02月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 近現代中華圏における芸能文化の伝播・流通・変容

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2025年03月
     

     概要を見る

    本研究では、中国および中華圏の芸能文化を分野横断的に検討を行う。具体的な研究対象として、広東省潮州・台湾の皮影戯・鉄枝木偶戯、北京・河北・東北地域の皮影戯、江南地域の宣巻、および中国・台湾の京劇を取り上げる。以上を通じて、中華圏の地域社会に根ざした芸能文化の実像を立体的把握することが、本研究の最終的な目標である

  • 濱文庫所蔵戯単・レコードのデータベース化と保存法の改善

    研究期間:

    2016年04月
    -
    2021年03月
     

     概要を見る

    1.濱文庫所蔵の戯単全186枚およびレコード全131枚について、基礎データを採録し、校正を行った。並行して、戯単の1枚1枚について解説の執筆を行った。また資料ごとに演劇上演史的観点から研究を進めた。2019年8月26日にこれまでの成果を持ち寄り、海外の専門家も加えたメンバーによる検討会を行った。それをふまえて、図録作成につなげていくこととした。2.レコード目録の作成を進め、文献資料との照合を行った。3.2019年8月27~28日に九州大学において「戲單、劇場與二十世紀上半葉的中國演劇」學術研討會を開催した。日本、中国、台湾の研究者17名の研究発表が行われ、「戯単」(芝居番付)および劇場をテーマとした世界で初めてのシンポジウムとなった。参加者は約80名と盛会であった。その際に作成・配付したシンポジウム論文集(予稿集)をもとに、出版につなげる予定である。4.上記シンポジウムにあわせて、2019年8月26~30日に九州大学附属図書館において「中国の芝居番付〈戯単〉――戦前の日本人学者が見た中国の名優と名舞台」と題して、戯単展示会を開催した。九州大学附属図書館濱文庫、名古屋大学附属図書館青木文庫、早稲田大学坪内博士記念演劇博物館、慶應義塾大学三田メディアセンター・同文学部中国文学研究室のご協力により、日本国内に所蔵される中国戯単を一堂に会して展示することができ、また研究成果を一般市民向けにわかりやすく紹介する機会となった。戯単に関する検討会、シンポジウム、展示会を行うことができたことは順調な進展であった。レコードについてはやや遅れているが、引き続き着実に進めていきたい。本研究課題の最終年度であるため、戯単図録およびシンポジウム論文集の刊行に力を尽くす。レコード目録の作成も継続する。データベース化については、九州大学附属図書館と連携し中長期的な課題として、本研究課題の期間内にできる範囲でデータの蓄積に努め、将来の完成・公開につなげることとする

  • 近現代中華圏の伝統芸能と地域社会~台湾の皮影戯・京劇・説唱を中心に

    研究期間:

    2015年04月
    -
    2019年03月
     

     概要を見る

    本研究においては、皮影戯・相声・京劇・宣巻を対象に、台湾および中国本土における伝統芸能について、(1)伝統芸能とそれを取り巻く地域社会の特質および政治・経済的背景、(2)地域内の都市と農村、さらに地域間を結ぶ伝統芸能のネットワーク構造、(3)台湾と中国本土における伝統芸能のあり方、といった点に留意しながら、その現状と形成・変遷について、様々な側面から解明を行った。これによって、様々な学術領域の知見も総合した、新たな中華圏の伝統芸能を立体的に描き出すことができた。学術的意義については、従来の中国伝統芸能研究では文学や演劇学の立場からの美学的研究が一般的であったのに対し、本研究では歴史学や宗教学など様々な研究分野の視点・方法を総合することで、地域社会に根ざした伝統芸能の実像の立体的把握を行った点が挙げられる。また社会的意義として、上記のような特徴によって得られた本研究の知見は、中華圏の伝統文化について一般の人々が理解を深めることのできる視点や材料を獲得しており、それを一般を対象とした講演会の開催や啓蒙書の出版、ネットを通じた情報発信等によって積極的に広める活動を行ったことが挙げられる

  • 二〇世紀中国演劇上演実態の「記録」に関する研究-メディアとの影響関係を中心に

    研究期間:

    2015年04月
    -
    2018年03月
     

     概要を見る

    本研究では、「記録」という概念に基づき、新聞や雑誌に掲載された劇評などの文字資料と図像・音声資料を用い、メディアと二〇世紀中国伝統劇の多様な影響関係を明らかにした。研究を進めるにあたっては、日本、中国、台湾の図書館、資料館において各種資料の調査を行った。また国内外のシンポジウムで研究成果の発表を行った。見落とされてきた重要な「記録」を見いだすことにより、中華民国伝統演劇史の不備を補ったことが本研究の成果である

  • 大正期における梅蘭芳訪日公演の研究

    研究期間:

    2014年04月
    -
    2018年03月
     

     概要を見る

    本研究は、1919年に行われた中国の女形俳優梅蘭芳の初訪日公演に関して、当時の新聞雑誌などに掲載された関連資料を悉皆調査すると同時に、梅蘭芳が当時の日本社会に受容されていくプロセスを検証することを課題とした。関連資料については、日本の新聞雑誌のほか、中国語新聞についても調査し、掲載された資料をデータベース化した。また梅蘭芳の受容については、当時の文化人、知識人とのかかわりを焦点に、初訪日公演以前の両者の接点を調査分析した。また2019年が初訪日公演百周年に当たるため、当初の計画通り、北京の梅蘭芳記念館との連携によって、2019年1月に北京で、7月に早稲田大学で国際シンポジウムを開催した。今回の研究を通して、現在からおよそ百年前の日本において、梅蘭芳によって代表される中国の演劇がどのように受容されたか、その具体像が明らかになった。同時に、大正期の日本において、中国演劇がどのように表象され、受け入れられていたか、といった問題にも一定の回答を得ることができた。さらに2019年の梅蘭芳訪日百周年にあたり、北京梅蘭芳記念館と共同で北京及び東京で国際シンポジウムを開催、また上海戯曲芸術センターと共同で、同じく百周年を記念する公演を開催できた。これらを通して、研究成果を日中双方で共有し、また広く一般の人々にも知らしめることができたと考える

  • 大正期における梅蘭芳訪日公演の研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2014年
    -
    2017年
     

  • 二〇世紀中国演劇における「記録」とメディアの多角的研究-劇評・新聞・図像を中心に

    研究期間:

    2012年04月
    -
    2015年03月
     

     概要を見る

    本研究では、「記録」という概念に基づき、新聞、雑誌に掲載された劇評などの文字資料と図像資料の双方を用い、メディアと二〇世紀中国伝統劇の影響関係を明らかにした。研究を進めるにあたっては、日本、中国、台湾の図書館において各種資料の調査を行った。見落とされてきた様々な「記録」を見いだすことにより、中華民国伝統演劇史の不備を補うことが本研究の目的である

  • 近現代中国における伝統芸能の変容と地域社会

    研究期間:

    2010年04月
    -
    2014年03月
     

     概要を見る

    近現代中国の伝統芸能について、華北地域の冀東系皮影戯・京劇・相声、および江南地域の皖南皮影戯・宣巻を対象として、その形成と変容・都市と農村を結ぶ伝統芸能のネットワーク構造・これら伝統芸能を支える社会経済背景・その芸能文化と地域性などの問題を解明し、また関連するデジタルアーカイブの作成・公開を行った

  • 二〇世紀中国演劇における「記録」とメディアの多角的研究-劇評・新聞・図像を中心に

    科学研究費助成事業(関西学院大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2012年
    -
    2014年
     

     概要を見る

    平成25年度は、各人がテーマとして設定している項目について、前年度より踏み込んだ内容で研究を行った。
    まず、2013年5月17日-19日に中国北京において、中国戯曲学院主催で開催された国際シンポジウム「梅蘭芳与京劇的伝播 第五届京劇学国際学術研討会」に書面ないしは口頭発表で参加し、民国期京劇の多様な背景について各人の研究対象を踏まえた考察を行った。以下、研究代表者・藤野真子は「民国時期的“麒派文化”」において、上海京劇の名優・麒麟童の演技的風格が上海地域演劇界全体に与えた影響を、研究分担者・平林宣和は「1919年梅蘭芳訪日演出的“始”与“末”-古装新戯《天女散花》与大倉喜八郎」において来日公演を行った梅蘭芳の名劇と受け入れ側日本文化人との関わりを、研究分担者・田村容子は「一九一五年北京的坤劇与劇評家辻聴花」において北京の京劇女優に対する日本人劇評家の批評スタンスを、研究分担者・三須祐介は「申曲與京劇的影響関係」において上海地区地方劇の申曲と京劇との内容的相互交流について、各々独自の視点を以て論じた。
    また、2014年1月11日-13日に同じく中国北京において、北京大学中国言語文学系・中国文芸研究会共催で開催された「聚散離合的文学時代(1937-1952)学術研討会・新生代二十世紀中国文学研究工作坊」において、藤野が「越劇老生的形象」で越劇の老生にみられる京劇の影響について、田村が「二十世紀京劇的記憶与紀録」で画像や絵画を中心としたビジュアル記録と京劇との関連について論じた。
    その他、上記発表を踏まえた単著論文として、藤野「越劇の老生――民国期の状況と発展の可能性」、平林「古装新戯の誕生―『嫦娥奔月』初演の文脈と古装の由来」を発表した。

  • 二〇世紀中国演劇における「記録」とメディアの多角的研究-劇評・新聞・図像を中心に

    科学研究費助成事業(関西学院大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2012年
    -
    2014年
     

     概要を見る

    平成25年度は、各人がテーマとして設定している項目について、前年度より踏み込んだ内容で研究を行った。
    まず、2013年5月17日-19日に中国北京において、中国戯曲学院主催で開催された国際シンポジウム「梅蘭芳与京劇的伝播 第五届京劇学国際学術研討会」に書面ないしは口頭発表で参加し、民国期京劇の多様な背景について各人の研究対象を踏まえた考察を行った。以下、研究代表者・藤野真子は「民国時期的“麒派文化”」において、上海京劇の名優・麒麟童の演技的風格が上海地域演劇界全体に与えた影響を、研究分担者・平林宣和は「1919年梅蘭芳訪日演出的“始”与“末”-古装新戯《天女散花》与大倉喜八郎」において来日公演を行った梅蘭芳の名劇と受け入れ側日本文化人との関わりを、研究分担者・田村容子は「一九一五年北京的坤劇与劇評家辻聴花」において北京の京劇女優に対する日本人劇評家の批評スタンスを、研究分担者・三須祐介は「申曲與京劇的影響関係」において上海地区地方劇の申曲と京劇との内容的相互交流について、各々独自の視点を以て論じた。
    また、2014年1月11日-13日に同じく中国北京において、北京大学中国言語文学系・中国文芸研究会共催で開催された「聚散離合的文学時代(1937-1952)学術研討会・新生代二十世紀中国文学研究工作坊」において、藤野が「越劇老生的形象」で越劇の老生にみられる京劇の影響について、田村が「二十世紀京劇的記憶与紀録」で画像や絵画を中心としたビジュアル記録と京劇との関連について論じた。
    その他、上記発表を踏まえた単著論文として、藤野「越劇の老生――民国期の状況と発展の可能性」、平林「古装新戯の誕生―『嫦娥奔月』初演の文脈と古装の由来」を発表した。

  • 近現代中国における伝統芸能の変容と地域社会

    科学研究費助成事業(慶應義塾大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2010年
    -
    2013年
     

     概要を見る

    近現代中国の伝統芸能について、華北地域の冀東系皮影戯・京劇・相声、および江南地域の皖南皮影戯・宣巻を対象として、その形成と変容・都市と農村を結ぶ伝統芸能のネットワーク構造・これら伝統芸能を支える社会経済背景・その芸能文化と地域性などの問題を解明し、また関連するデジタルアーカイブの作成・公開を行った。

  • 近現代中国における伝統芸能の変容と地域社会

    科学研究費助成事業(慶應義塾大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2010年
    -
    2013年
     

     概要を見る

    近現代中国の伝統芸能について、華北地域の冀東系皮影戯・京劇・相声、および江南地域の皖南皮影戯・宣巻を対象として、その形成と変容・都市と農村を結ぶ伝統芸能のネットワーク構造・これら伝統芸能を支える社会経済背景・その芸能文化と地域性などの問題を解明し、また関連するデジタルアーカイブの作成・公開を行った。

  • 近現代華北地域における伝統芸能文化の総合的研究

    科学研究費助成事業(慶應義塾大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2005年
    -
    2007年
     

     概要を見る

    本研究では、清代中期から現代に至る中国北方地域の伝統芸能を対象とし、(1)伝統演劇劇種の実態と変遷、(2)京劇・?子戯・皮影戯の相互影響関係と上演・受容の実態、(3)地域内および地域間の文化流通ネットワークの具体像と社会経済史的背景、の三点の解明を目的とした。
    まず皮影戯に関しては、陜西省を中心に数次の現地調査を行い、同省各地で現在行われている皮影戯・木偶戯をほぼ網羅した。インフォーマントへの聞き取り調査および上演は全て録画保存し、同時に文献資料・博物資料も収集し分析を行った。合わせて陜西省民間芸術劇院の楊飛氏らによる皮影戯関連の未公刊資料を『陜西皮影芸術』として出版し、陜西皮影戯研究の資料的環境を整えた。以上を通じ、陜西省における、皮影戯および他の伝統演劇・芸能間での、演目や音楽など文化流通のネットワーク、またそれを取り巻く社会経済的環境について明らかにした。
    京劇に関しては、民国期の上演資料の収集を行うとともに、従来から開発を進めている民国期京劇上演データベースの一環として、『全民報』など新聞資料からのデータ抽出を行った。また『清代燕都梨園資料』など関連文献のデジタル化を進めた。加えて民国時期の京劇の舞台や上演に関する日本やアメリカの従来知られていなかった資料を整理し、論考としてまとめた。以上により、民国期の京劇に対して西洋近代が与えた影響について、その一端を解明した。
    この他、北京で収集した1950から60年代を中心とする中央ラジオ局旧蔵の公文書・台本・映画関連資料など約730点を目録化し公開した。合わせて中華人民共和国のメディア政策と伝統演劇・芸能の関係に対し同資料の持つ価値について考察し、それを明らかにした。
    上記の出版した図書やインターネットWWW上で公開した資料に加えて、研究分担者、協力者が発表した論文は計24篇に上る。以上により前述の本研究の目的は達成しえたと考える。

  • 革命現代京劇における人物形象とその身体

    科学研究費助成事業(広島経済大学)  科学研究費助成事業(萌芽研究)

    研究期間:

    2003年
    -
    2004年
     

     概要を見る

    本研究の研究実績は、1:革命英雄の人物形象の歴史的変遷に関する検証、2:文革期のスタニスラフスキーシステム批判の検討、3:革命現代京劇の演技術として採用された京舞体三結合に関する実態調査の三点にほぼ集約される。1は主に台本のレベルで検証されうる課題であり、一定数の先行研究も存在するが、本研究ではそれらを土台としつつ、英雄人物が生身の人間から離脱して当時「高・大・全(崇高で偉大かつ完全な)」といわれた特殊な形象を獲得していく時間的な経緯とその筋道をより明確なものにした。2と3はいずれも俳優の演技に関するトピックであり、2については1969年に『紅旗』誌上に発表されたスタシステム批判に関する最初の文章を詳細に検証すると同時に、同時期に発表された関連の論文などを収集し、批判の全容を把握するため基礎的な作業を行っている。また3に関しては、革命現代京劇の創作に関わった演劇人にインタビューを行い、舞(バレエ)と体(体操)の演技術への浸透の様相を検証すると同時に、文革期に教育を再開した各種演劇学校の卒業生から教育現場への導入に関する情報を得、京舞体三結合の京劇「教育への浸透状況を明らかにした。以上三つのトピックは、革命現代京劇の人物形象と、それを演じる俳優の身体を構成する主要なファクターであるといってよい。ほぼ未開拓の領域であるため、本研究はまだ初歩的踏査というレベルに止まるが、以後の研究推進のためのフレームを築いたという点で、萌芽研究としての役割は果たせたと考えている。なお本研究の研究成果の一部に関し、京劇史研究会(大阪)、中国都市芸能研究会(北京)、プラハ・カレル大学における国際シンポジウム「New Trends in Chinese and Japanese Theatre Studies」(チェコ)、および日本演劇学会(博多)において、それぞれ口頭発表を行っている

  • 近代北方中国の芸能に関する総合的研究-京劇と皮影戯をめぐって-

    科学研究費助成事業(慶應義塾大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2002年
    -
    2004年
     

     概要を見る

    本研究は、京劇と皮影戯を主要な調査・研究対象として、近代北方中国における芸能の総合的研究をおこなったものである。
    本研究の初期の目的のうち、(1)大都市の多様性に支えられた演劇の様態と相互関係の解明については、民国時期から現在に至る北京における京劇の上演情況を調査した。その成果として、民国時期以来の国劇概念の変遷を明らかにし、また国内各収蔵機関に所蔵される新聞資料等を調査の上、デジタル化を進め、京劇上演データベースのプロトタイプを完成させた。(2)大都市と周縁部の中小都市および農村との文化交流ネットワークの解明については、山西・陝西各地の皮影戯について現地研究機関との学術交流および老芸人へのインタビューを通じて資料収集を進めた。その結果、それらの地域における皮影戯上演の実態、流通範囲や上演形態、経済的背景などを明らかにした。またその過程で影絵人形や台本資料の収集を行い、整理作業をすすめるとともに、北京や山西など各地の研究機関に所蔵される資料についても調査をすすめ、所蔵目録を作成した。また、これら芸能の上演環境をなした寺廟についても、北京・山西・江蘇・湖北などで現地調査をすすめ、詳細な報告を発表した。(3)演劇・芸能による物語の流通と受容の実態については、以上の調査によって得られた材料をもとに、上演台本の制作過程および物語の流通について、『西遊記』物語などを題材として具体的に解明した。また、河北・東北地域における皮影戯の形成と伝播が、清代後半期であることを詳細に論証した。
    以上の研究を通じて、民国時期における皮影戯および京劇の上演実態の解明という初期の目的は達せられたものと考える。

  • 中国語語圏における遠隔授業に見られる異文化交流の新しい可能性と問題点

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2002年
    -
    2004年
     

     概要を見る

    遠隔接触場面(以下、「遠隔」)の実態を客観的に把握し、学習者と母語話者の談話特徴を分析し、「遠隔」による新しい授業形態の可能性を明らかにすることが本研究の目的である。3年間の研究期間を通して、遠隔授業及び従来型授業のビデオを文字化し、100万字以上の談話コーパスを構築した。談話内容を瞬時に母語別、話題別、授業形態別に検索し、計量的に分析可能となった。研究成果としては主に以下の通りである。
    1)授業形態の研究。遠隔授業と従来型授業における学習者と母語話者の発話を分析し、学習者の学習スタイルやコミュニケーションの特徴を検証してきた。「遠隔」では、心理的な場が共有されにくく、コミュニケーション障害が起こりやすいこと、教員はコーディネーターやサポーター役に徹する必要があることを指摘し、授業テーマの吟味、複数交流チャンネルの併用、教具の活用など、具体的提案を行った。
    2)言語習得の研究。談話コーパスによって学習者と母語話者の文法使用状況を網羅的に調査し、その傾向と原因を分析した。「遠隔」では、心理的プレッシャーと文法習熟度と複雑に絡み合い、学習者の言語使用に影響があると指摘した。また、学習者のフィラーは、頻度は高いが単純化する傾向があり、言語能力が低く評価される可能性があることを指摘した。
    3)異文化コミュニケーションの研究。「遠隔」は異文化接触場面でもある。異文化接触の機会は貴重ではあるが、不要な文化衝突を避けるためには、身近な話題をテーマとしたほうがよい。TV会議による遠隔接触場面の交流では「あるカテゴリーに属する自分」として自文化の代言者になる傾向がある。個人レベルの交流を促進するために、ビデオチャットなど1対1の対話チャンネルの併用が重要であることを指摘している。
    本研究で構築してきたコーパスは、プライバシー保護のためのいくつかの作業を経た上での公開となる。

  • 中国語語圏における遠隔授業に見られる異文化交流の新しい可能性と問題点

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2002年
    -
    2004年
     

     概要を見る

    遠隔接触場面(以下、「遠隔」)の実態を客観的に把握し、学習者と母語話者の談話特徴を分析し、「遠隔」による新しい授業形態の可能性を明らかにすることが本研究の目的である。3年間の研究期間を通して、遠隔授業及び従来型授業のビデオを文字化し、100万字以上の談話コーパスを構築した。談話内容を瞬時に母語別、話題別、授業形態別に検索し、計量的に分析可能となった。研究成果としては主に以下の通りである。1)授業形態の研究。遠隔授業と従来型授業における学習者と母語話者の発話を分析し、学習者の学習スタイルやコミュニケーションの特徴を検証してきた。「遠隔」では、心理的な場が共有されにくく、コミュニケーション障害が起こりやすいこと、教員はコーディネーターやサポーター役に徹する必要があることを指摘し、授業テーマの吟味、複数交流チャンネルの併用、教具の活用など、具体的提案を行った。2)言語習得の研究。談話コーパスによって学習者と母語話者の文法使用状況を網羅的に調査し、その傾向と原因を分析した。「遠隔」では、心理的プレッシャーと文法習熟度と複雑に絡み合い、学習者の言語使用に影響があると指摘した。また、学習者のフィラーは、頻度は高いが単純化する傾向があり、言語能力が低く評価される可能性があることを指摘した。3)異文化コミュニケーションの研究。「遠隔」は異文化接触場面でもある。異文化接触の機会は貴重ではあるが、不要な文化衝突を避けるためには、身近な話題をテーマとしたほうがよい。TV会議による遠隔接触場面の交流では「あるカテゴリーに属する自分」として自文化の代言者になる傾向がある。個人レベルの交流を促進するために、ビデオチャットなど1対1の対話チャンネルの併用が重要であることを指摘している。本研究で構築してきたコーパスは、プライバシー保護のためのいくつかの作業を経た上での公開となる

  • 近代北方中国の芸能に関する総合的研究-京劇と皮影戯をめぐって-

    科学研究費助成事業(慶應義塾大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2002年
    -
    2004年
     

     概要を見る

    本研究は、京劇と皮影戯を主要な調査・研究対象として、近代北方中国における芸能の総合的研究をおこなったものである。
    本研究の初期の目的のうち、(1)大都市の多様性に支えられた演劇の様態と相互関係の解明については、民国時期から現在に至る北京における京劇の上演情況を調査した。その成果として、民国時期以来の国劇概念の変遷を明らかにし、また国内各収蔵機関に所蔵される新聞資料等を調査の上、デジタル化を進め、京劇上演データベースのプロトタイプを完成させた。(2)大都市と周縁部の中小都市および農村との文化交流ネットワークの解明については、山西・陝西各地の皮影戯について現地研究機関との学術交流および老芸人へのインタビューを通じて資料収集を進めた。その結果、それらの地域における皮影戯上演の実態、流通範囲や上演形態、経済的背景などを明らかにした。またその過程で影絵人形や台本資料の収集を行い、整理作業をすすめるとともに、北京や山西など各地の研究機関に所蔵される資料についても調査をすすめ、所蔵目録を作成した。また、これら芸能の上演環境をなした寺廟についても、北京・山西・江蘇・湖北などで現地調査をすすめ、詳細な報告を発表した。(3)演劇・芸能による物語の流通と受容の実態については、以上の調査によって得られた材料をもとに、上演台本の制作過程および物語の流通について、『西遊記』物語などを題材として具体的に解明した。また、河北・東北地域における皮影戯の形成と伝播が、清代後半期であることを詳細に論証した。
    以上の研究を通じて、民国時期における皮影戯および京劇の上演実態の解明という初期の目的は達せられたものと考える。

  • 台湾における民間演劇の社会的機能とその歴史的変遷・歌仔戯と布袋戯を中心に

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(奨励研究(A))

    研究期間:

    1995年
     
     
     

     概要を見る

    本研究の当初の計画は、戦後台湾の民間演劇の変遷と機能とを析出することであった。しかし調査中に接触した台湾の研究者および行政担当者等知識人の民間演劇への関わり方、そして小西園、華洲園など布袋戯劇団の上演時の状況から、民間演劇をめぐるある二重構造を見出さざるをえなかった。それは、民間演劇を台湾独自の民俗文化として強力に価値付けようとする知識人達の言動に対し、一方でそうした知識人の言動に合わせ、より民俗的と考えられる上演の方法を採用しながら、また一方ではそれとは無関係に従来からの民間での需要に応え続けるという布袋戯劇団の上演の価値の二重性である。ここには知識人が自文化の純粋状態として理想視する民間、民俗と、そうではないありのままの民間、民俗との乖離、そしてこの二重性をそのまま反映した民間演劇の上演の様相が見出せる。台湾では1960年代から文化復興運動が繰り広げられ、それは台湾の政治状況、台湾ナショナリズムとも不可分な運動であったが、その潮流に乗った知識人達による価値観の操作が、民間演劇の劇団に上記の二重性を帯びさせることになったと考えられる。こうした状況を目の当たりにし、台湾のナショナリズムと不可分な形で展開される知識人の言説と、それに取り囲まれた民間演劇との相互作用の様相を、最終的なテーマとすべきであるとの認識に至ったわけである。今後は「演劇とナショナリズム」をテーマに、この事例を引き続き調査しつつ、筆者が以前に研究対象とした清朝末期の上海における知識人と演劇との関わりもひとくくりに視野に含み込み、近現代の中国社会における両者の関わりを分析してゆく計画である。また、以上の個人研究と並行して、1996年度より筆者を含めた複数の中国演劇研究者により開始される「中国近代都市芸能共同研究プロジェクト」の一端として今回の研究成果を位置付け、中国社会の中での演劇の姿をより多角的に把捉する方向へと発展させるつもりである

  • 台湾における民間演劇の社会的機能とその歴史的変遷・歌仔戯と布袋戯を中心に

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(奨励研究(A))

    研究期間:

    1995年
     
     
     

     概要を見る

    本研究の当初の計画は、戦後台湾の民間演劇の変遷と機能とを析出することであった。しかし調査中に接触した台湾の研究者および行政担当者等知識人の民間演劇への関わり方、そして小西園、華洲園など布袋戯劇団の上演時の状況から、民間演劇をめぐるある二重構造を見出さざるをえなかった。それは、民間演劇を台湾独自の民俗文化として強力に価値付けようとする知識人達の言動に対し、一方でそうした知識人の言動に合わせ、より民俗的と考えられる上演の方法を採用しながら、また一方ではそれとは無関係に従来からの民間での需要に応え続けるという布袋戯劇団の上演の価値の二重性である。ここには知識人が自文化の純粋状態として理想視する民間、民俗と、そうではないありのままの民間、民俗との乖離、そしてこの二重性をそのまま反映した民間演劇の上演の様相が見出せる。台湾では1960年代から文化復興運動が繰り広げられ、それは台湾の政治状況、台湾ナショナリズムとも不可分な運動であったが、その潮流に乗った知識人達による価値観の操作が、民間演劇の劇団に上記の二重性を帯びさせることになったと考えられる。こうした状況を目の当たりにし、台湾のナショナリズムと不可分な形で展開される知識人の言説と、それに取り囲まれた民間演劇との相互作用の様相を、最終的なテーマとすべきであるとの認識に至ったわけである。
    今後は「演劇とナショナリズム」をテーマに、この事例を引き続き調査しつつ、筆者が以前に研究対象とした清朝末期の上海における知識人と演劇との関わりもひとくくりに視野に含み込み、近現代の中国社会における両者の関わりを分析してゆく計画である。また、以上の個人研究と並行して、1996年度より筆者を含めた複数の中国演劇研究者により開始される「中国近代都市芸能共同研究プロジェクト」の一端として今回の研究成果を位置付け、中国社会の中での演劇の姿をより多角的に把捉する方向へと発展させるつもりである。

  • 革命現代京劇における人物形象とその身体

     概要を見る

    本研究の研究実績は、1:革命英雄の人物形象の歴史的変遷に関する検証、2:文革期のスタニスラフスキーシステム批判の検討、3:革命現代京劇の演技術として採用された京舞体三結合に関する実態調査の三点にほぼ集約される。1は主に台本のレベルで検証されうる課題であり、一定数の先行研究も存在するが、本研究ではそれらを土台としつつ、英雄人物が生身の人間から離脱して当時「高・大・全(崇高で偉大かつ完全な)」といわれた特殊な形象を獲得していく時間的な経緯とその筋道をより明確なものにした。2と3はいずれも俳優の演技に関するトピックであり、2については1969年に『紅旗』誌上に発表されたスタシステム批判に関する最初の文章を詳細に検証すると同時に、同時期に発表された関連の論文などを収集し、批判の全容を把握するため基礎的な作業を行っている。また3に関しては、革命現代京劇の創作に関わった演劇人にインタビューを行い、舞(バレエ)と体(体操)の演技術

  • 近現代華北地域における伝統芸能文化の総合的研究

     概要を見る

    本研究では、清代中期から現代に至る中国北方地域の伝統芸能を対象とし、(1)伝統演劇劇種の実態と変遷、(2)京劇・?子戯・皮影戯の相互影響関係と上演・受容の実態、(3)地域内および地域間の文化流通ネットワークの具体像と社会経済史的背景、の三点の解明を目的とした。まず皮影戯に関しては、陜西省を中心に数次の現地調査を行い、同省各地で現在行われている皮影戯・木偶戯をほぼ網羅した。インフォーマントへの聞き取り調査および上演は全て録画保存し、同時に文献資料・博物資料も収集し分析を行った。合わせて陜西省民間芸術劇院の楊飛氏らによる皮影戯関連の未公刊資料を『陜西皮影芸術』として出版し、陜西皮影戯研究の資料的環境を整えた。以上を通じ、陜西省における、皮影戯および他の伝統演劇・芸能間での、演目や音楽など文化流通のネットワーク、またそれを取り巻く社会経済的環境について明らかにした。京劇に関しては、民国期の上演資料の収集を行うとともに、従来から開発を進めている民国期京劇上演データベースの一環として、『全民報』など新聞資料からのデータ抽出を行った。また『清代燕都梨園資料』など関連文献のデジタル化を進めた。加えて民国時期の京劇の舞台や上演に関する日本やアメリカの従来知られていなかった資料を整理し、論考としてまとめた。以上により、民国期の京劇に対して西洋近代が与えた影響について、その一端を解明した。この他、北京で収集した1950から60年代を中心とする中央ラジオ局旧蔵の公文書・台本・映画関連資料など約730点を目録化し公開した。合わせて中華人民共和国のメディア政策と伝統演劇・芸能の関係に対し同資料の持つ価値について考察し、それを明らかにした。上記の出版した図書やインターネットWWW上で公開した資料に加えて、研究分担者、協力者が発表した論文は計24篇に上る。以上により前述の本研究の目的は達成しえたと考える

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学内研究費(特定課題)

  • 大正期における梅蘭芳訪日公演の研究-研究成果の公開に向けて

    2019年  

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    筆者は2014年度から2019年度までの五年間、科研費基盤研究(C)「大正期における梅蘭芳訪日公演の研究」の助成を受けて、1919年に行われた梅蘭芳の初訪日公演についての研究を行ってきた。2019年はちょうどこの公演から百周年にあたり、1月には北京で、7月には早稲田大学で筆者が主催者の一人となって国際シンポジウムを実施した。また10月には国立劇場で、上海京劇院、上海昆劇団によるシンポジウムと記念公演が行われている。今回の特定課題助成金は、これらのシンポジウムおよび公演の実施のための経費に一部充てられている。これら梅蘭芳訪日百年という節目の年に東京で開催されたシンポジウムと公演によって、「大正期における梅蘭芳訪日公演の研究」という一連の研究に、無事に一区切りをつけることができた。

  • 大正期における梅蘭芳訪日公演の研究‐調査資料の公開と研究成果刊行に向けて

    2018年  

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     報告者はこれまで、中国の京劇俳優梅蘭芳が1919年に行った初の日本公演の研究を進めてきた。それから百年となる2019年に、関連の研究成果を公にすることが、今回特定課題の助成を得た主な目的である。 2019年1月、北京で訪日百周年記念シンポジウムが開催され、報告者は当時の日本における梅蘭芳の受容について発表した。この報告は、年内に論文集にまとめられる予定である。このほか2018年10月23日に大隈講堂で行われた上海崑劇団の公演において、梅蘭芳初訪日時に演じられた崑劇に関する報告を行い、同時に上海崑劇団には当時梅蘭芳が披露した芝居を演じてもらった。 上記活動を通して、特定課題の助成を得た当初の目的は達成できたといえるであろう。

  • 焦菊隠と演劇教育―俳優教育における近代化のプロセス

    2003年  

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     本研究は、中国の演出家焦菊隠の民国期から建国初期に至る演劇教育論および実践の跡をたどり、そこに現れた中国の俳優教育近代化のプロセスを析出することを目的とした。以下、今年度の調査活動によって明らかになったいくつかの事柄に関して、ここに報告したい。 まず論及の対象とする時期について、当初の民国期から建国初期という枠を、1938年から1953年までに限定することにした。これは焦菊隠がフランス留学の成果として1938年に執筆した博士論文『今日之中国戯劇』を起点、建国後の1953年8月に北京で行われたスタニスラフスキー逝去15周年記念会における焦菊隠の講演『スタニスラフスキーに学ぶ』を終点とするのが適切と判断したためである。 この期間における焦菊隠の演劇教育論の変遷をたどると、旧劇(伝統演劇)俳優養成論から、スタニスラフスキーシステムの本格的受容へと大きく様変わりしている。留学前に校長を務めた中華戯曲専科学校での経験は『今日之中国戯劇』に反映されており、また1940年には『旧時的科班』および『桂劇演員之幼年教育』という二つの文章を発表している。この数篇の文章が、焦菊隠の当時の俳優教育論を代表しているといってよいだろう。 しかしながらこれ以降、旧劇教育に関する文章は急速に影を潜め、ほぼ10年後の建国前後になると、スタニスラフスキーに関する言及が圧倒的となる。とりわけ先述の講演『スタニスラフスキーに学ぶ』は、当時焦菊隠がすでに新中国におけるスタニスラフスキーシステムの代表的専門家と目されていたことの証左と言えるだろう。 旧劇教育論からスタニスラフスキーシステムへの傾倒という焦菊隠の関心の変遷は、抗日戦争から新中国建国へと至る時代の流れの反映である一方、後に観察されるスタニスラフスキーシステムと伝統演劇界との接近を予告するものでもあろう。今回は概観レベルにとどまったが、以後も両者の関連について詳細に調査を続けたいと考えている。

  • 中国近代における演劇と知識人―清末民初の北京、上海を中心に

    1996年  

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     本研究は、1:筆者がこれまで研究してきた中国清朝末期の演劇近代化の潮流である「戯曲改良運動」について、その起因の一つである中国近代知識人の勃興と、上海おける彼らの演劇への関与の実状を、その歴史的環境に照らしながら解明すること、2:改良運動収束後の民国初期の現象として、特に北京の知識人によっておこなわれた、演劇に対する中国古典文化としての価値付与のプロセスを文化史的流れの中で解明すること、以上二点を目的として設定した。 前者については、今回の検討を通して、同時代を生きながらも、辛亥革命をピークとする改革の流れとは離れたところで、演劇に関与し始めた一部の知識人の姿が明らかになった。彼らは辛亥革命の前後からマスメディアに登場しはじめた劇評という仕事に関わり、それまで社会改革に腐心していた知識人とは異なる立場から演劇との接触をはじめている。この流れは民国以降、より一般的な傾向として普及してゆくものと考えられる。 後者に関しては、辛亥革命後、社会改革の動きが減速するに従い、必ずしも改革に組みしない知識人達が、新しい国家の枠組みである「中国」独自の文化を模索してゆくプロセスの中で、演劇にどのような変化を与えていったかを、北京の劇壇を中心に探求した。一連の検討により、1910年代中葉以降、女形俳優梅蘭芳を軸に知識人が参集し、様々な中国の古典的イメージによってその新作演目を彩っていった過程を、従来の単純な演劇史的記述から、より広範な近代の文化史的な流れの中へと定位しなおした。 以上二つの相互に関連する課題の検討により、中国が伝統社会から近代社会へと変貌してゆくさなか、知識人と演劇との間にいかなる関係の変容が見られたかを、文化史的に明らかにするための端緒を開くことができたと考える。この点に関し、以後も研究を続行する予定である。

  • 清末上海の劇界と伝統演劇の近代化-社会史的な視点から

    1995年  

     概要を見る

    本研究の目的は,筆者が従前より行ってきた上海新舞台に関する研究をさらに深化させ,これまで新舞台にのみ限っていた記述の対象を,清朝末期の上海の劇界全体に拡大しつつ,その近代化の様相をより体系的に把握することにあった。 それまでの演劇の近代化の進展が,民間をベースとした商業的上演の文脈において,特に上演の形態面でのみ生起していたのに対し,清末上海の劇界の様相として最も特徴的なのは,当時の新聞,雑誌などマスメディアに言論活動の場を求めていた近代知識人が,革命思想と民族主義の勃興にともない,プロパガンダの武器として頻繁に演劇との接触を行い始めた点である。 本研究の具体的作業においては,資料からの情報量が限られる劇界内部の事情より,むしろ演劇近代化を推進する言説を巷間に流通させた知識人,および彼らが利用した伝達媒体である新聞,雑誌を中心とするマスメディアなど,当時の演劇をとりまく環境自体の検討へ,重点をシフトさせる方針とした。これまで上海の主力紙である『申報』を資料の基軸としてきたが,加えてその他の副刊や天津など他地域の資料を視野に入れ,また個々の知識人の思想,行動にも目を配ることにより,当時の演劇を巡る社会の見取り図が徐々に輪郭をあらわにし,そこからの逆照射で演劇もまたその姿を鮮明にする結果となった。 しかし,当時の演劇が知識人の管制下に入っていたわけでは決してなく,実際上,演劇の上演に携わる人間が身を置く社会の下層部,国外からの思想を伝達,流布させて演劇を変容へと導く近代知識人ら社会の上層部,および劇場に集まる種々雑多な人々という中間層の,少なくとも三つのレベルの相互作用の実態を析出する必要性を痛感した。当初から社会史的視点の導入を研究の基軸に据えていたこともあり,民衆史と思想史の接点に現れた文化史,社会史的な事象として,今後も研究を続行する予定である。

海外研究活動

  • 梅蘭芳と大正期東アジアの芸術と文化

    2011年04月
    -
    2013年03月

    台湾   中央研究院

    中国   中国芸術研究院

 

現在担当している科目

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