Internal Special Research Projects
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LC/MSによるメタボロミクス解析を用いた海綿二次代謝産物の比較と新規化合物の探索
2025 中尾洋一
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【背景・目的】 海綿はユニークな構造と生物活性を含む二次代謝産物の宝庫として、長年天然物化学の研究の対象となっているが、それら二次代謝産物の多くは、海綿自身ではなく、海綿に共生する微生物によって産生されていると考えられている。同種ならびに近縁種の海綿の抽出物に含まれる二次代謝産物のLC/MSデータを多変量解析することで、二次代謝産物プロファイルの違いを生み出す化合物と、それらを産生する微生物群の関係を明らかにする。また、共生微生物叢がユニークな生態系を形成している海綿では、他の同種や近縁種の海綿の二次代謝産物には含まれない化合物を含み、新規化合物が産生されている可能性が高いと考えられる。そのため、二次代謝産物プロファイルが特徴的な海綿から、新規化合物の探索を行い、単離精製後はNMRやMS等の分析を活用して、構造決定を行う。【方法・結果】 同種ならびに近縁種を含む日本産およびイタリア産の海綿8検体のメタノール抽出物をLC/MS分析に付し、多変量解析に供したところ、各海綿に固有なイオンピークの存在を明らかにすることができた。イタリア・ポルトフィーノ産海綿Petrosia ficiformis(サンプル番号S14105)に着目し、LC/MSを指標とした精製スキームにより、新規化合物1および2を単離した。NMRおよびMS解析により、新規化合物1および2の構造を明らかにした。また、日本産海綿Petrosia ushitsuensis(サンプル番号S14025)より、新規化合物3を単離した。化合物3について、現在構造解析中である。
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