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Updated on 2026/03/17
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Internal Special Research Projects
キリスト教「解放の神学」の脱構成的可能性についての理論的考察
2025
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キリスト教「解放の神学」は、「脱創造」の特異な概念で知られる哲学者シモーヌ・ヴェイユやその後継者ジョルジョ・アガンベンまでも含む広範なリゾームとしてこれを理解するとき、今日のアナキズムにおいて提起されている「脱構成」の力能を行使する政治的・霊的実践として新たに位置付けなおすことができる。翻ってそれは、「政治」や「実践」といった基本的概念そのものへの見直しも迫ることになろう。2025年度の本研究は、このことを日本の作家である田中小実昌のテキストの読解によって検証することに費やされた。その結果、戦中・戦後期の広島・呉で単立教会「アサ会」を営んでいた父、田中遵聖の記憶を記述する小実昌のテクストは、脱創造的-脱構成的とでも形容すべき遵聖の信仰の本質をその文体によってこそ反復しているということ、転じていえば、アサ会がやがてそこに回収されてしまった天皇制の統治にたいする継戦の闘争-逃走線を描き出す解放実践として、これを評価しうるということが示された。