Updated on 2024/12/26

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HOSHI, Kentaro
 
Affiliation
Affiliated organization, Global Education Center
Job title
Assistant Professor(non-tenure-track)
 

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Internal Special Research Projects

  • WEBネットワークサービス系トラフィックと教育への応用

    2008  

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     WEBネットワークサービス系トラフィックと教育への応用と題し,本年はWEBネットワーク上のサービスにおけるトラフィックのモデル化を行なった.近年のWeb系の新しいトラフィック問題では自己相似性などが見られるなど到着過程がポアソンとは限らないことから,既存マルコフ型モデルでは十分と云えなくなってきている.本年度前半にはサーバにおいて発生するタイムアウトトラフィックに着目し,タイムアウトを新たに一般分布へと拡張した到着過程・サービス時間が非マルコフ型の一般的な単一サーバ待ち行列モデルを解析し,到着過程・サービス過程・タイムアウト過程情報から平均システム特性に対する簡易な近似式の導出を行った. 本年度後期にはサーバ(ルータ)における処理方式について着目しモデル化を行った.情報通信システムでは,CPUやサーバを共用する際,量子(quantum)と呼ばれる時間単位で処理が実行される.処理要求するユーザ(客,ジョブ,パケット,セル,ブロック,タスク)の処理時間は1つの量子で終わることもあれば,複数回処理を繰り返すこともある.この方式をラウンド・ロビンという.ラウンド・ロビン方式はフィードバック(帰還)のある単一サーバシステムとしてトラヒックモデル化されている.到着時間を一般分布に拡張したGI/GI/1(待ち行列)システムを取り扱った.到着するユーザは処理(サービス)を受ける前に帰還回数が分かって(与えられて)いる場合[モデルA] と,処理後に帰還するかどうか,Bernoulli的に判断する場合[モデルB] の想定を行った.拡散近似解析によって両モデルA・Bにおける平均システム性能評価尺度の導出を行った. 設定された各々のトラフィックモデルに対し得られた近似式の精度は,シミュレーションにより確認している.今後はこれらの性能評価尺度から,Web システムとしてのトラフィック特性や安定性の明確化に繋げていく考えである.