特定課題制度(学内資金)
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日本人アスリートにおける遺伝子多型が安静時代謝量に及ぼす影響
2025年 田口素子
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本研究では、アスリートにおける安静時代謝量 (Resting energy expenditure: REE) の個人差の要因として、遺伝子多型に着目し、代謝に関連する代表的な遺伝子多型であるβ3-アドレナリン受容体 (ADRB3) 遺伝子多型がREEに及ぼす影響について検討することを目的とした。対象は男女大学生アスリートとした。研究開始時点ですでに75名分のREE測定と遺伝子多型解析のための血液検体採取を終えており、本研究にて追加で41名のREE測定及び採血による血液検体採取を実施した。さらに、計116名分の検体からのDNA抽出及びADRB3遺伝子多型のPCR解析を終了した。 遺伝子多型解析の結果から、持久系アスリートを対象に正常型 (Trp/Trp) と変異型 (Trp/Arg) および (Arg/Arg) の3群に分け、REEの比較検討を行った。本研究における遺伝子型の頻度は先行研究で報告されている数値とおおかた一致しており、本研究結果に一定の妥当性が得られたと考える。持久系アスリートにおいては、ADRB3遺伝子型によってREEに差は認められなかった。さらに、REE高値群と低値群の2群に分けて比較した結果、除脂肪量とトリヨードサイロニンによって調整されたREEに遺伝子型間での差は認められなかった。以上より、持久系アスリートにおいてはADRB3単一の遺伝子多型がREEに影響を与える可能性は低いことが示唆された。現在、筋力瞬発系アスリートの結果解析を進めている。競技特性による比較、さらには競技を統合した際の遺伝子多型とREEの関連についても今後検討を進める。引き続き研究結果の解析を行い、得られた結果を学術論文として発表予定である。
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