Updated on 2026/04/04

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KINOSHITA, Yusuke
 
Affiliation
Faculty of Science and Engineering, Waseda Research Institute for Science and Engineering
Job title
Junior Researcher(Assistant Professor)
 

Internal Special Research Projects

  • 希土類アップコンバージョン粒子を用いた近赤外光反応システムの開発

    2025  

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    化学・生命化学科石井研究室ではこれまで、有機分子のごくわずかな不斉炭素に起因するキラリティ源を用いることで無機結晶配列全体にらせん性を持たせ、有機‐無機ハイブリッド材料の一次元らせん配列による特異的な電子・スピン状態を作り上げている。有機キラル分子の構造的指針として、①無機結晶部分と相互作用しながら結晶を一次元に配列させること、②共役系π電子に特有な相互作用による有機分子同士のつながりを作り出す骨格であること、などがあげられる。本研究では、この分子構造的指針をベースにしながら系統的な分子設計・合成を行う。さらに、合成した有機キラル分子を用いて、有機‐無機ハイブリッド薄膜を作製し、物性を評価する。最終的には、有機分子の構造と評価した物性の相関関係を明らかにし、有機‐無機ハイブリッド材料の一次元らせん配列制御の基礎原理を確立する。○今年度の研究成果(業績リスト含む)1.新規有機キラル分子の合成と光学分割種々のメトキシ基を有するナフチルエチルアミン類は、原料として対応するメトキシ基を有するアセチルナフタレンのアセチル基について、還元剤としてNaBH3CNを用いボーチ還元的アミノ化反応によって合成した。ナフタレンよりπ共役拡張させたアントラセンを骨格とした有機キラル分子は、フリーデル・クラフツ反応を用いアセチル化させ、その後、同様の還元化反応によりアミノエチル基を有するアントラセンを合成した。合成したラセミ体は、マンデル酸やカンファースルホン酸など光学異性体を用いて優先晶出法により光学分割を行なった。光学分割した有機キラル分子の光学純度は、キラルカラムを用いたHPLC分析により確認した。分割した有機キラル分子の絶対配置は、単結晶X線結晶構造解析によって決定した。2.新規有機キラル分子を用いたハイブリッド薄膜・結晶の作製と評価光学分割した新規有機キラル分子を用いたそれぞれハイブリッド薄膜および結晶の作製を進めている。現在までに、メトキシ基を置換したナフチルエチルアミンを有機キラル分子として用いてヨウ化鉛との薄膜化を行なった。薄膜XRD測定等を用いた構造解析により、有機分子を介した一次元らせん構造を形成していることが明らかとなった。