過去の科研費研究事業を踏まえつつ、アジアにおける知的財産制度の調和を目指し、本年度は研究者ネットワーク形成に努めるとともに、研究会等を通じて意見・情報交換を実施した。具体的には、(1) ベトナムで開催された国際会議 (The IP & Innovation Researchers of Asia (IPIRA) Conference) に参加し、ベトナム、タイ、マレーシア、カンボジア等の研究者とのネットワークを形成した(彼らを来年度以降早稲田大学に招聘予定である。)。(2) 中国・香港の研究者を招聘し、AIと著作権等についての研究会を行った。(3) 台湾を訪問し、台北大学、台湾大学、成功大学等の研究者と研究会を開催するとともに、今後、毎年研究交流を実施することに合意した。(4) オランダ・マーストリヒト大学に招聘され講義と研究報告をした機会に、アジアと欧米の知的財産法の比較研究(当面はAI関係がテーマ)を行うことに合意した。以上のようなネットワークをもとに、今後は一層実質的な研究交流を行い、早稲田大学知的財産法制研究所の事業にもつなげていきたいと考えている。
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