2024/04/19 更新

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ミカミ タカヒト
三上 貴仁
所属
理工学術院 創造理工学部
職名
准教授
 

現在担当している科目

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 理工学術院   大学院創造理工学研究科

学内研究所・附属機関兼任歴

  • 2023年
    -
    2024年

    理工学術院総合研究所   兼任研究員

特定課題制度(学内資金)

  • 海岸構造物や沿岸環境が津波の浸水過程に及ぼす影響の解明

    2015年  

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     東日本大震災では多くの海岸堤防が越流する津波により甚大な被害を受けており、越流する津波に対しても粘り強く効果を発揮する海岸堤防の整備が求められている。海岸堤防を越流する津波の挙動やそれに対する海岸堤防の応答については研究が進められているが、その際に海岸堤防周囲の環境を考慮したものはまだ少ない。そこで本研究では、周囲の環境のうち、海岸堤防の背後に位置する防潮林と海中に位置する離岸堤を考慮して、津波襲来時に海岸堤防周辺で生じる流体運動の分析を行った。東日本大震災における実例の分析と水理実験を行うことにより、海岸堤防への影響を低減する防潮林と離岸堤の条件について基礎的な知見を得ることができた。

  • PIVを用いた平面津波水槽での流速場計測に関する基礎的検討

    2015年  

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     津波のように沿岸方向にも岸沖方向にも広範囲にわたる現象を実験によって把握するためには、波高計や流速計を用いた点での計測ではなく、面で物理量を把握することも重要となる。そこで本研究では、津波を対象とした水理実験において、PIV (Particle Image Velocimetry) の手法を用いて面的な流速場の計測を行い、その有効性を検討した。特に、東日本大震災の際に仙台平野沿岸で見られた、運河(貞山運河)を越えていく津波の流れを対象として実験を行い、運河の有する津波減災効果を分析した。二次元水路内で運河を越流する津波を再現し、運河周辺の流れの流速場を計測することができた。今後は、運河周囲の地形をより現実のものに近づけて実験を継続していく予定である。

  • 2009~2013年に生じた津波・高潮災害から得られた知見の収集・整理と分析

    2014年  

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     本研究では、今後の沿岸災害の減災策を考えるにあたって有用な知見を提示することを目的として、2009~2013年の5年間に世界各地で生じた津波・高潮災害に関する情報の収集および整理を行った。2009年サモア諸島津波、2010年インドネシア・メンタワイ諸島津波については、避難につながる行動のトリガーや、避難経路の整備という観点から比較し、離島での被害軽減に重要な点を指摘した。2013年台風ヨランダによるフィリピンでの高潮災害については、近年に発生した他の高潮災害とは異なる特徴を有しており、台風の経路と沿岸地形に伴って変化する高潮のさまざまな特徴を把握しておくことが必要であることがわかった。