2024/12/07 更新

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アラカワ マサオ
荒川 雅生
所属
理工学術院 大学院情報生産システム研究科
職名
教授
 

現在担当している科目

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 理工学術院   基幹理工学部

学内研究所・附属機関兼任歴

  • 2023年
    -
    2024年

    理工学術院総合研究所   兼任研究員

特定課題制度(学内資金)

  • 単調影響グラフ理論を用いたファジイ最適設計に関する研究

    1995年  

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    本研究では,カリフォルニア大学バークレー校のアゴジーノ教授と共同で行っている研究である。以下にその内容を簡単にまとめる。 設計変数としてファジイ数を用いた最適設計に関して行った一連の研究の成果より,設計問題における数値的あいまい性を柔軟に,しかも,単一の定式化でとり扱えることが示された。その結果,設計に柔軟性とロバスト性をもたせることが可能になった。その一方で,この定式化は設計変数や制約条件,目的関数が多くなり複雑になってしまう問題点が指摘された。単調影響グラフ理論(MID)を用いた単調性を仮定した最適化手法は,設計変数,制約条件,目的関数の関係をグラフ理論を用いて表現し,その影響関係を定性的に表し,グラフ理論に基づいた変形により,問題を簡素化し,制約条件の許容値と目的関数との関係を明示化する手法である。しかしながら,グラフ変形時に定性演算を用いるために,あいまい性が増大し,組合せ爆発を行してしまい解が得られない可能性があった。 本研究では,上記の2つの研究の利点を組合せ,有効なファジイ最適設計手法の開発を目的とした。ファジイ最適設計の複雑さにはMIDで対応し,MIDのあいまい性には,以前開発したファジイ言語を導入することで対応した。提示した手法をフライホイールの設計問題に適用した。現在,この数値計算例をたたき台として,互いの観点から問題点の整理,課題について検討を加えている。昨年秋にアゴジーノ教授が来日された際,又,インターネットを用いて議論をすすめている。その結果,いかに大規模な問題に対応させるか,現在互いに行っている開発環境の違いの整備の必要性が指摘された。現段階での成果としては,目的関数,設計変数と,許容値の関係が明示化されるため,許容値のあいまい性が結果に与える影響が容易に把握されるため,より革新的な設計への発展の可能性が示せたことが挙げられる。