2024/04/18 更新

写真a

ヨコオ ユウキ
横尾 祐樹
所属
政治経済学術院 政治経済学部
職名
助手

経歴

  • 2023年09月
    -
    継続中

    フィレンツェ大学(Università degli Studi di Firenze)

  • 2022年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   政治経済学部   助手

委員歴

  • 2022年04月
    -
    2024年03月

    早稲田大学政治經濟學雑誌  事務局助手

  • 2022年04月
    -
    2024年03月

    早稲田大学政治経済学会  事務局助手

  • 2024年04月
    -
    継続中

    早稲田大学現代政治経済研究所  事務局助手

所属学協会

  •  
     
     

    Renaissance Society of America

  •  
     
     

    International Machiavelli Society

  •  
     
     

    政治思想学会

  •  
     
     

    日本政治学会

研究キーワード

  • 政治哲学

  • 政治思想史

受賞

  • 政治思想学会研究奨励賞

    2021年05月   政治思想学会  

  • 特に優れた業績による返還免除

    2022年06月   日本学生支援機構  

  • 特に優れた業績による返還免除

    2019年06月   日本学生支援機構  

 

論文

書籍等出版物

  • マキァヴェッリと宗教: 社会形成に〈神〉は必要か

    横尾 祐樹( 担当: 共著,  担当範囲: Ⅳ 『 ディスコルシ』の農地法と紛争論 [付録] ジョバンニ・ジョバンノ・ポンターノ『君主について』(1490))

    論創社  2024年04月 ISBN: 4846023826

    ASIN

講演・口頭発表等

  • The Fear and Critique of Christianity in The Art of War, in Machiavelli and the Art of War

    Yuki YOKOO

    Seminar Sessions at Renaissance Society of America  

    発表年月: 2021年04月

  • 「監視者」としての平民階級―マキァヴェッリにおける1510-1520年代初頭の制度論

     [招待有り]

    早稲田大学先端社会科学研究所公開セミナー「マキアヴェッリ政治思想における〈超越〉と〈制度〉-近年の若手研究の最前線から  

    発表年月: 2021年03月

  • 「監視者」としての平民階級 :マキァヴェッリにおける護民官・民会制度の検討から

    政治経済学会  

    発表年月: 2021年03月

  • イタリア・ルネサンスにおける霊魂不滅と祖国への義務履行 ―レオナルド・ブルーニによるプラトン翻訳と政治的著作の比較検討―

    横尾祐樹

    政治経済学会  

    発表年月: 2020年09月

  • マキァヴェッリの聖書解釈

    横尾 祐樹

    政治哲学研究会  

    発表年月: 2020年03月

  • Flavio Biondo’s Impact on Machiavelli: On the ecclesiology

    Yuki YOKOO

    Renaissance Society of America(in Session "Machiavelli and Politics Revisited")  

    発表年月: 2024年03月

    開催年月:
    2024年03月
     
     
  • “Theodicy in Machiavelli’s Thought: Salvation from “Human Misery” and the Role of Politics”

    Yuki YOKOO

    THE INTERNATIONAL MACHIAVELLI SOCIETY Inaugural Conference (Rome, 13-16 December 2023)  

    発表年月: 2023年12月

    開催年月:
    2023年12月
     
     

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • マキァヴェッリと古典註解の伝統:『ディスコルシ』の起源

    日本学術振興会  若手研究者海外挑戦プログラム

    研究期間:

    2023年09月
    -
    2024年06月
     

  • マキァヴェッリと初期近代イタリアの国際紛争:階層関係とアクターの多元性

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2022年08月
    -
    2024年03月
     

    横尾 祐樹

     概要を見る

    2022年度は、当初の研究計画書に基づき、マキァヴェッリやその他人文主義者に関する関連史料(一次文献、二次文献を含む)の収集と読解を進めた。論文執筆に必要な一次史料の一部に関しては、翻訳と注釈の作成を行った。一例として、ジョバンニ・ポンターノ『君主についてDe principe』の読解を行う際に、Guido Capelliによる校訂版史料の注釈等を参照することで、本研究の遂行に必要な他の文献(ポンターノであれば、『ナポリの戦争についてDe bello neapolitaneo』など)の収集や読解に繋げることができた。マキァヴェッリに関連する史料としては、Giovan Giacomo Penni『教皇レオ十世の選出と即位のためにローマで行われた、荘厳で名誉ある行進に関する年代記 Croniche delle magnifiche et honorate pompe fatte in Roma per la creatione et incoronatione di Papa Leone X』を回収し、読解を進める段階に達することができた。2022年度内に刊行された最新の校訂版『君主論』における注釈やBarthas(2019)の研究成果も活用しつつ、上記の史料の分析を進めている。この史料中には、教皇レオ10世をモーゼに擬える記述(「まるでモーゼのようにTAMQUAM MOYSES」)も散見される。加えて、イタリアにおける平和の回復者、有徳さを身に着けた運命の支配者として表現される記述も見いだせる(「教皇レオ10世、すなわち最も幸福なる平和の回復者LEONI X. PONT.MAX. PACIS RESTITUTORI FELICISSMO」等)。現状では、教皇と『君主論』の関係性を議論する際の手がかりとして、この史料を活用できるか否か、できる場合はどのように活用すべきかを考察する作業を進めている。こうした教皇評価は、『ディスコルシ』等の教会批判とどのような関係に立つのかも、考察対象にしたい。

  • マキァヴェッリと古典註解の伝統:『ディスコルシ』の起源

    早稲田大学  特定課題

    研究期間:

    2023年04月
    -
    2024年03月
     

  • ニッコロ・マキァヴェッリの教会国家批判―教会を巡る敵対関係とアクターの多元性

    早稲田大学  特定課題

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2023年03月
     

  • ルネサンス期における預言と政治学―マキアヴェッリの宗教観と〈フィレンツェの神話〉

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2021年04月
    -
    2025年03月
     

    石黒 盛久, 厚見 恵一郎, 鹿子生 浩輝, 村田 玲, 横尾 祐樹

     概要を見る

    今年度もまた先年度に引き続きコロナ禍の余波により、共同研究を満足行く程度に展開することができなかった。とはいえそのような状況下で実施された3回のZOOMを活用した研究会は、新たに研究協力者として参加を得た若手のイタリアにおける研究の最先端の報告や、マキアヴェッリのテキスト解釈上の難読個所についての徹底討論など、極めて充実した内容なものとなり、研究の遅々ながらも着実な前進を実感する機会となった。
    こうした活動に力を得、具体的研究業績として石黒は本共同研究に関わる論文一編(「マキアヴェッリ思想における今民的心性の宗教的起源」『金沢大学歴史言語文化学系論集 史学・考古学篇』15)を公刊した。村田は前年に引き続き、マキアヴェッリ解釈者として重要な位置を占めるレオ・シュトラウスの宗教観を示す翻訳「翻訳 なぜ我々はユダヤ人であり続けるのか: ユダヤ教の信仰と歴史はなおも我々に語り掛けることができるのか?(2/2)」(『世界史研究論叢』11)を公にしている。
    厚見は昨年本共同研究が定森亮氏を迎えて行った、同氏の著作の合評会を踏まえ、「書評 共和主義者モンテスキュー : 古代ローマをめぐるマキァヴェッリとの交錯[定森亮著]」(『社会思想研究』46)を、同様に石黒も同じ定森氏の著作についての書評「定森亮著『共和主義者モンテスキュー古代ローマをめぐるマキアヴェッリとの交錯』」(『神奈川評論』100)を公にし、その中でモンテスキューとの対比からマキアヴェッリの宗教観の一端についても識見を得た。

 

特定課題制度(学内資金)

  • マキァヴェッリと古典註解の伝統:『ディスコルシ』の起源

    2023年  

     概要を見る

    2023年度は(i)在外研究の実施, (ii)国際学会への参加, (iii)共著書の刊行、の三点から研究活動を遂行した。(i)2023年9月以降、イタリア(フィレンツェ大学)で在外研究を実施した。主目的は、博士論文執筆に向けた史料収集及び文書館の利用である。例えば、1300年代後半から1400年代初頭のフィレンツェ書記官(コルッチョ・サルターティやレオナルド・ブルーニ)が作成した外交書簡の収集を行った(Archivio di Stato di Firenze, BibliotecaRiccardiana di Firezeを訪問)。当該史料の分析を通じて、1300年代後半から1400年代初頭のフィレンツェ書記局は引き続き教皇党的な自己規定(教会との親密な関係性をアピールする外交上のプロパガンダ)を継続的に使用し続けていた点、教会大分裂の解決を目指して奔走し続けていた点等が浮き彫りになった。H.バロン以降一般的となった通説においては、教会とフィレンツェの軍事衝突が発生した八聖人戦争(1375-78)以降、フィレンツェ書記局は教皇党的な言説を使用しなくなり始めると整理されがちだが、2024年現在では、その見通しには一定の修正が必要だと考えられる。なお在外研究中、フィレンツェ大学開講の講義を複数聴講し、マキァヴェッリや他書記官の直筆草稿を分析する手法に関してもレクチャーを受けた(Luca Boschetto, Francesco Bausi)。 (ii)2023年度は二つの国際学会(International Machiavelli Society, Renaissance society of America)に報告者として参加した。(i)の研究内容を含めて、英語圏・イタリア語圏の研究者から、有益な示唆・フィードバックを受けることができた。 (iii)国内での研究成果として、『マキァヴェッリと宗教』と題された共著書を出版した。学術論文と原典史料の翻訳で参加している。

  • ニッコロ・マキァヴェッリの教会国家批判―教会を巡る敵対関係とアクターの多元性

    2022年  

     概要を見る

    本研究は、『君主論』の教会論を検討する。次の教皇を自派に親しい者から選出できれば自派の繁栄が望める反面、敵対党派から教皇が選抜された場合は自派の弾圧が危惧される。そうした国家間紛争や封建貴族間の紛争、下位に属する諸集団の駆け引きの結果として上位者である教皇が選抜される。その一方で、教皇選抜の帰結は再帰的に(自身へ跳ね返るように)、下位に属する諸集団の敵対関係に影響する。枢機卿選抜においても同様の構図が適用される。枢機卿選抜は教会国家という上位者内部の派閥抗争に過ぎないはずであるが、下位に属する諸集団の利害関係を広域的に巻き込んで、彼らの間で潜在的に燻っていた敵対関係を顕在化させることがある。