2024/12/07 更新

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イノウエ ナナコ
井上 菜々子
所属
文学学術院 文化構想学部
職名
助手

経歴

  • 2022年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   文化構想学部 文芸・ジャーナリズム論系   助手

  • 2021年04月
    -
    2022年03月

    川村学園女子大学   我孫子キャンパス・目白キャンパス   非常勤講師

    英語の授業を担当

学歴

  • 2020年04月
    -
    継続中

    早稲田大学大学院   文学研究科   博士後期課程  

    英文学コース

  • 2018年04月
    -
    2020年03月

    早稲田大学大学院   文学研究科   修士課程  

    英文学コース

  • 2014年04月
    -
    2018年03月

    早稲田大学   文学部   文学科  

    英文学コース

  • 2011年04月
    -
    2014年03月

    茨城県立水戸第一高等学校   普通科  

所属学協会

  • 2021年05月
    -
    継続中

    日本アメリカ文学会 東京支部

  • 2021年05月
    -
    継続中

    日本アメリカ文学会

  • 2021年05月
    -
    継続中

    日本英文学会 関東支部

  • 2021年05月
    -
    継続中

    日本英文学会

研究分野

  • 英文学、英語圏文学   アメリカ文学 / 英文学、英語圏文学   カート・ヴォネガット / 英文学、英語圏文学   ティム・オブライエン

研究キーワード

  • アメリカ文学

  • ジェンダー研究

  • 戦争文学

  • ポストモダニズム

  • カート・ヴォネガット

  • ティム・オブライエン

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論文

  • The Things They Carriedにおけるメタフィクションの倫理

    井上菜々子

    早稲田現代文芸研究   13   29 - 40  2023年03月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

  • If I Die in a Combat Zoneにおける戦争賛美と反戦の相克——勇気と追悼のあり方を巡って

    井上菜々子

    日本アメリカ文学会東京支部支部会報   ( 83 )  2022年06月  [査読有り]

  • Kurt VonnegutのSlaughterhouse-Fiveにおける覇権的男性性言説への批判について

    井上菜々子

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   66   251 - 266  2021年03月  [査読有り]

  • Kurt Vonnegut研究——Slaughterhouse-Fiveにおける戦争とマスキュリニティーの表象

    井上菜々子

       2020年03月

講演・口頭発表等

  • The Things They Carriedにおけるメタフィクションの倫理

    井上菜々子

    第13回早稲田文芸・ジャーナリズム学会  

    発表年月: 2022年10月

    開催年月:
    2022年10月
     
     
  • Slaughterhouse–Fiveにおけるトラウマと回復

    井上菜々子

    早稲田大学文学部英文学会・教育学部英語英文学会2018年度合同大会  

    発表年月: 2018年12月

    開催年月:
    2018年12月
     
     

その他

  • 優秀修士論文として要約を早稲田大学大学院『文学研究科紀要』に掲載

    2021年03月
     
     

     概要を見る

    2020年3月に修士論文「Kurt Vonnegut研究——Slaughterhouse-Fiveにおける戦争とマスキュリニティーの表象」を提出したところ、優秀修士論文として認められ、2021年3月の早稲田大学大学院『文学研究科紀要』第66輯にて要約が掲載されました

 

担当経験のある科目(授業)

  • リーディングⅡ

    川村学園女子大学  

    2021年05月
    -
    2022年03月
     

  • 英語Ⅱ

    川村学園女子大学  

    2021年04月
    -
    2022年03月
     

  • 英語Ⅰ

    川村学園女子大学  

    2021年04月
    -
    2022年03月
     

 

特定課題制度(学内資金)

  • ポスト9・11のアメリカ文学における戦争とジェンダーの表象

    2023年  

     概要を見る

    報告者は、イラク戦争を描いた短編集Redeployment (2014) において、Phil Klayが前線の兵士と銃後の市民の架橋をいかに試みているかを研究してきました。VonnegutやO’Brienの時代は徴兵制であり、銃後のアメリカ市民は戦争や軍人を比較的身近に感じていました。しかし、ヴェトナム戦争への反戦運動などの影響を受けて徴兵制から志願制に切り替わると、従軍者の激減に合わせて、戦争への市民の無関心が目立つようになっていきます。Allyson Boothらが指摘するように、クレイが描くのは、前線と銃後間での胸襟を開いた対話を回復させる試みです。本作でクレイは、戦争を語り得ぬものとするヴェトナム戦争時代の風潮を、市民の無関心を助長させるものとして退け、代わりに一兵士の視点がチェス駒のそれに過ぎないとして相対化しながらも、12種類の職種・職務の語り手を駒として配置し、盤面すなわちイラク戦争の全貌を少しでも捉えようと試みます。本作には、兵士の精神衛生をケアする従軍神父や、現地の経済復興支援に取り組む外交局員、アラビア語を話せるコプト教徒のエジプト系アメリカ人などが語り手として登場しており、視点の多様性を確保しようとするKlayの創意工夫が見られます。本研究では本作の一編 “War Stories” に着目し、トラウマ研究のJudith Hermanの理論を援用しながら、ある作中の兵士の負傷事故の真相や、それにふさわしい語りのモードを巡って、いかに複数の語りがせめぎあっているかを研究してきました。工兵Jenksは、周囲への感謝を絶やさぬタフな軍人として受傷経験を語ります。しかし、それを聞く女優Sarahは、Hermanのトラウマ記憶の再構成を通じたPTSD治療に則るかのように、その語りの表面性を突き崩し、Jenksを辛いリハビリの記憶に向き合わせます。語り手の工兵Wilsonは、Sarahのやや強引な干渉を非難しながらも、彼も彼でJenksの語りを自分のナンパのためのヒロイックな箔付けとして利用しています。Jenks、Sarah、Wilsonのいずれの語りにも多かれ少なかれ粗が見受けられますが、むしろその粗が彼らの立場を不完全な人間同士としてある程度均し、その対話を通じて、兵士や市民による戦争や受傷経験との向き合い方が模索されます。報告者は同短編集の “Prayer of the Furnace” と “Psychological Operation” の分析も進めており、これらの本研究の成果を2024年度に研究発表や論文として公開することを目指しています。

  • The Things They Carriedにおけるマスキュリンな防衛機制

    2022年  

     概要を見る

    With this research grant, I clarified how Tim O’Brien, a veteran of the Vietnam War, used metafiction and representations of gender to criticize American involvement in the war and its draft system, and how he attempted to reconcile American veterans and non-veterans in his masterpiece, The Things They Carried. I summarized this study in a presentation entitled “The Ethic of Metafiction in The Things They Carried” at the 13th Waseda Creative Writing and Criticism Conference on October 29, 2022. Based on this presentation, I wrote a research paper with the same title and submitted it to Waseda Creative Writing and Criticism Studies, published by Waseda Creative Writing and Criticism Association. This paper has been accepted and will be published soon.