Updated on 2024/04/24

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KUBOTA, Harusuke
 
Affiliation
Faculty of Letters, Arts and Sciences, School of Culture, Media and Society
Job title
Professor
 

Syllabus

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Internal Special Research Projects

  • 高齢者の戦中戦後体験に関する経験知継承のための自分史アーカイブスによる学習プログラム構築

    2023  

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    第二次世界大戦中の戦争記録については、これまで報道や研究機関において作成されてきた。その戦争記録の方法としては、書籍による証言の記述や、当事者や遺族による証言の映像記録である。今日ではIT技術の促進により、人々がインターネットを介してYouTubeなど動画映像を簡単に利用することができる時代となっており、活字による理解する手段も学校教育においても少なくなってきている。また、これまでの戦争記録は、当事者の体験が個々に記録や記述がされており、証言の関係については、家族や当事者の直接的な関係者がほとんどであった。そのため、戦後70年以上がたった現在では、「自分事」として戦争記憶に関して理解がしにくい状況となっている。くわえて、時間経過とともに証言者が証言をする機会や状況が困難になってきている。そこで、高齢者の戦中・戦後の戦争記憶について、現代の人々や学校教育実践において「自分事」として理解することができるように、映像記録の作成と、地域の図書館や公民館などにおいて映像資料の保存や活用などができるようにするアーカイブスを行う。特に、(1)地域資源として高齢者の経験知を地域社会全体で共有するための「語りの映像化」のために、当事者の映像記録だけでなく、同時代の地域全体の様子が分かるような証言を複合して映像を作成する、(2)高齢者の自分史アーカイブス資料を作成し、地域の図書館や公民館、学校において、ワークショップや授業を行う、以上の2点を行った。研究計画としては、1.戦争記憶として先進的事例において、報道や研究機関によるこれまでの映像資料の制作、収集、活用方法についてのヒアリング調査(先進的事例調査地域)、2.戦中と戦後を連続して高齢者の自分史としてヒアリングを行い、映像資料を作成、3.高齢者の自分史映像資料を地域の学校や図書館、公民館において学習のワークショップを行い、学習効果の分析とモデル化を行った。

  • 高齢者の戦後復興下での地域活性に関する経験知の継承のための語りのアーカイブス化

    2022  

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    戦後復興のなかで当時の人々は、地域や社会への貢献活動は盛んであった。その地域復興活動が現代において、高齢者が主体的に地域づくりを行うための手法としての経験知となるように、高齢者の語りを映像化して、アーカイブ化し、地域の魅力を発信することと、地域の歴史を後世に継承することを行う学習の構造化を行うことを目指したものである。特に、(1)地域資源として高齢者の経験知を地域社会全体で共有するための「語りの映像化」の作成と、この(2)アーカイブスを利用した語りの共有と継承としてのワークショップの開催と、そのうえで、(3)地域住民と行政、NPО、大学が連携を取って、高齢者の経験知としての地域資源の構築を図った。