2024/03/29 更新

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オザキ サンビ
尾崎 賛美
所属
文学学術院 文化構想学部
職名
助手
学位
修士(文学) ( 2018年03月 早稲田大学大学院 文学研究科 )
博士(文学) ( 2023年11月 早稲田大学大学院 文学研究科 )

経歴

  • 2021年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   文化構想学部   助手

  • 2019年04月
    -
    2021年03月

    早稲田大学大学院   文学研究科   日本学術振興会特別研究員(DC2)

学歴

  • 2018年04月
    -
    2023年11月

    早稲田大学大学院 文学研究科(哲学コース)博士後期課程  

  • 2016年04月
    -
    2018年03月

    早稲田大学大学院 文学研究科(哲学コース)修士課程  

委員歴

  • 2021年04月
    -
    継続中

    日本フィヒテ協会  事務局幹事

所属学協会

  • 2020年
    -
    継続中

    日本フィヒテ協会

  • 2019年
    -
    継続中

    日本哲学会

  • 2018年
    -
    継続中

    日本カント協会

研究分野

  • 哲学、倫理学   イマヌエル・カント、ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ、自我、自己意識、自己認識、自己定立

受賞

  • 日本哲学会若手研究者奨励賞

    2021年   日本哲学会   「カント『オプス・ポストゥムム』における自己定立論の再検討―批判期の自我論と比較して―」  

    受賞者: 尾崎賛美

 

論文

  • 「フィヒテ『全知識学の基礎』における「障害」概念の再検討―自我の自己限局への「課題」として―」

    尾崎賛美

    『哲学』   (74)   158 - 170  2023年04月  [査読有り]

  • 「イェナ期「知識学」の原理としてのフィクションと実在性―「絶対我」概念の再検討―」

    尾崎賛美

    『早稲田大学大学院 文学研究科紀要』   (68)   41 - 54  2023年03月  [査読有り]

  • 「カントにおける自己認識論―自己意識論との連関から―」

    尾崎賛美

    『日本カント研究』   (23)   1 - 13  2022年09月  [査読有り]

  • 「イェナ期におけるフィヒテ自我論の一考察―非我との相互規定的な関係から―」

    尾崎賛美

    『フィヒテ研究』   ( 29 ) 80 - 93  2021年11月  [査読有り]

  • 「フィヒテの自己定立論とカントの自己意識論」

    尾崎賛美

    『WASEDA RILAS JOURNAL』   ( 9 ) 21 - 31  2021年10月  [査読有り]

  • 「カント『オプス・ポストゥムム』における自己定立論の再検討―批判期の自我論と比較して―」

    尾崎賛美

    『哲学』   ( 72 ) 103 - 114  2021年  [査読有り]

  • 「カント自己認識論における自己触発―注意作用に着目して―」

    尾崎賛美

    『哲学の門』   ( 2 ) 75 - 89  2020年  [査読有り]

  • 「カントにおける自己意識の問題―統覚の作用からの考察―」

    尾崎賛美

    『WASEDA RILAS JOURNAL』   ( 5 ) 97 - 107  2017年  [査読有り]

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講演・口頭発表等

  • カントの「自己意識」概念再考-発展史的経緯を手がかりとして-

    尾崎賛美

    第9回近代哲学コロキアム(於:早稲田大学)  

    発表年月: 2023年11月

  • イェナ期「知識学」の原理としてのフィクションと実在性ー「絶対我」概念の再検討ー

    尾崎賛美

    早稲田大学哲学会春季研究発表会(於:早稲田大学)  

    発表年月: 2022年07月

  • 「フィヒテ『全知識学の基礎』における「障害Anstoß」概念の再検討―自我の理論的自己規定への契機として―」

    尾崎賛美

    日本哲学会 第1回秋季大会(オンライン開催)  

    発表年月: 2021年09月

  • 「フィヒテにおける自己定立論の一考察―カントの自己意識論と比較して―」

    尾崎賛美

    第6回近代哲学コロキアム(オンライン開催)  

    発表年月: 2020年11月

  • 「イェナ期におけるフィヒテ自我論の一考察―非我との相互規定的な関係から―」

    尾崎賛美

    日本フィヒテ協会第36回大会(オンライン開催)  

    発表年月: 2020年11月

  • 「カントにおける自己認識論―自己意識論との関連から―」

    尾崎賛美

    日本カント協会第45回大会(オンライン開催)  

    発表年月: 2020年11月

  • 「カント『オプス・ポストゥムム』における自己定立論の再検討―批判期の自我論と比較して―」

    尾崎賛美

    日本哲学会第79回大会(オンライン開催)  

    発表年月: 2020年09月

  • 「カント自己認識論における自己触発―注意作用に着目して―」

    尾崎賛美

    早稲田大学哲学会大会  

    発表年月: 2019年07月

  • 「自己知の体系的統一―カントの批判哲学をてがかりに―」

    尾崎賛美

    早稲田大学哲学会大会  

    発表年月: 2018年07月

  • 「カントにおける自己認識の問題―現象としての自己とは何か―」

    尾崎賛美

    第3回近代哲学コロキアム  

    発表年月: 2017年11月

  • 「自己意識から自己認識へ―カントにおける二重化された自我の問題―」

    尾崎賛美

    早稲田大学哲学会春季研究フォーラム  

    発表年月: 2017年07月

  • 「カント自我論における作用と自発性」

    尾崎賛美

    第45回インター・ユニ哲学会  

    発表年月: 2017年02月

  • 「活動としての自我―カントにおける“Ich”の考察―」

    尾崎賛美

    早稲田大学哲学会秋季研究フォーラム  

    発表年月: 2016年12月

  • 「論理的機能としての自己意識」

    尾崎賛美

    第2回近代哲学コロキアム  

    発表年月: 2016年07月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • カント、フィヒテにおける力動的「自我論」の研究―理論的自己知から実践的自己知へ―

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費(DC2)

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2021年03月
     

    尾崎 賛美

     概要を見る

    2019年度は主にカントの自己認識論において重要な位置を占める、自己触発論を主題的に扱った。具体的には『純粋理性批判』の第2版において、自己触発という事柄が論じられる二か所の記述の考察を通じて、自己触発という事態がカントの自己認識論においてどのような役割を果たすのかを究明し、「カント自己認識論における自己触発―注意作用に着目して―」という題目のもと、早稲田大学哲学会大会(7月)にて口頭発表を行った。また口頭発表を通じて得た知見に基づき、さらに発展させた内容を、日本哲学会web論文集『哲学の門:大学院生研究論集』に応募し、採用された(『哲学の門』、第2号、2020年4月公開、75-89頁)。
    また、8月にはノルウェーのオスロ大学で開催された、“The 13th International Kant Congress”に聴講参加し、国外の研究者との意見交換の機会をもつことができた。この会議への参加後、同じく8月より、ドイツのマルティンルター大学ハレ・ヴィッテンベルクのHeiner Klemme氏のもとで、在外研究を行った(翌年3月末まで)。当地での主な研究内容としては、カントの晩年の草稿群である『オプス・ポストゥムム』における自己定立論を主題として取り上げ、同時期に「自己定立」を中心思想として位置づけたフィヒテとの関係性を見据えつつ、カントの自己定立論そのものが独自に有する意義を明らかにした。この研究成果を現在、日本哲学会の機関誌である『哲学』に応募している。
    なお、フィヒテ研究の一環としては、 “自我と非我との相互規定的な関係”というテーマのもと、いわゆるイェナ期における知識学の主要テクストを中心に集中的に精査した。この成果は、2020年度の日本フィヒテ協会の第36回大会(於金沢大学)にて発表することが決まっている。

  • 「自己規定の円環構造に基づく「自我」の究明―カント、フィヒテを中心に―」

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 研究活動スタート支援

    研究期間:

    2021年09月
    -
    2022年03月
     

    尾崎賛美

  • 「フィヒテにおける「障害」概念の考察」

    日本哲学会  第10回(2021年度)日本哲学会 林基金若手研究者研究助成

    研究期間:

    2021年04月
    -
    2022年03月
     

    尾崎賛美

Misc

  • 【翻訳】Sich selbst erhalten. Über einen Leitbegriff von Kants praktischer Philosophie(著:Heiner F. Klemme)

    尾崎賛美, 中村涼

    『哲学世界』   ( 43 ) 45 - 68  2021年02月

  • <修士論文概要>「カント理論哲学における自我の問題―「統覚論」に基づく自己意識および自己認識の究明―」

    尾崎賛美

    早稲田大学大学院 『文学研究科紀要』   ( 64 ) 53 - 56  2019年03月

  • 「自己知の体系的統一―カントの批判哲学をてがかりに―」

    尾崎賛美

    『哲学世界』   ( 41 ) 27 - 40  2019年02月

  • 「自己意識から自己認識へ―カントにおける二重化された自我の問題―」

    尾崎賛美

    『哲学世界』別冊   ( 9 ) 37 - 49  2018年02月

  • 「活動としての自我―カントにおける“Ich”の考察―」

    尾崎賛美

    『哲学世界』別冊   ( 8 ) 77 - 91  2017年02月

その他

  • 在外研究

    2019年08月
    -
    2020年03月

     概要を見る

    2019年度日本学術振興会特別研究員制度(DC2)の支援を受け、マルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルク(ドイツ)のHeiner Klemme教授のもとで研究活動を行う。

  • 日本学生支援機構第一種 全額免除に認定

    2018年
    -
     
 

担当経験のある科目(授業)

  • 倫理学

    関東学院大学 人間共生学部ほか  

    2022年04月
    -
    継続中
     

  • 倫理学

    関東学院大学 看護学部  

    2021年04月
    -
    継続中
     

 

特定課題制度(学内資金)

  • イェナ期知識学における「現象学的議論」の意義について

    2023年  

     概要を見る

    本申請課題において報告者は、近代ドイツの哲学者であるヨハン・ゴットリープ・フィヒテ(1762-1814)がイェナ期に構想した思想(知識学)を解釈する上で、「現象学的議論」がもち得る意義について取り組んだ。この現象学的議論は、フィヒテの「自我das Ich」をめぐる思想(以下、自我論)を解釈する上で、「超越論的議論」と並ぶ重要な支柱として、彼の思想の内に見出されるべき立脚点である。フィヒテの「自我論」を超越論的議論として解釈する場合、「自我」概念は経験的意識一般の可能性を説明する超越論的概念として位置づけられる。たしかにフィヒテは、「自我」概念の指示する内実(「自我」そのもの)は経験的意識における具体的な対象のようには現象し得ないと主張する。しかし、その一方で「自我」はまったくの抽象概念でもないと彼は論じる。こうした一見相反するような主張を踏まえ、フィヒテの自我論を整合的に解釈するにあたり、現象学的議論という観点が重要になる。それは「自我」概念の指示する内実を〈意識の働き〉として捉え、その働きの実在性こそが「自我」そのものであるという解釈を可能にする。報告者は博士学位申請論文において「自我」概念の究明を主題としたが、一連の考察において、超越論的議論と現象学的議論というふたつの側面からアプローチするという手法を採用した。フィヒテ、および彼に大きな影響を与えたイマヌエル・カント(1724-1804)において展開される超越論哲学という思想において、「自我」は(本や机といった)経験的な意識対象へと還元され得る内実をもたない。しかし、だからといってこの「自我」はたんなる抽象概念でもなく、むしろある種の実在性をもつ。この実在性が経験的意識と「自我」との紐帯となる。こうした解釈と上述の手法に基づき、同申請論文で報告者は、超越論的議論と現象学的議論という二つの観点から光が当てられてこそ可能となる自我論研究を遂行した。    

  • J. G. フィヒテにおける「絶対我das absolute Ich」の考察

    2021年  

     概要を見る

     2021年度特定課題において報告者は、ヨハン・ゴットリープ・フィヒテが『全知識学の基礎』(1794/95)で論じた「絶対我das absolute Ich」概念のもつ役割の再検討を研究目的とし、当該年度ではこの研究の一環としてフィヒテが同著作で論じる「障害Anstoß」概念を具体的な研究対象とした。かねてより「障害」概念は、自我の実践的活動を阻止する側面と自我の理論的活動を促す側面との二面をそなえることが指摘されてきた。それに対し報告者は、フィヒテが「障害」を、自我に対し何らかの対象物のごとく現前するのではなく、「自己自身を限局せよ」という課題をもたらすとして論じる点に着目し、こうした課題もまた二側面をもつとして検討することで、「障害」概念が自我との連関でもつ意義を改めて明らかにした。本研究は、日本哲学会第1回秋季大会(2021年9月19日、オンライン開催)にて、「フィヒテ『全知識学の基礎』における「障害Anstoß」概念の再検討―自我の理論的自己規定への契機として―」と題し発表した。