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2024/12/27 更新
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社会貢献活動・その他
特定課題制度(学内資金)
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安定性変化機構によるアラビノース応答転写因子のリガンド認識改変と進化能の調査
2022年
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転写因子のスイッチ機構を安定性変化型機構とすることによって,容易にバイオセンサを開発できると期待される。アラビノース応答転写因子AraCは,リガンド結合部位を形成する5ヶ所のアミノ酸残基に変異が同時に導入されることによって,サリチル酸にアロステリック応答,すなわち構造変化型スイッチ機構によって応答することが知られている。本研究では,この5箇所のアミノ酸残基を野生型または変異体となるように,バイナリで組み合わせて全32個の変異体を創出し,サリチル酸応答を構造変化型と安定性変化型の両機構で解析を行った。構造変化型での解析では,文献既知の変異体のみがサリチル酸に応答したが,驚くべきことに,安定性変化型での解析では半分以上の変異体がサリチル酸に応答した。この結果は,新規化合物に応答するバイオセンサを開発するにあたって,安定性変化型機構を採用することの有効性を示している。 本年度の研究成果とこれまでの研究成果を併せて,英国で開催された合成生物学に関する学会にて報告した。
入力シグナルの統合分配可能な融合型転写調節タンパク質の開発
2021年
遺伝子パーツの数が増え,デザインツールが進歩してきたことによって,遺伝子回路の設計自由度は向上してきたが,スイッチの堅牢性の低さから人工ネットワークへの応用は限定的である。この問題を回避するために,転写因子単体に論理回路としての機能を埋め込むことを試みている。2つの転写因子を融合したタンパク質を2種類構築し,入力条件に対する各転写因子の機能を調べたところ,どちらも機能を保持する形で融合タンパク質が発現していることが分かったが,論理回路的な振る舞いは見られなかった。今後は,融合タンパク質全体へランダム変異を導入し,入力情報を2つの出力へ分配できるように改変されたタンパク質の探索を行う予定である。
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