2024/04/23 更新

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クドウ モトオ
工藤 元男
所属
文学学術院
職名
名誉教授
学位
博士 (文学) ( 早稲田大学 )
Doctor of Literature
修士(文学) ( 早稲田大学 )
Master of Literature

経歴

  • 2008年04月
    -
     

    明治大学文学部 非常勤講師

  • 2008年04月
    -
     

    中央大学大学院文学研究 科非常勤講師

  • 2003年
    -
     

    山 口大学人文学部 非常勤講師(夏期集中講義)

  • 2001年05月
    -
     

    武漢大学客座教授(2004.5)

  • 2001年04月
    -
     

    慶應義塾大学文学部 非常勤講師(2003.3)

  • 2000年04月
    -
     

    東京大学文学部 非常勤講師(2001.3)

  • 2000年03月
    -
     

    武漢大学中国伝統文化与現代化研究中心兼職教授(2001.2)

  • 1999年04月
    -
     

    早稲田大学文学部 教授(現在に至る)

  • 1996年04月
    -
     

    茨城大学教養部 非常勤講師(集中講義)

  • 1994年04月
    -
     

    早稲田大学文学部 助教授(〜1999.3)

  • 1993年04月
    -
     

    東京大学文学部 非常勤講師(〜1994.3)

  • 1993年04月
    -
     

    青山学院大学文学部 非常勤講師(〜1996.3)

  • 1990年04月
    -
     

    文教大学国際学部 専任講師

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学歴

  •  
    -
    1982年

    早稲田大学   文学研究科   東洋史  

  •  
    -
    1974年

    早稲田大学   教育学部   社会科地理・歴史  

所属学協会

  •  
     
     

    史学会(早稲田大学)

  •  
     
     

    中国出土資料学会

  •  
     
     

    日本中国学会

  •  
     
     

    日本道教学会

  •  
     
     

    日本秦漢史学会

  •  
     
     

    東方学会

  •  
     
     

    東洋史研究会

  •  
     
     

    史学会

  •  
     
     

    早稲田大学東洋史懇和会

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研究分野

  • アジア史、アフリカ史

研究キーワード

  • 中国古代史、出土文字資料四川、湖北、簡牘学、日書、竹簡、帛書、睡虎地秦簡、二年律令

受賞

  • 第一回東方学会賞

    1982年  

 

論文

  • Trends in Research on Qin Bamboo Strips in Japan. Bamboo and Silk.

    工藤元男

    Bamboo and Silk(Brill)   vol.1 ( no.1 ) 250 - 261  2018年  [査読有り]

  • 禹 犯罪者を庇護する伝説上の帝王

    工藤元男

    鶴間和幸編著『悪の歴史 東アジア編(上)』所収、清水書院     14 - 26  2017年09月  [査読有り]

  • Local Government Officials and Shu-shu-A View from Daybooks(Jih-shu)-

    工藤元男

    ACTA ASIATICA(東方学会)   no.113   47 - 68  2017年08月  [査読有り]

  • 日本的秦簡牘研究

    工藤元男

    陳偉等著『秦簡牘整理与研究』所収、経済科学出版社     321 - 374  2017年07月  [査読有り]

  • 郡県少吏と術数-「日書」からみえてきたもの-

    工藤元男

    池田知久他編『中国伝統社会における術数と思想』所収、汲古書院     83 - 104  2016年12月  [査読有り]

  • 清華簡「繋年」第八章覚書」

    工藤元男

    『史滴』   第38号 ( 38 ) 2 - 19  2016年12月  [査読有り]

    CiNii

  • 「視日」再考

    工藤元男

    新川登亀男編『仏教文明と世俗秩序-国家・社会・聖地の形成-』所収、勉誠出版     451 - 470  2015年03月  [査読有り]

  • 具注暦的淵源―“日書”・“視日”・“質日”-

    工藤元男

    武漢大学簡帛研究中心主辨『簡帛』第9輯、上籍出版社   9   311 - 336  2014年10月  [査読有り]

  • 日本秦簡研究現状(続)」

    工藤元男

    武漢大学簡帛研究中心主辨『簡帛』第9輯、上海古籍出版社   9   395 - 401  2014年10月  [査読有り]

  • (書評)鶴間和俊著『秦帝国の形成と地域』」

    工藤元男

    『中国出土資料研究』第18号   ( 18 ) 148 - 155  2014年03月  [査読有り]

  • 具注曆の淵源―「日書」・「視日」・「質日」の間―

    工藤元男

    『東洋史研究』第72巻第2号   72 ( 2 ) 36 - 68  2013年09月  [査読有り]

  • 「日書」の史料的性格について-質日・視日との関連を中心として-

    工藤元男

    渡邉義浩編『中国新出資料学の展開(第四回日中学者中国古代史論壇論文集)』所収、汲古書院     80 - 96  2013年08月  [査読有り]

  • 廣瀬薫雄『秦漢律令研究』

    工藤元男

    『歴史学研究』no.893   893  2012年06月  [査読有り]

  • 「日書」と陰陽道書

    工藤元男

    大橋一章・新川登亀男編『「仏教」文明の受容と君主権の構築』所収、勉誠出版     267 - 294  2012年03月  [査読有り]

  • 日本秦簡研究現状

    武漢大学簡帛研究中心主辨『簡帛』第6輯、上海古籍出版社   6   139 - 192  2011年11月  [査読有り]

  • 尹湾簡牘《元延二年日記》與占卜

    工藤元男

    北京師範大学古籍与伝統文化研究院編印『第二届中国古文献与伝統文化国際学術研討会会議論文集』所収    2011年10月  [査読有り]

  • 秦対巴蜀的統治及其移民

    工藤元男

    趙徳潤主編『炎帝文化研究』第13輯、大象出版社     102 - 114  2011年07月  [査読有り]

  • 藤田勝久著『中国古代国家と社会システム―長江流域出土資料の研究―』

    工藤元男

    『日本秦漢史研究』第11号   ( 11 ) 248 - 257  2011年03月  [査読有り]

  • 中国文明と地域文化―日本における秦簡研究の現状―

    工藤元男

    『ワセダアジアレビュー』no.9、早稲田大学アジア研究機構   ( 9 ) 56 - 59  2011年02月  [査読有り]

  • 長江文明と黄河文明―中国文明と地域文化―

    工藤元男

    並木賴壽・杉山文彦編著『中国の歴史を知るための60章』所収、明石書店     14 - 18  2011年01月  [査読有り]

  • 陳偉等著『楚地出土戦国簡冊〔十四種〕』

    工藤元男

    『史滴』第32号   ( 32 ) 27 - 31  2010年12月  [査読有り]

    CiNii

  • フィールド歴史学と中国古代史

    工藤元男

    工藤元男・李成市編『アジア学のすすめ』第3巻アジア歴史・思想論、弘文堂     2 - 22  2010年06月  [査読有り]

  • 秦漢田律考-以与習俗的関聨為主-

    工藤元男

    中国社会科学院歴史研究所・日本東方学会・大東文化大学編『中日学者中国古代史論壇文集』所収、中国社会科学出版社     135 - 152  2010年04月  [査読有り]

  • 秦国的巴蜀統治和法治・郡県制

    工藤元男

    盧丁・工藤元男主編『四川民族歴史文化綜合研究-中国西部南北遊牧文化走廊研究報告之三-』所収、重慶出版社     260 - 273  2010年03月  [査読有り]

  • 中国古代の「日書」にみえる時間と占卜

    工藤元男

    『メトロポリタン史学』第5号   5   3 - 23  2009年12月  [査読有り]

  • 四川大地震で失われた文化遺産

    工藤元男

    『ワセダアジアレビュー』no.5、早稲田大学アジア研究機構   ( 5 ) 61 - 63  2009年01月  [査読有り]

  • 中国文明と“四川モデル”

    工藤元男

    『創文』no.516   ( 516 ) 59 - 62  2009年01月  [査読有り]

  • 秦の巴蜀支配と移民

    工藤元男

    『史滴』第30号   30   7 - 24  2008年12月  [査読有り]

  • 従九店楚簡《告武夷》篇看《日書》之成立」

    工藤元男

    武漢大学簡帛研究中心主辨『簡帛』第3輯、上海古籍出版社   3   47 - 61  2008年10月  [査読有り]

  • 平夜君楚簡“卜筮祭祷簡”初探-戦国楚的祭祀儀礼-

    工藤元男

    」(『簡帛研究』2005、広西師範大学出版社   ( 2005 ) 253 - 268  2008年09月  [査読有り]

  • 社会史研究与“卜筮祭祷簡”・“日書”

    工藤元男

    佐竹靖彦主編『殷周秦漢史学的基本問題』所収、中華書局     147 - 165  2008年09月  [査読有り]

  • 従地域文化論的観点考察“楚文化”

    工藤元男

    『珞珈講壇』第4輯、武漢大学出版社   4   88 - 102  2008年06月  [査読有り]

  • 冨谷至編『江陵張家山二四七號出土漢律令の研究』

    工藤元男

    法制史学会編『法制史研究』57創文社   57   297 - 305  2008年03月  [査読有り]

  • 卜筮祭祷簡」から「日書」へ-九店楚簡《日書》の研究-

    工藤元男

    『2007年度大学研究助成アジア歴史研究報告書』所収、財団法人JFE21世紀財団     53 - 61  2008年03月  [査読有り]

  • 小林茂著「内水面漁撈の民俗学」

    工藤元男

    『週刊読書人』2007年9月28日    2007年09月  [査読有り]

  • 二十一世紀COEプログラムと「四川モデル」

    工藤元男

    『アジア遊学−アジア遊学100号記念−』   ( 100 ) 33 - 36  2007年07月  [査読有り]

  • 秦漢の対外政策と周辺諸民族—中華世界形成の端緒—

    工藤元男

    早稲田大学21世紀COEプログラム『現代アジア学の創生・アジア地域文化エンハンシング研究センター共同シンポジウム「東アジア文明の歴史的特質」報告集』     44 - 51  2007年03月  [査読有り]

  • 地域文化論所見“楚文化”

    工藤元男

    (中国)武漢大学簡帛研究中心    2007年03月  [査読有り]

  • 九店楚簡「告武夷」篇からみた「日書」の成立

    工藤元男

    記念論集刊行会編『福井重雅先生古稀・退職記念論集 古代東アジアの社会と文化』(汲古書院)     77 - 98  2007年03月  [査読有り]

  • 四川の古蜀文化−三星堆・金沙遺跡−

    工藤元男

    『アジア遊学−特集 資料に見る最新中国史−』   96   16 - 31  2007年02月  [査読有り]

  • 東アジア世界の形成と百越世界−前漢と閩越・南越の関係を中心に−

    工藤元男

    『アジア地域文化学の発展−21世紀COEプログラム研究集成−』所収、雄山閣     29 - 63  2006年11月  [査読有り]

  • 楚文化圏所見卜筮祭祷習俗−以上博楚簡《柬大王泊簡》為中心−

    工藤元男

    『簡帛』(上海古籍出版社)   第1輯   137 - 151  2006年10月  [査読有り]

  • 九店楚簡「日書」をめぐる諸問題-「告武夷」篇を中心に-

    工藤元男

    中国出土資料学会    2006年03月  [査読有り]

  • 「楚文化圏の卜筮祭祷習俗-上博楚簡“「柬大王泊簡」を中心に”-」

    工藤元男

    『長江流域文化研究所年報』   ( 4 ) 9 - 40  2006年02月  [査読有り]

  • 秦の遷刑覚書

    工藤元男

    日本秦漢史学会会報   ( 6 ) 66 - 92  2005年11月  [査読有り]

  • 東方学会第55回全国会員総会シンポジウムⅠ「日中律令研究の現状と課題」

    秦漢律における流刑の諸問題

    東方学会    2005年11月  [査読有り]

  • 21世紀COEプログラム国際シンポジウム“アジア地域文化学の構築Ⅲ”

    秦の徙民政策と法, 蜀の場合を中心に

    アジア地域文化エンハンシング研究センター    2005年11月  [査読有り]

  • 正史刑法志と出土文字資料のあいだ-内田智雄編『訳注 歴代刑法志』・『訳注 続歴代刑法志』の復刊によせて-

    工藤元男

    創文   ( 9 ) 19 - 22  2005年09月  [査読有り]

  • 21世紀COEプログラム関連シンポジウム“楚文化研究の現在Ⅱ”

    楚文化圏の卜筮祭祷習俗, 上博楚簡, 柬大王泊簡, を中心に”

    長江流域文化研究所    2005年09月  [査読有り]

  • 四川モデルと地域性

    工藤元男

    早稲田大学21世紀COEプログラム アジア地域文化エンハンシング研究センター 報告集Ⅲ(2004年度)(アジア地域文化エンハンシング研究センター)     349 - 353  2005年03月  [査読有り]

  • 民俗学と中国古代史研究-桐本東太著『中国古代の民俗と文化』-

    工藤元男

    東方   287 ( 287 ) 28 - 31  2005年01月  [査読有り]

    CiNii

  • 平夜君成楚簡「卜筮祭祷簡」初探-戦国楚の祭祀儀礼-

    工藤元男

    年報(早稲田大学長江流域文化研究所)   3   15 - 39  2005年01月  [査読有り]

  • 四川モデルと地域性

    工藤元男

    2004年度早稲田大学史学会大会シンポジウム“歴史における地域-政治文化の生成と地域性-"(早稲田大学)    2004年10月  [査読有り]

  • 平夜君成墓楚簡「卜筮祭祷簡」初探

    工藤元男

    21世紀COE関連シンポジウム“楚文化研究の現在"(長江流域文化研究所、早稲田大学)    2004年07月  [査読有り]

  • 出土文字資料よりみた巴蜀・楚の地域文化

    工藤元男

    アジア地域文化エンハンシング研究センター報告集Ⅱ-2003年度-(アジア地域文化エンハンシング研究センター)     54 - 66  2004年03月  [査読有り]

  • 「楚王への忠誠を示す貞問記録(包山楚簡・江陵望山楚簡・江陵九店楚簡)」

    工藤元男

    『東方』(東方書店)   275   11 - 15  2004年01月  [査読有り]

  • 「出土文字資料よりみた巴蜀・楚の地域文化」

    工藤元男

    21世紀COEプログラム国際シンポジウム“アジア地域文化学の構築”(アジア地域文化エンハンシング研究センター、早稲田大学)    2003年12月  [査読有り]

  • 「卜筮祭祷簡所見戦国楚的王権与世族・封君」

    工藤元男

    楚国歴史文化国際研討会曁湘・鄂・豫・皖楚文化研究会、第八次年会(湖北省宜昌市)    2003年10月  [査読有り]

  • 「秦の領土拡大と国際秩序の形成」再論

    工藤元男

    『長江流域文化研究所年報』(早稲田大学長江流域文化研究所)   2   150 - 163  2003年10月  [査読有り]

  • 地域史研究よりみた四川・湖北の地域文化と中国文明

    第28回早稲田大学東洋史懇話会大会    2003年03月  [査読有り]

  • 包山楚簡“卜筮祭祷簡"的構造与系統

    工藤元男

    人文論叢(武漢大学出版社)   2001   78 - 93  2002年10月  [査読有り]

  • 祭祀儀礼より見た戦国楚の王権と世族・封君—主として「卜筮祭祷簡」・「日書」による—

    工藤元男

    『グローバル資本主義と歴史認識』2002年度歴史学研究会大会報告/『歴史学研究』   768   156 - 163  2002年10月  [査読有り]

  • 「包山楚簡“卜筮祭祷簡”的構造与系統」

    『人文論叢』武漢大学出版社   2001年度巻  2002年10月  [査読有り]

  • 『早稲田大学長江流域文化研究所年報』創刊号

    長江流域文化研究所    2002年07月  [査読有り]

  • 祭祀儀礼より見た戦国楚の王権と世族・封君-主として「卜筮祭祷簡」・「日書」による-

    工藤元男

    2002年度歴史学研究会大会・合同部会(立教大学)    2002年06月  [査読有り]

  • 蜀布と邛竹杖

    工藤元男

    『早稲田大学大学院文学研究科紀要』   47 ( 4 ) 81 - 94  2002年03月  [査読有り]

  • 蜀布と邛竹杖

    工藤元男

    『早稲田大学大学院文学研究科紀要』   47 ( 4 ) 81 - 94  2002年03月

  • 秦簡研究を促進する工具書—『睡虎地秦簡一字索引 日書甲乙種対照表』

    工藤元男

    『東方』   253   18 - 21  2002年03月  [査読有り]

  • 四川省成都盆地における巴蜀文化の研究(平成9〜12年度科学研究費補助金(基盤研究B2、研究代表:工藤元男)

    工藤元男編著

        1 - 280  2001年07月  [査読有り]

  • 中国古代の社会史研究と出土文字資料—包山楚簡「卜筮祭祷記録簡」を中心に—

    工藤元男

    日本秦漢史研究会編『殷周秦漢時代史の基本問題』/汲古書院    2001年06月  [査読有り]

  • 「建除より見た「日書」の成立過程試論」

    工藤元男

    『中国−社会と文化』   16   224 - 240  2001年06月  [査読有り]

  • 中国の歴史を読む本—②春秋戦国〜秦漢

    工藤元男

    月刊しにか(大修館書店)   12 ( 4 ) 16 - 19  2001年04月  [査読有り]

  • 神話と移動

    工藤元男

    早稲田大学東洋史懇話会    2001年03月  [査読有り]

  • 「日書」研究関連文献目録

    工藤元男

    中国研究集刊余号(大坂大学文学部)   27   1 - 13  2000年12月  [査読有り]

  • 秦簡から見えてきた秦の支配体制

    工藤元男

    月刊しにか(大修館書店)   11 ( 9 ) 28 - 35  2000年09月  [査読有り]

  • 从卜筮祭祷簡看"日書"的形成

    工藤元男

    人文論叢特集 郭店楚簡国際学術研討会論文集(湖北人民出版社)     589 - 594  2000年05月  [査読有り]

  • 羌族歴史文化研究

    四川人民出版社    2000年05月  [査読有り]

  • 二年間の会長職を終えて

    工藤元男

    中国出土資料研究   4   1 - 4  2000年03月  [査読有り]

  • 「日書」研究文献目録

    中国研究集刊   余号(第27巻)  2000年03月  [査読有り]

  • 秦簡

    工藤元男

    月刊しにか(大修館書店)   11 ( 2 ) 60 - 61  2000年02月  [査読有り]

  • 稲の起源と伝播

    工藤元男

    世界史のしおり(帝国書院)   1月号   5 - 6  2000年01月  [査読有り]

  • 賓礼・客礼

    加藤友康責任編集『戦争と外交』(歴史学事典7)/弘文堂    1999年12月  [査読有り]

  • 賓客・客礼

    歴史学事典7(戦争と外交)/弘文堂    1999年12月  [査読有り]

  • 蕃客

    歴史学事典6(歴史学の方法)/弘文堂    1999年12月  [査読有り]

  • 蕃客

    加藤友康責任編集『戦争と外交』(歴史学事典7)/弘文堂    1999年12月  [査読有り]

  • 楚簡における卜筮祭祷簡の構造と復元

    工藤元男

    東洋史研究会大会(京都大学)    1999年11月  [査読有り]

  • 従卜筮祭祷簡看《日書》的形成

    工藤元男

    郭店楚簡国際研討会(湖北省・武漢大学)    1999年10月  [査読有り]

  • 従卜筮祭祷簡看《日書》的形成

    郭店楚簡国際研討会提出論文    1999年10月  [査読有り]

  • 楚簡よりみた先秦文化の諸相(共著)

    東方学会報   76  1999年07月  [査読有り]

  • 解説 四川調査の背景

    アジア遊学   no.5  1999年06月  [査読有り]

  • 長江文明

    Microsoftエンカルタ百科事典2000    1999年  [査読有り]

  • 三星堆遺跡

    Microsoftエンカルタ百科事典2000    1999年  [査読有り]

  • 雲夢秦簡

    樺山紘一責任編集『歴史学の方法』(歴史学事典6)/弘文堂    1998年12月  [査読有り]

  • 楚文化圏の葬送習俗初探—包山楚簡「卜筮祭祷記録簡」から「日書」へ

    工藤元男

    日本中国学会(創立五十年記念大会)    1998年10月  [査読有り]

  • 秦簡研究から浮上した禹の行方をめぐって

    工藤元男

    創文(創文社)   401   14 - 16  1998年08月  [査読有り]

  • 田中静一・小島麗逸・太田泰弘編訳『斉民要術』—現存する最古の料理書

    工藤元男

    vesta/味の素・食の文化センター   31   46 - 46  1998年05月  [査読有り]

  • 包山楚簡データベースの構築と運用について(共同発表)

    工藤元男

    中国出土資料研究会1997年度第3回例会    1998年03月  [査読有り]

  • 睡虎地秦簡よりみた秦代の国家と社会(創文社東洋学叢書)

    創文社   本文403頁索引等56頁  1998年02月  [査読有り]

  • 禹の伝承をめぐる中華世界と周縁

    『中華の形成と東方世界—2世紀』(岩波講座世界歴史第3巻)/岩波書店   pp.103-124  1998年01月  [査読有り]

  • 四川調査から探る中国古代文明の起源

    工藤元男

    読売新聞夕刊(文化欄)     13 - 13  1997年10月  [査読有り]

  • 池田雄一著「漢代の■制について−江陵張家山『秦■書』の出土によせて」、同「江陵張家山『秦■書』について」、飯尾秀幸著「張家山漢簡『秦■書』をめぐって」讞

    法制史研究   46   254 - 258  1997年03月  [査読有り]

  • 四川岷江上游歴史文化研究

    四川大学出版社    1996年12月  [査読有り]

  • 四川岷江上流域における羌寨の調査

    工藤元男

    史観   135 ( 135 ) 16 - 26  1996年09月  [査読有り]

    CiNii

  • 四川の歴史・民族・考古-地域史研究の可能性をもとめて-

    工藤元男

    東方(東方書店)   186   2 - 5  1996年09月  [査読有り]

  • 四川山民江上流域における羌寨の調査

    史観/早稲田大学史学会   135  1996年09月  [査読有り]

  • 簡帛資料からみた楚文化圏の鬼神信仰

    工藤元男

    日中文化研究(勉誠社)   10   89 - 100  1996年08月  [査読有り]

  • 簡帛資料からみた楚文化圏の鬼神信仰

    工藤元男

    日中文化研究   10   89 - 100  1996年08月  [査読有り]

  • 暦注占い

    工藤元男

    月刊しにか(大修館書店)   7   50 - 53  1996年07月  [査読有り]

  • 雲夢睡虎地秦簡所見県・道嗇夫和大嗇夫

    工藤元男

    簡帛研究訳叢(中国社会科学院簡帛研究中心編)/湖南出版社   1  1996年06月  [査読有り]

  • 禹形象的改観和五祀

    簡帛研究訳叢(中国社会科学院簡帛研究中心編)/湖南出版社   1  1996年06月  [査読有り]

  • 禹の遺跡とその民族的伝承を求めて

    工藤元男

    中国水利史研究会    1995年11月  [査読有り]

  • 禹の伝承と民族

    工藤元男

    平成7年度早稲田大学史学会大会(早稲田大学)    1995年10月  [査読有り]

  • 包山楚簡ト筮祭祷記録簡の資料的位置づけに関する試論

    工藤元男

    中国出土資料研究会第1回例会(中国出土資料研究会、東京大学)    1995年07月  [査読有り]

  • 包山楚簡の資料的性格について-とくに卜筮祭祷簡をめぐって-

    工藤元男

    第40回国際東方学者会議(東方学会)    1995年05月  [査読有り]

  • 禹の遺跡とその民族的伝承を求めて

    工藤元男

    東洋の思想と宗教   12   132 - 148  1995年03月  [査読有り]

  • 秦の皇帝号と帝号をめぐって

    工藤元男

    東方   161   2 - 5  1994年08月  [査読有り]

  • 睡虎地秦簡「日書」における病因論と鬼神の関係について

    工藤元男

    東方学   88   33 - 53  1994年07月  [査読有り]

  • 戦国の会盟と符-馬王堆漢墓帛書『戦国縦横家書』第二十章をめぐって-

    東洋史研究   53 ( 1 ) 1 - 23  1994年06月  [査読有り]

  • 張騫が大夏で見た蜀布と邛竹杖について

    工藤元男

    平成4・5年度科学研究費補助金/総合研究(A)「アジアにおける国際交流と地域文化」(研究代表:長澤和俊)     35 - 38  1994年03月  [査読有り]

  • 池田雄一「戦国楚の法制-包山楚簡の出土によせて-」

    工藤元男

    法制史研究   44   277 - 279  1994年03月  [査読有り]

  • 秦漢帝国が推進した対異民族政策の原理

    工藤元男

    グラフィック戦史シリーズ戦略・戦術・兵器事典Ⅰ(中国古代編)、学習研究社     120 - 121  1994年01月  [査読有り]

  • 戦国の会盟-主として馬王堆帛書「戦国縦横家書」による-

    工藤元男

    第90回史学会大会・東洋史部会(東京大学)    1992年11月  [査読有り]

  • 雲夢秦簡に見える毒言(悪言)と共同体

    工藤元男

    東方   140   2 - 5  1992年11月  [査読有り]

  • 禹の変容と五祀

    工藤元男

    中国-社会と文化   7   3 - 22  1992年06月  [査読有り]

  • 始皇帝の統治原理をめぐって

    工藤元男

    世界史のしおり   56   4 - 4  1992年04月  [査読有り]

  • 殷から周-文武の覇業と易姓革命-

    工藤元男

    歴史読本   11   46 - 53  1991年12月  [査読有り]

  • 斉の紫は敗素なれど価十倍す-訳注作業の中から-

    工藤元男

    創文   327   19 - 22  1991年11月  [査読有り]

  • 雲夢秦簡与《日書》

    工藤元男

    中国秦漢史研究会第五屆年会・国際学術討論会(山東省秦安市)    1991年09月  [査読有り]

  • 「日書」の風景-データベース化による先秦社会の諸相-

    工藤元男

    古代文化   43 ( 8 ) 1 - 13  1991年08月  [査読有り]

    CiNii

  • 秦簡「日書」からみた先秦社会における日常生活の諸相

    工藤元男

    東大中国学会大会シンポジウム「東アジアにおける日常生活の構造」(東京大学)    1991年06月  [査読有り]

  • 評 秦簡整理小組「天水放馬灘秦簡甲種《日書》釈文」、何双全「天水放馬灘秦簡甲種《日書》考述」

    工藤元男

    史泉   73   51 - 53  1991年03月  [査読有り]

  • 雲夢睡虎地秦墓竹簡「日書」と道教的習俗

    工藤元男

    東方宗教   76   43 - 61  1990年11月  [査読有り]

  • 日本道教学会第40回大会(筑波大学)

    雲夢睡虎地秦墓竹簡, 日書, と道教的習俗

       1989年11月  [査読有り]

  • 雲夢睡虎地秦墓竹簡「日書」より見た秦・楚の二十八宿占い-先秦社会における文化の地域性と普遍性をめぐって-

    古代   88   195 - 215  1989年09月  [査読有り]

  • 山田勝芳「秦漢時代の大内と少内」

    工藤元男

    法制史研究   38   282 - 284  1989年03月  [査読有り]

  • 雲夢睡虎地秦墓竹簡「日書」より見た法と習俗

    工藤元男

    木簡研究   10   113 - 129  1988年11月  [査読有り]

  • 埋もれていた行神-主として秦簡「日書」による-

    工藤元男

    東洋文化研究所紀要   106   163 - 207  1988年03月  [査読有り]

  • 雲夢睡虎地秦墓竹簡「日書」の史料的可能性

    工藤元男

    昭和61・62年度科学研究費補助金総合研究(A)「東アジア史上の国際関係と文化交流」(研究代表:福井重雅)     58 - 60  1988年03月  [査読有り]

  • 雲夢睡虎地秦墓竹簡「為吏之道」訳注初稿(1)

    工藤元男

    史滴   9   110 - 122  1988年01月  [査読有り]

  • 雲夢睡虎地秦墓竹簡「日書」よりみた法と習俗

    工藤元男

    1987年度東洋史研究会大会(京都大学)    1987年11月  [査読有り]

  • 南越王墓出土の金印をめぐって-東アジア史研究の画期的新資料-

    工藤元男

    出版ダイジェスト   1179   3 - 3  1986年09月  [査読有り]

  • 中国古代の占い

    工藤元男

    東書(東京書籍)   125   2 - 5  1986年07月  [査読有り]

  • 戦国・秦漢

    工藤元男

    史学雑誌-回顧と展望-   95 ( 5 ) 194 - 201  1986年05月  [査読有り]

  • 睡虎地秦墓竹簡「日書」について

    工藤元男

    史滴   7   15 - 39  1986年01月  [査読有り]

  • 最近の中国の出土文字文書をめぐって

    工藤元男

    世界史のしおり(帝国書院)   37   15 - 15  1985年09月  [査読有り]

  • 池田雄一「李悝の法経について」

    工藤元男

    法制史研究   35   321 - 323  1985年03月  [査読有り]

  • 睡虎地秦墓竹簡の属邦律をめぐって

    工藤元男

    東洋史研究   43 ( 1 ) 60 - 87  1984年06月  [査読有り]

  • In Conection with the Law of the Dependent States 属邦律 on aBamboo from the Ch'n in Tomb in Shui-hu-ti 睡虎地秦墓竹簡

    工藤元男

    第31回国際アジア・アフリカ人文科学会議(東京・剛堂会館)    1983年09月  [査読有り]

  • 戦国秦の都官-主として睡虎地秦墓竹簡による-

    工藤元男

    東方学   63   16 - 29  1982年01月  [査読有り]

  • 睡虎地秦墓竹簡に見える大内と少内-秦の少府の成立をめぐって-

    工藤元男

    史観   105   19 - 34  1981年09月  [査読有り]

  • 蔡邕『独断』の研究(1)

    工藤元男

    史滴   2   93 - 102  1981年04月  [査読有り]

  • 秦の内史-主として睡虎地秦墓竹簡による-

    工藤元男

    史学雑誌   90 ( 3 ) 1 - 33  1981年03月  [査読有り]

  • 古賀登著「漢長安城と阡陌・県郷亭里制度」

    工藤元男

    史滴   2   93 - 102  1981年03月  [査読有り]

  • 睡虎地秦墓竹簡よりみた都官について

    工藤元男

    史学会(第78回大会、東洋史部会、東京大学)    1980年11月  [査読有り]

  • 睡虎地秦墓竹簡にみえる大内と少内

    工藤元男

    史学会(昭和55年度大会、早稲田大学)    1980年10月  [査読有り]

  • 睡虎地秦墓竹簡にみえる内史について

    工藤元男

    史学会(第76回大会、東洋史部会、東京大学)    1978年11月  [査読有り]

  • 秦簡のまた一つの大きな発見『嶽麓書院蔵秦簡』(壹)

    工藤元男

    『東方』366   366 ( 18 ) 21 - 201108

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書籍等出版物

  • 『睡虎地秦簡訳注-秦律十八種・效律・秦律雑抄-』

    工藤元男編著

    汲古書院  2018年05月

  • 『秦簡牘整理与研究(教育部哲学社会科学研究重大課題攻関項目)』

    共著

    経済科学出版社  2017年07月

  • 『明解世界史A』

    共著

    帝国書院  2017年01月

  • 『明解世界史A』

    共著

    帝国書院  2017年01月

  • 『中国古代史論集-政治・民族・術数-』

    早稲田大学長江流域文化研究所編

    雄山閣  2016年09月

  • 『占いと中国古代の社会―発掘された古文献が語る―』

    工藤元男

    東方書店  2011年12月

  • 『睡虎地秦簡所見秦代国家与社会』

    廣瀬薫雄, 曹峰訳

    上海古籍出版社  2010年11月

  • 『四川民族歴史文化綜合研究-中国西部南北遊牧文化走廊研究報告之三-』

    共編著

    重慶出版社  2010年03月

  • 『東アジア古代出土文字資料の研究』(アジア研究機構叢書人文学篇第1巻)

    共編

    雄山閣  2009年03月

  • 『秦簡・楚簡よりみた中国古代の地域文化の研究』(平成15年度~平成18年度科学研究補助金(基盤研究(C)研究成果報告書)

    工藤元男編著

    2008年05月

  • 『秦簡・楚簡よりみた中国古代の地域文化の研究』

    工藤元男編著

    平成15年度〜平成18年度科学研究補助金(基盤研究(C)研究成果報告書  2008年05月

  • 『二年律令與奏讞書』

    彭浩・陳偉, 工藤元男主編

    上海古籍出版社、  2007年08月

  • 『明解世界史Aー新訂版ー』

    工藤元男

    帝国書院  2007年01月

  • 「東アジア世界の形成と百越世界−前漢と閩越・南越の関係を中心に−」

    工藤元男

    21世紀COEアジア地域 文化エンハンシング研究センター編『地域文化学の発展』、雄山閣)  2006年11月

  • 『長江流域と巴蜀、楚の地域文化』(アジア地域文化学叢書3)

    長江流域文化研究所, 工藤元男, 編

    雄山閣  2006年11月

  • 「東アジア世界の形成と百越世界−前漢と閩越・南越の関係を中心に−」

    工藤元男

    21世紀COEアジア地域 文化エンハンシング研究センター編『地域文化学の発展』、雄山閣)  2006年11月

  • 秦の巴蜀支配と法制・郡県制

    工藤元男

    『アジア地域文化学の構築−21世紀COEプログラム研究集成−』所収、雄山閣  2006年03月

  • 『四川・雲南・チベット』(中国 世界遺産の旅3)

    工藤元男

    講談社  2005年10月

  • 望山楚簡「卜筮祭祷簡」の基礎的研究

    工藤元男

    福井文雅博士古稀・退職記念論集刊行会編『福井文雅博士古稀記念論集 アジア文化の思想と儀礼』(春秋社)  2005年06月

  • 「“卜筮祭祷簡”所見戦国楚的王権与世族・封君」

    工藤元男

    楚文化研究会編『楚文化研究』第6集(湖北教育出版社)  2005年06月

  • 『中国古代文明の形成と展開』(早稲田大学オンデマンド出版シリーズ)

    工藤元男

    早稲田大学文学部  2003年03月

  • 中国四川西部人文歴史文化綜合研究

    盧丁, 工藤元男主編

    四川大学出版社  2003年01月

  • 秦律

    工藤元男

    山本博文責任編集『法と秩序』(歴史学事典)9(弘文堂)  2002年02月

  • 民間信仰の基層

    工藤元男

    溝口雄三他編『中国思想史入門』(東京大学出版会)  2001年07月

  • 中国古代の社会史研究と出土文字資料-包山楚簡「卜筮祭祷記録簡」を中心に-

    工藤元男

    日本秦漢史研究会編『日本秦漢史研究会編『殷周秦漢時代史の基本問題』(汲古書院)  2001年06月

  • 周縁から見る中国文明—四川調査を手がかりに—

    NHK出版  2000年08月

  • 古代中国文明(知の再発見双書86)

    コリンヌ・ドウベーヌ=フランクフォール

    創元社  1999年09月

  • 明解世界史A−初訂版−

    工藤元男

    帝国書院  1999年01月

  • 禹の伝承をめぐる中華世界と周縁

    工藤元男

    『中華の形成と東方世界』(岩波講座世界歴史3)  1998年01月

  • 吉・凶

    工藤元男

    責任編集,樺山宏一「歴史学事典」3かたちとしるし(弘文堂)  1995年07月

  • 明解 世界史A-最新版-(共著)

    工藤元男

    帝国書院  1995年01月

  • 禹歩・天罡

    工藤元男

    坂出祥伸責任編集『「道教」の大事典』(新人物往来社)  1994年07月

  • 禹歩・天罡

    工藤元男

    坂出祥伸責任編集『「道教」の大事典』(新人物往来社)  1994年07月

  • 馬王堆帛書 戦国縦横家書(共著)

    工藤元男

    朋友書店  1993年12月

  • 雲夢秦簡与《日書》

    工藤元男

    中国秦漢史研究会編『秦漢史論叢』第5輯(法律出版社)  1992年08月

  • 睡虎地秦墓竹簡に見える県・道嗇夫と大嗇夫について

    工藤元男

    中国礼法と日本律令制(東方書店)  1992年03月

  • 楊巨中著「《日書》より見た秦人の神々の観念とその占いの方法について」

    工藤元男

    滝口宏編『古代探叢Ⅲ』(早稲田大学出版部)  1991年05月

  • 中国古代文明の謎(光文社文庫-グラフィティ・歴史謎事典⑦-)

    工藤元男

    光文社  1988年10月

  • 脅威の漢墓

    工藤元男

    梅津通郎他編『話題源・歴史』(東京法令社)  1988年06月

  • 馬王堆出土『戦国縦横家書』と『史記』

    工藤元男

    早稲田大学文学部東洋史研究室編『中国正史の基礎的研究』早稲田大学出版部  1984年03月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 新出楚簡よりみた楚国史の新研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2014年04月
    -
    2018年03月
     

    工藤 元男

     概要を見る

    <視日をめぐる研究>戦国楚国において視日が訴訟の取り次ぎや王命の下達等で重要な機能を果たしていたことが包山楚簡で明らかとなった。それが楚王故事の楚簡の中では相手の尊称として変化している。これより楚国の視日が国家権力の中枢の職務であることが確認された。<子儀をめぐる研究>中国古代の秦晉間の「コウ之役」は晋が秦の東進を阻んだ戦役として重要で、その記事が清華簡「繋年」第八章にみえ伝世文献の内容とほぼ同じである。この戦役の後、秦は楚と関係を結び、それに関連する新資料が清華簡「子儀」篇である。しかし「子儀」篇は秦穆公と子儀との問答体で、具体的な外交内容を示すものではなかった。今後更なる検討を要する

  • 新出楚簡よりみた楚国史の新研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2014年
    -
    2017年
     

  • 文明移動としての「仏教」からみた東アジアの差異と共生の研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(A))

    研究期間:

    2011年
    -
    2014年
     

     概要を見る

    第一に、本研究の日常的な基盤となる定例研究集会を7回おこなった。
    第二に、特別研究集会を2回開催した。1回目は、古井龍介・馬場紀寿両氏(東京大東文研)を招いて、インドおよび東南アジアの仏教文明に関する最新の研究状況を学び、意見交換をおこなった。仏教文明の本源と東アジア仏教との差異を知ることができた。2回目は、石見清裕氏(早稲田大)を招いて、中国太原地域の地政学的位置を学んだ。これは、前年度における本研究での太原石窟(仏教・道教)調査を補うものである。
    第三に、シンポジウムを早稲田大学で2回開催した。1回目は、9月28日の「対敵と仏法」である。昨年度の課題を継承して、これまで見失われがちであった仏教の実践的側面、つまり造形物にみられる対敵、調伏、防御の役割を追求した。大島幸代(龍谷大)、三上喜孝(山形大)、長坂一郎(東北芸工大)、黒田智(金沢大)、長岡龍作(東北大)各氏の報告を受けて討論がおこなわれた。2回目は、12月21日の「言語・文字の転回からみた『仏教』流伝」である。翻訳を含む言語文字表現の変革と仏教の関係を問題視した。朱慶之(香港教育学院)、吉田豊(京都大)、阿部龍一(ハーバード大)、ジョン・ウイットマン(国立国語研究所)、河野貴美子(早稲田大)各氏による報告および問題提起がなされた。
    第四に、研究分担者城倉正祥氏を中心にして、2014年2月末から3週間以上、千葉県龍角寺跡の調査をおこなった。かつて多くの文字瓦を出土した本寺院跡は、仏教文明の列島移動において注目されるところであるが、本格的な調査は進んでいなかった。このたびは、最新技術のレーダー探査などを駆使し、廻廊を含む伽藍配置の歴史的変遷などを確認した。また、散布する古代瓦を慎重に回収し、次調査に備えた。

  • 「日書」よりみた地域文化と中国文明

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2008年
    -
    2011年
     

    工藤 元男

     概要を見る

    戦国楚の地域文化の一つとして発生した「日書」が、秦漢帝国を媒介にして、ある意味で普遍的な占卜文化として流通してゆく歴史的過程を明らかにした。またその過程で「日書」が前漢武帝期頃から弛緩・解体し始め、他の占書の中に組み込まれてゆく状況も明らかにした。このような「日書」の歴史的性格は、戦国晩期以降の郡県制の発達と連動するものであり、出張が多かった地方の郡県少吏にとって「日書」が必要不可欠な占いであったことを明らかにした

  • 帝国の遺産と東アジア共同体

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    2006年
    -
    2009年
     

    梅森 直之, 毛里 和子, 若田部 昌澄, 本野 英一, 長與 進, 岡本 公一, 工藤 元男, 李 成市, 天児 慧, 坪井 善明, 深川 由起子, 劉 傑, 篠田 徹, 大日方 純夫, 安在 邦夫, 後藤 乾一, 黒田 一雄, 園田 茂人, 平野 健一郎

     概要を見る

    東アジア共同体をめぐる研究に、史料・歴史認識・方法論の面から貢献した。まず、早稲田大学所蔵の旧社会党文書のデータベース化を進め、戦後民主主義思想におけるアジア認識の特質を明らかにした。また、韓国成均館大学と共同で、東アジアにおける歴史認識の共有を主題とする国際シンポジウムを開催し、その報告集を作成した。最後に変動するアジアをとらえるための方法論に関して共同研究を進め、その成果を『アジア学のすすめ』として出版した。

  • 「雲夢龍崗秦簡」の注釈による秦史の再構成に関する研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2005年
    -
    2007年
     

    馬 彪, 工藤 元男

     概要を見る

    初年度の2005年には龍崗秦簡簡文に一字ごとに分割、部首ごとに整理し、番号を振ってこれらを基に文字篇データを作成した。二回目の現場踏査・日中両国専門家への訪問を行った。また、約300簡の釈文の第一案を作った。現場のシンポジウムで「龍崗秦簡に見える雲夢城の性格」という論文を発表した。2年目の2006年には、前年度に作った「雲夢龍崗秦簡」の注釈について、日本の専門家(工藤元男・鶴間和幸氏等)や、中国の陳偉・胡平生氏等と、具体的検討を行った。また、『睡虎地秦簡』の「秦律十八種」と比較して、本簡の禁苑律特徴はさらに明らかになった。『張家山漢簡』の「算数書」と「雲夢龍崗秦簡」との比較もでき、神武天皇の離宮と推定された久留陪遺跡、河南省にある則天武后の離宮である合壁宮と興泰宮等にも、それぞれ1回の実地調査を行った。最終年度の2007年度は、本研究において最も困難な、律文の復元と「雲夢禁苑」復元図の作成段階に入った。結果として11種の律名を復元したうえに、全部簡文の新たな配列順次ができ、現場で調査したとき入手した考古発掘図にもとづき、雲夢禁苑構造図も復元案を完成した(もとの図の著作権問題によって、すぐ公表できないが)。三年間にこの課題をめぐる研究論文が7通、学会発表は6回があり、また三編・七章の内容を含める約300頁に至る研究成果報告書を完成した。今後の課題は、1、龍崗秦簡を中心として、その睡虎秦簡や張家山漢簡との関連性についての研究;2、雲夢禁苑の空間構造への研究から当時秦の始皇帝が統一中国の全土へ巡幸したとき尋ねった数多くの禁苑の全般的な実像も追及したいということである

  • 秦簡・楚簡よりみた中国古代の地域文化の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2003年
    -
    2006年
     

    工藤 元男

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    本研究の目的は、秦の中国統一の過程、および秦漢帝国の形成過程において、中国の地域文化がどのように変容し、やがて消えてゆくのかという問題を、古代四川の巴蜀地方、およびその東隣の楚地方を地域モデルとして検証するものである。そのさい、本研究でとくに重視している資料が、秦簡・楚簡などの出土文字資料である。これらの出土資料は後世の編集の手が加わっていない一次資料である。秦の巴蜀支配がどのようにして行われたかについて、地方行政制度としての「道」の役割に注目し、その実態を張家山漢簡「奏?書」等から検証した。さらに非秦人たちの居住地域であった巴蜀が秦人の移民によって開発されたことを踏まえて、秦人移民墓から出土した青川木牘の内容(土地制度に関する条文)を分析し、さらにその出土地を現地調査し、秦の占領地支配と移民の関係について検討した。一方、巴蜀にやや遅れて、戦国後期に秦に征服された楚の地からは、戦国時代の楚国の固有の宗教儀礼を示す竹簡資料が数種出土している。そこで、楚における地域文化としてのト筮祭祷簡習俗が、どのようにして形成され、その中からどのようにして「日書」(占いの書)が登場してくるのかを分析した。巴蜀にしても、楚にしても、結局、これらの地は秦の中国統一過程で秦の領土に組み込まれ、秦の法治主義下に置かれ、その過程でそれぞれの地域文化は急速に消滅してゆくが、そのような在地社会と秦漢の法の関係を検討するため、張家山漢簡「二年律令」・「奏?書」を日中共同で研究し、赤外線カメラで撮影した新しいテクストを刊行した

  • アジア地域文化に関する共同研究:中国

    文部科学省 

    研究期間:

    1998年
    -
    2002年
     

  • 四川省成都盆地における巴蜀文化の研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

    研究期間:

    1997年
    -
    2000年
     

    工藤 元男, 吉田 順一, 菊池 徹夫, 福井 重雅, 小澤 正人, 岡内 三眞, 大脇 潔, 高橋 龍三郎

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    成都平原の先秦文化は、新石器時代晩期の宝〓文化→殷代に並行する三星堆文化→殷末〜西周・春秋時代前期の十二橋文化→戦国時代の上注家拐文化に編年され、これらは蜀文化の系譜である。それに対して、重慶を中心とする地域に宝〓文化と並行する魏家梁子文化が存在し、それは後の巴文化地域に相当するものである。したがって四川の二大地域文化である"巴蜀文化"の原型は、すでに新石器時代晩期にまで遡ることになる。この巴蜀文化を成都平原に隣接する川西高原および西北高原の古代文化と関連させて検討するため、山民江・大渡河・雅〓江・金沙江・瀾滄江流域に分布する特異な墓葬、すなわち石棺葬について分析した。とくにこの墓葬が集中して分布する岷江上流域について検討すると、この地域は太古から中国の西北と西南を結ぶ重要な交通ルートであり、このルートに沿ってさまざまな民族が中国西南地方へ移動してきたこと、石棺葬を残したのは戦国時代〜漢代に四川西北の山岳地帯に居た冉〓であり、彼らは羌や〓からなる部族であることが明らかになった。そのため改めて巴蜀文化の主たる担い手である蜀族について検討すると、蜀族はもともと岷江上流の岷山山脈および〓〓山脈一帯に居り、この一帯は先秦時代では〓・羌系の民族の居住地帯だったところであり、それ故に蜀族の来源は〓・羌系諸族との関係が深いことが分かり、〓・羌系に出自する蜀族が早期蜀文化を代表する三星堆文化の主要な創造者であったと考えられる。

  • 古代巴蜀史研究

    研究期間:

    1996年
    -
     
     

  • 雲夢秦簡「日書」の研究

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    本年度は「日書」に現れた家屋・土地を含むところの、戦国時代の家族像を復原するのが目的であったが、その基礎となる「日書」のテクストの再整理に足を取られて、本来のテーマを進める時間が足りなくなった。すなわち最も新しいテクストである『睡虎地秦墓竹簡』に誤植が多く、簡番号も違ってしまったので、最初のテクストである『雲夢睡虎地秦墓』との校合作業等に時間が取られた。そこで今後のこともあり両テクストを徹底的に洗い直した底本を作ろうと考え、実行した。それを研究成果報告書に収めることができたのは、大きな成果であった。またテクスト洗い直しの過程で、天水放馬灘秦簡「日書」や包山楚簡等と比較検討できたことも、「日書」の資料的性格を検証する上で有益であった。ともあれ、これでテクストとしての「日書」の性格はほぼ確定されたので、今後はこのテクストによって、改めて戦国時代の家族像を再検証してゆく予定である。なお、論文という形にするまでには至らなかったが、そのような戦国時代の家族像を探る一環として、「雲夢秦簡にみえる毒言(悪言)と共同体」(『東方』140)という小論を発表した。これはまだデッサンの段階であるが、毒言(悪言)癖のある里内の嫌われ者が里中の主だった者たち二十人に連行されて県廷にやってきたという爰書(調書)の分析で、雲夢秦簡「封診式」見える資料である。そこで問題となっているのは、毒言(悪言)が里内の社会秩序を脅かすものとして弾劾されていることで、この毒言(悪言)のタブーは「日書」の中にも散見する。しかしそのタブーを犯す者の処罰を何故里人が里内で処分せず、国家権力に委ねているのか、ここに戦国後期における里の共同体的社会秩序の解体過程を想定しようというのがその主旨であった。この問題の検討をさらに展開してゆけば、雲夢秦簡に見える法と習俗の問題は今後さらに深化されると考えている

  • 雲夢秦簡より見た家族の研究(画像処理によるデータベースの構築)

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    本研究の目的は、近年中国湖北省で発見された出土文字資料、すなわち雲夢秦簡の秦律を主な史料として、戦国時代の秦の家族制度を、法制史的に厳密な諸概念の組み上げをもって復原しようとするものである。本研究ではその方法論としてパーソナルコンピユータを利用し、まず原文を入力してデータベース化し、それに原簡の画像化を組み合わせて、原簡の状況を画像により逐一確認しながら、当該史料の用語を検索できるようにシステムの設計を進めている。しかしながら、今年度研究費の認可が遅れたことと、本研究でめざしているようなシステムが既存のソフトでは困難だったため、今回パーソナルコンピユータ一式を購入した会社と共同して、既存の複数のソフトを組み合わせ、かつ改造しながら、試行錯誤の中で目指すシステムを一緒に作りつつあり、結局本年度はそのようなシステム設計の段階で作業が終わってしまった。現在進めているシステム設計の概要は以下の通りである。システムはデータベースを基礎として、画像処理及び文章作成処理から構成した。データベースにより原簡データの画像イメージ・ファイルと、文書ファイルの結合を達成し、原簡に含まれる文字を検索する事により対象画像による原簡イメージの確認及び釈文との連係を可能にしようとしている。システム構成として、NEC/PC9821及びEPSON/GT6500スキャナーを主体とし、マイクロソフト/WINDOWSを基幹ソフトとして一太郎/WIN、APPROCH/WIN、AMIPRO/WINを組み合わせ、ワープロ/データベース/表示システムの統合化の達成を目指している

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社会貢献活動

  • その時歴史が動いた第156回「古代中国シリーズ 項羽と劉邦 天下を分けた運命の宴(うたげ) 鴻門(こうもん)の会」

    NHK総合テレビ 

    2003年11月
    -
     

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    番組名:その時歴史が動いた第156回「古代中国シリーズ 項羽と劉邦 天下を分けた運命の宴(うたげ) 鴻門(こうもん)の会」

  • 「早稲田大学 工藤研究室」(番組名:首都圏ネットワーク)

    NHK総合テレビ 

    1999年11月
    -
     

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    「早稲田大学 工藤研究室」(番組名:首都圏ネットワーク)

特定課題制度(学内資金)

  • 新出楚簡による楚王故事の研究

    2013年  

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    近年、楚文化圏から出土する戦国楚簡の中に、楚王の周辺にいて上書などを受け継ぐ者として「視日」が登場する。視日の実態をめぐって学界では議論が多く、定説はなく、范常喜氏の整理によると次の如くである。第一は、視日を「見日」と隷定していた初期段階のもので、これを代名詞の一種、もしくは尊称とする説である。これは包山楚簡の整理者、陳煒湛、李零、賈継東、陳偉、譚歩雲の各氏を代表とし、その中でさらに左尹の代名詞、廷官の尊称、楚王の尊称等の諸説に分かれている。第二は、視日と隷定された段階以後のもので、これを官名の一種とする説である。これは裘錫圭、滕壬生、黄錫全、李零の各氏を代表とし、細部でさらに諸説に分かれる。このような整理をふまえて、范常喜氏自身は視日を楚国人が訴訟事件を審理するときの、その主要な責任者の通称、現在の裁判長に相当し、固定した官名ではない、と主張してる。 たしかに、包山楚簡などの「司法簡」をみてみると、楚国の視日が訴状を受け取り、これを楚王に上呈し、審理の責任者に対して迅速な判決を命ずるなど、裁判に深く関与する存在であったことが看取される。また「司法簡」ではないが、上博楚簡「昭王毀室」篇に登場する視日は、春秋末の楚の昭王に対して上程された訴状を受理する者と理解される。しかし、これらの例から、視日がある定まった特定の官名であるとはいえないであろう。それは「昭王毀室」篇の「卜+辶令尹陳眚は視日たり」という表現からも読み取れよう。陳眚の官名は「卜+辶令尹」であり、その彼がたまたま視日であったときの故事が「昭王毀室」篇の内容だからである。 そこで目を転じて、後漢の例であるが、『後漢書』王符列伝引『潜夫論』愛日篇所載の明帝故事によると、公車では凶日である反支日の章奏を受け附けなかったので、明帝はその陋習を除去させたという。この後漢の公車が戦国楚国の視日の一種の後身と理解される。戦国楚の視日が「視日」であるゆえんは、公車のように、(当直の者が)楚王への上奏(必ずしも訴状だけでなく、上奏文全般)を良日に取り次いだ当時の習俗を反映するものと思われる。こ視日に関する成果の一端は、「具注曆の淵源―「日書」・「視日」・「質日」の間―」(『東洋史研究』第72巻第2号、pp.36-68、2013年9月)で議論した。

  • 楚簡よりみた楚王故事と"史実"の探求

    2012年  

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    長江中流域から出土、もしくは盗掘されている戦国楚国の竹簡(楚簡)の中に、「視日」に関する記載が含まれるものについて検討した。「視日」の名の簡牘資料上の初見は、前漢武帝のいわゆる「元光元年暦譜」であるが、その篇題の固有名は「七年視日」である。この「視日」の名は文献史料でも確認することができ、『史記』巻48陳涉世家にみえる楚の項燕軍の周文について、如淳の注は「日時の吉凶、挙動の占いを視る」者としている。すると、暦譜の篇題が「視日」であることと、項燕軍の周文が「視日」であることの間にどのような関係があるのか、この問題を中心に検討した。 そこで注目されるのが、包山楚簡の司法文書である。この資料は楚の懐王(在位、328-299B.C.)時代のものである。この中で「見日」は訴状を受け取る者として登場する。「視日」は上博楚簡にもみえている。年代は包山楚簡より少し後れ、戦国晩期である。その「昭王毀室」篇の内容は春秋時代末の楚の昭王(在位、515-489B.C.)に関する故事である。ここでも「視日」は告訴を受け付ける役割を果たしている。「視日」はさらに1992年、湖北省江陵県磚瓦廠370号戦国楚墓から出土した残簡にもみえる。年代は包山楚簡とほぼ同じであるが、ここでも「視日」の役割は同様である。しかしなぜ訴訟に関わる「視日」が楚簡の中に登場し、それが前漢初期の文献史料で占卜者としてみえるのであろうか。 そこで范常喜氏の説が参考になる。氏はこの問題を次のように理解する。法が発生する以前の古代社会では神判が行われ、その中には古い巫術が含まれていた。楚国で「視日」はそのような巫の一種であり、原始神判時代の裁判官でもあった。しかしその後の社会発展につれて巫が審判に参与する機会は減少し、その職能はもとの定暦択吉を司る者に戻り、その名称だけが司法裁判の中に残存した、と。これを実証することは難しいが、概ね首肯される想定である。 戦国楚国で司法にかかわっていた「視日」の役割は、後世においても継承されていたようである。『後漢書』王符列伝引『潜夫論』愛日篇の明帝故事によると、公車は「反支」日の上奏を受け付けず、明帝はこれを改めて「其の制を蠲いた」という。これより、当時「反支」日に上奏の受付を拒否するのは、宮廷の慣習などではなく、一つの制度だったことが分かる。そのため公車は「日を視る」必要があった。この公車の役割は、まさに戦国楚國の「視日」と共通する。これを「視日」と呼ぶのは、その任に当たる者が上訴を受けるとき「日の吉凶」を「視」たことに由来するのであろう。そのような“日を視る”役割を軍事において継承する者が秦末の周文であり、それと関連して「日を視る」ことに特化された曆譜が「七年視日」であり、さらに後漢初期の朝廷で実施されていた反支日の上奏の禁忌が、『潛夫論』愛日篇の明帝故事にみえるのである。

  • 新出"上博楚簡"による楚王故事の研究

    2011年  

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     本研究は近年注目されている「上博楚簡」所収の楚王故事(春秋・戦国時代の楚王に関する故事・説話)、すなわち「昭王毀室」・「昭王与龔之宣」・「柬大王泊旱」を主たる材料として、①「昭王毀室」以下の諸篇(楚王故事諸篇)に対して詳細な訳注を完成し、②それらを伝世文献の内容と比較分析し、③こうした作業を通じて、『左伝』等の伝世文献が巷間に流布していた楚王故事をどのようにしてそれぞれの中に編入していったか、その編集過程の一端を究明することで、④『左伝』・『国語』・『史記』に収められた伝世文献の楚王故事の史料的性格、および出土文字資料としての楚王故事の間の異同を検証し、いったい“史実とは何か”という歴史学上の根本問題を検討するものである。 2010年度・2011年度では、①楚王故事諸篇の訳注を行い、②その作業の過程で併せて伝世文献の内容と比較分析を行った。ところがこの研究期間、清華大学出土文献研究与保護中心編・李学勤主編『清華大学蔵戦国竹簡(壹)』(中西書局、2010年12月)所収の「楚居」が公刊されたことで、当該研究は新たな局面を迎えることになった。このいわゆる清華簡とは、2009年4月25日、中国清華大学の卒業生が海外で購入して、昨年7月に同大に寄贈した戦国中・晩期の2300枚余りの竹簡のことで、この中に上代古典籍を代表する『尚書』等の典籍が含まれていたことで世界の耳目を集めた。現在、それは第二集まで公刊されている。その第一集の中に「楚居」篇が含まれていたのである。「楚居」篇とは楚国の君主季連から楚悼王までの23人の楚公・楚王の居所・遷徙について述べた新資料であり、その内容は『世本』の居篇と類似するところもあるが、多くは伝世文献の記事と異なる新資料である。したがって、今後はこの「楚居」篇も考察に加えた③~④の分析をする必要となっている。 ちなみに、近年の中国古典籍研究において戦国楚簡が第一級の資料的価値を提供しており、儒家・道家等の古典籍い対する根本的な見直し作業が行われているが、その楚簡の中に楚の地域性や楚国史を反映するものはきわめて少ない。その意味で上博楚簡の「昭王毀室」等は楚王故事を伝える貴重な資料となっているが、そのような故事以外の楚に関する資料もまたほとんど発見されていなかったのである。その意味で、「楚居」篇は誠に貴重な楚簡新資料となっている。今後は上博楚簡とこの清華簡史料を重ねて分析することで、当初の研究目的を一層高次のものへ展開し、論文化したいと思う。

  • 中国古代の蜀地における移民の研究

    2006年   工藤 元男

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    古代中国の秦漢帝国の成立に伴って、どのように中国全土が中国文明化してゆくかという視点から、これを古代の四川(蜀)を地域モデルとして検討した。 蜀は現在の成都を中心とする国で、戦国中期(前316年)に秦の恵文王によって征服され、以後、この地に対する秦の占領支配が行われた。しかしその過程を詳細に検討してゆくと、秦は蜀を占領しても、すぐ郡を置いて中央派遣の官吏による直轄支配したわけではなく、睡虎地秦簡にみえる属邦律の“属邦”として支配したと想定される。蜀郡が置かれる以前の秦武王2年の紀年をもつ青川木牘為田律が四川東北の秦人移民墓から出土するのは、それを象徴する。この地は戦国秦において少数民族が居住する湔氐道であったと思われ、この地を開発するため秦政府は秦民を送り込み、その秦民を率いてきた秦の下級官吏が保持していたものが同木牘であった。ここに「道」(少数民族が居住する県)を統括する属邦という地方行政機構が想定され、郡県支配以前の秦の地方行政の一端が看取される。つまり、秦は蜀地の少数民族を占領支配する上で、まず「道」を置き、それを統括するのが属邦であり、そこへ秦民を雑居させて秦化を図り、秦の法制支配が進展するにつれて、道の支配を属邦から郡に移管させたと考えられる。 このように、秦の郡県支配において、とくに少数民族の多かった蜀地において属邦の果たした役割は大きく、属邦における当地の秦化を推進した重要な政策の一つが秦民の移住であったと考えられる。 戦国時代、蜀地にどのようして秦人が送り込まれたかについては、すでに睡虎地秦簡に基づく法制面からの別稿があるが、前漢時代の状況については張家山漢簡「二年律令」による分析が必要で、それに関しては近く稿を改めて検討する。 2007年春、もう一つの秦人の移民墓である成都市西南の龍泉駅の遺跡を現地調査した。道路沿いの遺跡はすでに埋め戻されているが、5月中に二次発掘があるとのこと。こうした秦人墓の現地調査で問題になるのは、発掘事例がまだ少なく、しかも秦墓と前漢墓との区別が考古学的にも容易でない点である。今後、こうした困難も含めて、よりいっそう具体的に秦民の移動(移民)と秦化の過程を検討してゆきたい。

  • ”民族走廊”からみた羌・低の遷都と巴蜀文化

    2002年   菊地 徹夫, 吉田 順一, 福井 重雅, 李 紹明, 盧丁

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    本研究は羌・テイが民族走廊に沿って南下し、四川地域に遷徙してくる過程で、巴蜀文化に如何なる影響を与えたかを検証したものである。その成果の一部は『長江流域文化研究所年報』創刊号(2002年7月)に公表した。その中の李紹明論文「キョウとキョウ竹杖」、および工藤元男論文「蜀布とキョウ竹杖」(原載、『早稲田大学大学院文学研究科紀要』第47輯・第4分冊、2002年3月)は、張騫が大夏で目撃した蜀布とキョウ竹杖が何であったかを実証した。両者の解釈は必ずしも一致していないが、とくに後者の工藤論文はキョウ竹の自生する四川南部の彝族地区(雷波県)で現地調査し、さらにこの問題を通じてテイ族に比定される古代西南夷のキョウ都の問題を検討した。訳注「『後漢書』南蛮西南夷列伝訳注(1)」は、古代西南夷に関して最も詳細に記された民族誌である同篇を、大学院の「東洋史学特論(2)」で講読したものを纏めたものである。そして水間大輔「陥河・張亜子説話の歴史的展開」はこの講読から生まれた研究成果の一つであり、キョウ都の故地に伝わる陥河・張亜子伝説の歴史的展開と道教の文昌帝君との関係を解明したものである。調査記「2000年度秋の大渡河流域ボン教経典の調査日誌」は、古代テイ族の後身と目される白馬チベット族の宗教職能者が有する経書の淵源を尋ねて、大渡河流域のボン教寺院を調査した記録で、これによって白馬チベット族の経書がボン教に由来することを明らかにした。その成果は盧丁・工藤元男主篇『中国四川西部人文歴史文化綜合研究』(四川大学出版社、2003年1月)において公表した。 また口頭発表として、2001年3月24日、東洋史懇話会で報告した工藤元男「神話と移動」は、現在の羌族の間に伝承されている史詩“羌戈大戦”をヤオ族や客家の移動伝説と比較しながら、その伝承の古さを検証した。