2022/08/17 更新

写真a

オカムラ サブロウ
岡村 三郎
所属
国際学術院
職名
名誉教授

学歴

  •  
    -
    1974年

    京都大学   文学研究科   ドイツ語学ドイツ文学  

  •  
    -
    1972年

    京都大学   文学部   ドイツ語学ドイツ文学  

学位

  • 京都大学   文学修士

所属学協会

  •  
     
     

    IVG(INTERNATIONALE VEREINIGUNG F(]J1068[)R GERMANISCHE SPRACH- UND LITERATURWISSENSCHAFT)

  •  
     
     

    日本独文学会

 

研究キーワード

  • 独語・独文学

論文

  • Datengeleiteter Grundwortschatz Deutsch

    岡村三郎

    Linguistische Grundlagen für den Sprachunterricht     221 - 230  2016年

  • Grundwortschatz Deutsch als Fremdsprache: Ein datengeleiteter Ansatz

    Willi LANGE, Saburo OKAMURA, Joachim Scharloth

    Joerg KILIAN/Jan ECKHOFF (Hrsg.) Detuscher Wortschatz - beschreiben, lernen, lehren     203 - 219  2015年

  • Fragen zur Genuszuweisung des Lehnwortes Tsunami

    Saburo OKAMURA

    Waseda Global Forum   ( 10 ) 227 - 248  2014年03月

  • METHODEN DER BESTIMMUNG DES KERNWORTSCHATZES DEUTSCH

    Saburo OKAMURA, Willi LANGE, Joachim SCHARLOTH

    Saburo OKAMURA / Willi LANGE / Joachim SCHARLOTH (Hrsg): GRUNDWORTSCHATZ DEUTSCH: Lexikografische und fremdsprachendidaktische Perspektiven   日本独文学会研究叢書 88   29 - 44  2012年10月

  • Sprachliche Loesungsmoeglichkeiten der Genderproblematik im Japanischen und Deutschen

    saburo Okamura

    Susanne Guenthner et al. (Hrsg): Genderlinguistik Sprachliche Konstruktionen von Geschlechtsidentitaet     413 - 432  2012年

  • Welcher Wortschatz? Korpuslinguistische Untersuchungen zur Wortschatzselektion japanischer Deutschlehrbuecher fuer Anfaenger

    Noah Bubenhofer, Willi Lange, Saburo Okamura, Joachim Scharloth

    ドイツ語教育 Deutschunterricht in Japan   ( 16 ) 43 - 60  2011年10月

  • Die feinen Unterschiede zur sozialen Konstruktivitaet von Begrueßungsritualen im Japanischen unter formal Statusgleichen

    Scharloth, Joachim, Saburo Okamura

    Zeitschrift fuer angewandte Linguistik   52   49 - 79  2010年10月

  • Grussrituale im Japanischen. Untersuchungen im Feld der experimentellen Pragmatik

    Scharloth, Joachim, Saburo Okamura

    IDV-Magazin   Nr. 81   383 - 407  2009年12月

  • Das "Fraeuleinwunder" im Jahre 2006

    Okamura, Saburo

    Waseda Global Forum   ( 4 ) 141 - 152  2008年03月

  • Das Fraeulein ist tot! Es lebe das Fraeulein! - Fraeulein im Archiv der Sueddeutschen Zeitung (1994-2005)

    Okamura, Saburo

    Waseda Global Forum   ( 3 ) 83 - 94  2007年03月

  • ドイツ語ポピュラーソングの案内書 若山俊介著『ドイツ・ロックの世界』

    岡村 三郎

    図書新聞   ( 2784 ) 10  2006年07月

  • Zum Gebrauch der Personenbezeichnungen in Liechtensteinischen Gesetzen

    Okamura, Saburo

    Waseda Global Forum   ( 2 ) 55 - 65  2006年03月

  • Kann man den japanischen Lernern das Genus verstaendlich machen?

    Okamura, Saburo

    Sprachlernen als Investition in die Zukunft, Frestschrift Heinrich P. Kelz     145 - 156  2005年11月

  • Waedenswil und Eutin: Wie das generische Femininum kam und ging

    Okamura, Saburo

    Waseda Global Forum   1 ( 1 ) 47 - 59  2005年03月

  • Waedenswil, Eutin, Liechtenstein

    Okamura, Saburo

    DaF-Kolloquium, Universitaet Muenchen    2004年07月

  • Waedenswilの場合・その2

    岡村 三郎

    早稲田大学語学教育研究所「語研フォーラム」   20   27 - 54  2004年03月

  • lecture 4 現代ドイツ語における言語的変化 −人や職業を示す名刺の使用はどのように変わったか−

    岡村 三郎

    40周年記念早稲田大学語学教育研究所総合講座講義録     23 - 29  2004年03月

  • lecture3 英語とドイツ語の関係

    岡村 三郎

    40周年記念早稲田大学語学教育研究所総合講座講義録     17 - 22  2004年03月

  • Waedenswilの場合 −総称形は並列形によって駆逐されるか−

    岡村 三郎

    早稲田大学語学教育研究所「紀要」   58   1 - 32  2003年03月

  • Die Prinzenの10年 −Die Prinzenの歌に見る統一ドイツ−

    岡村 三郎

    語研フォーラム   15   17 - 50  2001年10月

  • NHKラジオドイツ語講座(応用編)「ワイマール時代の寛一郎」

    岡村 三郎

    NHKラジオドイツ語講座/ 日本放送出版協会   50 ( 1-6 )  2000年04月

  • Plaedoyer fuer weil mit Verbzweitstellung im DaF-Unterricht

    Okamura, Saburo

    ドイツ語統語論の諸相 (早川東三先生古希記念論集刊行会編)     151 - 173  1999年06月

  • 衛星放送とインターネットの情報を利用したドイツ語授業の試み

    岡村 三郎

    語研フォーラム/語学教育研究所   10   59 - 73  1999年03月

  • アンケート調査の分析 ドイツ語(1997年度語学教育研究所外国語講座アンケート調査結果報告書)

    岡村 三郎

    語学教育研究所紀要   54   24 - 29  1999年03月

  • アンケート調査の分析 自由記述部分

    岡村 三郎

    1997年度語学教育研究所外国語講座アンケート調査結果報告書    1999年03月

  • ERASMUSとECTS −ヨーロッパ連合の高等教育計画ERASMUSの実態調査-

    岡村 三郎

    語研フォーラム/語学教育研究所   9   19 - 47  1998年10月

  • ドイツ語教材としてのHoerrspiel

    岡村 三郎

    語研フォーラム   8   167 - 182  1998年03月

  • ドイツのヒット曲を「読む」—Zehn Kleine Jaegermeisterの場合—

    岡村 三郎

    語研フォーラム   7   1 - 23  1997年10月

  • 主文の語順を持つweil文-話し言葉における使用の現状およびドイツ語教育にとって持つ意味-

    岡村 三郎

    早稲田大学語学教育研究所「語研フォーラム」   6   1 - 28  1997年03月

  • Deutsch auf dem freien Markt: Was sollte man von den NHK-Umfragen 1985 und 1994 lernen?

    Okamura, Saburo

    大学院文学研究科紀要   41 ( 2 ) 119 - 133  1996年02月

  • ドイツ語初級文法学習用のコンピュータプログラム“Uebungen zur Grundstufengrammatik”

    岡村 三郎

    語研フォーラム   3   15 - 59  1995年10月

  • NHKテレビドイツ語会話

    岡村 三郎

    NHKテレビドイツ語会話/日本放送出版協会   37 ( 1-12 )  1995年04月

  • 歌(Songs,Lieder)によって現在のドイツを知る

    岡村 三郎

    早稲田大学語学教育研究所「語研フォーラム」   1   81 - 98  1994年10月

  • Anrede im Japanischen und Deutschen

    Okamura, Saburo

    Bulletin of The Institute of Language Teaching   48   71 - 88  1994年03月

  • ドイツ語の呼称代名詞(Anredepronomen) - 今日のドイツ語を中心に-

    岡村 三郎

    ドイツ語学研究2 (クロノス)     421 - 443  1994年

  • Das Duzen "im Rueckmarsch"? -Ergebnisse einer Umfrage--

    Okamura, Saburo

    早稲田大学語学教育研究所「紀要」   43   39 - 55  1991年09月

  • ラジオによるドイツ語教育の一つの試み -NHKラジオドイツ語講座入門編を担当して-

    岡村 三郎

    千葉大学教養部研究報告   B-22   205 - 215  1989年11月

  • 今日のドイツ語におけるduとSie-西ドイツの場合-

    岡村 三郎

    千葉大学教養部研究報告   B-18   139 - 149  1985年11月

  • Wissen und Kennen in deutschen Woerterbuechern -aus der Sicht eines auslaendischen Deutschlehrers--

    Okamura, Saburo

    Zielsprache Deutsch   3   13 - 23  1979年

  • Zur Beschreibung der Verben "kennen" und "Wissen" im "Woerterbuch zur Valenz und Distribution deutscher Verben" von Helbig und Schenkel

    Okamura, Saburo

    Journal of the College of Arts and Sciences Chiba University   B-10   49 - 61  1977年11月

  • Gibt es einen Kernwortschatz? Datengeleitete Perspektiven auf die Erstellung von Grundwortschätzen für Deutsch als Fremdsprache

    岡村三郎

    Versprachlichung von Welt. Il mondo in parole. Festschrift zum 60. Geburtstag von Maria Lieber     273 - 284

▼全件表示

書籍等出版物

  • GRUNDWORTSCHATZ DEUTSCH: Lexikografische und fremdsprachendidaktische Perspektiven

    Saburo OKAMURA, Willi LANGE, Joachim SCHARLOTH

    三秀舎  2012年10月 ISBN: 9784901909884

  • デイリーコンサイス独和・和独辞典(第2版)

    三省堂  2009年05月 ISBN: 9784385119960

  • デイリーコンサイス和独辞典

    三省堂  2000年09月

  • デイリーコンサイス独和辞典(第2版)

    三省堂  2000年09月

  • コレクション ドイツ語 6 書く

    白水社  2000年09月

  • ドイツ基本熟語辞典(新装版)

    白水社  2000年04月

  • ドイツ基本熟語辞典 (共編著)

    白水社  1984年

  • ドイツハンドブック (共編著)

    三省堂  1984年

  • デイリーコンサイス独和辞典 (共編著)

    三省堂  1982年

▼全件表示

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 外国語読解力を量質ともに飛躍的に高める教授法の研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(一般研究(B))

  • コーパス駆動型研究に基づく学習用ドイツ語語彙

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(B))

  • 語彙習得と言語使用:ドイツ語基本語彙の認知的習得モデルの実証的な基盤研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

講演・口頭発表等

  • Grundwortschatz Deutsch als Fremdsprache. Ein datengeleiteter Ansatz

    発表年月: 2013年09月

  • Grundwortschatz Deutsch. Ein datengeleiteter Ansatz

    発表年月: 2013年08月

  • Genuszuweisung einiger Lehnwoerter aus dem Japanischen

    発表年月: 2013年01月

  • Methoden der Bestimmung des Kernwortschatzes Deutsch

    発表年月: 2011年10月

  • 日本語とドイツ語におけるジェンダーに関する問題の異なった解決策

    発表年月: 2008年11月

  • ヴェーデンスヴィル、オイティーン、リヒテンシュタイン

    発表年月: 2004年07月

  • 動詞第2位のweil文をドイツ語授業でどう扱うか

    発表年月: 1999年07月

▼全件表示

特定課題研究

  • Genusの割り当て規則の研究(外来語の名詞を中心に)

    2014年  

     概要を見る

    ドイツ語には文法上の範疇としてGenus(「文法上の性」、以下Genusと記す)が存在する。ドイツ語の母語話者は名詞へのGenus割り当てを間違うことはない。それは割り当ての規則が存在し、それをドイツ語話者は無意識のうちに、または意識した形で自分の文法の中に持っているからである。本研究においては外来語の名詞がどのようにGenusの割り当てを受けているかを具体的に確認した。外来語へのGenus割り当ての規則の中で最も一般的とされているのは「外来語は意味的に対応するドイツ語単語のGenusをもらう」というものである。しかし日本語からの外来語を具体的に調査し、第二の割り当て規則として、意味的に近い語のグループは同じGenusを持ちやすいという傾向、そしてその割り当て規則の重要性を確認できた。

  • ドイツ語の文法上の性を効率的に教える方法の開発

    2010年  

     概要を見る

    ドイツ語には文法上の範疇としてGenus(文法上の性)があり、名詞には男性名詞、女性名詞、中性名詞の区別がある。Genusは文法上の範疇であり、自然の性(Sexus)とは関係がないとされる。しかし人を示す名詞の場合はGenusとSexusとが一致するケースも多い。 一方日本語には文法上の範疇としてGenusは存在しないし、日本人が最初に習う英語においても名詞のGenusはほぼ消滅している。日本語と英語しか知らない日本人学習者がGenus(文法上の性)を持つドイツ語を学習する際に困難を覚えるのは当然である。 この研究ではドイツ語の文法上の性をどのようにすれば効率的に教えることができるか、その方法を開発することが目標である。それにはドイツ語名詞へのGenus割り当ての規則性を明らかにする必要がある。規則性の一つの例としてはドイツ語の特定の派生語尾(例えば-heit, -keit, -tum等)と特定のGenusとの関係が挙げられるが、学習者はそれを一つ一つ覚えなければならない。 今年度の研究では、より一般的な、すなわち学習者にとってより覚えやすいGenus割り当ての規則性を求め、主に文献を中心として研究をで行い、単に名詞のGenus割り当て規則のみに絞った研究のみならず、Genusを名詞の屈折と関連づける研究(すなわちNumerus「数」および Kasus「格」と関連づけた研究)(Wegener等)も研究対象とし、新しい知見を得ることができた。 さらに研究の一環として、ドイツ語に入った日本語語彙へのGenus割り当てを調査し、規則性を明らかにしようとした。すでにOkamura(2005)ではドイツ語に入った日本語からの115の借用語を対象として研究し、その語の持つ意味に対応するドイツ語語彙のGenusをとる場合が多いことを明らかにしているが、より多くの借用語を対象とし調査した結果、意味の対応がGenus割り当てに非常に重要な役割を占めることが明らかになってきた。この調査を引き続き行い、成果を論文にまとめるつもりである。

  • 第2次大戦後における Fr?ulein の語義・使用の変化

    2008年  

     概要を見る

    第2次大戦後におけるFraeuleinの語義・使用の変化は、ドイツの戦後の歴史を如実に反映しており非常に興味深い。このFraeuleinの語義・使用の変化を跡づけその多様さ、複雑さ、重層性を明らかにするのがこの研究の目的であるが、今回の特定研究期間中に次のような研究成果をあげることが出来た。a) 2006年の私の研究はSueddeutsche Zeitungのみを一次資料としているが、他の新聞(Frankfurter AllgemeineおよびDie Welt)のアーカイブも使いFraeuleinの現実の使用を跡づけた。この調査によりドイツを代表するこれらの新聞においても、少なくとも90年代より今日に至るまで、Sueddeutsche Zeitungと同じ傾向が見て取れることが確認できた。すなわちこれらの新聞でもFraeuleinが「若い、魅力のある、ダイナミックな女性」というポジティヴな意味で使われており、「未婚の女性」という意味ではほとんど現れていないということが明らかになった。(なおこの知見はドイツ語版wikipediaの Fraeuleinの項目(http://de.wikipedia.org/wiki/Fr%C3%A4ulein)で大きく紹介されている(2009年2月26日現在))。b) 80年代以前のFraeuleinの語義・使用の変化に関する資料を得るために、とりあえず70年代前半のSueddeutsche Zeitungの紙媒体のアーカイブをミュンヘンの州立図書館において調査した。これまでの調査から、内務大臣通達(1972年)以前にFraeuleinの使用についての議論がドイツのみならずオーストリアも含めて起こっていたことが明らかになっている。その議論の推移をより綿密に調査し、この議論を方向付けた考えは何だったのか、フェミニズムの関与がどの程度あったかを確認することがこれからの研究の一つの課題になる。この点を明らかにしてから論文にまとめたいと考えている。

  • フェミニズム言語学がドイツ語に与えた影響の再検討

    2007年  

     概要を見る

    フェミニズム言語学がドイツ語に与えた影響の再検討1970年代末からのドイツのフェミニズム言語学は、ドイツ語の使用を家父長的な世界観の現れとして攻撃し、その結果として公の言語使用においては「総称(generic)男性名詞」や「未婚女性」を意味するFraeuleinが使われなくなった。これまでの研究では、フェミニズム言語学の直接の影響によって1980年代以降のドイツ語は顕著に変化したと見るのが通説(Antos1996)である。しかし私はこれまでの実際の使用例の研究(岡村2003, 2004a, Okamura 2004b, 2005b, 2006)を通じて、この通説の再検討が必要であることを示してきた。これまでの研究の一環として本研究では、lexis.comのドイツ語新聞・雑誌データベースを利用しFraeuleinwunder(フェミニズムの影響で使われなくなったとは考えられているFraeuleinの派生語)の1990年代以降2007年までの実際の使用例とその意味の変遷を詳細に検討し、Fraeuleinwunderにおいては「未婚」というステイタスを示す用法はほとんど無く、むしろ「未婚」「既婚」の違いなく「女性」一般を誉め讃える語として使われており、それは1999年の女性作家たちに対しての用法、そして2006年のサッカーワールドカップ時の女性ファンを讃える用法に顕著であることを示した。この点はすでに調査(Okamura2006)したFraeuleinの新聞での使用と同様であり、これらの語がフェミニズムの影響で完全に消滅したわけではなく、むしろこれまでとは別のニュアンスを持つことによってドイツ語に存続していることを意味している。この変化にフェミニズム言語学がどの程度関与していたかについてはさらに検討されるべきだが、少なくともFraeuleinという語はフェミニズムの影響によりほとんど消滅したとする説(Paul2002)は再考する必要があることを示した。

  • ドイツ語の「語中の大文字I」についての研究

    2006年  

     概要を見る

    ドイツ語には周知のようにGenus(文法性)がある。Genusは文法的な範疇であって、Sexusとは原則的に関係ないが、人を示す名詞においては、従来から、男性名詞がSexusの「男性」に女性名詞が「女性」に対応する場合が多い。しかし実際の言語使用では「総称男性名詞」が男性と女性の両性を指す名詞として一般的に使われてきた。これに対しドイツのフェミニズム言語学は総称男性名詞を攻撃し、「女性がはっきりと言及されること」、そして「女性が男性と対等に言及されること」を要求した。これによればこれまでder Professorですませていたところを、男性名詞と女性名詞を併記して(並列形)、例えばdie Professorin oder der Professorなどといわねばならない。しかし並列形は、文が長くなる、その都度男性名詞と女性名詞両者への指示が必要で煩雑である等の弱点もある。それを補うものとして「語中の大文字I」(例えばProfessorInnen)の使用が考案され、「進歩的」とされる新聞や雑誌でも使われるようになっており、本研究ではこの語中の大文字Iの使用に焦点をあてている。語中の大文字Iは80年代にスイスの週刊紙 WOZ (Die Wochenzeitung)で考案されその後、全ドイツ語圏に広まったとされる。これまで文献により、この語中の大文字Iの基礎となったフェミニズム側からの理念とともに、簡潔で容易な言語使用を保証するという必要性がいかに議論されたか、どのように共通の認識に到達し、実際に使用されるようになったか、そしてそれが一般にはいかに受けとめられているかを検証してきた。2007年3月にはこの週刊紙 WOZのアーカイブによる現地調査を行い、大文字Iの導入当初まで遡り、使用についてのフェミニズム側からの論議を克明に追い、さらにWOZにおける実際の言語使用を80年代から現在まで実際の記事および広告によって確かめ、それにより「性差別のない言語使用」という理念とともに、簡潔で容易な言語使用を保証するという要請がどのように実現されたかを確認し、それを論文にまとめる予定である。なお同じく一般にはフェミニズムの要請によって公には使われなくなったと考えられている語Fraeulein(英語のMissに相当する)についても研究を進め、南ドイツ新聞(Sueddeutsche Zeitung)のDVD(1994-2005)アーカイブを利用し、使用の変化を跡づけ、使用の重点が戸籍上の身分を示す「未婚」から、むしろ女性の若さ、新鮮さそしてダイナミズムを示す語に変わったことを指摘した。

  • ドイツ語における「性差別のない表現」の研究

    2004年  

     概要を見る

     ドイツ語圏では、80年代以降「性差別のない表現」を使おうとする傾向が強くなり、そのもっとも顕著な例は男性名詞によって男女両性を示すいわゆる「総称男性名詞」を撤廃しようという動きである。この動きは具体的にはいくつかの改革案を含むが、私は総称男性名詞の代わりに「総称女性名詞」を使おうという動きに注目し、これまでスイスのWaedenswilという町の具体的な事例を研究してきた。Waedenswil市議会で総称女性名詞が議決された過程を調べ、総称女性名詞は必ずしもフェミニストのイニシアチヴによって成立したとはいえないことを検証した。 この研究では研究領域を(「性差別のない表現」を使おうとする傾向がスイスほど強くはない)ドイツへと拡大し、似たような事例として北ドイツの市EutinのGemeindeordnung(自治体憲章)を取り上げた。この町では1998年に自治体憲章に「総称女性名詞」が取り入れられ発効したが、数ヶ月後には女性名詞と男性名詞を併記する「並列形」へと変えられた。市議会の議事録、当時の新聞等を詳細に点検することにより、議会で圧倒的多数を占める男性議員たちは、使用が煩瑣になる並列形をいやがって、総称形を使いたがったということ、総称形としては総称女性名詞でも総称男性名詞でもどちらでよかったこと、そして女性へのサービスとして総称女性名詞を選んだということも明らかにすることができた。ここでも総称女性名詞はフェミニストのイニシアチヴによって成立したわけではなかった。さらに総称女性名詞は、実際の使用において男性職員を女性形で呼ぶというケースが大多数であり、それは必ずしも「総称」としては理解されず、むしろ不自然と受け取られ、結局「並列形」に変えられたということも明らかにした。 この研究により、スイスのWaedenswilそしてドイツのEutin両市における総称女性名詞の使用の提案が非常に似た背景を持つことが確かめられた。さらに両市において、マスコミが総称女性名詞の使用はフェミニズムの勝利だと一方的に即断した点も共通であった。一般に「性差別のない表現」の使用は、全てフェミニズムによって引き起こされたと思われがちであるが、この研究はそれ以外の要因もあることを示すことができた。

  • 人や職業を示す女性名詞(女性形)の使用の増加についての研究

    2003年  

     概要を見る

    ドイツ語圏スイスでは、男性名詞によって男女両性を示すいわゆる「総称男性名詞」を撤廃しようという動きがドイツより強く、人や職業を示す女性名詞の公の使用がより進んでいる。ここでは、スイスにおけるこのような変化を、Waedenswilという町における住民投票という具体的な事例を通して研究した。この町では1993年に、これまでの総称男性名詞を撤廃するのみならず、さらに進んで総称形として女性名詞を市の規約に導入しようとして、市議会ではそれが可決されたが、住民投票では拒否された。これまでの私の研究では、総称女性名詞が市民の支持を得られなかった主な心理的な理由は「今度は男性が差別されてしまう」という意識だったことが明らかになってきている。論文1では、この住民投票では結局、(男性形または女性形に関わらず)総称形をとるか、それとも並列形をとるかが問われたという点に注目し、住民投票とほぼ同時期に進んでいたスイス連邦参事会における「(男性と女性の)言語的に平等な取り扱いを実行する」という並列形を支持する議論が、Waedenswilの住民投票で総称女性名詞(generisches Femininum)が拒否される重要な要素の一つになった点を指摘した。2003年には現地で調査を行い、Waedenswil市議会で総称女性名詞が議決された過程を、当時の委員会および市議会の議事録によって詳細に跡づけ、総称女性名詞はフェミニストのイニシアチヴによって成立したとはいえないことを指摘した。むしろ、立法、行政に携わる議員および市参事会側が実際の使用が煩瑣になる並列形を実務的な面から好まず、総称形を使いたがり、女性側への好意的なジェスチャーとして総称女性名詞を選んだという経緯がこれにより明らかになった。しかし市当局の説明不足もあり、マスコミや市民は総称女性名詞を、総称形を守るための妥協の産物だとは受け取らず、フェミニズムの勝利だと理解し、最終的に住民投票で否決されてしまうことになった。これらの研究成果は論文2で公表される。

  • ドイツ語教材としてのドイツのポピュラーソング利用法の開発

    2000年  

     概要を見る

     この研究の出発点となった前提は次のようなものである。(1) 最近(過去10年)のドイツのポピュラーソングにはドイツの現代社会の変化が反映されている。(2) これらのソングをドイツ語教育の教材として上手に利用すれば、興味深いドイツ語の教材になるのみではなく、学習者の現代ドイツへの理解を深めることもできる。この研究の遂行のために、まず比較的網羅的にポピュラーソングを集め、それらを音楽性、内容(ドイツの社会の変化が現れているか)、歌のテキスト(教材として適しているか、難易度はどうか、聞き取りやすいか)といった観点から分析をおこなった。この時期のドイツのポピュラーソングはSchlager(流行歌)、ラップ、テクノ、ポップ/ロックに大別できると思われる。Schlager(流行歌)はメロディーは概して耳になじみやすいものの、内容的には紋切り型に恋愛を歌ったものが多く、現代の社会の変化を強く反映しているとはいえない。聞き取りやすいものが多いが、内容の点ではあまり魅力がない。ラップは現代のドイツをもっとも如実に反映しているジャンルであり、「外国人排斥」、「反ネオナチ」、「外国人労働者」、「家庭の崩壊」、「教師への反抗」といった若者達そしてドイツ現代社会が抱えるアクチュアルな問題がストレートに表現されている。内容的には日本人学生にも身近に感じられるテーマもあり興味深い教材になりうるが、歌う(語る)スピードが教材にするにはあまりにも速すぎ、またスラングなどの使用も多く、言葉の点で多数の学生には理解が困難であり難易度の点から大きな問題がある。テクノはダンスのリズムに重きが置かれ、テキストはあったとしても単純なものになり、内容的にはあまり学生の関心を引くものではないと思われる。これら3つのジャンル以外を便宜的にここではポップ/ロックという名称でまとめたが、このジャンルは当然のことだが非常に幅の広い多様なポピュラーソングを含むことになる。それらの曲を、音楽的ななじみやすさ、テキストの聞き取りやすさ、内容の興味深さという点で分析してきた。その最初の成果として、東ドイツ出身のグループとしてただ一つ統一ドイツで大成功したグループDie Prinzenのデビュー以来過去10年の軌跡を探り、彼らの歌の中に現れる統一後のドイツへの違和感に注目し、そこに現れた現代ドイツへの批判的な距離の中にドイツの現状が反映されているという事実を確認し、ドイツ語の教材に向いた彼らの歌を選び、コメントを付け、教材としての扱い方に付いて提言も付し、ひとまとまりのものにし、「語研フォーラム」に投稿する準備をしている。

  • 種々のメディアを利用して現代のドイツを知るためのドイツ語教育法の開発研究

    1997年  

     概要を見る

    ドイツの現状を知るため日本で簡単に入手できて、教材として使える情報源は以前は印刷メディア(新聞・雑誌等)に限られていた。しかし最近は、衛星放送に代表される映像・音声メディア、さらにインターネットWWWによるドイツの新聞社・放送局のホームページの活字・映像・音声情報などの情報がリアルタイムで利用できるようになり、また伝統的な新聞・雑誌もCD-Romという新しい形態の情報源として利用でき、現在のドイツについて私たちが入手できる情報は質量ともに爆発的に増大しつつある。 この研究では、この増大しつつある情報源にはどんなものがあるか、それらの個々の特徴は何か、それらの特徴を生かし、ドイツ語授業の教材として利用するにはどういう方法があるかを、種々のメディア利用の可能なCALL教室における授業で実際に試して調べてみた。以下の点が明らかになった。 映像と音声とが一致するという点で衛星放送のニュースが情報源としてはもっともインパクトが大きいが、情報が細切れになる嫌いがある。それを補うためにはインターネットの各新聞(またはテレビ局、放送局)のホームページから同じテーマについての記事、コメントを読むのが有効である。またインターネットで新聞のアーカイブに入って(または新聞のCD-Romを利用して)、そのテーマに関する情報をさかのぼって集めてくる(無料の場合と有料の場合がある)ことも必要である。場合によっては話題となっている施設や機関のホームページを直接参照するのも有効である。特定のテーマ、出来事について、これらの種々の情報を取捨選択しながら、教材として一つのパッケージにまとめることが教師の任務となる。

  • 放送劇をドイツ語教育に利用するための研究

    1995年  

     概要を見る

    本研究ではドイツ語教育における種々のメディア利用の可能性をさぐる一環として,ドイツでは今でもポピュラーなジャンルであり旺盛な創作活動が続いている放送劇(Horspiel)をドイツ語教育の教材として利用する方法を研究した。 第一段階としては実際にラジオで放送されその後カセットなどの形で市場に出ている放送劇,および最初からドイツ語教育用に作られた放送劇をできるだけ多く集め,試聴しそれらが教材としてふさわしいか,そしてどの学習者のレベルで使うのに適当かという点を検討した。その際,予想外に困難だったのは,(最初から教材用に作られた放送劇を除いて)それぞれの放送劇のスクリプトを手に入れることだった。Gunther Eich,Heinrich Bollという二人の放送劇の巨匠を除けば,ほとんど不可能と言ってもいい。ドイツ人にとって放送劇は耳で聞いて楽しむためのものであり,本来活字にして公刊するものではないからである。しかし教材としてはスクリプトがなければ非常に扱いにくい。少なくとも名作として評価も定まり,市場にも出ている放送劇についてはこれからもそのスクリプトをなんとかして集め,視聴覚教室などでカセットとともに利用者に提供する必要があるだろう。 第二段階としてはこうして集めた放送劇のいくつかを語研の授業で使い,二つの授業方法を試してみた。一つの方法では,スクリプトを前もって読むことをせず,放送劇を耳で理解することに重点を置いた。繰り返し耳で聞き,比較的ゆっくりと先に進み,その都度聞いたこと,そしてこれからの進行について自分なりの仮説を立てる,そして最後にスクリプトを読みそれをチェックするというやり方である。もう一つのやり方はスクリプトを前もって読み,そのあとで放送劇を聞く。聞くことによって(効果音などの助けも借りながら)自分が読んだスクリプトの理解を深めようと考えた。学生たちの圧倒的な支持を受けたのは前者である。考えぬかれた音の効果の迷宮に自ら分け入って,いろいろ仮説を立ててみるのが楽しかったようである。 今回の研究はまだ緒に就いたばかりである。これからは今回得られた知見を生かし,さらに効果的な授業法を求める必要がある。とともに,集まった放送劇の一つ一つについて,内容および言葉の難易度に関して分かりやすいランク付けをし,学生が視聴覚教室などで利用しようとする際の選択の手助けを与えるという課題もあり,するべきことは多い。

▼全件表示

海外研究活動

  • 現代ドイツ語の変化の調査・研究

    2004年02月
    -
    2004年07月

    ドイツ   ミュンヘン大学、ゲーテインスティトゥート