2024/03/28 更新

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オオタカ ヤスジロウ
大髙 保二郎
所属
文学学術院
職名
名誉教授
学位
文学修士 ( 早稲田大学 )

経歴

  • 1997年
    -
    2001年

    上智大学 教授

  • 1997年
    -
    2001年

    上智大学

  • 1986年
    -
    1997年

    跡見学園女子大学 教授

  • 1986年
    -
    1997年

    Atomi Gakuen Women's College Professor

  • 1988年
    -
    1989年

    ,1993-1994,1996-1997 東京大学 非常勤講師

  • 1988年
    -
    1989年

    ,1993-1994,1996-1997 Tokyo University, Lecturer

  • 1981年
    -
    1986年

    跡見学園女子大学 助教授

  • 1981年
    -
    1986年

    Atomi Gakuen Women's College Assistant Professor

  • 1978年
    -
    1981年

    跡見学園女子大学 専任講師

  • 1978年
    -
    1981年

    Atomi Gakuen Women's College

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学歴

  •  
    -
    1977年

    早稲田大学   文学研究科   芸術学美術史  

  •  
    -
    1977年

    早稲田大学  

  •  
    -
    1976年

    国立マドリード大学 哲・文学部   歴史学   美術史  

  •  
    -
    1968年

    早稲田大学   文学部   美術史  

  •  
    -
    1968年

    早稲田大学  

委員歴

  • 1997年
    -
    2001年

    美術史学会  常任委員

  • 1993年
    -
    2001年

    地中海学会  常任委員

所属学協会

  •  
     
     

    美学会

  •  
     
     

    日本イスパニヤ学会

  •  
     
     

    地中海学会

  •  
     
     

    美術史学会

研究キーワード

  • 美術史

 

書籍等出版物

  • ゴヤ

    岩波世界の美術 岩波書店  2001年

  • Picasso, War and Peace

    Shueisha  1992年

  • プラド美術館

    NHK  1992年

  • ピカソ 戦争と平和

    集英社  1992年

  • Picasso, War and Peace

    Shueisha  1992年

  • Vel(]E85EB[)zquez and Philip (]G0004[)

    Chuokoron-sha  1983年

  • ベラスケスとフェリペ四世

    中央公論社  1983年

  • Vel(]E85EB[)zquez and Philip (]G0004[)

    Chuokoron-sha  1983年

  • Pierre Gassier, ┣DBDrawings of Goya(/)-┫DB, 2 vols., 1973

    Iwanami Shoten  1980年

  • ピエール・ガッシエ著「ゴヤ全素描」全2巻(共訳)

    岩波書店  1980年

  • Pierre Gassier, ┣DBDrawings of Goya(/)-┫DB, 2 vols., 1973

    Iwanami Shoten  1980年

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Works(作品等)

  • 中南米地域における植民地時代のバロック美術

    1983年
    -
    1984年

  • Colonial Baroque Art in Latin America

    1983年
    -
    1984年

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • スペイン美術史

  • ゴヤの図像と近代性

  • ピカソと言葉

  • ベラスケスとイタリア、古代美術

  • ベラスケスと諸王宮の装飾

  • ゴヤとピカソにおける言葉とイメージ

  • スペイン美術にみるキリスト教とイスラム教

  • ベラスケスとスペイン宮廷画家

  • Word and Image in the Works of Goya and Picasso

  • Christianity and Islamism in the History of Spanish Art

  • Vel(]E85EB[)zquez and Spanish Court Painters

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Misc

  • 須磨コレクションとスペインの美術――過去、現在から未来へ――

    長崎県美術館開館記念展 『よみがえる須磨コレクション――スペイン美術の500年』展図録 長崎県美術館     18 - 25  2005年

  • よみがえる須磨コレクション――作品調査報告シンポジウム

    長崎県美術館    2005年

  • ピカソ メタモルフォーズの時代――スタイルからモティーフへ――

    『ピカソ 躰とエロス』展図録 東京都現代美術館     8 - 22  2004年

  • ピカソ メタモルフォーズの時代――アトリエ、神話から悲劇へ――

    スペイン・ラテンアメリカ美術史研究会 秋季大会    2004年

  • ピカソ、クラシック時代をめぐる諸問題

    早稲田大学美術史学会平成15年度総会 研究発表    2003年

  • ピカソ、クラシックの誘惑 多様なるものの融合

    『ピカソ・クラシック1914-1925』展図録 上野の森美術館     8 - 25  2003年

  • ピカソが生きたバルセロナ――モデルニズムの光と影――

    スペイン文化シリーズ第9号 ガウディとその時代   ( 9 ) 29 - 49  2003年

  • ベラスケスとスペイン宮廷画家の総合的研究――画家像、制度と社会――

    平成12年度~平成14年度 科学研究費補助金 基盤研究(C)(2)研究成果報告書    2003年

  • ミナスジェライス地方の植民地建築

    『ブラジル「発見」500年―その歴史と文化―』三田千代子編 上智大学イベロアメリカ研究所 52-58頁    2002年

  • ベラスケスと宮廷肖像――伝統と革新

    『プラド美術館』展図録 国立西洋美術 31-36頁    2002年

  • ピカソ 天才の誕生 伝説と真実

    『ピカソ 天才の誕生 バルセロナ・ピカソ美術館』展図録 上野の森美術館 26-45頁    2002年

  • プラド美術館展記念 ベラスケス作《彫刻家モンタニェースの肖像》をめぐる諸問題

    早稲田大学美術史学会平成13年度第2回例会 研究発表    2002年

  • ベラスケス作《彫刻家モンタニェースの肖像》をめぐる諸問題――“パランゴン”の超克へ――

    早稲田大学大学院文学研究科紀要   第47輯第3分冊 105-133頁  2001年

  • An Aspiration Sealed : Vel(]E85EB[)zquez, from a commoner to the ┣DBCaballero de Santiago(/)-┫DB

    Studies in Western Art   /4  2000年

  • パチェーコの『絵画論』解題

    スペイン・ラテンアメリカ美術史研究   1号p.21~23  2000年

  • 封印された野望─ベラスケス平民から貴族へ─

    西洋美術研究/三元社   №4 pp.45~65  2000年

  • An Aspiration Sealed : Vel(]E85EB[)zquez, from a commoner to the ┣DBCaballero de Santiago(/)-┫DB

    Studies in Western Art   /4  2000年

  • Picasso's ┣DBCmsifixiong(/)-┫DB : Formation and Transfiguration of its Icomogrephy-from "Dance" through "Cmcifixion" to "Guernica"-

    The Study of the History of Art   /35,1-24  1997年

  • Notes on the Italian Renaissance Art of El Greco(2)-Views of Toledo, Iconography and History

    SPAZIO(Olivetti Corporation of Japan)   /56,140-160  1997年

  • ピカソ,「礫刑」図像の生成と変貌-「ダンス」から「礫刑」,「ゲルニカ」へ-

    美術史研究(早稲田大学)   /35,1-24  1997年

  • エル・グレコのイタリア美術批評((]G0002[))-トレドの風景,その図像,その歴史-

    SPAZIO(原題のママ)   /56,140-160  1997年

  • Picasso's ┣DBCmsifixiong(/)-┫DB : Formation and Transfiguration of its Icomogrephy-from "Dance" through "Cmcifixion" to "Guernica"-

    The Study of the History of Art   /35,1-24  1997年

  • Notes on the Italian Renaissance Art of El Greco(2)-Views of Toledo, Iconography and History

    SPAZIO(Olivetti Corporation of Japan)   /56,140-160  1997年

  • The Road to ┣DBGuernica(/)-┫DB : Transformations in Picasso's Arts and their Souries

    Tobu Museum of Art Asahi Shinbun    1995年

  • 「ゲルニカ」への道,ピカソ芸術の変貌とその根源

    東武美術館,朝日新聞社    1995年

  • The Road to ┣DBGuernica(/)-┫DB : Transformations in Picasso's Arts and their Souries

    Tobu Museum of Art Asahi Shinbun    1995年

  • En torno al tema y composici(]E85F6[)n de ┣DBLas Meninar(/)-┫DB de Vel(]E85EB[)zquez(原題のママ)

    Boletin del Museo del Prado(原題のママ)   8/24,163-166  1987年

  • ベラスケス作「ラス・メニーナス」の主題と構図をめぐって

    プラド美術館紀要   8/24,163-166  1987年

  • En torno al tema y composici(]E85F6[)n de ┣DBLas Meninar(/)-┫DB de Vel(]E85EB[)zquez(原題のママ)

    Boletin del Museo del Prado(原題のママ)   8/24,163-166  1987年

  • Las Meninas by Vel(]E85EB[)zquez, its theme and conception

    Journal of the Japan Art History Society   30/110,113-129  1981年

  • ベラスケス作「ラス・メニーナス」-主題と構想をめぐって-

    美術史   30/110,113-129  1981年

  • Las Meninas by Vel(]E85EB[)zquez, its theme and conception

    Journal of the Japan Art History Society   30/110,113-129  1981年

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特定課題制度(学内資金)

  • パチェーコの『絵画論』と17世紀スペイン美術の諸相 -ベラスケスおよび同時代画家への言説-

    2009年  

     概要を見る

     フランシスコ・パチェーコ(1564-1644年)は16世紀末から17世紀初め、マニエリスムからバロックに至る移行期のセビーリャ画壇において折衷派の画家として活躍した。しかし、彼の功績は画家としてよりもむしろ、後に偉大な宮廷画家となるベラスケスの師で岳父であったことと同時に、『絵画芸術、その古代性と偉大』(1649年刊行)の著者にして美術理論家として、多くの貴重な原資料を収録する一方、また同時代の絵画・彫刻に少なからぬ影響を与えたことに見出すべきであろう。パチェーコは同時代の絵画や画家たちに対してどのような見解を抱いていたのであろうか。これが本研究の中心課題である。 パチェーコによる美術家への言及は、古代ギリシアから当代美術家に至るまで、総数で250名を優に超えるが、最も多く紙幅を割いているのはイタリア・ルネサンスの巨匠たちに対してである。すなわちレオナルド、ラファエッロ、ミケランジェロ、そしてティツィアーノであり、それ以外の特徴としては建築家のアルベルティ、ヴァザーリ、デューラーが特筆に値する存在として重要視されている。また15,16世紀の北方ネーデルラントの画家たちの引用も多く、そこにはイタリア・ルネサンスとネーデルラント絵画を二大源流として形成された近世スペイン絵画の成立事情を垣間見ることができるだろう。 一方、自国の同時代スペイン画家や地元のセビーリャ画壇についての言説は、時代的にはパチェーコの誕生した16世紀後半から同「絵画論」脱稿の1638年あたりまでと年代的に限定されようが、その最大の特徴は、パブロ・デ・セスペデスと弟子で娘婿ベラスケスを例外として、今日よく知られる画家への言及が異常に少ないということである。セビ-リャで活躍したフランドル系のカンパーニャや彫刻家モンタニェース、エル・エスコリアルの画家ナバレーテ、自らそのアトリエを訪ねたトレドのギリシア人画家エル・グレコ、論敵の理論家でイタリア系の画家ビセンテ・カルドゥーチョ、ナポリで活躍したバロック画家ジュセぺ・デ・リベーラなどのことが言及される程度である。スルバランやカーノはほとんど登場しない。その意味では、純粋にバロック時代論を、パチェーコを典拠に構築することには無理があるだろう。しかし逆に、16世紀から17世紀への移行・転換期の様々な問題を、様式と図像の両面から考察するためには極めて貴重なドキュメントなっているのである。 詳細は、以下に刊行予定の二論文において論じられる予定である。

  • スペイン絵画史と古典古代の遺産-基礎資料の構築と解析

    2005年  

     概要を見る

     この1年間は、もう数年来取り組んできた大きな研究テーマ、「スペイン絵画史と古典古代の遺産」のうち、第1次イタリア旅行に焦点を当て、初めてのイタリア滞在を通しての古代美術との出会い、彼の絵画作品に対するその影響を考察した。具体的には、ローマにあるヴィラ・メディチを舞台として古代彫刻への教養を深めつつ、ピンチョの丘の下のサンタ・マリア・デル・ポポロ地区に住む北ヨーロッパからの移住画家たち、プッサンやクロード・ロラン、ジャン・ルメールといったフランス系の人たちを通して純粋風景画への関心にも向かったことを明らかにした。 いずれの風景画も同別荘内の一隅を写生風に描きながら、古代美術と大きく関わっている。一方は、当時よく知られた美しい古代彫像《眠れるアリアドネ》、通称“クレオパトラ”(現在、フィレンツェ考古博蔵)を中心にすえた構成で描いているし、他方は、彫刻類を展示するための“グロッタ”が折しも工事中であったことを物語るような情景として提示している。従来、この2点に関して最大の問題は、ベラスケスの2度のイタリア旅行中、いずれの機会に描かれたのかという点にあった。 プラド美術館展(2006年3月ー9月)の図録収載の論文では、現存する二点の風景画が間違いなく第2次イタリア旅行中の制作であること、描かれた場所を同別荘内に特定し、午後1-2時頃と、夕方に描かれたに違いないこと、純粋風景への関心は、古代絵のそれと同様、決して永続的な性格ではなかったことなどを論じている。 しかし、古代彫刻の買い付けを行うなど、より直接に古典古代とは関係が深い第2次旅行については、今後の調査研究に持ち越された。とはいえ、ベラスケスに関しては、基礎資料がほぼ整いつつあり、エル・グレコやゴヤ、ガウディ、ピカソなど、他の画家たちについても広範に基礎資料の構築を行っていきたい。

  • ベラスケスにおける二つの“古代”

    2001年  

     概要を見る

    「ベラスケスにおける二つの古代」とは、一つは古代神話や古代の哲人、英雄物語を題材にしての制作とそれらに対するベラスケスの態度であり、いま一つは主に第二次イタリア旅行の際、国王の命を受けての古代美術品(もっぱら彫刻類)の蒐集とその実態である。いずれのテーマも古代、ルネサンス、イタリアという、ベラスケスがバロックの巨匠の地歩を築いていくための本質的な問題をはらむ重要なものであった。 神話や哲人を描いた作品はその態度にプッサン、レンブラント等と共通する傾向をはらむ反面、それらが飾られた“場(トポス)”を考慮するならば、その物語や登場人物の世き方を通して、国王や皇太子に代表される王侯一族に教訓、模範をたれる必要があったことを明らかにすることができた(成果1)。 また哲人、古代彫刻とも関連づけるべきベラスケス中期の作品《彫刻家モンタニェースの肖像》をめぐる考察においても、この問題を検討した(成果2)。 他方、ベラスケスが蒐集したとされる古代彫刻が具体的にどのようなものであったか。その成果の一部はブリヂストン美術館の講演で発表したが(成果3)、その全容を解明するにはまだまだ研究が足りない。これは今後の課題であり、平成16年度に申請中の科研費が採択されるならば、大いにこのテーマを追究していきたい。