2024/12/22 更新

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イシイ ヤストモ
石井 康智
所属
文学学術院
職名
名誉教授

学歴

  •  
    -
    1976年

    早稲田大学   文学研究科   心理学  

  •  
    -
    1970年

    早稲田大学   文学部   心理学  

所属学協会

  •  
     
     

    日本心理学会

  •  
     
     

    日本生理学会

  •  
     
     

    日本臨床神経生理学会

  •  
     
     

    日本生理心理学会

  •  
     
     

    日本健康心理学会

  •  
     
     

    日本東洋医学会

  •  
     
     

    人体科学会

  •  
     
     

    日本女性医学学会

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研究キーワード

  • 実験系心理学

 

論文

  • 中医学による気質分類

    劉 文昭, 石井康智

    ヒューマンサイエンス   16 ( 2 ) 9 - 19  2004年05月

  • Comparative and Psychological Study on Meditation

    Eburon Publishers, Delft, Netherlands    1996年07月

  • 気功法の技法分類の試み

    石井康智, 河野梨香, 古川志帆子, 汪 衛東, 春木 豊

    ヒューマンサイエンス/人間総合研究センタ−   8 ( 2 ) 32 - 46  1996年03月

  • 医療気功に関する日中学術交流

    春木 豊, 石井康智, 鈴木晶夫

    早稲田大学人間総合研究センタ−(東洋医学の人間科学的研究プロジェクト研究報告書N0.7)   ( 7 )  1996年03月

  • 「気」を測る−気の計測,1994

    春木 豊, 石井康智

    早稲田大学人間総合研究センタ−(東洋医学の人間科学的研究プロジェクト研究報告書N0.6)   ( 6 )  1995年08月

書籍等出版物

  • Effectiveness of jikan-ho, a method of self observation, in reducing stress and increasing accesibility of positive memories

    Koshikawa,F, Ishii,Y, Sakata,M, Akutagawa,N, Williams, J.M

    Blows,M., Srinivasan, S., Blows, J. Bankart, P., DelMonte, M. & Haruki, Y. (Eds) The relevance of the wisdom traditions in contemporary society: the challenge to psychology, Eburon Publishers, Delft, Netherlands  2004年11月

  • Effect of guolin qigong on psychological states and the immune functioning of lung cancer patients

    Wang,W., Wu,Y, Zhao,Y, Ishii,Y, Haruki,Y

    Blows,M., Srinivasan, S., Blows, J. Bankart, P., DelMonte, M. & Haruki, Y. (Eds) The relevance of the wisdom traditions in contemporary society: the challenge to psychology, Eburon Publishers, Delft, Netherlands  2004年11月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 海勢の研究ー大学生における現状とその形成要因の分析ー

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(一般研究(C))

    研究期間:

    1989年
    -
    1990年
     

    春木 豊, 石井 康智, 鈴木 晶夫

     概要を見る

    1989,1990年と2回の姿勢調査を実施した。第1回目は、一般的に健息状態、日常生活の座る形態、生活でのストレス、机の向かう時間、テレビを見る姿勢、姿勢を注意されたか否か、スポ-ツや稽古事、肩こりの程度、姿勢についての自己評価などの調査項的とうつ尺度との関連について検討した。その結果、大学生(N=401)は椅子中心の生活であり、自分の姿勢をどちらかといえば少し悪いと評価している。また、うつ尺度との関連では、自分の姿勢が悪いと評価している者ほどうつ尺度の得点が高くなっている傾向がみられた。
    これを受け、第2回目の調査(N=110)では、項的を整理し、姿勢の自己評価、精神的ストレス、人生観などの項目とともに、うつ尺度、健康感尺度、自尊感情尺度を併せて実施し、姿勢の現状と精神的側面との関わりを検討した。姿勢全体のイメ-ジについての自己評価は、男女ともに以た傾向を示し、姿勢が良いと評価しているものより悪いと評価しているもののほうが多い。姿勢について受ける注意は、友人からよりも親から受けることが多く、7割以上に達している。スポ-ツとの関連では、「スポ-ツをしていることが自分の姿勢に影響するか」では、全体で50%近くが「影響している」と回答している。精神的側面との関連では、精神的ストレスを多く受けて、何らかの対処はしているが、精神的ストレスと姿勢との関係ははっきりした傾向を示してはいない。また。人生観では、概して楽観的ではあるが、自分の姿勢を悪く評価している者ほど悲観的であり、うつ尺度得点、健康感尺技得点、自尊感情得点が低い傾向にあり、姿勢と精神的・心理的側面との関連が指摘できよう。
    今後、この現状をふまえ、姿勢についての効率的な調査項的の厳選、通次常における霊情状態や気分などの測定ができる尺度の開発、「姿」としての姿勢を適切にとらえるために新たな姿勢の計測・評価方法の開発、姿勢の悪い者の矯正プログラムの開発を進めて行きたい。

  • 情動、動き、行為、意識性の総合的生体情報研究

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(一般研究(C))

  • 東洋的代替医療における抑うつ低減・予防効果の検証

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

 

特定課題制度(学内資金)

  • 統合医療による住民のQOL改善に関する健康心理学的研究

    2005年  

     概要を見る

     高齢化と生活習慣病の増加は先進国においては世界的規模で進み、日本ではむしろそのスピードは速く、早急に対応・対策が望まれている。中でも寝たきりにならないなどの健康維持・増進に関わる要因は、QOL(Qality of Life 生活の質・主観的健康感)改善に寄与し、医療費の削減にも直結する最重要な要因の一つといえる。課題研究は、行政側のソーシャルサポート面に関わるもので、①病院や保健医療センターなる医療施設や健康相談業務の利用環境の拡大充実に対する住民の期待と実現化の側面、及び②健康維持・増進に直結する行政サービス(健康関連施設やそのソフト、委託事業を含む)のソフト面での内容充実というサービスの側面、という二点を小さな事例から予備的に検討を行った。(1)長野県長谷村は西洋医学と東洋医学を考慮した統合医療的観点から医療システムを構築している。理学療法士の下で村民のボランティア補助活動を通した退院後通所リハビリテーション事業(村の健康増進センターで医師監督下で行うパワーリハビリテーション)を行っている。診療所に隣接する健康増進センターにて2004年5月にスタートし、リハビリ効果は年度後半から見られ始めたが、ボランティア補助が不十分であった。今回の研究対象になった2005年度は、ボランティアの補助教育と補助経験が生かされ、パワーリハビリテーションの効果は大きく現れ、通所者の日常動作が大きく改善され、表情の輝きが戻り始め、患者側のQOL改善がもたらされ、ボランティア側にも関わる喜びと張りをもたらされた(QOLの改善)。通所利用施設のハード面とソフト面の適切で有効な活用がボランティア補助活動によってなされた点が、両者のQOL改善に直結しているといえる(通所記録、行動観察、利用時の会話他)。関わる人のQOL改善と医療費削減という行政側の問題を解決する取り組み方のモデルケースになりうると考えられる。小規模な事例であるが大きな問題提起になっているといえる。(2)東京都S区健康生きがい課と連携し、2004年4月から区民に対する「元気館健康生き生き講座」を実施している。従来S区が主催した健康関連講座は定員を満たすことが無かったが、この講座は30名の定員に対し倍以上の応募で関心の高さが分かった。この年度は連続8回構成の講座で、それぞれ4月、10月、2005年1月から別途3回行われた。2005年度特定課題研究は、2004年度と同様に連続8回構成の講座を3回実施し、講座への受講状況(講座参加リピート率他)や講座内容に対する意見から、今回の健康意識に関わるQOLへの寄与条件を推定し、今後の研究の基礎資料とした。3回実施した講座内容は、第一回目は操体法、気功、ぷらぷら運動、二回目・三回目は操体法、気功、太極拳を織り交ぜた内容で構成された。参加者の年齢は60-70歳代が主で、40歳代はまれ、80歳代は非常に少なく、50歳は少なかった。年齢的に膝が痛い、腰痛持ち、持病を抱えている、血糖値や血圧が高い、高齢になってから健康維持により多く注意を向け始めているなど、健康状態維持には強い思いが認められた。講座内容は難しくなく、自分でできるように実習し、身体の調子が短期間に良くなるように工夫し、飽きない内容に組み立てた。各回38名前後の枠にし、3回の講座参加者数は延べで65名、1回のみ参加した者40名、2回参加者20名、3回参加者15名であった。2-3回参加者は、各回の約半数を占め、アンケート(20名分)からは、講座に通うことによって仲間ができて張りが出た、体調が良くなった、顔色が良くなったり声に張りが出たと言われる、背筋が伸びた、膝通が無くなった、痛みが出てきても対処できるようになった、自分の体を客観的に見られるようになったなど、QOLに寄与していることが分かった。仲間ができる、話ができる、体調が良くなるといった要因が大きく作用していることが分かった。

  • 意識状態が呼吸活動に及ぼす影響についての基礎的研究

    1996年  

     概要を見る

     【はじめに】病気や運動負荷後のような特別な場合以外は、呼吸は無意識に行われる。一方、東洋に伝わる修行・行法、武道(術)の中には呼吸の仕方を意識的に取り入れている。東洋に伝わるこの伝統は、呼吸状態と精神状態の密接な関連に気付いて利用していたことを示す。一般的には、ある方法で呼吸を行うことが精神の状態(心の状態)を安定させ、リラックス状態をもたらす。長期に渡る呼吸法の実践により、健康状態を増したり、潜在能力開発に好影響をもたらすともされる。 【目的】行動的変数の一つとして開閉眼状態、意識集中の有無、意識集中の身体部位を変えたとき呼吸にどのように影響するかを検討した。 【方法】被験者は男女大学生各10名(年齢範囲は20~24歳)。生理的指標は胸部と腹部の呼吸(曲線)及び耳朶容積脈波である。なお日本版状態不安検査(日本版STAI)を実施した。実験は立位で行った。実験デザインは、1.統制条件(開眼時記録60秒、90秒の休憩後に閉眼時記録60秒)、2.頭、足底に注意を向ける練習(各60秒)、小休止の後、3.実験条件〔(「頭頂部に注意を向ける条件」又は「足底部に注意を向ける条件」)×(「開眼条件」又は「閉眼条件」)〕、ただし記録は各90秒、試行間間隔は60秒、4.意識的な胸式呼吸、及び腹式呼吸条件、5.質問紙及び日本版STAIの実施、であった。なお1及び3の中の順序は被験者毎にランダムにした。また試行間間隔時の休憩は椅子に座らせた。 呼吸測度の分析は、呼吸時間(BT)、吸気時間(IT)、呼気時間(ET)、ポーズ時間(PT)、吸気量(IV)、呼気量(EV)、分時換気量(MV)について行った。呼吸の周期は吸気の開始から次の吸気開始までとした。 【結果と若干の考察】1.閉眼条件は、開眼条件に比べ呼吸時間が長く分時換気量は少なかった。このことは、頭頂注意条件と足底注意条件の開閉眼条件でも認められたが、より少なくなる傾向であった。視覚刺激の有無が意識水準に影響して呼吸測度の結果の違いをもたらせたと言える。注意条件はその意味で、開閉眼による視覚刺激の効果を殺いだ形で意識水準を上げたと考えられる。視覚刺激がストレッサーであるとは言えないがストレス刺激が分時換気量に反映するという指摘もある。知覚刺激そのものによる覚醒上昇の部分と刺激に含まれる意味のストレス度の問題が今後の検討に待たれよう。2.身体のある部位に意識を集中させる課題は、呼吸測度に影響を与えた。「意識集中条件」は、統制条件に比べ呼吸時間は短く分時換気量が多くなった。特に後者が顕著であった。このことは分時換気量が、外的条件の鋭敏な指標になる可能性を示唆する。しかし「緊張しないで注意を向ける」教示が、かえって通常より緊張状態を強いたのではないかと推定される。つまり被験者はある身体部位に注意を向けている実験条件に慣れていない事を示す。内観によると20名中13名が頭頂部分に意識を集中し易いとはしているが、呼吸時間が頭頂集中条件により足底集中条件で短い傾向はこの緊張傾向を反映しているとも考えられる。3.集中する部位で見る呼吸測度の違いは、胸式呼吸と腹式呼吸が分時換気量に影響を与える傾向にあったが、呼吸時間は胸式呼吸と腹式呼吸との間に有意差を認めなかった。しかし被験者がこの様な意識的呼吸になれていない上に、胸式、腹式と言っても両者を完全に分離できないことから、差がないことは当然の結果であろう。呼吸は生命の基本的現象でありながら心理的な影響をも受けることは日常体験される事実である。しかし、行法や修行による呼吸の訓練は長期に渡るものであり、実験は一時的な実験操作で行なわれ、個人特性が出易い。これらの点にも呼吸研究の難しさがあろう。4.日本版STAIと呼吸測度に一定の関連は認められなかった。なお耳朶容脈波はノイズが多く結果の分析は行えなかった。