2024/12/21 更新

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アンザイ クニオ
安在 邦夫
所属
文学学術院
職名
名誉教授

所属学協会

  •  
     
     

    歴史科学協議会

  •  
     
     

    日本史研究会

  •  
     
     

    歴史学研究会

研究分野

  • 日本史
 

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 自由民権運動史の研究

Misc

  • 石川町史 第6巻

    福島県石川町    2005年

  • 石川町民のための自治体史(町史)編纂をめざして―石川町史第6巻(各論編Ⅰ)「文化・旧町村史」に学ぶ―

    福島自由民権大学・石陽史学会    2005年

  • 自由民権派壮士に見る国権意識と東洋認識―自由民権運動収斂期における壮士の言説よりみたる―

    早稲田大学アジア歴史文化研究所 シンポジウム:近代移行期の東アジア―政治文化の変容と形成―    2005年

  • 改めて思う土佐の『自由民権魂』―土佐の情熱・精神に、今学ぶ時―

    高知市立自由民権記念館主宰 自由民権120年高知記念シンポジウム:今自由民権を考える    2005年

  • 東アジアの近代社会と市民社会の形成

    早稲田大学史学会主催シンポジウム:今なぜ自由民権か―    2005年

  • 宮島誠一郎文書について

    由井正臣編『幕末維新期の情報活動と政治構想―宮島誠一郎研究』/梓出版社   pp.313-336  2004年

  • 自由民権百年運動から20年を経て―感懐と研究状況をめぐる覚書―

    町田市立自由民権資料館編『自由民権』   17, pp.17-28  2004年

  • 「『民衆憲法』の創造とその背景―近代日本立憲制への一過程―」

    日本資料専門家欧州協会主催:大会(於スペイン・サラマンカ)    2004年

  • 講演(未活字化)自由民権と秩父事件

    映画『草の乱』製作上映支援の会・日野集会(於 日野市生活保健センター)    2003年

  • 『新しい歴史学』と自由民権運動―自由民権120年の課題―

    秩父事件 研究顕彰 2003/秩父事件研究顕彰協議会編   p.6-23  2003年

  • 福島・喜多方事件120周年の今日的意義

    福島・喜多方事件120周年の今日的意義 喜多方事件120周年記念の集い報告書/喜多方事件120周年記念の集い実行委員会編   p.4-21  2003年

  • 佐佐木高行日記―かざしの桜

    北泉社    2003年

  • 歌に見る自由民権

    歴史教育者協議会編『歴史地理教育』   654, pp.16-21  2003年

  • 自由民権と現代

    歴史教育者協議会関東ブロック研修会    2003年

  • 「新しい歴史学」と「自由民権120年」の課題

    秩父事件研究顕彰協議会 2001年度総会・大会(於秩父市福祉婦人会館)    2002年

  • 講演(未活字化)民権街道の志士たち

    福島自由民権大学 春季講座 (於 原町市ひばり生涯学習センター)    2002年

  • 高田早苗の『壮士』認識考―壮士の歴史的位相検討の手掛かりとして―

    高田早苗の総合的研究 早稲田大学大学史資料センター編/早稲田大学事業部   p.271-298  2002年

  • 街道の日本史 会津諸街道と奥州道中

    吉川弘文館   12  2002年

  • 田中正造「直訴事件」が問いかけるもの

    図録田中正造とその時代-天皇直訴100周年-/栃木県立博物館   pp.6-7  2001年

  • 松本美笙著 志士苅宿仲衛の生涯-自由民権家の軌跡-発刊によせて

    同書序文/歴史春秋社   pp.1-5  2001年

  • 杉山 重義

    百年を彩る人びと/早稲田大学系属早稲田実業学校編   pp.8-9  2001年

  • 大隈重信

    百年を彩る人びと/早稲田大学系属早稲田実業学校編   pp.8-11  2001年

  • 社会民主党結成に於ける東京専門学校の位相

    早稲田大学自由民権研究所・初期社会主義研究会共催シンポジウム「社会民主党結成100年を考える」(於早稲田大学国際会議場第2会議室)    2001年

  • 郷土の先人の活動を発掘し学ぼう

    福島自由民権大学春期講座(於福島県相馬郡新地町)    2001年

  • 田中正造直訴事件が問いかけるもの

    田中正造とその時代 天皇直訴100周年記念展 記念講演(於栃木県佐野市立郷土博物館)    2001年

  • 「シンポジウム『中里村と秩父事件』総括発言 シンポジウムまとめ」

    『秩父事件』/秩父事件研究頭彰協議会   11  2000年

  • 福島自由民権大学の開校・歩み・展望

    福島自由民権大学開学10周年記念集会    2000年

  • 相馬御風先生と早稲田大学

    相馬御風没後50年記念式/糸魚川市    2000年

  • 大隈候と条約改正問題

    大隈祭/佐賀市    2000年

  • 福島自由権大学開学10周年を迎えて

    “大学通信”集録(松本登編)/福島自由民権大学    2000年

  • 明治建白書集成第9巻

    筑摩書房    2000年

  • 民衆に学ぶ「福島自由民権大学」をめざして

    “大学通信”集録(松本登編)/福島自由民権大学    2000年

  • 自由民権運動研究の歴史と現在

    世界のなかの民衆運動(深谷克己編)    2000年

  • 半世紀の早稲田大学第二文学部―その軌跡の概観

    夢・明日への飛翔―早稲田大学第二文学部半世紀の歩みと追憶/第二文学部    1999年

  • 「早稲田精神の原点」

    早稲田大学春秋会 秋期総会    1999年

  • 「第二文学部50年誌編さんに携わって」

    新制早稲田大学の50年記念展/大学史資料センター主催    1999年

  • 「大学史の新しい発言基地 大学・校友交流の場としての『大学史資料センター』を目指して」

    『早稲田学報』/早稲田大学校友会   1095  1999年

  • 「夢がほしくて追いかけて『夢・明日への飛翔』―校友の追憶で綴る第二文学部半世紀の奇跡/学部創立50年誌を刊行―」

    『早稲田学報』/早稲田大学校友会   1095  1999年

  • 「大学史資料センター業務と課題」

    『早稲田大学史紀要』   31  1999年

  • 「『三春地方自由民権運動血縁の会』結成10周年を祝しその偉業を称える」

    『血縁の会十年の歩み』    1999年

  • 『明治建白書集成』第8巻

    筑摩書房    1999年

  • ベトナムの旅8日間(ハイノ国家大学訪問記)

    アジア民衆史研究会会報/アジア民衆史研究会   8  1998年

  • 第一次大隈内閣成立百年をめぐって

    早稲田学報/早稲田大学校友会   1083(復刊52;5)  1998年

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特別研究期間制度(学内資金)

  • イギリスにおける日本史研究の現状

    2004年04月
    -
    2005年03月

    イギリス   ケンブリッジ大学

特定課題制度(学内資金)

  • 苅宿仲衛の研究-自由民権家としての思想と行動

    1995年  

     概要を見る

    苅宿仲衛は,幕末福島県浪江に神官の子として生まれ,宮城師範に学んだ後郷里に戻り,教員を務めた。やがて1880年代,全国に澎湃として沸き起こった自由民権運動に参加し,三度捕縛・投獄された(福島事件・加波山事件・大阪事件)。しかし,いずれも無罪であった。苅宿の生涯は,大きく次の三期に分けられる。 (1) 生誕から教師となり,教育に携わった時期(1854~1879) (2) 自由民権運動家として活動した時期(1880~1900) (3) 地域の教育や産業振興のため尽力し没するまで(1901~1907) いずれの時期の活動も看過し得ないものがあるが,全国的視野から見て,その足跡が高く評価されるのは,(2)の自由民権運動家としての活動である。同時期の活動は,さらに次のように三期に分けられる。 (1) 民権結社北辰社々員として活動した時期(1880~1881) (2) 福島自由党の結成に参加し,幹部として活動,やがて前記三事件へ連座した時期(1881~1886) (3) 三大事件建白運動,大同団結運動,民党運動を推進しつつ,県会議員として活動した時期(1886~1900) この苅宿仲衛の事跡を伝える史(資)料は現在福島県歴史資料館と郷里浪江町の実家に分轄保存されている。前者収蔵の史(資)料は,「北辰社ニ関スル書類」など主として自由民権関係のもの299点で,すでに整理済みであり,「苅宿仲衛関係史料目録」として目録も作成されている(誉田宏・曽根弓子「自由民権家苅宿仲衛関係資料について」,福島史学会編『福島史学研究』復刊第32・33号,1981年)。浪江町の実家保存の史(資)料は主に書翰類(苅宿宛)で,その数は数千点におよび,未整理の状態である。 特定課題研究助成費(個人研究)を付与された1995年度は,次の三点を研究目標とした。第一は,従来進めて来た研究を論文としてまとめること,第二は,福島歴史資料館収蔵の史料を可能な限りコピー(あるいは写真撮影)すること,第三は,第二の作業を踏まえ,一点でも多く史料解読に努めること,以上である。助成費は,記すまでもなく個人の財政負担を越える第二の目標達成に当てさせて頂くことにした。したがって,一~三の中では,第二の課題への取組みに力点を置くこととした。 第一の目標の達成状況は,「終了報告書および決算報告書」中の「研究成果の発表」の項に記した通りである(1.「三大事件建白運動と大同団結運動」,江村栄一編『近代日本の軌跡2. 自由民権と明治憲法』所収,吉川弘文館 1995年,2.「立憲制導入をめぐる民衆の意識と運動」,アジア民衆史研究会編『東アジアの近代移行と民衆』1995年,3.「自由民権派の条約改正問題認識」,早稲田大学社会学研究所編『社会科学討究』第121号,1996年)。 第二の点は,7月21日~23日,2泊3日の日程で福島歴史資料を訪れ,研究上必要・重要と考える史料136点の複写を行なった。同資料館収蔵史料の複写作業は完了である。なお同作業の実施(史料の選定・コピー・整理)にあたっては,外村大(早稲田大学社会科学研究所助手),中嶋久人(早稲田大学大学院文学研究科博士課程),金井隆典(同大学大学院政治学研究科博士課程),および田崎公司(千葉大学講師)各氏の助力を得た。 第三の課題に関しては,前記諸氏とともに8月以降例嘉と考えている。また,浪江町所在の史(資)料についても可能な限り整理を行なうことを今後の課題としたい。 1995年度特定課題研究助成費を付与されたことにより,「苅宿仲衛研究」の基礎作業を果たすことができた。記して大学に感謝の意を表す。