Updated on 2024/04/13

写真a

 
HASEGAWA, Ryuichi
 
Affiliation
Faculty of Letters, Arts and Sciences, School of Culture, Media and Society
Job title
Assistant Professor(non-tenure-track)
Degree
修士(史学) ( 2016.03 学習院大学 )
PhD(literature) ( 2022.07 Waseda University )

Research Experience

  • 2024.04
    -
    Now

    Gakushuin University   Research Institute for Oriental Cultures

  • 2024.04
    -
    Now

    Keio University   Faculty of Business and Commerce

  • 2023.04
    -
    Now

    Waseda University   Faculty of Letters, Arts and Sciences

  • 2023.04
    -
    2024.03

    Chiba Institute of Technology   Faculty of Engineering Department of General Education

  • 2022.10
    -
    2023.03

    Waseda University

  • 2022.10
    -
    2023.03

    Waseda University   Faculty of Letters, Arts and Sciences

  • 2022.09
     
     

    Waseda University   Faculty of Letters, Arts and Sciences

  • 2020.10
    -
    2022.08

    Waseda University   Faculty of Letters, Arts and Sciences

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Education Background

  • 2016.04
    -
    2022.07

    Waseda University   Graduate School of Letters, Arts and Sciences  

  • 2019.09
    -
    2020.07

    清華大学 歴史系 高級進修生(中国政府奨学金)  

  • 2014.04
    -
    2016.03

    Gakushuin University  

  • 2010.04
    -
    2014.03

    Gakushuin University   Faculty of Letters  

Committee Memberships

  • 2023.04
    -
    Now

    早稲田大学多元文化学会  編集委員

  • 2023.04
    -
    Now

    早稲田大学多元文化学会  運営委員

  • 2023.04
    -
    Now

    日本儒教学会  幹事

  • 2021.04
    -
    Now

    三国志学会  評議員

Professional Memberships

  • 2023.04
    -
    Now

    早稲田大学多元文化学会

  • 2018.05
    -
    Now

    日本儒教学会

  • 2017.05
    -
    Now

    THE SOCIETY OF LIU-CHAO PERIODS

  • 2017.05
    -
    Now

    THE SINOLOGICAL SOCIETY OF JAPAN

  • 2016.12
    -
    Now

    THE INSTITUTE OF EASTERN CULTURE

  • 2016.04
    -
    Now

    三国志学会

  • 2016.04
    -
    Now

    ASSOCIATION OF ASIAN PHILOSOPHY, WASEDA UNIVERSITY

  • 2010.04
    -
    Now

    学習院史学会

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Research Areas

  • Chinese literature / History of Asia and Africa   中国古代史 / Chinese philosophy, Indian philosophy and Buddhist philosophy

Research Interests

  • 荀悦

  • 徐幹

  • 性説

  • 性三品説

  • 人間観

  • 王符

  • 三国志

  • 東洋史

  • 後漢

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Awards

  • 平成30年度 大学院第一種奨学金における特に優れた業績による返還免除(半額)

    2019.05  

    Winner: 長谷川隆一

 

Papers

  • 後漢末から六朝における処士――実態としての処士とイメージとしての処士像の同質化について――

    長谷川隆一

    『多元文化』(早稲田大学多元文化学会)   ( 13 ) 82 - 105  2024.02  [Refereed]

    Authorship:Lead author

  • 後漢中期以降における宣帝顕彰と寛猛相済――事例の比較検討を中心に――

    長谷川隆一

    『比較文学年誌』(早稲田大学比較文学研究室)   ( 58 ) 33 - 50  2022.03

    Authorship:Lead author

  • 王充の人間観と頌漢論 ――教化の内容を中心に――

    長谷川隆一

    『日本儒教学会報』(日本儒教学会)   ( 6 ) 35 - 49  2022.01  [Refereed]

    Authorship:Lead author

  • 趙岐『孟子章句』に見える人間観

    長谷川隆一

    『論叢アジアの文化と思想』(アジアの文化と思想の会)   ( 30 ) 1 - 33  2022.01

    Authorship:Lead author

  • 通婚関係からみる孫呉政権の構造

    長谷川隆一

    『学習院史学』(学習院大学史学会)   ( 59 ) 61 - 88  2021.03  [Refereed]

    Authorship:Lead author

  • 王符の封侯観――『潜夫論』三式篇と『白虎通』における記述の関連を中心として

    長谷川隆一

    『日本儒教学会報』(日本儒教学会)   ( 5 ) 1 - 14  2021.02  [Refereed]

    Authorship:Lead author

  • 潜夫論に見える人間観

    長谷川隆一

    『日本中国学会報』(日本中国学会)   ( 71 ) 32 - 44  2019.10  [Refereed]

    Authorship:Lead author

  • Xun Yu's view of man

    HASEGAWA RYUICHI

    ToYo no Shiso to Shukyo   ( 36 ) 97 - 116  2019.03  [Refereed]

    Authorship:Lead author

  • 徐幹の賢人論――「名実論」を媒介として――

    長谷川隆一

    『六朝学術学会報』(六朝学術学会)   ( 19 ) 19 - 34  2018.03  [Refereed]

    Authorship:Lead author

  • 国は賢を以て興る――『潜夫論』における現状批判と賢人観から唯才主義へ――

    長谷川隆一

    『早稲田大学大学院文学研究科紀要』(早稲田大学文学研究科)   ( 63 ) 1214 - 1198  2018.03  [Refereed]

    Authorship:Lead author

  • The suppression of the rebellion in the Later Han Dynasty : case study of 'Favor and Trust'

      ( 55 ) 87 - 106  2017.03  [Refereed]

    Authorship:Lead author

    CiNii

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Books and Other Publications

  • 全譯顔氏家訓

    渡邉義浩, 長谷川隆一他(177~197頁)

    汲古書院  2018.11 ISBN: 9784762966248

Presentations

  • 正史『三国志』の立場から

    長谷川隆一  [Invited]

    シンポジウム「翻訳文学の多様性――三国志を中心に――」 

    Presentation date: 2024.03

  • 北宋士大夫における正統観

    長谷川隆一  [Invited]

    シンポジウム「東アジアの文芸における正統観」 

    Presentation date: 2024.03

  • on the efficient utilization of classical Chinese digital texts

     [Invited]

    The 15th East Asian Humanities Forum 

    Presentation date: 2023.11

    Event date:
    2023.11
     
     
  • 『群書治要』の選集意図と具体的事例の検討 ――序文と『群書治要』引『潜夫論』を中心として――

    長谷川隆一  [Invited]

    第三回中日古典学ワークショップ〔第三届中日古典学工作坊〕(オンライン開催) 

    Presentation date: 2022.11

    Event date:
    2022.11
     
     
  • 後漢~六朝における処士

    長谷川隆一

    日本中国学会第74回大会(於::早稲田大学小野梓記念講堂) 

    Presentation date: 2022.10

  • 後漢における二人の王氏ーー性三品説下における「君主=聖人論」・「君主=非聖人論」の典型としてーー

    長谷川隆一

    日本儒教学会2021年度大会(オンライン開催) 

    Presentation date: 2021.05

  • 荀悦の人間観

    長谷川隆一

    第35回早稲田大学東洋哲学会大会(於:早稲田大学戸山キャンパス33号館3階第1会議室) 

    Presentation date: 2018.06

  • 『潜夫論』慎微篇から見る王符の人間観――〈賢人〉に到る前提として――

    長谷川隆一

    第69回日本中国学会大会(於:山形大学小白川キャンパス基盤教育2号館222教室) 

    Presentation date: 2017.10

  • 徐幹の賢人論――「名実論」を媒介として――

    長谷川隆一

    第21回六朝学術学会大会(於:二松学舎大学 九段キャンパス1号館8階807教室) 

    Presentation date: 2017.06

  • 通婚関係からみる孫呉政権の構造

    長谷川隆一

    第11回三国志学会大会(於:龍谷大学 響都ホール) 

    Presentation date: 2016.09

  • 後漢時代の国家と民衆――「恩信」を媒介として――

    長谷川隆一

    第32回学習院大学史学会大会(於:学習院創立百周年記念会館 第3会議室) 

    Presentation date: 2016.06

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Research Projects

  • 「上智と下愚は移らず」の唐宋的展開

    早稲田大学  2024年度早稲田大学特定課題研究助成費(研究基盤形成)

    Project Year :

    2024.04
    -
    2025.03
     

  • 『群書治要』の撰集意図に関する基礎的研究

    学習院大学東洋文化研究所  2024年度「東アジア学」共創研究プロジェクト

    Project Year :

    2024.04
    -
    2025.03
     

    長谷川隆一

  • 漢魏六朝期における「人間観」の展開―性三品説を前提として―

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    Project Year :

    2021.04
    -
    2025.03
     

    長谷川 隆一

     View Summary

    本研究は、性三品説が個々の思想家の「人間観」において有効に機能していたことを前提として行っている。その中で、最初期に性三品説(人間を上智・中人・下愚に区分し、上智の教化により中人は自身の善性を伸長させられるという思想)がみえると思しい王充『論衡』を取り上げ、検討した。それによれば、王充の「人間観」には二つのパターンの性三品説が見て取れた。一つは、現実の君主を聖人と捉え、教化の主体とし、中人は君主の教化に服して自身の善性を伸ばすことができるというパターン。もう一方は、経典学習を通じ孔子を始めとした聖人の教化を受けるというパターン。王充自身は、現実の君主である後漢の三代皇帝たる章帝を崇拝していたため、第一のパターンの性三品説を支持していたと考えられるが、当時広範に存在していた「儒生(儒教を学ぶ者たち)」は、第二のパターンを支持していた。王充『論衡』に見える「人間観」の検討により、本研究の展開における二つの性三品説という指針が、まず確定したといえる。さらに2021年度は、後漢中期以降の「寛猛相済」と宣帝顕彰についても検討した。後漢は儒教が非常に重視された国家であり、儒教の標ぼうする寛治というゆるやかな政治が行われていた。しかしながら現実は残酷なもので、ゆるやかなだけでは統治が立ち行かなくなる。そこで登場するのが、猛政という厳しい政治であった。後漢は寛治を標ぼうしていたが、その中で生きた人間の一部である思想家たちは、寛治を重要だとしつつも、猛政も必要だと自覚し始めていた。寛治と猛政をバランスよく行っていくのが、「寛猛相済」である。ただし、思想家たちは、漫然と「寛猛相済」を唱えていたのではなく、具体的な批判対象を明確にしていた。当時の官吏たちである。それを行うために持ち出された論理が、王覇雑揉を唱えた宣帝の顕彰である。この検討結果により、本研究の現実的な思想背景が、浮き彫りとなった。

  • 津田左右吉における「合理」的思考と中国思想研究

    早稲田大学  2023年度早稲田大学特定課題研究助成費(研究基盤形成)

    Project Year :

    2023.04
    -
    2024.03
     

  • 王符『潜夫論』の総体的研究――後漢思想史再構築の前提として

    早稲田大学  2022年度早稲田大学特定課題研究助成費(研究基盤形成)

    Project Year :

    2022.04
    -
    2022.09
     

  • 魏晋期における才性四本論の研究――後漢からの系譜を基軸として――

    早稲田大学  2021年度早稲田大学特定課題研究助成費(若手・アーリーキャリア支援)

    Project Year :

    2021.04
    -
    2022.03
     

  • 趙岐『孟子章句』における「人間観」の研究

    早稲田大学  2021年度早稲田大学特定課題研究助成費(研究基盤形成)

    Project Year :

    2021.04
    -
    2022.03
     

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Misc

  • 学界展望・哲学

    渡邉義浩, 長谷川隆一, 冨田絵美, 関俊史, 原信太郎アレシャンドレ, 高山大毅

    日本中国学会報   73   31 - 51  2021.10  [Refereed]  [Invited]

    Book review, literature introduction, etc.  

  • どのような異民族政策をとっていたのか?

    長谷川隆一

    三国志学会(編)『曹操ーー奸雄に秘められた「時代の変革者」の実像』     132 - 147  2019.07  [Invited]

  • 社会の性質から出発する―― 一つの主導的な史学方法――

    李紅岩, 長谷川隆一

    渡邉義浩編『中国史学の方法論』汲古書院     139 - 148  2017.05

  • 『上清洞眞智慧觀身大戒文』訳注稿(一)

    早稲田大学観身大戒研究会

    論叢アジアの文化と思想   25   162 - 170  2016.12

  • Book Reviews : HOSHIRO Hiroyuki, Integrating History and Theory : How to build a middle-range theory from historical analysis

      54 ( 54 ) 71 - 83  2016.03  [Refereed]

    Book review, literature introduction, etc.  

    CiNii

 

Syllabus

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Teaching Experience

  • アジア史演習1(史料研究1:故事成語を題材に調べ、読み、レジュメを作り、発表する)

    早稲田大学文学部アジア史コース  

    2024.04
    -
    Now
     

  • アジア歴史文化論1(中国史・中国思想研究の視座から高校世界史教科書・用語集の記述を検討してみる)

    早稲田大学文学学術院  

    2024.04
    -
    Now
     

  • 中国語Ⅱa/中国語Ⅱb

    慶應義塾大学商学部  

    2024.04
    -
    Now
     

  • アジア歴史文化論2(魏晋南北朝期の思想)

    早稲田大学文学学術院  

    2023.10
    -
    Now
     

  • アジア・日本文化研究2(中国・日本の『孟子』解釈史)

    早稲田大学文学学術院  

    2023.10
    -
    Now
     

  • 伝統文化概論2(中国思想史)

    早稲田大学文学学術院  

    2023.10
    -
    Now
     

  • 選択基礎演習(『論語』を読む)

    早稲田大学文学学術院  

    2023.10
    -
    Now
     

  • 日本史・世界史再発見(中国史における後漢時代の位置づけ)

    早稲田大学文学学術院  

    2023.04
    -
    Now
     

     View Summary

    オムニバス講義の1回を担当

  • 卒業研究

    早稲田大学文学学術院  

    2023.04
    -
    Now
     

  • 多元文化特論3(中国古代の人間観)

    早稲田大学文学学術院  

    2023.04
    -
    Now
     

  • 必修基礎演習

    早稲田大学文学学術院  

    2023.04
    -
    Now
     

  • Writing Japanese

    Chiba Institute of Technology  

    2023.04
    -
    2024.08
     

  • 総合学際科目(中国古代思想をたどる)

    千葉工業大学 工学部 教育センター  

    2023.09
    -
    2024.03
     

  • アジア歴史文化論1(『春秋左氏伝』における説話と思想)

    早稲田大学文学学術院  

    2023.04
    -
    2023.09
     

  • 多元文化論系演習(経書研究:春秋左氏伝の世界)

    早稲田大学文学学術院文化構想学部  

    2022.09
    -
    2023.03
     

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Social Activities

  • 対決!諸子百家 超入門中国思想

    横須賀市役所 横須賀市生涯学習センター 横須賀市市民大学講座 

    2024.02
    -
    2024.03

  • 三国志 魅力あふれるヒーローたち

    横須賀市役所 横須賀市生涯学習センター 横須賀市市民大学講座 

    2022.10
    -
    2022.12

  • 三国志の世界(入門編)

    横須賀市役所 横須賀市生涯学習センター 横須賀市市民大学講座 

    2021.10
    -
    2022.02

Internal Special Research Projects

  • 津田左右吉における「合理」的思考と中国思想研究

    2023  

     View Summary

     本研究は、津田左右吉の中国思想研究に、「合理」という語がどの程度、どのように使われているのかを明らかにすることを目的にしたものである。 津田左右吉(1873~1961)は、中国・日本の思想を広範にわたり考究した研究者である。津田の「合理」については、すでに増淵龍夫「日本近代史学史における中国と日本⑴」(同氏『歴史家の同時代的考察について』岩波書店、1983年、43ページ、初出は1963年)に、「聖典化された個々の儒教文献や諸子文献の中に混入している、時代と系統を異にするいくつかの思想的要因と考えられるものを、津田の合理主義によって、いりわけ分析し、比較考察することによって、それぞれの文献の成立年代を推定すると共に、このような文献批判を通じて、そこに、それぞれの時代と社会にもとづいて生じたいろいろな思想的要因が、一つの思想に合流していく過程として、先秦時代から漢代にいたる儒教形成の過程を、中国に特殊な関係として、解明しようとするものである」とある。増淵は津田の「合理」主義を、研究方法上のものとして扱っている。しかし、津田は研究方法上の場合以外、資料の「読み」においても、「合理」の名の下に、解釈を施している。ただ、客観的に見れば、津田が「合理」的として解釈している資料は、曲解に思える箇所が存在する。本研究はこれを踏まえ、津田の中国思想研究に現れる「合理」という語を丹念に収集することに専心した。事例数が想定よりも膨大であったため、考察・分析を仔細に行うまでには至らなかった。成果については、順次学会報告・論文発表の形で公表していく予定である。

  • 王符『潜夫論』の総体的研究――後漢思想史再構築の前提として

    2022  

     View Summary

    本研究は、後漢中期の思想家の王符『潜夫論』の総体的な分析を通して、後漢思想史の再構築を目指すものである。従来、後漢思想史は、今文と古文の対立を中心として語られてきた。その枠組みでいえば、王符は在野の古文派に分類され、今文を守護する政権に相対する思想家として捉えられてきた。しかし、『潜夫論』の中には、今文派の考えとされる、「孔子の絶対視」がみられる。すなわち、王符を簡単に古文派とはできないのである。この問題について、本研究は『潜夫論』に引用される経典の収集という基礎的研究を行った。今回は範囲を直接的引用というべき個所(書曰など)のみに絞ったので、引き続き間接的引用についても検討を行っていく。

  • 魏晋期における才性四本論の研究――後漢からの系譜を基軸として――

    2021  

     View Summary

     本研究は、魏晋期に流行した才性四本論について、二つの側面(①哲学的な議論としての才性四本論に重心を置き内容を明確にする・②才性四本論史における後漢時代の位置づけを行う)を合わせて検討し、これにより新たな才性四本理解を提示することを目指したものである。 これに基づき、本年度行った研究内容は次の二点である。一、「哲学的な議論としての才性四本論に重心を置き内容を明確にする」ために、曹魏明帝期に生きた劉邵『人物志』の精読を行った。二、「才性四本論史における後漢時代の位置づけを行う」ために、荀悦『申鍳』・徐幹『中論』・王充『論衡』を改めて精読した。残念ながら本年度に研究成果として論文・研究発表などを行うことはできなかったが、本年度に蓄積したものを来年度には公開する予定である。

  • 趙岐『孟子章句』における「人間観」の研究

    2021  

     View Summary

    本研究は、後漢末期に生きた思想家趙岐が著した『孟子章句』の検討を通して、その人間観を考究したものである。趙岐『孟子章句』は、文書を章に分け句を区切ることにより、『孟子』の内容解説に専心したものであるが、その中には趙岐の解釈が含まれている。ゆえに本研究では、趙岐の独自解釈が現れていると思しい箇所を抽出し、人間観の検討を行った。その結果、趙岐『孟子章句』にみえる人間観は、基本的に性を善、情を悪とする性陽情陰説、性三品説、三命説など、後漢時代の常識の範疇に収まるものであった。ただし三命説は、従来の枠組みを改編したようすが見られ、命論全体としては、天の領分を縮小し、人の領分を拡大したことが明らかとなった。