2023/10/02 更新

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コウザイ ヨシミ
香西 佳美
所属
附属機関・学校 大学総合研究センター
職名
助教
学位
修士(教育学) ( 2017年03月 京都大学 )
博士(教育学) ( 2023年07月 京都大学 )

経歴

  • 2020年06月
    -
    継続中

    早稲田大学   大学総合研究センター   助手

  • 2017年04月
    -
    2019年09月

    京都外国語短期大学   キャリア英語科   非常勤講師

  • 2012年07月
    -
    2015年03月

    岡山大学   医療教育教育統合開発センター   特定職員

学歴

  • 2015年04月
    -
    2020年03月

    京都大学   大学院教育学研究科   教育科学専攻  

所属学協会

  •  
     
     

    大学教育学会

  •  
     
     

    日本教育工学会

研究分野

  • 高等教育学 / 教育工学

研究キーワード

  • 教育工学

  • 大学教育

  • 教師教育

  • ファカルティ・ディベロップメント

 

論文

  • 大学初任教員の授業実践の変化と授業に対する信念の影響関係—アクティブラーニング導入を目的としたプレFD の参加者に対する追跡調査

    香西 佳美, 田口 真奈

    日本教育工学会論文誌   46 ( 2 ) 363 - 376  2022年05月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

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    本研究の目的は,プレFD の経験を通した大学初任教員の授業実践の変化と授業に対する信念の影響関係を明らかにすることである.このため,アクティブラーニング導入を目的としたプレFD 参加者6名に対する追跡調査を実施した.その結果,プレFD 参加前後での授業実践と信念の変化には,いずれも変化しない場合,いずれも変化する場合,授業実践は変化するが信念は変化しない場合があることが確認された.そして,授業実践の変化には信念や知識の変化にともなって自らの選択で授業実践を変える「自律的変化」と,研修や大学の方針などの外部領域からの影響によって信念の変化はなくとも授業実践を変える「他律的変化」が存在することが明らかになった.さらに,「他律的変化」による授業実践であっても専門家による支援などによって教育効果を十分に認識できた場合,授業に対する信念が変化する契機となり,後の「自律的変化」につながる可能性が示唆された.

    DOI

  • 大学教員のオンライン授業に関する知識の実態および授業の満足度と意欲に与える影響

    阿部 真由美, 香西 佳美, 遠藤 健, 蒋 妍, 森田 裕介

    日本教育工学会論文誌   46 ( 1 ) 25 - 34  2022年02月  [査読有り]

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    本研究では,大学教員のオンライン授業に関する知識の実態と,その知識がオンライン授業の満足度や今後の意欲に与える影響を調べるためにアンケート調査を行った.対面・オンライン授業でアクティブラーニング(AL)を行うためのチェックリストを作成し, FD への示唆を得ることを目指した.その結果,以下の点が明らかになった.(1)授業担当経験年数30年以上の群の「ICT 活用知識」「学習プロセス知識」「オンラインAL 力」が低かった.FD では,特に同群に対して足場かけ等を用意する.(2)ICT 経験が多く授業ICT 信念が強いほど「オンラインAL 力」が高かった.教員の ICT 利用経験を増やすとともに信念への働きかけも有効である.(3)担当したオンライン授業への満足度に対して「オンラインAL 力」から正,「対面AL 力」から負の影響があった.「対面AL 力」がオンライン授業に直接的に適用されないことに留意する.

    DOI CiNii

  • 日本におけるシミュレーションスペシャリストの業務実態に関する調査

    香西 佳美, 及川 沙耶佳, 田口 真奈

    医学教育   52 ( 1 ) 37 - 41  2021年02月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

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    背景:日本におけるシミュレーションスペシャリストの育成に必要となる学習対象の可視化にむけて、日本のスペシャリストの業務実態を調査した。方法:米国の業務マニュアルを基盤に、日本のスペシャリストのインタビュー結果も参照し、30項目の業務実態調査票を作成した。その調査票を基に12施設、16名のスペシャリストからの回答を集計した。結果:40%以上の施設において業務実態調査票の業務項目すべてがスペシャリストにより従事されていた。その中でも「技術」カテゴリーに属する項目の従事率が高かった。考察:調査票にリスト化された業務項目とカテゴリーは、日本のスペシャリスト教育のアウトカムとしての活用が期待される。

  • 大学教員の教師としての専門職像とFDにおける課題 : 初等中等教育における教師の専門職像との比較を通じて

    香西 佳美

    京都大学大学院教育学研究科紀要   ( 66 ) 363 - 375  2020年  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

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    本研究では, 大学教員の教育力量形成につながる支援について検討するための視座を得るために, 大学教員の教師としての専門職像とそれに対する支援の課題について検討することを目的とした.このために, 初等中等教育における教師の専門職像を手がかりに, 大学教員の教師としての専門職像について検討をおこなった.そして, 大学教員の専門職像を専門的な教育力量の形成と発揮を支える要素を捉える方向と, 教育力量形成にむけた教師自身の学習のあり方を多面的に捉える方向の2方向へと拡張して捉え直すことを試みた.その結果, 大学教員の教師としての専門職像は, 前者を「専門的な学習共同体のメンバー」, 「よき社会人」の2要素, 後者を「教えの専門職」, 「学びの専門職」, 「教授学習の学識者」の3要素で整理することを提案した.さらに, 「教えの専門職」, 「学びの専門職」, 「教授学習の学識者」について, それぞれに対応する代表的なFDを取り上げて, 現在の取り組みと課題について検討した.

    CiNii

  • 大学の授業検討会における談話の特徴と初任教員の授業実践への影響:京都大学文学研究科プレFD プロジェクトを事例に

    香西 佳美, 田口 真奈

    日本教育工学会論文誌   43 ( 4 ) 421 - 432  2020年  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

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    <p>近年,大学教育において教員の授業力量形成を支援するための取り組みとして授業検討会が定着しつつある.本研究では,特に授業検討会での学びを授業実践に活かすことが課題となる大学初任教員に焦点をあて,授業検討会における談話の特徴とその後の授業実践への影響を明らかにすることを目的とした.具体的には,長期にわたり実施されている「京都大学文学研究科プレFDプロジェクト」を事例として,当該プロジェクトに継続参加している初任教員を対象に授業検討会の談話分析および授業VTR の分析をおこなった.その結果,授業検討会における談話は,授業内容や説明に焦点化しやすく,授業目標や評価に関するものは出現しにくいことが明らかになった.授業検討会での談話が授業実践に与える影響では,学生からの談話や代案まで提示された談話が反映されやすい可能性が示唆された.一方で,授業実践への反映には,談話にもとづき取り組みを変化させたものや新たな試みを導入したものだけでなく,実施そのものを取りやめてしまう反映も確認された.</p>

    DOI CiNii

  • メディア情報リテラシーのパフォーマンス評価の開発

    飯尾 健, 溝口 侑, 香西 佳美, 大森 俊典, 渡邊 智也, 平山 朋子, 小山 理子, 松下 佳代

    京都大学高等教育研究   ( 24 ) 91 - 94  2018年  [査読有り]

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    本研究では, 今後のメディア情報リテラシー(MIL)の評価に向けた示唆を得るため, MILのパフォーマンス評価の開発と大学生への実践を行った。提示された状況において自分が取る行動とその理由を自由記述する形式の課題および評価用ルーブリックを開発し, 大学生に実施した結果, ほとんどの解答がレベル1に集中したほか, 評価不可能な解答も目立った。その要因として, 状況説明が冗長で誤解・誤読が相次いだこと, 学生が解答として解釈しうる範囲が広すぎたこと, その一方で評価用ルーブリックを用いて評価可能な解答の範囲が限られていたことが挙げられた。

    CiNii

  • MOOC での授業実践の経験を通した大学教員の授業力量形成:Technological Pedagogical Content Knowledge(TPACK)の形成に着目して

    香西 佳美, 田口 真奈

    日本教育工学会論文誌   41 ( 4 ) 449 - 460  2018年  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

     概要を見る

    <p>本研究は,大学教員の授業力量のうち重要な要素のひとつであるTPACK に焦点をあて,MOOCでの授業実践の経験を通じて大学教員がどのようにTPACK を形成しているのかを明らかにすることを目的とする.具体的には,MOOC での授業実践を経験した大学教員に対するインタビューにより,大学教員の授業力量がどのように変化したのかをTPACK フレームワークを用いて検討した.その結果,単一要素の知識ではなく複合的な知識を形成していることが明らかになった.これは,教員と専門家スタッフの双方が主体的な実践者として関与することで,互いに学び合う関係が構築されていたというMOOC 実践の特徴によるものであることが示唆された.さらに,MOOC での実践を普段の授業と関連づけることでTPACK 形成が促進され,普段の授業との違いが大きいほどより広範なTPACK が形成される可能性が示唆された.</p>

    DOI CiNii

  • シミュレーション教育からみるガイドラインによる治療標準化の影響と課題

    香西 佳美, 武田 吉正, 溝上 良一, 原 理沙子, 上田 順子, 芝 直基, 谷本 光音

    医学教育   45 ( Suppl. ) 130 - 130  2014年07月

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講演・口頭発表等

  • CTLTと各箇所職員による支援の実際

    香西佳美

    第28回大学教育研究フォーラム参加者企画セッション「エビデンスにもとづく教育支援 ―学生・教員・TA・職員のオンライン授業アンケートを中心に―」  

    発表年月: 2021年03月

  • 実践的な授業力量形成を目的としたプレ FD プログラムの効果検証 ―京都大学文学研究科プレ FD プロジェクト参加者への追跡調査―

    香西佳美, 田口真奈

    日本教育工学会2019年秋季全国大会講演論文集  

    発表年月: 2019年09月

    開催年月:
    2019年09月
     
     
  • 臨床シミュレーション教育施設におけるシミュレーションスペシャリストの役割と能力に関する調査

    今泉 一哉, 功刀 友紀子, 瀬戸 僚馬, 香西 佳美, 万代 康弘

    医学教育   (一社)日本医学教育学会  

    発表年月: 2019年07月

    開催年月:
    2019年07月
     
     
  • 学際的な授業科目における学生の学びの分析 ―京都大学全学共通科目「宇宙総合学」受講生の理系・文系による違い―

    香西佳美, 田口真奈, 水村好貴, 寺田昌弘, 松下佳代, 土井隆雄, 柴田一成

    第25回大学教育研究フォーラム発表論文集  

    発表年月: 2019年03月

    開催年月:
    2019年03月
     
     
  • AL型授業の実践経験が大学初任教員の授業力量に与える影響 ―授業デザインおよび授業観の変化に着目して―

    香西佳美, 田口真奈

    日本教育工学会第34回全国大会講演論文集  

    発表年月: 2018年09月

    開催年月:
    2018年09月
     
     
  • 大学におけるアクティブラーニング型授業デザインのためのマトリクスの開発

    田口 真奈, 香西 佳美

    日本教育工学会研究報告集 = Research report of JSET Conferences   日本教育工学会  

    発表年月: 2018年05月

    開催年月:
    2018年05月
     
     
  • プレFDプログラムにおけるアクティブラーニング型授業の実践経験がその後の授業実践に与える影響

    香西 佳美, 田口 真奈

    日本教育工学会研究報告集 = Research report of JSET Conferences   日本教育工学会  

    発表年月: 2018年05月

    開催年月:
    2018年05月
     
     
  • プレFDプログラムにおける授業検討会が大学初任教員の授業改善に与える影響 : 談話内容の変化と授業実践への反映に着目して—

    香西 佳美, 田口 真奈

    日本教育工学会研究報告集   日本教育工学会  

    発表年月: 2017年12月

    開催年月:
    2017年12月
     
     
  • プレFDプログラムにおける授業検討会の意義と限界 ―授業検討会における談話の変化に着目して―

    香西佳美, 田口真奈

    日本教育工学会第33回全国大会講演論文集  

    発表年月: 2017年09月

    開催年月:
    2017年09月
     
     
  • MOOCでの実践経験を通じた大学教員の授業力量の変化―Technological Pedagogical Content Knowledge (TPACK)の形成に着目して

    香西佳美, 田口真奈

    日本教育工学会第32回全国大会講演論文集  

    発表年月: 2016年09月

    開催年月:
    2016年09月
     
     
  • 評価におけるテクノロジーの活用

    香西佳美, 河合道雄

    第23回大学教育研究フォーラム参加者企画セッション「アクティブラーニングの評価のフロンティア」  

    発表年月: 2016年03月

  • シミュレーションスペシャリスト育成にむけた教材パッケージの提案

    香西佳美  [招待有り]

    第8回日本医療教授システム学会総会 教育企画5「Sim Club シミュレーション医療教育のすべて 〜教材パッケージとノウハウ〜」  

    発表年月: 2016年03月

  • 医療教育分野のシミュレーションスペシャリスト育成における課題

    香西佳美, 田口真奈

    日本教育工学会第31回全国大会講演論文集  

    発表年月: 2015年09月

    開催年月:
    2015年09月
     
     
  • シミュレーションセンターの効果的な運営〜シミュレーションスペシャリストの役割〜

    香西佳美

    2014 National Simulation User Network (SUN) in Tokyo セッション10  

    発表年月: 2014年09月

    開催年月:
    2014年09月
     
     
  • シミュレーション教育からみるガイドラインによる治療標準化の影響と課題

    香西 佳美, 武田 吉正, 溝上 良一, 原 理沙子, 上田 順子, 芝 直基, 谷本 光音

    医学教育   (一社)日本医学教育学会  

    発表年月: 2014年07月

    開催年月:
    2014年07月
     
     
  • シミュレーションスペシャリスト育成の必要性とその活躍

    三好 智子, 香西 佳美, 上田 順子, 万代 康弘, 吉田 登志子, 須野 学, 芝 直基, 谷本 光音

    医学教育   日本医学教育学会  

    発表年月: 2014年

    開催年月:
    2014年
     
     

     概要を見る

    シミュレーションセンター運営に当たり,シミュレータに精通した人材は不可欠であり,海外ではシミュレーションスペシャリストという専門職で雇用されている.岡山大学ではシミュレーションスペシャリストの育成を行い,円滑なシミュレーショントレーニングに貢献している.

  • シミュレーション教育におけるSimulation Specialistの担う役割

    香西 佳美, 万代 康弘, 三好 智子, 小川 弘子, 上田 順子, 片岡 仁美, 水島 孝明, 谷本 光音

    医学教育   (一社)日本医学教育学会  

    発表年月: 2013年07月

    開催年月:
    2013年07月
     
     

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Misc

 

特定課題制度(学内資金)

  • 大学教員の自律的な授業改善の過程と影響要因に関する研究

    2022年  

     概要を見る

    本研究では、大学教員の自律的な授業改善の支援にむけた知見を得るために、プレFD参加者に対するインタビュー調査および授業分析によって、授業改善に至る過程と影響要因について検討をおこなった。その結果、大学教員の授業改善には、外的な要因からの影響による他律的変化と、内的な要因からの影響による自律的変化の2種類があることが確認された。また、この2つの変化の様相にもとづき、段階的な授業実践の変化を前提とした授業改善支援のモデルを提案した。

  • 大学教員の授業力量形成を促進する授業実践事例の共有に関する研究

    2021年  

     概要を見る

    &nbsp;本研究では,大学教員の授業力量形成を促進しうる授業実践事例の共有方法を検討することを目的とした.具体的には,学内の教員による授業実践事例の紹介と参加者を交えたディスカッションを組み合わせたオンラインでのFDプログラムを開発し,効果を検証した.その結果,参加者に対する実施後アンケートでは高い評価を得た.今後は,参加者に対するインタビュー調査などにより,本プログラムの効果を引き続き検証する予定である.