2024/12/26 更新

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チン ギ
陳 曦
所属
商学学術院 商学部
職名
講師(任期付)
学位
博士 ( 2019年03月 大阪大学 )

学歴

  • 2016年04月
    -
    2019年03月

    大阪大学   大学院言語文化研究科 博士後期課程  

所属学協会

  • 2020年04月
    -
    継続中

    早稲田日本語教育学会

  • 2019年01月
    -
    継続中

    日本語学会

  • 2017年01月
    -
    継続中

    日本音韻論学会

  • 2015年05月
    -
    継続中

    日本方言研究会

  • 2015年04月
    -
    継続中

    日本音声学会

  • 2014年04月
    -
    継続中

    大阪大学言語文化学会

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研究キーワード

  • 日本語音声

  • アクセント

  • 複合語

  • 日本語教育

  • 声調

 

論文

  • 非融合アクセントの具体的な形について : 分離文節と接合文節の比較を通して

    陳 曦

    言語文化共同研究プロジェクト   ( 2019 ) 37 - 48  2020年07月

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    音声言語の研究(14)本稿では,非融合アクセントの具体的な形を検討するために,分離文節と接合文節の比較を行った。まず,『新朗解日本語アクセント辞典』のCD音声で,分離文節と接合文節の発音の特徴を確認した。そして,接合文節の発音は郡(2017)か「文内イントネーション」を論じた際の,文の1つ1つの文節に生じる「アクセントを弱める」に相当し,分離文節の発音は「アクセントを弱めない」に相当するという考え方を提示したうえで,複合語全体か1つの中高型アクセントになるか否かという観点から,「分離文節」と「接合文節」を「非融合アクセント」の2種類のバリエーションとして扱った。また,「分離文節」と「接合文節」は聴覚的自然度に差かあるのか,つまり,非融合アクセントの発音について,後部要素のアクセントを弱めることか聴覚的自然度に影響しているのかを聴取調査で調べた。その緒果,文における非融合アクセントの発音において,アクセントを「弱めない」発音より,「弱める」発音のほうか,聴覚的自然度か高いことか示唆された。

    DOI CiNii

  • 院政期以前の複合名詞アクセント : 5拍のものについて

    陳 曦

    言語文化共同研究プロジェクト   ( 2018 ) 41 - 52  2019年05月

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    音声言語の研究(13)本稿では, 院政期以前の複合名詞( 5 拍) のアクセントについて, 桜井(1958)の記述をアクセントの融合・非融合の観点から整理し,現代の近畿・東京の情況と比較している。その結果,『非融合アクセント』の適用範囲は現在の東京アクセントと近畿アクセントより広かったという可能性が示唆された。さらに,その可能性を確認す るために,『日本語アクセント史総合資料ー研究編』などにおける 3/2 と 2/3 の複合名詞のアクセントを調べた結果,「非融合アクセント」(無核を含む)の適用範囲は 現在の東京と近畿アクセントより広かったという可能性を明らかにできた。また,院 政期の複合名詞については, 後部要素が「動詞出自」「形容詞出自」( V・A) であるかどうかという語構造の違いが,後部要素が 2 拍のもののアクセント型を左右する要因の1つとなっている。

    DOI CiNii

  • 明解系アクセント辞典における4つの漢字で表記される語のアクセント

    陳 曦

    言語文化共同研究プロジェクト   ( 2017 ) 27 - 37  2018年05月

     概要を見る

    音声言語の研究(12)

    DOI CiNii

  • 後部要素が状態や動作をあらわす4字漢語のアクセントの自然度評価

    陳曦

    音韻研究   21   57 - 64  2018年03月  [査読有り]

  • アクセント辞典から見る4つの漢字で表記される語のアクセント : NHK系2冊と明解系2冊の「ア」~「カ」で始まる語を例に

    陳 曦

    言語文化共同研究プロジェクト   ( 2016 ) 37 - 47  2017年05月

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    音声言語の研究11本稿は4字漢語の一部にアクセントのゆれがある理由を探ることを目的として, NHK系と明解系の計4冊のアクセント辞典の「ア」~「カ」で始まる語を調べた。その結果,そのどちらにおいても4つの漢字で表記される語の中で,アクセントの融合・非融合の記載に変化のある語はあまり多くないことが分かった。また,数少ない記載変化の中には,融合へ向かう記載変化に加え,非融合へ向かう記載変化も観察された。さらに, NHK2016年版と新明解においては, 4つの漢字で表記される語で非融合アクセントの発音を含む語の割合が低いことが分かった。

    DOI CiNii

  • 後部要素が状態や動作をあらわす四字漢語のアクセント融合問題 : 統語的関係と意味の視点から

    陳 曦, Chen Xi

    大阪大学言語文化学 = Journal of language and culture   26   3 - 16  2017年  [査読有り]

     概要を見る

    論文

    DOI CiNii

  • 京阪式アクセントにおける2要素からなる4字漢語のアクセント : 後部要素が状態や動作をあらわす場合

    陳 曦

    言語文化共同研究プロジェクト   ( 2015 ) 35 - 47  2016年05月

     概要を見る

    音声言語の研究10稿では,京阪式アクセント話者と東京式アクセント話者を対象とした発音調査で、得られたデータを比較することにより, 2要素からなる4宇漢語のアクセントがl単位に融合するかしなし、かについて京阪式アクセントが東京式アクセントとおおよそ一致していることを確認した。また,京阪式アクセントにおける4宇漢語のアクセントが融合する場合の式保存の実態について探ってみた。

    DOI CiNii

  • 中国語 2 音節語のピッチパターンと語構造 : 2 音節語が「4 声+4 声」の名詞の場合(中間報告)

    陳 曦

    言語文化共同研究プロジェクト   ( 2014 ) 37 - 45  2015年05月

     概要を見る

    音声言語の研究(9)中国語において,同じ声調の組み合わせの2 音節語が全部同じピッチパターンで発音されるわけではないように思われる。それは語構造の違いが一因だと考えられる。本稿では発音調査で得られたデータに基づき,2 音節語が「4 声+4 声」の名詞である場合,そのピッチパターンと語構造との間に関連があるのかを検討した。その結果,①「準・付加タイプ」のP1-P2(二つのピークの差)が両話者とも最も大きい,②話者1 の「並列—同義並列」のP1-P2 が大きい,③「修飾型」の内部においてP1-P2 の差異が存在する傾向があることが分かった。

    DOI CiNii

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講演・口頭発表等

  • アクセントの融合・非融合の自然度評価―後部要素が状態や動作をあらわす4字漢語の場合―

    陳曦

    東京音声研究会  

    発表年月: 2020年10月

  • 後部要素が状態や動作をあらわす4字漢語のアクセントの融合・非融合について

    陳曦

    東京音声研究会  

    発表年月: 2020年08月

  • 京阪式アクセント話者による複合名詞のアクセントの融合・非融合―東京式アクセント話者との比較―

    陳曦

    日本方言研究会第109回研究発表会  

    発表年月: 2019年10月

  • 4字漢語のアクセントの融合·非融合に対する自然度評価―中国語を母語とする上級日本語学習者の場合―

    陳曦

    第六回中朝韓日国際シンポジウム  

    発表年月: 2019年08月

  • 京阪式アクセント話者による複合名詞のアクセントの融合·非融合の使い分け

    陳曦

    近畿音声言語研究会月例会  

    発表年月: 2019年07月

  • 同一複合名詞のアクセントの融合・非融合の使い分けに影響する文脈的要因

    陳曦

    日本語学会2019年度春季大会  

    発表年月: 2019年05月

  • 4字漢語のアクセントの融合・非融合に対する自然度評価―中国語を母語とする上級日本語学習者の場合―(中間報告)

    陳曦

    近畿音声言語研究会月例会  

    発表年月: 2019年04月

  • 非融合アクセントの具体的な形について

    陳曦

    近畿音声言語研究会月例会  

    発表年月: 2019年01月

  • 4字漢語のアクセントの自然度について

    陳曦

    関西音韻論研究会  

    発表年月: 2018年04月

  • 後部要素が状態や動作をあらわす4字漢語のアクセントの自然度評価

    陳曦

    日本音韻論学会2017年度春期研究発表会  

    発表年月: 2017年06月

  • アクセント辞典から見る4字漢語のアクセント

    陳曦

    近畿音声言語研究会月例会  

    発表年月: 2017年04月

  • 複合語のアクセントについて

    陳曦

    近畿音声言語研究会月例会  

    発表年月: 2016年12月

  • 4字漢語のアクセントと音韻・形態構造について

    陳曦

    関西音韻論研究会  

    発表年月: 2016年10月

  • 2要素からなる4字漢語のアクセント―後部要素が動作をあらわし,前部要素がヲ格に相当する場合―

    陳曦

    日本音声学会第30回全国大会  

    発表年月: 2016年09月

  • 京阪式アクセントにおける4字漢のアクセントについて

    近畿音声言語研究会月例会  

    発表年月: 2016年05月

  • 2要素からなる4字漢語(2+2) ―後部要素が状態や動作をあらわす場合(中間報告) ―

    陳曦

    近畿音声言語研究会月例会  

    発表年月: 2015年11月

  • 中国語2音節語のピッチパターンと語構造―2音節語が「4声+4声」の名詞の場合―

    陳曦

    日本音声学会第29回全国大会  

    発表年月: 2015年10月

  • 中国語2音節語のピッチパターンと語構造について

    陳曦

    近畿音声言語研究会月例会  

    発表年月: 2015年08月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本語複合語のアクセント単位形成の地域差に関する研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2021年04月
    -
    2026年03月
     

    陳 曦

     概要を見る

    本研究は日本語の地域的変異におけるアクセント単位形成の実態を捉え,その地域差を検討し,さらに,アクセント単位形成の選択傾向の違いの理由を探ることを目的とするものである。
    この目的を達成するため,2021年度は,まず,以前東京・関西方言の若年層話者に対する調査で得られたデータを再分析して比較検討した。
    その結果,以下のことがわかった。①関西方言話者においても,東京方言話者においても全体的に非融合発音より融合発音に対する自然度評価のほうが高い。②非融合発音については,東京方言話者より,関西方言話者の自然度評価のほうが高い。③融合発音については,関西方言話者より,東京方言話者の自然度評価のほうが高い。さらに,東京方言(若年層)と関西方言(若年層)においてアクセント単位形成上の差が生まれる理由として,東京方言の複合名詞アクセントにおいて非融合アクセントから融合アクセントへという変化が起こった可能性,及びアクセントタイプの影響という可能性を提示した。この結果から,東京方言と関西方言とではアクセント単位の形成において,差があることが明らかになった。このことから他の方言間においても差があることが示唆される。
    しかし,それらの可能性を検証するには,複数の方言,及び同じ方言を使用する異なる世代を調べる必要があるため,今後さらに調査を進める予定である。
    今後,各方言におけるアクセント単位形成の実態を調査し,アクセントの単位形成の地域差の理由を探る。
    また,今後の発音調査の準備を行なった。具体的には,調査語を収集・検討したほか,各地点調査の調査協力者を探した。

  • 複数のアクセント単位からなる複合語の音声的実現-発音調査と聴取実験による検討-

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 研究活動スタート支援

    研究期間:

    2020年09月
    -
    2022年03月
     

    陳 曦

     概要を見る

    従来,複数のアクセント単位からなる複合語の音声的実現や,音声的実現に対する文脈環境に注目するような研究はほとんどない。しかし,文脈環境や意味関係によって音声的実現が異なる可能性がある。本研究は複合語のアクセントを題材とし,音声の産出と聴取の両面から①文脈環境が音声的実現に与える影響,②意味関係が音声的実現に与える影響の解明を目指す。
    2021年度は主に音声の産出の面から研究を進めた。以下の2つの課題を解決するために,発音調査を行なった。
    1.非融合アクセントを持つ複合語が文中に現れる時,後部要素のピッチの動きが実際にどうなっているか,また文中での位置や文脈環境によって音声的実現に違いが生じるか。
    2.非融合アクセントで発音されている複合語は前部要素と後部要素の意味関係によって後部要素の音声的実現が異なるか。
    具体的には,まず,予備調査を経て,調査語と調査文を最終的に決定した。そして,15名の首都圏成育の日本語母語話者に発音調査をい,音声データが得られた。現在分析中である。

  • 日本語複合語のアクセント融合・非融合に関する総合的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費

    研究期間:

    2018年04月
    -
    2020年03月
     

    陳 曦

     概要を見る

    日本語の複合語には,「自己防衛」のようにアクセントが中高型の1単位に融合する(融合アクセント)ものと,「王座防衛」のようにアクセントが融合しない(非融合アクセント)ものがある。複合語のアクセントの融合・非融合について,2018年度は,主に「同一複合名詞のアクセントの融合・非融合の使い分け(「事故防止」:非融合アクセントと融合アクセント)について,聴覚的自然度調査及び分析を行い,以下の結果が得られた。アクセント辞典に融合と非融合の両パターンが記載されている複合名詞については,複合名詞の後部要素の意味に焦点を当てない文脈より,複合名詞の後部要素の意味に焦点を当てる文脈のほうが非融合発音において「自然」であると評価されることが多い。融合発音に対して,「自然」であるという評価は文脈の影響をあまり受けない。この結果から,後部要素のあらわす意味に焦点を当てる文では,非融合アクセント発音の聴覚的自然度に上昇効果があることが確認できた。それをふまえ,同一の複合名詞の場合,そのアクセントの融合と非融合の使い分けには,焦点の当て方の違い,つまり後部要素の意味に焦点を当てるか否かが影響しているという考え方を提示した。
    また,複合名詞の融合・非融合と語種の関係についても検討し,「漢語よりも和語を含む複合語の方が,また和語よりも外来語を含む複合語の方が,同じ意味関係であってもCARの適用を受けやすい」 (窪薗1995)とは一概には言えないことが分かった。

Misc

  • 阪神港における後背地産業集積による港湾物流の促進

    陳 曦

    大阪産業大学経営論集   16 ( 2 ) 117 - 132  2015年06月

     概要を見る

    国際競争力の低迷が著しい阪神港は、国際コンテナ戦略港湾の指定をうけ、後背地に先端産業の集積を促すことにより新たな貨物を創出し、国際競争力の強化を図ろうとしている。本研究は阪神港の後背地における産業クラスター形成と阪神港の再活性化との関係について考察する。

    CiNii

  • 日本の港湾政策の変遷について

    陳 曦

    大阪産業大学経営論集   14 ( 2 ) 237 - 264  2013年03月

     概要を見る

    グローバルな水平分業に基づく生産活動の効率性の追求とSCM に代表される国際物流の効率性の追求の観点から、日本の港湾は近隣アジア諸港との厳しい港湾間競争にさらされている。本研究は、戦後の日本の港湾政策の変遷を概観したうえで、今日の日本の港湾政策の重要課題の一つである日本の港湾再生の切り札として提示されたスーパー中枢港湾政策の内容および目指すべき方向性を明らかにすることを目的とする。

    CiNii

  • 中国人学習者における複合動詞の習得に関する一考察 : 学習者の作文産出に基づいて

    陳 曦

    ククロス : 国際コミュニケーション論集   ( 3 ) 1 - 15  2006年03月

    CiNii

 

現在担当している科目

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学内研究所・附属機関兼任歴

  • 2024年
    -
    2059年

    産業経営研究所   兼任研究所員

特定課題制度(学内資金)

  • 中国語複合語の声調実現に関する研究

    2021年  

     概要を見る

    中国語において,同じ声調の組み合わせの複合語が全て同じ発音の仕方で発音されるわけではなく,ピッチパターンが異なると思われる。本研究の目的は中国語複合語の声調実現が複合語の意味関係と関連があるのかを明らかにすることであった。この目的を達成するために2021年度に中国語母語話者に発音調査を行う予定であったが,2021年度はCOVID-19の感染状況と社会情勢により調査を実施できなかった。そのため調査に向けての準備を進めた。具体的には,過去のデータを再検討し,今後の調査の実施方法・音声データの分析方法を検討した。

  • 非融合アクセントの複合語の音声的実現に関する研究

    2020年  

     概要を見る

    本研究の目的は①非融合アクセント(中高型アクセントの1単位に融合しない)で発音される複合語の文中,談話における実際の音高の実態を明らかにすることと,②非融合アクセントで発音される複合語は前部要素と後部要素の意味関係によって音声的実現が異なるかを明らかにすることの2点であった。この目的を達成するために2020年度に発音調査を行う予定であったが,2020年度はCOVID-19の感染状況と社会情勢により調査を実施できなかった。そのため,2021年度に調査を実施できるように準備を整えた。具体的には,調査語の収集,調査語の作成,調査協力者の確保,音声データの分析方法の検討・決定,を行なった。