2023/12/01 更新

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クリハラ ユタカ
栗原 悠
所属
附属機関・学校 国際文学館
職名
助教
学位
博士(文学) ( 2021年02月 早稲田大学 )
メールアドレス
メールアドレス
プロフィール

東京都北区出身。専門は日本の近現代文学ですが、二つの文学館(新宿区漱石山房記念館、早稲田大学国際文学館)の設立プロジェクトに関わってきたことから公共・社会における文学の役割や文化資源としての文学資料などにも関心を持っています。

 

【現在の主な研究テーマ】

1,  島崎藤村と1920-30年代の社会思想の関わり(個人)

⇨ 博士学位請求論文「島崎藤村研究:一九二〇年代を中心に」では、1920年代における藤村の文学的営為に焦点を当てたので今後は1930年代に議論を延伸していく予定です。

2,  1920-30年代の文学テクストにおける幕末-明治維新期表象(個人)

⇨ 1, のテーマと関連して、「夜明け前」(1929-35)と同時代に多く書かれている幕末-明治維新期を描いた文学テクストの調査を進めていきたいと考えています。

3,  近代文学における文例集・実作・文学読者層の相関の研究(共同)

⇨ 近代の文例集や文範集と文学テクストの関わりについて目下勉強中です。

 

また、1920-30年代における日本の文化・文学史観(津田左右吉、和辻哲郎など)がいかに形成されたのかといった問題にも関心があります。

 

【そのほか】

1,  2022年1月から12月まで書評専門紙・『週刊読書人』の「文芸」(文芸時評)欄を担当していました(連載終了)。

2,  2022年3月から高円寺のコクテイル書房で読書会・「小説の書評を書いてみる」を主宰しています。

 

経歴

  • 2023年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   大学院文学研究科   非常勤講師

  • 2022年04月
    -
    継続中

    人間文化研究機構   国文学研究資料館   共同研究員

  • 2021年04月
    -
    継続中

    大東文化大学   文学部   非常勤講師

  • 2021年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   国際文学館   助教

  • 2019年10月
    -
    2021年03月

    早稲田大学   国際文学館   助手

  • 2017年09月
    -
    2017年12月

    公益財団法人 新宿未来創造財団   新宿区立 漱石山房記念館   学芸員

  • 2014年04月
    -
    2017年08月

    新宿区   文化観光課   文化財研究員

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学歴

  • 2014年04月
    -
    2020年03月

    早稲田大学   文学研究科(博士課程)   日本語日本文学  

    単位取得満期退学

  • 2011年04月
    -
    2013年03月

    早稲田大学   文学研究科(修士課程)   日本語日本文学  

  • 2007年04月
    -
    2011年03月

    早稲田大学   文学部   日本語日本文学  

委員歴

  • 2019年04月
    -
    2021年03月

    日本近代文学会  運営委員

所属学協会

  •  
     
     

    昭和文学会

  •  
     
     

    島崎藤村学会

  •  
     
     

    早稲田大学国文学会

  •  
     
     

    日本社会文学会

  •  
     
     

    日本近代文学会

研究分野

  • 日本文学

研究キーワード

  • 文化資源学

  • 文学館

  • デジタルアーカイブ

  • 社会思想史

  • 日本近代文学

 

論文

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書籍等出版物

  • 精選 文学国語 指導ガイド

    ( 担当: 分担執筆,  担当範囲: イ・ヨンスク「「東京語」の表象の成立」)

    明治書院  2023年03月

講演・口頭発表等

  • 〈傷〉としての女性身体

    福尾晴香, 栗原悠, 田村美由紀, 徳本善彦

    東アジアと同時代日本語文学フォーラム(2023バリ大会)   (グランド イナ クタ)  東アジアと同時代日本語文学フォーラム  

    発表年月: 2023年09月

    開催年月:
    2023年09月
     
     

     概要を見る

    [パネリスト] 福尾晴香(代表)「1980年代日本の〈女性詩〉と雑誌メディア」 栗原悠「恐るべき血潮 島崎藤村「伸び支度」を中心とした生理と人形の表象」 田村美由紀「〈自傷〉する彼女たち 金原ひとみの初期テクストを中心に」 徳本善彦「妾は語る 坂口安吾「青鬼の褌を洗う女」をめぐって」

  • 稲垣千穎作詞の唱歌における表現と文範意識の交差 『小学唱歌集 初編』を中心に

    栗原悠

    第6回文範研究会   (オンライン)  文範研究会  

    発表年月: 2023年05月

  • 『夜明け前』を読む 挫折する国学徒/無能な〈代理人〉としての青山半蔵

    栗原悠  [招待有り]

    藤村文学講座   (長野県小諸市小諸市民交流センター)  長野県小諸市  

    発表年月: 2022年12月

     概要を見る

    令和4年度第50回「藤村文学講座 『夜明け前』を読む」の第二部10〜12章を担当した。

  • 「夜明け前」における経世済民観 徳川時代の林政史評価を補助線として

    栗原悠  [招待有り]

    島崎藤村学会(第49回全国大会)   (オンライン)  島崎藤村学会  

    発表年月: 2022年11月

  • 「山陰土産」における「名家」と「素人」

    栗原 悠

    島崎藤村学会(第45回全国大会)   (豊岡市豊岡市民会館)  島崎藤村学会  

    発表年月: 2018年09月

     概要を見る

    [司会]中山弘明

  • 「Style」と「文体」の交差

    服部徹也, クリス・ローウィー, 栗原悠, 長瀬海, 坪井秀人

    日本近代文学会(2015年度国際研究集会)   (早稲田大学早稲田キャンパス14号館)  日本近代文学会  

    発表年月: 2015年11月

     概要を見る

    [パネリスト] 服部徹也(代表)「漱石『英文学形式論』における「Style」と「文体」」 クリス・ローウィー(Chris Lowy)「『吾輩ハ猫ニナル』における文体を考える 横山悠太による文体の試み」 栗原悠「島崎藤村を描く「感想文」/「嵐」から読む島崎藤村 一九二〇年代の「文体」の試み」 長瀬海「漱石が世界で読まれるとき ジョン・ネイスン訳Light and Darkから考える 翻訳とStyleの問題」 [ディスカッサント] 坪井秀人

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 1920-30年代の文学テクストにおける幕末-明治維新表象の研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2026年03月
     

    栗原 悠

  • 近代文学における文例集・実作・文学読者層の相関の研究

    人間文化研究機構  特定研究

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2024年03月
     

    多田蔵人, 北川扶生子, 倉田容子, 栗原悠, 合山林太郎, 馬場美佳, 堀下翔, 湯本優希

Misc

  • 書評 鳥居万由実『「人間ではないもの」とは誰か 戦争とモダニズムの詩学』

    栗原悠

    週刊読書人     5面  2023年04月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    担当区分:責任著者

    書評論文,書評,文献紹介等  

  • 新刊この一冊 木村洋『変革する文体 もう一つの明治文学史』

    中央公論   137 ( 5 ) 194 - 195  2023年04月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    担当区分:責任著者

    書評論文,書評,文献紹介等  

  • 昨日、なに読んだ? File.99 寒すぎる週末に、部屋にこもって読みたい本

    栗原悠

    Webちくま    2023年02月  [招待有り]

    担当区分:責任著者

    書評論文,書評,文献紹介等  

  • 2022年 文芸 書き手と小説の関係を問う 当事者性とジェニュインの間で

    栗原悠

    週刊読書人     3面  2022年12月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    担当区分:責任著者

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 2022年 文芸 〈12月〉どこからカメラを見つめるのか 断片の連なりから浮かび上がる日々、映像描写と色彩の問題

    栗原悠

    週刊読書人     5面  2022年12月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    担当区分:責任著者

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 2022年 文芸 〈11月〉小説を歪ませ、撓ませ、リズムを生む 他人の空似を活かす小説表現の強み、「がらんどう」という重み

    栗原悠

    週刊読書人     5面  2022年11月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    担当区分:責任著者

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 2022年 文芸 〈10月〉さまざまな志向の小説揃い踏み 小説界が突き当たる「型」の問題

    栗原悠

    週刊読書人     5面  2022年10月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    担当区分:責任著者

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 2022年 文芸 〈9月〉過去を「思う」可能性 奇縁、無関係なもの同士の想像的な結びつき

    栗原悠

    週刊読書人     5面  2022年09月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    担当区分:責任著者

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 現代小説にあふれる<日常>の記号としてのマスク

    栗原悠

    Fashion Tech News    2022年08月  [招待有り]

    担当区分:責任著者

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 2022年 文芸 〈8月〉現代的身体性とメタバース的想像力 地に足のつかないリアリズム/「いま・ここ」に在る質量感

    栗原悠

    週刊読書人     5面  2022年08月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    担当区分:責任著者

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 2022年 文芸 〈7月〉飛躍を欠いた想像力の「いやな感じ」 膨大な問いと答えの選択から浮かび上がる人生

    栗原悠

    週刊読書人     5面  2022年07月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    担当区分:責任著者

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 2022年 文芸 〈6月〉静謐な夜に賑やかな声が溢れてくる 奇跡のような美しさをたたえた世界

    栗原悠

    週刊読書人     5面  2022年06月  [招待有り]

    担当区分:責任著者

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 書評 中丸宣明『物語を紡ぐ女たち 自然主義小説の生成』

    栗原悠

    週刊読書人     5面  2022年05月  [招待有り]

    担当区分:責任著者

    書評論文,書評,文献紹介等  

  • 2022年 文芸 〈5月〉世界をいかに幻視し得るかの苦闘 どうしようもなしに続いていく生活

    栗原悠

    週刊読書人     5面  2022年05月  [招待有り]

    担当区分:責任著者

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 2022年 文芸 〈4月〉思考と身体、書き手としての反射神経 迂遠な道程を辿りながら見出されていく歩み

    栗原悠

    週刊読書人     5面  2022年04月  [招待有り]

    担当区分:責任著者

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 2022年 文芸 〈3月〉生の時間感覚さえ曖昧になった世界 身体とエネルギーと圧力と

    栗原悠

    週刊読書人     5面  2022年03月  [招待有り]

    担当区分:責任著者

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 2022年 文芸 〈2月〉揺曳する「家族」の輪郭線を問いなおす 批評をめぐる環境が重要な岐路に

    栗原悠

    週刊読書人     5面  2022年02月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    担当区分:責任著者

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 2022年 文芸 〈1月〉名状し難い、人々の不定形な関係性 時代を象徴するフィクション的問題

    栗原悠

    週刊読書人     5面  2022年01月  [招待有り]

    担当区分:責任著者

    記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

     概要を見る

    2022年度「文芸」欄連載担当

  • 書評 岡本勝人『1920年代の東京 高村光太郎、横光利一、堀辰雄』

    栗原悠

    週刊読書人     5面  2021年10月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    担当区分:責任著者

    書評論文,書評,文献紹介等  

  • 書評 黒田俊太郎『「鏡」としての透谷 表象の体系/浪漫的思考の系譜』

    栗原悠

    島崎藤村研究   ( 47 ) 67 - 70  2020年10月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    担当区分:責任著者

    書評論文,書評,文献紹介等  

  • 十二月例会印象記

    栗原悠

    社会文学通信   ( 112 ) 9 - 10  2020年06月  [招待有り]   [ 国内誌 ]

    担当区分:責任著者

    その他  

  • 文化▼早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)開館に向けて

    栗原 悠

    教育×WASEDA ONLINE 読売新聞    2020年01月  [招待有り]

    担当区分:責任著者

    その他  

  • 国際シンポジウム「村上春樹と国際文学」を開催しました―国際文学館(村上春樹ライブラリー)

    栗原悠

       2019年12月

    担当区分:責任著者

    会議報告等  

     概要を見る

    国際シンポジウム「村上春樹と国際文学」報告

  • 二〇一七年日本近代文学会春季大会「《特集》 一〇一年目の漱石 なぜ読まれてきたのか」リポート

    栗原 悠

    リポート笠間   ( 63 )  2017年11月  [招待有り]

    研究発表ペーパー・要旨(全国大会,その他学術会議)  

     概要を見る

    [担当]「第一企画(パネル) 〈文化〉としての漱石 作家像・教科書・文学館・サブカルチャー」<br />
    [分担執筆者]服部徹也(「第二企画(パネル)漱石研究の現在 未成の出発期と〈小説〉への問い」および「シンポジウム 漱石という媒体」)<br />
    <br />
    ※笠間オンラインにて先行公開(2017.07.07)

  • 書評 中山弘明著『溶解する文学研究 : 島崎藤村と〈学問史〉』

    栗原 悠

    文藝と批評   12 ( 5 ) 85 - 90  2017年05月   [ 国内誌 ]

    担当区分:責任著者

    書評論文,書評,文献紹介等  

    CiNii

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その他

  • [Opentalk]「「Schoolgirl」から考える現代文学におけるアダプテーション」企画、司会進行

    2022年11月
    -
     

     概要を見る

    https://www.waseda.jp/culture/wihl/other/3199
    九段理江氏、滝口明祥氏による小説「Schoolgirl」についての対談イベントを企画し、司会・進行を務めた。

  • 漱石山房記念館情報検索システム(データベース設計・構築)

    2017年09月
    -
     
 

現在担当している科目

担当経験のある科目(授業)

  • 日本語日本文学の歴史

    早稲田大学  

    2023年09月
    -
    継続中
     

  • 近現代文学特講

    大東文化大学  

    2021年04月
    -
    継続中
     

  • 日本文学講読

    大東文化大学  

    2021年04月
    -
    継続中
     

 

社会貢献活動

  • 「小説の書評を書いてみる」読書会

    コクテイル書房 

    2022年03月
    -
    継続中

  • 文学館と文学研究のこれから 早稲田大学国際文学館をケース・スタディとして

    早稲田大学高等学院 

    2023年10月
     
     

  • 文学館を考える/文学館で考える 新宿区漱石山房記念館と早稲田大学国際文学館の事例を中心に

    慶應義塾志木高等学校 

    2023年02月
    -
     

  • Architect & Author : Building on the Spark

    NHK国際放送局  NEWSROOM TOKYO 

    2021年10月
    -
     

  • 村上春樹ライブラリー大公開! 世界で唯一の文学空間を楽しもう

    早稲田大学  早稲田ウィークリー 

    2021年09月
    -
     

  • 市川市・市民文化講座(夏目漱石について)

    市川市教育委員会 

    2016年11月
     
     

  • 新宿歴史博物館・ボランティアガイドレベルアップ講座(第3回)

    新宿未来創造財団 

    2016年06月
     
     

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 文学学術院   大学院文学研究科

特定課題制度(学内資金)

  • 1920-30年代の文学テクストにおける幕末・明治維新期表象

    2022年  

     概要を見る

     今年度は、当初昨年度に予定していながらCOVID-19の影響で延期していた中津川市・藤村記念館への調査を実施し、科学研究費助成事業・若手研究に採択された研究課題「1920-30年代の文学テクストにおける幕末-明治維新表象の研究」(2022-25)と併せて長篇小説「夜明け前」の原稿を確認した。 その調査を踏まえ、島崎藤村学会(第49回全国大会)で「夜明け前」における経世済民観 徳川時代の林政史評価を補助線として」と題する研究報告を行った。また、長野県小諸市に招待された「夜明け前」を読む市民講座で「『夜明け前』を読む 挫折する国学徒/無能な〈代理人〉としての青山半蔵」という題目で講演した。 それぞれ二つの論文として発表を準備している。

  • 1920-30年代の文学テクストにおける幕末・明治維新表象の研究

    2021年  

     概要を見る

    今年度はCOVID-19の影響で当初予定していた中津川市・藤村記念館への調査が実施出来なかったため、来年度の科学研究費助成事業・若手研究に採択された研究課題「1920-30年代の文学テクストにおける幕末-明治維新表象の研究」を遂行するために初年度で取り扱う予定の長篇小説「夜明け前」を論ずる基礎的な作業に充てた。そのなかで博士論文から延伸して島崎藤村に関する二つの論文を公刊した。特に「「分配」における経世済民の思想 島崎藤村と早川三代治の経済学の共振性」(『文藝と批評』第13巻第4号, 2021.11)では、「夜明け前」において重要となる藤村の経済観を検証する作業を行い、今後の議論の枠組を構築することが出来た。

  • 1920-30年代の文学テクストにおける幕末・明治維新表象についての研究

    2021年  

     概要を見る

    今年度はCOVID-19の影響で当初予定していた中津川市・藤村記念館への調査が実施出来なかったため、来年度の科学研究費助成事業・若手研究に採択された研究課題「1920-30年代の文学テクストにおける幕末-明治維新表象の研究」を遂行するために初年度で取り扱う予定の長篇小説「夜明け前」を論ずる基礎的な作業に充てた。そのなかで博士論文から延伸して島崎藤村に関する二つの論文を公刊した。特に「「分配」における経世済民の思想 島崎藤村と早川三代治の経済学の共振性」(『文藝と批評』第13巻第4号, 2021.11)では、「夜明け前」において重要となる藤村の経済観を検証する作業を行い、今後の議論の枠組を構築することが出来た。

  • 1920 年代の島崎藤村における社会思想の影響

    2020年  

     概要を見る

     本研究課題の成果は、主に以下の三論文の公表である。 第一は、「島崎藤村「三人」論 学都・松本と女子教育」である。ここでは小説テクスト「三人」の分析を通して藤村の地方都市における女子教育への関心を明らかにした。第二は「島崎藤村「嵐」における〈ユーモア〉の志向とその帰趨 松尾芭蕉評価を補助線として」である。ここでは当時を代表する小説テクスト「嵐」に藤村自身の松尾芭蕉イメージが仮託されていた点を指摘し、それが物語をどのように性格付けたのかを論じた。 以上の二論を含む博士学位請求論文「島崎藤村研究 一九二〇年代を中心に」を文学研究科に提出し、これを以て2月に博士の学位授与を認められた。