Updated on 2024/12/21

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OHARA, Norihisa
 
Affiliation
Affiliated organization, Waseda University Senior High School
Job title
Teacher (Affiliated Senior High School)
Degree
博士(学術) ( 2010.05 東京大学 )

Research Experience

  • 2019.04
    -
    Now

    Waseda University   Senior High School

  • 2023.04
    -
    Now

    Aoyama Gakuin University   College of Literature

  • 2015.04
    -
    Now

    Ochanomizu University   Faculty of Letters and Education Division of Languages and Culture

  • 2008.04
    -
    Now

    Gakushuin University   Faculty of Letters Department of French Cultural Studies

  • 2018.04
    -
    2019.03

    Dokkyo University   Faculty of Foreign Languages Department of French

  • 2015.04
    -
    2019.03

    Kokugakuin University   Faculty of Letters

  • 2015.04
    -
    2018.03

    Senzoku Gakuen College of Music

  • 2013.04
    -
    2015.03

    The University of Tokyo   Graduate School of Arts and Sciences

  • 2012.04
    -
    2013.03

    日本大学   商学部   非常勤講師

  • 2008.04
    -
    2013.03

    Tokyo University of the Arts   Faculty of Music

  • 2009.04
    -
    2012.03

    Japan Society for the Promotion of Science

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Education Background

  • 2002.04
    -
    2007.03

    The University of Tokyo   Graduate School of Arts and Sciences   Language and Information Sciences  

  • 2004.10
    -
    2005.09

    Universite Paris 8   Département de Littératures Française  

  • 2003.10
    -
    2004.09

    Universite Paris7  

  • 2000.04
    -
    2002.03

    The University of Tokyo   Graduate School of Arts and Sciences   Language and Information Sciences  

Committee Memberships

  • 2020.03
    -
    2022.03

    日本フランス語フランス文学会  『関東支部論集』編集委員

Professional Memberships

  • 2019.04
    -
    Now

    日本映画学会

  • 2019.04
    -
    Now

    日本フランス語教育学会

  • 2008.09
    -
    Now

    日本フランス語フランス文学会

Research Areas

  • European literature   フランス語圏文学
 

Papers

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Books and Other Publications

  • Suppots et suppliciations

    ( Part: Joint translator)

    2016.03 ISBN: 9784309705316

  • 映画とは何か

    Bazin, André, 野崎, 歓, 大原, 宣久, 谷本, 道昭

    岩波書店  2015 ISBN: 9784003357811

  • オペラティック

    Leiris, Michel, 大原, 宣久, 三枝, 大修

    水声社  2014.10 ISBN: 9784801000605

  • 私小説ハンドブック

    私小説研究会, 秋山, 駿, 勝又, 浩( Part: Contributor)

    勉誠出版  2014.03 ISBN: 9784585200260

  • 言語態研究の現在

    山田広昭編( Part: Contributor)

    七月堂  2014.03 ISBN: 9784879442178

  • ベストセラーの世界史

    Rouvillois, Frédéric, 大原, 宣久, 三枝, 大修

    太田出版  2013.07 ISBN: 9784778313654

  • 文学・芸術は何のためにあるのか?

    吉岡, 洋, 岡田, 暁生( Part: Contributor)

    東信堂  2009.03 ISBN: 9784887138940

  • 美術史の7つの顔 : Velàzquez Rembrandt Pablo Picasso Otto Dix Alberto Giacometti Francis Bacon Andy Warhol

    小林, 康夫, 平倉, 圭, 日高, 優, 香川, 檀, 橋本, 悟, 大原, 宣久

    未來社  2005.06 ISBN: 4624710886

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Research Projects

  • ミシェル・レリスを中心とした、自伝を書くことの意義と諸問題

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費

    Project Year :

    2009
    -
    2011
     

    大原 宣久

     View Summary

    3年間の最終年度となる本年度の研究内容とその成果は、2つの方向に大別できる。
    ひとつは、研究課題の原点ともいえるミシェル・レリスに関するものである。とくに、レリスと同時代の作家・思想家であるジョルジュ・バタイユに関する記事を依頼されたこともあり、レリスから見たバタイユ、あるいは両者の比較、影響について研究を進めた。彼らの公私にわたる交流は、幾度かの対立を経ながらも1930年代にもっとも高まりを迎える。バタイユの愛人でレリスの親友でもあったコレット・ペニョの死をめぐって、いわば死による高次のコミュニカシオンをともに体験したことで、両者が比類なき一体感で結ばれたことを諸文献・資料から証明した。
    それ以上のインパクトある出来事が戦後にはなかった両者の関係であるが、1956年にレリスの母が死去した折、バタイユがレリスに送った書簡は注目に値する。レリスと自分(バタイユ)を結びつける「やさしさの感情」が、レリスと母の関係に、あるいは「死」にも近いものだというのだ。この手紙にレリスは謝意と賛意を示し、かくある「やさしい悲痛」の状態はペニョの死以来であるという。
    バタイユにおける死による究極的なコミュニカシオンという概念には、個の抹殺をも厭わぬ悪魔的な印象があるかもしれないが、両者のやり取りを見る限りそれは「やさしさ」の体験にほかならない。
    本年度の研究のもうひとつの柱は、レリス研究を出発点にした、自伝(的)文学一般に関するものである。
    真実を語ることが原則となるべき自伝文学にも含まれうる虚構性、幻想性の存在理由や役割を、エルヴェ・ギベールの自伝的小説『ぼくの命を救ってくれなかった友へ』を題材に考察し(本作の場合、死に関する領域の想像、および著者の叶わなかった願望の表象として虚構が描かれている)、昨年度論文を提出したが、それに加筆・訂正をしたものが本年度刊行の紀要(『言語態』)に掲載された。

Misc

 

Internal Special Research Projects

  • 映画的アダプテーションの実践――アンドレ・バザンの理論とその受容の現在

    2022  

     View Summary

    映画におけるアダプテーション(翻案)、とりわけ文学作品を原作とする映画のありかたについて、近年の実践を例に研究・考察をした。とりわけアンドレ・バザンの映画理論をベースに、原作小説との関係において濱口竜介『寝ても覚めても』(2018)を分析した。映画『寝ても覚めても』では、ストーリーの大筋において原作小説をなぞりながらも、いくつか大胆な改変がなされていることが目を引く。濱口において驚くべきなのは、彼のアダプテーションがときにきわめて大胆な創意を含むものであり、それにもかかわらず原作の精神を裏切っていないということ、それどころか、映像・映画にしかできない表現方法で原作の精髄を伝えているということだ。

  • アンドレ・バザンのジャン・ルノワール論をめぐって

    2021  

     View Summary

    本研究ではフランスの映画批評家アンドレ・バザンのジャン・ルノワール論を中心に、彼の思想がもつ今日に至るまでの影響力の一端をあきらかにした。周知のようにヌーヴェルヴァーグの精神的な父とも称されてきたバザンにとって、ジャン・ルノワールは特権的な存在であった。バザンはルノワールが俳優に説明的な台詞を語らせるよりも、彼らの表情や目を描くことに専心した点に賛辞を贈る。こうした言説を濱口竜介は真摯に引き受け、自作で発展的に応用してみせた。バザンがルノワールの「目」の迫真性に注目するいっぽうで、「声」(台詞ではなく声そのもの)への言及が少ないことを指摘する濱口は、自作を「声」の質感で満たすのである。

  • 20世紀以降のフランス詩と音楽――現代音楽における歌曲を中心に

    2020  

     View Summary

    本研究は、現代(20世紀半ば以降)においてフランス詩と音楽の関係性にどのような可能性が残されたのかを探るものである。とくにルネ・シャールの詩から着想を得ながら自由な解釈で作曲をおこなったピエール・ブーレーズと、さらにそれとは対照的なオリヴィエ・メシアンの手法に注目した。自作の詩に曲をつけたメシアンは独自の作曲技法を駆使し、その音楽で、ときに言葉のひとつひとつ、音の一音一音に寄り添い、詩の世界(身近な主題から神への祈りといった宗教的な主題まで)をあらわしている。19世紀的な「調和」の印象の強いフランス歌曲とは一線を画すメシアンの手法は、現代における歌曲の可能性を大きく広げたといえるだろう。