2024/04/20 更新

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サカモト マユコ
坂本 麻裕子
所属
附属機関・学校 グローバルエデュケーションセンター
職名
准教授
学位
博士(文学) ( 2012年07月 名古屋大学 )

経歴

  • 2018年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   グローバルエデュケーションセンター   准教授

  • 2014年04月
    -
    2018年03月

    早稲田大学   グローバルエデュケーションセンター   助教

  • 2012年09月
    -
    2014年03月

    早稲田大学   オープン教育センター   助手

学歴

  • 2006年04月
    -
    2012年03月

    名古屋大学大学院   国際言語文化研究科   日本言語文化専攻(比較日本文化学講座)  

所属学協会

  •  
     
     

    日本児童文学学会

  •  
     
     

    日本リメディアル教育学会

  •  
     
     

    教育思想史学会

研究分野

  • 思想史 / 日本史 / 高等教育学

研究キーワード

  • 文化学、明治・大正期の思想史、アカデミック・ライティング、文章指導者育成(TA)

受賞

  • 早稲田大学ティーチングアワード総長賞

    2021年02月   早稲田大学   (2020春学期・大学院科目「学術的文章の作成とその指導2」)  

    受賞者: 坂本麻裕子

  • 第8回WASEDA e-Teaching Award受賞 2019年度

    2020年03月   早稲田大学   (早稲田大学グローバルエデュケーションセンター学部科目「学術的文章の作成」)  

    受賞者: 佐渡島紗織, 太田裕子, 坂本麻裕子, 外村江里奈

  • 第1回 日本リメディアル教育学会論文賞

    2019年08月   日本リメディアル教育学会   受賞論文「因子分析による学術的文章作成力の構造解析」2016年12月 『リメディアル教育研究』第11巻・第2号(pp.151-160)  

    受賞者: 佐渡島紗織, 坂本麻裕子, 宇都伸之, 渡寛法, 大野真澄, 中島宏治, 外村江里奈

  • 春季研究会推薦論文(日本国際教育学会 2010年春季研究会)

    2010年03月   日本国際教育学会   「道徳教育素材としてのグリム童話―グリム兄弟、ヘルバルト学派、樋口勘次郎の比較研究」  

    受賞者: 坂本麻裕子

 

論文

  • 「書くこと」における言語感覚(適否)の本質とは何か―国語科教師と一般人対象の調査結果から可視化された意識差―

    矢部 玲子, 松原 裕之, 桐山 聰, 坂本 麻裕子

    全国大学国語教育学会国語科教育研究:大会研究発表要旨集   145   153 - 156  2023年11月

    DOI

  • 学術論文「ライティング・センターにおけるオンライン支援の分析―対面支援の発話量および発話内容との比較―」

    坂本麻裕子, 中島宏治

    『リメディアル教育研究』   16   27 - 41  2022年07月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者, 責任著者

    DOI

  • 学術論文「文章作成支援のための言語感覚可視化」

    桐山聰, 坂本麻裕子, 矢部玲子

    『工学教育』   70 ( 3 ) 59 - 64  2022年  [査読有り]

    DOI

  • 学術論文「ライティング授業で課題文章に付与されたコメントに対する学生の反応―実験とインタビューによる調査―」

    坂本麻裕子, 中島宏治, 宇都伸之, 渡寛法, 嶼田大海, 佐渡島紗織

    『リメディアル教育研究』日本リメディアル教育学会   12   39 - 48  2018年07月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者, 責任著者

     概要を見る

    本研究では,学生の文章に付与するコメントの〈詳細さ〉を実験的に操作し,学生の反応を調査した。評価のコメントに加え,解説のコメントの有無という2条件の下で文章作成力の変化と実感を分析した。結果,8週間では変化と実感ともに有意差はなかった。ただし,解説コメントの有る条件では,実感に関する肯定的な感想が見られた。インタビューからは,各コメントの有効性は文章技能の性質によって異なる可能性が示唆された。

    DOI CiNii

  • 実践報告「武蔵大学でのライティング授業実践の報告―教育実習に向けて国語教育の基礎となる文章力を磨く―」

    坂本麻裕子, 千仙永

    『教職課程研究年報』武蔵大学 教職課程   ( 32 ) 115 - 120  2018年03月  [招待有り]

    担当区分:筆頭著者, 責任著者

  • 学術論文「因子分析による学術的文章作成力の構造解析」

    佐渡島紗織, 坂本麻裕子, 宇都伸之, 渡寛法, 大野真澄, 中島宏治, 外村江里奈

    『リメディアル教育研究』日本リメディアル教育学会   11 ( 2 ) 151 - 160  2016年12月  [査読有り]

    CiNii

  • 学術論文「初年次アカデミック・ライティング授業の効果―早稲田大学商学部における調査―」

    佐渡島紗織, 宇都伸之, 坂本麻裕子, 大野真澄, 渡寛法

    『大学教育学会誌』大学教育学会(通巻第72号)   37 ( 2 ) 154 - 161  2015年11月  [査読有り]

  • 学術論文「ライティング・センターにおける新人チューターの課題―新人研修ワークシートの内容分析―」

    太田裕子, ドイル綾子, 坂本麻裕子, 佐渡島紗織

    『アカデミック・ジャパニーズ・ジャーナル』アカデミック・ジャパニーズ・グループ   ( 5 ) 1 - 10  2013年06月

  • 学術論文「樋口勘次郎『修身童話』の特徴―日本昔噺とグリム童話のエートス分析を踏まえて―」

    坂本麻裕子

    『文化記号研究』文化記号研究会   ( 2 ) 171 - 186  2013年03月  [査読有り]

    担当区分:責任著者

    CiNii

  • 博士論文「修身教育の形成と近代的エートス―寓話・童話・昔話における〈子ども〉の役割―」

    坂本麻裕子

    名古屋大学    2012年07月  [査読有り]

    担当区分:責任著者

  • 学術論文「明治期日本における〈子ども〉の役割―近代的エートスの受容と修身教育―」

    坂本麻裕子

    『文化記号研究』文化記号研究会   ( 創刊号 ) 156 - 186  2012年03月  [査読有り]

    担当区分:責任著者

    CiNii

  • 学術論文「明治修身教科書における子どもの〈労働〉倫理―二宮金次郎と塩原多助―」

    坂本麻裕子

    『言葉と文化』名古屋大学大学院 国際言語文化研究科日本言語文化専攻   ( 13 ) 45 - 58  2012年02月  [査読有り]

    担当区分:責任著者

    DOI CiNii

  • 学術論文「日本語教育における『だろう/でしょう』に関する考察」

    坂本麻裕子

    『四日市大学論集』四日市大学学会 経済学部部会   24 ( 1 ) 81 - 98  2011年09月

    担当区分:責任著者

  • 春季研究会推薦論文「修身教育の素材としてのグリム童話―ヘルバルト学派と樋口勘次郎―」

    坂本麻裕子

    『国際教育』日本国際教育学会   ( 16号 ) 75 - 81  2010年09月  [査読有り]

    担当区分:責任著者

  • 学術論文「修身に残らなかったグリム童話―樋口勘次郎の『修身童話』をテキストに―」

    坂本麻裕子

    『言葉と文化』名古屋大学大学院国際言語文化研究科日本言語文化専攻   ( 10号 ) 223 - 241  2009年03月  [査読有り]

    担当区分:責任著者

    DOI CiNii

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書籍等出版物

  • 『課題に応える 卒論に活かせる 大学生のためのレポートの書き方』

    佐渡島紗, 坂本麻裕子, 中島宏治, 太田裕子( 担当: 共著)

    ナツメ社  2022年07月 ISBN: 9784816372315

  • 『レポート・論文をさらによくする「書き直し」ガイド―大学生・大学院生のための自己点検法29』

    佐渡島紗織, 坂本麻裕子, 大野真澄編著

    大修館書店  2015年12月

  • 『北米インディアンの神話文化』(翻訳書)

    フランツ・ボアズ著, 前野佳彦編, 監訳 磯村尚弘, 加野泉, 坂本麻裕子, 菅原裕子, 根本峻瑠

    中央公論新社  2013年09月

講演・口頭発表等

  • 「『書くこと』における言語感覚(適否)の本質とは何か―国語科教師と一般人対象の調査結果から可視化された意識差―」

    矢部玲子, 松原裕之, 桐山聰, 坂本麻裕子

    第145回全国大学国語教育学会 信州大会  

    発表年月: 2023年11月

  • 「大学院生のアカデミック・ライティングの実態―文章作成におけるプロセスと留意点―」

    後藤大輔, 平松友紀, 千仙永, 坂本麻裕子, 佐渡島紗織

    大学教育学会第 45 回(2023年)大会  

    発表年月: 2023年06月

  • 「大学生たちの言語感覚を育む指導内容提案に向けて―国語科教師と一般人対象の調査結果の量的分析が示唆するもの―」

    矢部玲子, 桐山聰, 坂本麻裕子

    第29回 大学教育研究フォーラム(大学教育研究フォーラム実行委員)  

    発表年月: 2023年03月

  • 「大学初年次生の添削文に対する『言語感覚』の量的分析」

    桐山聰, 矢部玲子, 坂本麻裕子

    第29回 大学教育研究フォーラム(大学教育研究フォーラム実行委員)  

    発表年月: 2023年03月

  • 「2C17 ポストコロナ下のニューノーマルに適合した『書くこと』における情報発信力の指導に関する提案-大学生対象の『文章作成学習経歴調査』結果分析に基づいて-」

    矢部玲子, 坂本麻裕子, 桐山聰

    工学教育研究講演会第70回年次大会(2022年度)(日本工学教育協会・北陸信越工学教育協会)  

    発表年月: 2022年09月

  • 「1E04 大学生に推敲を学ばせるためのサンプルレポート作成・活用方法」

    桐山聰, 坂本麻裕子, 桑山昌子, 矢部玲子

    工学教育研究講演会第70回年次大会(2022年度)(日本工学教育協会・北陸信越工学教育協会)  

    発表年月: 2022年09月

  • 「書く力を伸ばす『言語感覚』とは何か―高大接続を発展させる核心的能力として―」

    矢部玲子, 桐山聰, 坂本麻裕子, 浅田孝紀

    セッション企画者および話題提供者、第28回大学教育研究フォーラム(大学教育研究フォーラム実行委員)  

    発表年月: 2022年03月

  • 「言語感覚の教育内容を考える―『書くこと』における『適否』に関する感覚を中心に―」

    矢部玲子, 桐山聰, 坂本麻裕子

    ラウンドテーブル企画・登壇、第141回全国大学国語教育学会世田谷大会(全国大学国語教育学会)  

    発表年月: 2021年10月

  • 「2D05 学生の言語感覚可視化実験―文章添削実験からのデータ分析に基づいて―」

    矢部玲子, 桐山聰, 坂本麻裕子

    工学教育研究講演会第69回年次大会(2021年度) (日本工学教育協会・北陸信越工学教育協会)  

    発表年月: 2021年09月

  • 「2D04 文章添削の集団的傾向の分析」

    桐山聰, 矢部玲子, 坂本麻裕子

    工学教育研究講演会第69回年次大会(2021年度)(日本工学教育協会・北陸信越工学教育協会)  

    発表年月: 2021年09月

  • 「大学生を対象とした『文章作成経歴調査』結果分析に見る初年次文章作成支援教育の展望」

    矢部玲子, 桐山聰, 坂本麻裕子

    第27回 大学教育研究フォーラム(大学教育研究フォーラム実行委員)  

    発表年月: 2021年03月

  • 「大学生のレポート作成における『言語感覚』可視化の試み」

    桐山聰, 矢部玲子, 坂本麻裕子

    第27回 大学教育研究フォーラム(大学教育研究フォーラム実行委員)  

    発表年月: 2021年03月

  • 「論理的文章作成を支援するための文章分析方法の研究」

    桐山聰, 矢部玲子, 坂本麻裕子

    第26回 大学教育研究フォーラム(大学教育研究フォーラム実行委員会)  

    発表年月: 2020年03月

  • 「3A09 論理的文章作成を支援する間接型学習プログラムの開発」

    桐山聰, 矢部玲子, 坂本麻裕子

    工学教育研究講演会   公益社団法人日本工学教育協会, 東北工学教育協会  

    発表年月: 2019年09月

  • 「日本語教科書の分析をとおした引用指導に関する一考察―自分の論への組み込みを観点に―」

    千仙永, 坂本麻裕子

    早稲田大学日本語教育学会 2019年春季大会   (早稲田大学) 

    発表年月: 2019年03月

  • 「日本語教科書分析による引用指導の現状把握と提案―留学生の剽窃を防止するために―」

    坂本麻裕子, 千仙永

    リメディアル教育学会 関東・甲信支部大会   (大妻女子大学) 

    発表年月: 2019年02月

  • FDワークショップ「留学生の論文指導について考える―日本語添削指導のチューター制度を中心として―」

    佐渡島紗織, 坂本麻裕子, 千仙永  [招待有り]

    拓殖大学 平成30年度 大学院FDワークショップ   (拓殖大学文京キャンパス)  拓殖大学  

    発表年月: 2018年09月

  • 「ライティング・センターの文章指導者に対するアンケート調査―読み時間に関する意識を分析する―」

    坂本麻裕子, 増地ひとみ

    日本リメディアル教育学会 第13回全国大会   (日本文理大学)  日本リメディアル教育学会  

    発表年月: 2017年08月

  • 公開セミナー「留学生日本語ライティングサポート入門」〔留学生の日本語支援者・TA対象セミナー〕

    坂本麻裕子, 千仙永, 伊藤茉利奈  [招待有り]

    (神戸大学)  兵庫県国際交流拠点推進協議会・神戸大学国際教育総合センター共催  

    発表年月: 2017年03月

  • 「文章指導における読み時間の分析―ライティング・センターの文章指導者はどのような工夫をしているか―」

    坂本麻裕子, 増地ひとみ

    日本リメディアル教育学会 第5回 関東・甲信支部大会(2016年度)   (神田外語学院)  日本リメディアル教育学会  

    発表年月: 2017年02月

  • 「初年次オンデマンド・ライティング授業で有効なコメントの性質―早稲田大学における実験調査―」

    坂本麻裕子, 佐渡島紗織, 宇都伸之, 渡寛法, 中島宏治, 外村江里奈

    日本リメディアル教育学会第12回全国大会   (大阪国際大学)  日本リメディアル教育学会  

    発表年月: 2016年08月

  • 「明治期の修身教科書にあらわれた模範的子ども像―伝記テキストの分析―」

    坂本麻裕子

    アジア教育史学会2015年度第3回定例研究会   (中部大学)  アジア教育史学会  

    発表年月: 2016年02月

  • 「初年次アカデミック・ライティング授業の効果-早稲田大学商学部における調査-」

    佐渡島紗織, 宇都伸之, 坂本麻裕子, 大野真澄, 渡寛法

    第4回早稲田大学ライティング・フォーラム   (早稲田大学)  早稲田大学グローバルエデュケーションセンター主催  

    発表年月: 2016年02月

  • 国際言語文化研究科ホームカミングデー [修了生博士論文発表会]「修身教育の形成期:寓話・童話・昔話における〈子ども〉の役割」

    坂本麻裕子  [招待有り]

    国際言語文化研究科ホームカミングデー   (名古屋大学)  名古屋大学国際言語文化研究科  

    発表年月: 2013年10月

  • 「明治修身教科書における〈労働〉倫理の表現―二宮金次郎と塩原多助―」

    坂本麻裕子

    表現学会第48回全国大会   (関西外国語大学)  表現学会  

    発表年月: 2011年06月

  • 「修身科教育におけるイソップ寓話―明治期教科書を資料に―」

    坂本麻裕子

    教育史学会第54回大会   (早稲田大学)  教育史学会  

    発表年月: 2010年10月

  • 「道徳教育素材としてのグリム童話―グリム兄弟、ヘルバルト学派、樋口勘次郎の比較研究」

    坂本麻裕子

    日本国際教育学会2010年春季研究会   (相模女子大学)  日本国際教育学会  

    発表年月: 2010年03月

  • 「ヘルバルト教育学の『日本化』と樋口勘次郎」

    坂本麻裕子

    国際シンポジウム「―異文化としての日本―」   (名古屋大学)  名古屋大学大学院 国際言語文化研究科  

    発表年月: 2008年11月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 明治・大正期の童話・例話に現れた〈良い子〉像の研究(研究代表者:坂本麻裕子)

    科学研究費助成事業(早稲田大学) 

    研究期間:

    2016年04月
    -
    2020年03月
     

     概要を見る

    【研究目的:何を解明しようとしたのか】前年度の研究計画に遅れが出ていたため、今年度に繰り越して調査作業と考察を継続して行った。具体的には、前年度と同様に、明治期の子ども観を明らかにするため、児童文学作品及び例話を収集してテクストを分析し、明治期の子ども観と大正期の子ども観の相違点を解明する作業に取り組んだ。家庭メディアの中に見られる「良い子」像を明らかにするため、資料収集の対象を家庭向け雑誌などに絞って行った。また、より色濃く意図が反映されると思われる「例話」に注目して分析を行っている。【研究方法:どのような方法で研究を進めたか】前年度と同様に、大正期の教育者・児童文学作家が出版した書物の中から子どもに関連するものを収集している。また、分析方法については、テクスト分析以外の分析方法も取り入れて考察を試みている。調査方法としては、引き続きデータベース、日本国内の図書館、先行研究、古本書店、児童文学研究の専門出版社を通して資料発掘を行った。【研究成果:成果としてどのようなことが明らかになったのか】現在、分析中である。大正期のテクストに現れた〈子ども〉は、先行研究と異なる点がいまだ見つかっていない。そのため、再度分類しなおし、テクストに現れた〈良い子〉像の詳細を整理しているところである。(前年度同様、「例話」というジャンルに注目している。仮作物語も含めて、模範例が書かれたお話の分析を進めている。)資料収集と読解に時間がかかり、十分な考察時間をとることができなかったため。また2019年年度末は新型コロナウィルス感染症拡大の影響から研究活動に制限がかかり、作業が十分に行えなかった。前年度の継続:(1)大正期の教科書の童話・例話のテクストの分析。(社会学からの分析アプローチ。)(2)教科書、家庭向けメディア(雑誌や文庫)に掲載された童話・例話の本文テクストに現れた〈良い子〉像の比較と分析。以上の点を中心に進めてゆく

  • 明治期の初等修身教科書に採用された寓話・童話・昔話のエートス分析的研究(研究代表者:坂本麻裕子)

    科学研究費助成事業(早稲田大学) 

    研究期間:

    2013年04月
    -
    2016年03月
     

     概要を見る

    本研究は明治期の修身教育イデオロギーがどのように形成されていたかを明らかにするため、修身教科書に掲載された口承文芸の変容と伝記テキストとの関連を考察した。研究方法は、全国に散在している修身教科書を調査し分析した。結果は次の3点である。1)小学校の修身教科書に掲載されたイソップ寓話・グリム童話・日本昔話の新しいテキストは見つからなかった。2)文部省がつけた付箋は、日本の神話に関連する修正が多い傾向が示唆された。3)イソップ寓話と関連付けられていた二宮金次郎の伝記は、徐々に〈父-子〉から〈母―子〉へと結びつきを強めていくことがわかった。寓話と伝記の関連性を考察するための伝記側の資料を整えられた

  • 大学アカデミック・ライティングによる大学生および大学院生の書き手としての成長(研究代表者:佐渡島紗織)

    科学研究費助成事業(早稲田大学) 

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2024年03月
     

     概要を見る

    アカデミック・ライティング教育の成果は、これまで特定の授業前後という期間で測定されることが多かった。しかし、その長期的な効果はどのようなものか、履修学生は授業を受けその後どのように成長していったのかを明らかにした研究は見られない。とりわけ卒業後を視野に入れた研究がない。そこで、長期的な追跡調査を行なう。追跡調査により、大学アカデミック・ライティング教育を受けた者の成長、アカデミック・ライティング教育に携わった者の成長が、具体的にどのようなものであるかを明らかにすることができる。またそれらが現在の実践とどのように関連しているか、社会でのライティングとどのように関連するかを示すこともできる

  • 「書くこと」における言語感覚(適否)の数値的可視化に基づいた教育内容の構築(研究代表者:矢部玲子)

    科学研究費助成事業(早稲田大学) 

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2023年03月
     

     概要を見る

    言語感覚(言語で理解したり表現したりする際の,正誤・適否・美醜などについての感覚)は国語教育の重要な要素だが,その定義付けが不確定である等の課題も存在する.本研究は,この課題を解決し,言語感覚を活用できる言語生活上の場面を明確化し,実社会での言語生活に寄与する教育内容として構築するため,データ化可能な書き言葉を対象とし,言語感覚(適否)の習得に関する調査と教育内容の構築を,以下の通り行う.・学習者の習得状況調査とその結果の数値的可視化による言語感覚実相の明確化・言語感覚の実社会での言語活動に活用できる教育内容としての構

  • 「教師を介して生徒の論理的文章作成を支援する間接型学習プログラムの開発」(研究代表者:桐山聰)

    公益財団法人 日本教育公務員弘済会  平成31年度 日教弘本部奨励金事業

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2020年03月
     

  • 大学学術的文章作成授業履修者の文章作成力向上と付与されたコメントの関連(研究代表者:佐渡島紗織)

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2013年
    -
    2015年
     

     概要を見る

    【研究目的】初年次教育科目「学術的文章の作成」は、オンデマンド形式で履修者全員に授業が配信される8回(1回は約60分間)の授業である。毎回、短い文章作成が課され、文章は個別にフィードバックされる。<授業画面視聴の効果>と<考え方を含むコメントと考え方を含まないコメントの文章作成力向上への影響の違い>を測定するための実験を行なった。実験参加者は、学内で募集した学生51人と訓練を受けた文章指導員3人であった。
    【研究方法】実験参加者を三グループに分けた。〔グループ①a〕授業画面を視聴してから課題文章を書き、考え方を含まないコメントをフィードバックされたグループ、18人。〔グループ①b〕授業画面を視聴してから課題文章を書き、考え方を含むコメントをフィードバックされたグループ、18人。〔グループ②〕授業画面を観ずに文章作成のみ行い、点数だけがフィードバックされたグループ15人である。すでに開発済みの三観点六段階の評価評に基づき、全員のプレ作文とポスト作文の文章評価を行なった。プレ作文とポスト作文の評価点の違いを文章作成力の向上と考えた。
    【研究結果】実験参加者が各グループで数名ずつ途中棄権したため、統計処理をするに至らなかったが、次のような傾向が見られた。
    (1)グループ①に比べ、グループ②の参加者の文章作成力は伸びなかった。
    (2)グループ①aと①bは、ほぼ同様に文章作成力が伸びた。
    これにより、本授業において、授業画面の視聴をせずに課題文章のみを書いて点数評価を受けても文章作成力の向上はほとんど望めないことが明らかとなった。コメントの種類の違いについては、実験参加者を増やして再調査を行なうか、インタビューなどのデータを収集し質的に検証を行なう必要がある。

  • アカデミック・ライティングを指導する大学院生チューターの指導実践と意識の変化(研究代表者:太田裕子)

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

    研究期間:

    2012年
    -
    2014年
     

     概要を見る

    アカデミック・ライティングを指導する大学院生チューターの意識と指導実践の変化とその要因を質的に分析した。分析対象は以下のとおりである。(1)学期末の振り返り記録 7学期分(延べ109人分)、(2)退職するチューターによる「置き土産プレゼン」資料、6学期分(延べ29人分)、(3)卒業するチューターへのインタビュー(平均約50分)10人分、(4)現役チューターへのライフストーリー・インタビュー(平均約60分)5人分、(5)チューター自身による新人研修・チューター経験全体の振り返りと共有 2人分。
    (1)(2)(3)の分析から、チューターがさまざまな姿勢や技能を学んでいたことが明らかになった。チューターは、より書き手に沿い、自立を促す対話をし、一緒に考える姿勢を学んでいた。的確な質問や診断、指導に優先順位をつけるなど指導力一般に通じる意識も芽生えていた。そして、指導経験の積み重ねから、対応できる書き手や文章が広がり、指導に幅や柔軟性も出てきたと自覚されていた。また、指導観の変容や他者との関係の認識の変容には、チューターたちがライティング指導を通して人としても磨かれている様子が表れていた。こうした成長は、研修と実践との往復、実践と研究との往復、書き手と支援者との往復、他チューターとの関係から重層的に起きていると語られていた。
    (4)の分析から、ライティング教育を必ずしも専門としない大学院生チューターが、ライティングについて学び、指導に携わる経験は、チューター自身の文章観、教育観、研究観、自己意識、他者との関係にまで影響を与えていることが明らかになった。
    (5)の分析から、チューターの成長やチュータリング観を明らかにするうえで、チューター史の振り返りと共有が有効であることが明らかになった。この結果から、研修における振り返りと共有の有効性が示唆された。

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Misc

  • 「書くこと」による伝え合う力の向上を目指して : 「文章作成経歴調査」から得られた知見を中心に

    矢部 玲子, 坂本 麻裕子, 桐山 聰

    文理シナジー   27 ( 2 ) 165 - 173  2023年10月

  • 1E04 大学生に推敲を学ばせるためのサンプルレポート作成・活用方法

    桐山 聰, 坂本 麻裕子, 桑山 昌子, 矢部 玲子

    工学教育研究講演会講演論文集   2022   88 - 89  2022年

    DOI

  • 2C17 ポストコロナ下のニューノーマルに適合した「書くこと」における情報発信力の指導に関する提案-大学生対象の「文章作成学習経歴調査」結果分析に基づいて-

    矢部 玲子, 坂本 麻裕子, 桐山 聰

    工学教育研究講演会講演論文集   2022   188 - 189  2022年

    DOI

  • 言語感覚の教育内容を考える―「書くこと」における「適否」に関する感覚を中心に―

    矢部 玲子, 桐山 聰, 坂本 麻裕子

    全国大学国語教育学会国語科教育研究:大会研究発表要旨集   141   207 - 210  2021年10月

    DOI

  • 2D04 文章添削の集団的傾向の分析

    桐山 聰, 矢部 玲子, 坂本 麻裕子

    工学教育研究講演会講演論文集   2021   210 - 211  2021年

    DOI CiNii

  • 2D05 学生の言語感覚可視化実験-文章添削実験からのデータ分析に基づいて-

    矢部 玲子, 桐山 聰, 坂本 麻裕子

    工学教育研究講演会講演論文集   2021   212 - 213  2021年

    DOI CiNii

  • 2D04 文章添削の集団的傾向の分析

    桐山聰, 矢部玲子, 坂本麻裕子

    工学教育研究講演会講演論文集(Web)   2021  2021年

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