2024/12/21 更新

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ヨシモト ミツヒロ
吉本 光宏
所属
国際学術院 国際教養学部
職名
教授
学位
PhD ( University of California, San Diego )
MA ( University of California, Los Angeles )
BA ( State University of New York at Binghamton )

経歴

  • 2018年12月
    -
    継続中

    早稲田大学   国際コミュニケーション研究科長

  • 2010年
    -
    継続中

    早稲田大学   国際学術院   教授

  • 2016年
    -
    2017年

    Princeton University   Visiting Professor

  • 2002年
    -
    2010年

    New York University   Associate Professor

  • 1999年
    -
    2002年

    University of Iowa   Associate Professor

  • 1993年
    -
    1999年

    University of Iowa   Assistant Professor

  • 1991年
    -
    1993年

    University of Iowa   Lecturer

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研究分野

  • 美学、芸術論

受賞

  • 平成26年度科学研究費審査委員表彰

    2014年   日本学術振興会  

 

論文

  • 「人新世と映画のアポカリプス」

    吉本光宏

    表象14     103 - 110  2020年04月  [招待有り]

  • Nuclear Disasters and Invisible Spectacles

    吉本 光宏

    Asian Cinema   30 ( 2 ) 169 - 185  2019年  [査読有り]

    DOI

  • 'In This Corner of the World' and the Challenges of Intermedial Adaptation

    吉本 光宏

    Series: International Journal of TV Serial Narratives   5 ( 2 ) 11 - 24  2019年  [査読有り]

    DOI

書籍等出版物

  • Planetary Atmospheres and Urban Society after Fukushima. Co-edited with Christophe Thouny.

    Palgrave Macmillan  2017年

  • 陰謀のスペクタクル:〈覚醒〉をめぐる映画論的考察

    吉本 光宏

    以文社  2012年

  • Television, Japan, and Globalization. Co-edited with Eva Tsai and Jung-bong Choi.

    Center for Japanese Studies, University of Michigan  2010年

  • 抵抗の場へ:あらゆる境界を越えるために

    マサオ・ミヨシ, 吉本 光宏

    洛北出版  2007年

  • イメージの帝国/映画の終り

    吉本 光宏

    以文社  2007年

  • Kurosawa: Film Studies and Japanese Cinema

    Duke University Press  2000年

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 英語圏における日本アニメ作品研究とその批評的主題の再考察

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2019年04月
    -
    2022年03月
     

    吉本 光宏

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    英語圏における学術的アニメ作品批評を包括的に調査し、その可能性と限界を見極めた上で、独自の具体的なアニメ作品の分析から成る英語で書かれた研究書を執筆し、新たなアニメ作品批評の可能性を国内外の研究者に問うことが、本研究の目的である。2019年度は英語圏のアニメ研究において特別な意味を持つ『AKIRA』を中心に、広く関連文献の調査・収集・精読を進めながら、同時に批評的問題群の整理と、詳細な作品分析を行った。また英語圏のアニメ研究の傾向や大きな物語をより明確化するためには、『AKIRA』と関連付けて他にどのようなアニメ作品をいかなる観点から論じることが必要かについても、かなりの程度有効な見取り図を作成することができた。本研究に直接関係するイベントとして、2019年11月16日と17日の二日間、早稲田大学において国際シンポジウム「アニメを理論化する:批評概念の創造とその可能性の条件」を開催した。コンコーディア大学(カナダ)のマーク・スタインバーグ教授やコンコーディア大学(アメリカ)のマーク・ウルフ教授による基調講演に加えて、ふたつの企画パネルでの招聘研究者による講演、さらに日本や中国、韓国、アメリカ、メキシコ、イギリス、スペイン、ロシア、フィンランドその他の国のアニメ研究者や大学院生による10のパネルでの研究発表から成るシンポジウムでは、アニメ研究の制度や方法論についてメタ批評的な視点から活発な議論を交わすことができた。さらにトランスメディア・アダプテーションの観点から『この世界の片隅に』を論じた査読論文をSeries: International Journal of TV Serial Narrativesに出版した[vol. 5, no. 2 (Winter 2019), pp. 11-24]。

  • 現代ハリウッド映画とショック効果:イメージはネオリベラリズムをどう表象するのか

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(基盤研究(C))

  • 新自由主義的時空間と認識論的布置としての文学・映画・現代アート

    科学研究費助成事業(早稲田大学)  科学研究費助成事業(挑戦的萌芽研究)

Misc

  • The Age of Allegory

    Mitsuhiro Yoshimoto

    Transcommunication   8 ( 2 ) 132 - 134  2021年09月

  • 「フレドリック・ジェイムソンーー歴史的可能性を問い続けるマルクス主義者」

    吉本光宏

    堀潤之、木原圭翔編『映画論の冒険者たち』東京大学出版会     249 - 260  2021年  [招待有り]

  • 共同討議「アポカリプスの表象/表象のアポカリプス」郷原佳以+桒山智成+中尾麻伊香+吉本光宏+岡田温司+木下千花[司会]

    表象14     16 - 58  2020年04月  [招待有り]

  • "The Difficulty of Being Radical: The Discipline of Film Studies and the Postcolonial World Order"

    Mitsuhiro Yoshimoto

    Leo Braudy and Marshall Cohen, eds., Film Theory and Criticism: Introductory Readings, 8th edition    2016年  [査読有り]

     概要を見る

    This article was originally published in the journal "boundary 2," vol. 18, no. 3 (1991), pp. 242–257, and subsequently reprinted in the following books: Masao Miyoshi and H. D. Harootunian, eds., Japan in the World (Duke University Press, 1993), Dimitris Eleftheriotis and Gary Needham, eds., Asian Cinemas: A Reader and Guide (University of Hawaii Press), Leo Braudy and Marshall Cohen, eds., Film Theory and Criticism: Introductory Readings, 7th edition (Oxford University Press, 2009).

 

現在担当している科目

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 国際学術院   国際コミュニケーション研究科

特定課題制度(学内資金)

  • 惑星的人文学の可能性、あるいは人新世は人文学にどのような変化をもたらしているのか

    2018年  

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    本課題においては、(1)アニメや映画がエコロジーを含む人新世の諸問題をどう表象してきたかを検証し、(2)人間の知覚のスケールを超えた人新世の問題が、アニメや映画の想像力によって可視化される可能性を探究するために必要な予備的研究をおこなった。その結果、2019年度に開催される二つの国際学会、シンガポールでおこなわれるAsian Cinema Studies Conference、およびバンコクのAssociation for Asian Studies in Asiaでパネル発表することが決定した。またSERIES: International Journal of TV Serial Narrativesのゲスト編集者からの依頼を受けて、『この世界の片隅に』のマンガ、アニメ映画、テレビドラマを分析した論文を投稿し、現在査読者による審査がおこなわれている。

  • 映画というメディアを通してポピュリズムについて何を学ぶことができるのか?

    2011年  

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    20世紀を代表するマスカルチャーであり、21世紀に入っても増々大きな社会的影響力を持ち続けている映画、なかでも現代ハリウッド映画が、ポピュリズムとどのように関わり合いになってきたのかを理論的・歴史的観点から吟味することが、本研究の目的である。研究期間中、エルネスト・ラクラウのOn Populist Reason他の英語文献および日本語の文献を精読し、ポピュリズム概念の再検討に努めた。また予算の許す範囲内で必要な映像資料を収集し、詳細なテキスト分析に着手した。具体的には、『アンストッパブル』(トニー・スコット監督、2010年)や『インセプション』(クリストファー・ノーラン監督、2010年)のような現代ハリウッド映画作品において、群衆(crowd)や大衆(mass)、あるいは群(multitude)がどのように形象化されているのか、そしてそうした集団性のイメージとポピュリズム的な主体性のあいだにどのような関連性が存在するのかどうかを考察した。研究結果の一部は、第45回アメリカ学会年次大会(2011年6月5日、東京大学駒場キャンパス)でおこなった口頭発表「陰謀論からポピュリズムへ」のなかに反映されている。また本研究の出発点とも見なすことができる単著書『陰謀のスペクタクル』(以文社)の刊行が、当初の予定の2011年7月から2012年2月に延びたことで、研究成果をふまえて原稿の一部を再構成し、より要旨が明確に伝わるように書き直すことができた。ポピュリズム概念の批判的検討と、映画作品のスタイルや物語的構造のーポピュリズムという主題に焦点を合わせたー分析から、ハリウッド映画のポピュリズム的契機を正確に理解するためには以下の観点からさらに研究を発展させる必要があることが明らかになった。すなわち、(1)ポピュリズムと民主主義のあいだに存在する複雑で矛盾に満ちた関係を正確に解きほぐし、(2)ハリウッド映画作品と「政治的なもの」の関係を歴史をさかのぼって解明する、そして(3)現代ハリウッド映画に特徴的なスタイルや主題、物語的構造は、新自由主義的世界における「政治的なもの」の変容とどのように関係しているのかを分析するという3点である。こうして新たに得られた知見に基づいて研究計画を発展させ、2012年度の科学研究費補助金・基盤研究(C)に応募し、2012年4月に交付の内定を受けた(研究課題「現代ハリウッド映画とショック効果:イメージはネオリベラリズムをどう表象するのか」)。本研究を予備的考察と捉え直した基盤研究(C)の計画に沿って、2012年度から2014年度の3年間さらに研究を進めていく予定である。