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2025/01/02 更新
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スポーツ方法実習I(バレーボール) 02
スポーツ方法実習I(バレーボール) 01
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スポーツ科学学術院 大学院スポーツ科学研究科
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バレーボール競技における世界トップレベルでのトスおよびスパイク特性の解析~ブロックの改善を目的として~
2012年
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本研究では日本代表ならびに世界トップレベルプレイヤーを対象として,スパイクについての基礎データを収集・解析することを目的とした.○方法・対象対象とした試合は,2012年6月9日に東京体育館において開催された2012ロンドンオリンピックバレーボール世界最終予選兼アジア大陸予選大会男子大会であった.対象選手は日本選手2名(4試技),セルビア選手1名(2試技),オーストラリア選手1名(1試技)の4名(7試技)とし,所属するチームにおける攻撃の基軸選手とした.・撮影方法バレーボールコートのエンドライン上斜後方観覧席にデジタル高速度ビデオカメラ(300Hz,露出時間1/500s)を2台設置し,試合開始から終了まで全プレイを撮影した.撮影にあたり,座標値を算出するためのコート内6点の較正点が画角内に映るように配慮した(図1).・解析手段収録した画像から,動作解析システム(Frame-DIASⅡ,version3.ディケイエイチ社製)により,セッターの手からボールが離れてからアタッカーが打球した10フレーム後までのボールの中点をデジタイズした.得られたボールの2次元座標値はDLT法を用いて3次元空間上の座標値に換算した.・解析項目得られた3次元座標値から,スパイクの打球位置,スパイクの打点高,スパイクのボール速度,セットされたボールの滞空時間,セットされたボールの最高値の5項目について算出した.○結果および考察3次元解析の結果,フロント攻撃(表2)およびバック攻撃(表3),以下の通りとなった.1.フロント攻撃におけるレフトサイド攻撃(FL)およびライトサイド攻撃(FR)センターラインからの打球位置については,FL攻撃の打球位置については0.9m地点であり,FRでは0.8~1.1m地点であったことから,ネットからの距離が1m付近で攻撃していることがわかった.左サイドラインからの位置については,FL攻撃の打球位置は0.2mであり,FR攻撃の打球位置については8.2~8.9mの位置(右サイドラインからは0.8~0.1m)であった.このことからネット幅9mを生かした攻撃をおこなっていたといえる.1994年に開催された日本リーグ男子大会における日本代表選手のFL攻撃の位置については,センターラインから0.87~1.14mであり(橋原ほか,1995),ほぼ同様の結果であった.スパイクの打点高については,3.06~3.16mであったが,橋原ほか(1995)のデータと比較すると3.21~3.27m(橋原ほか,1995)であり低値であった.ボール速度については,平均で21.5km/sであった.また,セットされたボールの滞空時間については,FL攻撃では0.83sec,FR攻撃では1.25~1.26secであった.セットされたボールの軌道における最高値については,FL攻撃では3.91m,FR攻撃では4.12~4.88mとFR攻撃の方が高いことがわかった.2. バック攻撃におけるライトサイド攻撃(BR)センターラインからの打球位置については,2.0~2.7m地点であった. 左サイドラインからの打球位置は7.7~8.8mであり,フロント攻撃と同様にネット幅9mを生かした攻撃をおこなっていた.打点高については,3.20~3.23mであった.ボールの速度については,平均で22.7km/sであり,上記1の分析結果であるフロント攻撃の平均である21.5km/sと比較するとバック攻撃の打球速度はフロント攻撃と比較して高値であることが明らかとなった.また,セットされたボールの滞空時間については1.05~1.58/secであり,フロント攻撃よりも時間を要していることがわかった.また,セットされたボールの軌道における最高値については,4.35~5.94mであった.これをフロント攻撃と比較するとFR攻撃の方が高値であることがわかった.