2024/12/21 更新

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イワムラ ケンジロウ
岩村 健二郎
所属
法学学術院 法学部
職名
教授
学位
修士

学歴

  •  
    -
    2002年

    東京外国語大学   地域文化研究科   地域文化研究  

  •  
    -
    1991年

    早稲田大学   文学部   フランス文学科  

所属学協会

  • 2014年07月
    -
    継続中

    日本イスパニヤ学会

  •  
     
     

    日本ラテンアメリカ学会

研究分野

  • ヨーロッパ史、アメリカ史 / 地域研究

研究キーワード

  • 歴史学、キューバ、人種、人種概念、文化論、文化研究、文化政治学

 

論文

  • 「犯罪人類学者」イスラエル・カステジャーノスの初期研究2―その「実証主義」「言語」「隔世遺伝」「変質」

    岩村健二郎

    早稲田大学法学会百周年記念論文集 第五巻 人文編     23 - 44  2023年01月

  • 「犯罪人類学者」イスラエル・カステジャーノスの初期研究ー20世紀初頭のキューバにおけるその人種主義ー

    岩村健二郎

    ラテンアメリカ研究年報   ( 42 ) 175 - 210  2022年07月  [査読有り]

  • 「文化」の理論と実践 -キューバの二つの事例から考える

    岩村健二郎

    早稲田大学法学部・人文論集   ( 58 ) 256 - 229  2020年02月

  • 現代キューバにおける「人種」と「歴史」ー有色人独立党の反乱(1912)を巡って

    岩村健二郎

    早稲田大学法学部・人文論集   ( 55 ) 248 - 221  2017年02月

    CiNii

  • ある文化的自己同一性の主張 -フェルナンデス=レタマールの"キャリバニズム"-

    岩村, 健二郎

    早稲田大学法学部・人文論集   ( 53 ) 240 - 205  2015年02月

  • 『科学』と『人種』−F.オルティスによるキューバ初の“黒人研究”にみる知のかたち

    岩村健二郎

    早稲田大学法学部・人文論集   ( 50 )  2012年02月

  • 高等学校におけるスペイン語教育の現状と展望

    後藤雄介, 石井登, 浜邦彦, 岩村健二郎

    早稲田教育評論   24 ( 1 ) 45 - 61  2010年03月

    CiNii

  • カディス憲法期キューバの自由出版

    岩村健二郎

    津田塾大学紀要   ( 30 ) 9 - 30  2001年03月

    CiNii

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書籍等出版物

  • 世界地理講座:第14巻ラテンアメリカ

    坂井正人, 鈴木紀, 松本栄次, 岩村健二郎

    朝倉書店  2007年06月

  • キューバを知るための52章

    後藤政子, 樋口聡, 岩村健二郎

    明石書店  2002年12月

講演・口頭発表等

  • キューバにおける奴隷の臨床医療―バレーラ『考察』 (1798)における『黒人』の構築―

    岩村健二郎

    日本ラテンアメリカ学会 第44回定期大会  

    発表年月: 2023年06月

    開催年月:
    2023年06月
     
     
  • キューバにおける奴隷の臨床医療と『黒人』の構築

    岩村健二郎

    日本ラテンアメリカ学会東日本部会  

    発表年月: 2022年12月

    開催年月:
    2022年12月
     
     
  • キューバのアフリカ系「民族」の表象の歴史における間テクスト性

    岩村健二郎

    日本ラテンアメリカ学会 第43回定期大会  

    発表年月: 2022年06月

    開催年月:
    2022年06月
     
     
  • キューバにおける、ある「民族」の歴史 ―「ニャニギスモ」あるいは「アバクア」 表象の認識論的遷移―

    岩村健二郎

    日本イスパニヤ学会 第67回大会  

    発表年月: 2021年10月

    開催年月:
    2021年10月
     
     
  • 20世紀初頭のキューバにおける人種主義の分析 −「犯罪人類学」を中心に−

    岩村健二郎

    日本ラテンアメリカ学会 第42回定期大会  

    発表年月: 2021年06月

    開催年月:
    2021年06月
     
     
  • 「ルイサ失踪事件」(1908 年キューバ)における人種主義の分析

    岩村健二郎

    日本イスパニヤ学会 第66回大会   (オンライン)  日本イスパニヤ学会  

    発表年月: 2020年10月

  • 歴史のコンテクスト化:日本の植民地主義とその歴史修正主義

    岩村健二郎

    社会的不平等の研究のための理論と方法(第4回)   (ハバナ)  フアン・マリネーヨ文化研究所  

    発表年月: 2019年12月

  • 「文化」の理論と実践―キューバの事例研究から考える

    岩村 健二郎

    日本ラテンアメリカ学会 第40回定期大会   日本ラテンアメリカ学会  

    発表年月: 2019年06月

  • アイデンティティの政治としての文化

    岩村 健二郎

    社会的不平等の研究のための理論と方法(第3回)   フアン・マリネーヨ文化研究所  

    発表年月: 2018年12月

  • 人種主義はいかにして比較研究の対象となりえるか

    岩村健二郎

    社会的不平等の研究のための理論と方法(第2回)   (ハバナ)  フアン・マリネーヨ文化研究所  

    発表年月: 2017年12月

  • 現代キューバと人種主義

    岩村健二郎

    今キューバを考える   早稲田ラテンアメリカ研究所  

    発表年月: 2017年02月

  • 現代キューバにおける人種主義と歴史学

    岩村健二郎

    日本イスパニヤ学会 第62回大会  

    発表年月: 2016年10月

  • キューバにおける人種表象の諸相-有色人独立党の反乱(1912)を巡って-

    岩村健二郎

    日本ラテンアメリカ学会 第37回定期大会   日本ラテンアメリカ学会  

    発表年月: 2016年06月

  • 風俗と文化—19世紀キューバにおける“黒人”像とその役割—

    岩村健二郎

    日本ラテン アメリカ学会第18回定期大会   日本ラテンアメリカ学会  

    発表年月: 1997年06月

  • 『キューバ性』への志向—F.オルティスのアフロキューバ人研究—

    岩村健二郎

    日本ラテン アメリカ学会第16回定期大会   日本ラテンアメリカ学会  

    発表年月: 1995年06月

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Misc

  • 奴隷の「病」としてのノスタルジー ―バレーラ『考察』(1798年キューバ)を読む―

    岩村健二郎

    ラテンアメリカ研究年報   44   34 - 63  2024年05月  [査読有り]

    速報,短報,研究ノート等(学術雑誌)  

    DOI

 

現在担当している科目

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特別研究期間制度(学内資金)

  • 自他論としての人種主義と歴史学

    2018年03月
    -
    2019年03月

    Cuba   Instituto Cubano de Investigación Cultural Juan Marinello

    Cuba   Universidad de La Habana

他学部・他研究科等兼任情報

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

特定課題制度(学内資金)

  • 奴隷の「医療」と「黒人」の構成―18世紀〜19世紀

    2023年  

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    本研究は、広くはキューバにおける「黒人」の言説におけるその「構築」を歴史的に相対化する目的のもと、とりわけ奴隷制時代の「医学」的視線・解釈が、どのような「黒人」像を生産したのか、同時代の「医学」的視線によって、何が可能/不可能になり、後に何がもたらされたのか、学もしくは新たな思考方法によって(実体が解明されたりすることを対象にするのではなく)何が可能になったのかを、認識論的な系譜の中に読解しようとする試みの内部にある。本件の課題として1798年に医師バレーラ・イ・ドミンゴによって書かれた『博物学・外科的考察』の読解を行い、その医学的視線が「奴隷」の「精神」や「心理」の一部をどのように構成したのかを文献学上の系譜を中心に明らかにした。

  • 「女児ルイサ失踪事件」(1908年キューバ)における「人種」言説の編成

    2023年  

     概要を見る

    20世紀初頭のキューバで起きた「アフリカ系宗教実践者」による“一連の”「幼児生贄殺害事件」について、それら「事件」を構成したディスコースの様々な系譜を刑法、民法、犯罪学、民族学、人類学、精神医学等の学術研究、各種新聞・雑誌記事、小説等の表現の中に分析する作業を引き続き行っており、各アーカイブでの一次資料収集に加え、とりわけ「女児ルイサ失踪事件」の刑事裁判記録について、現地インフォーマントからの学術的コンサルテーションを含め精度の高い情報の取得と調査のための人脈を確立することができた。こうした調査体制、情報網の確立は研究課題遂行の基底となるものであり、以て研究の推進がなされた。

  • 20世紀初頭のキューバにおける人種主義と身体表象

    2022年  

     概要を見る

    キューバで19世紀に対象化された「アフリカ」系の「宗教実践」「秘密結社」「犯罪集団」あるいは「民族」を、『キューバ島の統治・警察令』(1842)、「奴隷法規」(1842)、キューバ刑法(1879)、風俗写生主義の描写、さらに20世紀の犯罪学、民族・民俗学、人類学研究、ネグリスモ、社会学研究等における表象の歴史において読解し、その間テクスト性に注視して分析した。とりわけそれらアフリカ系「民族」を対象化、他者化する言説が帯びる近代国家キューバの語りの構造を相対化しようとした。

  • 20世紀初頭のキューバにおける人種主義と差異の概念

    2021年  

     概要を見る

    20世紀初頭のキューバにおける人種主義と差異の概念の分析の一例として、「犯罪人類学者」イスラエル・カステジャーノス(1891-1977)の初期研究を扱った。生物学的人種主義の決定論を用いてキューバの「黒人」の「消滅」を合理化しようとした彼は、1916年、ハバナ科学アカデミーの法医学賞を受賞、その『法医学から見たキューバにおけるニャニギスモとブルへリーア』は、「アフリカ系キューバ人」による「宗教的」実践の「秘密主義と難解さに包まれた違いの解明」において讃えられた。こうしたことを新生共和国キューバの近代化を志向する言説の中に読み解き、二点の学会発表を行い、それらを元にした論文を投稿中である。

  • 「ルイサちゃん殺人事件」(1908年キューバ、アラクラネス)にみられる人種主義について

    2020年  

     概要を見る

    20世紀初頭のキューバで起きた「アフリカ系宗教実践者」による“一連の”「幼児生贄殺害事件」について扱った。1904年から1923年に、“白人”の幼児を“黒人”のアフリカ系宗教実践者が略取・殺害したとして類型化された事件が8件あり、連続的に先例を参照しながら事件の「構築」が行われた。新生共和国キューバにおいて、「アフリカ系社会構成員」が公的空間で可視化され始めたのがこれら事件の報道であり、それは「犯罪」と特定の「人種」を結節させる場でもあった。こうしたことを、当時の主要定期刊行物をデジタル・アーカイブ化しながら分析した。

  • 20世紀初頭キューバのアフリカ系宗教信者による殺人事件の扱いにみる人種主義について

    2019年  

     概要を見る

    人種主義の歴史化の試みとして、20世紀初頭キューバの一連の「アフリカ系宗教者」による幼児誘拐殺人事件を対象とし、とりわけ1908年6月にマタンサス州アラクラネスで起こった「ルイサ・バルデス誘拐事件」の各種新聞・雑誌記事、裁判記録の収集と分析のためハバナ大学中央図書館、ホセ・マルティ国立図書館、国立古文書館、ホセ・アントニオ・ポルトゥオンド言語文学研究所、キューバ歴史学院、フアン・マリネーヨ文化研究所、マタンサス地方古文書館、マタンサス司法文書館などで調査、World Newspaper Archiveの電子アーカイブでも資料を収集したものをデジタル化し、資料分析のために一部をデータベース化した。

  • キューバにおける「人種主義」批判の議論の調査―相補的な地域研究に向けて

    2018年  

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     本研究は地域研究として近年のキューバにおける反「人種主義」の議論を「対象」とし、同時に研究する主体である自らと「対象」の間にある(文化の)翻訳としての関係性をも問題化し、両者を相補的にとらえて新たな地域研究のあり方を示そうとするものである。 ハバナ大学教授Dra. Carmen Barcia、ハバナ大学教授Dra. Hiriam Herrera、高等芸術学院教授Mario Castillo、作家TatoQuiñonesらの「人種主義」をめぐる言論状況に触れ、申請者の地域研究「自他論としての人種主義と歴史学」における「ルイサ・バルデス殺人事件」や一次資料収集についても、重要な知見を得た。

  • キューバにおける文化的ナショナリティの構築ー19世紀独立戦争期における

    2008年  

     概要を見る

    申請者が過去においてマイアミ大学リヒターズ・ライブラリーおよびキューバのホセ・マルティ国立図書館において資料収集を行った、19世紀のキューバ独立戦争期に出版された雑誌Juan Palomo(1869-1874), La Charanga (1857-1859), El Moro Muza: periódico satírico económico y literario (1859-1875)の記事および図像のデータベース化を行った。元々の資料の状態はネガフィルムおよび紙焼きであり、スキャナーで読み取ることによりデジタル化を図ることが可能となった。同様にして当時の砂糖黍農園主などによって出版された絵画集等における「黒人」ないしは「混血」表象を分析すべく、Mialhe, Pierre Toussaint Frederic. La Isla de Cuba Pintoresca. La Habana: Lit. de la Real Sociedad Patriótica, 1838./Sagra, Ramón de la. Historia física, política y natural de la Isla de Cuba. Paris: A. Bertrand, 1839-1856./Landaluze, Victor Patricio de. Tipos y costumbres de la Isla de Cuba: colección de artículos. La Habana: Miguel de Villa, 1881.における絵画、図像のネガフィルムをデジタル化した。以上のデジタル化が可能にした分析、比較検討により、キューバの19世紀の独立戦争期における「人種」表象の間テクスト性を考察し、奴隷解放、共和国期に向けていかなる「国民」像が準備されたかを解明する道がひらかれた。

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