2024/12/21 更新

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オガワ トシヤス
小川 利康
所属
商学学術院 商学部
職名
教授
学位
文学修士 ( 早稲田大学 )
Master of Arts
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プロフィール

過去の研究業績のPDFファイルは大学のWebで公開しております。

経歴

  • 2004年04月
    -
    継続中

    早稲田大学   商学学術院(商学部主担当)   教授

  • 1999年04月
    -
    2003年03月

    早稲田大学   商学部   助教授

  • 1996年04月
    -
    1999年03月

    早稲田大学   商学部   専任講師

  • 1991年
    -
    1996年

    大東文化大学外国語学部 専任講師

学歴

  •  
    -
    1991年

    早稲田大学   文学研究科   中国文学  

  •  
    -
    1986年

    早稲田大学   文学部   中国文学  

委員歴

  • 2023年06月
    -
    継続中

    日本中国学会  評議員

  • 2011年10月
    -
    2015年11月

    日本現代中国学会  学会誌編集委員

所属学協会

  •  
     
     

    日本中国語学会

  •  
     
     

    日本現代中国学会

  •  
     
     

    日本中国文芸研究会

  •  
     
     

    早大中国文学会

  •  
     
     

    日本中国学会

研究分野

  • 中国文学

研究キーワード

  • 中国語、中国文学、現代中国文学、中国語CAI

 

論文

  • 周作人与世界语——人类人主义的破产

    小川利康

    周氏兄弟研究   ( 2 ) 111 - 132  2024年03月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

  • “自己的园地”的探赜索隐——以伏尔泰《老实人》(Candide)为线索

    小川利康

    犹在二周之间 “周氏兄弟”与中国新文学国际学术研讨会     583 - 596  2023年09月  [招待有り]

    担当区分:筆頭著者

  • 周作人的历史循环论

    小川利康

    周氏兄弟研究   ( 1 ) 309 - 326  2023年03月

    担当区分:筆頭著者

  • 新たに公開された周作人檔案文書 -中国第二歴史檔案館所蔵文書より

    沈衛威原著, 小川利康翻訳, 解題

    文化論集   ( 61 ) 54 - 72  2022年09月  [国内誌]

  • 1923:周作人与“甘粕事件”始末

    小川利康

    华中学术   ( 1 ) 127 - 140  2021年01月  [査読有り]

    担当区分:筆頭著者

  • 《人的文学》的思想源脉论析——蔼理斯与新村主义的影响

    小川利康

    长江学术   总66号 ( 2 ) 27 - 38  2020年06月  [査読有り]  [招待有り]

     概要を見る

    This work was supported by JSPS KAKENHI Grant Number JP17K02651

  • 探尋『夢之世界』──周作人接触文化人類学的契機

    小川利康

    文化論集   ( 55 ) 365 - 377  2019年09月

  • 周作人與小品文——對“亡國之音”的反駁

    小川利康

    文化論集   ( 56 ) 39 - 54  2019年09月

  • 周作人と大逆事件──永井荷風との邂逅をめぐって──

    小川利康

    野草   ( 102 ) 1 - 24  2019年03月  [査読有り]

  • 新村対周作人之影響再議──紀念俄羅斯十月革命百周年

    小川利康

    中国現代文学研究叢刊     134 - 150  2018年04月  [査読有り]

  • 文白の間──小詩運動を手がかりに

    小川利康

    『中国古籍文化研究 稲畑耕一郎教授退休記念論文集』下巻(東方書店)     323 - 335  2018年03月

  • 小詩運動の周辺──周作人と謝冰心

    九州大学国際シンポジウム「『春水』手稿と日中の文学交流──周作人、冰心、濱一衛」論文集(日中両言語収載)     23 - 31  2018年02月  [招待有り]

  • 贯串文白的理念

    小川利康

    「認知新維度:語言認知、翻訳与美学」国際研討会論文集    2017年09月

  • 周氏兄弟与大逆事件

    小川利康

    社会科学輯刊   2017年 ( 3 ) 161 - 168  2017年06月  [査読有り]

  • 周作人・松枝茂夫往来書簡 補遺

    小川利康

    文化論集(早稲田商学同攻会)   ( 50 ) 1 - 22  2017年03月

  • 周作人と江戸川柳

    小川利康

    野草   ( 98 ) 19 - 41  2016年10月  [査読有り]

  • 周氏兄弟における「江戸」と「東京」── 明治末期の日本文化体験

    小川利康

    文化論集   ( 48・49 ) 45 - 71  2016年09月

    CiNii

  • 周作人与小詩運動

    小川利康

    現代中文学刊(双月刊)   ( 4 ) 60 - 68  2016年08月  [査読有り]

  • 周氏兄弟与東京——兄弟之間文化体験的差異

    小川利康

    中国現代文学研究叢刊   ( 7期 ) 92 - 107  2016年07月  [査読有り]

    DOI

  • 界于文白之間——從《小河》到《老虎橋雜詩》

    小川利康

    復旦大学国際学術会議“現当中国文学語言問題国際学術研討会”     3 - 20  2016年04月  [査読有り]  [招待有り]

  • 周作人与江戸川柳——作為反礼教主義的猥褻論

    小川利康

    魯迅研究月刊   2016年3期   59 - 70  2016年03月  [査読有り]

    DOI

  • 周氏兄弟与東京──兄弟之間的文化体験差異

    小川利康

    2015紹興魯迅文化論壇暨“當代文化語境中的魯迅”學術研討會    2015年11月  [査読有り]  [招待有り]

  • 廢名《橋》裡的小説方法論──兼論廚川白村的影響

    小川利康

    現代中文文學學報(香港嶺南大學)「文學中的流轉」專號 (2015 夏)   12卷2期   13 - 26  2015年05月  [査読有り]  [招待有り]

  • 周作人與小詩運動──並論石川啄木的影響

    小川利康

    2015東方文化國際學術研討會——五四精神在東亞的發展與變遷暨跨文化研究(於:慈濟大學東方語文學系)    2015年05月  [査読有り]  [招待有り]

  • 周氏兄弟與日本文學的關係

    小川利康

    国際会議「中國・日本의 文化 DNA와 그 進化」(中国・日本の文化的DNAとその進化)於:韓国高麗大学   2015年2月10日  2015年02月  [査読有り]

  • 周氏兄弟的散文詩

    小川利康

    中山大學學報(社科版)   55巻   1 - 10  2015年01月  [査読有り]  [招待有り]

  • 周氏兄弟與厨川白村

    小川利康

    文化経典和精神象徴---魯迅與20世紀中国」国際学術研討会論文集(南京師範大学出版社)     442 - 460  2014年03月  [査読有り]  [招待有り]

  • 周兄弟の思想的時差

    小川利康

    周作人と日中文化史(『アジア遊学』164勉誠出版)   164   34 - 50  2013年05月  [招待有り]

  • 周氏兄弟的“時差”—白樺派與廚川白村的影響—

    小川利康

    文学評論叢刊(南京大学出版社),中国社会科学網(転載、http://www.cssn.cn/ddzg/ddzg_ldjs/ddzg_wh/201310/t20131030_795721.shtml)   14巻2期   45 - 57  2012年12月  [査読有り]  [招待有り]

  • 中国語コーパスを活用した中級語彙3000語の選定

    小川利康

    早稲田教育評論   26巻 ( 1 ) 245 - 256  2012年03月

    CiNii

  • 周作人與明末文學

    小川利康

    第九屆東亞現代中文文學國際學術研討會(韓國ソウル大學)    2011年10月  [査読有り]  [招待有り]

  • 蒋光慈旅日前後的蛻變:《麗莎的哀怨》與《衝出雲圍的月亮》之故事結構比較

    小川利康

    当代外語研究   366   43 - 48  2011年06月  [査読有り]  [招待有り]

  • 論周作人《老虎橋雜詩》--從白話詩到雜詩之路

    小川利康

    汕頭大學學報(人文社會科學版)   27 ( 3 ) 44 - 50  2011年06月  [査読有り]  [招待有り]

  • 文献のデジタル画像化──『周作人書簡集』影印本製作(失敗の巻)

    小川利康

    『漢字文献情報処理研究』(同研究会)   ( 9 ) 71 - 79  2008年10月

    CiNii

  • 周作人・松枝茂夫往来書簡 戦後篇

    小川利康

    『文化論集』(早稲田商学同攻会)   ( 33 ) 1 - 122  2008年09月

    CiNii

  • 周作人・松枝茂夫往来書簡 戦前篇(3)

    小川 利康

    文化論集   ( 32 ) 284 - 240  2008年03月

    CiNii

  • 周作人・松枝茂夫往来書簡 戦前篇(2)

    小川 利康

    文化論集   ( 31 ) 72 - 29  2007年09月

    CiNii

  • 周作人・松枝茂夫往来書簡(戦前篇・1)

    小川 利康

    文化論集   ( 30 ) 218 - 188  2007年03月

    CiNii

  • 映画「緑茶」を読む(下)

    小川利康

    『中国文学研究』 (早稲田大学中国文学会)   ( 32 ) 1 - 16  2007年03月  [査読有り]  [招待有り]

  • 「わたし」という迷宮へ−−映画「緑茶」の味わい方

    小川利康

    アジア遊学(勉誠出版)   ( 97 ) 34 - 44  2007年03月

    CiNii

  • 關於周作人與松枝茂夫通信的説明

    小川利康

    中國現代文學研究叢刊(中国現代文学館)   2007年4期 ( 117 ) 40 - 43  2007年  [査読有り]  [招待有り]

    DOI

  • 映畫「緑茶」を讀む(下)金仁順「水邊的阿狄麗雅」が映像になるまで

    小川 利康

    中国文学研究   32   1 - 15  2006年12月

    CiNii

  • 映画「緑茶」を読む(上)

    小川利康

    『中国文学研究』 (杉本達夫教授退職記念号、早稲田大学中国文学会)   ( 31 ) 1 - 15  2006年03月  [査読有り]  [招待有り]

  • 時事新聞関連語彙の記述比較

    小川利康

    山崎直樹編『辞書のチカラ:中国語紙辞書電子辞書の現在』(好文出版)    2005年07月

  • 授業に生かすWeblogとUniWiki:その特性と活用

    小川利康

    『漢字文献情報処理研究』』(漢字文献情報処理研究会)   ( 5 ) 72 - 80  2004年10月

    CiNii

  • 論周作人《老虎橋雜詩》及其雜詩的體式

    小川利康

    『中國文學與東亞西亞文化』(韓国中國語文學會)    2002年12月  [査読有り]  [招待有り]

  • 特集1:求められる学術研究情報の発信:中国の現状

    小川利康

    『漢字文献情報処理研究』(漢字文献情報処理研究会)   ( 3 ) 16 - 19  2002年10月  [査読有り]

    CiNii

  • 周作人『老虎橋雜詩』試論(上) ──「雑詩」という形式をめぐって

    小川利康

    『文化論集』(商学部同攻会)   ( 21 ) 61 - 76  2002年09月

     概要を見る

    論文

    CiNii

  • 周作人と清華園の詩人達──「小詩」ブームの波紋

    小川利康

    『文化論集』(商学部同攻会)   ( 20 ) 187 - 207  2002年03月

     概要を見る

    論文

    CiNii

  • Chinese Online 2年目 課題と展望(共著者:村上公一、小川利康、砂岡和子)

    小川利康

    『漢字文献情報処理研究』(漢字文献情報処理研究会)   ( 2 )  2001年10月

  • 電子掲示板を活用した授業--協働作業のなかで学ぶ--

    小川利康

    『漢字文献情報処理研究』(漢字文献情報処理研究会)   ( 2 ) 81 - 90  2001年

    CiNii

  • 中級中国語におけるCAIの活用-学力差のあるクラス指導方法を考える

    小川利康

    『漢字文献情報処理研究』(漢字文献情報処理研究会)   ( 1 ) 52 - 58  2000年

    CiNii

  • 中国語教育におけるCALLの可能性

    小川利康

    文化論集14号   ( 14 ) 311 - 328  1999年

     概要を見る

    論文

    CiNii

  • 「橋」における方法論-周作人と廃名

    小川利康

    『二三十年代中国と東西文芸:蘆田孝昭教授退休記念論文集』(東方書店)    1998年12月

  • 中国の民俗学者江紹原と熊楠 (特集 南方熊楠)

    小川 利康

    文学   8 ( 1 ) 104 - 107  1997年01月

    CiNii

  • 「礼部文件」における江紹原のスタイル-フレーザー、周作人の影響から

    小川利康

    『文化論集』第11号(早稲田大学商学同攻会)   ( 11 ) 89 - 113  1997年

     概要を見る

    論文

    CiNii

  • 中国民俗学者・江紹原と南方熊楠

    小川利康

    季刊文学(岩波書店)   1997冬  1997年

  • 江紹原と周作人(II)-「礼部文件」、その後(上)

    小川利康

    大東文化大学紀要第34号   ( 34 ) 41 - 57  1996年03月

    CiNii

  • 江紹原と周作人(I)-「礼部文件」以前

    小川利康

    大東文化大学紀要第33号   ( 33 ) 41 - 44  1995年

  • 関干漢訳有島武郎《四件事》-従《現代日本小説集》所載訳文談起

    小川利康

    魯迅研究月刊   8,34-40  1993年08月  [査読有り]  [招待有り]

  • 大東文化大学図書館所蔵周作人手稿「人境盧詩草」について-周作人の周辺から-

    小川利康

    大東文化大学創立七十周年記念論集(上巻)    1993年03月

  • 中国語訳・有島武郎「四つの事をめぐって-『現代日本小説集』所載訳文を中心に

    小川利康

    大東文化大学紀要(人文科学)   30 ( 30 ) p409 - 426  1992年

    CiNii

  • 周作人と明末文学-「亡国之音」をめぐって

    小川利康

    文学研究科紀要(早稲田大学大学院)   17  1991年

  • 五四時期の周作人の文学観-W・ブレイク、L・トルストイの受容を中心に

    小川利康

    日本中国学会報   42 ( 42 ) p227 - 241  1990年  [査読有り]  [招待有り]

    CiNii

  • 周作人とH・エリスー一九二〇年代を中心に

    小川利康

    文学研究科紀要(早稲田大学大学院)   15  1989年

  • 蒋光慈年譜

    小川利康

    中国文学研究(早稲田大学中国文学会)   12  1987年

  • 蒋光慈「麗莎的哀怨」から「衝出雲囲的月亮」まで

    小川利康

    混沌   ( 1 ) 1 - 9  1987年

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書籍等出版物

講演・口頭発表等

  • 周作人与創造社:以厨川白村的影響為中心

    小川利康  [招待有り]

    創造社百年紀念学術研討会(オンライン)  

    発表年月: 2021年12月

    開催年月:
    2021年12月
    -
     
  • ボードレールと中国

    小川利康  [招待有り]

    生誕200周年記念シンポジウムボードレールの《世界性か-一西洋と東洋の境界を 越えて--(日本フランス語フランス文学会東北支部会)  

    発表年月: 2021年11月

  • 周作人と優生学——進化論受容の手がかりとして

    小川利康

    中国文芸研究会例会  

    発表年月: 2021年07月

    開催年月:
    2021年07月
    -
     
  • 中国語初級のオンライン授業実践──早大商学部のケース

    小川利康

    漢字文献情報処理研究会第23回大会(オンライン)  

    発表年月: 2021年03月

  • 周作人与大杉栄──甘粕事件前後為中心

    小川利康  [招待有り]

    魯迅与五四新文化——紀念五四運動一百周年国際学術研討会(湖南大学)  

    発表年月: 2019年09月

    開催年月:
    2019年09月
     
     

     概要を見る

    This work was supported by JSPS KAKENHI(17K02651)

  • 剖析《人的文学》的思想骨骼——蔼理斯与新村主義的影响

    小川利康  [招待有り]

    百年回顧:文化与文学国際学術研討会(人民大学)  

    発表年月: 2019年07月

    開催年月:
    2019年07月
     
     

     概要を見る

    This work was supported by JSPS KAKENHI Grant Number JP17K02651

  • 大历史1920年代,十字街头的周作人

    小川利康, 趙京華, 董炳月  [招待有り]

    東方歷史沙龍   (北京)  東方歷史評論 清華東亞文化講座 魯迅書店  

    発表年月: 2019年06月

     概要を見る

    拙著『叛徒と隠士 一九二〇年代の周作人』に関する座談会が北京魯迅博物館内の魯迅書店で開催され、拙著の内容を紹介し、質疑応答を行った。

  • ”進化論"与”互助論”之糾葛──周氏兄弟的進化論比較

    小川利康

    『魯迅与中国現代民族文芸復興思潮国際学術研討会』論文集  

    発表年月: 2018年11月

    開催年月:
    2018年11月
     
     
  • 周氏兄弟与進化論──”新村主義”的思想種子

    小川利康  [招待有り]

    『周氏兄弟与文学革命』論文集  

    発表年月: 2018年09月

    開催年月:
    2018年09月
     
     
  • 周氏兄弟與日本文學的關係

    小川利康

    国際会議「中國・日本의 文化 DNA와 그 進化」(中国・日本の文化的DNAとその進化)於:韓国高麗大学  

    発表年月: 2015年02月

    開催年月:
    2015年02月
     
     
  • 周作人の日本留学時代について

    小川利康

    2014年度中国文芸研究会夏合宿  

    発表年月: 2014年09月

  • 周氏兄弟的“時差”—白樺派與廚川白村的影響—

    小川利康

    東京大學/南京大學中文系國際WorkShop“現代中國文學與東亞”(東京大学)  

    発表年月: 2011年11月

  • 中国語コーパスを活用した中級語彙の選定および教材開発

    小川利康

    早稲田大学教育総合研究所第16回公開研究発表会  

    発表年月: 2011年01月

  • 蒋光慈:旅日前後的蛻變:《麗莎的哀怨》與《衝出雲圍的月亮》之故事結構比較

    第八屆東亞現代中文文學國際學術研討會(日本慶應義塾大學)  

    発表年月: 2010年11月

  • 恋愛と革命の方程式 —蒋光慈『衝出雲囲的月亮』の試みと挫折

    早稲田大学中国文学会第35回秋季大会(早稲田大学文学部)  

    発表年月: 2010年11月

  • 中国語単語統一試験実施による基礎学力の向上

    2010PCカンファレンス(東北大学)  

    発表年月: 2010年08月

  • 周作人と頽廃派──厨川白村「近代の悲哀」との係わりから

    「近現代中国におけるリ ベラリズム思想の受容と展開」(科研費による研究会、東京大学)  

    発表年月: 2008年12月

  • 周作人と松枝茂夫 ──雑誌『近世庶民文化』掲載の佚文をめぐって

    魯迅、周作人と一九二〇年代の日本(弘前学院大学)  

    発表年月: 2008年10月

  • <言葉を通して見る日中比較文化論>中国社会の人間学

    ジュンク堂書店池袋本店  

    発表年月: 2007年01月

  • 講読授業における検索エンジン活用

    日本中国語CAI研究会第10回総会(慶應義塾大学日吉キャンパス)  

    発表年月: 2005年12月

  • Wiki&Blogを使った中国語学習

    日本中国語CAI研究会第9回総会(龍谷大学深草学舎)  

    発表年月: 2004年12月

  • 周作人研究在日本

    周作人研究−歴史与展望及出版工作座談会(北京魯迅博物館)  

    発表年月: 2003年11月

  • 周作人と雑詩──獄中詩『老虎橋雑詩』をめぐって

    早慶中国学会第三十八回公開講演会(慶應義塾大学三田キャンパス)  

    発表年月: 2003年07月

  • 周作人「老虎橋雑詩」に見る心象世界−雑詩という形式をめぐって

    現代中国学会(新潟大学)  

    発表年月: 2002年10月

  • 周作人『老虎橋雜詩』について ──周作人自編文集(止庵校訂本)をめぐって

    中国文芸研究会例会(立命館大学白雲荘)  

    発表年月: 2002年06月

  • 中国語掲示板を活用した授業---実践と反省点---

    日本中国語CAI研究会第5回総会(龍谷大学深草校舎)  

    発表年月: 2000年12月

  • 聞一多における初期詩論の形成---「骸骨之迷恋」「貴族的与平民的」論争をめぐって

    聞一多学会(中央大学駿河台会館)  

    発表年月: 2000年11月

  • 中国語中級教育におけるCALL実践と課題

    現代漢語教学研究会(ベネッセ)  

    発表年月: 2000年03月

  • 中国語中級教育におけるCALL実践と課題

    MNCシンポ「メディアと大学教育」  

    発表年月: 2000年01月

  • CALL99とハイパーテキストによる授業実践

    日本中国語CAI研究会総会  

    発表年月: 1999年11月

  • 周作人研究-現在の動向

    日本中国学会前夜祭シンポジウム「周作人研究-現在の動向」  

    発表年月: 1992年10月

  • 周作人、「人的文学」 から「 自己的園地自序」まで-《理解》と《想像》-

    日本中国学会第四十一回大会口頭発表  

    発表年月: 1989年10月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 周作人と「苦雨斎」に集った作家たち:『駱駝』から『駱駝草』まで

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2023年04月
    -
    2026年03月
     

    小川 利康

  • 雑誌『語絲』に見える周氏兄弟の岐路

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2023年03月
     

    小川 利康

  • 周氏兄弟と『新青年』グループ

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2020年03月
     

    小川 利康, 長堀 祐造

     概要を見る

    2018年度は「第1回周作人国際学術シンポジウム」(会議言語:中国語)を早稲田大学で7月7日、8日に開催した。内外から参加した研究者26名が論文を発表し、成功裡に閉幕した。中国国内では、周作人に関する学術会議の開催が許されない状況下にあるため、周作人昔遊の地である東京で開催したことに対する社会的関心も強く、当日の会議の様子については、『読売新聞』(2018年7月14日夕刊)、『朝日新聞』(2018年8月25日朝刊)で報道された。
    今回のシンポジウムに対する学術的評価についても、顕著なものであったといえる。シンポジウムで発表された論文は、中国を代表する学術研究誌『現代中文学刊』(2018年6期)、『魯迅研究月刊』(2018年10期)、『新文学史料』(2019年1期)に掲載された。一つの会議で発表された論文が複数の学術誌に掲載されたのは極めて異例と言ってよいだろう。ここからも参加した研究者の学術水準の高さを裏づけるものといえる。
    この会議の主題は『新青年』メンバーや周氏兄弟に限定するものではなかったが、大部分の研究は周作人だけでなく、魯迅、陳独秀、銭玄同らに係わるもので、関係する研究者を一堂に集めて討論が出来たことは大きな収穫であった。
    上記のほか、韓国の現代中国文学研究者を招き、東京大学(駒場キャンパス)において、東京大学教授伊藤徳也氏が主催する「日韓現代中国文学ワークショップ」(2018年12月22日、23日)に共催者として参加した。ここでの韓国研究者との討議と交流も極めて有益なものであった。この成果を踏まえて、最終年度に研究の集大成を行いたい。

  • 日韓における中国近現代文学受容の比較研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)

    研究期間:

    2014年04月
    -
    2017年03月
     

    小川 利康, 三木 直大, 池上 貞子, 山口 守, 長堀 祐造, 飯塚 容, 中村 みどり

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    本研究は中国近現代文学が日韓において、どのように受容されてきたかを探る研究である。時期ごとに異なる文学作品受容の諸相を明らかにするため、韓国の研究機関と提携し、国際的共同研究を行った。
    2014年度は12月19,20日に早稲田大学でシンポジウムを開催し、日韓それぞれ20名の研究者が討議に参加した。2016年度は12月27日、28日に韓国梨花女子大でシンポジウムが開催され、日韓双方20名の研究者が討議に参加した。次回は2018年度に東京大学(駒場)でシンポジウムを開催することを目標に共同研究を継続する。

  • 中国語CALL教材開発および教育的効果の検証

    研究期間:

    1999年
    -
    2000年
     

Misc

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現在担当している科目

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

  • 文学学術院   大学院文学研究科

学内研究所・附属機関兼任歴

  • 2019年
    -
     

    産業経営研究所   兼任研究所員

特定課題制度(学内資金)

  • 周作人と「苦雨斎」に集った作家たち:『駱駝』から『駱駝草』まで

    2023年  

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    2023年度は4年ぶりに訪中し、中国復旦大学で開催された「犹在二周之间 “周氏兄弟”与中国新文学国际学术研讨会」に参加し、会議論文「“自己的园地”的探赜索隐——以伏尔泰《老实人》(Candide)为线索」を発表したほか、復旦大学で学部生向けに「周氏兄弟的异文化体验鲁迅与周作人比较论」を、華東師範大学では大学院生向けに「周氏兄弟与进化论—探索互助而争存之路」をそれぞれ講演した。11月には本学を会場として対面形式とオンラインのハイブリッド形式で、「周氏兄弟研究青年論壇」を開催した。中国から4名、日本から3名の若手研究者を招き、そこに小川も含むベテラン研究者2名が論文発表を行った。小川は「周作人与世界语─爱罗先珂在北京」と題した論文を発表し、後に解題して、『周氏兄弟研究』第2号に「周作人与世界语─人类主义之破产」として掲載した。

  • 『語絲』刊行期における周氏兄弟の岐路

    2021年  

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    本年もコロナ禍のもとで海外出張はすべてキャンセルとなったが、オンライン学会での学会発表の機会が増え、招待を受けた学会を中心に新たな知見をもまとめる努力を重ねた。まず1本目は中国文芸研究会の例会で「周作人と優生学——進化論受容の手がかりとして」を発表した。かねてから周作人の進化論にはハヴロック・エリスの影響があり、その主たる影響として優生学に関する知見があったのではないかと指摘するものである。周作人がセクソロジーや文芸論についてエリスから影響を受けたことは旧著『叛徒と隠士ー周作人の1920年代』でも触れたことがあるが、紹興時代(1911~1916)には優生学関連の文献を翻訳し、エリスの優生学に関する論文にも言及がある。中国の再生と漢民族の再起を目指す周作人がイギリスにおける優生学の動向に興味を持つのは当然ともいえる。だが、五・四運動以降、クロポトキンによる進化論批判や「新しき村」の影響を契機として、この人種改良が持つ危険性に気づき、優生学に対して否定的な立場を採るようになったと考えられる。この方向転換は『語絲』刊行期の周作人の思想に大きな意味を持ったと考えられる。このほか、日本フランス語フランス文学会東北支部の招請で、ボードレールが中国近代文学に及ぼした影響について講演を行った。このなかで主として論じたのは周氏兄弟のボードレール受容であり、古典定型詩が圧倒的な存在感を持つ中国において口語自由詩の成立にはボードレール受容が不可欠であったことを強調した。また、年末には中国人民大学文学院の招請で、日本留学生による文学結社である創造社と厨川白村との関係について発表を行った。厨川白村は周作人にも大きな影響を与えた文芸評論家であり、その影響内容は創造社メンバーとも共通する。総じて今年度も研究面で大きな展開が見られなかったのは遺憾である。だが、『語絲』時期の周氏兄弟研究のための基礎研究としての蓄積は出来たと考える。

  • 『語絲』・『京報副刊』と周氏兄弟

    2020年  

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    本年はコロナ禍のもとで予定していた海外で国際学会での発表はすべてキャンセルとなった。また図書館での資料閲覧も制約され、またオンライン授業への対応に追われるなか、2019年度までに発表した論文を書き直す作業に集中した。その結果として採用されたのが別紙の論文2本であった。まず1本目は一昨年の2019年7月に人民大学において発表した「剖析《人的文学》的思想骨骼——藹理斯与新村主義的影響」を改稿したもので、これまで誰も明確に指摘してこなかった「人的文学」の核となる霊肉一致の理念がやはりハブロック・エリスに由来するものであることを文中の文言を緻密にトレースすることによって裏づけたものである。実は拙著『叛徒と隠士 周作人の一九二〇年代』でも指摘したのだが、当時のハブロック・エリスがイギリス神秘主義の影響下にあった点については説明が不足していた。この方面の影響は従来ほとんど指摘されてこなかったので、中国でも今後一定程度の注意してもらえるだろう。なお、この論文はコロナ禍後に復刊された『長江学術』に掲載され、そののち人民大学の複印報刊資料J3(《中国现代、当代文学研究》に全文転載された。次に2本目は一昨年の2019年9月に湖南大学に招かれて魯迅学会で発表した「周作人与大杉栄──甘粕事件前後為中心」を改稿したものである。中国では必ずしも重視されない関東大震災を契機に露呈した日本のファシズム化の危機に周作人が明敏に反応していたことを甘粕事件への反発を通して考察したものである。文中では周作人に関東大震災の詳細を知らせた『北京週報』記者・丸山昏迷についても触れたが、丸山が李大釗とともに日本社会主義者同盟のメンバーであったことは余り知られていない。丸山が編集発行したガイドブック『北京』(1921年)が2016年に翻訳刊行されたこともあり、今後二〇世紀初頭の中国で活動した日本語メディアについても関心が深まることを期待したい。

  • 周作人と魯迅―五・四新文化運動時期における進化論受容の差異

    2019年  

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    数年来、周氏兄弟(魯迅と周作人)と雑誌『新青年』グループとの関係を新資料で検証することで、周氏兄弟間の思想的差異を解明することを目指している。本年度の研究では、兄弟二人の「進化論」受容の差異に重点を置いて研究を行った。魯迅に限らず、周作人も、明治末期の日本で広く読まれていた丘浅次郎『進化論講話』(1904年)から影響を受けたことが従来の研究(李冬木)で明らかにされている。丘の進化論には当時優勢を占めていた社会ダーウィニズムが色濃く反映されており、その影響は周氏兄弟にも看取される。留学より帰国後、周作人が優生学に強い関心を寄せるのも、弱者たる漢民族の改造(種族革命)によって裏打ちされた確固たる信念によるものであった。この意識は『新青年』での「随感録」などの言説でも明瞭に示されている。だが、周作人は1919年以降、武者小路実篤の「新しき村」に共鳴し、その影響のもとで、クロポトキン『相互互助論』に触れて、生存競争を肯定する進化論を否定するに至る。これに対して、兄魯迅はクロポトキンの影響をほとんど受けておらず、晩年まで進化論に対して肯定的であった。

  • 周作人と『新青年』グループ

    2018年  

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    本研究は、新資料に基づいた調査研究により『新青年』を一つの組織体として捉え直し、周氏兄弟と陳独秀、銭玄同、さらに胡適との関係を解明することによって、従来孤立して行われてきた個別作家研究の限界を超越し、五四時期に相互に影響を与えあいながら文学的成長を遂げていった魯迅、周作人を中心とする作家群像を描き出そうとするものである。本年度は周作人研究に重点を置くため、「第一回周作人国際学術シンポジウム」を早稲田大学で7月7日、8日に開催した。科研費・基盤研究Cおよび特定課題研究の支援のもとで、内外から研究者26名を招聘し、早稲田大学3号館を会場として論文発表および討議を行った。会議期間中、会津八一記念博物館では徳泉さち氏の協力により、昨年松枝到氏より寄贈されたばかりの周作人書簡(松枝茂夫宛、全123通)の一部を展示し、その資料的に価値について討議を行い、高い評価を得ることができ、『読売新聞』、『朝日新聞』などで報道された。これまで戦前の対日協力の問題のために、中国では周作人に関する国際会議を開催することができなかった。今回、世界で初めて日本で国際会議を開催することが出来たのは本学のアカデミックステータスの向上のためにも有意義であった。現在までに中国国内では『魯迅研究月刊』(月刊、2018年12月号)に馬嬌嬌「日本“首届周作人國際學術研討會”紀要」が、『新文学史料』(季刊、2019年第1期)には彭雨新「“首届周作人國際學術研討會——基礎資料的鉤沉與整理”會議側記」が掲載され、今回の会議内容に関する詳細な紹介が行われている。両誌とも中国では核心期刊と呼ばれ、権威ある学術誌であり、今回のシンポジウムに対する理解と支持を表明するもので、今後とも継続して開催するために努力してゆきたい。

  • 五四時期における周氏兄弟と銭玄同

    2017年  

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     本年度は銭玄同日記のデータ入力整理を進めながら、周氏兄弟との関係について研究を進めた。 銭玄同の初期の日記には早稲田大学師範科で履修していた授業内容についても多数言及があり、その内容についての調査を進めた。また、当時交友があった人間関係として、周氏兄弟だけでなく、許寿裳、馬裕藻、沈兼士らの名前も頻繁にでてくるので、その横の関係を整理することで、新たな発見があると考えられ、関連資料を調べているが、現在のところ、資料不足であまり進んでいない。 北京大学時代の日記は、欠落時期が多いが、『新青年』編集に関わっていた時期があるため、その時期に魯迅、周作人との間で現行の授受が行われていることが今回改めて確認できた。その事実を踏まえ、武漢大学で発表した論文「新村対周作人之影響再議」ではロシア革命に関する英文思慮運の翻訳時期を正確に特定することによって、周作人が「新しき村」に対する関心が芽生えた直接的な原因が実はロシアで発生した十月革命という暴力革命に衝撃を受けたためであり、ロシア革命に対するアンチテーゼとして「新しき村」という社会変革を重視していたことを明らかにできた。

  • 日韓における中国近現代文学受容の展開と深化

    2015年  

     概要を見る

    本年は2014年12月に開催されたシンポジウムの成果を基礎に研究を継続した。2015年2月10日-12日には韓国高麗大学で開催されたシンポジウム「中国・日本の文化的DNAとその進化」に参加し、論文「周氏兄弟與日本文學的關係」(中国語)を発表した。この会議は韓国のほか、中国、台湾、香港、ドイツから研究者が参加し、それぞれの視点で日中韓の文化的共通性と相違点を歴史的視点から論じるもので大変有意義な内容であった。小川は魯迅と周作人が日本留学時代に受容した日本文学の影響が中国近代文学の発展にどのような影響をもたらしたのかを論じるもので、中国、韓国双方の研究者から有益なコメントを頂いた。次に11月13日-14日に台湾政治大学で開催されたシンポジウム「第十一屆東亞學者現代中文文學國際學術研討會」に参加し、論文「周作人與江戶川柳——作為反禮教主義的猥褻論」(中国語)を発表した。このシンポジウムは中国大陸本土以外の中国現代文学研究者が一堂に会する国際会議で、今回も台湾、香港、シンガポール、オーストラリア、韓国、日本の研究者が参加した。このシンポジウムは日韓現代文学ワークショップのメンバーも参加する国際会議であり、会議の場を借りて、韓国外大朴宰雨教授、梨花女子大教授洪昔杓教授と2016年韓国にて開催予定の次期日韓現代文学ワークショップに関する協議を行った。

  • 日韓における中国近現代文学受容の比較研究

    2014年  

     概要を見る

     2014年度は当初の計画通り、日韓双方において(1)「魯迅を中心とする近現代文学作品の伝播と受容」、(2)「日韓における中国同時代文学・映画の翻訳と受容」を主要論題として、論文を募集した。採択された論文は『2014東京首爾中國現代文學研究對話會論文集』にまとめられ、12月に刊行された。この刊行に合わせ、12月19、20日両日にわたり、早稲田大学11号館に於いて日韓双方の論文を発表、討議するシンポジウムを開催し、極めて稔り多い学術交流を実現できた。なお、この研究は科研費基盤研究(C)「日韓における中国近現代文学受容の比較研究」(代表者:小川利康)と連動して展開されたものである。

  • 周作人書簡の総合的研究

    2013年  

     概要を見る

     当初の計画通りの順序で以下の書簡のOCR化を進めてきた。1)『魯迅研究資料』(1号~24号)掲載の関連書簡および「周作人日記」(1898年~1916年及び1921年~24年)、2)『新文学研究史料』掲載の「周作人日記」(1917年~1920年)、3)『周作人江紹原早期書簡』、4)『周作人兪平伯書簡』。ただし、鮑耀明所蔵の周作人書簡集はOCR作業が間に合わず、来年度に取り組むことを予定している。 現在のところ、ほぼ予定した書簡のデジタル化が完了しPDFで閲覧できる状態になっているが、Adobe AcrobatによるOCR作業では期待したほどの精度が得られず、ほとんどの書簡についてデータ検索に堪えるレベルとなっていないため、別途OCRソフトとしてABBYY FineReader 11を購入し、再度OCRをかけてから、人力による校正作業を進めた。このため校正作業が現在もまだ完了していないため、来年度も引き続き続行する予定である。 現時点ではOCR作業と文字校正作業だけであるため、研究成果はいずれも未発表であるが、1)1920年代前後の魯迅と周作人の二人の動向が双方の日記書簡を相互参照することによって、より重層的に明らかになってきた。2)兪平伯、江紹原は1920年代から文革直前まで極めて長い交流を持つ師弟であるが、その交流の実態が改めて浮き彫りになった。3)松枝書簡だけでは、文旨が良く読み取れなかった箇所も同時期の鮑耀明の書簡と相互参照することで多くの部分が明らかになった、以上の三点が本研究の成果である。 また、想定外の副産物として会津八一記念館に本学教授であった安藤更生氏宛の周作人書簡が所蔵されていることが分かり、併せて調査を行った。すでに記念館のスタッフによって日本語への翻刻も行われていたが、目録にも記載が無かったため、これまで未見であった。書簡は戦前から戦後にわたって50通余り残されており、松枝茂夫宛書簡にも劣らぬ貴重な資料であり、中国の論文誌『現代文学研究叢刊』(現代文学紀念館、北京)に掲載紹介される予定である。

  • マルチメディアによる中国語教材の作製及び運用に関する研究

    2000年  

     概要を見る

     昨年度の教育のオープン化研究(共同研究:99-4 中国語CALL教材開発および教育的効果の検証 95万円)の成果をベースとして、以下の研究を進めた。 2000年度春学期(2000.4~2000.7)学生の時間外学習及び予習を支援するために、下記のコンテンツをWeb上で配信した。配信に当たり、教員個人のWebだけでは容量に限りがあるため、MNC研究部会「中国語教学研究会」として200MBのスペースをMNCから提供していただいた。http://www.waseda.jp/projects/chinese/index.htm 音声ファイルについてはもっとも標準的な圧縮フォーマットであるReal Audioを採用し、教材についてはAcrobat Reader4.0形式にした。これはAcrobat Readerが4.0以降、日中韓の2バイト文字を標準でサポートし、クライアント側が中国語フォントなしで利用できるためである。 対象:「総合中国語」受講生100名 配布教材: 1.映画「愛情麻辣湯」(中国語音声)をreal audioに変換して公開映画の動画データはVideoCD形式で、事実上Mpegフォーマットに準拠したものである。従って、容易に音声部分だけを抽出し、Waveファイルフォーマットに変換した後、Real Audioにエンコード可能である。圧縮されたファイルは各回の授業の進度に合わせて分割するので、それぞれ1~2MBになり、学生たちはダウンロード後、学内端末か自宅で聞きながら、教材プリントに取り組むことができる。学内端末は殆どの場合ヘッドフォンが付属していないため、学生たちはヘッドフォンを持参せねばならなかったが、特に大きな問題は生じなかったようだ。【なお、この映画は東光徳間が日本における上映権を保有するため、同社に教育目的に限定する条件で二次的な加工、利用の許諾をいただいている】 2.上記の音声教材に対応する教材プリント(自作)をAcrobat Reader4.0形式ファイルに変換して公開。現在、中国語(簡体字、ピンイン)は、HTML.Word file.pdfといずれの形式でも容易に読み書きできるようになっているので、大きな問題は生じないだろうと見込んでいたが、サーバーサイドの設定やAcrobat Readerの不具合が重なって、Wordファイルも利用せざるを得なかったが、教室では印刷したプリントも同時に配布したため、深刻な問題には至らなかった。とはいえ、学生側の紙メディアへの依存度は大きく、また実際に学習面でも「手を使って書く」作業はきわめて重要になるので、教材作製の際、「書く」勉強とオンラインで学ぶ事項とをどのように切り分けるかは大きな問題である。 3.中国語検定試験(3級、4級)を出題形式別に分類したドリル問題を配付。これはCALL99対応のドリル問題で、学生はWebからダウンロード後、自習時間に回答し、FDにて提出させた。3ヶ月弱の期間で学生たちが説いた問題数は200題を超え、2回、3回と繰り返した学生も少なくなかった。単純な語彙、文法問題であり、それも選択肢問題が中心であるが、基本的文法事項の定着をはかるには有効な学習方法である。しかし、配布した問題をFDで提出させたため、整理には多大な労力が必要となり、教師の負担の問題から、これ以上の分量を学生に配布することは不可能に近いと言える。その意味で、問題の配付から回収、成績処理まで自動化できるソフトウェアの開発が必要となってくるだろう。現在、Webブラウザ上で問題を解答させ、正誤判定、学習履歴管理をやってくれるソフトウェアをcgiベースで開発したいと考えている。 なお、授業内容、公開教材の技術的な問題の解決にはMailing Listを利用した。 実験の結果、一定のPCリテラシーを有する学生は殆どが利用できたものの、一部の学生にはやはり混乱が見られた。幸い完全にネットワーク上のみで完結する形態を取らず、普通教室で授業を行い、教材についてはプリントも配布する形式を取ったため、最終的には全員が対応できるようになった。今回の実験によって、コンテンツ作製のために要する人員、経費の面さえ解決できれば、Webベースの中級レベルの中国語の授業を展開することは可能であるという感触をつかむことができた。 今後の問題は 1.ソフトウェアで代替できる作業はソフトウェアに任せる。 2.省力化によって得られた時間を個別指導に振り向けることにより、学生の学習意欲を高め、成果を上げるか。という問題に絞られてくるであろう。 以上の自作コンテンツのほぼ全てはhttp://www.waseda.jp/projects/chinese/ogawat/index.htmで公開しており、この内容を全面的に改定したものをCALL対応の中級中国語学習書として刊行する予定である。 2000年度秋学期(2000.10~2000.2) 春学期は自ら作製したコンテンツにより授業を進めたが、秋学期は逆にネットワーク上のリソースを使ってどれだけ中国語学習を進めることができるか検証するために研究を進めた。春学期に用意したコンテンツは、従来のテープ、プリントをWebに置き換えたにすぎないもので、「閉ざされたシステム」であったといえる。であるとするならば、秋学期は「開かれたシステム」に授業の主眼としたいと考えた。大きな授業運営上の作業として、学生に二つの課題を与えた。1. ネットワーク上での文字による「コミュニケーション」を目標として、自作掲示板のほか、中国のポータルサイト上にも掲示板を設置し、中国人との直接の交流を図らせた。2. 中国語のネットワークリソースを利用して、グループごとの「中国仮想旅行計画」を作製し、発表させる。 この作業を進める上で、次のような教材(仕掛け)を用意した。 対象:「中国語II総合」「総合中国語」受講生60名 配布教材 1.中国語対応掲示板現在学内のサーバーではcgiの利用が許可されていないため、個人用のWebスペースに中国語の利用できる掲示板を設置した。フリー掲示板スクリプトの配布で知られるkent氏作製になるWeb Forumのcgiを中国語向けに改造したものである。学生たちは、この掲示板上で作文をするほか、収集してきた中国語の文章を貼り付けて保存しておく形で利用する。 2.中国ポータルサイト上の掲示板の設置 今回設置したのは捜狐、耶塞城という二つのポータルサイト上であった。いずれも多数の中国人ユーザが参加するものである。学生たちは、与えられた課題に基づき、中国語で書き込みを行い、中国人からのレスポンスがあれば、さらに返答するというものであった。この書き込みは最終的にはWordにペースとした上で教員に提出するが、作文の内容については原則として添削を行わないものとした。「通じなければ返事がこないし、返事があれば通じた証拠だから」という考え方である。 この試みは、かなり乱暴なものであったとも言えるが、文字とは言え、直接コミュニケーションを図るものであること、見知らぬものからレスポンスが帰ってくる意外性が刺激となって、初期の段階では、かなり成功した。だが、半ば過ぎになって、もう一つの「中国仮想旅行計画」が大きな負担となったこと、さらに中国ポータルサイトのサーバーダウンによるデータの紛失がブレーキとなって、竜頭蛇尾の結果となった。 3.中国仮想旅行計画 クラス内のメンバーを6つのグループに分けた上で、それぞれに中国の都市を複数選定させて、どのようなルートをたどって、どんな景勝地を見て回るか、計画を立案させるものである。このために教員側で主だった旅行関係のサイトのリンクを提供し、簡単な利用方法を教えたが、その後は全て学生の自主性に任せた。この課題をこなすには、彼らにとっては厖大とも思える文章を読まねばならないため負担がかなり大きかったようだが、電子辞書を使いながら、学生たちはかなり熱心に取り組んでくれた。結果、冬休みに実際に中国へと出かけるものもおり、異文化理解を図る点では大きな成果が得られたと言える。 4.基礎文法の復習 以上の作業では、文法学習が全く欠落してしまうため、文法体型に沿ったドリル課題を3回に1度程度は配布し、提出を義務づけた。春学期は十分に解説の時間が確保できなかったことを踏まえ、解説文書はWeb上でも公開した。 以上の授業運営からも伺われるように、教員側が提供したものは仕掛けだけであり、コンテンツは殆どネットワークに依存する形を取った。この結果、授業は基本的には学生の作業が中心となり、教員は授業中の個別指導が中心となった。CALLを利用した授業形態としては、むしろ一斉授業を中心としていた春学期よりも秋学期の方が一般的なのだが、教員の側の方がむしろ一斉授業でないと安心できない心理的な障壁が残っていて、なかなか実現できなかったのである。 選択授業であるため、春、秋ともに授業に出てくれた学生は少数であるため、どちらが学生に評価されたか判断が難しいが、課題の分量さえ考慮すれば、秋学期の授業形態は学生に十分受け入れられると思われる。

  • 周作人におけるフォークロア

    1997年  

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    周作人門下で最も有力な民俗学者である江紹原を手がかりに、周作人におけるフォークロアの問題を考察し、その一端については、下記の発表及び論文(1)にまとめた。要旨は次の通り。戯文「礼部文件」(江紹原・周作人)とは、1924年より26年にかけて断続的に掲載された小品文である。江紹原はこの中でJ.G.フレーザーに依拠したロジックで礼教批判を展開し、彼の散文のスタイルを決定づけたといえる作品群である。これを材料として、本稿では江紹原の文章のスタイルが創出されるまでの経緯、並びに終生師事した周作人からの影響を検討し、以下のような結論を得た。1.1924年末、江紹原は「訳自駱駝文」「礼的問題」で、自らの宗教学研究破産を認め、同時にフレーザー、周作人の影響のもとにフォークロア研究へと向かう。だが、この転換は思想の基底にあった「道徳の改良によって社会を改革する」という思想を変えるものではなく、方法論的な転換と言うべきである。2.江紹原は「礼部文件」にフレーザーの大きな影響が看取されるが、これは周作人の媒介としていることが当時の書簡から裏付けられる。3.江紹原が受容したフレーザーの理論は全面的なものでなく、《野蛮savage》批判に関わるロジックに限られる。こうした影響受容のあり方も周作人と共通し、『語絲』刊行時期の両者の思想的な親和性が裏付けられる。4.「礼部文件」以降の江紹原の散文のスタイルを特徴づける反語的で、自嘲的な文体は如上のフォークロアという方法論の受容と同時に生まれた。この文体には、またフレーザーという西洋から借りた「刃」によって、自らの社会を批判せざるをえない苦悩が刻印されているように思われる。 なお、今回の課題で目指していた20年代から30年代までの中国におけるフォークロアの全体的な状況の把握については、現在なお資料を整理中の段階で十分な成果を出すには至らなかったが、周作人の作品を読み解く上で必須となる問題であるだけに、今後とも継続して取り組んでゆきたいと考える。研究成果口頭発表「礼部文件」における江紹原のスタイル──フレーザー、周作人の影響から──第47回現代中国学会(文学歴史部会)論文(1)礼部文件」における江紹原のスタイル--フレーザー、周作人の影響から『文化論集』第11号(早稲田大学商学部商学同攻会)(2)『晨報副鐫』における江紹原---「小品」のもたらした波紋(投稿予定・未刊)『文化論集』第13号(早稲田大学商学部商学同攻会)なお、関連論文要旨も併せて参照いただければ幸甚。

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