雪嶋 宏一 (ユキシマ コウイチ)

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所属

教育・総合科学学術院 教育学部

職名

教授

ホームページ

http://www.f.waseda.jp/yukis/index.html

兼担 【 表示 / 非表示

  • 教育・総合科学学術院   大学院教育学研究科

学位 【 表示 / 非表示

  • 早稲田大学   文学士

所属学協会 【 表示 / 非表示

  •  
     
     

    日仏図書館情報学会

  •  
     
     

    日本社会教育学会

  •  
     
     

    全国社会教育職員養成研究連絡協議会

  •  
     
     

    日本西アジア考古学会

  •  
     
     

    内陸アジア史学会

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研究分野 【 表示 / 非表示

  • 図書館情報学、人文社会情報学

研究キーワード 【 表示 / 非表示

  • 図書館情報学、書誌学、図書館史、書物史

論文 【 表示 / 非表示

  • Pagination printed by Aldus Manutius

    YUKISHIMA, Koichi

    Bibliothecae   ( 9 ) 11 - 31  2020年07月  [査読有り]

    DOI

  • 印刷出版都市リヨンの面影

    雪嶋宏一

    書物学   ( 18 ) 1 - 10  2020年07月

  • フランスにおけるページ付け印刷の開始と発展について

    雪嶋宏一

    学術研究(人文科学・社会科学編)   ( 68 ) 51 - 73  2020年03月

  • サカの遺跡:ベレル古墳群について

    雪嶋宏一

    アジア遊学   ( 238 ) 326 - 341  2019年10月

  • サルマタイの遺跡:フィリッポフカ古墳群を巡って

    雪嶋宏一

    アジア遊学   ( 238 ) 311 - 325  2019年10月

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書籍等出版物 【 表示 / 非表示

  • Conrad Gessner (1516-1565): Die Renaissance der Wissenschaften / The Renaissance of Learning

    Urs B. Leu, Peter Opitz( 担当: 分担執筆)

    De Gruyter  2019年10月 ISBN: 9783110496963

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    Gessner's Bibliotheca universalis and the Aldine Press

  • 図書・図書館史:図書館発展の来し方から見えてくるもの

    三浦太郎( 担当: 分担執筆)

    ミネルヴァ書房  2019年09月 ISBN: 9784623084722

  • 近代人文学はいかに形成されたか:学知・翻訳・蔵書

    甚野尚志, 河野貴美子, 陣野英則( 担当: 分担執筆)

    勉誠出版  2019年02月 ISBN: 9784585200680

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    早稲田大学の蔵書形成と知の体系:ルートヴィヒ・リースの旧蔵書を中心に

  • 天文学と印刷:新たな世界像を求めて

    印刷博物館( 担当: 分担執筆)

    印刷博物館  2018年10月

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    学匠印刷家の系譜

  • 旅の書物/旅する書物

    松田隆美( 担当: 分担執筆)

    慶應義塾大学文学部  2015年09月 ISBN: 9784766422610

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    旅と文献情報の収集:16世紀コンラート・ゲスナーの場合

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受賞 【 表示 / 非表示

  • 図書館サポートフォーラム賞

    2017年04月   図書館サポートフォーラム  

共同研究・競争的資金等の研究課題 【 表示 / 非表示

  • ユーラシア草原地帯と東アジアの青銅器鋳造技術の比較研究

    研究期間:

    2020年04月
    -
    2024年03月
     

     概要を見る

    東アジアの青銅器文化は、前2千年紀の初め頃、西方の青銅器文化がユーラシア草原地帯を通って伝わったことにより始まった。この研究では、草原地帯各地の青銅器や中国北辺の青銅器を調査し、3D計測やCTスキャン、鋳造実験をも行って鋳造技術を解明する。それに基づいて、どんな技術が具体的にどこからどこへ伝播したか、またどのような性格の伝播であったかを明らかにし、シルクロード以前のユーラシアと東アジアの諸文化間における交流の真の姿を明らかにする

  • ヨーロッパにおける近代的書物形態の成立と発展のプロセスに関する研究

    基盤研究(C)(一般)

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2021年03月
     

     概要を見る

    2018年度は、バーゼルにおいてページ付け印刷本がどのように発展したのかを知るため、VD 16(ドイツ語圏16世紀印刷本)とe-rara(スイス刊行印刷本)のデータベースを利用して1550年までの書誌データ収集を完了させて、16世紀前半にどの印刷業者がどのようにページ付けを行ったのかを統計的に把握した。そして、ページ付けを盛んに行った印刷業者フローベンやクラタンデル等、またあまり行わなかったペトリやクリオの初期のページ付け本の現物調査を8月末~9月初めにバーゼル大学図書館とチューリッヒ中央図書館で行った。その結果、バーゼルにおけるページ付け印刷は、ページ付け本印刷を始めたヴェネツィアのアルド・マヌーツィオによるAタイプ(表面でヘッドライン右端、裏面でヘッドライン左端、2017年度の研究成果)のページ番号付けが広く採用され、ページ付け本の印刷はローマン体あるいはイタリック体の活字でほとんどが印刷され、ゴシック体活字による印刷は極めて稀であったことが判明した。ページ付け本は人文主義者の著作とギリシア・ローマ古典が大半であった。これによってページ付けは、本の内容と活字の種類との間に密接な関連があることが明らかになった。また、フローベンやクリオは最初からページ付け技術に優れ、クラタンデルは未熟であったことも判明した。バーゼルにおけるページ付け本印刷が盛んになった理由は、人文主義書を刊行する多くの印刷業者の間でページ付け印刷技術が広まったことであった。一方、バーゼルに地理的に近く、ページ付け本印刷の開始が同時期であったシュトラスブルクでは、バーゼルほどページ付けは発展しなかった。その原因はページ付け本を印刷する業者が限定されており、印刷業者間でその技術が広まらなかったことと、ゴシック体活字による法学書・神学書の刊行が多く、人文主義書の刊行が少なかったことであった。2018年度は当初の予定通り、ページ付け本の印刷が最も盛んになったバーゼルにおける16世紀印刷本の調査を行って、その発展の経緯と事情についてバーゼル大学図書館とチューリッヒ中央図書館で現物調査することによって具体的な知見を得た。調査の過程でローマン体・イタリック体活字とゴシック体活字の使用によってページ付けの採用が大きく異なることを確認することができた点は、当初予想していなかった成果である。また、印刷業者が抱えていたページ番号をどのように印刷するのかという技術上の問題点を知ることができた。特に、クラタンデルの初期のページ付けはまったく不備であり、またペトリは2欄組の欄番号を印刷する途中で1欄組にしたことでおのずとページ番号になった点など、現物調査をしなければ知りえない点について明確な知見を得た。さらに、2018年度中に当初の計画より研究が進展した点は、2019年度に予定していたリヨンとパリの印刷本に関するデータベース調査であり、今年度までに1550年までのデータ収集を完成することができた。その過程で、パリにおけるページ付けの開始が2017年度に推定した1525年ではなく、ピエール・ヴィドゥエという有力な印刷業者によって1519年にパリ最初のページ付け本が印刷されていたことが判明した。また、リヨンで1526年に最初にページ付け本を印刷したアントワーヌ・ドゥ・リュという業者は生涯にこの1点のみにページ付けを行ったことも判明した。なぜ、この1点のみなのか、どのような事情があったのかという問題点も浮上した。これらの点については2019年度の調査で明らかにすべき課題となった。2019年度は当初の予定通りフランス16世紀印刷本の調査を行うが、調査対象の数量があまりに膨大で、しかも所蔵館がフランス以外の国にも及び、英国にも相当な数量の調査対象があることがわかっている。幸いにも本務校から2019年度に特別研究期間を与えられたため、英国とフランスに滞在して1年かけて膨大なフランス印刷本の現物調査を行うことを予定している。4月から9月までの半年間をロンドン大学ウォーバーグ研究所(The Warburg Institute, University of London)の訪問学者として英国内に所蔵されるフランス、低地諸地方、英国の16世紀印刷本の現物調査を行い、16世紀前半から後半に至るページ付け印刷本の発展事情を調査する。10月から2020年3月まではリヨンの国立図書館情報学高等学院(Ecole nationale superieure des sciences de l'information et des bibliotheques)の訪問学者としてフランス国内に所蔵される16世紀フランス印刷本の現物調査を行う。とりわけ16世紀に最多のページ付け本を刊行したリヨンにおけるページ付け本の印刷発展の事情を調査する。また、その間にヨーロッパ各地の図書館に赴きフランス以外の16世紀印刷本の調査を行う。これらの成果をヨーロッパで開催される国際学会で発表し、国際的な学術雑誌に論文を投稿していく

  • ヨーロッパにおける近代的書物形態の成立と発展のプロセスに関する研究

    基盤研究(C)(一般)

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2021年03月
     

     概要を見る

    2018年度は、バーゼルにおいてページ付け印刷本がどのように発展したのかを知るため、VD 16(ドイツ語圏16世紀印刷本)とe-rara(スイス刊行印刷本)のデータベースを利用して1550年までの書誌データ収集を完了させて、16世紀前半にどの印刷業者がどのようにページ付けを行ったのかを統計的に把握した。そして、ページ付けを盛んに行った印刷業者フローベンやクラタンデル等、またあまり行わなかったペトリやクリオの初期のページ付け本の現物調査を8月末~9月初めにバーゼル大学図書館とチューリッヒ中央図書館で行った。その結果、バーゼルにおけるページ付け印刷は、ページ付け本印刷を始めたヴェネツィアのアルド・マヌーツィオによるAタイプ(表面でヘッドライン右端、裏面でヘッドライン左端、2017年度の研究成果)のページ番号付けが広く採用され、ページ付け本の印刷はローマン体あるいはイタリック体の活字でほとんどが印刷され、ゴシック体活字による印刷は極めて稀であったことが判明した。ページ付け本は人文主義者の著作とギリシア・ローマ古典が大半であった。これによってページ付けは、本の内容と活字の種類との間に密接な関連があることが明らかになった。また、フローベンやクリオは最初からページ付け技術に優れ、クラタンデルは未熟であったことも判明した。バーゼルにおけるページ付け本印刷が盛んになった理由は、人文主義書を刊行する多くの印刷業者の間でページ付け印刷技術が広まったことであった。一方、バーゼルに地理的に近く、ページ付け本印刷の開始が同時期であったシュトラスブルクでは、バーゼルほどページ付けは発展しなかった。その原因はページ付け本を印刷する業者が限定されており、印刷業者間でその技術が広まらなかったことと、ゴシック体活字による法学書・神学書の刊行が多く、人文主義書の刊行が少なかったことであった。2018年度は当初の予定通り、ページ付け本の印刷が最も盛んになったバーゼルにおける16世紀印刷本の調査を行って、その発展の経緯と事情についてバーゼル大学図書館とチューリッヒ中央図書館で現物調査することによって具体的な知見を得た。調査の過程でローマン体・イタリック体活字とゴシック体活字の使用によってページ付けの採用が大きく異なることを確認することができた点は、当初予想していなかった成果である。また、印刷業者が抱えていたページ番号をどのように印刷するのかという技術上の問題点を知ることができた。特に、クラタンデルの初期のページ付けはまったく不備であり、またペトリは2欄組の欄番号を印刷する途中で1欄組にしたことでおのずとページ番号になった点など、現物調査をしなければ知りえない点について明確な知見を得た。さらに、2018年度中に当初の計画より研究が進展した点は、2019年度に予定していたリヨンとパリの印刷本に関するデータベース調査であり、今年度までに1550年までのデータ収集を完成することができた。その過程で、パリにおけるページ付けの開始が2017年度に推定した1525年ではなく、ピエール・ヴィドゥエという有力な印刷業者によって1519年にパリ最初のページ付け本が印刷されていたことが判明した。また、リヨンで1526年に最初にページ付け本を印刷したアントワーヌ・ドゥ・リュという業者は生涯にこの1点のみにページ付けを行ったことも判明した。なぜ、この1点のみなのか、どのような事情があったのかという問題点も浮上した。これらの点については2019年度の調査で明らかにすべき課題となった。2019年度は当初の予定通りフランス16世紀印刷本の調査を行うが、調査対象の数量があまりに膨大で、しかも所蔵館がフランス以外の国にも及び、英国にも相当な数量の調査対象があることがわかっている。幸いにも本務校から2019年度に特別研究期間を与えられたため、英国とフランスに滞在して1年かけて膨大なフランス印刷本の現物調査を行うことを予定している。4月から9月までの半年間をロンドン大学ウォーバーグ研究所(The Warburg Institute, University of London)の訪問学者として英国内に所蔵されるフランス、低地諸地方、英国の16世紀印刷本の現物調査を行い、16世紀前半から後半に至るページ付け印刷本の発展事情を調査する。10月から2020年3月まではリヨンの国立図書館情報学高等学院(Ecole nationale superieure des sciences de l'information et des bibliotheques)の訪問学者としてフランス国内に所蔵される16世紀フランス印刷本の現物調査を行う。とりわけ16世紀に最多のページ付け本を刊行したリヨンにおけるページ付け本の印刷発展の事情を調査する。また、その間にヨーロッパ各地の図書館に赴きフランス以外の16世紀印刷本の調査を行う。これらの成果をヨーロッパで開催される国際学会で発表し、国際的な学術雑誌に論文を投稿していく

  • コンラート・ゲスナーによる16世紀ヨーロッパの出版情報の収集と組織化

    研究期間:

    2013年04月
    -
    2016年03月
     

     概要を見る

    ゲスナー『万有書誌』に収録された文献情報については実証的な研究がない。そこに含まれた文献情報を明らかにするため、全項目をデータベース化して研究を行った。本研究は次の点を明らかにした。チューリッヒ中央図書館所蔵のゲスナー手沢本『万有書誌』の研究から印刷上のヴァリアント・コピーを発見した。ゲスナーは同時代の出版業者が発行した出版目録から主に情報を収集していた。彼はその目録の記述方法を改良して、近代的な目録規則の基礎となる書誌記述要素を考案した。収録された印刷本を15-16世紀の書誌データベースを利用して版を同定すると、3295版を識別することができ、重複を除いた実質的な版は2,798件であった

講演・口頭発表等 【 表示 / 非表示

  • The beginning and development of pagination in France

    雪嶋宏一  [招待有り]

    Winter School, Enssib   (ヴィーユウルバンヌ)  Enssib  

    発表年月: 2019年12月

  • The origin of pagination: a contribution of Aldus Manutius

    雪嶋宏一  [招待有り]

    The first meeting of the Summer term meetings the Book and Print Initiative Research Group   (ロンドン)  Book and Print Initiative Research Group, The Warburg Institute  

    発表年月: 2019年04月

  • The Origin of Pagination: A contribution of Aldus Manutius

    雪嶋宏一

    The Book in Transition, the East and the West   (東京)  慶応義塾大学  

    発表年月: 2017年12月

  • 16世紀印刷本におけるページ付けの発展過程に関する研究

    雪嶋宏一

    第65回日本図書館情報学会研究大会   (名古屋)  日本図書館情報学会  

    発表年月: 2017年11月

  • 西洋におけるページ付けの起源と発展について

    雪嶋宏一

    2017年度日本図書館情報学会春季研究集会   (東京)  日本図書館情報学会  

    発表年月: 2017年06月

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特定課題研究 【 表示 / 非表示

  • ヨーロッパにおける索引の発達と近代的書物の形成と図書館の発展に関する研究

    2016年  

     概要を見る

    近代的書物形式であるページ付けの成立と発展を15-16世紀書誌データベースで主要出版地刊行の印刷本を1540年まで調査した。ページ付け本の登場はヴェネツィアで1499年、フィレンツェとミラノ1514年、バーゼルとシュトラスブルク1515年、ケルンとライプツィヒ1516年、マインツ1519年、アウクスブルク1524年、パリ1525年、リヨン1526年等であり、バーゼルで平均48%、マインツで29%、ケルンで19%、リヨンで21%にページ付けが行われた。ページ付けはバーゼルのFroben、マインツのSchöffer、ケルンのGymnich、リヨンのGrypheにより推進された。Erasmusの著作が全体の13.1%を占め、人文主義書にページ付けが多い。Erasmusとページ付け本との関係が示唆される。図書館では印刷本の収集は不十分であった。

  • 16世紀ヨーロッパの文献情報の流通と蓄積

    2012年  

     概要を見る

     本研究は、16世紀スイスの博物学者コンラート・ゲスナー(Gessner, Conrad, 1516-1565)の初期の代表的な著作である『万有書誌(Bibliotheca Vniuersalis)』(チューリヒ、クリストフ・フローシャウアー印刷、1545年刊)に収録されている印刷書の文献情報を対象として、ゲスナーがどのような文献情報をどのように収集し、どのような方法で収録したのかを明らかにすることを目的とした。 2012年度の研究では『万有書誌』の本文631葉(1262ページ分)に収録された印刷書の文献情報のうち、A-Iの著者名項目1-474葉(948ページ分)、著者名項目数では全5195名のうち2948名分のデータ入力を完了した。これはページ数では全体の約75%、項目数では全体の57%に当たる分量である。入力済みのデータによってほぼ本書全体の傾向を知ることができる。A-Iまでの著者名項目のうち1031名(項目数の35%)に2347件の文献情報が含まれていたことから、1名あたり約2.3件の文献情報があった。この比率を用いれば『万有書誌』には最大で約1820名の項目に約4200件の印刷書の文献情報が含まれていると推測することができる。 収録された印刷書の印刷年の範囲は1473年から1545年であった。ゲスナーは1470年代以降の文献情報を収録しているが、1530年代以降の文献情報を主に利用していた。一方、印刷年不明の文献も多数あるが、当時の印刷書にはまだ印刷事項が記述されていないものが少なくなく、ゲスナーも印刷年を知り得なかった。 抽出した文献情報2347件のうち2249件に印刷地(都市名)が記述されていた。東はコンスタンティノープルから西はリスボンまで、北はユトレヒトあるいはマグデブルクから南はナポリに至るヨーロッパ大陸部の63都市が含まれている。印刷書の点数が多い都市は、バーゼル(698件)、ヴェネツィア(300件)、パリ(235件)、リヨン(196件)、ケルン(190件)、シュトラスブルク(141件)などである。これらは当時の印刷出版の大中心地であった。そして、バーゼル、ヴェネツィア、パリ、シュトラスブルクはゲスナーが実際に滞在したことがある都市である。中でもバーゼルが飛びぬけて多い理由はゲスナーが留学した都市であり、自著を出版していたことと関係があろう。 印刷業者については、バーゼルではWinter、Petri、Froben、Cratander、Oporinus、Hervagenなどの業者が顕著である。ヴェネツィアではAldusとScotへの言及が多い。パリではWechel、Estienne、Ascensiusなどの有力な業者が言及された。リヨンではGryphiusの印刷書が取り上げられた。ケルンではGymnicusとCeruicornusが多い。シュトラスブルクではRihelとMyliusなどへの言及があるが、目立った業者はない。その他、チューリヒではFroschauer、フランクフルトではEgenolff、アゲノーではSecerius、ニュルンベルクではPetreiusが言及された。 ゲスナーの『万有書誌』以前に、印刷書について版を同定できるような記述をしていた情報媒体は印刷出版業者が発行する出版販売書目録だけであった。しかし、それらの多くは著者、書名の他に印刷年あるいは判型、または価格などが簡略に記述された程度である。このような不十分な情報しかなかった時代にゲスナーはより一層明確な文献情報を提供するような工夫を行った。彼の書誌記述要素は、著者、書名、印刷地、印刷者、印刷年、判型、紙葉数、内容注記、序文などの引用である。前述のようにこれらの要素が全てについて適用されたわけではなく、得られた情報に則して記述されたとみなされよう。ゲスナーの書誌記述の原則は文献を構成要素の単位で記述することであった。一つの古典作品の著者、校訂者、注釈者、翻訳者などはそれぞれ別々に著者名項目として採用して、それぞれに印刷書の情報を記録した。 一人の著者の印刷書を最も多数記述した項目を確認することができた。それは以下の3名である。Johannes Oecolampadius(1482-1531)はバーゼルで活躍し、バーゼルで著作の多くが出版された。収録された29点の印刷書は1518年から1544年の範囲であり、印刷地は23件がバーゼルである。判型と紙葉数を記述しているが、内容注記1件、序文の引用6件であり、簡略な記述である。バーゼル印刷書が大半を占めることから、ゲスナーはバーゼルでこれらを参照したとみなされる。 Augustinus Niphus(Nifo, Agostino, 1470-1538)はパドヴァ大学の哲学者でヴェネツィアから著作を刊行した。収録された27件のうち19件がヴェネツィア刊行書である。印刷者の記述はないが、印刷年と判型が記述され、序文の引用が多数にわたっていることから、現物を参照しながら情報を記録したとみなされる。ゲスナーは1543年に訪問したヴェネツィアでこれらを閲覧したと考えられる。 Johannes Lodovicus Vives(Vives, Juan Luis, 1492-1540)についてはゲスナーは彼の著述家の評価をしばしば引用している。収録されたVivesの印刷書24件の印刷地はバーゼル11件、リヨン5件、パリとケルンが3件ずつなどである。内容注記と序文の引用はバーゼル刊行書が中心であることから主にバーゼルで情報収集したが、その他の印刷書の情報はパリなどで収集したと思われる。 16世紀中葉は活版印刷発明から約100年後であり、社会の中で印刷書が増大した時代であるが、印刷書の情報がどのように収集され蓄積されたのかについて事例に基づいて具体的に研究されたことはこれまでなかった。『万有書誌』に収録された印刷書の文献情報を具体的に研究することでそれらが明らかになったと思われる。

海外研究活動 【 表示 / 非表示

  • ヨーロッパにおける近代的書物形態の成立と発展のプロセスに関する研究

    2019年04月
    -
    2020年03月

    フランス   Ecole Nationale Supérieure des Sciences de l'Information et des Bibliothèques

    イギリス   The Warbirg institute, University of London

 

現在担当している科目 【 表示 / 非表示

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委員歴 【 表示 / 非表示

  • 2009年07月
    -
     

    新宿区立図書館  新宿区立図書館運営協議委員