2024/12/21 更新

学歴

  •  
    -
    1992年

    早稲田大学   文学研究科   日本文学  

  •  
    -
    1986年

    早稲田大学   教育学部   国語国文  

所属学協会

  •  
     
     

    全国大学国語国文学会

  •  
     
     

    平安朝文学研究会

  •  
     
     

    日記文学研究会

  •  
     
     

    早稲田大学国文学会

  •  
     
     

    中古文学会

研究分野

  • 日本文学

研究キーワード

  • 国文学

メディア報道

  • 源氏物語と摂関政治 監修

    テレビ・ラジオ番組

    NHK Eテレ 木村多江のいまさらですが……  

    2024年04月

  • 『源氏物語』執筆の背景さぐる解説書 歴史・文学研究の最前線反映

    新聞・雑誌

    執筆者: 本人以外  

    日本経済新聞  

    2024年02月

  • ひもとく貴族社会 歌や文学 権力闘争の武器に

    新聞・雑誌

    執筆者: 本人以外  

    東京新聞  

    2024年01月

  • 紫式部が伝える平安時代の宮廷生活と女房たちの実態

    インターネットメディア

    執筆者: 本人  

    じんぶん堂  

    2023年11月

  • 摂関政治を支えた女性 藤原彰子

    テレビ・ラジオ番組

    執筆者: 本人  

    NHK   番組「先人たちの底力 知恵泉」  

    2023年01月

  • 『更級日記』1000年、浮かぶ東国の実像 学際研究進む

    新聞・雑誌

    執筆者: 本人以外  

    日本経済新聞社   日本経済新聞・朝刊  

    2020年09月

  • 物語に魅せられて 更級日記・平安少女の秘密

    テレビ・ラジオ番組

    NHK   番組「歴史秘話ヒストリア」  

    2019年06月

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論文

  • 平成4年度冬季大会・シンポジウム「『更級日記』の現代語訳―江國香織訳を中心に―」

    福家俊幸

    「文学・語学」 第239号    2023年12月

  • シンポジウム《日記文学研究の現在》「日記文学研究の可能性―『紫式部日記』『更級日記』を中心にー」

    福家俊幸

    「中古文学」111号    2023年05月

  • 『讃岐典侍日記』乳母へのまなざし ─二代の帝に仕えるということ─

    「日本文学研究ジャーナル第22号【特集】平安時代仮名日記の言説を問う ─その魅力と可能性─( 編集/和田律子・福家俊幸)」    2022年09月

  • 『蜻蛉日記』上巻前半部考―諧謔的な表現を中心に―

    福家俊幸

    「国文学研究」第195集    2021年10月  [査読有り]

  • 書評「久保朝孝著『紫式部日記論』」

    「国文学研究」第194集    2021年06月

  • 情報活用能力と古典教育―その可能性をめぐってー

    福家俊幸

    早稲田大学国語教育研究第41集    2021年03月

  • シンポジウム 《中古文学と学習指導要領の改訂》 古典教育はどう変わるのか、どうあるべきか―学習指導要領改訂をめぐる小見―

    中古文学105号    2019年11月

  • <図書館だより> ~Pulsus~ 仰ぎ見た図書館・仰ぎ見る図書館

    ふみくら№96    2019年11月

  • 書評「斎藤菜穂子著『蜻蛉日記新考ー兼家妻として「書く」ということー』」

    「國學院雑誌」第120巻第1号    2019年01月

  • 書評「中野幸一著『正訳 紫式部日記 本文対照』」

    図書新聞 第3371号    2018年10月

  • 新刊紹介 久下裕利著『源氏物語の記憶ー時代との交差』

    學苑    2018年08月

  • 『和泉式部日記』の人間関係―政治という視座から―

    福家俊幸

    国語と国文学 特集号「平安文学研究の現在」    2018年05月

  • 書評「宮崎莊平著『女流日記文学論輯』

    福家 俊幸

    國學院雑誌第118巻第6号   118 ( 6 ) 59 - 63  2017年06月

    CiNii

  • 書評「伊藤守幸著『更級日記の遠近法』」

    福家 俊幸

    国語と国文学   92 ( 9 ) 67 - 71  2015年09月

    CiNii

  • 書評「横井孝著『源氏物語の風景』」

    福家 俊幸

    實践國文學第84号   ( 84 ) 124 - 128  2013年10月

    CiNii

  • 書評「久保朝孝著『古典解釈の愉悦 平安朝文学論攷』」

    福家 俊幸

    国語と国文学   89 ( 4 ) 71 - 76  2012年04月

    CiNii

  • 書評「小谷野純一著『更級日記への視界』」

    福家 俊幸

    日本文学研究 第五十一号   ( 51 ) 108 - 110  2012年02月

    CiNii

  • 『更級日記』冒頭表現と上洛の記の成立−候名と読者の問題−

    福家 俊幸

    学術研究 第六十号−人文科学・社会科学編−   ( 60 ) 37 - 50  2012年02月

    CiNii

  • 『更級日記』天照大神の夢−創作された時代の言説として−

    福家 俊幸

    国語と国文学   87 ( 8 ) 1 - 18  2010年08月

    CiNii

  • 日記文学研究の今後

    福家 俊幸

    むらさき 第四六輯   46   64 - 68  2009年12月

    CiNii

  • 書評「和田律子著『藤原頼通の文化世界と更級日記』」

    立教大学日本文学 第102号    2009年07月

  • 生徒の考える力を伸ばし、読みを深める古典教育〜「うつろひたる菊」の段を例として

    月刊国語教育    2006年10月

  • 『紫式部日記』道長描写の方法

    学術研究−国語・国文学編−    2006年02月

  • 平成15年度国語国文学会の動向・中古

    文学・語学第181号    2005年03月

  • 『紫式部日記』寛弘五年年末の記述の方法−消息的部分へ−

    学術研究−国語・国文学編−    2005年02月

  • 日記文学を教室で学ぶために

    月刊国語教育    2004年11月

  • 日記文学を教室で学ぶために

    早稲田大学国語教育学会(早稲田大学)    2004年10月

  • 『紫式部日記』の表現世界と方法

    大東文化大学国文学会(大東文化大学)    2004年05月

  • 学位論文 『紫式部日記』の研究—表現世界と方法—

    早稲田大学大学院文学研究科    2004年03月

  • 書評 大倉比呂志著『平安時代日記文学の特質と表現』

    平安朝文学研究12号    2003年12月

  • 『紫式部日記』の表現に隠されたもの

    日記文学研究会(大東文化大学)    2002年12月

  • 高等学校部会・研究会「授業で源氏物語を読み通す」指定討論者

    日本国語教育学会(東京学芸大学附属高校)    2002年05月

  • 『紫式部日記』斎院中将の君の書簡

    福家 俊幸

    國文學論輯第23号   ( 23 ) 7 - 20  2002年03月

    CiNii

  • シンポジウム「日記文学研究の現在」のパネリスト

    日記文学研究会(國學院大學)    2001年08月

  • 書評 伴悦『横光利一文学の生成—終わりなき揺動の行跡—』

    福家 俊幸

    國文學論輯第22号   ( 22 ) 123 - 126  2001年03月

    CiNii

  • 『紫式部日記』の公任

    福家 俊幸

    国士舘大学文学部紀要第33号   33  2000年12月

    CiNii

  • 『紫式部日記』の服飾描写と視線

    「日記文学研究誌」創刊号    1999年04月

  • 『篁物語』と歌物語−異化の方法

    福家 俊幸

    武蔵野女子大学紀要第32号   32 ( 1 ) 17 - 23  1997年03月

    CiNii

  • 平成六年度の学会展望「日記文学・枕草子」

    文学・語学第146号    1995年10月

  • 『紫式部日記』服飾描写の方法

    日記文学研究会(中央大学)    1994年12月

  • 『紫式部日記』上臈女房についての考察

    平安朝文学研究会(早稲田大学)    1994年09月

  • 『紫式部日記』寛弘五年八月二十六日宰相の君の描写

    並木の里第40号    1994年06月

  • 『讃岐典侍日記』の上巻の時間

    福家 俊幸

    武蔵野女子大学紀要第29号   29 ( 1 ) p211 - 219  1994年03月

    CiNii

  • (続)紫式部とむまの中将

    福家 俊幸

    武蔵野女子大学紀要第28号   ( 28 ) p87 - 95  1993年03月

    CiNii

  • 『紫式部日記』寛弘七年の記の方法

    日記文学懇話会(東京都教育会館)    1991年12月

  • 『更級日記』初瀬詣で考

    中古文学論攷第11号    1990年12月

  • 『紫式部日記』の憂愁叙述について

    福家 俊幸

    国文学研究第102集   ( 102 ) p352 - 362  1990年10月

    CiNii

  • 『紫式部日記』十一日の暁の記の方法

    中古文学論攷第10号    1989年12月

  • 紫式部とむまの中将-反目の叙述に隠されているもの-

    福家 俊幸

    中古文学第43号   ( 43 ) p69 - 77  1989年05月

    CiNii

  • 『紫式部日記』消息体考

    文学研究科紀要別冊15    1989年01月

  • 『紫式部日記』における三人の女房についての一考察

    中古文学論攷第9号    1988年12月

  • 紫式部とむまの中将

    中古文学会(米沢女子短期大学)    1988年10月

  • 『紫式部日記』における同僚女房の描かれ方について

    早稲田大学国文学会(早稲田大学)    1987年11月

  • 紫式部日記』の憂愁叙述の意味と役割

    中古文学論攷第8号    1987年10月

  • 『紫式部日記』における私的憂愁叙述の意味と役割

    日記文学懇話会(東京都教育会館)    1987年08月

  • 紫式部の具平親王家出仕考

    中古文学論攷第7号    1986年10月

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書籍等出版物

  • 『紫式部 女房たちの宮廷生活』

    福家俊幸

    平凡社新書  2023年11月

  • 『更級日記』の『蜻蛉日記』享受

    中野幸一編, 平安文学の饗宴

    勉誠出版  2023年03月

  • 「『和泉式部日記』とゴシップー宮は軽率なのかー」

    久保朝孝編『危機下の中古文学2020』

    武蔵野書院  2021年03月

  • 『更級日記』の内なる東国

    和田律子, 福家俊幸編, 更級日記, 上洛の記千年, 東国からの視座

    武蔵野書院  2020年07月

  • 『紫式部日記』『紫式部集』の中の女房たち

    横井孝, 福家俊幸, 久下裕利編, 紫式部日記, 集の新世界

    武蔵野書院  2020年05月

  • 敦成親王誕生記としての『紫式部日記』─『栄花物語』との関連から─

    横井孝, 福家俊幸, 久下裕利編, 紫式部日記, 集の新世界

    武蔵野書院  2020年05月

  • 漢文学と清少納言、紫式部 ー『枕草子』「雪のいと高う降りたるを」段を起点として―

    早稲田大学教育総合研究所監修, 早稲田教育ブックレット, 高校古典における古文, 漢文の融合的な学びを考える

    学文社  2020年03月

  • 『清少納言と紫式部 (小学館版 学習まんが人物館)』監修

    小学館  2019年11月

  • 『更級日記』作者・菅原孝標女は本当に『浜松中納言物語』の作者か

    松田浩, 上原作和, 佐谷眞木人, 佐伯孝弘編, 古典文学の常識を疑うII』

    勉誠出版  2019年09月

  • 『紫式部日記』の中宮彰子ー女房集団との関係ー

    桜井宏徳, 中西智子, 福家俊幸編, 藤原彰子の文化圏と文学世界

    武蔵野書院  2018年10月

  • 【討論要旨】世界文学における更級日記―新訳の国際的評価をめぐって

    伊藤守幸, 岩淵令治編, グローバール・ヒストリーと世界文学, 日本研究の軌跡と展望

    勉誠出版  2018年04月

  • 『人物で探る!大伴家持と紀貫之』監修

    国土社  2018年03月

  • 『人物で探る!清少納言と紫式部』監修

    国土社  2017年09月

  • 『紫式部日記』の言説

    新時代への源氏学, 物語空間の, 紫式部

    竹林舎  2017年04月

  • 文学史上の更級日記

    福家俊幸, 和田律子, 久下裕利, 知の遺産, 更級日記の新世界

    武蔵野書院  2016年10月

  • 孝標女の天照大神信仰

    福家俊幸, 和田律子, 久下裕利, 知の遺産, 更級日記の新世界

    武蔵野書院  2016年10月

  • 孝標女の文学と規範としての紫式部―頼通時代の物語作者―

    和田律子, 久下裕利編, 知の挑発, 平安後期頼通文化世界を考える, 成熟の行方

    2016年07月

  • 『栄花物語』と仮名日記―『紫式部日記』『更級日記』を中心に―

    加藤静子, 桜井宏徳編, 王朝歴史物語史の構想と展望

    新典社  2015年03月

  • 更級日記全注釈

    福家俊幸

    角川学芸出版  2015年02月

  • 鵜飼文庫 蜻蛉日記 阿波国文庫本

    国文学研究資料館編, 今西祐一郎序文, 福家俊幸解説

    勉誠出版  2014年03月

  • 具平親王家に集う歌人たち—具平親王・公任の贈答歌と『源氏物語』—

    久下裕利編, 王朝の歌人たちを考える, 交遊の空間

    武蔵野書院  2013年04月

  • 『更級日記』上洛の記と同時代の享受—「ただ木ぞ三つ立てる」を中心に—

    中野幸一編, 平安文学の交響, 享受, 摂取, 翻訳』

    勉誠出版  2012年06月

  • 『紫式部日記』に記された縁談−『源氏物語』への回路−

    福家俊幸・久下裕利編『王朝女流日記を考える−追憶の風景』  2011年01月

  • 『紫式部日記』の女房と装束

    河添房江編『王朝文学と服飾・容飾』竹林舎  2010年05月

  • 二つの大蔵卿正光−『枕草子』と『紫式部日記』

    日記文学研究会編『日記文学研究 第三集』  2009年10月

  • 一条朝後宮から見た大斎院文化圏

    後藤祥子編『王朝文学と斎宮・斎院』竹林舎  2009年05月

  • 『恋ひうた』江平洋巳 第1巻・第2巻・第3巻 監修

    小学館フラワーコミックス  2008年07月

  • 『紫式部日記解』『紫式部日記釈』についての一考察—江戸期の『紫式部日記』研究—

    秋山虔・福家俊幸編『紫式部日記の新研究 表現の世界を考える』新典社  2008年05月

  • 『紫式部日記』と『栄花物語』との距離

    『栄花物語の新研究—歴史と物語を考える』新典社  2007年05月

  • 『紫式部日記の表現世界と方法』

    武蔵野書院  2006年09月

  • 『源氏物語の鑑賞と基礎知識』 手習

    至文堂 国文学「解釈と鑑賞」別冊  2005年05月

  • 『更級日記』と物語創作

    『更級日記の新研究—孝標女の世界を考える—』新典社  2004年09月

  • 『紫式部日記』寛弘五年十月十七日の記事の方法

    『日記文学新論』勉誠出版  2004年03月

  • 『紫式部日記』いわゆる三才女批評の位相

    『平安文学の風貌』武蔵野書院  2003年03月

  • 「蜻蛉日記」「更級日記」の項目

    『源氏物語事典』大和書房  2002年05月

  • 「中世王朝物語と日記文学」の項目

    『中世王朝物語・御伽草子事典』勉誠社  2002年05月

  • 『蜻蛉日記』から『更級日記』へ

    『源氏物語と王朝世界』武蔵野書院  2000年03月

  • 「紫式部日記」「菅原孝標女」他十三項目

    『日記文学事典』勉誠社  2000年02月

  • 『紫式部日記』服飾描写の方法

    『日本文学研究第2集』新典社  1997年12月

  • 「紫式部日記」「紫式部」の項目

    『日本古典文学研究史大事典』勉誠社  1997年11月

  • 篁物語

    『歌語り・歌物語事典』勉誠社  1997年02月

  • 『紫式部日記』の上臈女房と物語の世界-「『こまのの物語』『源氏物語』」-

    『論集平安文学3 平安文学の視角-女性-』勉誠社  1995年10月

  • 「熱海紀行」「吾妻の道芝」「伊豆紀行」「江島紀行」「桜のかざし」「帰郷日記」の解題

    『中世近世紀行集』早大出版部  1995年06月

  • 『紫式部日記』寛弘七年の記の方法

    『日記文学研究第1集』新典社  1993年05月

  • 『新型 校注女流日記文学』(更級日記の校注、及び解説)

    大学書院  1993年03月

  • 藤原道長と紫式部

    『源氏物語講座 第4巻 京と宇治の物語 物語作家の世界』勉誠社  1992年07月

  • 『紫式部日記』研究展望と問題点

    『女流日記文学講座 第3巻 和泉式部日記 紫式部日記』勉誠社  1991年07月

  • 『更級日記』における夫俊通の描かれ方についての-試論-不在化の意味-

    『源氏物語と平安文学第2集』早大出版部  1991年05月

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講演・口頭発表等

  • 頼通時代の文学世界ー道長の時代を視野に入れつつ

    福家俊幸  [招待有り]

    日本史研究会三月例会 藤原頼通政権を考える  

    発表年月: 2024年03月

  • 基調報告「『更級日記』の現代語訳―江國香織訳を中心に―」シンポジウム「古典文学の伝え方ー現代語訳の方法を考えるー」」

    福家俊幸  [招待有り]

    2022年度全国大学国語国文学会冬季大会  

    発表年月: 2022年12月

    開催年月:
    2022年12月
     
     
  • 基調報告「日記文学研究の可能性―『紫式部日記』『更級日記』を中心にー」シンポジウム「日記文学研究の現在」

    福家俊幸  [招待有り]

    2022度中古文学会秋季大会  

    発表年月: 2022年10月

    開催年月:
    2022年10月
     
     
  • 文学講座・特別講演会「『更級日記』の東国ー上総の国いちはらを中心に―」

    和田律子, 福家俊幸  [招待有り]

    令和3年度市原市中央図書館主催  

    発表年月: 2021年11月

    開催年月:
    2021年11月
    -
     
  • -「更級日記」から照射する「源氏物語」- ~暗記だけでは終わらない古典教育をめざして~

    福家俊幸  [招待有り]

    平成29年度文系教科研究会(国語)第1回「講演会」   (主婦会館プラザエフ)  東京私立中学高等学校協会・東京私学教育研究所  

    発表年月: 2017年06月

  • シンポジウム「世界文学における更級日記―新訳の国際的評価をめぐって」討論・司会

    (学習院女子大学)  学習院女子大学  

    発表年月: 2016年10月

  • 『更級日記』「上洛の記」考

    平安時代文學國際研討會(台灣大學日本語文學系)  

    発表年月: 2013年12月

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Misc

  • 『源氏物語』の世界と愛執に惑う女たち

    福家俊幸

    歴史人    2024年02月

  • 紫式部の生涯と知られざる素顔

    福家俊幸

    歴史人    2024年02月

 

現在担当している科目

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他学部・他研究科等兼任情報

  • 教育・総合科学学術院   大学院教育学研究科

  • 附属機関・学校   グローバルエデュケーションセンター

特定課題制度(学内資金)

  • 平安時代を中心とする仮名日記の研究

    2013年  

     概要を見る

     平安時代の仮名日記は、個々の作品の自立性が強く、作品相互の影響関係が認定しがたいという指摘がある。つまり、日記文学史のようなものが成立しにくいということである。ここには、物語と異なり、作者の個別の生に立脚さざるを得ない日記文学の問題も影を落としているのだろう。 しかし、平安時代の仮名日記は読者を前提に書かれ、サロンの中で享受されていた。おのずから個別の生を超えた、享受者との関係において、記しとどめられた部分が指摘できる。書き手の問題に解消しきれない問題が存しているのであり、そのような享受関係の中で仮名日記の新しい読み込みが可能になると思われる。本研究では主として『更級日記』を中心に享受という側面から、新たな読み直しを行った。具体的には『更級日記』の注釈作業を遂行した。すでに八割程度完成し、更に考究を重ねているところである。この『日記』を祐子内親王家サロンとの関係で捉え直すことで、晩年の孤独の告白とする定見に疑義を挟んだ。祐子内親王家サロンは頼通の後見もあった文学サロンであり、孝標女が物語作家であった蓋然性が高いことと併せて、『更級日記』の従来の見方に納得しがたい点が残るように思われる。特に上洛の記は孝標女が宮仕えに上がった頃の独立していた作品であり、晩年の著作とする定見とは異なる見解を抱くに到っている。2014年度中に公刊する予定である。 また本研究では、仮名日記の書誌、本文を再考すべく、国文学研究資料館蔵阿波国文庫蜻蛉日記を考察した。その成果は、2014年3月に公刊された影印本の解説に結実している。阿波国文庫本は現在、桂宮本蜻蛉日記に次ぐ、古本系の重要な本としての位置を占めているが、かつて山田清市氏は桂宮本よりも優れていると認定していた。さらに、阿波国文庫本の価値を高からしめているのは、その傍注、書き入れである。。解説では、書き入れについても細かく言及し、その書き入れが江戸時代の碩学屋代弘賢周辺でなされたこと、また『蜻蛉日記草稿』と密接な関係を持っていることを、先行研究を整理しつつ述べつつ、阿波国文庫本の今日的価値について多角的に論じた。

  • 『源氏物語』の研究―『紫式部日記』『紫式部集』を基礎資料として―

    2004年  

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    『源氏物語』研究は、成立・構想論から、構造・表現論へと展開していくことで、この物語の尽きせぬ魅力を多角的にテクストの中から掬い上げてきたことは紛れもない事実である。その一方で、そこで論じられているものが作品への無批判な追随であり、作品へ自閉することに過ぎないのだという批判がなされるにいたったのも、確かに首肯しうる道程であったといえよう。『源氏物語』を同時代の、あるいは同時代の枠を超えた文化状況や言語状況の中で、相対的に捉える必要性があり、その点から、なお『紫式部日記』や『紫式部集』の果たすべき役割には重いものがあると考えられるのである。そこには、同一作者という問題だけに還元できないものが存在していよう。 従来、『紫式部日記』や『紫式部集』は『源氏物語』の成立を考える上での重要な資料とされてきた。やがて成立論の有効性に疑問がもたれるようになったときに、この三つの作品を関連付けて考えることは実質少なくなっていったのである。しかし、たとえば『紫式部日記』には『源氏物語』を踏まえた表現が存在するし、実際直接言及もしている。その意味では、『紫式部日記』は『源氏物語』と共通の文化圏にある作品であるともいえるのである。このような『源氏物語』文化圏にある作品として、主家の歴史的事件を扱った記録が書かれたという意味は重いであろう。それは『源氏物語』を歴史テクストとして読ませる方向を開示するであり、『栄花物語』の先蹤としての『紫式部日記』の位置を文学史の上に構想しうるのではないだろうか。また、『源氏物語』『紫式部日記』『紫式部集』はそれぞれがお互いを高めあい、補完しあう存在なのではないだろうか。ここには歴史や人生を物語化しようという情動が認められよう。 このようなことを証明しようと資料収集と考察を進めたのである。

  • 中古・中世日記文学の研究

    1998年  

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     日記文学を日記文学たらしめているのは何か。引き続いて、この命題を考究した。日記文学とはその名称からも自明のように、事実記録としての日記すなわち記録性と、自立した作品世界としての文学性とをあわせ持っている。そうした両義的性格が先鋭的にあらわれている作品に『紫式部日記』がある。この作品には極めて多くの服飾描写が存在する。その意味では、顕著な記録性があらわれているわけで、女房日記や歌合日記との共通性が指摘されるのも首肯される。しかし、服飾描写の背後にある作者の視線の動きに注目すると、その対象に応じて遠近する視線の動きは、宮廷記録の中にみずから語る女房すなわち身体性を伴った作者自身を持ち込むための方法的機能を担っていたのである。従前の宮廷記録の、記録者に徹し、禁欲的に沈黙する女房とは、一線を画した作者の姿を認めてよいように思われる。『日記』の視線の方法はかくも特徴的であり、また記録と語りを両立させる重要な鍵である。中世日記文学は宮廷記録としての作品が多く、『紫式部日記』の系譜に立つ作品が多いこととなるが、この視線と語りの関係がいかに継承あるいは変質をとげていったのか。日記文学の、記録性と文学性を考える上で重要な視点たりうると思われ、今後とも考究を続けていきたい。

  • 平安時代を中心とする日勤文学の研究―日記文学とは何か―

    1997年  

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    日記文学研究の困難さとして、ここの作品の自立性が強く、作品相互の影響関係が認定しがたいという問題点があるように思われる。つまり、文学史の上での日記文学史のようなものが構想されにくいという問題である。ここには、物語と異なり、必ずしも多くの読者を獲得してきたとは言いがたい日記文学の享受層の問題も影を落としているのだろう。 しかし、近時の日記文学研究の着実な歩みは従来見落とされがちであった作品相互の影響関係を少しずつ明らかにしており、作品それぞれを通底するジャンルとしての特徴もまた明らかにされてきているように思われる。このような新しい研究動向に、中世日記文学の読みの深まりが拍車をかけたことは言うまでもない。また、女房日記という、従来充分な検証を受けてきたとは言いがたい問題に新しい光が与えられたことも、日記文学研究の活況に資するところが多かったと思われる。また、近世日記文学の発掘作業も急速に成されてきており、多くの成果をあげ、また今後の発展が期待されている。 このような研究現況を鑑み、本年度は「日記文学とは何か」という命題を考えるべく、基礎作業を行った。具体的には、中世日記文学関連の資料の収集をはじめ、『紫式部日記』の記録性を考えるべく、他の漢文記録との関係の考察や服飾描写の意味の考察を行った。後者の考察は論文として発表することができたが、前者も近々に明らかにすることができればと考えている。記録性の問題は日記文学を考える上で、なお重い問題と思うので、他の日記文学(中古、中世、近世)ともども考察を進めていきたい。むろん、記録を超越していく志向の中に日記文学の文学性が存するわけであろうが、その境界を鮮明にするためにも、記録性の問題は更に考察されてしかるべきと思う。いずれにしても、日記文学を日記文学たらしめているジャンル的特性を明らかにすべく、今後更に総合的視点から考察を進めていきたい。研究成果の発表1997年12月 『日記文学研究第2集』(「『紫式部日記』の服飾描写の方法」・新典社)1997年11月 『日本古典文学研究史大事典』(「紫式部日記」「紫式部」の項目・勉誠社)