2024/11/22 更新

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オオハシ ユキヒロ
大橋 幸泰
所属
教育・総合科学学術院 教育学部
職名
教授
学位
博士(文学) ( 早稲田大学 )
文学修士 ( 早稲田大学 )
ホームページ

学歴

  •  
    -
    1989年

    早稲田大学   文学研究科   史学(日本史)  

  •  
    -
    1987年

    早稲田大学   第一文学部   史学科日本史学専修  

所属学協会

  •  
     
     

    地方史研究協議会

  •  
     
     

    キリスト教史学会

  •  
     
     

    キリシタン文化研究会

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    歴史教育者協議会

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    東京歴史科学研究会

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    日本史攷究会

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    民衆史研究会

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    日本史研究会

  •  
     
     

    歴史学研究会

  •  
     
     

    歴史科学協議会

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研究分野

  • 日本史

研究キーワード

  • 日本近世史、宗教史、キリシタン、隠し念仏、隠れ念仏、民衆史、属性論

メディア報道

  • マレガ収集日本資料の発見と豊後キリシタン研究の新成果

    マレガプロジェクト   マレガ・プロジェクト国際シンポジウム  

    2019年10月

  • シンポジウム 近世東アジアにおけるキリシタンの受容と弾圧

    キリシタン科研・マレガプロジェクト  

    2019年06月

  • 大浦天主堂

    テレビ東京「美の巨人たち」  

    2018年10月

  • 天草四郎の正体

    BS-TBSテレビ「諸説あり」  

    2018年01月

  • 悲劇のキリシタン弾圧~大人になった天正遣欧使節の決断~

    NHKテレビBSプレミアム英雄たちの選択  

    2017年02月

     概要を見る

    天正遣欧使節とキリシタン禁制の解説

  • 特集 隠れキリシタン

    TBSラジオ荻上チキSession22  

    2017年02月

     概要を見る

    映画「沈黙」の解説

  • シリーズ世直しの夢2 武器よさらば!〜戦国を終わらせた島原の乱〜

    NHK「BS歴史館」  

    2012年07月

     概要を見る

    島原天草一揆の解説

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論文

  • (書評)小林准士著『日本近世の宗教秩序―浄土真宗の宗旨をめぐる紛争―』

    大橋幸泰

    歴史評論   ( 884 )  2023年12月

  • 潜伏キリシタンの明治維新

    大橋幸泰

    大橋幸泰編『近世日本のキリシタンと異文化交流』勉誠出版     208 - 227  2023年07月

  • (書評)Matsumoto Kazuya, “The King of Japan” as seen by the Society of Jesus: The Emperor, the Shogun, Nobunaga, and Hideyoshi

    Yukihiro Ohashi

    Bulletin of Portuguese/Japanese Studies 2nd Series   ( 5 )  2022年12月

  • 文明開化とキリスト教

    大橋幸泰

    歴史地理教育   ( 940 ) 4 - 9  2022年06月

  • 近世日本の邪正観

    大橋幸泰

    歴史学研究   ( 1028 ) 10 - 18  2022年05月

  • コメント/近世のジェンダー分析

    大橋幸泰

    惣合女性史研究   ( 39 ) 78 - 80  2022年03月

  • 豊後崩れと類族改制度

    大橋幸泰

    大友一雄・太田尚宏編『バチカン図書館所蔵マリオ・マレガ資料の総合的研究』マレガ・プロジェクト     255 - 270  2022年02月

  • 近世日本の民衆史研究―民衆運動・政治思想・身分認識をめぐる議論から属性論の射程を展望する―

    大橋幸泰

    民衆史研究   ( 102 ) 17 - 28  2022年01月

  • (書評)松本和也著『イエズス会がみた「日本国王」―天皇・将軍・信長・秀吉』

    大橋幸泰

    日本史攷究   ( 45 )  2021年12月

  • コロナの時代の大学教育―オンライン授業の経験から―

    大橋幸泰

    人民の歴史学   ( 227 ) 28 - 31  2021年03月

  • コメント/現代日本の「生きづらさ」の根源に何があるか―近世日本の「邪正」から考える―

    大橋幸泰

    歴史学研究   ( 1007 ) 19 - 21  2021年03月

  • 属性論で読み解く潜伏キリシタンと村社会

    大橋幸泰

    川村信三編『キリシタン歴史探求の現在と未来』教文館     101 - 135  2021年03月

  • (史料紹介)「高谷家由緒書」

    大橋幸泰

    大橋幸泰編『2017~2020年度科学研究費補助金(基盤研究(B)(一般)17H02392)「近世日本のキリシタンと異文化交流」中間成果報告集』早稲田大学教育・総合科学学術院     20 - 36  2021年02月

  • (書評)清水紘一編『江戸幕府と長崎政事』

    大橋幸泰

    キリスト教史学   ( 74 )  2020年07月

  • 近世日本の民政を問う―高野信治「近世日本の国家・社会と〈障害者〉」を聞いて―

    大橋幸泰

    歴史評論   ( 842 )  2020年06月

  • 「民衆」を考える―早稲田大学関係者による日本史研究を中心に考える民衆史研究の軌跡と展望―

    大橋幸泰

    早稲田大学 教育・総合科学学術院 学術研究(人文科学・社会科学編)   ( 68 ) 59 - 74  2020年03月

  • (書評)芹口真結子著『近世仏教の教説と教化』

    大橋幸泰

    日本史攷究   ( 43 )  2019年12月

  • (書評)和田幸司著『「士農工商」はどう教えられてきたか―小中学校における近世身分学習の展開―』

    大橋幸泰

    歴史評論   ( 832 )  2019年08月

  • 真山青果の「切支丹屋敷」研究とシドッチ

    大橋幸泰

    星槎グループ監修(飯倉洋一・日置貴之・真山蘭里編)『真山青果とは何者か?』(文学通信)    2019年07月

  • 近世的共存関係の変容―鹿児島藩領の隠れ念仏を事例に―

    大橋幸泰

    早稲田大学大学院教育学研究科紀要   ( 29 )  2019年03月

  • (書評)五野井隆史著『キリシタン信仰史の研究』

    大橋幸泰

    歴史評論   ( 825 )  2019年01月

  • (書評「2018私の3冊」)大門正克著『語る歴史、聞く歴史』・中園成生著『かくれキリシタンの起源』・デイヴィッド・ベロス著[立石光子訳]『世紀の小説「レ・ミゼラブル」の誕生』

    大橋幸泰

    東京新聞    2018年12月

  • 諸藩による島原天草一揆の記録と記憶

    大橋幸泰

    國學院大学博物館・西南学院大学博物館編『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産世界文化遺産登録記念 特別展 キリシタン―日本とキリスト教の469年―』六一書房    2018年09月

  • 異端的宗教活動

    大橋幸泰

    大谷栄一・菊地暁・永岡崇編『日本宗教史のキーワード―近代主義を超えて』(慶應義塾大学出版会)    2018年08月

  • (書評)広野真嗣著『消された信仰 「最後のかくれキリシタン」―長崎・生月島の人々』

    大橋幸泰

    地方新聞(共同通信配信)    2018年07月

  • (書評)中園成生著『かくれキリシタンの起源 信仰と信者の実相』

    大橋幸泰

    東京新聞    2018年04月

  • 切支丹屋敷」跡で発見された人骨から考える近世人のキリシタン/「切支丹」観

    大橋幸泰

    文京区教育委員会編『シンポジウム シドッチ神父と江戸のキリシタン文化』(文京区教育委員会教育推進部教育総務課)    2018年03月

  • (書評)西村玲著『近世仏教論』

    大橋幸泰

    佛教史學研究   60 ( 2 )  2018年03月

  • キリシタン類族改制度と村社会―臼杵藩の場合―

    大橋幸泰

    国文学研究資料館紀要 アーカイブズ研究篇   ( 14(通巻49) )  2018年03月

  • (書評)紙屋敦之著『梅北一揆の研究』

    大橋幸泰

    日本史攷究   ( 41 )  2017年12月

  • 近世日本の異端的宗教活動と秩序意識

    大橋幸泰

    人民の歴史学   ( 213 ) 1 - 12  2017年09月

    CiNii

  • 家康・秀忠とキリスト教

    大橋幸泰

    五野井隆史監修『キリシタン大名―布教・政策・信仰の実相―』(宮帯出版社)    2017年09月

  • (史料紹介)浦上崩れ関係史料における「崩れ」の語

    大橋幸泰

    日本歴史   ( 830 )  2017年07月

  • 江戸時代を生き延びた潜伏キリシタン

    大橋幸泰

    歴史科学協議会編『知っておきたい歴史の新常識』(勉誠出版)    2017年05月

  • (書評)川村信三著『キリシタン大名高山右近とその時代』

    大橋幸泰

    週刊読書人   ( 3172 )  2017年01月

  • (書評)朴澤直秀著『近世仏教の制度と情報』

    大橋幸泰

    歴史学研究   ( 953 )  2017年01月

  • (分担執筆)バチカン図書館所蔵マレガ神父収集豊後切支丹史料―概要と紹介―

    大橋幸泰

        23 - 24  2017年01月

  • 16-19世紀日本におけるキリシタンの受容・禁制・潜伏

    大橋幸泰

    国文学研究資料館紀要 アーカイブズ研究篇   ( 12(通巻47) ) 123 - 134  2016年03月

  • 近世日本の異端的宗教活動と宗教的属性―潜伏キリシタンと隠れ/隠し念仏―

    大橋幸泰

    歴史学研究   ( 941 )  2016年02月

  • 近世秩序における「邪」の揺らぎ―〝隠し/隠れ念仏〟と「切支丹」

    大橋幸泰

    島薗進・高埜利彦・林淳・若尾政希編『シリーズ日本人と宗教―近世から近代へ6 他者と境界』春秋社    2015年07月

  • 幕末期における異端的宗教活動の摘発—対馬藩田代領「新後生」の場合—

    大橋幸泰

    早稲田大学 教育・総合科学学術院 学術研究(人文科学・社会科学編)   ( 63 ) 35 - 49  2015年03月

    CiNii

  • 対馬藩田代領における宝暦期「宗意心得違」一件(その3)

    大橋幸泰

    紙屋敦之編『2013年度早稲田大学特定課題研究助成費「藩世界と海域アジア—一六〜一七世紀を中心に—」鹿児島・対馬調査報告集』早稲田大学文学部     45 - 107  2014年03月

  • (書評)紙屋敦之著『東アジアのなかの琉球と薩摩藩』

    大橋幸泰

    日本史攷究   ( 37 )  2013年12月

  • 異端と属性—キリシタンと「切支丹」の認識論—

    大橋幸泰

    歴史学研究   ( 912 ) 14 - 25  2013年11月

    CiNii

  • 堀智博「大坂落人と近世武家社会」によせて

    大橋幸泰

    岡山藩研究   ( 71 )  2013年11月

  • 歴史研究と歴史教育はつながっているか

    大橋幸泰

    日本史研究   ( 612 ) 59 - 85  2013年08月

    CiNii

  • 歴史学の常識、世間の常識—NHKテレビ番組出演の経験から—

    大橋幸泰

    早稲田大学教育・総合科学学術院ホームページ教員リレーエッセイhttp://web.edu.waseda.ac.jp/modules/teacher_essay/index.php?page=article&storyid=10    2012年09月

  • 歴史に向き合う姿勢

    大橋幸泰

    歴史評論   ( 745 )  2012年05月

  • (書評)木村直樹著『幕藩制国家と東アジア世界』

    大橋幸泰

    歴史学研究   ( 891 ) 49 - 51  2012年04月

    CiNii

  • (解説)福田紀一著『おやじの国史とむすこの日本史』

    大橋幸泰

        236 - 253  2012年04月

  • 村社会の宗教情勢と異端的宗教活動

    大橋幸泰

    歴史評論   ( 743 ) 66 - 80  2012年03月

    CiNii

  • 島原天草一揆と近世人

    大橋幸泰

    キリシタン文化研究会会報   ( 137 )  2011年05月

  • (新刊紹介)藪田貫編著『大坂西町奉行新見正路日記』

    大橋幸泰

    歴史評論   ( 730 )  2011年02月

  • 編集後記

    大橋幸泰

    歴史評論   ( 729-752 )  2011年01月

  • 編集後記

    大橋幸泰

    歴史評論   ( 729-752 )  2011年01月

  • 身分論をひろげる—プロローグ

    大橋幸泰

    大橋幸泰・深谷克己編『〈江戸〉の人と身分6 身分論をひろげる』吉川弘文館    2011年01月

  • 「邪」と「正」の間—近世日本の宗教序列—

    大橋幸泰

    大橋幸泰・深谷克己編『〈江戸〉の人と身分6 身分論をひろげる』吉川弘文館    2011年01月

  • シンポジウム「身分論をひろげる」の記録

    大橋幸泰

    大橋幸泰・深谷克己編『〈江戸〉の人と身分6 身分論をひろげる』吉川弘文館    2011年01月

  • (書評)浅見雅一著『キリシタン時代の偶像崇拝』

    大橋幸泰

    日本歴史   ( 751 ) 125 - 127  2010年12月

    CiNii

  • 教科書と授業—歴史研究と教科書叙述

    大橋幸泰

    学校運営   52 ( 591 ) 12 - 15  2010年10月

    CiNii

  • 松下正和・河野未央編『水損史料を救う-風水害からの歴史資料保全』によせて (時評・書評・展示評)

    大橋 幸泰

    Link : 地域・大学・文化 : 神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター年報   2 ( 2 ) 160 - 164  2010年08月

    DOI CiNii

  • (書評)松下正和・河野未央編『水損史料を救う—風水害からの歴史資料保全』によせて

    大橋幸泰

    神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター年報LINK   ( 2 )  2010年08月

  • 近世宗教の「邪正」—肥前国対馬藩田代領における「異法」考—

    大橋幸泰

    早稲田大学大学院教育学研究科紀要   ( 20 ) 1 - 19  2010年03月

    CiNii

  • 踏絵の両面性—「山本甚左衛門覚書」(松浦史料博物館蔵)によせて

    大橋幸泰

    紙屋敦之編『2009年度早稲田大学特定課題研究助成費「藩世界と東アジア—西日本地域を中心に—」長崎・平戸調査報告集』    2010年03月

  • 民間社会と民本徳治—深谷克己近世史論に学ぶ(2009年度早稲田大学史学会大会シンポジウムコメント)

    大橋幸泰

    史観   ( 162 )  2010年03月

  • キリシタンはどのように表記されたか

    大橋幸泰

    『アジア遊学127 キリシタン文化と日欧交流』勉誠出版   ( 127 ) 155 - 162  2009年11月

    CiNii

  • (新刊紹介)松下正和・河野未央編『水損史料を救う—風水害からの歴史資料保全』

    大橋幸泰

    歴史評論   ( 713 )  2009年09月

  • Orthodoxie, hétérodoxie et Kirishitan : maintien de l'ordre et prohibition du christianisme dans le Japon moderne

    OHASHI Yukihiro

    Nathalie Kouamé編“Histoire & Missions Chrétiennes ”11、KARTHALA    2009年09月

  • 解説

    大橋幸泰

    『深谷克己近世史論集1 民間社会と百姓成立』校倉書房    2009年06月

  • (書評)村井早苗著『キリシタン禁制の地域的展開』

    大橋幸泰

    歴史評論   ( 710 ) 94 - 98  2009年06月

    CiNii

  • 島原天草一揆の矢文

    大橋幸泰

    安高啓明編『西南学院大学博物館2009年春季特別展 九州のキリスト教シリーズⅠ 信仰とその証—島原・天草の乱と天草四郎』    2009年06月

  • 解説

    大橋幸泰

    『深谷克己近世史論集1 民間社会と百姓成立』校倉書房    2009年06月

  • 教員養成と歴史研究・歴史教育

    大橋幸泰

    歴史評論   ( 706 ) 47 - 58  2009年02月

    CiNii

  • (史料紹介)天草吟味方扣(上)(中)(下)

    大橋幸泰

    研究 キリシタン学   ( 11/12/13 ) 72 - 134  2008年12月

    CiNii

  • (新刊紹介)歴史科学協議会編/木村茂光・山田朗監修『天皇・天皇制をよむ』

    大橋幸泰

    日本史攷究   ( 32 )  2008年11月

  • (史料紹介)対馬藩田代領における宝暦「異法」一件をめぐる史料

    大橋幸泰

    古文書通信   ( 79 )  2008年11月

  • 「島原の乱」と「島原天草一揆」

    大橋幸泰

    本郷   ( 77 ) 22 - 24  2008年09月

    CiNii

  • 異端的宗教活動と近世秩序—元禄期肥前国きやぶ地方における正應寺法一件を事例に—

    大橋幸泰

    井上智勝・高埜利彦編『近世の宗教と社会2 国家権力と宗教』吉川弘文館    2008年07月

  • 潜伏という宗教運動

    大橋幸泰

    歴史評論   ( 688 ) 51 - 63  2007年08月

    CiNii

  • 近世人の宗教世界

    大橋幸泰

    歴史地理教育   ( 716 ) 74 - 79  2007年07月

    CiNii

  • 東歴研40周年記念講演会参加記

    大橋幸泰

    人民の歴史学   ( 172 )  2007年06月

  • (史料紹介)元禄十一年 宗門出入記録(上)(下)

    大橋幸泰

    研究 キリシタン学   ( 9-10 ) 1 - 128  2006年12月

    CiNii

  • (新刊紹介)岡田芳朗 他著『暦を知る事典』

    大橋幸泰

    日本史攷究   ( 30 )  2006年11月

  • キリシタン弾圧

    大橋幸泰

    山本博文監修『ビジュアルNIPPON江戸時代』小学館    2006年11月

  • (書評)神田千里著『島原の乱』

    大橋幸泰

    歴史評論   ( 678 )  2006年10月

  • 近世日本潜伏キリシタンの信仰共同体と生活共同体

    大橋幸泰

    地中海研究所紀要   ( 4 ) 111 - 117  2006年03月

    CiNii

  • (報告要旨)島原天草一揆研究の現状と課題

    大橋幸泰

    中央大学人文科学研究所年報   ( 27 )  2006年03月

  • 正統・異端・切支丹—近世日本の秩序維持とキリシタン禁制—(上)(下)

    大橋幸泰

    早稲田大学教育学部 学術研究 地理学・歴史学・社会科学編   ( 54-55 ) 11 - 26  2006年02月

    CiNii

  • (書評)若尾政希著『安藤昌益からみえる日本近世』

    大橋幸泰

    民衆史研究   ( 70 ) 51 - 57  2005年11月

    CiNii

  • キリシタン禁制と異端的宗教活動

    大橋幸泰

    歴史学研究   ( 807 ) 76 - 85  2005年10月

    CiNii

  • 民間信仰と「切支丹」の間—京坂切支丹一件に見る文政期民衆の信仰・信心

    大橋幸泰

    大塩研究   ( 52 )  2005年03月

  • 正統と異端、中央と周縁

    大橋幸泰

    虹   ( 53 )  2005年02月

  • 島原天草一揆における女性

    大橋幸泰

    西村汎子編『戦争・暴力と女性1 戦の中の女たち』吉川弘文館    2004年12月

  • (書評)ルイス・デ・メディナ著『イエズス会士とキリシタン布教』

    大橋幸泰

    キリスト教史学   58 ( 58 ) 184 - 186  2004年07月

    CiNii

  • “虚学”の効用—鹿野政直著『歴史を学ぶこと』

    大橋幸泰

    早稲田ウィークリー   ( 1028 )  2004年05月

  • 近世の秩序と「異宗」と「切支丹」

    大橋幸泰

    キリシタン文化研究会会報   ( 122 )  2003年11月

  • 文政期京坂「切支丹」考—異端研究序説

    大橋幸泰

    日本歴史   ( 664 ) 38 - 57  2003年09月

    CiNii

  • (書評)清水紘一編『キリシタン関係法制史料』

    大橋幸泰

    キリスト教史学   57 ( 57 ) 156 - 158  2003年07月

    CiNii

  • 宗門改と寺請制/潜伏キリシタン/幕末民衆宗教

    大橋幸泰

    竹内誠監修『ビジュアル・ワイド江戸時代館』小学館    2002年12月

  • (史料紹介)大坂切支丹一件

    大橋幸泰

    研究キリシタン学   ( 4 ) 80 - 122  2001年12月

    CiNii

  • 帰属意識と歴史認識—教科書問題を考える

    大橋幸泰

    アジア民衆史研究会会報   ( 増刊号 )  2001年10月

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書籍等出版物

  • 深化する歴史学 : 史資料からよみとく新たな歴史像

    歴史科学協議会( 担当: 編集)

    大月書店  2024年01月 ISBN: 9784272510153

  • 近世日本のキリシタンと異文化交流

    大橋, 幸泰( 担当: 編集)

    勉誠社  2023年07月 ISBN: 9784585325307

  • 高等学校日本史探究

    大橋, 幸泰( 担当: 共著)

    第一学習社  2023年02月 ISBN: 9784804021317

  • 高等学校歴史総合

    池田, 明史( 担当: 共著)

    第一学習社  2022年02月 ISBN: 9784804020693

  • 高等学校新歴史総合 : 過去との対話、つなぐ未来

    池田, 明史( 担当: 共著)

    第一学習社  2022年02月 ISBN: 9784804020709

  • 2017~2020年度科学研究費補助金(基盤研究(B)(一般)17H02392)「近世日本のキリシタンと異文化交流」中間成果報告集

    大橋幸泰( 担当: 編集)

    2021年02月

  • 近世潜伏宗教論―キリシタンと隠し念仏

    大橋幸泰

    校倉書房  2017年02月

  • 潜伏キリシタン 江戸時代の禁教政策と民衆

    大橋幸泰

    講談社  2014年05月

  • 〈江戸〉の人と身分6 身分論をひろげる

    大橋幸泰, 深谷克己編

    吉川弘文館  2011年01月

  • 検証 島原天草一揆

    大橋幸泰

    吉川弘文館  2008年07月

  • キリシタン民衆史の研究

    大橋幸泰

    東京堂出版  2001年12月

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講演・口頭発表等

  • 潜伏キリシタンと隠れ念仏

    大橋幸泰  [招待有り]

    「大人の教養講座」   小さな絵本美術館アルモニ(鹿児島)  

    発表年月: 2019年10月

  • 潜伏キリシタンはなぜ生き延びることができたか

    大橋幸泰  [招待有り]

    オムニバス講座「日本人とキリスト教」   聖心女子大学キリスト教文化研究所  

    発表年月: 2019年09月

  • 属性論で読み解く潜伏キリシタンと村社会

    大橋幸泰  [招待有り]

    キリスト教史学会第70回大会シンポジウム「キリシタン研究の再考―過去・現在・未来」   キリスト教史学会  

    発表年月: 2019年09月

  • 潜伏キリシタンに学ぶ

    大橋幸泰  [招待有り]

    長崎学講座スタンダード   長崎歴史文化博物館  

    発表年月: 2019年08月

  • 潜伏キリシタンを取り巻く近世的共存関係

    大橋幸泰  [招待有り]

    埼玉県高等学校社会科教育研究会歴史部会   埼玉県高等学校社会科教育研究会歴史部会  

    発表年月: 2018年12月

  • 諸藩による島原天草一揆の記録と記憶

    大橋幸泰  [招待有り]

    國學院大学博物館特別展「キリシタン 日本とキリスト教の469年」関連イベント「シンポジウム 島原天草一揆とその後」   國學院大学博物館  

    発表年月: 2018年10月

  • 隠し/隠れ念仏と近世秩序

    大橋幸泰

    佛教史學會第68回学術大会   佛教史學會  

    発表年月: 2017年11月

  • いま注目されるキリシタン研究―潜伏キリシタン・切支丹屋敷・マレガ文書―

    大橋幸泰  [招待有り]

    文京区教育委員会主催文化財講演会   文京区教育委員会  

    発表年月: 2017年11月

  • 「歴として存在しながら史となり得なかった人々」のこと

    大橋幸泰

    新潟県三条市立第一中学校創立70周年記念講演会   新潟県三条市立第一中学校  

    発表年月: 2017年10月

  • The Descendants of Christians and Village Society: The Usuki Domain as a Case Study

    Yukihiro OHASHI

    The early modern system of regulations against Christians and its influence: a work-in-progress report on the Marega Collection in the Vatican Library   EAJS2017 Conference in Lisbon  

    発表年月: 2017年09月

  • キリシタン類族改制度と村社会―臼杵藩の場合―

    大橋幸泰  [招待有り]

    バチカン図書館所蔵切支丹関係文書群の魅力を探る―マレガ・プロジェクト研究報告―   人間文化研究機構・国文学研究資料館  

    発表年月: 2017年07月

  • 近世日本の異端的宗教活動と秩序意識

    大橋幸泰  [招待有り]

    東京歴史科学研究会第51回大会委員会企画「「平和」の内実を問う―「共生」のための課題―」   東京歴史科学研究会  

    発表年月: 2017年04月

  • 「切支丹屋敷」跡で発見された人骨から考える近世人のキリシタン/「切支丹」観

    大橋幸泰

    シンポジウム シドッチ神父と江戸のキリシタン文化   文京区教育委員会  

    発表年月: 2016年11月

  • 江戸時代の世俗秩序と潜伏キリシタン

    大橋幸泰

    長崎学特別講座   長崎歴史文化博物館  

    発表年月: 2016年07月

  • 幕府を揺るがした120日―島原天草一揆の内実とその影響―

    大橋幸泰

    朝日カルチャーセンター中之島「旅する長崎学」   長崎県  

    発表年月: 2016年02月

  • 16-19世紀日本におけるキリシタンの受容・禁制・潜伏

    大橋幸泰

    「マレガ・プロジェクト」シンポジウムinバチカン「キリシタンの跡をたどる―バチカン図書館所蔵マレガ収集文書の発見と国際交流―」   国文学研究資料館、バチカン図書館  

    発表年月: 2015年09月

  • 近世日本の「邪正」と異端的宗教活動

    大橋幸泰

    「異端的宗教活動」の近世―キリシタン・かくれ念仏・民衆宗教―   京都大学人文科学研究所共同研究班「日本宗教史の再構築」  

    発表年月: 2015年07月

  • キリシタン禁制と潜伏キリシタン

    日本歴史文化講座 江戸時代260年の歴史   敬文舎  

    発表年月: 2015年05月

  • 島原天草一揆

    大橋幸泰

    日本歴史文化講座 江戸時代260年の歴史   敬文舎  

    発表年月: 2015年05月

  • 近世日本の異端的宗教活動と信仰者の宗教的属性—潜伏キリシタン隠れ/隠し念仏—

    歴史学研究会日本近世史・ヨーロッパ中近世史部会合同シンポジウム「宗派化とキリシタン禁制—日欧交流と宗教的秩序の形成—」  

    発表年月: 2015年01月

  • 江戸時代、潜伏キリシタンはなぜ存続できたか?

    コレージュ・ド・フランス日本学講演  

    発表年月: 2014年06月

  • 島原天草一揆と「切支丹」の記憶

    東洋文庫ミュージアム企画展「マリーアントワネットと東洋の貴婦人—キリスト教文化をつうじた東西の出会い—」関連講演会  

    発表年月: 2013年07月

  • 歴史研究と歴史教育はつながっているか

    日本史研究会「歴史から現在(いま)を考える集い」  

    発表年月: 2013年02月

  • 近世後期の宗教統制と異端的宗教活動—天草を事例として—

    全国かくれキリシタン研究会第23回天草・島原大会  

    発表年月: 2011年10月

  • キリシタン禁制の変容と潜伏キリシタン

    学習院大学東洋文化研究所「G・W・ライプニッツの中国布教論—比較思想史の視点から—」プロジェクト  

    発表年月: 2011年03月

  • 島原天草一揆と近世人

    キリシタン文化研究会:ソフィア・シンポジウム「フォーラム島原・天草一揆再考」  

    発表年月: 2010年12月

  • 島原天草一揆とキリシタン禁制

    朝日カルチャーセンター横浜「新視点・日本の歴史(20)—17世紀—」4  

    発表年月: 2009年11月

  • 民間社会と民本徳治—深谷克己近世史論に学ぶ

    早稲田大学史学会2009年度大会シンポジウム「問いかける歴史、そして現在」  

    発表年月: 2009年10月

  • 近世人の島原天草一揆認識

    西南学院大学博物館特別展「信仰とその証—島原・天草の乱と天草四郎」関連公開講演会  

    発表年月: 2009年06月

  • 潜伏する宗教—隠れキリシタンと隠し念仏—

    NHK学園古文書夏期スクーリング  

    発表年月: 2008年08月

  • 潜伏キリシタンと異端的宗教活動

    大村史談会・大村市教育委員会 主催、大村市郷土史講演会「禁教の中で—天正少年使節、島原の乱そして郡崩れ」  

    発表年月: 2007年02月

  • 近世日本潜伏キリシタンの信仰共同体と生活共同体

    地中海研究所・ヨーロッパ文明史研究所共催シンポジウム「中・近世の地中海世界と日本—confraternitas(信心会・兄弟会)を鍵言葉として」  

    発表年月: 2005年06月

  • キリシタン禁制と異端的宗教活動

    歴史学研究会2005年度大会近世史部会  

    発表年月: 2005年05月

  • 近世の秩序と「異宗」と「切支丹」

    キリシタン文化研究会2002年度大会  

    発表年月: 2002年12月

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共同研究・競争的資金等の研究課題

  • キリシタンを通じて考える近世日本・東アジアの文化・思想・諸宗教

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2022年04月
    -
    2026年03月
     

    大橋 幸泰, 清水 有子, 平岡 隆二, 岸本 恵実, 折井 善果, 牧野 元紀

  • 近世日本のキリシタンと異文化交流

    科学研究費助成事業(早稲田大学) 

    研究期間:

    2017年04月
    -
    2022年03月
     

    大橋 幸泰, 清水 有子, 平岡 隆二, 岸本 恵実, 折井 善果, 牧野 元紀

     概要を見る

    2年目の本年度も初年度に引き続き、世界各地に残るキリシタン関係史料の収集に努めた。アジアでは、中国国家図書館、中国科学院自然科学史研究所図書館、中山大学西学東漸文献館などに、ヨーロッパでは、スペイン国会図書館、スペイン王立学士院図書館、カタルーニャ図書館、フランシスコ会イベロオリエンタル文書館、ドミニコ会修道院文書館、イエズス会スペイン文書館、イエズス会ローマ文書館、フランス国立図書館、フランス極東学院図書館などに、日本では、長崎歴史文化博物館、佐賀県立図書館、大分県立先哲史料館、多福寺(大分県臼杵市)などに、それぞれ赴き、調査を行った。その調査において、日本における迫害・殉教やインドシナ方面におけるイエズス会の進出状況、外国人雑居禁令とヨーロッパ諸勢力の対応、オランダ人とイエズス会士の関係、カトリック布教に用いられた教義書、日本における宗門改・類族改と墓石関係史料などを写真撮影することができた。これらの史料から、当該期マニラのイエズス会が継続して情報収集をおこなっていたことや、オランダ人経由の日本情報がマニラにも達していたこと、南シナ海域の航海・海難事情、17世紀初期のドミニコ会とイエズス会の動向や主張の根拠などが判明しつつある。加えて、2019年6月開催予定の、中間報告を兼ねたシンポジウムに、ピエール・エマニュエル・ルー氏(パリ・ディドロ大学)を招聘することを決定し、研究協力者のマルタン・ノゲラ・ラモス氏とともに、2018年9月にパリで面会した。東アジアにおけるキリシタンの受容と迫害について意見を交換するとともに、シンポジウムでの論点を打ち合わせた。前年度に引き続き、世界各地に散在しているキリシタン関係史料の調査を進め、科研メンバーの研究課題に有益な成果が得られた。前年度の報告書において、史料調査の過程で、ヨーロッパとアジアのキリシタン関係史料がつながっていることを実感できたと記したが、その感覚は本年度も変わらない。近世期のキリシタン布教活動が、両者の緊密な関係の中で推進されていたことがいっそう明らかになりつつある。海外での史料調査は着実に成果をあげているといえる。本年度の国内での調査の成果の一つは、島原天草一揆に関する史料の検討により、この一揆の近世秩序への影響を考えることができたことである。たとえば、岡山藩・秋月藩・佐賀藩の事例を検討することができた。諸藩は独自の方法でそれぞれ島原天草一揆を記録し、近世期を通じてその記憶を継承していった。近世人はこの一揆に衝撃を受け、「切支丹」を共通の排斥対象として認識していたと考えられる。民間に広く流布した通俗的排耶書やこの一揆の実録物とともに、諸藩によるこの一揆の記憶の継承は、近世日本の秩序にとって重要な役割を果たしたものといえる。本年度も昨年度に引き続き、世界各地に残るキリシタン関係史料の収集に努める。3年目に入る今年は、ヨーロッパとアジアとの関係をいっそう意識して、その関係を総体的に把握することを目指す。その一環として、2019年6月22日、早稲田大学を会場に国際シンポジウムを開催する。このシンポジウムは、兼ねてから協力関係にあるマレガプロジェクトとともに共催する。同プロジェクトは、人間文化研究機構国文学研究資料館、東京大学史料編纂所、大分県立先哲史料館が協力して進めている共同研究である。近年、バチカン図書館に大量に所蔵されていることがわかった、キリシタン禁制関係文書群を材料とするこのプロジェクトには、本科研メンバーも参加しており、両者の協力により充実したシンポジウムになることを期待している。パネラーとして本科研から3人が登壇するとともに、ディスカッサントとしてマレガプロジェクトから1人が議論に加わる。これにパリから招聘したパネラーを1人を加え、本科研代表の大橋が司会を務める。日本と中国・ベトナムにおけるキリシタンの受容と弾圧の実態、および信徒と非信徒の関係などが論点になるであろう。本科研の中間報告を兼ねたこのシンポジウムは、その後の研究の方針を方向付けてくれるものになると予想する

  • 近世日本におけるキリシタン禁制政策と異端的宗教活動の横断的研究

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2013年04月
    -
    2016年03月
     

    大橋 幸泰

     概要を見る

    本研究は、近世日本のキリシタン禁制政策が当該期の人びとにとってどのような意味を持ったのか、という問題を追究したものであった。当該期の治者にとってあやしげな宗教活動を横断的に注目し、異端的宗教活動という枠組みの有効性を確認することができた。また、18世紀から19世紀にかけてキリシタン禁制の内実が変化していった様子を明らかにするとともに、属性論という新しい視座の有効性に気づいたことも重要な成果である

  • 藩世界と東アジア世界―西日本地域を中心に―

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2010年04月
    -
    2013年03月
     

    紙屋 敦之, 大橋 幸康, 大森 映子, 木村 直也, 深谷 克己, 堀 新, 若尾 政希, 泉 正人, 斎藤 悦正

     概要を見る

    「藩世界」の広がりを、海禁体制を素材に、国内にとどまらず、東アジア地域を視野に入れて考察した。その際、海禁体制と西日本諸藩、藩世界と藩意識の2点を柱とし、長崎・琉球および対馬藩・薩摩藩・佐賀藩・福岡藩を中心的に考察した。琉球使節のあり方と性格、琉球における書物・出版、大名家の相続と海禁体制との関係等々について明らかにした。また、九州・四国の大名の官位、長崎聞役の活動、九州諸大名の参勤交代の3つのデータベースを構築した

  • 藩世界と公儀-九州地方を中心に-

    日本学術振興会  科学研究費助成事業

    研究期間:

    2005年
    -
    2007年
     

    深谷 克己, 紙屋 敦之, 大橋 幸泰, 大森 映子, 堀 新, 若尾 政希, 島 善高

     概要を見る

    本研究は、「藩世界」を総体として捉えるため、特に公儀意識を重視し、公儀意識がどのようなレヴェルでどのように形成され、諸集団間にどのような関係を築かせていくか、そしてどのような社会秩序、政治秩序を形成させるのかを、九州地方をフィールドとして追求した。2005-07年度の研究期間に九州各県を調査し、対馬藩・大村藩・島原藩・佐賀藩・平戸藩・柳川藩・久留米藩・人吉藩・臼杵藩・高鍋藩・鹿児島藩および長崎奉行所について関連史料の調査・撮影による収集を行った。これらの調査を踏まえ、さらに「徳川実紀」「続徳川実紀」を用いて、九州地方の全ての大名について、幕初から幕末にかけての参勤交代の有り様をデータベースとして構築した。さらに、研究課題へアプローチするため、朝鮮と対馬・琉球と薩摩の交易、大名家の相続と幕府との関係、長崎聞役と長崎奉行所との関係、勅使下向などの通行をめぐる作法、幕藩領主と政治思想の問題、隠れキリシタンの存在の問題、訴訟と法意識の問題、大名家をはじめとする武家や地域民衆の政治意識の形成の問題、村社会と藩権力との関係などについて検討を行った。それらの成果の一部は、『対馬調査報告集』(2007年3月)としてまとめたほか、「九州近世史」における藩世界と公儀(深谷克己)、朝鮮通信使の接待役と大名(紙屋敦之)、対馬藩田代領における宝暦期「宗意心得違」一件(大橋幸泰)、肥後人吉藩相良家の仮養子史料(大森映子)、佐賀藩「御裁許書抜」(島善高)、対馬藩宗家記録のなかの忠臣蔵関係史料(堀新)、「太平記読み」の享受者たち(若尾政希)、「御馳走役」にみる大名家の苦難(久保貴子)、近世琉球における「御家流」と「唐字」(深瀬公一郎)、対馬藩田代領における「禁足」(斉藤悦正)、海禁体制と参勤交代(泉正人)として研究成果報告書(冊子)にまとめた

Misc

  • 「一七世紀の対外関係」

    藤田 覚, 木村 直樹, 米谷 均, 大橋 幸泰, 豊見山 和行

    史學雜誌   108 ( 12 ) 2162 - 2162  1999年12月

    DOI CiNii

 

現在担当している科目

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社会貢献活動

  • 島原の乱と天草四郎Q&A知っているようで知らない「原因」「経過」「影響」

    歴史街道 

    2018年11月
    -
     

  • 悲劇のキリシタン弾圧~大人になった天正遣欧使節の決断~

    NHKテレビBSプレミアム英雄たちの選択 

    2017年02月
    -
     

     概要を見る

    天正遣欧使節とキリシタン禁制の解説

  • 特集 隠れキリシタン

    TBSラジオ荻上チキSession22 

    2017年02月
    -
     

     概要を見る

    映画「沈黙」の解説

  • 朝日新聞長崎版

    朝日新聞長崎版 

    2014年09月
    -
     

     概要を見る

    著書『潜伏キリシタン 江戸時代の禁教政策と民衆』の紹介。

  • シリーズ世直しの夢2 武器よさらば!〜戦国を終わらせた島原の乱〜

    NHK「BS歴史館」 

    2012年07月
    -
     

     概要を見る

    島原天草一揆の解説

  • 西日本新聞

    西日本新聞 

    2011年10月
    -
     

     概要を見る

    「キリシタンの洞窟か 天草で発見」へのコメント。

  • 朝日新聞(夕刊)

    朝日新聞(夕刊) 

    2008年11月
    -
     

     概要を見る

    著書『検証 島原天草一揆』の紹介。

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特別研究期間制度(学内資金)

  • 近世日本における異端的宗教活動の研究

    2013年09月
    -
    2014年09月

    フランス   国立東洋言語文化研究院

他学部・他研究科等兼任情報

  • 教育・総合科学学術院   大学院教育学研究科

特定課題制度(学内資金)

  • 近世日本の宗教的秩序と村社会

    2023年  

     概要を見る

     本研究「近世日本の宗教的秩序と村社会」は、昨年度の同テーマの特定課題研究を継続して行うもので、越後国蒲原郡帯織村の浄土真宗大谷派末寺本龍寺に寄託されている岩崎家文書を調査し、近世日本の宗教と村社会との関係を考えようとするものである。 岩崎家は帯織村の庄屋を務めた家で、本龍寺とは親戚筋に当たる。総数数百点の史料群は、近世日本の村社会の実態のみならず、浄土真宗寺院と村社会との関係を考える上で、豊富な材料を提供してくれる。本研究では、まず、手つかずの史料群に番号を付け、全点を写真撮影する作業を進めている。 本年度も、大学院生にアルバイト要員として同行してもらい、現地調査(通算第七回)を2023年9月27日から9月29日までの3日間、実施した。史料のナンバリングは終了しており、作業は写真撮影のみである。 岩崎家文書については、本研究で調査している一紙文書を中心とした史料群の他に、冊子を中心とした別の史料群の存在が、過去の史料所在調査において判明している。しかし、三条市立図書館に問い合わせたところ、現在、その所在は不明とのことであった。本来、同一の史料群と思われるが、分離してしまったのは残念なことである。この点、もう少し、史料の所在を調査してみたいと思っている。 次年度も引き続き現地調査を進めつつ、目録作成と内容解読を同時に進める予定である。

  • 近世日本の宗教的秩序と村社会

    2022年  

     概要を見る

     本研究「近世日本の宗教的秩序と村社会」は、昨年度の同テーマの特定課題研究を継続して行うもので、越後国蒲原郡帯織村の浄土真宗大谷派末寺本龍寺に寄託されている岩崎家文書を調査し、近世日本の宗教と村社会との関係を考えようとするものである。 本年度は、Covid-19の感染状況に注意しながら、大学院生にアルバイト要員として同行してもらう現地調査(通算第六回)を、2022年8月30日から9月1日までの3日間、実施することができた。史料のナンバリングは終了しているので、今回は写真撮影のみであったが、すべてを終了するまでにはあと数回の調査が必要である。 次年度も引き続き現地調査を進めつつ、目録作成と内容解読を同時に進める予定である。

  • 近世日本の宗教的秩序と村社会

    2021年  

     概要を見る

     本研究「近世日本の宗教的秩序と村社会」は、昨年度の同テーマの特定課題研究に引き続き、越後国蒲原郡帯織村の浄土真宗大谷派末寺本龍寺に寄託されている岩崎家文書を調査し、近世日本の宗教と村社会との関係を考えようとするものである。 本年度もCovid-19の世界的感染拡大は収まらず、現地調査の実施が危ぶまれたが、通算第五回調査を2022年3月22日から24日までの3日間、実施した。大学院生にアルバイト要員として同行してもらい、作業を進めることができた。今回扱ったもののなかには、一紙文書の他、漢籍も含まれていた。 次年度も引き続き現地調査を進めつつ、目録作成と内容解読を同時に進める予定である。

  • 近世日本の宗教的秩序と村社会

    2020年  

     概要を見る

     本研究「近世日本の宗教的秩序と村社会」は、昨年度の同テーマの特定課題研究に引き続き、越後国蒲原郡帯織村の浄土真宗大谷派末寺本龍寺に寄託されている岩崎家文書を調査し、近世日本の宗教と村社会との関係を考えようとするものである。 本年度も、昨年度調査と同様、大学院生にアルバイト要員として同行してもらう現地調査を2回計画していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止せざるを得なかった。代替作業として、昨年度までに撮影した史料の整理を進めた。予算はそのための機材購入や、宗教的秩序論を検討するための書籍購入などにあてた。

  • 近世日本の宗教的秩序と村社会

    2019年  

     概要を見る

     本研究「近世日本の宗教的秩序と村社会」は、昨年度の同テーマの特定課題研究に引き続き、越後国蒲原郡帯織村の浄土真宗大谷派末寺本龍寺に寄託されている岩崎家文書を調査し、近世日本の宗教と村社会との関係を考えようとするものである。 本年度の調査は、昨年度調査を受け継ぎ、通算第四回調査を2019年8月28日から30日までの3日間、実施した。大学院生にアルバイト要員として同行してもらい、作業を進めた。今回は大判の史料を扱った。その中には拓本や絵図などもあり、文化史的にも興味深い史料群であることがわかる。 今後も現地調査を進めつつ、目録作成と内容解読を同時に進める。

  • 近世日本の宗教的秩序と村社会

    2018年  

     概要を見る

     本研究「近世日本の宗教的秩序と村社会」は、昨年度の特定課題研究「近世日本の宗教的秩序と異端的宗教活動」に引き続き、越後国蒲原郡帯織村の浄土真宗大谷派末寺本龍寺に寄託されている岩崎家文書を調査し、近世日本の宗教と村社会との関係を考えようとするものである。 目録の作成については、写真撮影を済ませたものから取りかかっているが、まだ手を付け始めたばかりである。今回調査では、江戸時代中期から昭和初期にいたるまでの法事の記録が詳細に残されていることがわかった。 今後も現地調査を進めつつ、目録作成と内容解読を同時に進めたい。

  • 近世日本の宗教的秩序と異端的宗教活動

    2017年  

     概要を見る

     本研究は、潜伏キリシタンとそれに関連する問題を扱う、科研費の共同研究「近世日本のキリシタンと異文化交流」とは異なり、キリシタン以外の異端的宗教活動や、近世秩序の枠組みからはみ出ない宗教教活動をめぐる問題について扱おうとするものである。具体的な材料として、新潟県地域における浄土真宗の史料群の調査を想定して作業を始め、越後国蒲原郡帯織村の浄土真宗大谷派末寺本龍寺に寄託されている岩崎家文書の所在情報を得た。総数数百点の史料群は、近世日本の村社会の実態のみならず、浄土真宗寺院と村社会との関係を考える上で、豊富な材料を提供してくれる。まずは目録の作成から進め、現在作業中である。

  • 近世日本の宗教的秩序と異端的宗教活動

    2016年  

     概要を見る

     本研究は、筆者が概念化した近世日本における宗教活動のカテゴリーである異端的宗教活動を材料に、近世から近代への秩序の転換の意味を考えようとするものである。秩序を維持しようとする側から危険視された被治者の宗教活動全般を意味する異端的宗教活動の中でも、本年度は引き続き対馬藩田代領の隠し念仏、鹿児島藩領の隠れ念仏に関する史料の解読を進めた。異端的宗教活動を実践する人々には、治者から警戒される内面の内在的属性とともに、宗門改で確定する公的な外在的属性と、治者から内面の信心がどのように見られていたかというもう一つの外在的属性があった。近世とは、重層的で曖昧な属性が保持されていた時代であったといえる。

  • 近世日本のキリシタンと異文化交流

    2016年  

     概要を見る

     本研究は、前近代の異文化交流の実態とその歴史的意味を考えることを意図して科研費申請を目指す、予備研究を企図するものである。その材料として想定しているのが、近世日本の国家・社会に大きな影響を与えたキリシタンをめぐる動向と、キリシタン関連の書籍全般である。この特定課題では、この共同研究における筆者個人の予備研究として進めた。とりわけ、新井白石の『西洋紀聞』をめぐる問題について一定の成果があった。当時のキリシタン/「切支丹」観を一定程度修正した白石の『西洋紀聞』の記述の意義とともに、幕府実力者であった白石でさえも覆せないほど、キリシタン禁制は近世秩序を維持するうえで不可欠な政策であったことが確認できた。

  • 近世日本におけるキリシタン禁制政策と異端的宗教活動の横断的研究

    2012年  

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     本年度も昨年度同様、近世日本におけるキリシタン禁制政策のもとで潜伏状態にあったキリシタンや、本山から異端視された隠し念仏などの異端的宗教活動を横断的に考察する研究を継続した。本年度はこれに関連する問題として特に、島原天草一揆やキリシタンの記憶がどのように近世秩序を規定していたかという点に焦点をあて、長崎県諫早市と大分県大分市に出向き関連史料の調査を行った。 その結果、諫早では、島原天草一揆の際幕府軍に従軍し、多くの戦死者を出した佐賀藩が、近世期を通じて50年ごとに実施した50年忌・100年忌・150年忌・200年忌法要の史料を収集するとともに、大分では、17世紀中期、浄土真宗の“異端”への弾圧にともなって一時期、杵築藩が真宗を禁止したことがあったという事実を確認した。 個別の問題としては今後、関連史料をつきあわせながら検討していく必要があるが、当面、全体的な問題としては、横断的視点としての異端的宗教活動という枠組みと、複眼的視点としての属性論という認識方法が、このテーマを進めていくうえで有効な方法であるとの認識に達している。 前者(異端的宗教活動という枠組み)は、宗教をめぐる問題を扱う際、宗教別・宗派別に問題を考えるのではなく、それらを横断的に捉えようとする試みである。特に、それぞれの異端的な宗教活動を従来の宗教別・宗派別―たとえば、キリシタンならキリスト教、隠し念仏なら浄土真宗―の問題として考えるのではなく、当該期の社会情勢を念頭に置きつつ相互の関連性を追究していこうということである。また、後者(属性論という認識方法)は、集団でも個人でも、単一の属性だけで成り立っていないことをより意識しようとする方法である。たとえば、潜伏キリシタンの場合、宗教活動としてはキリシタンを重視していたが、近世社会に生きる百姓という属性も併せ持っていた。複数の属性を併せ持ち、どの属性の立場を優先したかを考えることが、史実に接近するのに有効だと考える。 なお本年度は、こうした歴史研究の成果を歴史教育に架橋するための取り組みを行ったことを付記する。

  • 近世日本におけるキリシタン禁制政策と異端的宗教活動の横断的研究

    2011年  

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     筆者はここ数年、近世日本におけるキリシタン禁制政策のもとで潜伏状態にあったキリシタンや、本山から異端視された隠し念仏などの異端的宗教活動を横断的に検討する必要性を痛感し、継続してその考察を進めている。本年は特に、肥後国幕府領天草と肥前国対馬藩田代領における村社会の宗教情勢と異端的宗教活動について検討し、その成果を発表することができた。その結果、以下のような見通しを得ることができた。 潜伏キリシタンを含めた異端的宗教活動が問題化するのは、多くの場合18世紀末以降であるが、それらはそれよりずっと以前から活動しており、「切支丹」と異端的宗教活動とが接近していったのは、それだけ治者による異端的宗教活動への警戒が強まったということである。それこそが当該期、既存の世俗秩序が動揺していることを示しているが、それでも、潜伏キリシタンとほかの異端的宗教活動との間には表面的には明快な差はなく、それが異端的宗教活動の範疇に留まる限りにおいては「邪」である「切支丹」として処罰されなかった。浦上崩れ(四番崩れを除く)・天草崩れにおいて、潜伏キリシタンが「切支丹」と見なされなかったのは、少なくとも表面上は幕藩体制のもと世俗秩序にしたがって生活を営む普通の近世人でもあったからである。 藩にとって「邪法」とは「切支丹」のことを指すことは明らかであるが、ここで重要なのは、疑われている法儀が実際にキリシタンであると藩当局は考えていないにも関わらず、「切支丹」がいるのではないかとの評判が立つことを極度に恐れていたという点である。「切支丹」が領内に存在するという噂が立つことは、藩にとってたいへん不名誉なこととして認識されていたという事実は、近世の治者の条件の一端を示しいるものして注目されよう。 異端的宗教活動を求める民衆の宗教観念については、19世紀に登場する民衆宗教を視野に入れ、それらを横断的に検討するべきである。今後の課題としたい。

  • 近世日本における異端的宗教活動の横断的研究

    2010年  

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     本研究は、近世日本におけるキリシタン禁制政策のもとで潜伏状態にあったキリシタンや、本山から異端視された隠し念仏などの異端的宗教活動を横断的に検討し、近世人の秩序意識について明らかにしようとするものである。筆者はこの数年継続してこのテーマを追究しているが、本年は特に対馬藩田代領における浄土真宗の“異端”である、いわゆる隠し念仏に注目し、その成果を発表することができた。元禄期および宝暦期にその存在が問題視され、対馬藩による吟味史料が長崎県立対馬歴史民俗資料館蔵の宗家文庫に残されているが、それら関係史料を分析した結果、以下のような見通しを得ることができた。 17世紀前期に起こった島原天草一揆の強烈な影響で、近世人にとって「邪」の対象はきわめて限定された「切支丹」のことを意味した。「邪」の対象が明確に限定された「切支丹」を指すとともに、「正」の枠組みが曖昧であった場合、絵踏みによって「邪」でないことは比較的容易に証明することができたとしても、「正」であることを証明するのはやさしくなかった。「邪」でないことと「正」であることとは必ずしも一致せず、一度疑われた異端的宗教活動は警戒され続けた。 一方、現実の潜伏キリシタンの世俗秩序への埋没と「切支丹」イメージの貧困化により、18世紀を通じて「邪」の周縁にあった異端的宗教活動と「切支丹」の混同が促され、「邪」の対象が曖昧になっていった。それまで警戒の対象とはされてきたものの「邪」とは一線を画していた異端的宗教活動が、肥大化した「邪」の枠組みに包摂されるようになった。 このような「邪」の肥大化と並行して、「正」の枠組みは逆に限定化の方向に進んでいく動向が胎動してきた。近世日本では何が「正」であるのかはきわめて曖昧で、秩序を乱すものでない限り「八宗九宗」という寛容さがあった。しかし、異端的宗教活動と「切支丹」の混同が進んだなかでは、「切支丹」に対する規制が厳格であるがゆえに、秩序を維持しようとする側にとって異端的宗教活動はより警戒しなければならない対象となった。支配領域を越えて異端的宗教活動が広がっていればいるほど、判断を誤って藩の存亡に関わる重大なミスを犯さないようにするためにも、「正」の基準が求められていくようになる。 このように、近世から近代への転換に際して、明快な「邪」から曖昧な「邪」へ、曖昧な「正」から明快な「正」へ、という「邪正」の逆転が起こった、というのが現在の見通しである。

  • 近世日本における異端的宗教活動の横断的研究

    2008年  

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     本研究は、近世日本において潜伏状態にあった民衆の宗教活動を横断的に検討し、近世人の秩序意識について考えようとするものである。研究対象が多岐にわたるが、当面はさしあたり、潜伏キリシタンと隠し念仏・隠れ念仏に重点を置き、九州地域をフィールドに調査を行う予定である。 本年度は、潜伏キリシタンの材料として五島藩領域を、隠れ念仏の材料として相良藩領域を対象として、それぞれ長崎県五島市・熊本県人吉市に出向き調査を行った。今回行ったのは、どこにどれほどの史料が存在するかを調べる予備調査段階のものであったが、本調査の結果、豊富な史料が存在することが判明し、次年度以降、本格調査に入るめどがついた。調査において撮影した関係史料・関係史跡について、現在その分析に入っている。 本年度、NHK学園古文書夏期スクーリングにおいて「潜伏する宗教―隠れキリシタンと隠し念仏―」と題する市民講座を行った(2008年8月)ほか、関連した成果として、以下のものを公表した。

  • 島原天草一揆と潜伏キリシタンを素材とした民衆運動における暴力・非暴力の研究

    2005年  

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     本研究は、昨年度の特定課題研究「島原天草一揆の基礎的研究」を継承し、武力蜂起したキリシタンをめぐる問題(島原天草一揆)とともに潜伏を貫いたキリシタンをめぐる問題(潜伏キリシタン)を材料に、民衆運動における暴力・非暴力の論理を考えようというものである。研究を進める中で、特に近世後期においては、キリシタンと民間信仰・流行神や仏教各宗派の「異流」などとの区別が困難になっていたことが判明したため、検討材料としてはキリシタンばかりでなく、異端的な宗教活動全般を横断的に検討する必要があると考え、史料・文献とも幅広く蒐集に努めた。 本研究予算でカラーレーザープリンターを購入し、昨年来九州各地を中心に蒐集した史料をそのプリンターを使って焼き付け、製本の上、史料解読を行った。また、島原天草一揆のほか、潜伏キリシタンや異端的宗教活動の関係文献を購入した。 これらの成果として、客員研究員を勤める中央大学人文科学研究所の研究会チーム「カトリックと文化」の例会で、「島原天草一揆研究の現状と課題」と題する報告を2005年12月に行った。本年度中に発表した論考は以下の通りであるが、島原天草一揆に関する著書をまとめる計画を持っており、近いうちに本研究の成果の一端を公表できると考えている。

  • 島原天草一揆の基礎的研究

    2004年  

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     本研究は、民衆運動と宗教戦争、両者の視点を融合した新たな島原天草一揆の歴史的意義を見出すことにより、暴力・非暴力の論理を明らかにするという壮大な目標をもっているが、単年度では実現は困難であるので、本年度は史料の所在把握と調査を中心に行った。具体的には、8月24日~27日秋月郷土館・九州大学九州文化史研究所(以上、福岡県)・山口県文書館(山口県)にて、9月13日~16日熊本大学図書館(熊本県)にて、それぞれ史料調査を行い、コニマイクロカメラおよびデジタルカメラにより写真を撮影した。 このうち、熊本大学図書館には、財団法人永青文庫から寄託されている北岡文庫(旧熊本藩主細川家文書)があり、島原天草一揆に関する史料としてはもっとも良質のまとまった史料であると言われているが、今回の調査により同文庫が質量ともに重要であることを確認した。当然のことながら、今回1回の調査ではとても網羅的に把握することは不可能であるので、今後科研費などにより継続的に調査を行いたいと考えている。 本年度、関連する成果としては、西村汎子編『戦争・暴力と女性1 戦の中の女たち』(吉川弘文館)に「島原天草一揆における女性」という論考を寄せた。そこでは、①中世に生み出された逃散という非暴力民衆運動の精神が、どのような回路を経て権力との武力対決を想定しない近世の惣百姓一揆に受け継がれたのかという問題をふまえて、島原天草一揆の歴史的位置を再検討すべきである、②島原天草一揆における女性は主体性・客体性両側面があって、一律にどのような参加のあり方が一般的であったと規定することは困難であるとし、一揆参加者の多様性から一揆の性格を再考すべきである、と今後の研究の方向性を示した。

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